JPH0517981B2 - - Google Patents
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- JPH0517981B2 JPH0517981B2 JP60265310A JP26531085A JPH0517981B2 JP H0517981 B2 JPH0517981 B2 JP H0517981B2 JP 60265310 A JP60265310 A JP 60265310A JP 26531085 A JP26531085 A JP 26531085A JP H0517981 B2 JPH0517981 B2 JP H0517981B2
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- valve
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- Expired - Lifetime
Links
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は自動変速機の液圧制御装置に関し、と
りわけギヤトレーンの変速切換えを行なう摩擦要
素の作動タイミングを制御するようにした液圧制
御装置に関する。 従来の技術 一般に自動変速機は、日産自動車株式会社発行
の1984年版整備要領書「オートマチツクトランス
アクスル」に示されるように、遊星歯車等を用い
たギヤトレーンの切換えを、多板式クラツチ、バ
ンドブレーキ等の複数の摩擦要素を介して行なう
ようになつており、これら摩擦要素は液圧制御装
置から供給される作動液によつて締結および締結
解除が行なわれるようになつている。 たとえば、第7図に示すように摩擦要素の1つ
であるバンドブレーキaは、バンドサーボbの駆
動により作動されるようになつている。即ち、該
バンドサーボbはステムcを固定したサーボピス
トンdにより、締結圧室eと解除圧室fに隔成さ
れ、締結圧室eに液圧(締結圧)が供給されるこ
とにより、前記サーボピストンdの上昇に伴つて
前記ステムcが押圧されてバンドブレーキaが締
結されるようになつている。一方、前記締結圧室
eに締結圧供給された状態で、前記解除圧室fに
液圧(解除圧)が供給されることにより、前記サ
ーボピストンd両側の受圧面積の相違により、該
サーボピストンdは締結圧室e側に移動してバン
ドブレーキaの解除が行なわれるようになつてい
る。尚、gはアキユムレータ室である。 そして、前述した従来出典の自動変速機では、
第2速時に締結圧が供給されてバンドブレーキa
が締結され、第3速時に解除圧が供給されてバン
ドブレーキaが解除されるようになつている。従
つて、第3速から第2速にシフトダウンされる時
には、解除圧室fから解除圧が排除されるように
なつている。 ところで、該解除圧が排除される回路h(解除
圧の供給回路と共通)には、第8図に示すように
第1、第2オリフイスi,jが並列配置され、一
方の第1オリフイスiを車速(ガバナ圧)に応じ
て開閉切換されるタイミング弁kを設けることに
より、解除圧の抜き速度が低速時と高速時とで変
化されるようになつている。即ち、シフトダウン
した時低速時では短時間でエンジン回転が上がる
が、高速時にはエンジン回転が上がるのにある程
度の時間を要する。このため、規定車速以上での
シフトダウン時、解除圧の抜き速度を遅らせるこ
とにより、一時的にニユートラル状態としてなめ
らかな変速が行なわれるようにすることが望まし
い。従つて、低速時には前記タイミング弁kを開
くことにより、第1、第2オリフイスi,jを介
して作動液通過量が多くなつて解除圧はすばやく
排除され、かつ高速時にはタイミング弁kが閉じ
られることにより、第2オリフイスjのみにより
作動液通過量が少なくなつて解除圧排除は遅く行
なわれるようになつている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記従来の液圧制御装置にあつ
ては、3速→2速の変速時に前記タイミング弁k
により車速に応じた解除圧の抜き速度の調節を行
つているものの、変速の種類に応じた制御は行わ
れていない。例えば、3速→2速のほかに、4速
→2速、4速→1速、3速→1速の変速の際に
も、解除圧を排出する必要があるが、それぞれの
変速の種類について解除圧の抜き速度は一定であ
る。尚、仮に、前記タイミング弁kおよび第1、
第2オリフイスi,jからなる可変オリフイス機
構を他の種類の変速時に作用させるとしても、車
速に応じた調節がなされるに過ぎず、変速の種類
に適したものとはならない。 一般に、変速の段階(変速前後の変速段の差)
が大きいほど変速ショツクが大きくなりやすいの
で、解除圧の抜き速度をゆるやかなものとしてバ
ンドサーボdをゆつくりと締結してやる必要があ
るが、前記従来の装置ではこのようなことが考慮
されておらず、従つて、変速の種類によつては大
きな変速シヨツクが発生したり、逆に変速動作が
遅れたりする欠点があつた。 問題点を解決するための手段 前記の問題点を解決するために、本発明は、解
除圧の供給、排出により解除状態および締結状態
に切換可能に構成され、かつ変速ギヤの切換を行
う摩擦要素と、この摩擦要素から解除圧を排出す
る液圧排出経路の一部に互いに並列に設けられ、
かつ少なくともオリフイスを備えた一対の液圧通
路と、この液圧通路の一方に介装され、かつ該液
圧通路を開閉する切換弁と、制御信号によつて作
動し、前記切換弁を切換駆動する切換弁駆動手段
と、を備えてなる自動変速機の液圧制御装置にお
いて、前記摩擦要素から解除圧が排出される態様
の変速の発生を検出する変速検出手段と、この変
速検出手段が変速の発生を検出する直前の変速段
と変速発生後に変速されるべき変速段とにより変
速の種類を判別する変速種類判別手段と、前記変
速検出手段が変速の発生を検出した時に、前記切
換弁駆動手段を介して前記切換弁を、所定期間、
閉状態に切換制御するとともに、その切換開始タ
イミングおよび切換期間を、前記変速種類判別手
段により判別した変速の種類に基づいて制御する
排出速度制御手段と、を設けたこと特徴としてい
る。 作 用 運転条件により所定の変速段に変速すべき状態
となると、摩擦要素から液圧排出経路を通して解
除圧が排出され、該摩擦要素が締結される。 このとき、この変速の発生が変速検出手段によ
つて検出され、これに基づいて前記切換弁が、所
定期間閉状態に切換制御される。切換弁が開いて
いる状態では、解除圧の排出は一対の液圧通路の
双方を通して行われるので、排出速度は高い。切
換弁が閉となると、解除圧は一方の液圧通路のみ
を通して排出されるため、その速度は緩慢とな
る。そして、変速の種類(4速→1速、3速→2
速等の種類)が、変速種類判別手段によつて判別
され、これに応じて、閉状態に切換作動する切換
開始タイミングおよび閉状態となつている切換期
間が可変制御される。そのため、摩擦要素の締結
速度が変速の種類に応じた形で最適に制御され
る。 実施例 以下本発明の実施例を図に基ずいて詳細に説明
する。 即ち、第1図は本発明の液圧制御装置の一実施
例を示す全体回路を示し、この液圧制御装置によ
つて制御される自動変速機の動力伝達列として
は、たとえば第2図の概略図に示すようなものが
ある。即ち、この動力伝達列は、エンジン出力軸
1からの回転を入力軸2に伝達するトルクコンバ
ータ3、第1遊星歯車組4、第2遊星歯車組5、
出力軸6、及び後述の各種摩擦要素により構成す
る。 トルクコンバータ3はエンジン出力軸1により
駆動され、オイルポンプO/Pの駆動にも用いら
れるポンプインペラ3P、このポンプインペラに
より内部作動流体を介して流体駆動され、動力を
入力軸2に伝達するタービンランナ3T、及びワ
ンウエイクラツチ7を介して固定軸上に置かれ、
タービンランナ3Tへのトルクを増大するステー
タ3sで構成し、これにロツクアツプクラツチ3
Lを付加した通常のロツクアツプトルクコンバー
タとする。そしてこのトルクコンバータ3はレリ
ーズ室3Rから作動流体の供給を受け、アプライ
室3Aより作動流体を排除される間、ロツクアツ
プクラツチ3Lを釈放されてエンジン動力をポン
プインペラ3P及びタービンランナ3Tを介し
(コンバータ状態で)入力軸2にトルク増大しつ
つ伝達し、逆にアプライ室3Aから作動流体の供
給を受け、レリーズ室3Rより作動流体を排除さ
れる間、ロツクアツプクラツチ3Lを締結されて
エンジン動力をそのままこのロツクアツプクラツ
チを介し(ロツクアツプ状態で)入力軸2に伝達
するものとする。なお、後者のロツクアツプク状
態では、レリーズ室3Rからの作動流体排除圧を
減ずることにより、ロツクアツプトルクコンバー
タ3のスリツプ(ポンプインペラ3P及びタービ
ンランナ3Tの相対回転)を任意に制御(スリツ
プ制御)することができる。 第1遊星歯車組4はサンギヤ4S、リングギヤ
4R、これらの噛合するピニオン4P及びピニオ
ン4Pを回動自在に支持するキヤリア4Cよりな
る通常の単純遊星歯車組とし、第2遊星歯車組5
もサンギヤ5S、リングギヤ5R、ピニオン5P
及びキヤリア5Cよりなる単純遊星歯車組とす
る。 次に前記の各種摩擦要素を説明する。キヤリア
4CはハイクラツチH/Cを介して入力軸2に適
宜結合可能とし、サンギヤ4Sはバンドブレーキ
B/Bにより適宜固定可能とする他、リバースク
ラツチR/Cにより入力軸2に適宜結合可能とす
る。キヤリア4Cには更に多板式のローリバース
ブレーキLR/Bにより適宜固定可能にすると共
に、ローワンウエイクラツチLO/Cを介して逆
転(エンジンと逆方向の回転)を阻止する。リン
グギヤ4Rはキヤリア5Cに一体結合して出力軸
6に駆動結合し、サンギヤ5Sを入力軸2に結合
する。リングギヤ5Rはオーバーランクラツチ
OR/Cを介して適宜キヤリア4Cに結合可能と
する他、フオワードワンウエイクラツチFO/C
及びフオワードクラツチF/Cを介してキヤリア
4Cに相関させる。フオワードワンウエイクラツ
チFO/CはフオワードクラツチF/Cの結合状
態でリングギヤ5Rを逆転方向(エンジン回転と
逆の方向)においてキヤリア4Cに結合させるも
のとする。 ハイクラツチH/C、リバースクラツチR/
C、ローリバースブレーキLR/B、オーバーラ
ンクラツチOR/C及びフオワードクラツチF/
Cは夫々、油圧の供給により作動されて前記の適
宜結合及び固定を行なうものであるが、バンドブ
レーキB/Bは2速サーボアプライ室2S/A、
3速サーボレリーズ室3S/R及び4速サーボア
プライ室4S/Aを設定し、2速サーボアプライ
室2S/Aに2速選択圧P2が供給されると、バ
ンドブレーキB/Bは作動し、この状態で3速サ
ーボレリーズ室3S/Rにも3速選択圧P3が供
給されると、バンドブレーキB/Bは非作動とな
り、その後4速サーボアプライ室4S/Aにも4
速選択圧P4が供給されると、バンドブレーキ
B/Bは作動するようになつている。 かかる動力伝達列は、摩擦要素B/B,H/
C,F/C,OR/C,LR/B,R/Cを次表に
示す如く種々の組合せで作動させることにより、
摩擦要素FO/C,LO/Cの適宜差動と相俟つ
て、遊星歯車組4,5を構成する要素の回転状態
を変え、これにより入力軸2の回転速度に対する
出力側6の回転速度を変えることができ、次表に
示す通りに前進4速後退1速の変速段を得ること
ができる。なお、次表中○印が作動(油圧流入)
を示すが、〓印はエンジンブレーキが必要な時に
作動させるべき摩擦要素を示す。そして、〓印の
如くオーバーランクラツチOR/Cが作動されて
いる間、これに並置したフオワードワンウエイク
ラツチFO/Cは非作動となり、ローリバースブ
レーキLR/Bが作動している間これに並置した
ローワンウエイクラツチLO/Cが非作動になる
こと勿論である。
りわけギヤトレーンの変速切換えを行なう摩擦要
素の作動タイミングを制御するようにした液圧制
御装置に関する。 従来の技術 一般に自動変速機は、日産自動車株式会社発行
の1984年版整備要領書「オートマチツクトランス
アクスル」に示されるように、遊星歯車等を用い
たギヤトレーンの切換えを、多板式クラツチ、バ
ンドブレーキ等の複数の摩擦要素を介して行なう
ようになつており、これら摩擦要素は液圧制御装
置から供給される作動液によつて締結および締結
解除が行なわれるようになつている。 たとえば、第7図に示すように摩擦要素の1つ
であるバンドブレーキaは、バンドサーボbの駆
動により作動されるようになつている。即ち、該
バンドサーボbはステムcを固定したサーボピス
トンdにより、締結圧室eと解除圧室fに隔成さ
れ、締結圧室eに液圧(締結圧)が供給されるこ
とにより、前記サーボピストンdの上昇に伴つて
前記ステムcが押圧されてバンドブレーキaが締
結されるようになつている。一方、前記締結圧室
eに締結圧供給された状態で、前記解除圧室fに
液圧(解除圧)が供給されることにより、前記サ
ーボピストンd両側の受圧面積の相違により、該
サーボピストンdは締結圧室e側に移動してバン
ドブレーキaの解除が行なわれるようになつてい
る。尚、gはアキユムレータ室である。 そして、前述した従来出典の自動変速機では、
第2速時に締結圧が供給されてバンドブレーキa
が締結され、第3速時に解除圧が供給されてバン
ドブレーキaが解除されるようになつている。従
つて、第3速から第2速にシフトダウンされる時
には、解除圧室fから解除圧が排除されるように
なつている。 ところで、該解除圧が排除される回路h(解除
圧の供給回路と共通)には、第8図に示すように
第1、第2オリフイスi,jが並列配置され、一
方の第1オリフイスiを車速(ガバナ圧)に応じ
て開閉切換されるタイミング弁kを設けることに
より、解除圧の抜き速度が低速時と高速時とで変
化されるようになつている。即ち、シフトダウン
した時低速時では短時間でエンジン回転が上がる
が、高速時にはエンジン回転が上がるのにある程
度の時間を要する。このため、規定車速以上での
シフトダウン時、解除圧の抜き速度を遅らせるこ
とにより、一時的にニユートラル状態としてなめ
らかな変速が行なわれるようにすることが望まし
い。従つて、低速時には前記タイミング弁kを開
くことにより、第1、第2オリフイスi,jを介
して作動液通過量が多くなつて解除圧はすばやく
排除され、かつ高速時にはタイミング弁kが閉じ
られることにより、第2オリフイスjのみにより
作動液通過量が少なくなつて解除圧排除は遅く行
なわれるようになつている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前記従来の液圧制御装置にあつ
ては、3速→2速の変速時に前記タイミング弁k
により車速に応じた解除圧の抜き速度の調節を行
つているものの、変速の種類に応じた制御は行わ
れていない。例えば、3速→2速のほかに、4速
→2速、4速→1速、3速→1速の変速の際に
も、解除圧を排出する必要があるが、それぞれの
変速の種類について解除圧の抜き速度は一定であ
る。尚、仮に、前記タイミング弁kおよび第1、
第2オリフイスi,jからなる可変オリフイス機
構を他の種類の変速時に作用させるとしても、車
速に応じた調節がなされるに過ぎず、変速の種類
に適したものとはならない。 一般に、変速の段階(変速前後の変速段の差)
が大きいほど変速ショツクが大きくなりやすいの
で、解除圧の抜き速度をゆるやかなものとしてバ
ンドサーボdをゆつくりと締結してやる必要があ
るが、前記従来の装置ではこのようなことが考慮
されておらず、従つて、変速の種類によつては大
きな変速シヨツクが発生したり、逆に変速動作が
遅れたりする欠点があつた。 問題点を解決するための手段 前記の問題点を解決するために、本発明は、解
除圧の供給、排出により解除状態および締結状態
に切換可能に構成され、かつ変速ギヤの切換を行
う摩擦要素と、この摩擦要素から解除圧を排出す
る液圧排出経路の一部に互いに並列に設けられ、
かつ少なくともオリフイスを備えた一対の液圧通
路と、この液圧通路の一方に介装され、かつ該液
圧通路を開閉する切換弁と、制御信号によつて作
動し、前記切換弁を切換駆動する切換弁駆動手段
と、を備えてなる自動変速機の液圧制御装置にお
いて、前記摩擦要素から解除圧が排出される態様
の変速の発生を検出する変速検出手段と、この変
速検出手段が変速の発生を検出する直前の変速段
と変速発生後に変速されるべき変速段とにより変
速の種類を判別する変速種類判別手段と、前記変
速検出手段が変速の発生を検出した時に、前記切
換弁駆動手段を介して前記切換弁を、所定期間、
閉状態に切換制御するとともに、その切換開始タ
イミングおよび切換期間を、前記変速種類判別手
段により判別した変速の種類に基づいて制御する
排出速度制御手段と、を設けたこと特徴としてい
る。 作 用 運転条件により所定の変速段に変速すべき状態
となると、摩擦要素から液圧排出経路を通して解
除圧が排出され、該摩擦要素が締結される。 このとき、この変速の発生が変速検出手段によ
つて検出され、これに基づいて前記切換弁が、所
定期間閉状態に切換制御される。切換弁が開いて
いる状態では、解除圧の排出は一対の液圧通路の
双方を通して行われるので、排出速度は高い。切
換弁が閉となると、解除圧は一方の液圧通路のみ
を通して排出されるため、その速度は緩慢とな
る。そして、変速の種類(4速→1速、3速→2
速等の種類)が、変速種類判別手段によつて判別
され、これに応じて、閉状態に切換作動する切換
開始タイミングおよび閉状態となつている切換期
間が可変制御される。そのため、摩擦要素の締結
速度が変速の種類に応じた形で最適に制御され
る。 実施例 以下本発明の実施例を図に基ずいて詳細に説明
する。 即ち、第1図は本発明の液圧制御装置の一実施
例を示す全体回路を示し、この液圧制御装置によ
つて制御される自動変速機の動力伝達列として
は、たとえば第2図の概略図に示すようなものが
ある。即ち、この動力伝達列は、エンジン出力軸
1からの回転を入力軸2に伝達するトルクコンバ
ータ3、第1遊星歯車組4、第2遊星歯車組5、
出力軸6、及び後述の各種摩擦要素により構成す
る。 トルクコンバータ3はエンジン出力軸1により
駆動され、オイルポンプO/Pの駆動にも用いら
れるポンプインペラ3P、このポンプインペラに
より内部作動流体を介して流体駆動され、動力を
入力軸2に伝達するタービンランナ3T、及びワ
ンウエイクラツチ7を介して固定軸上に置かれ、
タービンランナ3Tへのトルクを増大するステー
タ3sで構成し、これにロツクアツプクラツチ3
Lを付加した通常のロツクアツプトルクコンバー
タとする。そしてこのトルクコンバータ3はレリ
ーズ室3Rから作動流体の供給を受け、アプライ
室3Aより作動流体を排除される間、ロツクアツ
プクラツチ3Lを釈放されてエンジン動力をポン
プインペラ3P及びタービンランナ3Tを介し
(コンバータ状態で)入力軸2にトルク増大しつ
つ伝達し、逆にアプライ室3Aから作動流体の供
給を受け、レリーズ室3Rより作動流体を排除さ
れる間、ロツクアツプクラツチ3Lを締結されて
エンジン動力をそのままこのロツクアツプクラツ
チを介し(ロツクアツプ状態で)入力軸2に伝達
するものとする。なお、後者のロツクアツプク状
態では、レリーズ室3Rからの作動流体排除圧を
減ずることにより、ロツクアツプトルクコンバー
タ3のスリツプ(ポンプインペラ3P及びタービ
ンランナ3Tの相対回転)を任意に制御(スリツ
プ制御)することができる。 第1遊星歯車組4はサンギヤ4S、リングギヤ
4R、これらの噛合するピニオン4P及びピニオ
ン4Pを回動自在に支持するキヤリア4Cよりな
る通常の単純遊星歯車組とし、第2遊星歯車組5
もサンギヤ5S、リングギヤ5R、ピニオン5P
及びキヤリア5Cよりなる単純遊星歯車組とす
る。 次に前記の各種摩擦要素を説明する。キヤリア
4CはハイクラツチH/Cを介して入力軸2に適
宜結合可能とし、サンギヤ4Sはバンドブレーキ
B/Bにより適宜固定可能とする他、リバースク
ラツチR/Cにより入力軸2に適宜結合可能とす
る。キヤリア4Cには更に多板式のローリバース
ブレーキLR/Bにより適宜固定可能にすると共
に、ローワンウエイクラツチLO/Cを介して逆
転(エンジンと逆方向の回転)を阻止する。リン
グギヤ4Rはキヤリア5Cに一体結合して出力軸
6に駆動結合し、サンギヤ5Sを入力軸2に結合
する。リングギヤ5Rはオーバーランクラツチ
OR/Cを介して適宜キヤリア4Cに結合可能と
する他、フオワードワンウエイクラツチFO/C
及びフオワードクラツチF/Cを介してキヤリア
4Cに相関させる。フオワードワンウエイクラツ
チFO/CはフオワードクラツチF/Cの結合状
態でリングギヤ5Rを逆転方向(エンジン回転と
逆の方向)においてキヤリア4Cに結合させるも
のとする。 ハイクラツチH/C、リバースクラツチR/
C、ローリバースブレーキLR/B、オーバーラ
ンクラツチOR/C及びフオワードクラツチF/
Cは夫々、油圧の供給により作動されて前記の適
宜結合及び固定を行なうものであるが、バンドブ
レーキB/Bは2速サーボアプライ室2S/A、
3速サーボレリーズ室3S/R及び4速サーボア
プライ室4S/Aを設定し、2速サーボアプライ
室2S/Aに2速選択圧P2が供給されると、バ
ンドブレーキB/Bは作動し、この状態で3速サ
ーボレリーズ室3S/Rにも3速選択圧P3が供
給されると、バンドブレーキB/Bは非作動とな
り、その後4速サーボアプライ室4S/Aにも4
速選択圧P4が供給されると、バンドブレーキ
B/Bは作動するようになつている。 かかる動力伝達列は、摩擦要素B/B,H/
C,F/C,OR/C,LR/B,R/Cを次表に
示す如く種々の組合せで作動させることにより、
摩擦要素FO/C,LO/Cの適宜差動と相俟つ
て、遊星歯車組4,5を構成する要素の回転状態
を変え、これにより入力軸2の回転速度に対する
出力側6の回転速度を変えることができ、次表に
示す通りに前進4速後退1速の変速段を得ること
ができる。なお、次表中○印が作動(油圧流入)
を示すが、〓印はエンジンブレーキが必要な時に
作動させるべき摩擦要素を示す。そして、〓印の
如くオーバーランクラツチOR/Cが作動されて
いる間、これに並置したフオワードワンウエイク
ラツチFO/Cは非作動となり、ローリバースブ
レーキLR/Bが作動している間これに並置した
ローワンウエイクラツチLO/Cが非作動になる
こと勿論である。
【表】
ところで、前記第2図に示した液圧側制御装置
は、プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4、パイロツト弁26、トルクコンバータレギユ
レータ弁28、ロツクアツプコントロール弁3
0、シヤトル弁32、デユーテイソレノイド3
4、マニユアル弁36、第1シフト弁38、第2
シフト弁40、第1シフトソレノイド42、第2
シフトソレノイド44、フオワードクラツチコン
トロール弁46、3−2タイミング弁48、4−
2リレー弁50、4−2シークエンス弁52、I
レンジ減圧弁54、シヤトル弁56、オーバーラ
ンクラツチコントロール弁58、第3シフトソレ
ノイド60、オーバーランクラツチ減圧弁63、
2速サーボアプライ圧アキユムレータ64、3速
サーボレリーズ圧アキユムレータ66、4速サー
ボアプライ圧アキユムレータ68、及びアキユム
レータコントロール弁70を主たる構成要素と
し、これらを前記のトルクコンバータ3、フオワ
ードクラツチF/C、ハイクラツチH/C、バン
ドブレーキB/B、リバースクラツチR/Cロー
リバースブレーキLR/B、オーバーランクラツ
チOR/C、及びオイルポンプO/Pに対し図示
の如くに接続して構成する。 プレツシヤレギユレータ弁はばね20aにより
図中左半部位置に弾支されたスプール20b及び
該スプールの図中下端面に突当てたプラグ20c
を具え、基本的にはオイルポンプO/Pが回路7
1への吐出オイルをばね20aのばね力で決まる
或る圧力に調圧するも、プラグ20cによりスプ
ール20bが図中上向きの力を付加される時その
分上記の圧力を上昇させて所定のライン圧にする
ものである。この目的のためプレツシヤレギユレ
ータ弁20は、ダンピングオリフイス72を経て
回路71内の圧力をスプール20bの受圧面20
dに受け、これでスプール20bを下向きに付勢
されるよう構成し、スプール20bのストローク
位置に応じ開閉されるポート20e〜20hを設
ける。ポート20eは回路71に接続し、スプー
ル20bが図中左半部位置から下降するにつれポ
ート20h,20fに通ずるよう配置する。ポー
ト20fはスプール20bが図中左半部位置から
下降するにつれ、ドレンポートとしたポート20
gとの連通が減じられ、これとの連通を断たれる
時点でポート20eに連通され始めるように配置
する。そしてポート20fを途中にブリード73
が存在する回路74を経てオイルポンプO/Pの
容量制御アクチユエータ75に接続する。オイル
ポンプO/Pは前記の如くエンジン駆動される可
変容量ベーンポンプとし、偏心量をアクチユエー
タ75に向かう圧力が或る値以上になる時減じら
れて容量が小さくなるものとする。プレツシヤレ
ギユレータ弁20のプラグ20cはその図中下端
面に回路76からのモデイフアイア圧を受けると
共に、受圧面20iに回路77からの後退選択圧
を受け、これら圧力に応じた図中上向きの力をス
プール20bに付加するものとする。 プレツシヤレギユレータ弁20は常態で図中左
半部状態となり、ここでオイルポンプO/Pから
オイルが吐出されると、このオイルは回路71に
流入する。スプール20bの左半部位置で回路7
1のオイルは一切ドレンされず、圧力上昇する。
この圧力はオリフイス72を経て受圧面20dに
作用し、スプール20bをばね20aに抗して押
下げ、ポート20eをポート20hに通ずる。こ
れにより上記の圧力はポート20hにより一部ド
レンされて低下し、スプール20bがばね20a
により押戻される。かかる作用の繰返しによりプ
レツシヤレギユレータ弁20は基本的には回路7
1内の圧力(以下ライン圧という)をばね20a
のばね力に対応した値とする。ところで、プラグ
20cには回路76からのモデイフアイア圧によ
る上向きの力が作用してプラグ20cが図中右半
部状態の如くスプール20bに当接し、この上向
き力がばね20aを助勢するようスプール20b
に及び、又モデイフアイア圧が後述のように後退
選択時以外で発生し、エンジン負荷(エンジン出
力トルク)に比例して高くなることから、上記の
ライン圧は後退選択時以外でエンジン負荷の増大
に応じ高くなる。 後退選択時プラグ20cには上記モデイフアイ
ア圧に代え回路77からの後退選択圧(ライン圧
と同じ値)による上向き力が作用し、これがスプ
ール20bに及ぶため、ライン圧は後退選択時所
望の一定値となる。オイルポンプO/Pが或る回
転数以上(エンジンが或る回転数以上)になる
と、それにともなつて増大するオイル吐出量が過
多となり、回路71内の圧力が調圧値以上とな
る。この圧力はスプール20bを図中右半部の調
圧位置より更に下降させ、ポート20fをポート
20eに通じ、ドレンポート20gから遮断す
る。これによりポート20eのオイルが一部ポー
ト20f及びブリード73より排除されるが、回
路74内にフイードバツク圧を発生する。このフ
イードバツク圧はオイルポンプO/Pの回転数が
高くなるにつれ上昇し、アクチユエータ75を介
してオイルポンプO/Pの偏心量(容量)を低下
させる。かくて、オイルポンプO/Pは回転数が
或る値以上の間、吐出量が一定となるよう容量制
御され、オイルの必要以上の吐出によつてエンジ
ンの動力損失が大きくなるのを防止する。 上記のように回路71に発生したライン圧をラ
イン圧回路78によりパイロツト弁26、マニユ
アル弁36、アキユムレータコントロール弁70
及び3速サーボレリーズ圧アキユムレータ66に
供給する。 パイロツト弁26はばね26aにより図中上半
部位置に弾支されるスプール26bを具え、ばね
26aから遠いスプール26bの端面を室26c
に臨ませ、パイロツト弁26には更にドレンポー
ト26dを設けると共に、ストレーナS/Tを有
するパイロツト圧回路79を持続する。そして、
スプール26bに連通孔26eを設け、パイロツ
ト圧回路79の圧力を室26cに導き、図中右行
するにつれ、回路79を回路78からドレンポー
ト26dに切換接続するものとする。 パイロツト弁26は常態で図中上半部状態とな
り、ここで回路78からライン圧を供給される
と、回路79の圧力を上昇させる。回路79の圧
力は連通孔26eにより室26cに達し、スプー
ル26bを図中右行させ、スプール26bは下半
部図示の調圧位置を越えるところで、回路79を
回路78から遮断すると同時にドレンポート26
dに通じる。この時回路79の圧力は低下され、
この圧力低下によりスプール26bがばね26a
により押戻されると再び回路79の圧力が上昇す
る。かくてパイロツト弁26は回路78からのラ
イン圧をばね26aのばね力で決まる一定値に減
圧し、パイロツト圧として回路79に出力するこ
とができる。 このパイロツト圧は回路79によりプレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4,34、ロツクアツプコントロール弁30、フ
オワードクラツチコントロール弁46、シヤトル
弁32、第1、第2、第3シフトソレノイド4
2,44,60、シヤトル弁56に供給する。 デユーテイソレノイド24はコイル24a、ス
プリング24d及びプランジヤ24bよりなり、
オリフイス80を介してパイロツト圧回路79に
接続した回路81を、コイル24aのON(通電)
時ドレンポート24cから連通するものとする。
このデユーテイソレノイド24は図示せざるコン
ピユータによりコイル24aを一定周期でON、
OFFされると共に、該一定周期に対するON時間
の比率(デユーテイ比)を制御されて、回路81
内にデユーテイ比に応じた制御圧を発生させる。
デユーテイ比は後退選択時以外でエンジン負荷
(例えばエンジンスロツトル開度)の増大に応じ
て小さくし、これにより上記の制御圧をエンジン
負荷の増大につれ高くなす。又、後退選択時デユ
ーテイ比は100%として、上記の制御圧を0とす
る。 プレツシヤモデイフアイア弁22はばね22a
及び回路81からの制御圧により図中下向きに付
勢されるスプール22bを具え、プレツシヤモデ
イフアイア弁22には更に前記の回路76を接続
する出力ポート22c、パイロツト圧回路79を
接続する入力ポート22d、及びドレンポート2
2eを設け、ばね22aから遠いスプール22b
の端面が臨む室22fに回路76を接続する。そ
してスプール22bの図中左半部位置で丁度ポー
ト22cがポート22d,22eから遮断される
ようにこれらポートを配置する。 プレツシヤモデイフアイア弁22は、ばね22
aによるばね力及び回路81からの制御圧による
力を夫々スプール22bに図中下向きに受け、室
22fに達したポート22cからの出力圧による
力をスプール22bに図中上向きに受け、これら
力がバランスする位置にスプール22bをストロ
ークされる。ポート22cからの出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず不十分である場合、スプ
ール22bは左半部図示の調圧位置を越えて下降
する。この時ポート22cはポート22dに通
じ、回路79からのパイロツト圧の補充を受けて
出力圧を上昇される。逆に、この出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず高過ぎる場合スプール2
2bは図中右半部位置方向へ上昇する。この時ポ
ート22cはドレンポート22eに通じ、出力圧
を低下される。かかる作用の繰返しにより、プレ
ツシヤモデイフアイア弁22はポート22cから
の出力圧をばね22aのばね力及び回路81から
の制御圧による力の和値に対応した値に調圧し、
これをモデイフアイア圧として回路76よりプレ
ツシヤレギユレータ弁20のプラグ20cに供給
する。ところで、制御圧が前記の如く後退選択時
以外エンジン負荷の増大につれ高くなるものであ
り、後退選択時0であることから、この制御圧を
ばね22aのばね力だけ増幅した値となるモデイ
フアイア圧も後退選択時以外でエンジン負荷の増
大につれ高くなり、後退選択時0となり、プレツ
シヤレギユレータ弁20による前記のライン圧制
御を可能にする。 トルクコンバータレギユレータ弁28はばね2
8aにより図中右半部位置に弾支されるスプール
28bを具え、該スプールが図中右半部位置及び
図中左半部位置間でストロークする間ポート28
cをポート28dに通じさせ、スプール28bが
図中左半部位置より上昇するにつれポート28c
をポート28dに対して連通度を減少、ポート2
8eに対して連通度を増大させるものとする。ス
プール28bのストロークを制御するために、ば
ね28aから遠いスプール端面が臨む室28fを
スプール28bに設けた連通孔28gによりポー
ト28cに通じさせる。そして、ポート28cは
レリーフ弁82を介して所定の潤滑部に通じさせ
ると共に、回路83によりロツクアツプコントロ
ール弁30に接続し、ポート28dは回路84に
よりプレツシヤレギユレータ弁20のポート20
hに接続し、ポート28eは回路85によりロツ
クアツプコントロール弁30に接続する。回路8
5は途中にオリフイス86を有し、該オリフイス
及びポート28c間をオリフイス87を介して回
路83に接続すると共に回路88によりオイルク
ーラ89及び所定の潤滑部90に通じさせる。 トルクコンバータレギユレータ弁28は常態で
図中右半部状態となり、ここでプレツシヤレギユ
レータ弁20のポート20hからオイルが回路8
4を経て供給されると、このオイルは回路83よ
り後述の如くにしてトルクコンバータ3に向か
う。そして、トルクコンバータへの供給圧が発生
すると、このトルクコンバータ供給圧は連通孔2
8gを経て室28fに達し、スプール28bをば
ね28aに抗して図中上昇させる。トルクコンバ
ータ供給圧の上昇でスプール28bが図中左半部
位置より上昇する時、ポート28eが開き、トル
クコンバータ供給圧を一部このポート28e及び
回路88を経て排除することにより、トルクコン
バータ供給圧をばね28aのばね力で決まる値に
調圧する。回路88から排除されたオイルはオイ
ルクーラ89で冷却された後、潤滑部90に向か
う。なお、トルクコンバータレギユレータ弁28
の上記調圧作用によつてもトルクコンバータ供給
圧が上記の値を越える場合、レリーフ弁82が開
き、圧力過剰分を対応する潤滑部に逃してトルク
コンバータ3の変形を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30はスプール3
0a及びプラグ30bを同軸に突合せて構成し、
スプール30aが右半部図示の限界位置の時回路
83をトルクコンバータレリーズ室3Rからの回
路91に通じさせ、スプール30aが図中左半部
位置に下降する時回路83を回路85に通じさ
せ、スプール30aが更に下降する時回路91を
ドレンポート30cに通じさせるものとする。か
かるスプール30aのストロークを制御するため
に、プラグ30aから遠いスプール30aの端面
を室30dに臨ませ、スプール30aから遠いプ
ラグ30bの端面が臨む室30eにオリフイス9
2を経て回路91の圧力を導くようにする。な
お、トルクコンバータアプライ室3Aからの回路
93は、オリフイス86よりロツクアツプコント
ロール弁30に近い箇所において回路85に接続
する。又、プラグ30bには更に回路79からの
パイロツト圧をオリフイス94を介して作用させ
ることにより図中下向きの力を付与し続け、これ
にスプール30aの脈動を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30は室30dに
供給する圧力によりスプール30aをストローク
制御され、この圧力が十分高い間スプール30a
は図中右半部位置を保つ。この時回路83からの
オイルはトルクコンバータレギユレータ弁28に
よる調圧下で回路91、レリーズ室3R、アプラ
イ室3A、回路93、回路85に通流し、回路8
8より排除される。かくてトルクコンバータ3は
コンバータ状態で動力伝達を行なう。室30d内
の圧力を低下させるにつれ、スプール30aはオ
リフイス92,94からの圧力によりプラグ30
bに介して図中下降され、図中左半部位置より更
に下降したところで、回路83からの調圧オイル
は回路85,93、アプライ室3A、レリーズ室
3R、回路91、ドレンポート30cへと流れる
ようになり、トルクコンバータ3は室30d内の
圧力低下につれスリツプが減少するようなスリツ
プ制御状態で動力伝達を行なう。この状態より室
30d内の圧力を更に低下させると、スプール3
0aの更なる下降により回路91はドレンポート
30cに完全に連通されてレリーズ室3Rの圧力
を0にし、トルクコンバータ3はロツクアツプ状
態で動力伝達を行なう。 シヤトル弁32はロツクアツプコントロール弁
30を後述するフオワードクラツチコントロール
弁46と共にストローク制御するもので、ばね3
2aにより図中下半部位置に弾支されたスプール
32bを具え、このスプールを室32c内の圧力
により適宜図中上半部位置に切換える。そしてシ
ヤトル弁32は、スプール32bが図中下半部位
置の時室30dの回路95をパイロツト圧回路7
9に通じさせると共に、フオワードクラツチコン
トロール弁46の室46aから延在する回路96
をデユーテイソレノイド34からの回路97に通
じさせ、スプール32bが図中上半部位置の時回
路95を回路97に通じさせると共に回路96を
回路79に通じさせるものとする。 デユーテイソレノイド34はコイル34a及び
ばね34dで閉位置に弾支されたプランジヤ34
bよりなり、オリフイス98を介してパイロツト
圧回路79に接続した回路97を、コイル34a
のON(通電)時ドレンポート34cに通じさせ
るものとする。このデユーテイソレノイド34は
図示せざるコンピユータによりコイル34aを一
定周期でON,OFF制御されると共に、該一定周
期に対するON時間の比率(デユーテイ比)を制
御されて回路97内にデユーテイ比に応じた制御
圧を発生させる。シヤトル弁32が図中上半部状
態で回路97の制御圧がロツクアツプコントロー
ル弁30のストローク制御に供される場合ソレノ
イド34のデユーテイ比は次のようにして決定す
る。即ちトルクコンバータ3のトルク増大機能及
びトルク変動吸収機能が絶対的に必要なエンジン
の高負荷、低回転のもとでは、デユーテイ比を0
%とし、これにより回路97の制御圧を元圧であ
る回路79のパイロツト圧と同じにする。この時
制御圧は室30dにおいてスプール30aを図中
右半部位置に保持し、トルクコンバータ3を上記
要求にかなうようコンバータ状態に保つ。トルク
コンバータ3の上記両機能の要求度が低くなるに
つれ、デユーテイ比を増大させて制御圧を低下
し、これによりロツクアツプコントロール弁30
を介してトルクコンバータ3を要求にマツチした
スリツプ制御状態で機能させ、トルクコンバータ
3の上記両機能が不要なエンジンの低負荷、高回
転のもとでは、デユーテイ比を100%とし、これ
により制御圧を0としてロツクアツプコントロー
ル弁30を介しトルクコンバータ3を要求通りロ
ツクアツプ状態に保つ。 なお、シヤトル弁32が図中下半部状態で回路
97の制御圧がフオワードクラツチコントロール
弁46のストローク制御に供される場合、ソレノ
イド34のデユーテイ比は後述の如くN→Dセレ
クトシヨツクを軽減したり、クリープを防止する
よう決定される。 マニユアル弁36は、運転者のセレクト操作に
より駐車(P)レンジ、後退(R)レンジ、中立
(N)レンジ、前進自動変速(D)レンジ、前進
第2速エンジンブレーキ()レンジ、前進第1
速エンジンブレーキ()レンジにストロークさ
れるスプール36aを具え、該スプールの選択レ
ンジに応じライン回路78を次表の如くにポート
36D,36,36,36Rに通じさせるも
のとする。なお、この表中○印がライン圧回路7
8に通じるポートを示し、無印はドレンされてい
るポートを示す。
は、プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4、パイロツト弁26、トルクコンバータレギユ
レータ弁28、ロツクアツプコントロール弁3
0、シヤトル弁32、デユーテイソレノイド3
4、マニユアル弁36、第1シフト弁38、第2
シフト弁40、第1シフトソレノイド42、第2
シフトソレノイド44、フオワードクラツチコン
トロール弁46、3−2タイミング弁48、4−
2リレー弁50、4−2シークエンス弁52、I
レンジ減圧弁54、シヤトル弁56、オーバーラ
ンクラツチコントロール弁58、第3シフトソレ
ノイド60、オーバーランクラツチ減圧弁63、
2速サーボアプライ圧アキユムレータ64、3速
サーボレリーズ圧アキユムレータ66、4速サー
ボアプライ圧アキユムレータ68、及びアキユム
レータコントロール弁70を主たる構成要素と
し、これらを前記のトルクコンバータ3、フオワ
ードクラツチF/C、ハイクラツチH/C、バン
ドブレーキB/B、リバースクラツチR/Cロー
リバースブレーキLR/B、オーバーランクラツ
チOR/C、及びオイルポンプO/Pに対し図示
の如くに接続して構成する。 プレツシヤレギユレータ弁はばね20aにより
図中左半部位置に弾支されたスプール20b及び
該スプールの図中下端面に突当てたプラグ20c
を具え、基本的にはオイルポンプO/Pが回路7
1への吐出オイルをばね20aのばね力で決まる
或る圧力に調圧するも、プラグ20cによりスプ
ール20bが図中上向きの力を付加される時その
分上記の圧力を上昇させて所定のライン圧にする
ものである。この目的のためプレツシヤレギユレ
ータ弁20は、ダンピングオリフイス72を経て
回路71内の圧力をスプール20bの受圧面20
dに受け、これでスプール20bを下向きに付勢
されるよう構成し、スプール20bのストローク
位置に応じ開閉されるポート20e〜20hを設
ける。ポート20eは回路71に接続し、スプー
ル20bが図中左半部位置から下降するにつれポ
ート20h,20fに通ずるよう配置する。ポー
ト20fはスプール20bが図中左半部位置から
下降するにつれ、ドレンポートとしたポート20
gとの連通が減じられ、これとの連通を断たれる
時点でポート20eに連通され始めるように配置
する。そしてポート20fを途中にブリード73
が存在する回路74を経てオイルポンプO/Pの
容量制御アクチユエータ75に接続する。オイル
ポンプO/Pは前記の如くエンジン駆動される可
変容量ベーンポンプとし、偏心量をアクチユエー
タ75に向かう圧力が或る値以上になる時減じら
れて容量が小さくなるものとする。プレツシヤレ
ギユレータ弁20のプラグ20cはその図中下端
面に回路76からのモデイフアイア圧を受けると
共に、受圧面20iに回路77からの後退選択圧
を受け、これら圧力に応じた図中上向きの力をス
プール20bに付加するものとする。 プレツシヤレギユレータ弁20は常態で図中左
半部状態となり、ここでオイルポンプO/Pから
オイルが吐出されると、このオイルは回路71に
流入する。スプール20bの左半部位置で回路7
1のオイルは一切ドレンされず、圧力上昇する。
この圧力はオリフイス72を経て受圧面20dに
作用し、スプール20bをばね20aに抗して押
下げ、ポート20eをポート20hに通ずる。こ
れにより上記の圧力はポート20hにより一部ド
レンされて低下し、スプール20bがばね20a
により押戻される。かかる作用の繰返しによりプ
レツシヤレギユレータ弁20は基本的には回路7
1内の圧力(以下ライン圧という)をばね20a
のばね力に対応した値とする。ところで、プラグ
20cには回路76からのモデイフアイア圧によ
る上向きの力が作用してプラグ20cが図中右半
部状態の如くスプール20bに当接し、この上向
き力がばね20aを助勢するようスプール20b
に及び、又モデイフアイア圧が後述のように後退
選択時以外で発生し、エンジン負荷(エンジン出
力トルク)に比例して高くなることから、上記の
ライン圧は後退選択時以外でエンジン負荷の増大
に応じ高くなる。 後退選択時プラグ20cには上記モデイフアイ
ア圧に代え回路77からの後退選択圧(ライン圧
と同じ値)による上向き力が作用し、これがスプ
ール20bに及ぶため、ライン圧は後退選択時所
望の一定値となる。オイルポンプO/Pが或る回
転数以上(エンジンが或る回転数以上)になる
と、それにともなつて増大するオイル吐出量が過
多となり、回路71内の圧力が調圧値以上とな
る。この圧力はスプール20bを図中右半部の調
圧位置より更に下降させ、ポート20fをポート
20eに通じ、ドレンポート20gから遮断す
る。これによりポート20eのオイルが一部ポー
ト20f及びブリード73より排除されるが、回
路74内にフイードバツク圧を発生する。このフ
イードバツク圧はオイルポンプO/Pの回転数が
高くなるにつれ上昇し、アクチユエータ75を介
してオイルポンプO/Pの偏心量(容量)を低下
させる。かくて、オイルポンプO/Pは回転数が
或る値以上の間、吐出量が一定となるよう容量制
御され、オイルの必要以上の吐出によつてエンジ
ンの動力損失が大きくなるのを防止する。 上記のように回路71に発生したライン圧をラ
イン圧回路78によりパイロツト弁26、マニユ
アル弁36、アキユムレータコントロール弁70
及び3速サーボレリーズ圧アキユムレータ66に
供給する。 パイロツト弁26はばね26aにより図中上半
部位置に弾支されるスプール26bを具え、ばね
26aから遠いスプール26bの端面を室26c
に臨ませ、パイロツト弁26には更にドレンポー
ト26dを設けると共に、ストレーナS/Tを有
するパイロツト圧回路79を持続する。そして、
スプール26bに連通孔26eを設け、パイロツ
ト圧回路79の圧力を室26cに導き、図中右行
するにつれ、回路79を回路78からドレンポー
ト26dに切換接続するものとする。 パイロツト弁26は常態で図中上半部状態とな
り、ここで回路78からライン圧を供給される
と、回路79の圧力を上昇させる。回路79の圧
力は連通孔26eにより室26cに達し、スプー
ル26bを図中右行させ、スプール26bは下半
部図示の調圧位置を越えるところで、回路79を
回路78から遮断すると同時にドレンポート26
dに通じる。この時回路79の圧力は低下され、
この圧力低下によりスプール26bがばね26a
により押戻されると再び回路79の圧力が上昇す
る。かくてパイロツト弁26は回路78からのラ
イン圧をばね26aのばね力で決まる一定値に減
圧し、パイロツト圧として回路79に出力するこ
とができる。 このパイロツト圧は回路79によりプレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4,34、ロツクアツプコントロール弁30、フ
オワードクラツチコントロール弁46、シヤトル
弁32、第1、第2、第3シフトソレノイド4
2,44,60、シヤトル弁56に供給する。 デユーテイソレノイド24はコイル24a、ス
プリング24d及びプランジヤ24bよりなり、
オリフイス80を介してパイロツト圧回路79に
接続した回路81を、コイル24aのON(通電)
時ドレンポート24cから連通するものとする。
このデユーテイソレノイド24は図示せざるコン
ピユータによりコイル24aを一定周期でON、
OFFされると共に、該一定周期に対するON時間
の比率(デユーテイ比)を制御されて、回路81
内にデユーテイ比に応じた制御圧を発生させる。
デユーテイ比は後退選択時以外でエンジン負荷
(例えばエンジンスロツトル開度)の増大に応じ
て小さくし、これにより上記の制御圧をエンジン
負荷の増大につれ高くなす。又、後退選択時デユ
ーテイ比は100%として、上記の制御圧を0とす
る。 プレツシヤモデイフアイア弁22はばね22a
及び回路81からの制御圧により図中下向きに付
勢されるスプール22bを具え、プレツシヤモデ
イフアイア弁22には更に前記の回路76を接続
する出力ポート22c、パイロツト圧回路79を
接続する入力ポート22d、及びドレンポート2
2eを設け、ばね22aから遠いスプール22b
の端面が臨む室22fに回路76を接続する。そ
してスプール22bの図中左半部位置で丁度ポー
ト22cがポート22d,22eから遮断される
ようにこれらポートを配置する。 プレツシヤモデイフアイア弁22は、ばね22
aによるばね力及び回路81からの制御圧による
力を夫々スプール22bに図中下向きに受け、室
22fに達したポート22cからの出力圧による
力をスプール22bに図中上向きに受け、これら
力がバランスする位置にスプール22bをストロ
ークされる。ポート22cからの出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず不十分である場合、スプ
ール22bは左半部図示の調圧位置を越えて下降
する。この時ポート22cはポート22dに通
じ、回路79からのパイロツト圧の補充を受けて
出力圧を上昇される。逆に、この出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず高過ぎる場合スプール2
2bは図中右半部位置方向へ上昇する。この時ポ
ート22cはドレンポート22eに通じ、出力圧
を低下される。かかる作用の繰返しにより、プレ
ツシヤモデイフアイア弁22はポート22cから
の出力圧をばね22aのばね力及び回路81から
の制御圧による力の和値に対応した値に調圧し、
これをモデイフアイア圧として回路76よりプレ
ツシヤレギユレータ弁20のプラグ20cに供給
する。ところで、制御圧が前記の如く後退選択時
以外エンジン負荷の増大につれ高くなるものであ
り、後退選択時0であることから、この制御圧を
ばね22aのばね力だけ増幅した値となるモデイ
フアイア圧も後退選択時以外でエンジン負荷の増
大につれ高くなり、後退選択時0となり、プレツ
シヤレギユレータ弁20による前記のライン圧制
御を可能にする。 トルクコンバータレギユレータ弁28はばね2
8aにより図中右半部位置に弾支されるスプール
28bを具え、該スプールが図中右半部位置及び
図中左半部位置間でストロークする間ポート28
cをポート28dに通じさせ、スプール28bが
図中左半部位置より上昇するにつれポート28c
をポート28dに対して連通度を減少、ポート2
8eに対して連通度を増大させるものとする。ス
プール28bのストロークを制御するために、ば
ね28aから遠いスプール端面が臨む室28fを
スプール28bに設けた連通孔28gによりポー
ト28cに通じさせる。そして、ポート28cは
レリーフ弁82を介して所定の潤滑部に通じさせ
ると共に、回路83によりロツクアツプコントロ
ール弁30に接続し、ポート28dは回路84に
よりプレツシヤレギユレータ弁20のポート20
hに接続し、ポート28eは回路85によりロツ
クアツプコントロール弁30に接続する。回路8
5は途中にオリフイス86を有し、該オリフイス
及びポート28c間をオリフイス87を介して回
路83に接続すると共に回路88によりオイルク
ーラ89及び所定の潤滑部90に通じさせる。 トルクコンバータレギユレータ弁28は常態で
図中右半部状態となり、ここでプレツシヤレギユ
レータ弁20のポート20hからオイルが回路8
4を経て供給されると、このオイルは回路83よ
り後述の如くにしてトルクコンバータ3に向か
う。そして、トルクコンバータへの供給圧が発生
すると、このトルクコンバータ供給圧は連通孔2
8gを経て室28fに達し、スプール28bをば
ね28aに抗して図中上昇させる。トルクコンバ
ータ供給圧の上昇でスプール28bが図中左半部
位置より上昇する時、ポート28eが開き、トル
クコンバータ供給圧を一部このポート28e及び
回路88を経て排除することにより、トルクコン
バータ供給圧をばね28aのばね力で決まる値に
調圧する。回路88から排除されたオイルはオイ
ルクーラ89で冷却された後、潤滑部90に向か
う。なお、トルクコンバータレギユレータ弁28
の上記調圧作用によつてもトルクコンバータ供給
圧が上記の値を越える場合、レリーフ弁82が開
き、圧力過剰分を対応する潤滑部に逃してトルク
コンバータ3の変形を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30はスプール3
0a及びプラグ30bを同軸に突合せて構成し、
スプール30aが右半部図示の限界位置の時回路
83をトルクコンバータレリーズ室3Rからの回
路91に通じさせ、スプール30aが図中左半部
位置に下降する時回路83を回路85に通じさ
せ、スプール30aが更に下降する時回路91を
ドレンポート30cに通じさせるものとする。か
かるスプール30aのストロークを制御するため
に、プラグ30aから遠いスプール30aの端面
を室30dに臨ませ、スプール30aから遠いプ
ラグ30bの端面が臨む室30eにオリフイス9
2を経て回路91の圧力を導くようにする。な
お、トルクコンバータアプライ室3Aからの回路
93は、オリフイス86よりロツクアツプコント
ロール弁30に近い箇所において回路85に接続
する。又、プラグ30bには更に回路79からの
パイロツト圧をオリフイス94を介して作用させ
ることにより図中下向きの力を付与し続け、これ
にスプール30aの脈動を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30は室30dに
供給する圧力によりスプール30aをストローク
制御され、この圧力が十分高い間スプール30a
は図中右半部位置を保つ。この時回路83からの
オイルはトルクコンバータレギユレータ弁28に
よる調圧下で回路91、レリーズ室3R、アプラ
イ室3A、回路93、回路85に通流し、回路8
8より排除される。かくてトルクコンバータ3は
コンバータ状態で動力伝達を行なう。室30d内
の圧力を低下させるにつれ、スプール30aはオ
リフイス92,94からの圧力によりプラグ30
bに介して図中下降され、図中左半部位置より更
に下降したところで、回路83からの調圧オイル
は回路85,93、アプライ室3A、レリーズ室
3R、回路91、ドレンポート30cへと流れる
ようになり、トルクコンバータ3は室30d内の
圧力低下につれスリツプが減少するようなスリツ
プ制御状態で動力伝達を行なう。この状態より室
30d内の圧力を更に低下させると、スプール3
0aの更なる下降により回路91はドレンポート
30cに完全に連通されてレリーズ室3Rの圧力
を0にし、トルクコンバータ3はロツクアツプ状
態で動力伝達を行なう。 シヤトル弁32はロツクアツプコントロール弁
30を後述するフオワードクラツチコントロール
弁46と共にストローク制御するもので、ばね3
2aにより図中下半部位置に弾支されたスプール
32bを具え、このスプールを室32c内の圧力
により適宜図中上半部位置に切換える。そしてシ
ヤトル弁32は、スプール32bが図中下半部位
置の時室30dの回路95をパイロツト圧回路7
9に通じさせると共に、フオワードクラツチコン
トロール弁46の室46aから延在する回路96
をデユーテイソレノイド34からの回路97に通
じさせ、スプール32bが図中上半部位置の時回
路95を回路97に通じさせると共に回路96を
回路79に通じさせるものとする。 デユーテイソレノイド34はコイル34a及び
ばね34dで閉位置に弾支されたプランジヤ34
bよりなり、オリフイス98を介してパイロツト
圧回路79に接続した回路97を、コイル34a
のON(通電)時ドレンポート34cに通じさせ
るものとする。このデユーテイソレノイド34は
図示せざるコンピユータによりコイル34aを一
定周期でON,OFF制御されると共に、該一定周
期に対するON時間の比率(デユーテイ比)を制
御されて回路97内にデユーテイ比に応じた制御
圧を発生させる。シヤトル弁32が図中上半部状
態で回路97の制御圧がロツクアツプコントロー
ル弁30のストローク制御に供される場合ソレノ
イド34のデユーテイ比は次のようにして決定す
る。即ちトルクコンバータ3のトルク増大機能及
びトルク変動吸収機能が絶対的に必要なエンジン
の高負荷、低回転のもとでは、デユーテイ比を0
%とし、これにより回路97の制御圧を元圧であ
る回路79のパイロツト圧と同じにする。この時
制御圧は室30dにおいてスプール30aを図中
右半部位置に保持し、トルクコンバータ3を上記
要求にかなうようコンバータ状態に保つ。トルク
コンバータ3の上記両機能の要求度が低くなるに
つれ、デユーテイ比を増大させて制御圧を低下
し、これによりロツクアツプコントロール弁30
を介してトルクコンバータ3を要求にマツチした
スリツプ制御状態で機能させ、トルクコンバータ
3の上記両機能が不要なエンジンの低負荷、高回
転のもとでは、デユーテイ比を100%とし、これ
により制御圧を0としてロツクアツプコントロー
ル弁30を介しトルクコンバータ3を要求通りロ
ツクアツプ状態に保つ。 なお、シヤトル弁32が図中下半部状態で回路
97の制御圧がフオワードクラツチコントロール
弁46のストローク制御に供される場合、ソレノ
イド34のデユーテイ比は後述の如くN→Dセレ
クトシヨツクを軽減したり、クリープを防止する
よう決定される。 マニユアル弁36は、運転者のセレクト操作に
より駐車(P)レンジ、後退(R)レンジ、中立
(N)レンジ、前進自動変速(D)レンジ、前進
第2速エンジンブレーキ()レンジ、前進第1
速エンジンブレーキ()レンジにストロークさ
れるスプール36aを具え、該スプールの選択レ
ンジに応じライン回路78を次表の如くにポート
36D,36,36,36Rに通じさせるも
のとする。なお、この表中○印がライン圧回路7
8に通じるポートを示し、無印はドレンされてい
るポートを示す。
【表】
第1シフト弁38はばね38aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール38bを具え、この
スプールは室38cへの圧力供給時図中右半部位
置に切換えられるものとする。そして第1シフト
弁38は、スプール38bが左半部位置の時ポー
ト38dをドレンポート38eに、ポート38f
をポート38gに、ポート38hをポート38i
に夫々通じさせ、スプール38bが図中右半部位
置の時ポート38dをポート38jに、ポート3
8fをポート38kに、ポート38hをポート3
8lに夫々通じさせるものとす。 第2シフト弁40はばね40aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール40bを具え、この
スプールは室40cへの圧力供給時図中右半部位
置になるものとする。そして第2シフト弁40
は、スプール40bが図中左半部位置の時ポート
40dをドレンポート40eに、ポート40fを
ポート40gに、ポート40hをオリフイス付ド
レンポート40iに夫々通じさせ、スプール40
bが図中右半部位置の時ポート40dをポート4
0jに、ポート40fをドレンポート40eに、
ポート40hをポート40kに夫々通じさせるも
のとする。 第1及び第2シフト弁38,40のスプール位
置は夫々第1シフトソレノイド42及び第2シフ
トソレノイド44により制御するようにし、これ
らシフトソレノイドは夫々コイル42a,44a
及びプランジヤ42b,44b、スプリング42
d,44dで構成する。第1シフトソレノイド4
2は、オリフイス99を介してパイロツト圧回路
79に接続され、室38cに至る回路100を、
コイル42aのON(通電)時ドレンポート42
cから遮断して回路100内の制御圧を元圧であ
るパイロツト圧と同じ値にし、これにより第1シ
フト弁38を図中右半部状態に切換えるものとす
る。又第2シフトソレノイド44は、オリフイス
101を介してパイロツト圧回路79に接続さ
れ、室40cに至る回路102を、コイル44a
のON(通電)時ドレンポート44cから遮断し
て回路102内の制御圧を元圧のパイロツト圧と
同じ値にし、これにより第2シフト弁40を図中
右半部状態に切換えるものとする。 これらシフトソレノイド42,44のON,
OFFの組合せ、従つてシフト弁38,40の状
態の組合せにより前進第1速乃至第4速を得るこ
とができ、これを表にまとめると次の如くであ
る。
部位置に弾支されたスプール38bを具え、この
スプールは室38cへの圧力供給時図中右半部位
置に切換えられるものとする。そして第1シフト
弁38は、スプール38bが左半部位置の時ポー
ト38dをドレンポート38eに、ポート38f
をポート38gに、ポート38hをポート38i
に夫々通じさせ、スプール38bが図中右半部位
置の時ポート38dをポート38jに、ポート3
8fをポート38kに、ポート38hをポート3
8lに夫々通じさせるものとす。 第2シフト弁40はばね40aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール40bを具え、この
スプールは室40cへの圧力供給時図中右半部位
置になるものとする。そして第2シフト弁40
は、スプール40bが図中左半部位置の時ポート
40dをドレンポート40eに、ポート40fを
ポート40gに、ポート40hをオリフイス付ド
レンポート40iに夫々通じさせ、スプール40
bが図中右半部位置の時ポート40dをポート4
0jに、ポート40fをドレンポート40eに、
ポート40hをポート40kに夫々通じさせるも
のとする。 第1及び第2シフト弁38,40のスプール位
置は夫々第1シフトソレノイド42及び第2シフ
トソレノイド44により制御するようにし、これ
らシフトソレノイドは夫々コイル42a,44a
及びプランジヤ42b,44b、スプリング42
d,44dで構成する。第1シフトソレノイド4
2は、オリフイス99を介してパイロツト圧回路
79に接続され、室38cに至る回路100を、
コイル42aのON(通電)時ドレンポート42
cから遮断して回路100内の制御圧を元圧であ
るパイロツト圧と同じ値にし、これにより第1シ
フト弁38を図中右半部状態に切換えるものとす
る。又第2シフトソレノイド44は、オリフイス
101を介してパイロツト圧回路79に接続さ
れ、室40cに至る回路102を、コイル44a
のON(通電)時ドレンポート44cから遮断し
て回路102内の制御圧を元圧のパイロツト圧と
同じ値にし、これにより第2シフト弁40を図中
右半部状態に切換えるものとする。 これらシフトソレノイド42,44のON,
OFFの組合せ、従つてシフト弁38,40の状
態の組合せにより前進第1速乃至第4速を得るこ
とができ、これを表にまとめると次の如くであ
る。
【表】
なお、この表中○印はシフト弁の図中右半部
(上昇)状態、×印はシフト便の図中左半部(下
降)状態を夫々示し、又シフトソレノイド42,
44のON,OFFは第3図に示す制御手段として
のコンピユータ200が予め定めた変速パターン
を基に車速センサ201及びスロツトル開度セン
サ202で求めた車両走行条件としての車速及び
エンジン負荷から好適変速段を判別し、この変速
段に対応するよう決定するものとする。 フオワードクラツチコントロール弁46はスプ
ール46bを具え、このスプールにはオリフイス
103を経て導びかれる回路79からのパイロツ
ト圧を図中下向きに作用させて、スプールの脈動
を防止し、このスプールには更にオリフイス10
4を経て回路105内におけるフオワードクラツ
チF/Cの作動圧をフイードバツクし、図中下向
きに作用させる。スプール46bはこれら圧力に
よる図中下向き方向の力と、室46a内の圧力に
よる力とがバランスする位置にストロークする。
スプール46bは図中右半部位置の時回路105
をドレンポート46cに通じ、図中左半部位置の
時回路105を回路106に通じるものとし、回
路105にはフオワードクラツチF/Cに向かう
油圧に対してのみ絞り効果を発揮するワンウエイ
オリフイス107を設け、回路106はマニユア
ル弁36のポート36Dに接続する。 3−2タイミング弁48はばね48aにより図
中左半部位置に弾支されたスプール48bを具
え、このスプール位置でポート48c及びオリフ
イス48f付のポート48d間を連通し、室48
e内の圧力が高く、スプール48bが図中右半部
位置になる時ポート48c,48d間を遮断する
ものとする。 4−2リレー弁50はばね50aにより図中左
半部位置に弾支されたスプール50bを具え、こ
のスプール位置でポート50cをオリフイス付ド
レンポート50dに通じ、室50e内に圧力が供
給されて、スプール50bが図中右半部位置にな
る時ポート50cをポート50fに通ずるものと
する。 4−2シークエンス弁52はばね52aにより
図中右半部位置に弾支されるスプール52bを具
え、このスプール位置でポート52cをオリフイ
ス付ドレンポート52dに通じ、室52e内の圧
力が高くてスプール52bが図中左半部位置にな
る時ポート52cをポート52fに通ずるものと
する。 レンジ減圧弁54はばね54aで図中右半部
位置に向け付勢されたスプール54bを具え、こ
のスプール位置で相互に連通するポート54c,
54dを設けると共に、スプール54bが図示左
半部位置に上昇してポート54dを閉じ終える時
ポート54cに通じ始めるドレンポート54eを
設ける。ばね54aから遠いスプール54bの端
面が臨む室54fをオリフイス108を介してポ
ート54cに接続する。かくてレンジ減圧弁5
4は常態で図中右半部状態となり、ここでポート
54dに圧力が供給されるとポート54cより圧
力が出力される。この出力圧はオリフイス108
を経てスプール54bの図中下端面に作用し、出
力圧が高まるにつれスプール54bを図中上昇さ
せる。スプール54bが図示左半部位置以上上昇
する時、ポート54cはドレンポート54eに通
じて、ポート54cからの出力圧を低下させる。
の出力圧低下によりスプール54bが図示左半部
位置以上下降すると、ポート54cはポート54
dに通じ、ポート54cからの出力圧を上昇させ
る。かかる作用の繰返しによりポート54cから
の出力圧はばね54aのばね力で決まる一定値に
減圧される。 シヤトル弁56はばね56aにより図中左半部
位置に弾支されたスプール56bを具え、このス
プールは室56gへの圧力供給がある時この位置
に保持されるが、室56gへの圧力供給がない間
はポート56cからの圧力による図中上向きの力
が或る値以上の時図中右半部位置にストロークさ
れる。図中左半部位置でポート56dを第3シフ
トソレノイド60からの回路109に通じさせる
と共に、ポート56eをドレンポート56fに通
じ、図中右半部位置でポート56dをパイロツト
圧回路79に、ポート56eを回路109に通じ
るものとする。 第3シフトソレノイド60はコイル60a及び
プランジヤ60b、スプリング60dで構成し、
オリフイス110を介してパイロツト圧回路79
に接続した回路109を、コイル60aのON
(通電)時ドレンポート60cから遮断して、回
路109内の制御圧を元圧であるパイロツト圧と
同じ値になるものとする。なお、第3シフトソレ
ノイド60のON,OFFは前記コンピユータ20
0により車両走行条件たとえば車速、エンジン負
荷に基ずいて決定される。 オーバーランクラツチコントロール弁58はば
ね58aにより図中左半部位置に弾支されたスプ
ール58bを具え、このスプールは室58cへの
圧力供給時図中右半部位置に切換わるものとす
る。又スプール58bは図中左半部位置でポート
58dをドレンポート58eに、又ポート58f
をポート58gに夫々通じ、図中右半部位置でポ
ート58dをポート58hに、又ポート58fを
ドレンポート58eに通じるものとする。 オーバーランクラツチ減圧弁62はばね62a
により図中左半部位置に弾支されたスプール62
bを具え、このスプールには更にポート62cか
らの圧力がある時これにより図中下向きの力を付
加してスプール62bをこの位置に保持する。ポ
ート62cからの圧力流入がない間、ポート62
dに圧力が供給されると、この圧力はポート62
eからの出力圧を高める。この出力圧は室62f
にフイードバツクされ、ばね62aのばね力に対
応した値になるところでスプール62bを図中右
半部位置にしてポート62d、62e間を断ち、
オーバーランクラツチ減圧弁62はポート62e
からの出力圧をばね62aのばね力で決まる一定
値に減圧するものとする。 2速サーボアプライ圧アキユムレータ64は段
付ピストン64aをばね64bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストン64aの両
端面に画成された室64cを大気開放とし、段付
ピストンの小径端面及び大径端面を夫々密閉室6
4d,64eに臨ませる。 3速サーボレリーズ圧アキユムレータ66は段
付ピストン66aをばね66bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端面に
密閉室66cを前記のライン圧回路78に接続
し、段付ピストンの小径端面及び大径端面を夫々
密閉室66d,66eに臨ませる。 4速サーボアプライ圧アキユムレータ68は段
付ピストン68aをばね68bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端面に
密閉室68cを画成すると共に、段付ピストンの
小径端面及び大径端面を夫々密閉室68d,68
eに臨ませる。 アキユムレータコントロール弁70はばね70
aにより図中左半部位置に弾支されたスプール7
0bを具え、ばね70aから遠いスプール70b
の端面が臨む室70cに回路81の制御圧を導
く。スプール70bは図中左半部位置で出力ポー
ト70dをドレンポート70eに通じ、室70c
への制御圧が高くなつてスプール70bが図中右
半部位置以上に上昇する時ポート70dをライン
圧回路78に切換接続するものとする。そして、
出力ポート70dを回路111によりアキユムレ
ータ室64d,68cに接続すると共にばね70
aを収納した室70fにも接続する。 かくてアキユムレータコントロール弁70は後
退選択時以外室70cへの制御圧によりスプール
70bを図中右半部位置以上に上昇される。これ
により回路78からのライン圧が回路111に出
力され、この回路111内の圧力が上記制御圧に
対応した値になるところで、スプール70bは図
中右半部位置に弾支される。これがため回路11
1の圧力は制御圧に対応した値に調圧されるが、
制御圧が前記の如く後退選択時以外エンジン負荷
(エンジン出力トルク)の増大に応じて高くなる
ため、回路111からアキユムレータ64,68
の室64d,68cにアキユムレータ背圧として
供給される圧力もエンジン出力トルクの増大に応
じ高くなる。なお、後退選択時は制御圧が0のた
め、回路111へは圧力が出力されない。 次に油圧回路網を補足説明するに、マニユアル
弁36のポート36Dから延在する回路106は
途中を第1シフト弁38のポート38g及び第2
シフト弁40のポート40gに接続すると共に、
回路106より分岐した回路112を経てシヤト
ル弁56のポート56c及びオーバーランクラツ
チコントロール弁58のポート58gにも接続す
る。第1シフト弁38のポート38fは回路11
3により4−2リレー弁50のポート50fに接
続すると共に、ワンウエイオリフイス114を介
してアキユムレータ室64e及び2速サーボアプ
ライ室2S/Aに接続し、ポート50fは回路1
15によりシヤトル弁32の室32cにも接続す
る。更に第1シフト弁38のポート38hは回路
116により4−2リレー弁50の室50e及び
オーバーランクラツチコントロール弁58のポー
ト58hに接続し、4−2リレー弁50のポート
50cは回路117により第2シフト弁40のポ
ート40kに接続する。第1シフト弁38のポー
ト38k,38lを第2シフト弁40のポート4
0fと共に回路118によりハイクラツチH/C
に接続し、その途中に一対の相互に逆向き配置と
したワンウエイオリフイス119,120を挿入
する。これらオリフイスとハイクラツチH/Cと
の間において回路118より分岐した回路121
はワンウエイオリフイス122を介して3速サー
ボレリーズ室3S/R及びアキユムレータ室66
eに接続し、ワンウエイオリフイス122をバイ
パスする回路123中にポート48c,48dを
接続して3−2タイミング弁48をこの回路12
3中に挿入する。すなわち、本実施例において
は、3速サーボレリーズ室3S/Rからの液圧排
出経路が液圧供給経路を兼ねた形で主に回路12
1によつて構成されており、その一部に可変オリ
フイス機構を構成するオリフイス48fとワンウ
エイオリフイス122とが互いに並列に配置され
ている。そして、オリフイス48fを具備した一
方の回路123を切換弁としての3−2タイミン
グ弁48が開閉するようになつている。また、前
記第3シフトソレノイド60がシヤトル弁56を
介して3−2タイミング弁48を切換駆動する切
換弁駆動手段となつている。従つて、該3−2タ
イミング弁48のスプール48bが図中右半部位
置に設定されてポート48cとポート48dが遮
断された状態では、回路121にはワンウエイオ
リフイス122のみが存在し、かつ前記スプール
48bが図中左半部位置に設定されてポート48
cとポート48dが連通された状態では、前記ワ
ンウエイオリフイス122とオリフイス48fが
共存することになる。このため、バンドブレーキ
B/Bの3速サーボレリーズ室3S/Rから解除
圧が排出される際、ワンウエイオリフイス122
のみの場合はオリフイス抵抗が大きくなり、か
つ、該ワンウエイオリフイス122およびオリフ
イス48fが共存する場合はオリフイス抵抗が小
さくなる。ワンウエイオリフイス122及び3速
サーボレリーズ室3S/R間において回路121
より分岐する回路124を4−2シークエンス弁
52の室52eに接続し、4−2シークエンス弁
52のポート52c,52fを夫々第1シフト弁
38のポート38i及び第2シフト弁40のポー
ト40hに接続する。 第1シフト弁38のポート38jを回路125
により第2シフト弁40のポート40dに接続
し、ポート38dを回路126によりシヤトルボ
ール127の一方の入口ポートに接続する。シヤ
トルボール127の他方の入口ポートは回路12
8により一方で前記の回路77と共にマニユアル
弁36のポート36Rに接続し、他方でワンウエ
イオリフイス129を介してリバースクラツチ
R/C及びアキユムレータ室68dに接続し、シ
ヤトルボール127の出口ポートは回路130に
よりローリバースブレーキLR/Bに接続する。
第2シフト弁40のポート40jは回路131に
よりレンジ減圧弁54のポート54c及び室5
4fに接続し、レンジ減圧弁54のポート54
dを回路132によりマニユアル弁36のポート
36Iに接続する。 シヤトル弁56のポート56eは回路133に
より3−2タイミング弁48の室48eに接続
し、ポート56dは回路134によりオーバーラ
ンクラツチコントロール弁58の室58cに接続
する。オーバーランクラツチコントロール弁58
のポート58dは回路135によりアキユムレー
タ室66dに接続すると共に、ワンウエイオリフ
イス136を介してアキユムレータ室68e及び
4速サーボアプライ室4S/Aに接続する。そし
てオーバーランクラツチコントロール弁58のポ
ート58fは回路137によりオーバーランクラ
ツチ減圧弁62のポート62dに接続し、該減圧
弁62のポート62eを回路138によりオーバ
ーランクラツチOR/Cに接続し、回路137,
138間にチエツクバルブ139を設ける。オー
バーランクラツチ減圧弁62のポート62cは回
路140によりマニユアル弁36のポート36
及びシヤトル弁56の室56gに接続する。 以上の構成により本実施例の液圧制御装置にお
ける作用を以下述べる。 プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤモ
デイフアイア弁22及びデユーテイソレノイド2
4は前記した作用により後退選択時以外オイルポ
ンプO/Pからのオイルをエンジン出力トルクに
比例して高くなるライン圧に調圧し、後退選択時
オイルポンプO/Pからのオイルを一定値にし、
これを回路78に出力している。このライン圧は
パイロツト弁26、マニユアル弁36、アキユム
レータコントロール弁70、及びアキユムレータ
66に達し、アキユムレータ66を図中右半部状
態にしている。アキユムレータコントロール弁7
0は後退選択時以外前記作用により回路111を
経てエンジン出力トルクに比例したアキユムレー
タ背圧をアキユムレータ64,68の室64d,
68cに供給し、これらアキユムレータを夫々図
中右半部状態にしている。なお、後退選択時アキ
ユムレータコントロール弁70は前記の如くアキ
ユムレータ背圧を0とし、アキユムレータ64,
68を図中左半部状態にしている。又、パイロツ
ト弁26は前記作用により常時一定のパイロツト
圧を回路79に出力する。 そして、運転者が走行を希望せずマニユアル弁
36をP又はNレンジにしている場合、マニユア
ル弁ポート36D,36,36及び36Rの
全てが前記第2表の通りドレンポートとなり、こ
れらポートからライン圧が出力されることはない
ので、これらポートからのライン圧を元圧として
作動されるフオワードクラツチF/C、ハイクラ
ツチH/C、バンドブレーキB/B、リバースク
ラツチR/C、ローリバースブレーキLR/B及
びオーバーランクラツチOR/Cは全て非作動に
保たれ、第2図の動力伝達列を動力伝達不能な中
立状態にしておくことができる。 次に、Dレンジ走行を行なうときには前記第2
表に示したように、マニユアル弁36では回路7
8のライン圧をポート36Dから出力する。そし
て、このDレンジでの走行中第1、第2シフトソ
レノイド42,44は、コンピユータ200から
の駆動信号により運転条件に応じて前記第3表に
示したようにON,OFF動作し、第1、第2シフ
ト弁38,40を同表に示すように切換える。す
ると、各摩擦要素B/B,H/C,F/C,
OR/C,LR/B,R/Cは前記第1表に示すよ
うに作動、非作動を行ない各変速段(第1速、第
2速、第3速、第4速)に適宜自動切換される。 たとえば、1速選択時ではフオワードクラツチ
F/Cが各摩擦要素の中で唯1つ締結された状態
となり、2速選択時では前記フオワードクラツチ
F/Cと合わせてバンドブレーキB/Bが締結さ
れることになる。ところで、このバンドブレーキ
B/B締結は2速サーボアプライ室2S/Aに回
路113を介して締結圧が導入されることにより
行なわれる。この締結圧導入時はワンウエイオリ
フイス114によつて締結圧が一旦絞られ、更に
2速サーボアプライ圧アキユムレータ64によつ
て圧力調整されたものが前記サーボアプライ室2
S/Aに供給されることになる。従つて、この2
速選択時にはバンドブレーキB/Bの緩徐な締結
が行なわれ、変速シヨツクの大幅な低減が行なわ
れるようになつている。 次に、第3選択時には前記フオワードクラツチ
F/Cと合わせてハイクラツチH/Cが締結され
ると共に、バンドブレーキB/Bが締結解除され
ることによつて行なわれる。このバンドブレーキ
B/Bの解除は回路118から分岐される回路1
21を介して3速サーボレリーズ室3S/Rに解
除圧を供給することによつて行なわれる。ところ
で、第2速から第3速へのアツプシフト時は、ハ
イクラツチH/Cおよび3速サーボレリーズ室3
S/Rへのクラツチ圧および解除圧がワンウエイ
オリフイス119により絞られると共に、アキユ
ムレータ66の作動と相俟つて変速シヨツクの低
減を図ることができる。尚、このとき、回路12
1を通過する解除圧はワンウエイオリフイス12
2を素通りするため、可変オリフイス機構でのオ
リフイス抵抗発生はない。 次に、第4速選択時にはフオワードクラツチ
F/C、ハイクラツチH/Cの締結状態から更に
バンドブレーキB/Bが締結されるようになつて
いる。即ち、この4速時バンドブレーキB/B締
結は、回路135を介してバンドサーボ10の4
速サーボアプライ室4S/Aに4速選択圧が供給
されることにより行なわれる。 そして、かかる各変速段で締結される各摩擦要
素を適宜選択して切換えることにより、シフトア
ツプはもとよりシフトダウンも任意に行なわれる
ことになる。 ところで、このようにシフトダウン時特に第3
速から第2速にシフトダウンされる際には、ハイ
クラツチH/Cのクラツチ圧および3速サーボレ
リーズ室3S/Rの解除圧が夫々排出されること
により、ハイクラツチH/Cが解除されると共
に、バンドブレーキB/Bが締結されるようにな
つている。一方、このように第3速から第2速へ
のシフトダウンは、前記第3表から明らかなよう
に第1シフトソレノイド42がOFF状態を継続
する一方、第2シフトソレノイド44がOFFか
らONに切換えられることにより行なわれる。つ
まり、該第2シフトソレノイド44がONされる
と第2シフト弁40のスプール40bは図中右半
分位置に設定され、回路118をドレンポート4
0eに連通し前記クラツチ圧および前記解除圧が
該ドレンポート40eから排出される。 ところで、このように3速サーボレリーズ室3
S/Rから回路121を介して解除圧が排出され
る際、3−2タイミング弁48を用いた可変オリ
フイス機構を通過し、ここでその排出速度が高低
2段階に制御される。 前記3−2タイミング弁48は、基本的には、
エンジン負荷に応じて切換作動される。即ち、エ
ンジン負荷から検出される出力トルクが一定以下
の場合、これに応じた低いDレンジ圧(ライン
圧)がポート56cに作用してシヤトル弁56を
図中左半部状態にし、3−2タイミング弁48の
室48eが回路133およびポート56eを経て
ドレンポート56fに通ずるため、3−2タイミ
ング弁48は図中左半部状態となる。従つて、こ
の低エンジン出力トルクのもとでは、3速サーボ
レリーズ室3S/Rの圧力がワンウエイオリフイ
ス122の他に、オリフイス48fを通しても排
出され、その排出速度が速い。 一方、エンジン出力トルクが一定以上の場合、
これに応じて高いポート56cからのDレンジ圧
(ライン圧)がシヤトル弁56を図中左半部状態
にし、3−2タイミング弁48は回路109から
回路133に導入される制御圧により切換制御さ
れる。この制御圧は第3シフトソレノイド60の
ON,OFFにより制御され、該第3シフトソレノ
イド60がONされることにより制御圧を回路7
9内のパイロツト圧と同圧にし、かつ第3シフト
ソレノイド60がOFFされることによりオリフ
イス110後流の制御圧はドレンされて零となる
ようになつている。そして、前記第3シフトソレ
ノイド60は前述したようにコンピユータ200
で制御される。ソレノイド60がONで制御圧が
パイロツト圧と同圧になると、3−2タイミング
弁48は図中右半部位置となりオリフイス48f
を遮断する。前記ソレノイド60がOFFで制御
圧がドレンされると、3−2タイミング弁48は
図中左半部位置となり前記オリフイス48fを連
通させる。つまり、前記ソレノイド60のOFF,
ONに従つて、3−2タイミング弁48が、オリ
フイス48fを具備した回路123を開、閉する
ようになつている。 尚、前述した3速→2速のほかに、前記第1表
から明らかなように、4速→2速、4速→1速、
3速→1速の変速の際には、3速サーボレリーズ
室3S/Rから前記と同様にして解除圧が排出さ
れる。 第4図A,Bは本実施例の液圧制御装置に用い
られるコンピユータ200のプログラムを実行す
るためのフローチヤートで、まず同図Aのメイン
ルーチンを説明する。 このメインルーチンではまずステツプ1000によ
り現在が変速中であるかどうかを判断し、変速中
でない場合(NO)はステツプ1100で車速および
エンジン負荷としてのスロツトル開度を読込む。
そして、ステツプ1200に進んで現在のギヤ位置
(Gp)より1速段高いギヤ位置(Gp→Gp+1)
をデータにマツピングし、このマツピングした値
と車速、ストツトル開度とに基づいて次のステツ
プ1300によりアツプシフトで妥当かどうかを判断
する。その結果妥当である場合(YES)はステ
ツプ1310で次期ギヤ位置をアツプシフト(Gp+
1)としてセツトする。次に、前記ステツプ1300
でアツプシフトが妥当でないと判断した場合
(NO)は、ステツプ1400で現在のギヤ位置より
1速段低いギヤ位置(Gp→Gp→1)をデータに
マツピングし、このマツピングした値と車速、ス
ロツトル開度とに基づいてステツプ1500によりダ
ウンシフトで妥当かどうかを判断する。その結果
妥当である場合(YES)はステツプ1510で次期
ギヤ位置をダウンシフト(Gp−1)としてセツ
トする。そして、前記ステツプ1310,1510で次期
ギヤ位置を夫々セツトしたら、ステツプ1600に進
み、変速タイマをセツトすると共に、変速フラグ
をセツトする。また前記ステツプ1000で変速中で
あると判断した場合(YES)は、前述した各ス
テツプをスキツプして終了する。 尚、このフローでは1速段づつ変速される場合
のステツプのみを示しているが、実際には、車速
やスロツトル開度の変化によつては、4速→1速
のように複数段の変速が行われることは言うまで
もない。 次に、第4図Bの定時割込みのサブルーチンで
は、まずステツプ2000で変速タイマをONする。
このとき、該サブルーチンのたとえば1msec毎の
フロー回数をカウントし、その回数を付加する。
次に、ステツプ2100で変速中かどうかを判断し、
変速中(YES)ならばステツプ2200で現在のギ
ヤ位置(Gp)と前述メインフローのステツプ
1310又はステツプ1510等で求められた次期ギヤ位
置(NEXT Gp)とにより変速の種類を判断し、
この変速の種類毎のON−OFFタイマ表をステツ
プ2300で参照する。このON−OFFタイマ表は、
4速→2速、4速→1速、3速→2速、3速→1
速、といつた変速の種類毎に設定されているもの
で、たとえば3速→2速シフトダウン時の特性を
第5図に示す。尚、同図中には第1、第2シフト
ソレノイド42,44および第3シフトソレノイ
ド60のON−OFF作動も併記してある。そし
て、このON−OFFタイマ表に基づき、ステツプ
2400でソレノイドタイマがONしているかどうか
を判断し、ONしている場合(YES)はステツプ
2410に進んで第3シフトソレノイド60をONと
する一方、前記ソレノイドタイマがOFFである
場合(NO)はステツプ2420に進んで前記第3シ
フトソレノイド60をOFFとする。そして、こ
れらステツプ2410,2420からステツプ2500に進ん
で変速タイマが終了かどうかを判断し、終了して
いる場合(YES)はリターンする。変速タイマ
が継続している場合(NO)はステツプ2600に進
んで次期ギヤ位置(NEXT Gp)に従い第1、
第2シフトソレノイド42,44を駆動して変速
フラグをクリヤし、そしてリターンする。一方、
前記ステツプ2100で変速中でないと判断された場
合(NO)は、ステツプ2700でギヤ位置Gpを次期
ギヤ位置(NEXT Gp)としてリターンする。 従つて、本実施例では、前述したON−OFFタ
イマ表に基づき、例えば3速から2速へのシフト
ダウン時には、第5図に例示したように、第3シ
フトソレノイド60が第2シフトソレノイド44
のOFFからONに切り換わるタイミングの前後に
亙つて、OFF→ON→OFFの順に切り換えられ
る。即ち、第2シフトソレノイド44がOFFか
らONに切り換わることによつて、第2シフト弁
40が第1図中左半部位置から右半部位置になつ
て3速サーボレリーズ室3S/Rの解除圧および
ハイクラツチH/Cのクラツチ圧がドレンされる
が、このとき、前記第3シフトソレノイド60が
OFF→ON→OFFの順に切り換わり、これに伴つ
て、回路123を開閉する3−2タイミング弁4
8は、開(左半部位置)→閉(右半部位置)→開
の順に切り換わり、前記解除圧の排出速度を適宜
に制御することができる。 たとえば、第6図は該解除圧の変化特性を示
し、変速タイマが作動される区間t1(前記ステツ
プ2000でカウントされるフロー回数で決定され
る。)にあつて、第1段階の区間t2は第3シフト
ソレノイド60のOFFによつて可変オリフイス
機構のオリフイス122,48f両者が連通して
オリフイス抵抗が少なくなり、解除用作動液の通
過量は多くなる。そして、次の第2段階の区間t3
は前記第3シフトソレノイド60がONに切り換
えられることによつてオリフイス48fが遮断さ
れ、オリフイス抵抗が大きくなるため作動液の通
過量は少なくなる。更に、次の第3段階の区間t4
では第3シフトソレノイド60が再度OFFに切
り換えられることにより作動液通過量は多くな
る。従つて、解除圧の排出開始から排出終了まで
の区間t1における平均的な排出速度は、第3シフ
トソレノイド60がONに切り換えられる切換開
始タイミング(区間t2)およびONとなつている
切換期間(区間t3)の長短によつて変化するよう
になり、ひいてはバンドブレーキB/Bの締結速
度が変化する。そして、前記の区間t2,t3に相当
するON時間、OFF時間のデータは、前述したよ
うにON−OFFタイマ表として3速→2速、4速
→2速等の各変速種類毎に設定されているので、
変速の種類に応じて最適な締結速度が得られる。
これにより、変速の種類によつて変速シヨツクが
大きく生じたり、あるいは変速動作が遅れたりす
ることを防止できる。尚、一般に変速の段数が大
きいほど変速シヨツクが大きくなりやすいので、
区間t2を短くするとともに、区間t3を長くして、
バンドブレーキB/Bをゆつくりと締結させるよ
うに設定すれば良い。 発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明の自動変
速機の液圧制御装置によれば、変速時に解除圧の
排出により締結される摩擦要素からの液圧排出速
度が、3速→2速、4速→2速といつた変速の種
類に応じて制御されるので、摩擦要素の締結速度
が変速の種類に適したものとなり、変速の種類に
よつて大きな変速シヨツクが生じたり、逆に変速
動作が遅れたりすることを確実に防止できる。 また前記液圧排出速度の可変制御を、所定期間
閉状態に切り換えられる切換弁の切換開始タイミ
ングおよび閉切換期間を設定により実現している
ので、機械的な構成の複雑化を回避でき、非常に
簡単な構成とすることができる。
(上昇)状態、×印はシフト便の図中左半部(下
降)状態を夫々示し、又シフトソレノイド42,
44のON,OFFは第3図に示す制御手段として
のコンピユータ200が予め定めた変速パターン
を基に車速センサ201及びスロツトル開度セン
サ202で求めた車両走行条件としての車速及び
エンジン負荷から好適変速段を判別し、この変速
段に対応するよう決定するものとする。 フオワードクラツチコントロール弁46はスプ
ール46bを具え、このスプールにはオリフイス
103を経て導びかれる回路79からのパイロツ
ト圧を図中下向きに作用させて、スプールの脈動
を防止し、このスプールには更にオリフイス10
4を経て回路105内におけるフオワードクラツ
チF/Cの作動圧をフイードバツクし、図中下向
きに作用させる。スプール46bはこれら圧力に
よる図中下向き方向の力と、室46a内の圧力に
よる力とがバランスする位置にストロークする。
スプール46bは図中右半部位置の時回路105
をドレンポート46cに通じ、図中左半部位置の
時回路105を回路106に通じるものとし、回
路105にはフオワードクラツチF/Cに向かう
油圧に対してのみ絞り効果を発揮するワンウエイ
オリフイス107を設け、回路106はマニユア
ル弁36のポート36Dに接続する。 3−2タイミング弁48はばね48aにより図
中左半部位置に弾支されたスプール48bを具
え、このスプール位置でポート48c及びオリフ
イス48f付のポート48d間を連通し、室48
e内の圧力が高く、スプール48bが図中右半部
位置になる時ポート48c,48d間を遮断する
ものとする。 4−2リレー弁50はばね50aにより図中左
半部位置に弾支されたスプール50bを具え、こ
のスプール位置でポート50cをオリフイス付ド
レンポート50dに通じ、室50e内に圧力が供
給されて、スプール50bが図中右半部位置にな
る時ポート50cをポート50fに通ずるものと
する。 4−2シークエンス弁52はばね52aにより
図中右半部位置に弾支されるスプール52bを具
え、このスプール位置でポート52cをオリフイ
ス付ドレンポート52dに通じ、室52e内の圧
力が高くてスプール52bが図中左半部位置にな
る時ポート52cをポート52fに通ずるものと
する。 レンジ減圧弁54はばね54aで図中右半部
位置に向け付勢されたスプール54bを具え、こ
のスプール位置で相互に連通するポート54c,
54dを設けると共に、スプール54bが図示左
半部位置に上昇してポート54dを閉じ終える時
ポート54cに通じ始めるドレンポート54eを
設ける。ばね54aから遠いスプール54bの端
面が臨む室54fをオリフイス108を介してポ
ート54cに接続する。かくてレンジ減圧弁5
4は常態で図中右半部状態となり、ここでポート
54dに圧力が供給されるとポート54cより圧
力が出力される。この出力圧はオリフイス108
を経てスプール54bの図中下端面に作用し、出
力圧が高まるにつれスプール54bを図中上昇さ
せる。スプール54bが図示左半部位置以上上昇
する時、ポート54cはドレンポート54eに通
じて、ポート54cからの出力圧を低下させる。
の出力圧低下によりスプール54bが図示左半部
位置以上下降すると、ポート54cはポート54
dに通じ、ポート54cからの出力圧を上昇させ
る。かかる作用の繰返しによりポート54cから
の出力圧はばね54aのばね力で決まる一定値に
減圧される。 シヤトル弁56はばね56aにより図中左半部
位置に弾支されたスプール56bを具え、このス
プールは室56gへの圧力供給がある時この位置
に保持されるが、室56gへの圧力供給がない間
はポート56cからの圧力による図中上向きの力
が或る値以上の時図中右半部位置にストロークさ
れる。図中左半部位置でポート56dを第3シフ
トソレノイド60からの回路109に通じさせる
と共に、ポート56eをドレンポート56fに通
じ、図中右半部位置でポート56dをパイロツト
圧回路79に、ポート56eを回路109に通じ
るものとする。 第3シフトソレノイド60はコイル60a及び
プランジヤ60b、スプリング60dで構成し、
オリフイス110を介してパイロツト圧回路79
に接続した回路109を、コイル60aのON
(通電)時ドレンポート60cから遮断して、回
路109内の制御圧を元圧であるパイロツト圧と
同じ値になるものとする。なお、第3シフトソレ
ノイド60のON,OFFは前記コンピユータ20
0により車両走行条件たとえば車速、エンジン負
荷に基ずいて決定される。 オーバーランクラツチコントロール弁58はば
ね58aにより図中左半部位置に弾支されたスプ
ール58bを具え、このスプールは室58cへの
圧力供給時図中右半部位置に切換わるものとす
る。又スプール58bは図中左半部位置でポート
58dをドレンポート58eに、又ポート58f
をポート58gに夫々通じ、図中右半部位置でポ
ート58dをポート58hに、又ポート58fを
ドレンポート58eに通じるものとする。 オーバーランクラツチ減圧弁62はばね62a
により図中左半部位置に弾支されたスプール62
bを具え、このスプールには更にポート62cか
らの圧力がある時これにより図中下向きの力を付
加してスプール62bをこの位置に保持する。ポ
ート62cからの圧力流入がない間、ポート62
dに圧力が供給されると、この圧力はポート62
eからの出力圧を高める。この出力圧は室62f
にフイードバツクされ、ばね62aのばね力に対
応した値になるところでスプール62bを図中右
半部位置にしてポート62d、62e間を断ち、
オーバーランクラツチ減圧弁62はポート62e
からの出力圧をばね62aのばね力で決まる一定
値に減圧するものとする。 2速サーボアプライ圧アキユムレータ64は段
付ピストン64aをばね64bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストン64aの両
端面に画成された室64cを大気開放とし、段付
ピストンの小径端面及び大径端面を夫々密閉室6
4d,64eに臨ませる。 3速サーボレリーズ圧アキユムレータ66は段
付ピストン66aをばね66bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端面に
密閉室66cを前記のライン圧回路78に接続
し、段付ピストンの小径端面及び大径端面を夫々
密閉室66d,66eに臨ませる。 4速サーボアプライ圧アキユムレータ68は段
付ピストン68aをばね68bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端面に
密閉室68cを画成すると共に、段付ピストンの
小径端面及び大径端面を夫々密閉室68d,68
eに臨ませる。 アキユムレータコントロール弁70はばね70
aにより図中左半部位置に弾支されたスプール7
0bを具え、ばね70aから遠いスプール70b
の端面が臨む室70cに回路81の制御圧を導
く。スプール70bは図中左半部位置で出力ポー
ト70dをドレンポート70eに通じ、室70c
への制御圧が高くなつてスプール70bが図中右
半部位置以上に上昇する時ポート70dをライン
圧回路78に切換接続するものとする。そして、
出力ポート70dを回路111によりアキユムレ
ータ室64d,68cに接続すると共にばね70
aを収納した室70fにも接続する。 かくてアキユムレータコントロール弁70は後
退選択時以外室70cへの制御圧によりスプール
70bを図中右半部位置以上に上昇される。これ
により回路78からのライン圧が回路111に出
力され、この回路111内の圧力が上記制御圧に
対応した値になるところで、スプール70bは図
中右半部位置に弾支される。これがため回路11
1の圧力は制御圧に対応した値に調圧されるが、
制御圧が前記の如く後退選択時以外エンジン負荷
(エンジン出力トルク)の増大に応じて高くなる
ため、回路111からアキユムレータ64,68
の室64d,68cにアキユムレータ背圧として
供給される圧力もエンジン出力トルクの増大に応
じ高くなる。なお、後退選択時は制御圧が0のた
め、回路111へは圧力が出力されない。 次に油圧回路網を補足説明するに、マニユアル
弁36のポート36Dから延在する回路106は
途中を第1シフト弁38のポート38g及び第2
シフト弁40のポート40gに接続すると共に、
回路106より分岐した回路112を経てシヤト
ル弁56のポート56c及びオーバーランクラツ
チコントロール弁58のポート58gにも接続す
る。第1シフト弁38のポート38fは回路11
3により4−2リレー弁50のポート50fに接
続すると共に、ワンウエイオリフイス114を介
してアキユムレータ室64e及び2速サーボアプ
ライ室2S/Aに接続し、ポート50fは回路1
15によりシヤトル弁32の室32cにも接続す
る。更に第1シフト弁38のポート38hは回路
116により4−2リレー弁50の室50e及び
オーバーランクラツチコントロール弁58のポー
ト58hに接続し、4−2リレー弁50のポート
50cは回路117により第2シフト弁40のポ
ート40kに接続する。第1シフト弁38のポー
ト38k,38lを第2シフト弁40のポート4
0fと共に回路118によりハイクラツチH/C
に接続し、その途中に一対の相互に逆向き配置と
したワンウエイオリフイス119,120を挿入
する。これらオリフイスとハイクラツチH/Cと
の間において回路118より分岐した回路121
はワンウエイオリフイス122を介して3速サー
ボレリーズ室3S/R及びアキユムレータ室66
eに接続し、ワンウエイオリフイス122をバイ
パスする回路123中にポート48c,48dを
接続して3−2タイミング弁48をこの回路12
3中に挿入する。すなわち、本実施例において
は、3速サーボレリーズ室3S/Rからの液圧排
出経路が液圧供給経路を兼ねた形で主に回路12
1によつて構成されており、その一部に可変オリ
フイス機構を構成するオリフイス48fとワンウ
エイオリフイス122とが互いに並列に配置され
ている。そして、オリフイス48fを具備した一
方の回路123を切換弁としての3−2タイミン
グ弁48が開閉するようになつている。また、前
記第3シフトソレノイド60がシヤトル弁56を
介して3−2タイミング弁48を切換駆動する切
換弁駆動手段となつている。従つて、該3−2タ
イミング弁48のスプール48bが図中右半部位
置に設定されてポート48cとポート48dが遮
断された状態では、回路121にはワンウエイオ
リフイス122のみが存在し、かつ前記スプール
48bが図中左半部位置に設定されてポート48
cとポート48dが連通された状態では、前記ワ
ンウエイオリフイス122とオリフイス48fが
共存することになる。このため、バンドブレーキ
B/Bの3速サーボレリーズ室3S/Rから解除
圧が排出される際、ワンウエイオリフイス122
のみの場合はオリフイス抵抗が大きくなり、か
つ、該ワンウエイオリフイス122およびオリフ
イス48fが共存する場合はオリフイス抵抗が小
さくなる。ワンウエイオリフイス122及び3速
サーボレリーズ室3S/R間において回路121
より分岐する回路124を4−2シークエンス弁
52の室52eに接続し、4−2シークエンス弁
52のポート52c,52fを夫々第1シフト弁
38のポート38i及び第2シフト弁40のポー
ト40hに接続する。 第1シフト弁38のポート38jを回路125
により第2シフト弁40のポート40dに接続
し、ポート38dを回路126によりシヤトルボ
ール127の一方の入口ポートに接続する。シヤ
トルボール127の他方の入口ポートは回路12
8により一方で前記の回路77と共にマニユアル
弁36のポート36Rに接続し、他方でワンウエ
イオリフイス129を介してリバースクラツチ
R/C及びアキユムレータ室68dに接続し、シ
ヤトルボール127の出口ポートは回路130に
よりローリバースブレーキLR/Bに接続する。
第2シフト弁40のポート40jは回路131に
よりレンジ減圧弁54のポート54c及び室5
4fに接続し、レンジ減圧弁54のポート54
dを回路132によりマニユアル弁36のポート
36Iに接続する。 シヤトル弁56のポート56eは回路133に
より3−2タイミング弁48の室48eに接続
し、ポート56dは回路134によりオーバーラ
ンクラツチコントロール弁58の室58cに接続
する。オーバーランクラツチコントロール弁58
のポート58dは回路135によりアキユムレー
タ室66dに接続すると共に、ワンウエイオリフ
イス136を介してアキユムレータ室68e及び
4速サーボアプライ室4S/Aに接続する。そし
てオーバーランクラツチコントロール弁58のポ
ート58fは回路137によりオーバーランクラ
ツチ減圧弁62のポート62dに接続し、該減圧
弁62のポート62eを回路138によりオーバ
ーランクラツチOR/Cに接続し、回路137,
138間にチエツクバルブ139を設ける。オー
バーランクラツチ減圧弁62のポート62cは回
路140によりマニユアル弁36のポート36
及びシヤトル弁56の室56gに接続する。 以上の構成により本実施例の液圧制御装置にお
ける作用を以下述べる。 プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤモ
デイフアイア弁22及びデユーテイソレノイド2
4は前記した作用により後退選択時以外オイルポ
ンプO/Pからのオイルをエンジン出力トルクに
比例して高くなるライン圧に調圧し、後退選択時
オイルポンプO/Pからのオイルを一定値にし、
これを回路78に出力している。このライン圧は
パイロツト弁26、マニユアル弁36、アキユム
レータコントロール弁70、及びアキユムレータ
66に達し、アキユムレータ66を図中右半部状
態にしている。アキユムレータコントロール弁7
0は後退選択時以外前記作用により回路111を
経てエンジン出力トルクに比例したアキユムレー
タ背圧をアキユムレータ64,68の室64d,
68cに供給し、これらアキユムレータを夫々図
中右半部状態にしている。なお、後退選択時アキ
ユムレータコントロール弁70は前記の如くアキ
ユムレータ背圧を0とし、アキユムレータ64,
68を図中左半部状態にしている。又、パイロツ
ト弁26は前記作用により常時一定のパイロツト
圧を回路79に出力する。 そして、運転者が走行を希望せずマニユアル弁
36をP又はNレンジにしている場合、マニユア
ル弁ポート36D,36,36及び36Rの
全てが前記第2表の通りドレンポートとなり、こ
れらポートからライン圧が出力されることはない
ので、これらポートからのライン圧を元圧として
作動されるフオワードクラツチF/C、ハイクラ
ツチH/C、バンドブレーキB/B、リバースク
ラツチR/C、ローリバースブレーキLR/B及
びオーバーランクラツチOR/Cは全て非作動に
保たれ、第2図の動力伝達列を動力伝達不能な中
立状態にしておくことができる。 次に、Dレンジ走行を行なうときには前記第2
表に示したように、マニユアル弁36では回路7
8のライン圧をポート36Dから出力する。そし
て、このDレンジでの走行中第1、第2シフトソ
レノイド42,44は、コンピユータ200から
の駆動信号により運転条件に応じて前記第3表に
示したようにON,OFF動作し、第1、第2シフ
ト弁38,40を同表に示すように切換える。す
ると、各摩擦要素B/B,H/C,F/C,
OR/C,LR/B,R/Cは前記第1表に示すよ
うに作動、非作動を行ない各変速段(第1速、第
2速、第3速、第4速)に適宜自動切換される。 たとえば、1速選択時ではフオワードクラツチ
F/Cが各摩擦要素の中で唯1つ締結された状態
となり、2速選択時では前記フオワードクラツチ
F/Cと合わせてバンドブレーキB/Bが締結さ
れることになる。ところで、このバンドブレーキ
B/B締結は2速サーボアプライ室2S/Aに回
路113を介して締結圧が導入されることにより
行なわれる。この締結圧導入時はワンウエイオリ
フイス114によつて締結圧が一旦絞られ、更に
2速サーボアプライ圧アキユムレータ64によつ
て圧力調整されたものが前記サーボアプライ室2
S/Aに供給されることになる。従つて、この2
速選択時にはバンドブレーキB/Bの緩徐な締結
が行なわれ、変速シヨツクの大幅な低減が行なわ
れるようになつている。 次に、第3選択時には前記フオワードクラツチ
F/Cと合わせてハイクラツチH/Cが締結され
ると共に、バンドブレーキB/Bが締結解除され
ることによつて行なわれる。このバンドブレーキ
B/Bの解除は回路118から分岐される回路1
21を介して3速サーボレリーズ室3S/Rに解
除圧を供給することによつて行なわれる。ところ
で、第2速から第3速へのアツプシフト時は、ハ
イクラツチH/Cおよび3速サーボレリーズ室3
S/Rへのクラツチ圧および解除圧がワンウエイ
オリフイス119により絞られると共に、アキユ
ムレータ66の作動と相俟つて変速シヨツクの低
減を図ることができる。尚、このとき、回路12
1を通過する解除圧はワンウエイオリフイス12
2を素通りするため、可変オリフイス機構でのオ
リフイス抵抗発生はない。 次に、第4速選択時にはフオワードクラツチ
F/C、ハイクラツチH/Cの締結状態から更に
バンドブレーキB/Bが締結されるようになつて
いる。即ち、この4速時バンドブレーキB/B締
結は、回路135を介してバンドサーボ10の4
速サーボアプライ室4S/Aに4速選択圧が供給
されることにより行なわれる。 そして、かかる各変速段で締結される各摩擦要
素を適宜選択して切換えることにより、シフトア
ツプはもとよりシフトダウンも任意に行なわれる
ことになる。 ところで、このようにシフトダウン時特に第3
速から第2速にシフトダウンされる際には、ハイ
クラツチH/Cのクラツチ圧および3速サーボレ
リーズ室3S/Rの解除圧が夫々排出されること
により、ハイクラツチH/Cが解除されると共
に、バンドブレーキB/Bが締結されるようにな
つている。一方、このように第3速から第2速へ
のシフトダウンは、前記第3表から明らかなよう
に第1シフトソレノイド42がOFF状態を継続
する一方、第2シフトソレノイド44がOFFか
らONに切換えられることにより行なわれる。つ
まり、該第2シフトソレノイド44がONされる
と第2シフト弁40のスプール40bは図中右半
分位置に設定され、回路118をドレンポート4
0eに連通し前記クラツチ圧および前記解除圧が
該ドレンポート40eから排出される。 ところで、このように3速サーボレリーズ室3
S/Rから回路121を介して解除圧が排出され
る際、3−2タイミング弁48を用いた可変オリ
フイス機構を通過し、ここでその排出速度が高低
2段階に制御される。 前記3−2タイミング弁48は、基本的には、
エンジン負荷に応じて切換作動される。即ち、エ
ンジン負荷から検出される出力トルクが一定以下
の場合、これに応じた低いDレンジ圧(ライン
圧)がポート56cに作用してシヤトル弁56を
図中左半部状態にし、3−2タイミング弁48の
室48eが回路133およびポート56eを経て
ドレンポート56fに通ずるため、3−2タイミ
ング弁48は図中左半部状態となる。従つて、こ
の低エンジン出力トルクのもとでは、3速サーボ
レリーズ室3S/Rの圧力がワンウエイオリフイ
ス122の他に、オリフイス48fを通しても排
出され、その排出速度が速い。 一方、エンジン出力トルクが一定以上の場合、
これに応じて高いポート56cからのDレンジ圧
(ライン圧)がシヤトル弁56を図中左半部状態
にし、3−2タイミング弁48は回路109から
回路133に導入される制御圧により切換制御さ
れる。この制御圧は第3シフトソレノイド60の
ON,OFFにより制御され、該第3シフトソレノ
イド60がONされることにより制御圧を回路7
9内のパイロツト圧と同圧にし、かつ第3シフト
ソレノイド60がOFFされることによりオリフ
イス110後流の制御圧はドレンされて零となる
ようになつている。そして、前記第3シフトソレ
ノイド60は前述したようにコンピユータ200
で制御される。ソレノイド60がONで制御圧が
パイロツト圧と同圧になると、3−2タイミング
弁48は図中右半部位置となりオリフイス48f
を遮断する。前記ソレノイド60がOFFで制御
圧がドレンされると、3−2タイミング弁48は
図中左半部位置となり前記オリフイス48fを連
通させる。つまり、前記ソレノイド60のOFF,
ONに従つて、3−2タイミング弁48が、オリ
フイス48fを具備した回路123を開、閉する
ようになつている。 尚、前述した3速→2速のほかに、前記第1表
から明らかなように、4速→2速、4速→1速、
3速→1速の変速の際には、3速サーボレリーズ
室3S/Rから前記と同様にして解除圧が排出さ
れる。 第4図A,Bは本実施例の液圧制御装置に用い
られるコンピユータ200のプログラムを実行す
るためのフローチヤートで、まず同図Aのメイン
ルーチンを説明する。 このメインルーチンではまずステツプ1000によ
り現在が変速中であるかどうかを判断し、変速中
でない場合(NO)はステツプ1100で車速および
エンジン負荷としてのスロツトル開度を読込む。
そして、ステツプ1200に進んで現在のギヤ位置
(Gp)より1速段高いギヤ位置(Gp→Gp+1)
をデータにマツピングし、このマツピングした値
と車速、ストツトル開度とに基づいて次のステツ
プ1300によりアツプシフトで妥当かどうかを判断
する。その結果妥当である場合(YES)はステ
ツプ1310で次期ギヤ位置をアツプシフト(Gp+
1)としてセツトする。次に、前記ステツプ1300
でアツプシフトが妥当でないと判断した場合
(NO)は、ステツプ1400で現在のギヤ位置より
1速段低いギヤ位置(Gp→Gp→1)をデータに
マツピングし、このマツピングした値と車速、ス
ロツトル開度とに基づいてステツプ1500によりダ
ウンシフトで妥当かどうかを判断する。その結果
妥当である場合(YES)はステツプ1510で次期
ギヤ位置をダウンシフト(Gp−1)としてセツ
トする。そして、前記ステツプ1310,1510で次期
ギヤ位置を夫々セツトしたら、ステツプ1600に進
み、変速タイマをセツトすると共に、変速フラグ
をセツトする。また前記ステツプ1000で変速中で
あると判断した場合(YES)は、前述した各ス
テツプをスキツプして終了する。 尚、このフローでは1速段づつ変速される場合
のステツプのみを示しているが、実際には、車速
やスロツトル開度の変化によつては、4速→1速
のように複数段の変速が行われることは言うまで
もない。 次に、第4図Bの定時割込みのサブルーチンで
は、まずステツプ2000で変速タイマをONする。
このとき、該サブルーチンのたとえば1msec毎の
フロー回数をカウントし、その回数を付加する。
次に、ステツプ2100で変速中かどうかを判断し、
変速中(YES)ならばステツプ2200で現在のギ
ヤ位置(Gp)と前述メインフローのステツプ
1310又はステツプ1510等で求められた次期ギヤ位
置(NEXT Gp)とにより変速の種類を判断し、
この変速の種類毎のON−OFFタイマ表をステツ
プ2300で参照する。このON−OFFタイマ表は、
4速→2速、4速→1速、3速→2速、3速→1
速、といつた変速の種類毎に設定されているもの
で、たとえば3速→2速シフトダウン時の特性を
第5図に示す。尚、同図中には第1、第2シフト
ソレノイド42,44および第3シフトソレノイ
ド60のON−OFF作動も併記してある。そし
て、このON−OFFタイマ表に基づき、ステツプ
2400でソレノイドタイマがONしているかどうか
を判断し、ONしている場合(YES)はステツプ
2410に進んで第3シフトソレノイド60をONと
する一方、前記ソレノイドタイマがOFFである
場合(NO)はステツプ2420に進んで前記第3シ
フトソレノイド60をOFFとする。そして、こ
れらステツプ2410,2420からステツプ2500に進ん
で変速タイマが終了かどうかを判断し、終了して
いる場合(YES)はリターンする。変速タイマ
が継続している場合(NO)はステツプ2600に進
んで次期ギヤ位置(NEXT Gp)に従い第1、
第2シフトソレノイド42,44を駆動して変速
フラグをクリヤし、そしてリターンする。一方、
前記ステツプ2100で変速中でないと判断された場
合(NO)は、ステツプ2700でギヤ位置Gpを次期
ギヤ位置(NEXT Gp)としてリターンする。 従つて、本実施例では、前述したON−OFFタ
イマ表に基づき、例えば3速から2速へのシフト
ダウン時には、第5図に例示したように、第3シ
フトソレノイド60が第2シフトソレノイド44
のOFFからONに切り換わるタイミングの前後に
亙つて、OFF→ON→OFFの順に切り換えられ
る。即ち、第2シフトソレノイド44がOFFか
らONに切り換わることによつて、第2シフト弁
40が第1図中左半部位置から右半部位置になつ
て3速サーボレリーズ室3S/Rの解除圧および
ハイクラツチH/Cのクラツチ圧がドレンされる
が、このとき、前記第3シフトソレノイド60が
OFF→ON→OFFの順に切り換わり、これに伴つ
て、回路123を開閉する3−2タイミング弁4
8は、開(左半部位置)→閉(右半部位置)→開
の順に切り換わり、前記解除圧の排出速度を適宜
に制御することができる。 たとえば、第6図は該解除圧の変化特性を示
し、変速タイマが作動される区間t1(前記ステツ
プ2000でカウントされるフロー回数で決定され
る。)にあつて、第1段階の区間t2は第3シフト
ソレノイド60のOFFによつて可変オリフイス
機構のオリフイス122,48f両者が連通して
オリフイス抵抗が少なくなり、解除用作動液の通
過量は多くなる。そして、次の第2段階の区間t3
は前記第3シフトソレノイド60がONに切り換
えられることによつてオリフイス48fが遮断さ
れ、オリフイス抵抗が大きくなるため作動液の通
過量は少なくなる。更に、次の第3段階の区間t4
では第3シフトソレノイド60が再度OFFに切
り換えられることにより作動液通過量は多くな
る。従つて、解除圧の排出開始から排出終了まで
の区間t1における平均的な排出速度は、第3シフ
トソレノイド60がONに切り換えられる切換開
始タイミング(区間t2)およびONとなつている
切換期間(区間t3)の長短によつて変化するよう
になり、ひいてはバンドブレーキB/Bの締結速
度が変化する。そして、前記の区間t2,t3に相当
するON時間、OFF時間のデータは、前述したよ
うにON−OFFタイマ表として3速→2速、4速
→2速等の各変速種類毎に設定されているので、
変速の種類に応じて最適な締結速度が得られる。
これにより、変速の種類によつて変速シヨツクが
大きく生じたり、あるいは変速動作が遅れたりす
ることを防止できる。尚、一般に変速の段数が大
きいほど変速シヨツクが大きくなりやすいので、
区間t2を短くするとともに、区間t3を長くして、
バンドブレーキB/Bをゆつくりと締結させるよ
うに設定すれば良い。 発明の効果 以上の説明で明らかなように、本発明の自動変
速機の液圧制御装置によれば、変速時に解除圧の
排出により締結される摩擦要素からの液圧排出速
度が、3速→2速、4速→2速といつた変速の種
類に応じて制御されるので、摩擦要素の締結速度
が変速の種類に適したものとなり、変速の種類に
よつて大きな変速シヨツクが生じたり、逆に変速
動作が遅れたりすることを確実に防止できる。 また前記液圧排出速度の可変制御を、所定期間
閉状態に切り換えられる切換弁の切換開始タイミ
ングおよび閉切換期間を設定により実現している
ので、機械的な構成の複雑化を回避でき、非常に
簡単な構成とすることができる。
第1図は本発明の自動変速機の液圧制御装置の
一実施例を示す全体回路図、第2図は第1図に示
す液圧制御装置が適用される自動変速機の動力伝
達列の一実施例を示す概略図、第3図は本発明に
用いられる可変オリフイス機構を制御するための
制御手段の一実施例を示すシステム図、第4図
A,Bは第3図に示す制御手段のプログラムを実
行する一実施例のフローチヤート、第5図は第3
図の制御手段に用いられるタイマ表、第6図は本
発明の液圧制御装置によつて得られる作動液圧の
変化特性図、第7図は摩擦要素としてのバンドブ
レーキの一実施例を示す断面図、第8図は従来の
液圧制御装置の要部構成図である。 48……3−2タイミング弁(可変オリフイス
機構)、48f……オリフイス、60……第3シ
フトソレノイド、122……ワンウエイオリフイ
ス、200……コンピユータ(制御手段)、20
1……車速センサ、202……スロツトル開度セ
ンサ、B/B……バンドブレーキ(摩擦要素)。
一実施例を示す全体回路図、第2図は第1図に示
す液圧制御装置が適用される自動変速機の動力伝
達列の一実施例を示す概略図、第3図は本発明に
用いられる可変オリフイス機構を制御するための
制御手段の一実施例を示すシステム図、第4図
A,Bは第3図に示す制御手段のプログラムを実
行する一実施例のフローチヤート、第5図は第3
図の制御手段に用いられるタイマ表、第6図は本
発明の液圧制御装置によつて得られる作動液圧の
変化特性図、第7図は摩擦要素としてのバンドブ
レーキの一実施例を示す断面図、第8図は従来の
液圧制御装置の要部構成図である。 48……3−2タイミング弁(可変オリフイス
機構)、48f……オリフイス、60……第3シ
フトソレノイド、122……ワンウエイオリフイ
ス、200……コンピユータ(制御手段)、20
1……車速センサ、202……スロツトル開度セ
ンサ、B/B……バンドブレーキ(摩擦要素)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 解除圧の供給、排出により解除状態および締
結状態に切換可能に構成され、かつ変速ギヤの切
換を行う摩擦要素と、 この摩擦要素から解除圧を排出する液圧排出経
路の一部に互いに並列に設けられ、かつ少なくと
もオリフイスを備えた一対の液圧通路と、 この液圧通路の一方に介装され、かつ該液圧通
路を開閉する切換弁と、 制御信号によつて作動し、前記切換弁を切換駆
動する切換弁駆動手段と、 を備えてなる自動変速機の液圧制御装置におい
て、 前記摩擦要素から解除圧が排出される態様の変
速の発生を検出する変速検出手段と、 この変速検出手段が変速の発生を検出する直前
の変速段と変速発生後に変速されるべき変速段と
により変速の種類を判別する変速種類判別手段
と、 前記変速検出手段が変速の発生を検出した時
に、前記切換弁駆動手段を介して前記切換弁を、
所定期間、閉状態に切換制御するとともに、その
切換開始タイミングおよび切換期間を、前記変速
種類判別手段により判別した変速の種類に基づい
て制御する排出速度制御手段と、 を設けたことを特徴とする自動変速機の液圧制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60265310A JPS62127552A (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | 自動変速機の液圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60265310A JPS62127552A (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | 自動変速機の液圧制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62127552A JPS62127552A (ja) | 1987-06-09 |
JPH0517981B2 true JPH0517981B2 (ja) | 1993-03-10 |
Family
ID=17415420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60265310A Granted JPS62127552A (ja) | 1985-11-26 | 1985-11-26 | 自動変速機の液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62127552A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5383379A (en) * | 1991-06-07 | 1995-01-24 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Hydraulic pressure control for automatic transmission |
-
1985
- 1985-11-26 JP JP60265310A patent/JPS62127552A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62127552A (ja) | 1987-06-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |