JPH0535178U - パチンコ機における電動式入賞装置 - Google Patents

パチンコ機における電動式入賞装置

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JPH0535178U JP9366591U JP9366591U JPH0535178U JP H0535178 U JPH0535178 U JP H0535178U JP 9366591 U JP9366591 U JP 9366591U JP 9366591 U JP9366591 U JP 9366591U JP H0535178 U JPH0535178 U JP H0535178U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技球の通入出態様による装置自体の遊技作
用状態を楽しむ。 【構成】 本体1に、大入賞口4を開閉する開閉部材1
3が枢支される。開閉部材13は、裏枠部材24に配設
した電磁ソレノイド33により開閉作動される。開閉部
材13の前側中央部に、通出案内規制部材21が配設さ
れる。本体1の大入賞口4の下方に、遊技盤の所定他部
から遊技球が案内される通出室が形成される。開閉部材
13の閉鎖状態では、通出室に案内された遊技球は、前
記通出案内規制部材21により通出方向を不特定に変更
されて、遊技盤の前面へ案内される。また開閉部材13
の開放状態では、通出室に案内された遊技球は、通出案
内規制部材21により停留保持位置に待機される。そし
て開閉部材13が閉鎖状態に復帰すると、待機状態の遊
技球は所定部位に向けて通出落下される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パチンコ機における電動式入賞装置に関し、更に詳しくは、遊技 盤に打出されたパチンコ球(遊技球ともいう)の入賞領域を、電気的動力手段を利 用して閉鎖と開放とに状態変化させ得る電動式入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
この種の電動式入賞装置では、遊技球用の入賞領域を構成する開閉部材が電磁 ソレノイドや連動操作部材等を含む駆動操作機構を利用して開閉動作変化される 基本構成を具備して、一般的に「電動役物(デンドウヤクモノ)」とも称されている 。そしてこの「電動役物」にあって、その型式上の区分の一つとして、入賞領域の 入口サイズの大きさによって大型入賞装置と小型入賞装置として取扱われており 、その代表例の一つとして、横長の入賞口に対設された開閉部材が、起立した閉 鎖状態と前傾した開放状態とに変化される扉状形態で一般に「アタッカー形式」と も呼ばれているタイプのものがあり、広く利用されている。
【0003】 ちなみに前述した「アタッカー形式」の大型電動役物については、この種の入賞 装置の今一つの代表例として利用されている「羽根形式(ヒコーキタイプともいう )」のものと比較した場合、全体の高さを小さくして横長の大入賞口を有する構造 面が利点ともされている。このため多くの場合では、当業分野において「第1種 役物連続作動装置付きパチンコ遊技機」や「第3種始動口付きパチンコ遊技機」と 称されている夫々のパチンコ機に「特別電動役物」として実施されている。そして 夫々のパチンコ機において、当該ゲーム内容に適応した遊技作用として、特別遊 技条件の成立または開成作動権利の発生およびこの間における作動条件の成立の 前提にあって、開閉部材に係る開放時間および大入賞口への入賞球個数の設定範 囲内において、所定の開成作動を呈するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 前述した「アタッカー形式」の大型電動役物を例にして観ると、この種の入賞装 置では、現在使用されている多くのものが、図10に示すように本体71の中央 に形成された横長の大入賞口72に、開閉扉73が対設されて駆動操作機構74 の作動に基いて閉鎖と開放とに状態変化できるようになっている。そして開放し た開閉扉73上に受けられた遊技球が、大入賞口72内に入ってセーフ球とされ るようになっている。しかしこれ以外の遊技作用として、遊技盤の他方から案内 される遊技球を本体71側に導入させることや、その後の遊技球を通出させるこ と等に係る球通出規制は、一切行ない得ないものばかりであった。
【0005】 従ってこの種の電動役物では、所定の開成作動成立において、開閉扉73の開 放時間経過と、遊技球の大入賞口72への規定数の入賞との何れか早い条件の到 達時点で即座に開成作動が終了されて、開閉扉73が閉鎖復帰されるだけの遊技 作動内容にとどまっている。このため遊技者にとっては、開成作動状態中に遊技 球の入賞とは別の通入出状態や変化を楽しむことが全くできなくなっている。つ まり言換えれば、この電動役物については、開放された開閉扉73に受けられた 遊技球が大入賞口72に入ってセーフ球とされるだけのものであればよい、とい う単純的な概念によるものであり、入賞とは全く別異の新しい遊技球通入出態様 を奏し得るようにした着想がなく、またその技術手段を備えたものがなかった。
【0006】
【考案の目的】
本考案は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、開成作動状 態において、開閉部材に受入れた遊技球を本来のセーフ球とさせる一方で、これ とは別に他方から案内導入された遊技球に対する案内通出および停留を含む適宜 通出案内規制をなし得るようにして、遊技球の通入出態様による装置自体の遊技 作用状態を楽しみ得ると共に、パチンコゲームの興趣を高め得るようになした電 動式入賞装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
先に述べた課題を克服すると共に、所期の目的を好適に達成するため、本考案 に係るパチンコ機における電動式入賞装置は、遊技盤に装着される本体と、この 本体に形成された遊技球用の入賞通出領域と、該入賞通出領域の入口に対して開 閉可能に装着された開閉部材と、前記本体の裏側に装備されて開閉部材を設定条 件に基いて開閉変化させ得る駆動操作機構と、前記本体の裏側に形成されて遊技 盤の他方から案内される遊技球を受入れ得る導入領域と、本体内に画成されて導 入領域と連通された通出案内領域と、この通出案内領域に対する所定部位に位置 されて前記開閉部材の動作変化に連動して他方からの遊技球に対する所定の規制 位置に変位し得る通出案内規制部材とからなり、 前記通出案内規制部材について、前記開閉部材の閉鎖時では、他方からの遊技 球に対する案内通出位置に変化させ、開閉部材の開放時では他方からの遊技球に 対する停留保持位置に変化させて、その後適宜時点で停留解除位置に復帰変位可 能とした ことを特徴とする。
【0008】
【作用】
前述した本考案の電動式入賞装置にあって、通常の開成作動前では、開閉部材 が閉鎖状態に保持されていることにより、遊技球は入賞通出領域に通入し得ない 。そしてこの状態において、遊技盤の他方から導入領域に入って通出案内領域に 通出された遊技球については、案内通出位置に変位待機された通出案内規制部材 により、通出方向を不特定に変更させて遊技盤の前面下方へ案内通出させる。一 方開成作動時では、開閉部材が開放状態に保持されていることにより、同部材に 受けられた遊技球は入賞通出領域に通入してセーフ球とされる。そしてこの状態 において、前述のように導入領域を介して通出案内領域に通出された他方からの 遊技球については、停留保持位置に変位待機された前記通出案内規制部材により 、暫時停留保持する。そして同規制部材が停留解除位置に変位された際に、前記 遊技球は、解放されて遊技盤の前面下方の所定部位に向けて通出落下される。
【0009】
【実施例】
次に本考案に係るパチンコ機における電動式入賞装置について、好適な実施例 を挙げて添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0010】 本実施例の電動式入賞装置は、前述した「アタッカー形式の大型電動役物」に属 するものを例示しており、この装置全体の概要としては、図示のように後述する 遊技盤Pに装着される本体1と、この本体1の大入賞口4に対設された開閉部材 13と、この開閉部材13の状態変化に連動変位される通出案内規制部材21と 、本体1の裏側に装着された裏枠部材24と、この裏枠部材24に装備されて前 記開閉部材13を開閉変化させ得る駆動操作機構32等から構成されている。
【0011】 そこで本実施例の電動式入賞装置について、前述した各構成部材毎に説明する 。
【0012】 先ず本体1については、前面を開口した略方形枠状の取付基板2の開口縁裏側 に、裏面を開口した相似形の裏枠3が一体に成形されており、この両者2,3間 において開口前面を入口とした入賞室4と開口前面を出口とした通出室5が形成 されている。一方裏枠3の上段部に枠形をなす球受け部材7が嵌込み状態で取着 されており、同部材7の底板つまり裏枠3内の横中央に位置する案内板8により 、入賞室4と通出室5とが上下2段に画成されている。そして通出室5の底面( 裏枠3の底板)は、全体的に前下り傾斜とされてその中央部に他球(遊技盤Pの所 定他部から案内される遊技球をいう)用の通出案内路6が形成されており、また 球受け部材7の蓋板9の一方(図示左方)に出口10が開口されている。
【0013】 なお、前記入賞室4およびその入口を合わせて大入賞口とも称する。また、通 出案内路6の前側に適宜球受け座部6aが形成されている。一方球受け部材7の 案内板8は、出口10に向けて下位となる適宜斜状にされており、そしてこの案 内板8と蓋板9に連設されて前記裏枠3の内側に位置される左右一対の各側板1 1に、前記開閉部材13のための軸受部12が形成されている。
【0014】 前記開閉部材13については、前記本体1の大入賞口4の内法サイズに適合す る横長方形状に成形された扉形式であって、その下端の筒部14に挿通された支 軸18の両端が、前記球受け部材7の両軸受部12に支持されており、そしてそ の一側縁(図示右側縁)に、後述する駆動操作機構32側に連繋される連繋アーム 15が形成されて内側に延出されている。なおこの開閉部材13は、側断面が略「 くの字」状に成形されて、その両側縁に側壁部16が形成され、また全長に亘る 内側に複数の球案内条17が配列されており、そして図5(a),(b)に示すよう に、大入賞口4に対する起立閉鎖状態と、前倒開放状態とに変化できるようにな っている。
【0015】 前記通出案内規制部材21については、前記本体1の通出案内路6から通出さ れる前記他球に特別な通出規制変化を与えるためのもので、前述の開閉部材13 の前側中央下部に位置されており、同部材13の内側(後方)に他球の振分け案内 をなすための変向案内部22が形成され、外側(前方)に他球の停留および解放を なすための停留部23が形成されて、互いに整一されている。そして図5(a),( b)に示すように、変向案内部22は、開閉部材13の閉鎖状態時に通出案内路 6に向けて延出変位され、また停留部23は、開閉部材13の開放状態時に通出 案内路6に向けて延出変位されて、他球に対する夫々の通出規制をなし得るよう になっている。なおこの部材21については、開閉部材13と一体に成形された 例を示し、変向案内部22は他球との当接部を楔状にし、また停留部23は他球 との当接部を座状にしている。
【0016】 前記裏枠部材24については、セーフ球および他球の案内をなすもので、前記 本体1の裏枠3および球受け部材7に対して組合わせ状態で取着されている。そ して図示のように、枠板25の左側と右側において、前記出口10に連通された セーフ球用の排出路26と、上面に受け口29を開口した他球用の導入路28と が、互いに画成されている。なお排出路26は、その左端出口27とし、一方導 入路28の縦路部30の下端出口部には通出案内路31が前下り斜状に形成され て、前記本体1の通出案内路6と整合されている。ちなみに導入路28は、後述 する遊技盤Pにおける所定の通入具57(図8参照)に入った他球を受け口29に 受入れ得るように設定されているものとする。
【0017】 一方前記開閉部材13に対する駆動操作機構32については、前記裏枠部材2 4の裏面に縦向きに設置された電磁ソレノイド33が駆動源とされ、このソレノ イド33のロッド34上端に連結された昇降杆35と、裏枠部材24の側面(図 示右側面)に支軸40で支持された操作レバー37とが、互いの凹部36および 連繋片38を介して連繋されている一方、レバー37と開閉部材13とが、互い の長孔39およびアーム15のピン41を介して連繋されている。そしてソレノ イド33の通電作動時にロッド34が下降されることにより、昇降杆35および 操作レバー37の変位に伴ない、開閉部材13が開放変化されるようになってい る。なお操作レバー37と開閉部材13のアーム15との連繋状態を考慮して、 前記本体1の裏枠3および球受け部材7の夫々の側面には逃し部が形成されてい る。
【0018】 なお前述した各構成部材以外の付属部品については、前記裏枠部材24の裏側 にデジタル表示方式のセーフ球用の個数表示具42が設置されており、その表示 面が排出路26に臨んで前記出口10および開放された大入賞口4を通して前側 から視認できるようになっている。ちなみにこの表示具42は、大入賞口4に入 って排出路26から排出されたセーフ球が、遊技盤裏側に設置された検出スイッ チ(図示しない)で1個ずつ検出されることに基いて、適宜電気的制御手段(図示 しない)を介して、その個数を数字で表示し得るようになっている。
【0019】
【実施例の作用】
前述のように構成された本実施例の電動式入賞装置は、その代表的な実施態様 の一例として、図8に略示するように、一般に「第3種始動口付きパチンコ遊技 機」とも称されているパチンコ機の遊技盤Pの所定部位に装着されて、その設定 ゲーム内容に適応する遊技作動条件が設定された「第3種特別電動役物」と呼ばれ る入賞装置として、好適に実施される。但しこの実施態様例における入賞装置自 体の基本的な作動設定条件として、電磁ソレノイド33の通電作動可能時間T 秒、セーフ球の規定個数n個、開成作動条件の成立毎に基く継続作動可能回 数N回とされ、そして毎回の開成作動については、上記,項の何れかの条件 が早く達成された時点で終了とされる。
【0020】 なお図8中の遊技盤Pにおける夫々の遊技部品について、符号51は遊技球を 入賞検出し得る作動入賞具、52はこの作動入賞具51におけるセーフ球の検出 に基いて作動されて図柄を可変表示し得る図柄表示具、53は図柄表示具52の 表示結果の判定に基いて設定条件で開成作動が可能とされて特定入賞口54を開 放し得る小型の電動役物、55は電動役物53の特定入賞口54に入ったセーフ 球に対して所定割合で作動可能とされて開成作動権利を発生させ得る特別装置、 56は特別装置55による開成作動権利の発生状態中において、遊技球を入賞検 出することに基いて開成作動条件を成立させ得る第3種始動入賞具、57は遊技 球を受入れて遊技盤P裏側の通路58を介して本実施例の装置における導入路2 8へ通出させ得る前記所定通入具、59は他の入賞具を夫々示す。そしてこれら 遊技部品を含む全体に係る電気的制御技術等については、本考案の要旨としない ので、その説明は省略する。
【0021】 そこで前述のように実施される本実施例の電動式入賞装置に係る基本的な遊技 作用態様について説明する。先ず遊技盤Pでの遊技中において、前述した特別装 置55による開成作動権利が発生されない段階では、装置自体は通常の開成作動 前とされて、電磁ソレノイド33の停止状態、そして昇降杆35および操作レバ ー37の元状位置に伴ない、開閉部材13が大入賞口4に対する閉鎖状態に保持 されている。このため遊技盤Pに打出された遊技球は、本体1に向けて落下され ても、開閉部材13に受入れられることもなく本体1の前面を素通りする。
【0022】 そして前述の開成作動前時において、所定通入具57に遊技球が入って通路5 8を介して受け口29から導入路28内に導入された場合、この他球Bは、その まま縦路部30から通出案内路31を介して本体1の通出室5に向けて通出され て、同室5の通出案内路6に沿って前方へ案内される。そしてこの時点において 、前記開閉部材13が開鎖状態にあることに関連して、通出案内規制部材21で は、他球Bに対する第1の通出規制位置として、図5(a)および図6に示すよう に、変向案内部22が通出案内路6に向けて延出待機されている。このため他球 Bは、変向案内部22に当接した際に同一延長方向への通出が制止され、同案内 部22によって左右の何れかの方向へ振分け的に分流案内されて、各々の方向へ 通出落下される。
【0023】 一方前記特別装置55の作動により開成作動権利が発生された以後において、 第3種始動入賞具56の入賞検出により開成作動条件が成立された場合に対して 、入賞装置は所定の開成作動が行なわれることになる。すなわち開成作動条件成 立後の適宜時点で、電磁ソレノイド33が設定時間に亘り通電作動されることに より、ロッド34および昇降杆35の下降変化そして操作レバー37の傾動変化 に伴ない、開閉部材13が前倒開放状態に保持される。このため本体1に向けて 落下する遊技球について、開閉部材13に受けられた球が、大入賞口4に通入し てセーフ球とされ、以降このセーフ球は、本体1裏側の出口10から排出路26 を通って遊技盤Pの裏側へ排出される。
【0024】 前述のように大入賞口4に入って裏側へ排出されるセーフ球が、検出スイッチ (図示しない)により1個ずつカウント検出される前提において、前記作動設定条 件の項および項の何れかが早く達成された時点で、即座に当該の開成作動が 終了される。従って電磁ソレノイド33が停止復帰されることにより、ロッド3 4および昇降杆35の上昇復帰そして操作レバー37の復帰変位に伴ない、開閉 部材13が元の閉鎖状態に戻される。そうしてこの後において、開成作動権利の 発生状態のもとで、始動入賞具56での入賞検出に基いて、前記項の条件が成 立されたことに対して、入賞装置では、次回の開成作動が行われて遊技球を入賞 させることができる。以後は毎回の開成作動の終了後に、項の条件が成立され る毎の前提で、最終N回までの開成作動が継続可能とされる。
【0025】 前述した開成作動状態において、遊技球が大入賞口4に入賞することの一方で 、前記所定通入具57に入った他球Bは、前述と同様に導入路28から導入され て通出案内路6に通出される。そしてこの時点において、開閉部材13が開放状 態にあることに関連して、前記通出案内規制部材21では、他球Bに対する第2 の通出規制位置として、図5(b)および図7に示すように、停留部23が通出案 内路6に向けて延出待機されている。このため他球Bは、停留部23と当接した 際に一旦受止められて、その場つまり球受け座部6aに停留保持される。
【0026】 そして前述した他球停留状態において、開成作動の終了に伴ない開閉部材13 が閉鎖復帰されることに対して、前記通出案内規制部材21では、元状位置に連 動復帰されて、その停留部23が前方へ変位される際に他球Bを停留解除する。 これにより他球Bは、解放直後に前方へ通出されて、遊技盤Pの前面下方の所定 部位に向けて落下される。ちなみに他球Bは、その殆どの場合において同一の所 定部位に落下される。なお開閉部材13の閉鎖復帰後のタイミングに合わせて、 所定通入具57に入った他球Bが、前述のように本体1の通出案内路6に通出案 内された場合では、この時点で通出案内規制部材21の変向案内部22が、前述 した第1の位置に待機されていることにより、他球Bは、この案内部22によっ て分流案内されて通出落下される。
【0027】 前述したように本実施例の電動式入賞装置では、その遊技作用において、遊技 球の入賞態様とは別に、他から導入された遊技球に対する通出規制態様を呈する ことができる。このため前記遊技盤Pの構成の望ましい例として、図示のように 装置自体が最下部の第3種始動入賞具56の直上方、言換えると装置の通出案内 路6に対する出口直下方の所定位置に同入賞具56が配置された場合において、 前記通出案内規制部材21による通出規制態様に、新しい変化や特別な妙味を好 適に奏することができる。すなわちこの実施態様において、前記所定通入具57 に入って本体1の通出案内路6に通出された他球Bについて、開閉部材13の閉 鎖状態時では、変向案内部22により左右へ通出案内させて始動入賞具56へ入 賞し難く設定でき、一方開閉部材13の開放状態時には、停留部23により一旦 停留保持させ、開閉部材13の開鎖復帰時に停留解除して、通出案内路6の出口 から始動入賞具56へ入賞し易く設定できるものである。
【0028】 従って前記遊技盤Pでのゲーム展開にあって、開成作動権利の発生中において 、始動入賞具56に対する遊技球の入賞状況を好適に制限して、短時間内に多く 入賞するような事態を回避できる。そして同入賞具56への入賞を、比較的容易 とする条件に維持しながら、遊技者にとって望ましいとされる割合、つまり時期 や時間的間隔で入賞させることが可能となる。この結果始動入賞具56に多くの 遊技球が入賞することによる不利益な事態、つまり毎回の開成作動条件の成立に 必要充分とされる初球1個の入賞に対して、それ以上入賞した個数分が、開成作 動の継続可能回数から差引かれて減少規制されることを免れる。
【0029】 ちなみに前述した図8の遊技盤Pでのゲームについて、概要として、前記開成 作動権利の発生前並びに発生後に最初の開成作動条件が成立するまでの間は、遊 技球を通常とされる遊技盤Pの縦央左寄り部位に向けて打出し、初回の開成作動 が開始された以後は、前記所定通入具57に向けて打出す要領でゲームを楽しむ ことができ、類容された最終回までの開成作動が継続可能とされる。
【0030】 前述したような遊技作用を奏する本実施例の電動式入賞装置は、前述とは別の 実施態様例として、図9に略示する一般に「第1種役物連続作動装置付きパチン コ遊技機」とも称されているパチンコ機の遊技盤Pに設置されて、当該の設定ゲ ーム内容に適応する遊技作用条件が設定された「第1種特別電動役物」として、好 適に実施することも可能とされる。すなわち図9の遊技盤Pにおいて、図柄可変 表示装置61による図柄表示結果の判定に基いて、特別遊技条件が成立されたこ とに対して、本実施例の入賞装置が設定条件のもとで開成作動される。そしてこ れとは別に、前述例の場合と同様に所定通入具62に入って通路63を介して本 体1の通出案内路6に通出された遊技球Bについて、開閉部材13の状態変化に 連動される通出案内規制部材21の変向案内部22と停留部23とによる各々の 通出規制作用により、下方の作動入賞具64への入賞を規制して、同入賞具64 に入賞した場合において、別の図柄表示具65が作動変化されたことに基いて、 所定の電動役物66に対して別の付加価値を付与することのゲーム設定が可能と される。なお電動役物66については、適宜機能を付加することが可能であり、 このもとで所定の作動条件が設定されるものとする。
【0031】
【変更例】
本考案の対象とする電動式入賞装置は、遊技球の入賞とは別に、他から導入さ れた遊技球の通出規制を図ることを要旨の一つとするものであり、この通出規制 に係る技術については、前述した実施例とは別の形式とすることも容易に可能で あって、また好適に推奨し得る。すなわち前記通出案内規制部材21では、開閉 部材13と分離させたりまたは変向案内部22と停留部23を互いに独立させた 連動形態にして、遊技球に対する夫々の通出規制位置に変位するようにしてもよ い。また前記導入路28では、その受け口29に適宜開閉規制手段を付設して、 他からの遊技球について、開閉部材13の閉鎖時には規制手段により導入不能化 し、開閉部材13の開放時には規制手段により導入可能とするようにしてもよい 。これによれば、前記変向案内部22を省略してもよい。
【0032】 なお装置自体の形式については、遊技球の通出案内規制技術を採用するものに あって、入賞口のサイズが小さい小型の電動役物(普通電動役物ともいう)であっ てもよい。また開閉部材が前後移動する球受けトレー状のものや左右に開閉また は回動する羽根状のものであってもよい。そして他方からの遊技球の導入通出経 路については、例えば本体1の上方に通入口を付設して、これに入った遊技球を 一旦本体1の裏側へ迂回させて前側へ通出させる形態としてもよい。この際通入 口の裏側に、前述と同様な開閉部材に連動し得る開閉規制手段を付設することも 可能である。また本考案で開示した通出案内規制技術の応用例として、開閉部材 の閉鎖時に他球の停留保持、同部材の開放時に他球の案内通出をなすように変更 することも可能である。
【0033】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案に係るパチンコ機における電動式入賞装置は、駆動 操作機構に連繋操作される開閉部材を以って、遊技球用の入賞領域を開閉変化さ せ得る型式のものであって、実施の対象とされたパチンコ機でのゲーム中に、開 成作動条件の成立に基いて装置本体の設定開成作動が行なわれた状態において、 開放された開閉部材に入った遊技球を、入賞領域へ通入させてセーフ球とするこ とができる。そしてこの遊技球の入賞とは別に、遊技盤の所定他部位から案内さ れた遊技球については、本体内に導入して前方へ通出させた後において、前記開 閉部材に対して適宜連動変位される通出案内規制部材による案内規制をなして、 通出状態および方向に特別な変化や妙味を奏し得、この遊技球を遊技盤の所定部 位に向けて通出落下させることができるものである。
【0034】 従って当該パチンコ機における本考案装置の好適な実施態様の一例として、装 置自体が、前記所定部位に配置されて所要の遊技付加価値を奏することのできる 遊技部品に対する直上方に設置された場合にあって、前述した通出規制により落 下される遊技球を、この遊技部品に入賞または通入させることができ、これを含 めた好適なゲーム内容を設定することができる。これにより装置自体の遊技作動 に新しい楽しみが加わり、ゲームの興趣を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適な実施例に係る電動式入賞装置を
分解して示す斜視図である。
【図2】電動式入賞装置を開成時状態で示す正面図であ
る。
【図3】電動式入賞装置を開成時状態で示す背面図であ
る。
【図4】電動式入賞装置を開成時状態で示す平断面図で
ある。
【図5】電動式入賞装置を開成前状態および開成時状態
で夫々示す側断面図である。
【図6】他球に対する分流案内状態を示す説明図であ
る。
【図7】他球に対する停留状態を示する説明図である。
【図8】電動式入賞装置を実施した第1のパチンコ機の
遊技盤を略示する正面図である。
【図9】電動式入賞装置を実施した第2のパチンコ機の
遊技盤を略示する正面図である。
【図10】従来の電動式入賞装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 4,10,26 遊技球用の入賞通出領域 6 通出案内領域 13 開閉部材 21 通出案内規制部材 28 導入領域 32 駆動操作機構 B 遊技球 P 遊技盤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤(P)に装着される本体(1)と、この
    本体(1)に形成された遊技球用の入賞通出領域(4,10,26)
    と、該入賞通出領域(4,10,26)の入口(4)に対して開閉可
    能に装着された開閉部材(13)と、前記本体(1)の裏側に
    装備されて開閉部材(13)を設定条件に基いて開閉変化さ
    せ得る駆動操作機構(32)と、前記本体(1)の裏側に形成
    されて遊技盤(P)の他方から案内される遊技球(B)を受入
    れ得る導入領域(28)と、本体(1)内に画成されて導入領
    域(28)と連通された通出案内領域(6)と、この通出案内
    領域(6)に対する所定部位に位置されて前記開閉部材(1
    3)の動作変化に連動して他方からの遊技球(B)に対する
    所定の規制位置に変位し得る通出案内規制部材(21)とか
    らなり、 前記通出案内規制部材(21)について、前記開閉部材(13)
    の閉鎖時では、他方からの遊技球(B)に対する案内通出
    位置に変化させ、開閉部材(13)の開放時では他方からの
    遊技球(B)に対する停留保持位置に変化させて、その後
    適宜時点で停留解除位置に復帰変位可能としたことを特
    徴とするパチンコ機における電動式入賞装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08206296A (ja) * 1995-11-24 1996-08-13 Fuji Shoji Kk 弾球遊技機
JP2002045486A (ja) * 2000-08-04 2002-02-12 Aruze Corp 大入賞口装置

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