JPH0534557A - カメラの撮影レンズ保持構造 - Google Patents
カメラの撮影レンズ保持構造Info
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- JPH0534557A JPH0534557A JP18987291A JP18987291A JPH0534557A JP H0534557 A JPH0534557 A JP H0534557A JP 18987291 A JP18987291 A JP 18987291A JP 18987291 A JP18987291 A JP 18987291A JP H0534557 A JPH0534557 A JP H0534557A
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- JP
- Japan
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- barrel
- lens
- optical axis
- camera
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 焦点距離の調整可能な撮影レンズにおいてカ
メラの小型化のために固定筒を用いないようにした場合
に、従来固定筒の取付位置を調整して行っていたレンズ
バック調整を別の手段で可能にしてレンズの性能の低下
を防止する。 【構成】 カメラボディに取り付けたベース部材9の穴
9fに装着する支点軸にカム板8を揺動可能に装着し、
カメラのボディに固定のガイド軸3,4,5,6に移動筒
1と保持枠2を光軸方向へ摺動可能に装着する。カム板
8にカム溝8a,8bを形成し、移動筒1及び保持枠2
に、カム溝8a及び8bに係合してカム板8の支点軸回り
での回転に従動するカムフォロアとしてピン1a,2aを
設ける。ベース部材9をボディ10に対して光軸方向へ
位置調整可能として、移動筒1と保持枠2をカム板8と
共に移動させて結像位置を調整できるようにする。
メラの小型化のために固定筒を用いないようにした場合
に、従来固定筒の取付位置を調整して行っていたレンズ
バック調整を別の手段で可能にしてレンズの性能の低下
を防止する。 【構成】 カメラボディに取り付けたベース部材9の穴
9fに装着する支点軸にカム板8を揺動可能に装着し、
カメラのボディに固定のガイド軸3,4,5,6に移動筒
1と保持枠2を光軸方向へ摺動可能に装着する。カム板
8にカム溝8a,8bを形成し、移動筒1及び保持枠2
に、カム溝8a及び8bに係合してカム板8の支点軸回り
での回転に従動するカムフォロアとしてピン1a,2aを
設ける。ベース部材9をボディ10に対して光軸方向へ
位置調整可能として、移動筒1と保持枠2をカム板8と
共に移動させて結像位置を調整できるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦点距離を調整可能な
撮影レンズをカメラのボディに取り付ける場合のレンズ
の保持構造に関する。
撮影レンズをカメラのボディに取り付ける場合のレンズ
の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より、焦点距離を調整
可能な撮影レンズ鏡胴として例えばズームレンズ鏡胴
は、一般に第1のレンズ群を保持するとともにカメラの
ボディに固定される固定筒と、第2のレンズ群を保持す
るとともに固定筒の中を進退可能な移動筒とから構成さ
れている。このタイプのズームレンズ鏡胴のボディへの
取り付けは、例えば、固定筒と移動筒とをユニットとし
て組み立てた上で、固定筒に形成したフランジ等の取付
部にビスを光軸と平行な方向へ通し、このビスを締め付
けることにより行っている。
可能な撮影レンズ鏡胴として例えばズームレンズ鏡胴
は、一般に第1のレンズ群を保持するとともにカメラの
ボディに固定される固定筒と、第2のレンズ群を保持す
るとともに固定筒の中を進退可能な移動筒とから構成さ
れている。このタイプのズームレンズ鏡胴のボディへの
取り付けは、例えば、固定筒と移動筒とをユニットとし
て組み立てた上で、固定筒に形成したフランジ等の取付
部にビスを光軸と平行な方向へ通し、このビスを締め付
けることにより行っている。
【0003】ところで、固定筒を用いない構成とすれ
ば、鏡胴を固定筒自体の肉厚分だけ小径化でき、且つ固
定筒の取付ビスを使用する場合にボディ側にねじ穴を形
成すべき部材の厚さを減らしてカメラを前後方向にも薄
くできるため、カメラを全体に小型化することができ
る。しかし、そのように構成した場合、移動筒をボディ
に対して光軸方向へ直接進退させることになるため、そ
のままでは従来固定筒のフランジとボディとの間でビス
に適当な厚さのワッシャを通してボディに対する固定筒
の取付位置を調整することで行っていたレンズバック調
整(結像位置の調整)ができなくなり、カメラを小型化す
ることはできてもレンズの性能が低下する虞がある。
ば、鏡胴を固定筒自体の肉厚分だけ小径化でき、且つ固
定筒の取付ビスを使用する場合にボディ側にねじ穴を形
成すべき部材の厚さを減らしてカメラを前後方向にも薄
くできるため、カメラを全体に小型化することができ
る。しかし、そのように構成した場合、移動筒をボディ
に対して光軸方向へ直接進退させることになるため、そ
のままでは従来固定筒のフランジとボディとの間でビス
に適当な厚さのワッシャを通してボディに対する固定筒
の取付位置を調整することで行っていたレンズバック調
整(結像位置の調整)ができなくなり、カメラを小型化す
ることはできてもレンズの性能が低下する虞がある。
【0004】したがって本発明の解決すべき技術的課題
は、焦点距離の調整可能な撮影レンズで固定筒を使用せ
ずにカメラの小型化を達成しつつ、勝つレンズバック調
整は従来通り行えるようにしてレンズの光学性能の低下
を防止することである。
は、焦点距離の調整可能な撮影レンズで固定筒を使用せ
ずにカメラの小型化を達成しつつ、勝つレンズバック調
整は従来通り行えるようにしてレンズの光学性能の低下
を防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の技術的課題を解決
するため、本発明に係る撮影レンズの保持構造は以下の
ように構成されている。すなわち、カメラのボディに撮
影レンズの光軸方向へ位置調整可能に装着されたベース
部材と、ベース部材に光軸と略直角方向に突設された支
点軸と、支点軸に回転可能に装着されたカム板と、撮影
レンズを構成するレンズ群を保持する鏡胴部材と、ボデ
ィに固定され且つ鏡胴部材を光軸方向へ移動可能にガイ
ドすべく鏡胴部材と係合するガイド軸と、鏡胴部材に取
り付けられてカム板と係合し、支点軸回りでのカム板の
回転動作に追随して光軸方向へ移動するカムフォロアと
から構成されている。
するため、本発明に係る撮影レンズの保持構造は以下の
ように構成されている。すなわち、カメラのボディに撮
影レンズの光軸方向へ位置調整可能に装着されたベース
部材と、ベース部材に光軸と略直角方向に突設された支
点軸と、支点軸に回転可能に装着されたカム板と、撮影
レンズを構成するレンズ群を保持する鏡胴部材と、ボデ
ィに固定され且つ鏡胴部材を光軸方向へ移動可能にガイ
ドすべく鏡胴部材と係合するガイド軸と、鏡胴部材に取
り付けられてカム板と係合し、支点軸回りでのカム板の
回転動作に追随して光軸方向へ移動するカムフォロアと
から構成されている。
【0006】
【作用・効果】上記構成においては、手動の駆動部材や
モータとギヤ等の適当な駆動手段を用いてカム板を支点
軸の回りで回転させることにより、カム板の動作に追随
してカムフォロアが光軸方向へ移動する。したがってレ
ンズを適当な位置で停止させ得るので、レンズの倍率を
任意に決めることができる。また、ベース部材を光軸方
向へ位置調整するのに伴ってカム板の位置も変化させる
ことができるので、それに対応して鏡胴部材の位置を調
整できる。したがって、レンズバック調整を行うことも
できる。
モータとギヤ等の適当な駆動手段を用いてカム板を支点
軸の回りで回転させることにより、カム板の動作に追随
してカムフォロアが光軸方向へ移動する。したがってレ
ンズを適当な位置で停止させ得るので、レンズの倍率を
任意に決めることができる。また、ベース部材を光軸方
向へ位置調整するのに伴ってカム板の位置も変化させる
ことができるので、それに対応して鏡胴部材の位置を調
整できる。したがって、レンズバック調整を行うことも
できる。
【0007】このように、上記構成では固定筒を用いて
いないにも拘わらずレンズバック調整を行うことができ
るので、レンズの光学性能の低下を防止しつつ、鏡胴の
小径化とカメラの前後方向への薄型化による小型化を達
成できる。
いないにも拘わらずレンズバック調整を行うことができ
るので、レンズの光学性能の低下を防止しつつ、鏡胴の
小径化とカメラの前後方向への薄型化による小型化を達
成できる。
【0008】
【実施例】以下に、図1から図3に示した本発明の1実
施例に係るカメラの撮影レンズ保持構造について詳細に
説明する。なお、この実施例の撮影レンズはズームレン
ズであり、且つ沈胴式に構成されている。
施例に係るカメラの撮影レンズ保持構造について詳細に
説明する。なお、この実施例の撮影レンズはズームレン
ズであり、且つ沈胴式に構成されている。
【0009】図1はこの保持構造を示す分解斜視図であ
る。図において、1及び2はそれぞれ第1レンズ群及び
第2レンズ群を組み込んだ鏡胴部材としての移動筒及び
保持枠である。3,4,5は、それぞれ、移動筒1と保持
枠2の光軸方向への移動をガイドするガイド軸である。
各ガイド軸3,4,5は両端部がカメラボディに固定され
ており、移動筒1はガイド軸3,4に、保持枠2はガイ
ド軸4,5に、それぞれ下部に設けられたガイドブロッ
ク1b,2bが係合している。各ガイドブロックの下面に
はピン1a,2aが形成されている。また、カメラのボデ
ィには移動筒1と保持枠2の上方位置にもう一本のガイ
ド軸6が設けられ、移動筒1の外面にはこのガイド軸6
に対して摺動可能に嵌合する突片1cが形成されてい
る。保持枠2は移動筒1内を移動できるように移動筒1
よりも小径に形成されている。この保持枠2の外面には
ガイド突起2cが形成され、移動筒1の内面に設けられ
たガイド部1dにはまり込むようになっている。一方、
ガイド軸4には各ガイドブロック1b,2bの間に位置す
るようにスプリング7が差し込まれ、組付状態で各ガイ
ドブロック1b,2bを相互に離れる方向へ付勢するよう
になっている。
る。図において、1及び2はそれぞれ第1レンズ群及び
第2レンズ群を組み込んだ鏡胴部材としての移動筒及び
保持枠である。3,4,5は、それぞれ、移動筒1と保持
枠2の光軸方向への移動をガイドするガイド軸である。
各ガイド軸3,4,5は両端部がカメラボディに固定され
ており、移動筒1はガイド軸3,4に、保持枠2はガイ
ド軸4,5に、それぞれ下部に設けられたガイドブロッ
ク1b,2bが係合している。各ガイドブロックの下面に
はピン1a,2aが形成されている。また、カメラのボデ
ィには移動筒1と保持枠2の上方位置にもう一本のガイ
ド軸6が設けられ、移動筒1の外面にはこのガイド軸6
に対して摺動可能に嵌合する突片1cが形成されてい
る。保持枠2は移動筒1内を移動できるように移動筒1
よりも小径に形成されている。この保持枠2の外面には
ガイド突起2cが形成され、移動筒1の内面に設けられ
たガイド部1dにはまり込むようになっている。一方、
ガイド軸4には各ガイドブロック1b,2bの間に位置す
るようにスプリング7が差し込まれ、組付状態で各ガイ
ドブロック1b,2bを相互に離れる方向へ付勢するよう
になっている。
【0010】9はカメラのボディに光軸方向へ位置調整
可能に取り付けられるベース部材である。このベース部
材9には、移動筒1と保持枠2をズーミング駆動するた
めのカム板8が、穴9fに取り付けられる支点軸18(図
2及び図3)を中心として揺動可能に装着される。カム
板8には、カム板8が揺動したときに移動筒1と保持枠
2の各ピン1a,2aをそれぞれカムフォロアとして従動
させるために、各ピン1a,2aを摺動可能に受け入れる
カム溝8a,8bが形成されている。上述したようにガイ
ド軸4にはスプリング7が取り付けられているので、各
ピン1a,2aはそれぞれカム溝8a,8bの外側の端面に押
し付けられ、したがって、カム板8の動作時に各ピン1
a,2aがカム溝8a,8b内でガタつくことはない。また、
ベース部材9には大略扇形で表面に所定のパターン(不
図示)を持ったエンコーダ基板11がベース部材9に固
定され、カム板8の接片保持部8cには接片12が固定
される。そして、これらで構成されたエンコーダにより
レンズのズーム位置信号がカメラの制御回路に出力され
るようになっている。
可能に取り付けられるベース部材である。このベース部
材9には、移動筒1と保持枠2をズーミング駆動するた
めのカム板8が、穴9fに取り付けられる支点軸18(図
2及び図3)を中心として揺動可能に装着される。カム
板8には、カム板8が揺動したときに移動筒1と保持枠
2の各ピン1a,2aをそれぞれカムフォロアとして従動
させるために、各ピン1a,2aを摺動可能に受け入れる
カム溝8a,8bが形成されている。上述したようにガイ
ド軸4にはスプリング7が取り付けられているので、各
ピン1a,2aはそれぞれカム溝8a,8bの外側の端面に押
し付けられ、したがって、カム板8の動作時に各ピン1
a,2aがカム溝8a,8b内でガタつくことはない。また、
ベース部材9には大略扇形で表面に所定のパターン(不
図示)を持ったエンコーダ基板11がベース部材9に固
定され、カム板8の接片保持部8cには接片12が固定
される。そして、これらで構成されたエンコーダにより
レンズのズーム位置信号がカメラの制御回路に出力され
るようになっている。
【0011】図2及び図3はそれぞれベース部材9とカ
ム板8とを相互に組み付けて、これをボディ10に取り
付けた状態での平面図であり、図2は沈胴状態、図3は
テレ端状態を示し、それぞれ、中心線Cが光軸方向を示
している。図1には示していないが、図2及び図3に示
すようにベース部材9とカム板8との間には、ベース部
材9の穴9fに取り付けた支点軸18の回りでカム板8
を揺動させるための減速ギヤ機構が設けられている。つ
まり、支点軸18には大略扇形のギヤ21がカム板8と
一体的に揺動するように装着され、カメラボディ10と
ベース部材9には、この扇形ギヤ21を駆動するための
ギヤ13,14,15,20,22が取り付けられている。
ギヤ13と22は一体的に形成されていて、ベース部材
9に設けられた軸23に回転可能に装着されている。ま
た、ギヤ15と20も一体的に形成されていて、ギヤ2
2にギヤ15が噛合し、且つギヤ20が扇形ギヤ21と
噛合するように、ベース部材9の軸24に回転可能に装
着されている。ギヤ13を駆動するギヤ14はベース部
材9の軸23の中心を通って光軸とほぼ直角に交わる線
上でボディ10に設けられた軸25に回転可能に装着さ
れている。
ム板8とを相互に組み付けて、これをボディ10に取り
付けた状態での平面図であり、図2は沈胴状態、図3は
テレ端状態を示し、それぞれ、中心線Cが光軸方向を示
している。図1には示していないが、図2及び図3に示
すようにベース部材9とカム板8との間には、ベース部
材9の穴9fに取り付けた支点軸18の回りでカム板8
を揺動させるための減速ギヤ機構が設けられている。つ
まり、支点軸18には大略扇形のギヤ21がカム板8と
一体的に揺動するように装着され、カメラボディ10と
ベース部材9には、この扇形ギヤ21を駆動するための
ギヤ13,14,15,20,22が取り付けられている。
ギヤ13と22は一体的に形成されていて、ベース部材
9に設けられた軸23に回転可能に装着されている。ま
た、ギヤ15と20も一体的に形成されていて、ギヤ2
2にギヤ15が噛合し、且つギヤ20が扇形ギヤ21と
噛合するように、ベース部材9の軸24に回転可能に装
着されている。ギヤ13を駆動するギヤ14はベース部
材9の軸23の中心を通って光軸とほぼ直角に交わる線
上でボディ10に設けられた軸25に回転可能に装着さ
れている。
【0012】ベース部材9は、カメラのボディ10に対
して光軸方向へ取付位置を調整するため、2箇所のU字
状溝9bと1箇所の長穴9dに3本のねじ16を通して取
り付けられる。ねじ16とU字状溝9b及び長穴9dの間
にはガタつきが生じるため、ベース部材9にはU字状の
溝9aがさらに2箇所に形成され、この溝9aにピン17
をはめることにより、ベース部材9が光軸に対して直角
な方向へずれないようにしている。また、このベース部
材9には長穴9dのすぐ横の位置で光軸と直交する方向
へ延びる長穴9cが形成され、偏心ピン19がこの長穴
9cに入る状態でボディ側に取り付けられている。偏心
ピン19はボディ10側の取付中心(不図示)と長穴19
に入った部分の中心とがずれた位置となるように形成さ
れたものであって、偏心ピン19をボディ10側の取付
中心で回転させることにより、ベース部材9をボディ1
0に対して光軸に沿った方向へ移動させることができ
る。
して光軸方向へ取付位置を調整するため、2箇所のU字
状溝9bと1箇所の長穴9dに3本のねじ16を通して取
り付けられる。ねじ16とU字状溝9b及び長穴9dの間
にはガタつきが生じるため、ベース部材9にはU字状の
溝9aがさらに2箇所に形成され、この溝9aにピン17
をはめることにより、ベース部材9が光軸に対して直角
な方向へずれないようにしている。また、このベース部
材9には長穴9dのすぐ横の位置で光軸と直交する方向
へ延びる長穴9cが形成され、偏心ピン19がこの長穴
9cに入る状態でボディ側に取り付けられている。偏心
ピン19はボディ10側の取付中心(不図示)と長穴19
に入った部分の中心とがずれた位置となるように形成さ
れたものであって、偏心ピン19をボディ10側の取付
中心で回転させることにより、ベース部材9をボディ1
0に対して光軸に沿った方向へ移動させることができ
る。
【0013】本実施例の保持枠2は、沈胴状態では後退
位置がストッパー(不図示)で決められており、したがっ
て、図2に示すようにカム板8が下がった位置ではピン
2aがカム溝8bの外側の端面から離れた位置となってい
る。この状態からレンズをテレ端へ向けて繰り出すため
にカム板8を支点軸18に対して図において時計方向に
回転させると、まずピン2aが停止したままピン1aだけ
がカム溝8aに押し出され、所定の位置でワイド端に設
定される。さらにカム板8を回転させてピン2aがカム
溝8bの後端面と当接すると、ピン1aと2aの両方が光
軸方向前方へ押し出され、両カム溝8a,8bの形状に応
じた速度で互いの位置関係を変化させながら、図3の位
置でテレ端となる。逆にテレ端から沈胴位置側へ変化さ
せる場合は、カム板8を支点軸18の回りで図の反時計
方向へ回転させることにより、カム溝に応じた速度で互
いの位置関係を変化させながら図2の位置まで移動す
る。
位置がストッパー(不図示)で決められており、したがっ
て、図2に示すようにカム板8が下がった位置ではピン
2aがカム溝8bの外側の端面から離れた位置となってい
る。この状態からレンズをテレ端へ向けて繰り出すため
にカム板8を支点軸18に対して図において時計方向に
回転させると、まずピン2aが停止したままピン1aだけ
がカム溝8aに押し出され、所定の位置でワイド端に設
定される。さらにカム板8を回転させてピン2aがカム
溝8bの後端面と当接すると、ピン1aと2aの両方が光
軸方向前方へ押し出され、両カム溝8a,8bの形状に応
じた速度で互いの位置関係を変化させながら、図3の位
置でテレ端となる。逆にテレ端から沈胴位置側へ変化さ
せる場合は、カム板8を支点軸18の回りで図の反時計
方向へ回転させることにより、カム溝に応じた速度で互
いの位置関係を変化させながら図2の位置まで移動す
る。
【0014】本実施例では、従来の撮影レンズ鏡胴で移
動筒や保持枠とユニットを構成していた固定筒を設け
ず、移動筒1と保持枠2をボディ10に固定のガイド軸
3,4,5,6に摺動可能に装着し、その移動をボディ1
0に対して光軸方向へ位置調整可能なベース部材9に揺
動可能に取り付けたカム板8で行うようにしたので、固
定筒をボディに取り付けるのを省いたことによりカメラ
の小型化を達成できるのと同時に、ベース部材9をボデ
ィ10に対して位置調整することによりレンズバック調
整を行うことができるからレンズの光学性能の低下を防
止できる。なお、ベース部材9の位置調整をすることで
ギヤ13のギヤ14に対する位置関係が変化し、厳密に
はピッチ円同士が離れることになるが、その移動量は極
めて微少であるため、動力の伝達効率の低下は殆ど生じ
ない。
動筒や保持枠とユニットを構成していた固定筒を設け
ず、移動筒1と保持枠2をボディ10に固定のガイド軸
3,4,5,6に摺動可能に装着し、その移動をボディ1
0に対して光軸方向へ位置調整可能なベース部材9に揺
動可能に取り付けたカム板8で行うようにしたので、固
定筒をボディに取り付けるのを省いたことによりカメラ
の小型化を達成できるのと同時に、ベース部材9をボデ
ィ10に対して位置調整することによりレンズバック調
整を行うことができるからレンズの光学性能の低下を防
止できる。なお、ベース部材9の位置調整をすることで
ギヤ13のギヤ14に対する位置関係が変化し、厳密に
はピッチ円同士が離れることになるが、その移動量は極
めて微少であるため、動力の伝達効率の低下は殆ど生じ
ない。
【図1】 本発明の1実施例に係る撮影レンズ保持構造
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図2】 ベース部材にカム板を取り付けて沈胴位置に
設定した状態での平面図である。
設定した状態での平面図である。
【図3】 ベース部材にカム板を取り付けてテレ端に設
定した状態での平面図である。
定した状態での平面図である。
1 移動筒(鏡胴部材) 2 保持枠
(鏡胴部材) 1a,2a ピン(カムフォロア) 3,4,5,
6 ガイド軸 7 スプリング 8 カム板 9 ベース部材 10 カメ
ラボディ 11 エンコーダ基板 12 エン
コーダ接片 13,14,15 ギヤ 16 ネジ 17 ピン 18 支点
軸 19 偏心ピン 20,21,
22ギヤ 23,24,25 軸
(鏡胴部材) 1a,2a ピン(カムフォロア) 3,4,5,
6 ガイド軸 7 スプリング 8 カム板 9 ベース部材 10 カメ
ラボディ 11 エンコーダ基板 12 エン
コーダ接片 13,14,15 ギヤ 16 ネジ 17 ピン 18 支点
軸 19 偏心ピン 20,21,
22ギヤ 23,24,25 軸
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カメラのボディ(10)に撮影レンズの光軸
方向へ位置調整可能に装着されたベース部材(9)と、 上記ベース部材(9)に光軸と略直角方向に突設された支
点軸(18)と、 上記支点軸(18)に回転可能に装着されたカム板(8)と、 上記撮影レンズを構成するレンズ群を保持する鏡胴部材
(1,2)と、 上記ボディ(10)に固定され且つ上記鏡胴部材(1,2)を光
軸方向へ移動可能にガイドすべく該鏡胴部材(1,2)と係
合するガイド軸(3,4,5,6)と、 上記鏡胴部材(1,2)に取り付けられて上記カム板(8)と係
合し、上記支点軸(18)回りでのカム板(8)の回転動作に
追随して光軸方向へ移動するカムフォロア(1a,2a)と、
から構成されたことを特徴とするカメラの撮影レンズ保
持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18987291A JPH0534557A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | カメラの撮影レンズ保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18987291A JPH0534557A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | カメラの撮影レンズ保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534557A true JPH0534557A (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=16248589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18987291A Pending JPH0534557A (ja) | 1991-07-30 | 1991-07-30 | カメラの撮影レンズ保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534557A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007178513A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Nidec Copal Corp | レンズ駆動装置及び携帯情報端末装置 |
JP2008151909A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Samsung Techwin Co Ltd | 像ぶれ補正装置 |
-
1991
- 1991-07-30 JP JP18987291A patent/JPH0534557A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007178513A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Nidec Copal Corp | レンズ駆動装置及び携帯情報端末装置 |
JP2008151909A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Samsung Techwin Co Ltd | 像ぶれ補正装置 |
KR101278242B1 (ko) * | 2006-12-15 | 2013-06-24 | 삼성전자주식회사 | 상 흔들림 보정 장치 |
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