JPH0535439B2 - - Google Patents

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JPH0535439B2
JPH0535439B2 JP58242194A JP24219483A JPH0535439B2 JP H0535439 B2 JPH0535439 B2 JP H0535439B2 JP 58242194 A JP58242194 A JP 58242194A JP 24219483 A JP24219483 A JP 24219483A JP H0535439 B2 JPH0535439 B2 JP H0535439B2
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JP
Japan
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sounding
sound
air layer
housing
diaphragm
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JP58242194A
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English (en)
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JPS60134700A (ja
Inventor
Tooru Nakajima
Haruhiko Inoe
Shigeki Furuta
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP58242194A priority Critical patent/JPS60134700A/ja
Priority to US06/682,755 priority patent/US4700177A/en
Priority to DE8484115942T priority patent/DE3481458D1/de
Priority to EP84115942A priority patent/EP0146933B1/en
Publication of JPS60134700A publication Critical patent/JPS60134700A/ja
Publication of JPH0535439B2 publication Critical patent/JPH0535439B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K9/00Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers
    • G10K9/12Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers electrically operated
    • G10K9/122Devices in which sound is produced by vibrating a diaphragm or analogous element, e.g. fog horns, vehicle hooters or buzzers electrically operated using piezoelectric driving means

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は、弾性的な振動板に対して圧電素子
を添着した構造の発音部材を使用する、例えば自
動車用の警報装置として使用される発音装置に関
する。
[発明の背景技術] 自動車に使用される警報装置としては、例えば
距離2m離れた位置で100dB以上の大きな音圧が
要求される。このため、振動板として直径が約90
mm程度の大径のものが必要となるものであるが、
圧電素子は、実用上でそれほど大きく構成するこ
とができないもので、直径約50mm程度が限界であ
る。このこのため、圧電素子を利用して自動車用
の警報装置のような大きな音量の発音装置を構成
するには、圧電素子の取り付けられらる発音板の
2次共振を利用することが考えられている。
第1図は、このような2次共振を利用する従来
考えられていた発音装置の構成を示すもので、発
音板11は振動板12に対して薄板状にした圧電
素子13を張り合わせて構成されるもので、この
発音板11はハウジング14の開口部に対して対
設設定され、このハウジング14の開口部には蓋
状態となるハウジング15を取り付け設定し、上
記発音板11を固定保持するようになつている。
この場合、ハウジング15に対しては、多数の開
孔16a,16b,…が形成され、この開孔16
a,16b,…は発音板11部分で発生された音
響を外部に放出するために作用するもので、この
ハウジング15部分に対応して空気層17が形成
される。上記ハウジング14の例えば底板部分に
は、発音駆動回路18が取り付け設定されるもの
で、この駆動回路18から上記発音板11に対し
て、リード線19,20を介して発音駆動信号が
供給されるようになつている。
第2図は上記駆動回路18の具体的回路の例を
示しているもので、信号源となる発振回路21か
らの発振信号を、増幅回路22で増幅し、さらに
昇圧トランス23で大きな電圧として、発音板に
よる発音機構24に供給するようにしているもの
である。
このように構成される発音装置において、その
発音共鳴設計をする場合には、発音板11の2次
共振周波数pに対して、一般に知られている計
算式に基づき、ハウジング15に形成される開孔
16a,16b,…の直径2a、この開孔の数
n、開孔の長さ、空気層17の容積Vをそれぞ
れチユーニングするものである。ここで上記
は、ハウジング15の板厚(2mm)によつて決ま
るものであるため、充分な音圧を得るためには、
ある程度の開孔16a,16b,…それぞれの面
積を必要とする状態となるもので、容積Vを充分
にとる必要があるものである。例えば、この図に
示した発音装置において、発音周波数pを1550
Hzにチユーニングするためには、上記開孔の直径
2aを4.8mm、開孔の数nを24,Vを90c.c.(ハウジ
ング15の深さh=15mm)とするもので、その増
幅効果は約8db程度であつた。
しかし、上記のように構成される発音装置にあ
つては、その周波数特性を見ると、基本周波数と
なる低音域の応答性が小さいものであり、また音
圧の主成分となる2次共振特性が鋭すぎる状態に
ある。このため、ソフトな感じのない高くかつ鋭
い音しか発生できない状態となるもので、発生音
の音色上に欠陥を有する状態となつてしまうもの
である。
また、共振のピークの幅を拡大する手段とし
て、例えば実開昭55−130395号明細書(実公昭58
−40717号公報)に示されるように、共振周波数
の異なる2枚の発音板を対向する状態に設定する
構成のものが考えられている。しかし、ここに示
された構造のものにあつては、低周波とした場合
の特有な現象に関しては、全く考慮していないも
のであり、また2枚の発音板それぞれから発生す
る音を、有効に増幅発音させる手段に関しても特
に考慮されていないもので、例えば警報装置とし
て充分な発音特性を得るには不十分なものであ
る。
[発明の目的] この発明は上記のような点に鑑みなされたもの
で、特に低音域の応答性に富み、しかも共振ピー
クの帯域幅を充分広く設定することができて、良
好な音色でかつ音圧も充分な音を発生して、自動
車用の警報装置としてる効果的に使用されるよう
にする圧電素子を使用した発音装置を提供しよう
とするものである。
[発明の概要] この発明に係る発音装置は、第1の振動板33
に第1の圧電素子35を接合した第1の発音板3
1、および第2の振動板34に第2の圧電素子3
6を接合した第2の発音板32を対向設定し、前
記第1の発音板31と前記第2の発音板32との
間に実質的に密閉された空気室38を形成する。
この第1および第2の発音板31,32はハウジ
ング44内に設定されるもので、このハウジング
44と前記第1の発音板31との間に前側空気層
46を形成すると共に、前記ハウジング44と前
記第2の発音板32との間に後側空気層47を形
成し、この前側空気層46と後側空気層47とが
連通されるようにハウジング44と第1、第2の
発音板31,32の外周部側方との間に実質リン
グ状の音響通路45が形成されて、この音響通路
45内に第1、第2の発音板31,32の外周部
を前記ハウジング44に対して弾性的に支持する
弾性支持部材43a,43b,…が部分的に設け
られている。そして、第1の発音板31と対向す
る前記ハウジング44に前側空気層46と大気と
を連通する放音用開口部分48a,48b,…を
形成し、駆動回路42から第1、第2の圧電素子
35,36に振動電圧が供給されるようにしてい
る。
[発明の実施例] 以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説
明する。第3図および第4図はその構成を示して
いるもので、第1および第2の発音板31および
32が、互いに平行状態となるように対向設定さ
れている。この第1および第2の発音板31,3
2は、それぞれ円盤状の金属振動板33,34に
対して、その中心部分に同心状態となるように薄
板円盤状の圧電素子35および36を、それぞれ
張り合わせ設定して構成されるものである。ここ
で、上記圧電素子35および36のそれぞれ寸法
は、「42φ×0.3mm」、「48φ×0.3mm」であり、振動
板33はコバール(商品名:日本鉱業製高ニツケ
ル合金)、振動板34は黄銅でそれぞれ構成され、
その寸法は共に「90φ×0.2mm」に設定される。
上記対向設定される第1および第2の発音板3
1および32のそれぞれ外周部は、合成樹脂で構
成されるリング37に対して接着固定されるもの
で、この第1および第2の発音板31,32およ
びリング37で囲まれる内部には、空気室38が
形成されるようになつているもので、この空気室
38を含む第1および第2の発音板31,32に
よつて、発音部材39が構成されるようになるも
のである。そして、上記第1および第2の発音板
31および32に対して駆動電源を供給するリー
ド線40a,40bおよび41a,41bは、並
列接続して駆動回路42に対して接続するもの
で、この場合第1の発音板31のリード線40
a,40bは特に図では示してないが、リング3
7に形成された溝を介して駆動回路42部分に導
かれる。
上記発音部材39を構成するリング37には、
複数例えば4か所の凹部が形成され、この各凹部
に対しては、それぞれゴム製の支持部材43a,
43b,…を嵌め込み設定し、この支持部材43
a,43b,…は、ハウジング44の内側壁に対
して取り付け設定するようにする。そして、上記
発音部材39が、ハウジング44の内部に弾性的
に保持設定されるようにするものである。ここ
で、上記ハウジング44は、本体部44aとその
開口部分に対して接着固定される蓋体部44bと
から構成され、上記支持部材43a,43b,…
はそれぞれ本体部43aの開口部周部に形成した
凹部に対して嵌め込み設定し、これを蓋体部44
bによつて押え込み設定するようにしてなる。
ここで、上記発音部材39を構成するリング3
7の外径を93mmに設定し、ハウジング44の内径
を100mmに設定することによつて、リング37の
外周部分に長さh、幅yの全周にわたるリング状
態の音響通路45が形成されるようになつてい
る。また、上記発音部材39の第1の発音板31
と、ハウジング44の蓋体部44bの前面板との
間に厚さha=11mmの前側空気層46が形成され、
さらに第2の発音板32とハウジング44の本体
部44aの底板部との間には、厚さR=5mmの後
側空気層47が形成されるようになつている。
そして、上記ハウジング44の蓋体部44bの
前側板部分には、外側寄りに分布して直径4.8mm
の放音用の、例えば48個の開口48a,48b,
…を形成してなる。
このような発音装置において、低周波域に共振
をもたせるためには、振動部分の直径を大きく設
定し、その板厚を薄くして、外周部分を固定すれ
ばよいことは知られている。そして、上記実施例
に示した発音装置にあつては、上記のように各寸
法数値を設定することによつて、発音板31およ
び32の1次共振周波数をそれぞれ約400Hzおよ
び約500Hzに設定することができる。
ところが、このように大きな外径の薄い振動板
に構成して、その振動周波数が低い状態となつて
くると、発音板31,32相互間の内部空気室3
8は大きな音響増幅効果をもたらすことが判明し
た。
ここで、1次共振音圧の増幅効果について考察
すると、第1の発音板31の裏側から放射され
る、表側に対し逆位相となる音波は、第2の発音
板32によつてカツトされる状態となり、音波の
回り込みによる打ち消し合いを防止できるように
なる。ちなみに、第2の発音板32がない場合を
想定すると前述の逆位相となる音波は第3図の音
響通路45を通つて、第1の発音板31の表側か
ら放射される音波と干渉し合い互いに打ち消し合
うのである。また、内部空気室38は密閉状態と
なつているものであるため、その内部空気反力に
よつて振動が増大される状態となり、音響増幅動
作が可能の状態となる。これは、第2の発音板3
2に対しても、第1の発音板31が同様の作用を
するようになるものであり、したがつて、内部空
気室38の効果は、第5図に示すような状態とな
る。この図において、曲線AおよびBは、それぞ
れ第1および第2の発音板31および32単独で
存在する場合の、正弦波入力に対する周波数特性
データを示すもので、曲線Cは上記実施例のよう
に第1および第2の発音板31,31を並列に接
続設定した場合の同じく周波数特性データであつ
て、この曲線Cのデータでは曲線AおよびBに対
してそれぞれ約15dbの増幅効果が存在すること
が確認できる。尚、このデータは、発音部材39
をハウジング44から取り出した状態で測定した
ものである。
すなわち、上記実施例に示した装置にあつて
は、第1および第2の発音板31および32で挟
まれる内部空気室38が音響増幅のために利用さ
れる状態となるものであり、第1および第2の発
音板31,32の共振周波数が約800Hz以下の低
周波域で、特に有効な効果をもたらすものであ
る。
次に、2次共振増幅について説明すると、第1
および第2の発音板31,32の2次共振周波数
は、それぞれ約1250Hz、および約1550Hzである。
そして、上記発音装置では、主に音響通路45
と、後側空気層47との間で共鳴させているもの
で、その共鳴周波数は、第1および再2の発音板
31,32の2次共振周波数の中間周波数付近で
ある約1400Hzとされるものである。この周波数の
チユーニングは、主に音響通路45の長さh、通
路幅y、後側空気層47の厚さhb等を適切に設
定することによつて実行される。したがつて、リ
ング37の幅に相当する音響通路45の長さが存
在するだけ、前側空気層46の容積V(haの大き
さに対応する)が小さくとも、充分な2次共振増
幅効果が得られる。
この場合上記実施例の共鳴モードについて、有
限要素法シミユレーシヨンを用いて解析した結果
を示すと、第6図に示す状態となる。この図にお
いて、丸の大きさは各丸の中心位置における音圧
の大きさ(共鳴モード)を示している。すなわ
ち、前側空気層46もひきずられるように(つま
り、互いに影響し合つて)共鳴(相互励振)する
状態となるもので、これによつて、発音板31の
2次共振音圧も増幅させることが可能となるもの
である。
尚、上記実施例においては、前記の空気層46
の厚さを後側の空気層47の厚さよりも大きく設
定し、かつ放音用の開口48a,48b,…は極
力外側に配置させる状態で構成したが、発音板3
1に対する増幅効果を大きくするためには、この
ように構成すると効果的である。
第7図は、上記実施例における共鳴増幅効果を
説明するもので、実線で示す曲線はこの実施例の
状態における共鳴増幅効果を、破線は上記実施例
に示したハウジング44を取り外した場合の共鳴
増幅効果を示すもので第5図の実線波形に相当す
るものであり、これは正弦波入力に対する周波数
特性データの状態で示している。すなわち、上記
のようなハウジング44の存在により、発音板3
1,32の2次共振音圧は、共に約8dB以上増幅
できるようになる。
すなわち、第1図で示したような従来の手段の
考え方では、1枚の発音板に対して1つの共鳴室
を設ける構成のものであり、したがつて発音板が
2枚となればその共鳴室も2つとなり、この発音
装置の大きさも2倍となるものである。この点、
上記実施例では示したように構成することによつ
て、前側および後側の空気層46,47を合計し
ても15mmであり、従来と同等程度の空気層の大き
さで、2枚の発音板31,32共に充分に増幅さ
せることが可能となる。
次に、上記実施例における発音部材39を支持
する支持部材43a,43b,…について考察し
てみると、発音部材39を構成する第1および第
2の発音板31,32共に、その1次共振モード
は外周部が振動の節とはならないもので、リング
37の振動が大きい状態となる。したがつて、こ
のリング37を完全に固定してしまうとこの支持
部で振動が抑制される状態となつてしまい、発音
板31,32の振動発音効果が抑制されてしま
う。また、ハウジング44に対して大きな振動が
直接的に伝達される状態となつて、びびり音が発
生するような問題が生ずる。このため、支持部材
43a,43b,…を振動を吸収するゴムのよう
な材料によつて構成するものである。
第8図は、第1図で示した従来例との対比で周
波数特性データを示すもので、実線は第3図で示
した実施例の特性を、破線は第1図で示した従来
例の特性をそれぞれ示している。
この特性図からも明らかなように、実施例に示
した発音装置にあつては、従来と同程度の大きさ
によつて、基本周波数となる低音域の応答性に富
み、音圧成分となる2次共振域の帯域幅の広い発
音装置が構成されるようになるものである。例え
ば、駆動回路42から400Hz,500Hz,1200Hz,
1500Hzの周波数成分を含んだ振動波形信号を供給
することによつて、ソフトな感じでしかも豊かな
音色の警報音が発生されるようになるものであ
る。
上記実施例にあつては、発音部材39を支持す
る支持部材43a,43b,…は、リング37の
外側に突設する状態で設定した。しかし、この発
音部材39の支持構造は適宜変形できるものであ
り、例えば第9図に示すように、リング37の第
1および第2の発音板31,32に対応する両面
部までも含む状態で嵌め込み設定される断面コ字
型に成型したスポンジを用いて支持部材51を構
成してもよいものであり、この場合ハウジング4
4の蓋体部44bの外周部をテーパ状態に形成し
て、このテーパ部によつて上記支持部材51を押
えるようにして固定保持させるようにしてもよ
い。また、リング37の側壁には、内部空気室3
8の増幅効果を失わない程度の、例えば直径1.5
mm程度の穴52を設け、内部気圧差による特性変
化が発生しないように対策してもよいものであ
る。
また、第10図に示すように、ハウジング44
の側壁部分に対しても放音のための開口53aを
設ける状態としてもよい。そして、さらに第1お
よび第2の発音板31,32の共振周波数を異な
らせる手段として、振動板33,34を例えば黄
銅のような同じ材料によつて構成し、その形状を
異ならせて共振周波数を異なる状態に設定するよ
うにしてもよいものである。また、このような振
動板の外周部分は、溶着、かしめ等の手段によつ
て固定する構造としてもよい。
このような発音部材39において、第1および
第2の振動板33および34は、これまでに示し
たように板状のものに限定されるものではなく、
第11図に示すように互いに対向する面部分を開
口した容器状態(すなわち断面U字状のトレイ形
状)に構成し、この容器状態にした振動板33,
34の周部をリング37の端面に形成した溝37
aに対して指し込み設定して固定するようにして
もよい。また、この発音部材39の支持部の構造
においても、リング37の外周部に対して鍔状の
フランジ53を突設し、このフランジ53を支持
部材43a,43b,…に形成した切り込み凹部
に嵌め込み設定して、発音部材39が支持設定さ
れるように構成してもよいものである。さらに、
ハウジング44の蓋体部44bに形成される放音
用の開口も、多数の小さな孔で形成するものに限
らず、スリツトによつて構成してもよいことはも
ちろんである。
発音部材39を構成する第1および第2の発音
板31,32は、実施例に示したように振動板3
3,34のそれぞれ一方の面に対して圧電素子3
5および36を接合設定するように構成したが、
これは第12図に示すように第1および第2の振
動板33および34のそれぞれ両方の面に対し
て、圧電素子35a,35b、および36a,3
6bを接合したバイモルフ構造として構成しもよ
いものである。この場合、振動板33,34にそ
れぞれ接合される圧電素子35aと35b、およ
び36aと36bとは、それぞれ並列接続しても
よいものであるが、それぞれ別系統の駆動回路に
よつて駆動するように構成してもよい。また、こ
の場合第13図に示すように、圧電素子の表面に
対して電極54を形成すると共に、この電極54
から分割される状態で上記圧電素子の上に副電極
55を設け、これら電極54および55と振動板
上の電極56とによる3端子によつて、従来から
知られている自励発振方式による駆動信号発生手
段を構成するようにしてもよいものである。
尚、第3図に示した実施例ではリング37を設
けたが、リング37を省略して振動板33と34
を直接接触させて、振動板33,34相互間に空
気室を形成する形状とすることも可能である。
[発明の効果] すなわち、この発明に係る発音装置にあつて
は、 (i) 発音板31,32の前後の空気層46および
47と、これらの空気層46,47を連通する
リング状音響通路とを有するように構成するこ
とにより、前記両空気層46,47の共鳴によ
る2次共振増幅効果が良好に発揮される (ii) 発音板31,32を弾性支持部材43a,4
3b,…によつてハウジング44に対して弾性
支持するように構成しているので、発音板31
および32の振幅を充分に大きく取ることがで
きるようになり、これにより発音板31,32
の振動発音効果が良好に発揮される。
(iii) また、この様に発音板31,32をハウジン
グ44に対して弾性支持することにより、発音
板31,32の振動が直接ハウジング44に伝
達されることがなく、びびり音の発生等の不具
合も効果的に排除できる。
したがつて、以上のようなこの発明によれば、
従来と同等の大きさに構成する状態であつても、
特に低音域において応答性の優れた発音装置を構
成することのできるものであり、しかも共振ピー
クの帯域幅を充分に大きなものとすることがで
き、音色が充分に良好な状態で充分な音圧が得ら
れるようになるものであり、例えば自動車用の警
報音発生装置として効果的に応用できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の発音装置を説明する構成図、第
2図は上記発音装置の駆動回路を示す図、第3図
および第4図はこの発明の一実施例に係る発音装
置を示すもので、第3図は第4図の−線に沿
う断面図、第4図は第3図の−線に沿う断面
図、第5図は上記実施例装置の空気室における増
幅効果を説明する曲線図、第6図は上記発音装置
における共鳴モードを説明する図、第7図は同じ
く共鳴増幅効果を示す図、第8図は上記発音装置
の周波数特性データを従来例と対比して示す図、
第9図乃至第12図はそれぞれこの発明の異なる
実施例を説明する構成図、第13図はさらに圧電
素子に対する電極構成の他の例を説明する図であ
る。 31,32……第1および第2の発音板、3
3,34……第1および第2の振動板、35,3
6……第1および第2の圧電素子、37……リン
グ、38……内部空気室、39……発音部材、4
2……駆動回路、43a,43b,……支持部
材、44……ハウジング、45……音響通路、4
6,47……前側および後側空気層、48a,4
8b,……開口(放音用)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧電素子で駆動される発音体を有する発音装
    置であつて、 第1の振動板33、 この第1の振動板33に接合された第1の圧電
    素子35、 前記第1の振動板33と前記第1の圧電素子3
    5とからなる第1の発音板31、 この第1の発音板31に対向設定された第2の
    発音板32、 この第2の発音板32を構成する第2の振動板
    34、 この第2の振動板34に接合され、前記第2の
    発音板32を構成する第2の圧電素子36、 前記第1の発音板31と前記第2の発音板32
    との間に形成された空気室38、 前記第1および第2の発音板31,32を囲む
    ハウジング44、 このハウジング44と前記第1の発音板31と
    の間に形成された前側空気層46、 前記ハウジング44と前記第2の発音板32と
    の間に形成された後側空気層47、 前記前側空気層46と前記後側空気層47とを
    連通し、前記ハウジング44と前記第1、第2の
    発音板31,32の外周部側方との間に位置する
    実質リング状の音響通路45、 この音響通路45内に部分的に設けられ、前記
    第1、第2の発音板31,32の外周部を前記ハ
    ウジング44に対して弾性的に支持する弾性支持
    部材43a,43b,…、 前記第1の発音板31と対向する前記ハウジン
    グ44に設けられ、前記前側空気層46と大気と
    を連通する放音用開口部分48a,48b,…、
    および 前記第1、第2の圧電素子35,36に振動電
    圧を供給する駆動回路42、 を備えることを特徴とする発音装置。 2 前記空気室38は密閉して構成されるように
    したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の発音装置。 3 前記第1、第2の圧電発音板31,32の1
    次共振周波数は互いに異なる800〔Hz〕以下に設定
    されており、かつその第2次共振周波数はそれぞ
    れの1次共振周波数の約3倍に設定されており、
    主として前記リング状の音響通路45と前記後側
    空気層47とで前記第2次共振周波数の中間周波
    数付近で共鳴するように設定され、かつ、自動車
    用に供されることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の発音装置。 4 前記第1、第2の発音板31,32の共振周
    波数がそれぞれ異なることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の発音装置。 5 前記空気室38は、小孔52を介して前記空
    気室38の外側の空間と連通されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の発音装置。 6 前記放音用開口部分48a,48b,…は、
    前記前側空気層46の外周寄りに分布しているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の発音
    装置。 7 前記前側空気層46の層の厚さが、後側空気
    層47の厚さよりも大きくされていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の発音装置。
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