JPH0534548B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0534548B2
JPH0534548B2 JP60241166A JP24116685A JPH0534548B2 JP H0534548 B2 JPH0534548 B2 JP H0534548B2 JP 60241166 A JP60241166 A JP 60241166A JP 24116685 A JP24116685 A JP 24116685A JP H0534548 B2 JPH0534548 B2 JP H0534548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
circuit
port
spool
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP60241166A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62101956A (ja
Inventor
Kazuhiko Sugano
Yasuichi Hayazaki
Naoshi Shibayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP60241166A priority Critical patent/JPS62101956A/ja
Publication of JPS62101956A publication Critical patent/JPS62101956A/ja
Publication of JPH0534548B2 publication Critical patent/JPH0534548B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は自動変速機に関し、とりわけ、摩擦要
素の1つであるバンドブレーキを制御するバンド
サーボ回路に関する。 従来の技術 従来のバンドサーボ回路としては、たとえば日
産自動車株式会社(昭和59年2月)発行の整備要
領書「オートマチツクトランスアクスル」
RN4F02A型に示されたようなものである。即
ち、このバンドサーボ回路は第6図に示すよう
に、バンドブレーキaを締結および締結解除する
バンドサーボbを有し、このバンドサーボbのサ
ーボピストンc一側にアプライ圧を供給するアプ
ライ圧供給回路dと、前記サーボピストンc他側
にリリース圧を供給するリリース圧供給回路eと
を備えている。そして、前記アプライ圧供給回路
dにアプライ圧が供給されることによりサーボピ
ストンbは図中右方に移動し、バンドブレーキa
を締結し、特定の変速段(2速又は4速)が得ら
れるようになつている。一方、2速から3速変速
時にあつて前記リリース圧供給回路eにリリース
圧が供給されると、このリリース圧と前記サーボ
ピストンcの他側に設けられたリターンスプリン
グfとの共働で、前記アプライ圧に抗してサーボ
ピストンcを図中左方に移動し、バンドブレーキ
aの解除を行なうようになつている。このとき、
前記リリース圧供給回路eには他の摩擦要素とし
ての図外のハイクラツチに締結圧を供給するため
の回路gが連通されており、前記リリース圧を締
結圧として前記ハイクラツチが締結されるように
なつている。 ところで、前記アプライ圧供給回路eには、ア
プライ圧供給方向に機能するワンウエイオリフイ
スhが設けられると共にアキユムレータiが設け
られ、これらワンウエイオリフイスhおよびアキ
ユムレータiでバンドブレーキa締結時のシヨツ
クを緩和するようになつている。尚、前記リリー
ス圧供給回路eにもオリフイスjが設けられ、リ
リース圧調整が行なわれるようになつている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、かかる従来のバンドサーボ回路
にあつては、アプライ圧供給回路dにはワンウエ
イオリフイスhおよびアキユムレータiが設けら
れているため、1速から2速への変速時にあつて
アプライ圧が供給される時、このアプライ圧PSA
の立上がり特性は第7図Aに示すように段階的に
変化される。このとき、大きな棚部分SAが現わ
れるが、この棚部分SAの液圧はワンウエイオリ
フイスh絞り量によつて決定され、バンドブレー
キaの締結タイミングを図る要素となつている。
次に2速から3速への変速時には、第7図Bに示
すように前記アプライ圧PSAが供給された状態で
リリース圧PSRおよびハイクラツチ圧PCが供給さ
れる。このとき、これら両圧PSR,PCはオリフイ
スjによる棚部分SR,Cをもつて立上がり、ハ
イクラツチの締結シヨツクが緩和されるようにな
つている。次に、3速から2速に変速される場合
は第7図cに示すようにリリース圧PSRおよびハ
イクラツチPCが排出されるようになつている。 しかしながら、この3速から2速へのシフトダ
ウン時には、リリース圧の排出によりアプライ圧
供給回路dをバンドサーボb方向に作動液(作動
油)が流通してサーボピストンcを締結方向に移
動するが、前記アプライ圧供給回路d中にはワン
ウエイオリフイスhが設けられているため、該オ
リフイスhが抵抗となつて前記アプライ側の作動
液供給がリリース泡の作動液排出に追従できず、
前記第7図Cに示すようにアプライ圧PSAは一時
的に下降して棚部分SAが形成される。従つて、
リリース圧PSRおよびクラツチ圧PCも前記アプラ
イ圧PSAの下降に伴つて図中破線で示す正規の棚
部分SR,Cより低い棚部分SR′,C′が形成され
る。すると、前記アプライ圧PSAの棚部分SAによ
りバンドブレーキa締結時が解除状態を継続され
るなかにあつて、前記クラツチ圧PCの低い棚部
分C′で既にハイクラツチが解除されてしまう。こ
のように、バンドブレーキaおよびハイクラツチ
両者が同時に解除されると、変速機は1速状態と
なりエンジン回転数は急激に上昇されてしまう。
このため、リリース圧PSRの排出によりバンドブ
レーキaが締結される時にはエンジンが高回転状
態であるため、大きな変速シヨツクが発生してし
まうという問題点があつた。 そこで、本発明はリリース圧の排出時にアプラ
イ圧が一時的に下降するのを防止し、もつてクラ
ツチ圧が低下してクラツチの解除が一早く行なわ
れてしまうのを防止するようにした自動変速機の
バンドサーボ回路を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 かかる目的を達成するために本発明の自動変速
機のバンドサーボ回路は、バンドサーボのアプラ
イ圧供給回路中にオリフイスが設けられる一方、
前記バンドサーボのリリース圧供給回路の他の摩
擦要素の締結圧供給回路が連通され、前記アプラ
イ圧供給回路に液圧供給されることによりバンド
ブレーキが締結されて特定の変速段が得られ、か
つ前記リリース圧供給回路に液圧供給されること
により、該リリース圧が前記バンドサーボ内のア
プライ圧に抗してバンドブレーキを解除すると共
に、前記摩擦要素を締結して他の変速段が得られ
るようになつた自動変速機において、前記アプラ
イ圧供給回路に前記オリフイスを迂回するバイパ
ス回路を設け、このバイパス回路中に、前記リリ
ース圧供給回路内の液圧を制御圧として作動し、
該リリース圧が所定圧以上のときに前記バイパス
回路を連通するバイパス弁を設けることにより構
成してある。 作 用 以上の構成により本発明にあつては、バンドサ
ーボにリリース圧が供給された後に該リリース圧
が排出されるような変速時には、リリース圧供給
回路中な残余液圧によりバイパス弁がバイパス回
路連通方向に保持される。従つて、アプライ圧供
給回路中をバンドサーボ方向に流通する作動液
は、該アプライ圧供給回路のオリフイスを迂回し
てバンドサーボに供給されることになる。このた
め、アプライ側の作動液供給をリリース側の作動
液排出に対して十分に追従させることができる。
従つて、バンドサーボ内のアプライ圧の一時的な
低下が防止され、バンドブレーキと他の摩擦要素
が同時に解除される状態を防止することになる。 実施例 以下、本発明の実施例を図に基ずいて詳細に説
明する。 即ち、第1図は本発明のバンドサーボ回路を用
いた自動変速機における液圧制御装置の一実施例
を示す全体回路で、この液圧制御装置によつて制
御される自動変速機の動力伝達列としては、たと
えば第2図の概略図に示すようなものがある。 即ち、この動力伝達列は、エンジン出力軸1か
らの回転を入力軸2に伝達するトルクコンバータ
3、第1遊星歯車組4、第2遊星歯車組5、出力
軸6、及び後述の各種摩擦要素により構成する。 トルクコンバータ3はエンジン出力軸1により
駆動され、オイルポンプO/Pの駆動にも用いら
れるポンプインペラ3P、このポンプインペラに
より内部作動流体を介して流体駆動さいれ、動力
を入力軸2に伝達するタービンランナ3T、及び
ワンウエイクラツチ7を介して固定軸上に置か
れ、タービンランナ3Tへのトルクを増大するス
テータ3sで構成し、これにロツクアツプクラツ
チ3Lを付加した通常のロツクアツプトルクコン
バータとする。そしてこのトルクコンバータ3は
リリース室3Rから作動流体の供給を受け、アプ
ライ室3Aより作動流体を排除される間、ロツク
アツプクラツチ3Lを釈放されてエンジン動力を
ポンプインペラ3P及びタービンランナ3Tを介
して(コンバータ状態で)入力軸2にトルク増大
しつつ伝達し、逆にアプライ室3Aから作動流体
の供給を受け、リリース室3Rより作動流体を排
除される間、ロツクアツプクラツチ3Lを締結さ
れてエンジン動力をそのままこのロツクアツプク
ラツチを介し(ロツクアクプ状態で)入力軸2に
伝達するものとする。なお、後者のロツクアツプ
状態では、リリース室3Rからの作動流体排除圧
を減ずることにより、ロツクアツプトルクコンバ
ータ3のスリツプ(ポンプインペラ3P及びター
ビンランナ3Tの相対回転)を任意に制御(スリ
ツプ制御)することができる。 第1遊星歯車組4はサンギヤ4S、リングギヤ
4R、これらの噛合するピニオン4P及びピニオ
ン4Pを回転自在に支持するキヤリア4Cよりな
る通常の単純遊星歯車組として、第2遊星歯車組
5もサンギヤ5S、リングギヤ5R、ピニオン5
P及びキヤリア5Cよりなる単純遊星歯車組とす
る。 次に前記の各種摩擦要素を説明する。キヤリア
4CハイクラツチH/Cを介して入力軸2に適宜
結合可能とし、サンギヤ4Sはバンドブレーキ
B/Bにより適宜固定可能とする他、リバースク
ラツチR/Cにより入力軸2に適宜結合可能とす
る。キヤリア4Cは更に多板式のローリバースブ
レーキLR/Bにより適宜固定可能にすると共に、
ローワンウエイクラツチLO/Cを介して逆転
(エンジンと逆方向の回転)を阻止する。リング
ギヤ4Rキヤリア5Cに一体結合して出力軸6に
駆動結合し、サンギヤ5Sを入力軸2に結合す
る。リングギヤ5Rはオーバーランクラツチ
OR/Cを介して適宜キヤリア4Cに結合可能と
する多、フオワードワンウエイクラツチFO/C
及びフオワードクラツチF/Cを介してキヤリア
4Cに相関させる。フオワードワンウエイクラツ
チFO/CはフオワードクラツチF/Cの結合状
態でリングギヤ5Rを逆転方向(エンジン回転と
逆の方向)においてキヤリア4Cに結合させるも
のとする。 ハイクラツチH/C、リバースクラツチR/
C、ローリバースブレーキLR/B、オーバーラ
ンクラツチOR/C及びフオワードクラツチF/
Cは夫々、油圧の供給により作動されて前記の適
宜結合及び固定を行なうものであるが、バンドブ
レーキB/Bは特に第3図の構成とする。即ち、
該バンドブレーキB/Bのバンドサーボ10は段
付ピストン8及びピストン9をハウジング10a
内に摺動自在に嵌合して2速サーボアプライ室2
S/A、3速サーボリリース室3S/R及び4速
サーボアプライ室4S/Aを設定する。両ピスト
ン8,9間にばね11を縮設してこれらを相互に
図示の如く最も離間した位置に抑止すると共に、
この相対位置を保つて両ピストン8,9をばね1
2で非作動位置に弾支する。かかる構成におい
て、2速サーボアプライ室2S/Aに2速選択圧
PSA(アプライ圧)が供給されると、ピストン8は
ピストン9をともなつて図中左行し、ブレーキバ
ンド13の締付けによりバンドブレーキB/Bは
作動する。この状態で3速サーボリリース室3
S/Rにも3速選択圧PSA(リリース圧)が供給さ
れると、受圧面積の大小関係によつてピストン8
は図中右行され、ブレーキバンド13弛緩により
バンドブレーキB/Bは非作動となる。その後4
速サーボアプライ室4S/Aにも4速選択圧が供
給されると、ピストン9が単独で図中左行され、
ブレーキバンド13の締付けによりバンドブレー
キB/Bは作動する。 かかる動力伝達列は、摩擦要素B/B,H/
C,F/C,OR/C,LR/B,R/Cを次表に
示す如く種々の組合せで作動させることにより、
摩擦要素FO/C,LO/Cの適宜差動と相俟つ
て、遊星歯車組4,5を構成する要素の回転状態
を変え、これにより入力軸2の回転速度に対する
出力側6の回転速度を変えることができ、次表に
示す通りに前進4速後退1速の変速段を得ること
ができる。なお、次表中○印が差動(油圧流入)
を示すが、〓印はエンジンブレーキが必要な時に
作動させるべき摩擦要素を示す。そして、〓印の
如くオーバーランクラツチOR/Cが作動されて
いる間、これに並置したフオワードワンウエイク
ラツチFO/Cは非作動となり、ローリバースブ
レーキLR/Bが作動している間これに並置した
ローワンウエイクラツチLO/Cが非作動になる
こと勿論である。
【表】 ところで、前記第1図に示した液圧側制御装置
は、プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4、パイロツト弁26、トルクコンバレータレギ
ユレータ弁28、ロツクアツプコントロール弁3
0、シヤトル弁32、デユーテイソレノイド3
4、マニユアル弁36、第1シフト弁38、第2
シフト弁40、第1シフトソレノイド42、第2
シフトソレノイド44、フオワードクラツチコン
トロール弁46、3−2タイミング弁48、4−
2リレー弁50、4−2シークエンス弁52、I
レンジ減圧弁54、シヤトル弁56、オーバーラ
ンクラツチコントロール弁58、第3シフトソレ
ノイド60、オーバーランクラツチ減圧弁63、
2速サーボアプライ圧アキユムレータ64、3速
サーボリリース圧アキユムレータ66、4速サー
ボアプライ圧アキユムレータ68、およびアキユ
ムレータコントロール弁70を主たる構成要素と
し、これら各構成要素を前記のトルクコンバータ
3、フオワードクラツチF/C、ハイクラツチ
H/C、バンドブレーキB/B、リバースクラツ
チR/C、ローリバースブレーキLR/B、オー
バーランクラツチOR/C、及びオイルポンペ
O/Pに対し前記第1図に示したように接続して
構成してある。 プレツシヤレギユレータ弁20はばね20aに
より図中左半部位置に弾支されたスプール20b
及び該スプールの図中下端面に突当てたプラグ2
0cを具え、基本的にはオイルポンプO/Pが回
路71への吐出オイルをばね20aのばね力で決
まる或る圧力に調圧するも、プラグ20cにより
スプール20bが図中上向きの力を付加される時
その分上記の圧力を上昇させて所定のライン圧に
するものである。この目的のためプレツシヤレギ
ユレータ弁20は、ダンピングオリフイス72を
経て回路71内の圧力をスプール20bの受圧面
20dに受け、これでスプール20bを下向きに
付勢されるよう構成し、スプール20bのストロ
ーク位置に応じ開閉されるポート20e〜20h
を設ける。ポート20eは回路71に接続し、ス
プール20bが図中左半部位置から下降するにつ
れポート20h,20fに通ずるよう配置する。
ポート20fはスプール20bが図中左半部位置
から下降するにつれ、ドレンポートとしたポート
20gとの連通が減じられ、これとの連通を断た
れる時点でポート20eに連通され始めるよう配
置する。そしてポート20fを途中にブリード7
3が存在する回路74を経てオイルポンプのO/
Pの容量制御アクチユエータ75に接続する。オ
イルポンプO/Pは前記の如くエンジン駆動され
る可変容量ベーンポンプとし、偏心量をアクチユ
エータ75に向かう圧力が或る値以上になる時減
じられて容量が小さくなるものとする。プレツシ
ヤレギユレータ弁20のプラグ20cはその図中
下端面に回路76からのモデイフアイア圧を受け
ると共に、受圧面20iに回路77からの後退選
択圧を受け、これら圧力に応じた図中上向きの力
をスプール20bに付加するものとする。 プレツシヤレギユレータ弁20は常態で図中左
半部状態となり、ここでオイルポンプO/Pから
オイルが吐出されると、このオイルは回路71に
流入する。スプール20bの左半部位置で回路7
1のオイルは一切ドレンされず、圧力上昇する。
この圧力はオリフイス72を経て受圧面20dに
作用し、スプール20bをばね20aに抗して押
下げ、ポート20eをポート20hに通ずる。こ
れにより上記の圧力はポート20hより一部ドレ
ンされて低下し、スプール20bがばね20aに
より押戻される。かかる作用の繰返しによりプレ
ツシヤレギユレータ弁20は基本的には回路71
内の圧力(以下ライン圧という)をばね20aの
ばね力に対応した値とする。ところで、プラグ2
0cには回路76からのモデイフアイア圧による
上向きの力が作用してプラグ20cが図中右半部
状態の如くスプール20bに当接し、この上向き
力がばね20aを助勢するようスプール20bに
及び、又モデイフアイア圧が後述のように後退選
択時以外で発生し、エンジン負荷(エンジン出力
トルク)に比例して高くなることから、上記のラ
イン圧は後退選択時以外でエンジン負荷の増大に
応じ高くなる。 後退選択時プラグ20cには上記モデイフアイ
ア圧に代え回路77からの後退選択圧(ライン圧
と同じ値)による上向きが作用し、これがスプー
ル20bに及ぶため、ライン圧は後退選択時所望
の一定値となる。オイルポンプO/Pが或る回転
数以上(エンジンが或る回転数以上)になると、
それにともなつて増大するオイル吐出量が過多と
なり、回路71内の圧力が調圧値以上となる。こ
の圧力はスプール20bを図中右半部の調圧位置
より更に下降させ、ポート20fをポート20e
に通じ、ドレンポート20gから遮断する。これ
によりポート20eのオイルが一部ポート20f
及びブリード73より排除されるが、回路74内
にフイードバツク圧を発生する。このフイードバ
ツク圧はオイルポンプO/Pの回転数が高くなる
につれ上昇し、アクチユエータ75を介してオイ
ルポンプO/Pの偏心量(容量)を低下させる。
かくて、オイルポンプO/Pは回転数が或る値以
上の間、吐出量が一定となるよう容量制御され、
オイルの必要以上の吐出によつてエンジンの動力
損失が大きくなるのを防止する。 上記のように回路71に発生したライン圧をラ
イン圧回路78によりパイロツト弁26、マニユ
アル弁36、アキユムレータコントロール弁70
及び3速サーボリリース圧アキユムレータ66に
供給する。 パイロツト弁26はばね26aにより図中上半
部位置に弾支されるスプール26bを具え、ばね
26aから遠いスプール26bの端面を室26c
に臨ませ、パイロツト弁26には更にドレンポー
ト26dを設けると共に、ストレーナS/Tを有
するパイロツト圧回路79を持続する。そして、
スプール26bに連通孔26eを設け、パイロツ
ト圧回路79の圧力を室26cに導き、図中右行
するにつれ、回路79を回路78からドレンポー
ト26dに切換接続するものとする。 パイロツト弁26は常態で図中上半部状態とな
り、ここで回路78からライン圧を供給される
と、回路79の圧力を上昇させる。回路79の圧
力は連通孔26eにより室26cに達し、スプー
ル26bを図中右行させ、スプール26bは下半
部図示の調圧位置を越えるところで、回路79を
回路78から遮断すると同時にドレンポート26
dに通じる。この時回路79の圧力は低下され、
この圧力低下によりスプール26bがばね26a
により押戻されると再び回路79の圧力が上昇す
る。かくてパイロツト弁26は回路78からのラ
イン圧をばね26aのばね力で決まる一定値に減
圧し、パイロツト圧として回路79に出力するこ
とができる。 このパイロツト圧は回路79によりプレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテソレノイド2
4,34、ロツクアツプコントロール弁30、フ
オワードクラツチコントロール弁46、シヤトル
弁32、第1、第2、第3シフトソレノイド4
2,44,60、シヤトル弁56に供給する。 デユーテイソレノイド24はコイル24a、ス
プリング24d及びプランジヤ24bよりなり、
オリフイス80を介してパイロツト圧回路79に
接続した回路81を、コイル24aのON(通電)
時ドレンポート24cから連通するものとする。
このデユーテイソレノイド24は図示せざるコン
ピユータによりコイル24aを一定周期でON、
OFFされると共に、該一定周期に対するON時間
の比率(デユーテイ比)を制御されて、回路81
内にデユーテイ比に応じた制御圧を発生させる。
デユーテイ比は後退選択時以外でエンジン負荷
(例えばエンジンスロツトル開度)の増大に応じ
て小さくし、これにより上記の制御圧をエンジン
負荷の増大につれ高くなす。又、後退選択時デユ
ーテイ比は100%として、上記の制御圧を0とす
る。 プレツシヤモデイフアイア弁22はばね22a
及び回路81からの制御圧により図中下向きに付
勢されるスプール22bを具え、プレツシヤモデ
イフアイア弁22には更に前記の回路76を接続
する出力ポート22c、パイロツト圧回路79を
接続する入力ポート22d、及びドレンポート2
2eを設け、ばね22aから遠いスプール22b
の端面が臨む室22fに回路76を接続する。そ
してスプール22bの図中左半部位置で丁度ポー
ト22cがポート22d,22eから遮断される
ようこれらポートを配置する。 プレツシヤモデイフアイア弁22は、ばね22
aによるばね力及び回路81からの制御圧による
力を夫々スプール22bに図中下向きに受け、室
22fに達したポート22cからの出力圧による
力をスプール22bに図中上向きに受け、これら
力がバランスする位置にスプール22bをストロ
ークされる。ポート22cからの出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず不十分である場合、スプ
ール22bは左半部図示の調圧位置を越えて下降
する。この時ポート22cはポート22dに通
じ、回路79からのパイロツト圧の補充を受けて
出力圧を上昇させる。逆に、この出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず高過ぎる場合スプール2
2bは図中右半部位置方向へ上昇する。この時ポ
ート22cはドレンポート22eに通じ、出力圧
を低下される。かかる作用の繰返しにより、プレ
ツシヤモデイフアイア弁22はポート22cから
の出力圧をばね22aのばね力及び回路81から
の制御圧による力の和値に対応した値に調圧し、
これをモデイフアイア圧として回路76よりプレ
ツシヤレギユレータ弁20のプラグ20cに供給
する。ところで、制御圧が前記の如く後退選択時
以外エンジン負荷の増大につれ高くなるものであ
り、後退選択時0であることから、この制御圧を
ばね22aのばね力だけ増幅した値となるモデイ
フアイア圧も後退選択時以外でエンジン負荷の増
大につれて高くなり、後退選択時0となり、プレ
ツシヤレギユレート弁20による前記のライン圧
制御を可能にする。 トルクコンバレータレギユレータ弁28はばね
28aにより図中右半部位置に弾支されるスプー
ル28bを具え、該スプールが図中右半部位置及
び図中左半部位置間でストロークする間ポート2
8cをポート28dに通じさせ、スプール28b
が図中左半部位置より上昇するにつれポート28
cをポート28dに対して連通度を減少、ポート
28eに対して連通度を増大させるものとする。
スプール28bのストロークを制御するために、
ばね28aから遠いスプール端面が臨む室28f
をスプール28bに設けた連通孔28gによりポ
ート28cに通じさせる。そして、ポート28c
はレリーフ弁82を介して所定の潤滑部に通じさ
せると共に、回路83によりロツクアツプコント
ロール弁30に接続し、ポート28dは回路84
によりプレツシヤレギユレータ弁20のポート2
0hに接続し、ポート28eは回路85によるロ
ツクアツプコントロール弁30に接続する。回路
85は途中にオリフイス86を有し、該オリフイ
ス及びポート28c間をオリフイス87を介して
回路83に接続すると共に回路88によりオイル
クーラ89及び所定の潤滑部90に通じさせる。 トルクコンバレータレギユレータ弁28は状態
で図中右半部常態となり、ここでプレツシヤレギ
ユレータ弁20のポート20hからオイルが回路
84を経て供給されると、このオイルは回路83
より後述の如くにしてトルクコンバータ3に向か
う。そして、トルクコンバータへの供給圧が発生
すると、このトルクコンバータ供給圧は連通孔2
8gを経て室28fに達し、スプール28bをば
ね28aに抗して図中上昇させる。トルクコンバ
ータ供給圧の上昇でスプール28bが図中左半部
位置より上昇する時、ポート28eが開き、トル
クコンバータ供給圧を一部このポート28e及び
回路88を経て排除することにより、トルクコン
バータ供給圧をばね28aのばね力で決まる値に
調圧する。回路88から排除されたオイルはオイ
ルクーラ89で冷却された後、潤滑部90に向か
う。なお、トルクコンバレータレギユレータ弁2
8の上記調圧作用によつてもトルクコンバータ供
給圧が上記の値を越える場合、レリーフ弁82が
開き、圧力過剰分を対応する潤滑部に逃してトル
クコンバータ3の変形を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30はスプール3
0a及びプラグ30bを同軸に突合せて構成し、
スプール30aが右半部図示の限界位置の時回路
83をトルクコンバータリリース室3Rからの回
路91に通じさせ、スプール30aが図中左半部
位置に下降する時回路83を回路85に通じさ
せ、スプール30aが更に下降する時回路91を
ドレンポート30cに通じさせるものとする。か
かるスプール30aのストロークを制御するため
に、プラグ30aから遠いスプール30aを端面
を室30dに臨ませ、スプール30aから遠いプ
ラグ30bの端面が臨む室30eにオリフイス9
2を経て回路91の圧力を導くようにする。な
お、トルクコンバータアプライ室3Aからの回路
93は、オリフイス86よりロツクアツプコント
ロール弁30に近い箇所において回路85に接続
する。又、プラグ30bには更に回路79からの
パイロツト圧をオリフイス94を介して作用させ
ることにより図中下向きの力を付与し続け、これ
によりスプール30aの脈動を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30は室30dに
供給する圧力によりスプール30aをストローク
制御され、この圧力が十分高い間スプール30a
は図中右半部位置を保つ。この時回路83からの
オイルはトルクコンバータレギユレータ弁28に
よる調圧下で回路91、リリース室3R、アプラ
イ室3A、回路93、回路85に通流し、回路8
8より排除される。かくてトルクコンバータ3は
コンバータ状態で動力伝達を行なう。室30d内
の圧力を低下させるにつれ、スプール30aはオ
リフイス92,94からの圧力によりプラグ30
bを介して図中下降され、図中左半部位置より更
に下降したところで、回路83からの調圧オイル
は回路85,93、アプライ室3A、リリース室
3R、回路91、ドレンポート30cへと流れる
ようになり、トルクコンバータ3は室30d内の
圧力低下につれスリツプが減少するようなスリツ
プ制御状態で動力伝達を行なう。この状態より室
30d内の圧力を更に低下させると、スプール3
0aの更なる下降により回路91はドレンポート
30cに完全に連通されてリリース室3Rの圧力
を0にし、トルクコンバータ3はロツクアツプ状
態で動力伝達を行なう。 シヤトル弁32はロツクアツプコントロール弁
30を後述するフオワードクラツチコントロール
弁46と共にストローク制御するもので、ばね3
2aにより図中下半部位置に弾支されてスプール
32bを具え、このスプールを室32c内の圧力
により適宜図中上半部位置に切換える。そしてシ
ヤトル弁32は、スプール32bが図中下半部位
置の時室30dの回路95をパイロツト圧回路7
9に通じさせると共に、フオワードクラツチコン
トロール弁46の室46aから延在する回路96
をデユーテイソレノイド34からの回路97に通
じさせ、スプール32bが図中上半部位置の時回
路95を回路97に通じさせると共に回路96を
回路79に通じさせるものとする。 デユーテイソレノイド34はコイル34a及び
ばね34dで閉位置に弾支されたプランジヤ34
bよりなり、オリフイス98を介してパイロツト
圧回路79に接続した回路97を、コイル34a
のON(通電)時ドレンポート34cに通じさせ
るものとする。このデユーテイソレノイド34は
図示せざるコンピユータによりコイル34aを一
定周期でON、OFF制御されると共に、該一定周
期に対するON時間の比率(デユーテイ比)を制
御されて回路97内にデユーテイ比に応じた制御
圧を発生させる。シヤトル弁32が図中上半部状
態で回路97の制御圧がロツクアツプコントロー
ル弁30のストローク制御に供される場合ソレノ
イド34のデユーテイ比は次のようにして決定す
る。即ちトルクコンバータ3のトルク増大機能及
びトルク変動吸収機能が絶対的に必要なエンジン
の高負荷、低回転のもとでは、デユーテイ比を0
%とし、これにより回路97の制御圧を元圧であ
る回路79のパイロツト圧と同じにする。この時
制御圧は室30dにおいてスプール30aを図中
右半部位置に保持し、トルクコンバータ3を上記
要求にかなうようコンバータ状態に保つ。トルク
コンバータ3の上記両機能の要求度が低くなるに
つれ、デユーテイ比を増大させて制御圧を低下
し、これによりロツクアツプコントロール弁30
を介してトルクコンバータ3を要求にマツチした
スリツプ制御状態で機能させ、トルクコンバータ
3の上記両機能が不要なエンジンの低負荷、高回
転のもとでは、デユーテイ比を100%とし、これ
により制御圧を0としてロツクアツプコントロー
ル弁30を介しトルクコンバータ3を要求通りロ
ツクアツプ状態に保つ。 なお、シヤトル弁32が図中下半部状態で回路
97の制御圧がフオワードクラツチコントロール
弁46のストローク制御に供される場合、ソレノ
イド34のデユーテイ比は後述の如くN→Dセレ
クトシヨツクを軽減したり、クリープを防止する
よう決定される。 マニユアル弁36は、運転者のセレクト操作に
より注射(P)レンジ、後退(R)レンジ、中立(N)レン
ジ、前進自動変速(D)レンジ、前進第2速エンジン
ブレーキ()レンジ、前記第1速エンジンブレ
ーキ()レンジにストロークされるスプール3
6aを具え、該スプールの選択レンジに応じライ
ン回路78を次表の如くにポート36D,36
,36,36Rに通じさせるものとする。な
お、この表中○印がライン圧回路78に通じるポ
ートを示し、無印はドレンされているポートを示
す。
【表】 第1シフト弁38はばね38aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール38bを具え、この
スプールは室38cへの圧力供給時図中右半部位
置に切換えられるものとする。そして第1シフト
弁38は、スプール38bが左半部位置の時ポー
ト38dをドレンポート38eに、ポート38f
をポート38gに、ポート38bをポート38i
に夫々通じさせ、スプール38bが図中右半部位
置の時ポート38dをポート38jに、ポート3
8fをポート38kに、ポート38hをポート3
8lに夫々通じさせるものとす。 第2シフト弁40はばね40aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール40bを具え、この
スプールは室40cへの圧力供給時図中右半部位
置になるものとする。そして第2シフト弁40
は、スプール40bが図中左半部位置の時ポート
40dをドレンポート40eに、ポート40fを
ポート40gに、ポート40hをオリフイス付ド
レンポート40iに夫々通じさせ、スプール40
bが図中右半部位置の時ポート40dをポート4
0iに、ポート40fをドレンポート40eに、
ポート40hをポート40kに夫々通じさせるも
のとする。 第1及び第2シフト弁38,40のスプール位
置は夫々第1シフトソレノイド42及び第2シフ
トソレノイド44により制御するようにし、これ
らシフトソレノイドは夫々コイル42a,44a
及びプランジヤ42b,44b、スプリング42
d,44dで構成する。第1シフトソレノイド4
2は、オリフイス99を介してパイロツト圧回路
79に接続され、室38cに至る回路100を、
コイル42aのON(通電)時ドレンポート42
cから遮断して回路100内の制御圧を元圧であ
るパイロツト圧と同じ値にし、これにより第1シ
フト弁38を図中右半部状態に切換えるものとす
る。又第2シフトソレノイド44は、オリフイス
101を介してパイロツト圧回路79に接続さ
れ、室40cに至る回路102を、コイル44a
のON(通電)時ドレンポート44cから遮断し
て回路102内の制御圧を元圧のパイロツト圧と
同じ値にし、これにより第2シフト弁40を図中
右半部状態に切換えるものとする。 これらシフトソレノイド42,44のON、
OFFの組合せ、従つてシフト弁38,40の状
態の組合せにより前進第1速乃至第4速を得るこ
とができ、これを表にまとめると次の如くであ
る。
【表】 なお、この表中○印はシフト弁の図中右半部
(上昇)状態、×印はシフト便の図中左半部(下
降)状態を夫々示し、又シフトソレノイド42,
44のON、OFFは図示せざるコンピユータが予
め定めた変速パターンを基に車速及びエンジン負
荷から好適変速段を判別し、この変速段に対応す
るよう決定するものとする。 フオワードクラツチコンピユータ弁46はスプ
ール46bを具え、このスプールにはオリフイス
103を経て導びかれる回路79からのパイロツ
ト圧を図中下向きに作用させて、スプールの脈動
を防止し、このスプールには更にオリフイス10
4を経て回路105内におけるフオワードクラツ
チF/Cの作動圧をフイードバツクし、図中下向
きに作用させる。スプール46bはこれら圧力に
よる図中下向き方向の力と、室46a内の圧力に
よる力とがハランスする位置にストロークする。
スプール46bは図中右半部位置の時回路105
をドレンポート46cに通じ、図中左半部位置の
時回路105を回路106に通じるものとし、回
路105にはフオワードクラツチF/Cに向かう
油圧に対してのみ絞り効果を発揮するワンウエイ
オリフイス107を設け、回路106はマニユア
ル弁36のポート36Dに接続する。 3−2タイミング弁48はばね48aにより図
中左半部位置に弾支されたスプール48bを具
え、このスプール位置でポート48c及びオリフ
イス48f付のポート48d間を連通し、室48
e内の圧力が高く、スプール48bが図中右半部
位置になる時ポート48c,48d間を遮断する
ものとする。 4−2リレー弁50はばね50aにより図中左
半部位置に弾支されたスプール50bを具え、こ
のスプール位置でポート50cをオリフイス付ド
レンポート50dに通じ、室50e内に圧力が供
給されてスプール50bが図中右半部位置になる
時ポート50cをポート50fに通ずるものとす
る。 4−2シークエンス弁52はばね52aにより
図中右半部位置に弾支されるスプール52bを具
え、このスプール位置でポート52cをオリフイ
ス付ドレンポート52dに通じ、室52eの圧力
が高くてスプール52bが図中左半部位置になる
時ポート52cをポート52に通ずるものとす
る。 Iレンジ減圧弁54はばね54aで図中右半部
位置に向け付勢されたスプール54bを具え、こ
のスプール位置で相互に連通するポート54c,
54dを設けると共に、スプール54bが図示左
半部位置に上昇してポート54dを閉じ終える時
ポート54cに通じ始めるドレンポート54eを
設ける。ばね54aから遠いスプール54bの端
面が臨む室54fをオリフイス108を介してポ
ート54cに接続する。かくてIレンジ減圧弁5
4は常態で図中右半部状態となり、ここでポート
54dに圧力が供給されるとポート54cより圧
力が出力される。この出力圧はオリフイス108
を経てスプール54bの図中下端面に作用し、出
力圧が高まつにつれスプール54bを図中上昇さ
せる。スプール54bが図中左半部位置以上上昇
する時、ポート54cはドレンポート54eに通
じて、ポート54cからの出力圧を低下させる。
この出力圧低下によりスプール54bが図中左半
部位置以上下降すると、ポート54cはポート5
4dに通じ、ポート54cからの出力圧を上昇さ
せる。かかる作用の繰返しによりポート54cか
らの出力圧はばね54aのばね力で決まる一定値
に減圧される。 シヤトル弁56はばね56aにより図中左半部
位置に弾支されたスプール56bを具え、このス
プールは室56gへの圧力供給がある時この位置
に保持されるが、室56gへの圧力供給がない間
はポート56cからの圧力による図中上向きの力
が或る値以上の時図中右半部位置にストロークさ
れる。図中左半部位置でポート56dを第3シフ
トソレノイド60からの回路109に通じさせる
と共に、ポート56eをドレンポート56fに通
じ、図中右半部位置でポート56dをパイロツト
圧回路79に、ポート56eを回路109に通じ
るものとする。 第3シフトソレノイド60はコイル60a及び
プランジヤ60b、スプリング60dで構成し、
オリフイス110を介してパイロツト圧回路79
に接続した回路109を、コイル60aのON
(通電)時ドレンポート60cから遮断して、回
路109内の制御圧を元圧であるパイロツト圧と
同じ値になるものとする。なお、第3シフトソレ
ノイド60のON、OFFは図示せざるコンピユー
タにより決定される。 オーバーランククラツチコンピユータ弁58は
ばね58aより図中左半部位置に弾支されたスプ
ール58bを具え、このスプールは室58cへの
圧力供給時図中右半部位置に切換わるものとす
る。又スプール58b図中左半部位置でポート5
8dをドレンポート58eに、又ポート58fを
ポート58gに夫々通じ、図中右半部位置でポー
ト58dをポート58hに、又ポート58fをド
レンポート58eに通じるものとする。 オーバーランクラツチ減圧弁62はばね62a
により図中左半部位置に弾支されたスプール62
bを具え、このスプールには更にポート62cか
らの圧力がある時これにより図中下向きの力を付
加してスプール62bをこの位置に保持する。ポ
ート62cからの圧力流入がない間、ポート62
dに圧力が供給されると、この圧力はポート62
eからの出力圧を高める。この出力圧は室62f
にフイードバツクされ、ばね62aのばね力に対
応した値になるところでスプール62bを図中右
半部位置にしてポート62d,62e間を断ち、
オーバーランクラツチ減圧弁62はポート62e
からの出力圧をばね62aのばね力で決まる一定
値に減圧するものとする。 2速サーボアプライ圧アキユムレータ64は段
付ピストン64aをばね64bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストン64aの両
端間に画成された室64cを大気開放とし、段付
ピストンの小径端面及び大径端面を夫々密閉室6
4d,64eに臨ませる。 3速サーボリリース圧アキユムレータ66は段
付ピストン66aをばね66bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端間に
画成された室66cを前記のライン圧回路78に
接続し、段付ピストンの小径端面及び大径端面を
夫々密閉室66d,66eに臨ませる。 4速サーボアプライ圧アプライ圧68は段付ピ
ストン68aをばね68bにより図中左半部位置
に弾支して構成し、段付ピストンの両端間に密閉
室68cを画成すると共に、段付ピストンの小径
端面及び大径端面を夫々密閉室68d,68eに
臨ませる。 アキユムレータコントロール弁70はばね70
aにより図中左半部位置に弾支されたスプール7
0bを具え、ばね70aから遠いスプール70b
の端面が臨む室70cに回路81の制御圧を導
く。スプール70bは図中左半部位置で出力ポー
ト70dをドレンポート70eに通じ、室70c
への制御圧が高くなつてスプール70bが図中右
半部位置以上に上昇する時ポート70dをライン
圧回路78に切換接続するものとする。そして、
出力ポート70dを回路111によりアキユムレ
ータ室64d,68cに接続すると共にばね70
aを収納した室70fにも接続する。 かくてアキユムレータコントロール弁70は後
退選択時以外室70cへの制御圧によりスプール
70bを図中右半部位置以上に上昇させる。これ
により回路78からのライン圧が回路111に出
力され、この回路111内の圧力が上記制御圧に
対応した値になるところで、スプール70bは図
中右半部位置に弾支される。これがため回路11
1の圧力は制御圧に対応した値に調圧されるが、
制御圧が前記の如く後退選択時以外エンジン負荷
(エンジン出力トルク)の増大に応じて高くなる
ため、回路111からアキユムレータ64,68
の室64d,68cにアキユムレータ背圧として
供給される圧力もエンジン出力トルクの増大に応
じ高くなる。なお、後退選択時は制御圧が0のた
め、回路111へは圧力が出力されない。 次に油圧経路網を補足説明するに、マニユアル
弁36のポート36Dから延在する回路106は
途中を第1シフト弁38のポート38g及び第2
シフト弁40のポート40gに接続すると共に、
回路106より分岐した回路112を経てシヤト
ル弁56のポート56c及びオーバーランクラツ
チコントロール弁58のポート58gにも接続す
る。第1シフト弁38のポート38fはアプライ
圧供給回路113により4−2リレー弁50のポ
ート50fに接続すると共に、ワンウエイオリフ
イス114を介してアキユムレータ室64e及び
2速サーボアプライ室2S/Aに接続し、ポート
50fは回路115によりシヤトル弁32の室3
2cにも接続する。更に第1シフト弁38のポー
ト38hは回路116により4−2リレー弁50
の室50e及びオーバーランクラツチコントロー
ル弁58のポート58hに接続し、4−2リレー
弁50のポート50cは回路117により第2シ
フト弁40のポート40kに接続する。第1シフ
ト弁38のポート38k,38lを第2シフト弁
40のポート40fと共に締結圧供給回路118
によりハイクラツチH/Cに接続し、その途中に
一対の相互に逆向き配置としたワンウエイオフイ
ス119,120を挿入する。これらオリフイス
とハイクラツチH/Cとの間において回路118
より分岐したリリース圧供給回路121はワンウ
エイオリフイス122を介して3速サーボリリー
ス室3S/R及びアキユムレータ室66eに接続
し、ワンウエイオリフイス122をバイパスする
回路123中にポート48c,48dを接続して
3−2タイミング弁48をこの回路123中に挿
入する。ワンウエイオリフイス122及び3速サ
ーボリリース室3S/R間においてリリース圧供
給回路121より分岐する回路124を4−2シ
ークエンス弁52の室52eに接続し、4−2シ
ークエンス弁52のポート52c,52fを夫々
第1シフト弁38のポート38i及び第2シフト
弁40のポート40hに接続する。 第1シフト弁38のポート38jを回路125
により第2シフト弁40のポート40dに接続
し、ポート38dを回路126によりシヤトルボ
ール127の一方の入口ポートに接続する。シヤ
トルボール127の他方の入口ポートと回路12
8により一方で前記の回路77と共にマニユアル
弁36のポート36Rに接続し、他方でワンウエ
イオリフイス129を介してリバースクラツチ
R/C及びアキユムレータ室68dに接続し、シ
ヤトルボール127の出口ポートは回路130に
よりローリバースブレーキLR/Bに接続する。
第2シフト弁40のポート40jは回路131に
よりIレンジ減圧弁54のポート54c及び室5
4fに接続し、Iレンジ減圧弁54のポート54
dを回路132によりマニユアル弁36のポート
36Iに接続する。 シヤトル弁56のポート56eは回路133に
より3−2タイミング弁48の室48eに接続
し、ポート56dは回路134によりオーバーラ
ンクラツチコントロール弁58の室58cに接続
する。オーバーランクラツチコントロール弁58
のポート58dは回路135によりアキユムレー
タ室66dに接続すると共に、ワンウエイオリフ
イス136を介してアキユムレータ室68e及び
4速サーボアプライ室4S/Aに接続する。そし
てオーバーランクラツチコントロール弁58のポ
ート58fは回路137によりオーバーランクラ
ツチ減圧弁62のポート62dに接続し、該減圧
弁62のポート62eを回路138によりオーバ
ーランクラツチOR/Cに接続し、回路137,
138間にチエツクバルブ138を設ける。オー
ランクラツチ減圧弁62のポート62cは回路1
40によりマニユアル弁36のポート36及び
シヤトル弁56の室56gに接続する。 そして、前記バンドサーボ10、アプライ圧供
給回路113、リリース圧供給回路121および
回路135によりバンドサーボ回路が構成されて
いる。 ここで、本実施例は前記アプライ圧供給回路1
13は、該回路113中に設けられるワンウエイ
オリフイス114を迂回するバイパス回路200
を設け、かつ、このバイパス回路200中にバイ
パス弁210を設けてある。このバイパス弁21
0はばね210aにより図中右半部位置に弾支さ
れたスプール210bを具え、ポート210cお
よびポート210dを前記バイパス回路200に
接続してある。更に、前記バイパス弁210の上
端部には、リリース圧供給回路121と連通する
締結圧供給回路118から分岐した分岐路220
を連通し、該分岐路220を介して導入されるリ
リース圧を前記スプール210bの上端に制御圧
として作用させてある。 以上の構成により本実施例の液圧制御装置にお
ける作用を以下述べる。 プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤモ
デイフアイア弁22及びデユーテイソレノイド2
4は前記した作用により後退選択時以外オイルポ
ンプO/Pからのオイルをエンジン出力トルクに
比例して高くなるライン圧に調圧し、後退選択時
オイルポンプO/Pからのオイルを一定値にし、
これを回路78に出力している。このライン圧は
パイロツト弁26、マニユアル弁36、アキユム
レータコントロール弁70、及びアキユムレータ
66に達し、アキユムレータ66を図中右半部状
態にしている。アキユムレータコントロール弁7
0は後退選択時以外前記作用により回路111を
経てエンジン出力トルクに比例したアキユムレー
タ背圧をアキユムレータ64,68の室64d,
68cに供給し、これらアキユムレータを夫々図
中右半部状態にしている。なお、後退選択時アキ
ユムレータコントロール弁70は前記の如くアキ
ユムレータ背圧を0とし、アキユムレータ64,
68を図中左半部状態にしている。又、パイロツ
ト弁26は前記作用により常時一定のパイロツト
圧を回路79に出力する。 そして、運転者が走行を希望せずマニユアル弁
36をP又はエンジンにしている場合、マニユア
ル弁ポート36D,36,36及び36Rの
全てが前記第2表の通りドレンポートとなり、こ
れらポートからライン圧が出力されることはない
ので、これらポートからのライン圧を元圧として
作動されるフオワードラツチF/C、ハイクラツ
チH/C、バンドブレーキB/B、リバースクラ
ツチR/C、ローリーバースブレーキLR/B及
びオーバーランクラツチOR/Cは全て非作動に
保たれ、第2図の動力伝達列を動力伝達不能な中
立状態にしておくことができる。 次に、Dレンジ走行を行なうときには前記第2
表に示したように、マニユアル弁36では回路7
8のライン圧をポート36Dから出力する。そし
て、このDレンジでの走行中、第1シフトソレノ
イド42および第2シフトソレノイド44は、運
転状態に対応して前記第3表に示したように
ON、OFF動作し、第1シフト弁38および第2
シフト弁40を同表に示すように切換える。する
と、各摩擦要素B/B,H/C,F/C,OR/
C,LR/B,R/Cは前記第1表に示すように
作動、非作動を行ない各変速段(第1速、第2
速、第3速、第4速)に適宜自動切換される。 たとえば、1速選択時ではフオワードクラツチ
F/Cが各摩擦要素の中で1締結された状態とな
り、2速選択時では前記フオワードクラツチF/
Cと合わせてバンドブレーキB/Bが締結される
ことになる。ところで、このバンドブレーキB/
B締結は、前記第3図に示したようにバンドサー
ボ10の2速サーボアプライ室2S/Aにアプラ
イ圧供給回路113を介してアプライ圧PSAが導
入されることにより行なわれる。このアプライ圧
導入時はワンウエイオリフイス114によつてア
プライ圧PSAが一旦絞られ、更に2速サーボアプ
ライ圧アキユムレータ64によつて第4図Aに示
すように圧力調整されたアプライ圧PSAが前記2
速サーボアプライ室2S/Aに供給されることに
なる。尚、同図中棚SAはワンウエイオリフイス
114によつて形成される部分である。従つて、
この2速選択時にはバンドブレーキB/Bの緩徐
な締結が行なわれ、変速シヨツクの大幅な低減が
行なわれるようになつている。 次に、第3速選択時には前記フオワードクラツ
チF/Cと合わせて他の摩擦要素としてのハイク
ラツチH/Cが締結されると共に、バンドブレー
キB/Bが締結解除されることによつて行なわれ
る。このバンドブレーキB/Bの解除はリリース
圧供給回路121を介してバンドサーボ10の3
速サーボリリース室3S/Rにリリース圧PSR
供給することによつて行なわれる。即ち、バンド
サーボ10のピストン8は第3図に示したように
3速サーボリリース室3S/R側が2速サーボア
プライ室2S/A側より受圧面積が大きくなつて
おり、バンドサーボ10にアプライ圧PSAを供給
した状態でリリース圧PSRを同時に供給すること
により、ピストン8がバドブレーキB/B解除側
に動作されるようになつている。また、前記ハイ
クラツチH/Cは前記リリース圧供給と同時に締
結圧供給回路118を介してクラツチ圧PCが供
給される。ところで、このときのリリース圧PSR
およびクラツチ圧PCはワンウエイオリフイス1
19の作用により第4図Bに示すような特性をも
つて圧力上昇され、ハイクラツチH/Cの締結シ
ヨツクが減少されるようになつている。 次に、第4速選択時には前記フオワードクラツ
チF/C、ハイクラツチH/Cの締結状態から更
にバンドブレーキB/Bが締結されるようになつ
ている。即ち、この4速時バンドブレーキB/B
締結は、回路135を介してバンドサーボ10の
4速サーボアプライ室4S/Aに圧力(4速選択
圧)が供給されることにより行なわれる。 そして、かかる各変速段で締結される各摩擦要
素を適宜選択して切換えることにより、シフトア
ツプはもとよりシフトダウンも任意に行なわれる
ことになる。ところで、このようにシフトダウン
時特に第3速から第2速にシフトダウンされる際
には、ハイクラツチH/Cのクラツチ圧PCおよ
び3速サーボリリース室3S/Rのリリース圧
PSRが排出されることにより行なわれ、既に発生
しているアプライ圧PSAがアプライ圧供給回路1
13を介して2速サーボアプライ室2S/Aに導
入されてバンドブレーキB/Bの締結が行なわれ
るようになつている。このとき、本実施例では前
記アプライ圧供給回路113にバイパス回路20
0およびバイパス弁210を設けてあり、前記リ
リース圧PSRが所定圧以上で発生しているときに
は、前記バイパス弁210は図中左半部状態に保
持され、前記バイパス回路200を連通させる。
このバイパス弁210によるバイパス回路200
連通状態は、前記3速から2速への切換時にもリ
リース圧PSRの残存圧で保持される。従つて、こ
のようにバイパス回路200が連通されることに
より、アプライ圧供給回路113から2速サーボ
アプライ室2S/Aに供給されるアプライ回路
PSAは、ワンウエイオリフイス114を迂回して
供給されるため、第4図Cに示すように一時的な
圧力の低下を伴うことなく、一定圧力が2速サー
ボアプライ室2S/A内で保持される。このた
め、排出されようとするリリース圧PSRおよびク
ラツチ圧PCは、ワンウエイオリフイス120で
形成される夫々の棚部分SR,Cが予め設定した
圧力以下となるのを防止して、バンドブレーキ
B/が締結される以前にハイクラツチH/Cの解
除が行なわれてしまうのを防止するようになつて
いる。従つて、3速から2速への切換時には、ハ
イクラツチH/C又はバンドブレーキB/Bのい
ずれかが必ず締結された状態にあり、変速機が空
転状態になるのを防止してエンジン回転の変動に
よる変速シヨツクの発生を防止できるようになつ
ている。 尚、本実施例にあつてはリリース圧がリターン
スプリング210aによつて決定される所定圧
(第4図C中ΔPで示す)いかに低下した場合に
は、リターンスプリング210aの付勢力よりス
プール210aが図中右半部状態に切換えられて
バイパス回路200を遮断し、後に1速から2速
への切換時にワンウエイオリフイス114機能を
行なうことに備えるようになつている。 第5図は本考案の他の実施例を示し、前記実施
例と同一構成部分に同一符号を付して説明する。 即ち、この実施例のバイパス弁230は、リリ
ース圧PSRを制御圧としてスプール210b上端
に作用させることは前記実施例と同様であるが、
更にアプライ圧PSAを前記スプール210bの上
端に作用させて、このアプライ圧PSAを保持圧と
して用いるようになつている。つまり、前記スプ
ール210bの上端部には中心部に空室210e
を有する周壁210fが形成され、この周壁21
0fに形成された開口部210gが、スプール2
10bの上昇位置で分岐回路220に連通される
ようになつている。更に、該分岐回路220から
スプール210aのストローク分だけ下方に移動
した位置にポート210hを形成し、このポート
210hと前記実施例で既に設けられているポー
ト210cとを保持圧回路240で連通させてあ
る。 従つて、この実施例にあつては第3速から第2
速への切換時、第3速状態で発生しているリリー
ス圧が分岐回路220を介してスプール210b
の開口部210gから周壁210f内に導入さ
れ、該スプール210bは図中左半部状態に移動
される。すると、バイパス回路200は連通され
ると共に、前記開口部210gはポート210h
に位置し、保持圧回路240を介して該ポート2
10hに導入されているアプライ圧が前記開口部
210gから周壁210f内に導入されて、この
アプライ圧によりスプール210bは図中左半部
状態に保持される。尚、このアプライ圧導入時に
は前記分岐回路220は周壁210fにより遮断
された状態となつている。 従つて、この実施例にあたつてはリリース圧発
生によるバイパス回路200の連通状態は、保持
圧として用いるアプライ圧によつて保持される。
このため、リターンスプグ210aはアプライ圧
が排除された時(第1速選択時)にスプール21
0bを上昇させるべく機能するもので、該リター
ンスプリング210aによつてバイパス回路20
0の連通状態を保持させる最低リリース圧を決定
するものではなくなる。従つて、スプール210
bはリリース圧の低下に関係なくアプライ圧によ
つて確実にバイパス回路200の連通状態を保持
することができる。 発明の効果 以上説明したように本発明の自動変速機のバン
ドサーボ回路にあつては、アプライ圧供給回路の
オリフイスを迂回するバイパス回路を設け、この
バイパス回路を所定圧以上のリリース圧によつて
作動するバイパス弁で連通、遮断を行なうように
したので、バンドサーボにアプライ圧およびリリ
ース圧両者が供給されてバンドブレーキが解除さ
れている時には、リリース圧が所定圧以上である
ため前記バイパス弁はバイパス回路を連通状態に
設定する。そして、リリース圧を排除してバンド
ブレーキを締結する時には、所定圧以上の残存リ
リース圧によりバイパス回路が連通状態に保持さ
れる。従つて、リリース圧排除に伴つてアプライ
圧供給通路を通過する液圧には、前記オリフイス
を通過することなく前記バイパス通路を介してバ
ンドサーボに直に供給され、前記オリフイスに起
因する一時的な圧力低下を伴うことなくスムーズ
なアプライ圧供給を行なうことができる。従つ
て、リリース圧排除時はアプライ圧の一時的な圧
力低下を来たさないことから、予め設定された通
りのリリース圧低下特性を得ることができ、バン
ドブレーキの締結前に他の摩擦要素が解除されて
しまうのを防止することができる。このことによ
り、変速機が一時的に空転状態になつてエンジン
回転数が上昇し、バンドブレーキ締結時に大きな
変速シヨツクが発生されるのを防止することがで
き、運転性および乗心地性を著しく向上すること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動変速機のバンドサーボ回
路を用いた液圧制御装置の一実施例を示す全体回
路、第2図は第1図に示す液圧制御装置が適用さ
れる自動変速機の動力伝達例の一実施例を示す概
略図、第3図は本発明に用いられるバンドサーボ
の一実施例を示す断面図、第4図A,B,Cは本
発明によるバンドサーボ作動液圧の一実施例を示
す特性図、第5図は本発明の他の実施例を示す要
部構成図、第6図は従来のバンドサーボ回路を示
す要部構成図、第7図A,B,Cは従来のバンド
サーボ作動液圧の特性図である。 10……バンドサーボ、113……アプライ圧
供給回路、114……ワンウエイオリフイス(オ
リフイス)、118……締結圧供給回路、121
……リリース圧供給回路、200……バイパス回
路、210……バイパス弁、B/B……バンドブ
レーキ、H/C……ハイクラツチ(他の摩擦要
素)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 バンドサーボのアプライ圧供給回路中にオリ
    フイスが設けられる一方、前記バンドサーボのリ
    リース圧供給回路に他の摩擦要素の締結圧供給回
    路が連通され、前記アプライ圧供給回路に液圧供
    給されることによりバンドブレーキが締結されて
    特定の変速段が得られ、かつ前記リリース圧供給
    回路に液圧供給されることにより、該リリース圧
    が前記バンドサーボ内のアプライ圧に抗してバン
    ドブレーキを解除すると共に、前記摩擦要素を締
    結して他の変速段が得られるようになつた自動変
    速機において、前記アプライ圧供給回路に前記オ
    リフイスを迂回するバイパス回路を設け、このバ
    イパス回路中に、前記リリース圧供給回路内の液
    圧を制御圧として作動し、該リリース圧が所定圧
    以上のときに前記バイパス回路を連通するバイパ
    ス弁を設けたことを特徴とする自動変速機のバン
    ドサーボ回路。
JP60241166A 1985-10-28 1985-10-28 自動変速機のバンドサ−ボ回路 Granted JPS62101956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60241166A JPS62101956A (ja) 1985-10-28 1985-10-28 自動変速機のバンドサ−ボ回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60241166A JPS62101956A (ja) 1985-10-28 1985-10-28 自動変速機のバンドサ−ボ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62101956A JPS62101956A (ja) 1987-05-12
JPH0534548B2 true JPH0534548B2 (ja) 1993-05-24

Family

ID=17070234

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60241166A Granted JPS62101956A (ja) 1985-10-28 1985-10-28 自動変速機のバンドサ−ボ回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62101956A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2646869B2 (ja) * 1991-02-04 1997-08-27 日産自動車株式会社 自動変速機の油圧回路

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62101956A (ja) 1987-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4680992A (en) Downshift timing and engine brake control for automatic transmission
US4807496A (en) Control system for alleviating shock in automatic transmission
US5439427A (en) Multiple stage automatic transmission
JPS5825182B2 (ja) 直結クラツチ付トルクコンバ−タを有する自動変速機の直結クラツチ制御装置
CA1168129A (en) Hydraulic control for a power transmission
JPS6318056B2 (ja)
JPS62159839A (ja) 自動変速機のシフト弁制御系故障対策装置
US4418587A (en) Hydraulic system pressure control for a power transmission
US5626533A (en) Hydraulic control system of an automatic transmission used in a vehicle
JP2751394B2 (ja) 自動変速機のセレクトダウンシフト変速制御装置
US5090271A (en) Shift control system for automatic transmission
JPH0517430B2 (ja)
JPH0534548B2 (ja)
JP2748550B2 (ja) 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置
JPH0548396B2 (ja)
JPH0536120Y2 (ja)
JPH0517981B2 (ja)
JPS6253737B2 (ja)
JPS6280338A (ja) 自動変速機のバツクアツプ圧制御装置
JPH026945B2 (ja)
JPS6361541B2 (ja)
JP2663635B2 (ja) 副変速機の変速制御装置
JPS61167721A (ja) 摩擦係合装置
JPH028182B2 (ja)
JPS5824651A (ja) 自動変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees