JPH0535265U - タイルカーペツト - Google Patents

タイルカーペツト

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JPH0535265U
JPH0535265U JP8460991U JP8460991U JPH0535265U JP H0535265 U JPH0535265 U JP H0535265U JP 8460991 U JP8460991 U JP 8460991U JP 8460991 U JP8460991 U JP 8460991U JP H0535265 U JPH0535265 U JP H0535265U
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JP
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backing layer
carpet
vinyl acetate
good
resin
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正次 堀田
久貢 冨岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はカーペット地の裏打層が非ハロゲン
樹脂からなり、低充填で軽く歩行性が良くて、下地との
自己固定性が良く、そり等の変形がなく、しかも一体成
形が可能で軽量なタイルカーペットを提供せんとするも
のである。 【構成】 本考案はパイルを基布に植え付けたカーペッ
ト地の裏面に裏打層として、メルトインデックス(溶融
指数)が2 〜10でかつ酢酸ビニル含有率が15〜30%のエ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂に見掛け比重が0.3 〜1.
0 g/cm3 の多重殻中空無機質粒子を10〜40%含有せしめ
た裏打層を一体に積層したものである。 【効果】 本考案はカーペット地と裏打層との密着性が
良くて軽量なタイルカーペットを一体積層で得る事がで
き、得られたものは従来品より25〜40%軽く、柔軟でそ
り等の変形がなく、下地への固定性に優れ、歩行性も良
く、更にカーペット地の裏打層が非ハロゲン樹脂のた
め、焼却処理の場合、有害ガスの発生が無く低公害であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はカーペット地の裏打層が非ハロゲン化樹脂からなり、一体成形が可能 で、そり等の変形がなく、軽くて歩行性が良く、しかも下地との密着性が良く、 更に低公害の、鉄道車輌やバス及び建物の床に敷設するタイルカーペットに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のカーペットタイルはパイルを基布に植え付けた状態のカーペット 地の裏面に、樹脂 100重量部に対して充填剤を 200〜 300重量部含有した塩化ビ ニル製シートが裏打ちされたものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、重さが約 5kg/m2 と重く、自重でタイルのずれ防止及び浮き防 止効果を有し下地との固定性があり置敷用としては好ましいが、車輌、バス及び 建築物の床敷用として軽量化が望まれていたし、搬入面、流通的にも軽量化が望 まれていた。 更には、裏打層が塩化ビニル樹脂製のために、不用になったカーペットタイル を焼却処理した場合、有害ガスが発生して環境上好ましくないので、裏打層の非 ハロゲン樹脂化が望まれている。また、充填剤を多量に添加して重量化している ために、焼却残渣が多く、その捨て場が無く、処理上の問題を有し、裏打ち層の 非ハロゲン樹脂化,低充填化が望まれていた。 又、裏打層の非ハロゲン樹脂化として、エチレン樹脂に充填剤を添加したもの もあるが、エチレン樹脂は滑りやすく、下地との自己固定性が悪いので、充填剤 を60%以上添加して重量的に下地に固定するようにしているために、軽量化には なっていないし、焼却残渣の処理上好ましくない。
【0004】 そこで、本考案はカーペット地の裏打層が非ハロゲン樹脂からなり、低充填で 軽く歩行性が良くて、下地との自己固定性が良く、そり等の変形がなく、しかも 一体成形が可能で軽量なタイルカーペットを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案が上記課題を解決するために講じた手段は、パイルを基布に植え付けた カーペット地の裏面に裏打層として、メルトインデックス(溶融指数)が2 〜10 でかつ酢酸ビニル含有率が15〜30%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂に見掛け 比重が0.3 〜1.0 g/cm3 の多重殻中空無機質粒子を10〜40%含有せしめた裏打層 を一体に積層したものである。
【0006】
【実施例】
本考案の実施の一例を図面に基づいて説明すると、カーペット地Aは此の種の 技術分野において周知の構成のもので、ポリプロピレン、ポリエステル、麻等か らなる不織布または織布の基布1に、ナイロン、アクリル、レーヨン等からなる パイル2を植え付けたものであって、パイル2の形状からループ状、カット状な どがあるが、いずれも使用可能であり、このカーペット地Aの裏面に裏打層Bを 設ける。
【0007】 裏打層Bはエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂に多重殻中空無機質粒子3を含有 せしめてなるシート層で、カーペット地Aの裏面に一体に積層せしめるものであ って、メルトインデックス(g/10min,190 ℃)が 2〜10でかつ酢酸ビニル含有率 が15〜30%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂に、見掛け比重が0.3 〜1.0 g/cm 3 の多重殻中空無機質粒子3を10〜40%混合せして、押出成形機で170 〜190 ℃ で溶融混練しながら、厚みが 2〜 3mmのシート状に押出した直後にカーペット地 Aと圧着積層せしめて一体成形物とし、該樹脂層でカーペット地Aのパイル2を 固定する。
【0008】 この裏打層Bがカーペット地Aのパイル2への食い込みやすさ、パイル2との 接着・固定性、混入する無機質粒子3との接着性、及び、柔軟でそり等の変形の なさ、更には、下地への自己密着性、などを考慮すると、メルトインデックス( MI)が 2〜10、好ましくは 2〜 7であり、かつ酢酸ビニル含有率が15〜30%、 好ましくは15〜25%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂が適している。
【0009】 裏打層BのMIが1.5 以下で酢酸ビニル含有率が14%以下のエチレン−酢酸ビ ニル共重合樹脂の場合は、カーペット地Aへの食い込み性,パイルの固定性が悪 く、中間にパイル固定の接着層を設ける必要があり、更にシート層が硬くてそり 等の変形を生じやすいために好ましくない。また、MIが10.5以上で酢酸ビニル 含有率が31%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂の場合は、カーペット地A への食い込み性は良いが、柔らかすぎてパイルの固定性が弱く、さらに柔らかす ぎて歩行性が悪い等の欠点を有し好ましくない。
【0010】 無機質粒子3は軽量化と増量のために使用するものであって粒径が30〜300 μ ,見掛け比重が0.3 〜1.0g/cm3の多重殻中空無機質粒子(中空粒子であるが、外 殻中空内部に更に粒径の小さい中空粒子を多数内蔵したタイプのもの)が耐圧縮 性に強いので、押出成形時に該中空粒子は70%以上破壊されないで残存する為に 、軽量化ができ、押出成形性が良いので好ましい。
【0011】 したがって、シラスバルーンやガラスバルーン等の単殻中空粒子は耐圧縮性に 弱いので押出成形時に中空粒子が破壊されやすく、中空粒子の残存率が40%以下 のため、軽量化が難しく、更に粒子が破壊されるために、押出成形性が不安定と なり好ましくない。
【0012】 この多重殻中空無機質粒子3の混合量は裏打層B内に10〜40%含有せしめるも のであり、 9%以下の場合にはカーペット地Aへの食い込み,パイル2の固定性 は良いが、軽量化にならないし、41%以上の場合はカーペット地Aへの食い込み ,パイル2の固定性が悪くなり、成形性も不安定で悪くなるために好ましくない 。 また、この多重殻中空無機質粒子3の混合量が裏打層B内に10〜40%含有され ている場合の重さは1m3 当り約 3〜 4Kgであって、従来品の25〜40%の軽量と なる。
【0013】 更に、この裏打層Bの該組成物に酸化防止剤,滑剤,可塑剤,及び要求される 重さの範囲で水酸化マグネシウム難燃剤や炭酸カルシウム等の充填剤を添加して も良い。
【0014】 次に本考案の具体的な実施の態様について説明すると、MIが 4で酢酸ビニル 含有率が25%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂100 重量部に対して、見掛け比 重が0.35g/cm3 ,粒子の膜厚が 2〜 5μ,平均粒子径が125 μの多重殻中空無機 質粒子(白石工業製ガロライト)を40重量部(約29%)添加して,タンブラーで 混合後、押出成形機で溶融混練してダイス温度が 180℃で厚みが2.5 mmのシート 状に押出しとを同時にカーペット地と圧着積層し、冷却後、約110cm の長さに板 状に裁断し、更に50cm各にカットしてタイルカーペットを得た。 このようにして得られたタイルカーペットは、カット性が良く、パイル糸の引 き抜き強度は3Kg/本でパイルのほつれは無く、1m2 当り3.4 kgで従来品より35 %軽く、しかも柔軟でそり等の変形がなく、下地への固定性はすべりや浮き等が 無く下地に良く密着し、歩行性は従来品と変わらない。
【0015】
【考案の効果】
本考案はパイルを基布に植え付けたカーペット地の裏面に、メルトインデック スが 2〜10でかつ酢酸ビニル含有率が15〜30%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹 脂に見掛け比重が0.3 〜1.0 g/cm3 の多重殻中空無機質粒子を10〜40%含有せし めた裏打層を一体に積層してなるから、カーペット地と裏打層との密着性が良く て軽量なタイルカーペットを一体積層で得る事ができ、得られたものは従来品よ り25〜40%軽く、柔軟でそり等の変形がなく、下地への固定性に優れ、歩行性も 良く、更にカーペット地の裏打層が非ハロゲン樹脂のため、焼却処理の場合、有 害ガスの発生が無く低公害である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本考案の一実施例を示す拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
A カーペット地 B 裏打層 1 基布 2 パイル 3 多重殻中空無機質
粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06N 3/04 7141−4F

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイルを基布に植え付けたカーペット地の
    裏面に、メルトインデックスが 2〜10でかつ酢酸ビニル
    含有率が15〜30%のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂に
    見掛け比重が0.3 〜1.0 g/cm3 の多重殻中空無機質粒子
    を10〜40%含有せしめた裏打層を一体に積層してなるこ
    とを特徴とするタイルカーペット
JP1991084609U 1991-10-17 1991-10-17 タイルカーペット Expired - Lifetime JPH0711971Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991084609U JPH0711971Y2 (ja) 1991-10-17 1991-10-17 タイルカーペット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991084609U JPH0711971Y2 (ja) 1991-10-17 1991-10-17 タイルカーペット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0535265U true JPH0535265U (ja) 1993-05-14
JPH0711971Y2 JPH0711971Y2 (ja) 1995-03-22

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ID=13835439

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004156165A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Achilles Corp 滑り防止加工床材

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4957085A (ja) * 1972-10-04 1974-06-03
JPS5981236A (ja) * 1982-11-01 1984-05-10 Asahi Chem Ind Co Ltd 自動車用カ−ペツト

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