JPH05346811A

JPH05346811A - セルコントローラ

Info

Publication number: JPH05346811A
Application number: JP15650192A
Authority: JP
Inventors: Minoru Kataoka; 稔片岡; Shoichi Otsuka; 昭一大塚; Hiroshige Ando; 博篤安藤
Original assignee: Fanuc Corp
Current assignee: Fanuc Corp
Priority date: 1992-06-16
Filing date: 1992-06-16
Publication date: 1993-12-27

Abstract

(57)【要約】【目的】セルコントローラに関し、各数値制御装置か
らの表示画面データを全て表示して、必要な数値制御装
置のみを操作制御する。【構成】セルコントローラ１０から所定の時間ごとに
送られる伝送指令に応じて、複数の数値制御装置３０
ａ，４０ａ，５０ａ等は表示画面データを伝送する。セ
ルコントローラ１０は、これらの表示画面データを解像
度の高い表示装置１４ａに逐次表示する。また、オペレ
ータは指定制御手段によって表示又は操作制御に必要な
数値制御装置を選択して指定する。そして、数値制御装
置を操作指令するための操作盤１２により、指定された
数値制御装置を操作指令する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はセルコントローラに関
し、特に複数の数値制御装置とＬＡＮ（LocalArea Netw
ork）で結合されたセルコントローラに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、数値制御工作機械を多数設置した
工場では、数値制御工作機械に工作物（以下「ワーク」
と呼ぶ）を供給するためのパレットを含む複数の加工セ
ルと、これらの加工セルを制御するセルコントローラ
と、このセルコントローラに対して加工セルにおける生
産計画を指令するホストコンピュータとから構成された
ＦＡシステム（Factory Automation System ）が導入さ
れている。

【０００３】上記セルコントローラでは、複数の加工プ
ログラムが製品別に保存されており、これらのＮＣプロ
グラムを所定の順序で読み出して各加工セルの数値制御
装置（以下、「ＣＮＣ」と呼ぶ）へ転送して工作機械を
制御している。また、各加工セルのＣＮＣからは、それ
ぞれの表示画面データがセルコントローラに伝送され、
セルコントローラはこれらの表示画面データを表示装置
に表示して、集中管理できるようにしていた。

【０００４】そして、ホストコンピュータから新たな生
産計画が指令された場合に、ラインの段取り替えの要請
に基づいて、各加工セルでは使用する工具を交換するだ
けではなく、加工されるワークに応じた治具をパレット
に着け替えると同時に、セルコントローラでは複数の加
工セルに対して加工スケジュールを立て、その加工プロ
グラムを準備しなくてはならない。従来では、各加工セ
ルで実行すべきワークの加工種類や、これらに対応する
加工プログラムの編集及び選択等は、すべて熟練した生
産管理者が行なっていた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のセルコ
ントローラの表示装置に表示される表示画面データは、
表示装置の解像度が低いためにＣＮＣの表示画面の一部
しか表示されなかった。したがって、実際に表示される
ＣＮＣの表示画面が把握しにくいという問題点があっ
た。

【０００６】また、加工プログラムを新たに編集する場
合には、生産管理者が各ＣＮＣの設置場所まで行って編
集する必要があった。このため、生産システムの生産効
率が低下するという問題点があった。

【０００７】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、各ＣＮＣからの表示画面データを全て表示し
て、必要なＣＮＣのみを操作指令するセルコントローラ
を、提供することを目的とする。

【０００８】また、本発明の他の目的は、セルコントロ
ーラで加工プログラムを編集する際に、複数の加工プロ
グラムが同時に編集可能であって、編集された加工プロ
グラムを元の数値制御装置に格納するセルコントローラ
を提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、複数の数値制御装置とＬＡＮで結合され
たセルコントローラにおいて、複数の数値制御装置の表
示画面が表示可能な、解像度の高い表示装置と、前記複
数の数値制御装置のうち、表示に必要な数値制御装置を
選択して指定する指定制御手段と、前記指定制御手段に
よって指定された数値制御装置を操作指令するための前
記複数の数値制御装置が有する操作盤と同一の操作盤
と、を有することを特徴とするセルコントローラが提供
される。

【００１０】

【作用】複数の数値制御装置に表示されている表示画面
データが、セルコントローラからの伝送指令に応じて所
定の時間ごとに伝送される。セルコントローラは、これ
らの表示画面データを受けて、解像度の高い表示装置に
逐次表示する。

【００１１】また、オペレータは指定制御手段を用いて
表示又は操作指令に必要な数値制御装置を選択して指定
する。そして、指定された数値制御装置を操作盤により
操作指令する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は本発明のセルコントローラを使用したＦ
Ａシステムの接続概略図である。セルコントローラ１０
はＬＡＮ１００に接続されている。同様に複数のＣＮ
Ｃ、図１ではＣＮＣ３０ａ，４０ａ，５０ａもまたＬＡ
Ｎ１００に接続されている。

【００１３】図において、セルコントローラ１０は図示
されていないホストコンピュータからの生産計画指令を
受けて、ＣＮＣ３０ａ，４０ａ，５０ａへ加工プログラ
ム等のプログラムや制御情報を送る。制御情報を受けた
ＣＮＣ３０ａ，４０ａ，５０ａは、この制御情報に従っ
て工作機械の動作を制御する。

【００１４】セルコントローラ１０は解像度が高い表示
装置を有する。この表示装置の表示画面１４ｂには、オ
ペレータが指定制御手段を用いて所定の操作指令を行う
ことにより、ＬＡＮ１００を介して接続されているＣＮ
Ｃ３０ａの表示画面３０６ｂが、そのままのドットサイ
ズでウィンドウ１４１に表示される。同様に、ＣＮＣ４
０ａ，５０ａのそれぞれの表示画面４０６ｂ，５０６ｂ
がウィンドウ１４２，１４３に表示される。なお、ＬＡ
Ｎ１００には、イーサネット（Ethernet）が使用され
る。

【００１５】具体的には、まずセルコントローラ１０が
ＬＡＮ１００に接続されているそれぞれのＣＮＣ３０
ａ，４０ａ，５０ａに対して、所定の時間ごとに表示画
面データの送信指令の伝送する。ＣＮＣ３０ａ，４０
ａ，５０ａはこの送信指令を受けて、表示画面データを
セルコントローラ１０へ伝送する。こうして、例えば 6
40×432 ドットのＣＮＣの表示画面は、ドットごとに対
応してそのまま表示画面１４ｂのウィンドウに表示され
る。したがって、オペレータは必要なＣＮＣの表示画面
全体を容易に把握し、操作指令することができる。な
お、必要に応じてウィンドウに表示されるＣＮＣの表示
画面は、所定の操作指令を行うことによって一部の表示
画面を表示するようにすることもできる。

【００１６】また、セルコントローラ１０はＣＮＣ３０
ａ，４０ａ，５０ａの操作盤と同一の操作盤１２を有す
る。オペレータが指定制御手段を用いて所定の操作指令
を行うことにより、ＣＮＣ３０ａ，４０ａ，５０ａのう
ち、指令に必要なＣＮＣを選択して指定する。こうして
指定されたＣＮＣは、操作盤１２によって操作指令をセ
ルコントローラ１０から行うことができる。

【００１７】図２は本発明を実施するためのハードウェ
ア・ブロック図である。図において、セルコントローラ
１０はホストＣＰＵ（ホストコンピュータ）２０から生
産計画指令を受けて、加工セル３０，４０，５０へ加工
指令等の制御情報を送る。逆に、これらの加工セル３
０，４０，５０からホストＣＰＵ２０へ加工工程情報等
の諸データを送る。なお、加工セル３０の内部には、Ｃ
ＮＣ３０ａ及びその他の図示されないロボットやワーク
ローダを有する。同様に、加工セル４０，５０の内部に
は、それぞれＣＮＣ４０ａ，５０ａ等を有する。

【００１８】セルコントローラ１０は、メインＣＰＵボ
ード１１を中心にして構成されている。メインＣＰＵボ
ード１１にはプロセッサ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等を１枚のボ
ード上に搭載されており、バス１９を介して以下の諸要
素が結合される。

【００１９】ＨＤＤ（ハードディスク・ドライブ）１３
ａは、例えばＳＣＳＩ（Small Computer System Interf
ace ）等のハードディスク・インタフェース１３を介し
てバス１９と接続されており、加工スケジュールを決定
する生産計画データの他にＮＣ加工プログラム及びプロ
グラム番号リスト等が格納される。共有ＲＡＭ１５はＤ
ＲＡＭで構成され、後述する通信インタフェースを介し
て入力された各ＣＮＣの表示画面データ等のデータが格
納される。

【００２０】グラフィック制御回路１４はディジタル信
号を表示用の信号に変換し、表示装置１４ａに与える。
表示装置１４ａには、例えば1280×1024ドットのように
解像度の高いＣＲＴ又は液晶表示装置が使用される。液
晶表示装置としては、ＴＦＴ（Thin Film Transistor）
等が使用される。また、表示装置１４ａには後述する通
信インタフェースを介して入力された各ＣＮＣの表示画
面データが表示される。

【００２１】マウス・インタフェース１６は、指定制御
手段としてのマウス１６ａからの指令信号を入力し、バ
ス１９を介してメインＣＰＵボード１１へ通知する。Ｉ
／Ｏボード１８は各加工セル３０，４０，５０との入出
力信号の授受を行う。通信インタフェース１７には、Ｌ
ＡＮを構成するためのイーサネットが使用される。ま
た、通信インタフェース１７は通信回線２１によってホ
ストＣＰＵ２０と結合されている。そして、ＲＳ−２３
２Ｃ等の通信回線３１，４１，５１で加工セル３０，４
０，５０の各ＣＮＣ３０ａ，４０ａ，５０ａに接続され
ている。

【００２２】図３は、ＣＮＣの内部構成および周辺装置
を示す図である。なお、ＣＮＣ４０ａ，５０ａは、いず
れもＣＮＣ３０ａと同一構成であるので、ここではＣＮ
Ｃ３０ａについて説明する。

【００２３】図において、ＣＮＣ３０ａは、ＣＰＵ（プ
ロセッサ）３０１、不揮発性メモリ３０２、ＲＯＭ３０
３、ＲＡＭ３０４、操作盤３０５、ＣＲＴＣ（ＣＲＴ制
御回路）３０６、ＰＭＣ（プログラマブル・マシン・コ
ントローラ）３０７及び通信インタフェース３０８から
構成されている。

【００２４】ＣＰＵ３０１はＲＯＭ３０３に格納された
システムプログラムに従ってＣＮＣ全体を制御する。不
揮発性メモリ３０２には図示されていないバッテリによ
ってバックアップされたＣＭＯＳが使用され、電源切断
後も保持すべき加工プログラム、マクロ、パラメータ、
ピッチ誤差補正量及び工具補正量等が格納されている。
ＲＯＭ３０３にはＥＰＲＯＭあるいはＥＥＰＲＯＭが使
用される。ＲＡＭ３０４はＳＲＡＭ等が使用され、各種
のデータあるいは入出力信号が格納される。

【００２５】操作盤３０５はカーソルキー、形状要素キ
ー及び数値キー等からなり、必要な図形データ、加工デ
ータをこれらのキーを使用して入力する。ＣＲＴＣ３０
６はディジタル信号を表示用の信号に変換し、ＣＲＴ３
０６ａに与える。このＣＲＴ３０６ａには対話形式で加
工プログラムを作成していくときに、形状、加工条件等
を表示する。なお、ＣＲＴＣ３０６に送られるディジタ
ル信号は、不揮発性メモリ３０２に格納されている加工
プログラムについて、ＣＰＵ３０１がＲＯＭ３０３に格
納された画面表示処理プログラムを実行することによっ
て送られる信号である。

【００２６】バス３０９にはＰＭＣ３０７が接続され、
加工プログラムの実行時にＴ機能信号（工具選択指令）
等を受け取る。そして、この信号をシーケンス・プログ
ラムで処理して、動作指令として信号を出力し、工作機
械７０を制御する。同様に、バス３０９には、セルコン
トローラ１０との通信を行い、ＬＡＮを構成するための
イーサネットが通信インタフェース３０８として接続さ
れる。

【００２７】上記ＣＲＴ３０６ａに表示される対話形デ
ータの入力画面は、ＲＯＭ３０３に格納されている。こ
の対話形データの入力画面において、加工プログラム作
成時にバックグラウンドアニメーションとして、工具の
全体の動作軌跡などが表示される。また、ＣＲＴ３０６
ａに表示される画面は、所定の時間ごとにバス３０９を
経由し通信インタフェース３０８を介してセルコントロ
ーラ１０へ伝送される。

【００２８】次に、加工プログラム編集手段による加工
プログラムの編集方法について説明する。図４及び図５
は、セルコントローラの表示装置に表示される表示画面
の一例を示す図である。なお、図４は編集前の画面状態
を、図５は編集後の画面状態をぞれぞれ示す。また、加
工プログラム編集手段はメインＣＰＵボード１１上のＲ
ＯＭに格納された編集プログラムをプロセッサが実行す
ることによって実現される機能である。さらに、説明を
簡単にするために、ＣＮＣ３０ａ及びＣＮＣ４０ａの加
工プログラムを同時に編集する場合について説明する。

【００２９】図４において、上記表示装置１４ａの表示
画面１４ｂには、２つのウィンドウ１４１，１４２が表
示されている。このウィンドウ１４１にはＣＮＣ３０ａ
の加工プログラムの一例が、ウィンドウ１４２にはＣＮ
Ｃ４０ａの加工プログラムの一例が、それぞれ表示され
ている。

【００３０】ここでウィンドウ１４１に表示されている
ＣＮＣ３０ａの加工プログラムの一部分である部分プロ
グラム１４５を、オペレータが所定の操作指令を行うこ
とによって指定する。そして、オペレータが指定された
部分プログラム１４５をウィンドウ１４２に表示されて
いるＣＮＣ４０ａの加工プログラムに複写して、挿入す
る操作指令を行うと、図５のようになる。

【００３１】図５に、図４のＣＮＣ４０ａの加工プログ
ラム「Ｇ５３Ｚ８００」と「％」との間に部分プログ
ラム１４５が挿入された後の表示画面１４ｂを示す。こ
うして編集された加工プログラムは、加工プログラム編
集手段によってＬＡＮを介して接続されている元のＣＮ
Ｃ、すなわち上記の例ではＣＮＣ４０ａへ格納される。

【００３２】なお、上記の説明では、２つのウィンドウ
間における加工プログラムの編集について行なったが、
３以上のウィンドウ間における加工プログラムの編集に
ついても同様に行うことができる。また、複数の加工プ
ログラムについて、加工プログラムの複写のみならず、
加工プログラムの移動・検索・削除等の編集処理を行う
こともできる。

【００３３】したがって、生産管理者が各ＣＮＣの設置
場所まで行く必要がなくなり、セルコントローラ１０に
おいて加工プログラムを集中的に管理することができる
ので、加工プログラムの生産効率を向上させることがで
きる。

【００３４】以上の説明では、ＬＡＮはイーサネットで
構成したが、所定の時間ごとにセルコントローラ１０か
らＣＮＣ３０ａ等へ指令可能な接続方式で構成してもよ
い。また、ＬＡＮを介して接続されたＣＮＣ３０ａ等の
ＣＮＣは、セルコントローラ１０の操作盤で操作指令を
行なったが、表示画面１４ｂに表示されるメニュー等の
指令項目を指定制御手段としてのマウスで操作指令する
こともできる。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、所定の
時間ごとにセルコントローラへ送られる複数の数値制御
装置に表示されている表示画面データを解像度の高い表
示装置に逐次表示し、操作盤により数値制御装置を操作
指令するように構成したので、オペレータは必要な数値
制御装置の表示画面全体を容易に把握し、操作指令する
ことができる。

【００３６】また、指定制御手段によって指定された複
数の数値制御装置の加工プログラムを同時に編集可能と
し、編集された加工プログラムを元の数値制御装置に格
納するように構成したので、生産管理者が各数値制御装
置の設置場所まで行く必要がなくなり、加工プログラム
の生産効率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の接続概略図である。

【図２】本発明を実施するためのハードウェア・ブロッ
ク図である。

【図３】数値制御装置の内部構成および周辺装置を示す
図である。

【図４】セルコントローラの表示装置に表示される表示
画面の一例を示す図である。

【図５】セルコントローラの表示装置に表示される表示
画面の一例を示す図である。

【符号の説明】

１０セルコントローラ１２操作盤１４ａ表示装置１４ｂ表示画面３０ａ，４０ａ，５０ａ数値制御装置（ＣＮＣ）１００ＬＡＮ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数の数値制御装置とＬＡＮ（Local Ar
ea Network）で結合されたセルコントローラにおいて、複数の数値制御装置の表示画面が表示可能な、解像度の
高い表示装置と、前記複数の数値制御装置のうち、表示に必要な数値制御
装置を選択して指定する指定制御手段と、前記指定制御手段によって指定された数値制御装置を操
作指令するための前記複数の数値制御装置が有する操作
盤と同一の操作盤と、を有することを特徴とするセルコントローラ。
【請求項２】前記指定制御手段によって指定された複
数の数値制御装置の加工プログラムが同時に編集可能で
あって、編集された前記加工プログラムを元の数値制御
装置に格納する加工プログラム編集手段を、有すること
を特徴とする請求項１記載のセルコントローラ。