JPH0534827U - コンバイン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 風向きなどによって多量の塵が発生しても確
実に塵の除去を行い得ると共に、コンバインから収穫穀
粒を取出す時など、エンジンを運転しているときでも、
外部防塵網を取外して付着した塵を除去しうるなど保守
作業性の向上を図る。 【構成】 エンジンに冷却風を取入れる防塵網２９の外
側に、外部防塵網３０を取外し自在に取付け、防塵網２
９，３０を二重構造とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は穀稈を連続的に刈取って脱穀するコンバインに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、防塵網を介してエンジン冷却風を取入れていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術は、粉塵の発生が少ない機体位置に防塵網を配設させ、塵の少な い場所で空気速度を小さくして冷却風を吸入していたが、例えば大規模な圃場な どにおいて、風向きなどによって防塵網に多量に塵が付着し、エンジンをオーバ ーヒートさせる等の問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るに、本考案は、エンジン冷却風を取入れる防塵網の外側に、外部防塵網を 取外し自在に取付けたことを特徴とするもので、前記各防塵網を二重構造に設け るから、風向きなどによって多量の塵が発生してもその塵の除去を確実に行い得 ると共に、コンバインから収穫穀粒を取出す時など、エンジンを運転していると きでも、外部防塵網を取外して該網に付着した塵を除去し得、従来に比べて保守 作業性の向上などを容易に図り得るものである。

【０００５】 また、外部防塵網の網目の大きさを内側の防塵網の網目よりも小さくすること により、外部防塵網で多量の塵を除去し得、作業者によって塵の付着状況の確認 を容易に行い得、エンジンのオーバーヒート防止などを容易に図り得るものであ る。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述する。図１は要部の断面図、図２ は全体の左側面図、図３は同平面図であり、図中（１）は走行クローラ（２）を 有するトラックフレーム（３）に装備する機台、（４）はスクリュ形扱胴（５） 及び選別機構（６）を備えていて前記機台（１）に搭載する脱穀部、（７）は揚 穀筒を介して脱穀部（４）から取出した穀粒を溜める穀物タンク、（８）は前記 脱穀部（４）の下部前方に油圧シリンダ（９）を介して昇降可能に装設する刈取 部、（１０）は運転席（１１）及び運転操作コラム（１２）を備えていて前記穀 物タンク（７）の前方に固設させる運転室、（１３）は前記穀物タンク（７）の 後方に備えていてエンジン（１４）及びラジエータ（１５）を内設するエンジン 室、（１６）は前記穀物タンク（７）内の穀粒を取出す２つ折り型穀粒搬出オー ガである。

【０００７】 そして、前記刈取部（８）は、未刈り穀稈を取入れる穀物ヘッダー（１７）と 、該ヘッダー（１７）の後部略中央に連結させて刈取り穀稈を脱穀部（４）に送 給する供給室（１８）によって構成すると共に、未刈り穀稈掻込み用リール（１ ９）及び往復駆動型刈刃（２０）及び穀稈掻込ドラム（２１）とを前記穀物ヘッ ダー（１７）に備え、前記ヘッダー（１７）に取込まれる刈取穀稈を供給室(18) に内設する供給チェンコンベア（２２）を介し脱穀部（４）に脱穀処理するよう に構成している。

【０００８】 また、前記脱穀部（４）の左外側には穀粒搬送装置である二番還元筒（２３） を突出状に配備させていて、二番処理物を選別機構（６）上方に戻して再選別す るように設けている。

【０００９】 さらに、図１及び図４に示す如く、前記タンク（７）の機外側面にフック（２ ４）及びボルト（２５）を介して風路形成カバー（２６）を着脱自在に固設させ 、該カバー（２６）によって形成する冷却風取入通路（２７）を前記エンジン室 （１３）に連通させると共に、前記カバー（２６）に開設する冷却風取入口（２ ８）に防塵網（２９）を張設固定させ、前記取入口（２８）から防塵網（２９） を介して外気を取入れ、冷却風としてエンジン（１４）などに送給するように構 成している。

【００１０】 また、エンジン（１４）冷却風を取入れる前記防塵網（２９）の外側に、外部 防塵網（３０）を取外し自在に取付けると共に、外部防塵網（３０）の網目の大 きさを内側の防塵網（２９）の網目よりも小さくしたもので、外部防塵網（３０ ）を網枠（３１）に張設させ、網枠（３１）下側縁を風路形成カバー（２６）外 面に蝶番（３２）（３２）を介して回動自在に取付けると共に、前記カバー（２ ６）にボルト（３３）止め固定させた止め具（３４）にノブボルト（３５）を介 して網枠（３１）上側を着脱自在に固定させ、ノブボルト（３５）の離脱により 、蝶番（３２）を介して下側を回動の支点として外部防塵網（３０）を開放させ 、外部防塵網（３０）に付着した塵の除去などを行うように構成している。

【００１１】

【考案の効果】

以上実施例から明らかなように本考案は、エンジン（１４）冷却風を取入れる 防塵網（２９）の外側に、外部防塵網（３０）を取外し自在に取付けたもので、 前記各防塵網（２９）（３０）を二重構造に設けるから、風向きなどによって多 量の塵が発生してもその塵の除去を確実に行うことができると共に、コンバイン から収穫穀粒を取出す時など、エンジン（１４）を運転しているときでも、外部 防塵網（３０）を取外して該網（３０）に付着した塵を除去でき、従来に比べて 保守作業性の向上などを容易に図ることができるものである。

【００１２】 また、外部防塵網（３０）の網目の大きさを内側の防塵網（２９）の網目より も小さくすることにより、外部防塵網（３０）で多量の塵を除去でき、作業者に よって塵の付着状況の確認を容易に行うことができ、エンジン（１４）のオーバ ーヒート防止などを容易に図ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部の断面図。

【図２】全体の左側面図。

【図３】同平面図。

【図４】同右側面図。

【符号の説明】

（１４） エンジン （２９） 防塵網 （３０） 外部防塵網

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジン冷却風を取入れる防塵網の外側
   に、外部防塵網を取外し自在に取付けたことを特徴とす
   るコンバイン。
2. 【請求項２】 外部防塵網の網目の大きさを内側の防塵
   網の網目よりも小さくしたことを特徴とする上記第１項
   記載のコンバイン。