JPH0481065B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0481065B2
JPH0481065B2 JP61000154A JP15486A JPH0481065B2 JP H0481065 B2 JPH0481065 B2 JP H0481065B2 JP 61000154 A JP61000154 A JP 61000154A JP 15486 A JP15486 A JP 15486A JP H0481065 B2 JPH0481065 B2 JP H0481065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
circuit
valve
port
shift
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61000154A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62159839A (ja
Inventor
Kazuhiko Sugano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP61000154A priority Critical patent/JPS62159839A/ja
Publication of JPS62159839A publication Critical patent/JPS62159839A/ja
Publication of JPH0481065B2 publication Critical patent/JPH0481065B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は自動変速機のシフト弁制御系が故障し
た時の対策装置に関するものである。 (従来の技術) 自動変速機は各種摩擦要素(クラツチ、ブレー
キ、ワンウエイクラツチ等)の選択作動により動
力伝達経路を切換えて自動変速するように構成す
る。そして、この動力伝達中上記ワンウエイクラ
ツチは回転メンバの反力要素として機能し、その
作動により回転メンバからの反力を受止めて当該
動力伝達を可能にする。 従つて、惰性走行中回転メンバに逆駆動トルク
が向かう時、ワンウエイクラツチは空転し、この
逆駆動トルクをエンジンに伝え得ないため、減速
シヨツクや歯車ガタ打ち音の発生をなくし得るも
のの、エンジンブレーキを得られなくする。 これがため、上記ワンウエイクラツチに対し並
列にエンジンブレーキ用摩擦要素を設け、これを
適宜作動させてエンジンブレーキが効くよう対策
するのが普通である。 一方、自動変速機は今日制御の高精度化及び制
御系の簡易化を目的として電子制御される傾向に
あり、本願出願人も先に特願昭60−199316号に記
載の如き電子制御式自動変速機を開発した。この
自動変速機は、電子制御信号の有無に応動して、
該信号の供給時作動状態にされ、該信号の消失時
非作動状態にされる第1シフト弁及び第2シフト
弁を具える。そして、マニユアル弁の前進自動変
速レンジにおいては、第2シフト弁の作動状態
で、第1シフト弁の作動状態又は非作動状態に応
じた第1速又は第2速の低速段を選択することが
でき、又第2シフト弁の非作動状態で、第1シフ
ト弁の非作動状態又は作動状態に応じた第3速又
は第4速の高速段を選択することができるよう構
成する。更にマニユアル弁の低速段エンジンブレ
ーキレンジにおいては、第2シフト弁が作動状態
に電子制御されると共に、前記エンジンブレーキ
用摩擦要素が、このレンジでマニユアル弁から出
力される低速段エンジンブレーキレンジ圧により
作動されることで、低速段でのエンジンブレーキ
が得られるように構成する。 かかる従来の自動変速機においては、上記第2
シフト弁を作動状態にする電子制御系、例えば第
2シフト弁作動用の電磁弁や、これとコンピユー
タとの間を結ぶ回線や、コンピユータ自身に異常
をきたした故障時、第2シフト弁が電子制御信号
を供給されないと同じ非作動状態となり、自動変
速機を高速段選択状態にするため、この高速段で
の自走により車両を相当遠方の修理工場までも移
動させることができる。 (発明が解決しようとする課題) しかしてその反面、従来の自動変速機では、上
記の故障時高速段以外選択し得なくなり、低速段
を要求する登坂路での走行が不能になることがあ
つた。 また、マニユアル弁を低速段エンジンブレーキ
レンジにしても、変速段は高速段のままであり、
当該レンジでマニユアル弁から出力される低速段
エンジンブレーキレンジ圧によりエンジンブレー
キ用摩擦要素が作動されようとも、低速段でのエ
ンジンブレーキが得られず、降坂路のため低速段
でのエンジンブレーキが必要なために運転者がマ
ニユアル弁を低速段エンジンブレーキレンジにし
たにもかかわらず、期待したエンジンブレーキが
効かないといつた事態を生ずる。 本発明は、上記の故障時運転者がマニユアル弁
を低速段エンジンブレーキレンジに操作すれば、
自動変速機が低速段に投入されるような故障対策
をして上述の問題を解消することを目的とする。 (課題を解決するための手段) この目的のため本発明のシフト弁制御系故障対
策装置は、 電子制御信号の有無に応動して、該信号の供給
時作動状態にされ、該信号の消失時非作動状態に
される第1シフト弁及び第2シフト弁を具え、 マニユアル弁の自動変速レンジにおいては、第
2シフト弁の非作動状態で第1シフト弁の非作動
状態又は作動状態に応じた高速段を選択すること
ができ、又第2シフト弁の作動状態で第1シフト
弁の非作動状態又は作動状態に応じた低速段を選
択することができ、 前記マニユアル弁の低速段エンジンブレーキレ
ンジにおいては、前記第2シフト弁が前記作動状
態に電子制御されると共に、エンジンブレーキ用
摩擦要素が、該低速段エンジンブレーキレンジで
前記マニユアル弁から出力される低速段エンジン
ブレーキレンジ圧により作動されることで、低速
段でのエンジンブレーキが得られるようにした自
動変速機において、 前記低速段エンジンブレーキレンジ圧を前記第
2シフト弁に導いてこのシフト弁を作動状態に保
つ低速段保持回路を設けた構成に特徴づけられ
る。 (作用) マニユアル弁を自動変速レンジにした状態で、
自動変速機は以下の如くに変速制御される。 即ち、電子制御信号を供給して第2シフト弁を
作動状態にした状態で、第1シフト弁を電子制御
信号の供給により作動状態にしたり、該信号の消
失により非作動状態にすると、自動変速機は第1
シフト弁のこれら状態に応じた低速段を選択す
る。又、第2シフト弁を電子制御信号の消失によ
り非作動状態にした状態で、第1シフト弁を電子
制御信号の供給又は消失により作動状態又は非作
動状態にすると、自動変速機は第1シフト弁のこ
れら状態に応じた高速段を選択する。 ここで故障により電子制御信号が発生しなくな
ると、第2シフト弁が非作動状態のままにされる
ことから、自動変速機は高速段選択状態のままに
なる。この高速段では走行不能な登坂路にさしか
かると、運転者はマニユアル弁を低速段エンジン
ブレーキレンジにすることで、以下の如くに当該
故障にもかかわらず自動変速機を低速段に変速さ
せることができる。 即ち、この低速段エンジンブレーキレンジで
は、マニユアル弁からエンジンブレーキ用摩擦要
素を作動させるための低速段エンジンブレーキレ
ンジ圧が出力されており、この圧力が本発明にお
いて付加した低速段保持回路を経て第2シフト弁
に至り、この第2シフト弁を電子制御信号にかか
わらず作動状態にする。これにより自動変速機
は、上記の故障にもかかわらず低速段に変速され
ることとなり、この低速段で登坂路を走破するこ
とができる。 なお、低速段でのエンジンブレーキが必要な降
坂路で運転者がマニユアル弁を低速段エンジンブ
レーキレンジにする時も、自動変速機は上記と同
様にして故障にもかかわらず強制的に低速段選択
状態にされ、マニユアル弁からの低速段エンジン
ブレーキレンジ圧によるエンジンブレーキ用摩擦
要素の作動と相俟つて、当該故障時も低速段での
エンジンブレーキを得ることができる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。 第1図及び第2図は本発明一実施の態様になる
シフト弁制御系故障対策装置を具えた自動変速機
を示し、第1図はその変速制御油圧回路、第2図
は動力伝達列である。先ず第2図の動力伝達列を
説明するに、この動力伝達列はエンジン出力軸1
からの回転を入力軸2に伝達するトルクコンバー
タ3、第1遊星歯車組4、第2遊星歯車組5、出
力軸6、及び後述の各種摩擦要素により構成す
る。 トルクコンバータ3はエンジン出力軸1により
駆動され、オイルポンプO/Pの駆動にも用いら
れるポンプインペラ3P、このポンプインペラに
より内部作動流体を介して流体駆動され、動力を
入力軸2に伝達するタービンランナ3T、及びワ
ンウエイクラツチ7を介して固定軸上に置かれ、
タービンランナ3Tへのトルクを増大するステー
タ3sで構成し、これにロツクアツプクラツチ3
Lを付加した通常のロツクアツプトルクコンバー
タとする。そしてこのトルクコンバータ3はレリ
ーズ室3Rから作動流体の供給を受け、アプライ
室3Aより作動流体を排除される間、ロツクアツ
プクラツチ3Lを釈放されてエンジン動力をポン
プインペラ3P及びタービンランナ3Tを介し
(コンバータ状態で)入力軸2にトルク増大しつ
つ伝達し、逆にアプライ室3Aから作動流体の供
給を受け、レリーズ室3Rより作動流体を排除さ
れる間、ロツクアツプクラツチ3Lを締結されて
エンジン動力をそのままこのロツクアツプクラツ
チを介し(ロツクアツプ状態で)入力軸2に伝達
するものとする。なお、後者のロツクアツプ状態
では、レリーズ室3Rからの作動流体排除圧を減
ずることにより、ロツクアツプトルクコンバータ
3のスリツプ(ポンプインペラ3P及びタービン
ランナ3Tの相対回転)を任意に制御(スリツプ
制御)することができる。 第1遊星歯車組4はサンギヤ4S、リングギヤ
4R、これらに噛合するピニオン4P及びピニオ
ン4Pを回転自在に支持するキヤリア4Cよりな
る通常の単純遊星歯車組とし、第2遊星歯車組5
もサンギヤ5S、リングギヤ5R、ピニオン5P
及びキヤリア5Cよりなる単純遊星歯車組とす
る。 次に前記の各種摩擦要素を説明する。キヤリア
4CはハイクラツチH/Cを介して入力軸2に適
宣結合可能とし、サンギヤ4Sはバンドブレーキ
B/Bにより適宣固定可能とする他、リバースク
ラツチR/Cにより入力軸2に適宣結合可能とす
る。キヤリア4Cは更にエンジンブレーキ用摩擦
要素としての多板式のローリバースブレーキ
LR/Bにより適宣固定可能にすると共に、ロー
ワンウエイクラツチLO/Cを介して逆転(エン
ジンと逆方向の回転)を阻止する。リングギヤ4
Rはキヤリア5Cに一体結合して出力軸6に駆動
結合し、サンギヤ5Sを入力軸2に結合する。リ
ングギヤ5RはオーバーランクラツチOR/Cを
介して適宣キヤリア4Cに結合可能とする他、フ
オワードワンウエイクラツチFO/C及びフオワ
ードクラツチF/Cを介してキヤリア4Cに相関
させる。フオワードワンウエイクラツチFO/C
はフオワードクラツチF/Cの結合状態でリング
ギヤ5Rを逆転方向(エンジン回転と逆の方向)
においてキヤリア4Cに結合させるものとする。 ハイクラツチH/C、リバースクラツチR/
C、ローリバースブレーキLR/B、オーバーラ
ンクラツチOR/C及びフオワードクラツチF/
Cは夫々、油圧の供給により作動されて前記の適
宣結合及び固定を行なうものであるが、バンドブ
レーキB/Bは特に第3図の構成とする。即ち、
段付ピストン8及びピストン9をハウジング10
内に摺動自在に嵌合して2速サーボアプライ室2
S/A、3速サーボレリーズ室3S/R及び4速
サーボアプライ室4S/Aを設定する。両ピスト
ン8,9間にばね11を縮設してこれらを相互に
図示の如く最も難間した位置に抑止すると共に、
この相対位置を保つて両ピストン8,9をばね1
2で非作動位置に弾支する。かかる構成におい
て、2速サーボアプライ室2S/Aに2速選択圧
P2が供給されると、ピストン8はピストン9を
ともなつて図中左行し、ブレーキバンド13の締
付けによりバンドブレーキB/Bは作動する。こ
の状態で3速サーボレリーズ室3S/Rにも3速
選択圧P3が供給されると、受圧面積の大小関係
によつてピストン8は図中右行され、ブレーキバ
ンド13の弛緩によりバンドブレーキB/Bは非
作動となる。その後4速サーボアプライ室4S/
Aにも4速選択圧P4が供給されると、ピストン
9が単独で図中左行され、ブレーキバンド13の
締付けによりバンドブレーキB/Bは作動する。 第2図の動力伝達列は、摩擦要素B/B,H/
C,F/C,OR/C,LR/B,R/Cを次表に
示す如く種々の組合せで作動させることにより、
摩擦要素FO/C,LO/Cの適宣作動と相俟つ
て、遊星歯車組4,5を構成する要素の回転状態
を変え、これにより入力軸2の回転速度に対する
出力軸6の回転速度を変えることができ、次表に
示す通りに前進4速後退1速の変速段を得ること
ができる。なお、次表中△印が作動(油圧流入)
を示すが、△印はエンジンブレーキが必要な時に
作動させるべき摩擦要素を示す・そして、△印の
如くオーバーランクラツチOR/Cが作動されて
いる間、これに並置したフオワードワンウエイク
ラツチFO/Cは非作動となり、ローリバースブ
レーキLR/Bが作動している間これに並置した
ローワンウエイクラツチLO/Cが非作動になる
こと勿論である。
【表】 第1図は上記動力伝達列を変速制御するための
油圧回路に本発明エンジンブレーキ制御装置を設
けてを示し、この油圧回路はプレツシヤレギユレ
ータ弁20、プレツシヤモデイフアイア弁22、
デユーテイソレノイド24、パイロツト弁26、
トルクコンバータレギユレータ弁28、ロツクア
ツプコントロール弁30、シヤトル弁32、デユ
ーテイソレノイド34、マニユアル弁36、第1
シフト弁38、第2シフト弁40、第1シフトソ
レノイド42、第2シフトソレノイド44、フオ
ワードクラツチ圧アキユムレータ46,3−2タ
イミング弁48,4−2リレー弁50,4−2シ
ークエンス弁52,Iレンジ減圧弁54、シヤト
ル弁56、オーバーランクラツチコントロル弁5
8、第3シフトソレノイド60、オーバーランク
ラツチ減圧弁62,2速サーボアプライ圧アキユ
ムレータ64、サーボチヤージヤ弁65、3速サ
ーボレリーズ圧アキユムレータ66、4速サーボ
アプライ圧アキユムレータ68、及びアキユムレ
ータコントロール弁70を主たる構成要素とし、
これらを前記のトルクコンバータ3、フオワード
クラツチF/C、ハイクラツチH/C、バンドブ
レーキB/B、リバースクラツチR/C、ローリ
バースブレーキLR/B、オーバーランクラツチ
OR/C、及びオイルポンプO/Pに対し図示に
如くに接続して構成する。 プレツシヤレギユレータ弁20はばね20aに
より図中左半部位置に弾支されたスプール20b
及び該スプールの図中下端面に突当てたプラグ2
0cを具え、基本的にはオイルポンプO/Pが回
路71への吐出オイルをばね20aのばね力で決
まる或る圧力に調圧するも、プラグ20cにより
スプール20bが図中上向きの力を付加される時
その分上記の圧力を上昇させて所定のライン圧に
するものである。この目的のためプレツシヤレギ
ユレータ弁20は、ダンピングオリフイス72を
経て回路71内の圧力をスプール20bの受圧面
20dに受け、これでスプール20bを下向きに
付勢されるよう構成し、スプール20bのストロ
ーク位置に応じ開閉されるポート20e〜20h
を設ける。ポート20eは回路71に接続し、ス
プール20bが図中左半部位置から下降するにつ
れポート20h,20fに通ずるよう配置する。
ポート20fはスプール20bが図中左半部位置
から下降するにつれ、ドレンポートとしたポート
20gとの連通が減じられ、これとの連通を断た
れる時点でポート20eに連通され始めるよう配
置する。そしてポート20fを途中にブリード7
3が存在する回路74を経てオイルポンプO/P
の容量制御アクチユエータ75に接続する。オイ
ルポンプO/Pは前記の如くエンジン駆動される
可変容量ベーンポンプとし、偏心量をアクチユエ
ータ75に向かう圧力が或る値以上になる時減じ
られて容量が小さくなるものとする。プレツシヤ
レギユレータ弁20のプラグ20cはその図中下
端面に回路76からのモデイフアイア圧を受ける
と共に、受圧面20iに回路77からの後退選択
圧を受け、これら圧力に応じた図中上向きの力を
スプール20bに付加するものとする。 プレツシヤレギユレータ弁20は常態で図中左
半部状態となり、ここでオイルポンプO/Pから
オイルが吐出されると、このオイルは回路71に
流入する。スプール20bの左半部位置で回路7
1のオイルは一切ドレンされず、圧力上昇する。
この圧力はオリフイス72を経て受圧面20dに
作用し、スプール20bをばね20aに抗して押
下げ、ポート20eをポート20hに通ずる。こ
れにより上記の圧力はポート20hより一部ドレ
ンされて低下し、スプール20bがばね20aに
より押戻される。かかる作用の繰返しによりプレ
ツシヤレギユレータ弁20は基本的には回路71
内の圧力(以下ライン圧という)をばね20aの
ばね力に対応した値とする。ところで、プラグ2
0cには回路76からのモデイフアイア圧による
上向きの力が作用してプラグ20cが図中右半部
状態の如くスプール20bに当接し、この上向き
力がばね20aを助勢するようスプール20bに
及び、又モデイフアイア圧が後述のように後退選
択時以外で発生し、エンジン負荷(エンジン出力
トルク)に比例して高くなることから、上記のラ
イン圧は後退選択時以外でエンジン負荷の増大に
応じ高くなる。 後退選択時プラグ20cには上記モデイフアイ
ア圧に代え回路77からの後退選択圧(ライン圧
と同じ値)による上向き力が作用し、これがスプ
ール20bに及ぶため、ライン圧は後退選択時所
望の一定値となる。オイルポンプO/Pが或る回
転数以上(エンジンが或る回転数以上)になる
と、それにともなつて増大するオイル吐出量が過
多となり、回路71内の圧力が調圧値以上とな
る。この圧力はスプール20bを図中右半部の調
圧位置より更に下降させ、ポート20fをポート
20eに通じ、ドレンポート20gから遮断す
る。これによりポート20eのオイルが一部ポー
ト20f及びブリード73より排除されるが、回
路74内にフイードバツク圧を発生する。このフ
イードバツク圧はオイルポンプO/Pの回転数が
高くなるにつれ上昇し、アクチユエータ75を介
してオイルポンプO/Pの偏心量(容量)を低下
させる。かくて、オイルポンプO/Pは回転数が
或る値以上の間、吐出量が一定となるよう容量制
御され、オイルの必要以上の吐出によつてエンジ
ンの動力損失が大きくなるのを防止する。 上記のように回路71に発生したライン圧をラ
イン圧回路78によりパイロツト弁26、マニユ
アル弁36、及び3速サーボレリーズ圧アキユム
レータ66に供給すると共に、回路96によりフ
オワードクラツチ圧アキユムレータ46に供給す
る。 パイロツト弁26はばね26aにより図中上半
部位置に弾支されるスプール26bを具え、ばね
26aから遠いスプール26bの端面を室26c
に臨ませ、パイロツト弁26には更にドレンポー
ト26dを設けると共に、ストレーナS/Tを有
するパイロツト圧回路79を持続する。そして、
スプール26bに連通孔26eを設け、パイロツ
ト圧回路79の圧力を室26cに導びき、図中右
行するにつれ、回路79を回路78からドレンポ
ート26dに切換接続するものとする。 パイロツト弁26は常態で図中上半部状態とな
り、ここで回路78からライン圧を供給される
と、回路79の圧力を上昇させる。回路79の圧
力は連通孔26eにより室26cに達し、スプー
ル26bを図中右行させ、スプール26bは下半
部図示の調圧位置を越えるところで、回路79を
回路78から遮断すると同時にドレンポート26
dに通じる。この時回路79の圧力は低下され、
この圧力低下によりスプール26bがばね26a
により押戻されると再び回路79の圧力が上昇す
る。かくてパイロツト弁26は回路78からのラ
イン圧をばね26aのばね力で決まる一定値に減
圧し、パイロツト圧として回路79に出力するこ
とができる。 このパイロツト圧は回路79によりプレツシヤ
モデイフアイア弁22、デユーテイソレノイド2
4,34、ロツクアツプコントロール弁30、シ
ヤトル弁32、第1、第2、第3シフトソレノイ
ド42,44,60、シヤトル弁56に供給す
る。 デユーテイソレノイド24はコイル24a、ス
プリング24d及びプランジヤ24bよりなり、
オリフイス80を介してパイロツト圧回路79に
接続した回路81を、コイル24aのON(通電)
時ドレンポート24cと連通するものとする。こ
のデユーテイソノノイド24は図示せざるコンピ
ユータによりコイル24aを一定周期でON、
OFFされると共に、該一定周期に対するON時間
の比率(デイーテイ比)を制御されて、回路81
内にデユーテイ比に応じた制御圧を発生させる。
デユーテイ比は後退選択時以外でエンジン負荷
(例えばエンジンスロツトル開度)の増大に応じ
て小さくし、これにより上記の制御圧をエンジン
負荷の増大につれ高くなす。又、後退選択時デユ
ーテイ比は100%として、上記の制御圧を0とす
る。 プレツシヤモデイフアイア弁22はばね22a
及び回路81からの制御圧により図中下向きに付
勢されるスプール22bを具え、プレツシヤモデ
イフアイア弁22には更に前記の回路76を接続
する出力ポート22c、パイロツト圧回路79を
接続する入力ポート22d、及びドレンポート2
2eを設け、ばね22aから遠いスプール22b
の端面が臨む室22fに回路76を接続する。そ
してスプール22bの図中左半部位置で丁度ポー
ト22cがポート22d,22eから遮断される
ようこれらポートを配置する。 プレツシヤモデイフアイア弁22は、ばね22
aによるばね力及び回路81からの制御圧による
力を夫々スプール22bに図中下向きに受け、室
22fに達したポート22cからの出力圧による
力をスプール22bに図中上向きに受け、これら
力がバランスする位置にスプール22bをストロ
ークさせる。ポート22cからの出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず不十分である場合、スプ
ール22bは左半部図示の調圧位置を越えて下降
する。この時ポート22cはポート22dに通
じ、回路79からのパイロツト圧の補充を受けて
出力圧を上昇される。逆に、この出力圧が上記下
向き方向の力に見合わず高過ぎる場合スプール2
2bは図中右半部位置方向へ上昇する。この時ポ
ート22cはドレンポート22eに通じ、出力圧
を低下される。かかる作用の繰返しにより、プレ
ツシヤモデイフアイア弁22はポート22cから
の出力圧をばね22aのばね力及び回路81から
の制御圧による力の和値に対応した値に調圧し、
これをモデイフアイア圧として回路76よりプレ
ツシヤレギユレータ弁20のプラグ20cに供給
する。ところで、制御圧が前記の如く後退選択時
以外エンジン負荷の増大につれ高くなるものであ
り、後退選択時0であることから、この制御圧を
ばね22aのばね力だけ増幅した値となるモデイ
フアイア圧も後退選択時以外でエンジン負荷の増
大につれ高くなり、後退選択時0となり、プレツ
シヤレギユレータ弁20による前記のライン圧制
御を可能にする。 トルクコンバータレギユレータ弁28はばね2
8aにより図中右半部位置に弾支されるスプール
28bを具え、該スプールが図中右半部位置及び
図中左半部位置間でストロークする間ポート28
cをポート28dに通じさせ、スプール28bが
図中左半部位置より上昇するにつれポート28c
をポート28dに対して連通度を減少、ポート2
8eに対して連通度を増大させるものとする。ス
プール28bのストロークを制御するために、ば
ね28aから遠いスプール端面が臨む室28fを
スプール28bに設けた連通孔28gによりポー
ト28cに通じさせる。そして、ポート28cは
レリーフ弁82を介して所定の潤滑部に通じさせ
ると共に、回路83によりロツクアツプコントロ
ール弁30に接続し、ポート28dは回路84に
よりプレツシヤレギユレータ弁20のポート20
hに接続し、ポート28eは回路85によりロツ
クアツプコントロール弁30に接続する。回路8
5は途中にオリフイス86を有し、該オリフイス
及びポート28c間をオリフイス87を介して回
路83に接続すると共に回路88によりオイルク
ーラ89及び所定の潤滑部90に通じさせる。そ
して、回路88より分岐する回路103もロツク
アツプコントロール弁30に接続する。 トルクコンバータレギユレータ弁28は常態で
図中右半部状態となり、ここでプレツシヤレギユ
レータ弁20のポート20hからオイルが回路8
4を経て供給されると、このオイルは回路83よ
り後述の如くにしてトルクコンバータ3に向か
う。そして、トルクコンバータへの供給圧が発生
すると、このトルクコンバータ供給圧は連通孔2
8gを経て室28fに達し、スプール28bをば
ね28aに抗して図中上昇させる。トルクコンバ
ータ供給圧の上昇でスプール28bが図中左半部
位置より上昇する時、ポート28eが開き、トル
クコンバータ供給圧を一部このポート28e及び
回路88を経て排除することにより、トルクコン
バータ供給圧をばね28aのばね力で決まる値に
調圧する。回路88から排除されたオイルはオイ
ルクーラ89で冷却された後、潤滑部90に向か
う。なお、トルクコンバータレギユレータ弁28
の上記調圧作用によつてもトルクコンバータ供給
圧が上記の値を越える場合、レリーフ弁82が開
き、圧力過剰分を対応する潤滑部に逃がしてトル
クコンバータ3の変形を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30はスプール3
0a及びプラグ30bを同軸に突合せて構成し、
スプール30aが右半部図示の限界位置の時回路
83をトルクコンバータレリーズ室3Rからの回
路91に通じさせると共に回路103を回路85
に通じさせ、スプール30aが図中左半部位置に
下降する時回路83を回路85に通じさせ、スプ
ール30aが更に下降する時回路91をドレンポ
ート30cに通じさせるものとする。かかるスプ
ール30aのストロークを制御するために、プラ
グ30bから遠いスプール30aの端面を室30
dに臨ませ、スプール30aから遠いプラグ30
bの端面が臨む室30eにオリフイス92を経て
回路91の圧力を導びくようにする。なお、トル
クコンバータアプライ室3Aからの回路93は、
オリフイス86よりロツクアツプコントロール弁
30に近い箇所において回路85に接続する。
又、プラグ30bには更に回路79からのパイロ
ツト圧をオリフイス94を介して作用させること
により図中下向きの力を付与し続け、これにより
スプール30aの脈動を防止する。 ロツクアツプコントロール弁30は室30dに
供給する圧力によりスプール30aをストローク
制御され、この圧力が十分高い間スプール30a
は図中右半部位置を保つ。この時回路83からの
オイルはトルクコンバータレギユレータ弁28に
よる調圧下で回路91、レリーズ室3R、アプラ
イ室3A、回路93,85,103に通流し、回
路88より排除される。かくてトルクコンバータ
3はコンバータ状態で動力伝達を行なう。室30
d内の圧力を低下させるにつれ、スプール30a
はオリフイス92,94からの圧力によりプラグ
30bを介して図中下降され、図中左半部位置よ
り更に下降したところで、回路83からの調圧オ
イルは回路85,93、アプライ室3A、レリー
ズ室3R、回路91、ドレンポート30cへと流
れるようになり、トルクコンバータ3は室30d
内の圧力低下につれスリツプが減少するようなス
リツプ制御状態で動力伝達を行なう。この状態よ
り室30d内の圧力を更に低下させると、スプー
ル30aの更なる下降により回路91はドレンポ
ート30cに完全に連通されてレリーズ室3Rの
圧力を0にし、トルクコンバータ3はロツクアツ
プ状態で動力伝達を行なう。なお、かかるスリツ
プ制限状態及びロツクアツプ状態で、オイルの一
部がオリフイス86,87を経てオイルクーラ8
9に向かい、これによりオイルの冷却を補償す
る。 シヤトル弁32はロツクアツプコントロール弁
30をストローク制御する室30dへの圧力を決
定するもので、ばね32aにより図中下半部位置
に弾支されたスプール32bを具え、このスプー
ルを室32c内の圧力により適宣図中上半部位置
に切換える。そしてシヤトル弁32は、スプール
32bが図中下半部位置の時室30dからの回路
95をパイロツト圧回路79に通じさせ、スプー
ル32bが図中上半部位置の時回路95を回路9
7に通じさせるものとする。 デユーテイソレノイド34はコイル34a及び
ばね34dで閉位置に弾支されたプランジヤ34
bよりなり、オリフイス98を介してパイロツト
圧回路79に接続した回路97を、コイル34a
のON(通電)時ドレンポート34cに通じさせ
るものとする。このデユーテーソレノイド34は
図示せざるコンピユータによりコイル34aを一
定周期でON、OFF制御されると共に、該一定周
期に対するON時間の比率(デイーテイ比)を制
御されて回路97内にデユーテイ比に応じた制御
圧を発生させる。シヤトル弁32が図中上半部状
態で回路97の制御圧がロツクアツプコントロー
ル弁30のストローク制御に供される場合ソレノ
イド34のデユーテイ比は次のようにして決定す
る。即ちトルクコンバータ3のトルク増大機能及
びトルク変動吸収機能が絶対的に必要なエンジン
の高負荷、低回転のもとでは、デユーテイ比を0
%とし、これにより回路97の制御圧を元圧であ
る回路79のパイロツト圧と同じにする。この時
制御圧は室30dにおいてスプール30aを図中
右半部位置に保持し、トルクコンバータ3を上記
要求にかなうようコンバータ状態に保つ。トルク
コンバータ3の上記両機能の要求度が低くなるに
つれ、デユーテイ比を増大させて制御圧を低下
し、これによりロツクアツプコントロール弁30
を介してトルクコンバータ3を要求にマツチした
スリツプ制御状態で機能させ、トルクコンバータ
3の上記両機能が不要なエンジンの低負荷、高回
転のもとでは、デユーテイ比を100%とし、これ
により制御圧を0としてロツクアツプコントロー
ル弁30を介しトルクコンバータ3を要求通りロ
ツクアツプ状態に保つ。 なお、シヤトル弁32が図中下半部状態の時、
室30dに回路79からのパイロツト圧が供給さ
れ、ロツクアツプコントロール弁30を図中右半
部状態に保つてトルクコンバータ3を常時コンバ
ータ状態で機能させる。 マニユアル弁36は、運転者のセレクト操作に
より駐車(P)レンジ、後退(R)レンジ、中立
(N)レンジ、前進自動変速(D)レンジ、前進第2
速エンジンブレーキ()レンジ、前進第1速エ
ンジンブレーキ()レンジにストロークされる
スプール36aを具え、該スプールの選択レンジ
に応じライン回路78を次表の如くにポート36
D,36,36,36Rに通じさせるものと
する。なお、この表中○印がライン圧回路78に
通じるポートを示し、無印はドレンされているポ
ートを示す。
【表】 第1シフト弁38はばね38aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール38bを具え、この
スプールは室38cへの圧力供給時図中右半部位
置に切換えられるものとする。そして第1シフト
弁38は、スプール38bが左半部位置の時ポー
ト38dをドレンポート38eに、ポート38f
をポート38gに、ポート38hをポート38j
に夫々通じさせ、スプール38bが図中右半部位
置の時ポート38dをポート38jに、ポート3
8fをポート38kに、ポート38hをポート3
8lに夫々通じさせるものとする。 第2シフト弁40はばね40aにより図中左半
部位置に弾支されたスプール40bを具え、この
スプールは室40cへの圧力供給時、又はスプー
ル40bの受圧面40lに後述のIレンジ(低速
段エンジンブレーキ)圧を作用させる時、図中右
半部位置になるものとする。そして第2シフト弁
40は、スプール40bが図中左半部位置の時ポ
ート40dをドレンポート40eに、ポート40
fをポート40gに、ポート40hをオリフイス
付ドレンポート40iに夫々通じさせ、スプール
40bが図中右半部位置の時ポート40dをポー
ト40jに、ポート40fをドレンポート40e
に、ポート40hをポート40kに夫々通じさせ
るものとする。 第1及び第2シフト弁38,40のスプール位
置(シフト弁の非作動状態、作動状態)は夫々第
1シフトソレノイド42及び第2シフトソレノイ
ド44により電子制御するようにし、これらシフ
トソレノイドは夫々コイル42a,44a及びプ
ランジヤ42b,44bスプリング42d,44
dで構成する。第1シフトソレノイド42は、オ
リフイス99を介してパイロツト圧回路79に接
続され、室38cに至る回路100を、電子制御
信号の供給によるコイル42aのON(通電)時
ドレンポート42cから遮断して回路100内の
制御圧を元圧であるパイロツト圧と同じ値にし、
これにより第1シフト弁38を図中左半部状態
(非作動状態)から図中右半部状態(作動状態)
に切換えるものとする。又第2シフトソレノイド
44は、オリフイス101を介してパイロツト圧
回路79に接続され、室40cに至る回路102
を、電子制御信号の供給によるコイル44aの
ON(通電)時ドレンポート44cから遮断して
回路102内の制御圧を元圧のパイロツト圧と同
じ値にし、これにより第2シフト弁40を図中左
半部状態(非作動状態)から図中右半部状態(作
動状態)に切換えるものとする。 これらシフトソレノイド42,44のON、
OFFの組合せ、従つてシフト弁38,40の状
態の組合せにより前進第1速乃至第4速を得るこ
とができ、これを表にまとめると次の如くであ
る。
【表】 なお、この表中○印はシフト弁の図中右半部状
態、×印はシフト弁の図中左半部状態を夫々示し、
又シフトソレノイド42,44のON、OFFは図
示せざるコンピユータが予め定めた変速パターン
を基に車速及びエンジン負荷から好適変速段を判
別し、この変速段に対応するよう決定するものと
する。 フオワードクラツチ圧アキユムレータ46は段
付ピストン46aをばね46bにより図中右半部
位置に弾圧して構成し、段付ピストンの両端間に
画成された室46cを大気開放とし、段付ピスト
ンの小径端面及び大径端面を夫々密閉室46d,
46eに臨ませる。室46dは回路96により回
路71に接続し、ライン圧をアキユムレータ背圧
として室46dに供給する。又室46eは回路1
04によりフオワードクラツチF/Cに接続す
る。フオワードクラツチF/Cは回路106によ
りマニユアル弁36のポート36Dに接続し、こ
の回路106中にフオワードクラツチF/Cに向
かう油圧に対してのみ絞り効果を発揮するワンウ
エイオリフイス107を挿入する。 3−2タイミング弁48はばね48aにより図
中左半部位置に弾支されたスプール48bを具
え、このスプール位置でポート48c及びオリフ
イス48f付のポート48d間を連通し、室48
e内の圧力が高く、スプール48bが図中右半部
位置になる時ポート48c,48d間を遮断する
ものとする。 4−2リレー弁50はばね50aにより図中左
半部位置に弾支されたスプール50bを具え、こ
のスプール位置でポート50cをオリフイス付ド
レンポート50dに通じ、室50e内に圧力が供
給されてスプール50bが図中右半部位置になる
時ポート50cをポート50fに通ずるものとす
る。 4−2シークエンス弁52はばね52aにより
図中右半部位置に弾支されるスプール52bを具
え、このスプール位置でポート52cをオリフイ
ス付ドレンポート52dに通じ、室52e内の圧
力が高くてスプール52bが図中左半部位置にな
る時ポート52cをポート52fに通ずるものと
する。 Iレンジ減圧弁54はばね54aで図中右半部
位置に向け付勢されたスプール54bを具え、こ
のスプール位置で相互に連通するポート54c,
54dを設けると共に、スプール54bが図示左
半部位置に上昇してポート54dを閉じ終える時
ポート54cに通じ始めるドレンポート54eを
設ける。ばね54aから遠いスプール54bの端
面が臨む室54fをオリフイス108を介してポ
ート54cに接続する。かくてIレンジ減圧弁5
4は常態で図中右半部状態となり、ここでポート
54dに圧力が供給されるとポート54cより圧
力が出力される。この出力圧はオリフイス108
を経てスプール54bの図中下端面に作用し、出
力圧が高まるにつれてスプール54bを図中上昇
させる。スプール54bが図中左半部位置以上上
昇する時、ポート54cはドレンポート54eに
通じて、ポート54cからの出力圧を低下させ
る。この出力圧低下によりスプール54bが図中
左半部位置以上下降すると、ポート54cはポー
ト54dに通じ、ポート54cからの出力圧を上
昇させる。かかる作用の繰返しによりポート54
cからの出力圧はばね54aのばね力で決まる一
定値に減圧される。 シヤトル弁56はばね56aにより図中左半部
位置に弾支されたスプール56bを具え、このス
プールは室56gへの圧力供給がある時この位置
に保持されるが、室56gへの圧力供給がない間
はポート56cからの圧力による図中上向きの力
が或る値以上の時図中右半部位置にストロークさ
れる。図中左半部位置でポート56dを第3シフ
トソレノイド60からの回路109に通じさせる
と共に、ポート56eをドレンポート56fに通
じ、図中右半部位置でポート56dをパイロツト
圧回路79に、ポート56eを回路109に通じ
るものとする。 第3シフトソレノイド60はコイル60a及び
プランジヤ60b、スプリング60dで構成し、
オリフイス110を介してパイロツト圧回路79
に接続した回路109を、コイル60aのON
(通電)時ドレンポート60cから遮断して、回
路109内の制御圧を元圧であるパイロツト圧と
同じ値になるものとする。なお、第3シフトソレ
ノイド60のON、OFFは図示せざるコンピユー
タにより後述の如くに決定する。 オーバーランクラツチコントロール弁58はば
ね58aにより図中左半部位置に弾支されたスプ
ール58bを具え、このスプールは室58cへの
圧力供給時図中右半部位置に切換わり、この圧力
をすくす時又は反対側の室58iへの圧力供給時
図中左半部位置になるものとする。又スプール5
8bは図中左半部位置でポート58dをドレンポ
ート58eに、又ポート58fをポート58gに
夫々通じ、図中右半部位置でポート58dをポー
ト58hに、又ポート58fをドレンポート58
eに通じるものとする。 オーバーランクラツチ減圧弁62はばね62a
により図中左半部位置に弾支されたスプール62
bを具え、このスプールには更にポート62cか
らの圧力がある時これにより図中下向きの力を付
加してスプール62bをこの位置に保持する。ポ
ート62cからの圧力流入がない間、ポート62
dに圧力が供給されると、この圧力はポート62
eからの出力圧を高める。この出力圧は室62f
にフイードバツクされ、ばね62aのばね力に対
応した値になるところでスプール62bを図中右
半部位置にしてポート62d,62e間を断つと
共に、ポート62eをドレンポート62gに通
じ、オーバーランクラツチ減圧弁62はポート6
2eからの出力圧をばね62aのばね力で決まる
一定値に減圧するものとする。 2速サーボアプライ圧アキユムレータ64は段
付ピストン64aをばね64bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストン64aの両
端間に画成された室64cを大気開放とし、段付
ピストンの小径端面及び大径端面を夫々密閉室6
4d,64eに臨ませる。 サーボチヤージヤ弁65はばね65aにより図
中右半部位置に弾支されたスプール65bを具
え、このスプールはポート65cからの圧力を室
65d内に受ける時図中左半部位置にされ、加え
てポート65eからも圧力供給がある時このスプ
ール位置を保持するものとする。そして、スプー
ル65bの図中右半部位置でポート65f,65
g間を遮断し、図中左半部位置でこれらポート間
を開通するものとし、ポート65f及び65e間
を相互に接続する。 3速サーボレリーズ圧アキユムレータ66は段
付ピストン66aをばね66bにより図中左半部
位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端間に
画成された室66cを前記のライン圧回路78に
接続し、段付ピストンの小径端面をドレン室66
dに、又大径端面を密閉室66eに臨ませる。 4速サーボアプライ圧アキユムレータ68は、
段付ピストン68aをばね68bにより図中左半
部位置に弾支して構成し、段付ピストンの両端間
に密閉室68cを画成すると共に、段付ピストン
の小径端面及び大径端面を夫々密閉室68d,6
8eに臨ませる。 アキユムレータコントロール弁70はばね70
aにより図中左半部位置に弾支されたスプール7
0bを具え、ばね70aから遠いスプール70b
の端面が臨む室70cに回路81の制御圧を導び
く。スプール70bは図中左半部位置で出力ポー
ト70dをドレンポート70eに通じ、室70c
への制御圧が高くなつてスプール70bが図中右
半部位置以上に上昇する時ポート70dを回路1
06から分岐した回路105に切換接続するもの
とする。そして、出力ポート70dを回路111
によりアキユムレータ室64d,68cに接続す
ると共にばね70aを収納した室70fにも接続
する。 かくてアキユムレータコントロール弁70は後
退選択時以外室70cへの制御圧により適宜スプ
ール70bを図中右半部位置以上に上昇される。
これにより、フオワードクラツチF/Cの作動中
(前記第1表の通り前進走行中)であれば、回路
105へのフオワードクラツチ圧(ライン圧)が
回路111に出力され、この回路111内の圧力
が上気制御圧に対応した値になるところで、スプ
ール70bは図中右半部位置に弾支される。これ
がため回路111の圧力は制御圧に対応した値に
調圧されるが、制御圧が前記の如く後退選択時以
外エンジン負荷(エンジン出力トルク)の増大に
応じて高くなるため、回路111からアキユムレ
ータ64,68の室64d,68cにアキユムレ
ータ背圧として供給される圧力もエンジン出力ト
ルクの増大に応じ高くなる。なお、後退選択時は
制御圧が0のため、回路111へは圧力が出力さ
れない。 次に油圧回路網を補足説明するに、マニユアル
弁36のポート36Dからフオワードクラツチ
F/Cに延在する回路106は途中を第1シフト
弁38のポート38g及び第2シフト弁40のポ
ート40gに接続すると共に、回路106より分
岐した回路112を経てシヤトル弁56のポート
56c及びオーバーランクラツチコントロール弁
58のポート58gにも接続する。第1シフト弁
38のポート38fは回路113により4−2リ
レー弁50のポート50fに接続すると共に、ワ
ンウエイオリフイス114を介してアキユムレー
タ室64e及び2速サーボアプライ室2S/Aに
接続し、ポート50fは回路115によりシヤト
ル弁32の室32cにも接続する。更に第1シフ
ト弁38のポート38hは回路116により4−2
リレー弁50の室50e及びオーバーランクラツ
チコントロール弁58のポート58hに接続し、
4−2リレー弁50のポート50cは回路117
により第2シフト弁40のポート40kに接続す
る。第1シフト弁38のポート38k,38lを
第2シフト弁40のポート40fと共に回路11
8によりハイクラツチH/Cに接続し、その途中
に一対の相互に逆向き配置としたワンウエイオリ
フイス119,120を挿入する。これらオリフ
イスとハイクラツチH/Cとの間において回路1
18より分岐した回路121はワンウエイオリフ
イス122を介して3速サーボレリーズ室3S/
R及びアキユムレータ室66eに接続し、ワンウ
エイオリフイス122をバイパスする回路123
中にポート48c,48dを接続して3−2タイ
ミング弁48をこの回路123中に挿入する。ワ
ンウエイオリフイス122及び3速サーボレリー
ズ室3S/R間において回路121より分岐する
回路124を4−2シークエンス弁52の室52
eに接続し、4−2シークエンス弁52のポート
52c,52fを夫々第1シフト弁38のポート
38i及び第2シフト弁40のポート40hに接
続する。又、ワンウエイオリフイス114にバイ
パスするよう回路113にサーボチヤージヤ弁6
5のポード65f,65gを接続し、ポート65
cは回路118に接続する。 第1シフト弁38のポート38jは回路125
により第2シフト弁40のポート40dに接続
し、ポート38dを回路126によりシヤトルボ
ール127の一方の入口ポートに接続する。シヤ
トルボール127の他方の入口ポートは回路12
8により一方で前記の回路77と共にマニユアル
弁36のポート36Rに接続し、他方でワンウエ
イオリフイス129を介してリバースクラツチ
R/C及びアキユムレータ室68dに接続し、シ
ヤトルボール127の出口ポートは回路130に
よりローリバースブレーキLR/Bに接続する。
第2シフト弁40のポート40jは本発明におけ
る低速段保持回路としての回路131によりレ
ンジ減圧弁54のポート54c及び室54fに接
続し、レンジ減圧弁54のポート54dを回路
132によりマニユアル弁36のポート36に
接続する。 シヤトル弁56のポート56eは回路133に
より3−2タイミング弁48の室48eに接続
し、ポート56dは回路134によりオーバーラ
ンクラツチコントロール弁58の室58cに接続
する。オーバーランクラツチコントロール弁58
のポート58dは回路135によりワンウエイオ
リフイス136を介してアキユムレータ室68e
及び4速サーボアプライ室4S/Aに接続し、室
58jは回路150により回路132に接続す
る。そしてオーバーランクラツチコントロール弁
58のポート58fは回路137によりオーバー
ランクラツチ減圧弁62のポート62dに接続
し、該減圧弁62のポート62eを回路138に
よりオーバーランクラツチOR/Cに接続し、回
路137,138間にチエツクバルブ139を設
ける。オーバーランクラツチ減圧弁62のポート
62cは回路140によりマニユアル弁36のポ
ート36及びシヤトル弁56の室56gに接続
する。 上記油圧回路の作用を次に説明する。 プレツシヤレギユレータ弁20、プレツシヤモ
デイフアイア弁22及びデユーテイソレノイド2
4は前記した作用により後退選択時以外オイルポ
ンプO/Pからのオイルをエンジン出力トルクに
比例して高くなるライン圧に調圧し、後退選択時
オイルポンプO/Pからのオイルを一定値にし、
これを回路78,96に出力している。回路78
へのライン圧はパイロツト弁26、マニユアル弁
36、及びアキユムレータ66に達しアキユムレ
ータ66は図中右半部状態にされている。又、回
路96へのライン圧はアキユムレータ46に達
し、これを図中右半部状態にしている。アキユム
レータコントロール弁70は、フオワードクラツ
チF/Cが作動される前進変速段選択中前記作用
により回路111を経てエンジン出力トルクに比
例したアキユムレータ背圧をアキユムレータ6
4,68の室64d,68cに供給し、これらア
キユムレータを夫々図中右中部状態にしている。
なお、後退選択時アキユムレータコントロール弁
70は前記の如くアキユムレータ背圧を0とし、
アキユムレータ64,68を図中左半部状態にし
ている。又、パイロツト弁26を前記作用により
常時一定のパイロツト圧を回路79に出力する。 P、Nレンジ 運転者が走行を希望せずマニユアル弁36をP
又はNレンジにしている場合、マニユアル弁ポー
ト36D,36、36I及び36Rの全てが前
記第2表の通りドレンポートとなり、これらポー
トからライン圧が出力されることはないので、こ
れらポートからのライン圧を元圧として作動され
るフオワードクラツチF/C、ハイクラツチH/
C、バンドブレーキB/B、リバースクラツチ
R/C、ローリバースブレーキLR/B及びオー
バーランクラツチOR/Cは全て非作動に保た
れ、第2図の動力伝達列を動力伝達不能な中立状
態にしておくことができる。 Dレンジ 前進走行を希望してマニユアル弁36をDレン
ジにした状態では、以下の如くに自動変速が行な
われる。 (第1速) 即ち、マニユアル弁36はDレンジにおいて前
記第2表の如くポート36Dに回路78からのラ
イン圧を出力する。ポート36Dからのライン圧
はDレンジ圧として回路106により第1シフト
弁38のポート38g、第2シフト弁40のポー
ト40g、及びフオワードクラツチF/Cに供給
されると共に、回路112によりシヤトル弁56
のポート56c及びオーバーランクラツチコント
ロール弁58のポート58gに供給される。 一方、Dレンジにした停車状態では、コンピユ
ータが第1シフトソレノイド42及び第2シフト
ソレノイド44を共にONし、第1シフト弁38
及び第2シフト弁40は共に図中右半部状態にあ
る。このためハイクラツチH/Cは回路118よ
りポート40fを経てドレンポート40eに通じ
非作動となる。又2速サーボアプライ室2S/A
が回路113よりポート38f,38k、回路1
18、ポート40fを経てドレンポート40eに
通じ、3速サーボレリーズ室3S/Rが回路12
1,118、ポート40fを経てドレンポート4
0eに通じ、4速サーボアプライ室4S/Aが以
下の如く同じドレンポート40eに通じるため、
バンドブレーキB/Bも非作動となる。即ち、一
定エンジン出力トルク以上の間は、これに比例し
て高いポート56cからのDレンジ圧(ライン
圧)がシヤトル弁56を図中右半部状態にして回
路134からオーバーランクラツチコントロール
弁58に回路79のパイロツト圧を供給し、この
弁58を図中右半部状態にする。又、エンジン出
力トルクが一定以下でシヤトル弁56が図中左半
部状態の間も後述のエンジンブレーキ要求操作が
なければ、この時回路109から回路134を経
てオーバーランクラツチコントロール弁58に向
かう制御圧をコンピユータが第3ソフトソレノイ
ド60のONにより上記パイロツト圧と同じ値に
し、オーバーランクラツチコントロール弁58を
図中右半部状態にする。よつてこの時、4速サー
ボアプライ圧4S/Aが回路135、ポート58
d,58h,回路116、ポート38h,38
l、回路118、ポート40fを経て上記の通り
ドレンポート40eに通じることとなる。 更に、リバースクラツチR/Cは回路128を
経てポート36Rよりドンされ、非作動状態であ
り、ローリバースブレーキLR/Bも以下の如く
にドレンされて非作動状態である。即ち、ローリ
バースブレーキLR/Bへの回路130に係わる
シヤトルボール127に通じた一方の入口回路1
28が上述の如くドレンされ、他方の回路126
も、これにポート38d,38j、回路125、
ポート40d,40j、回路131を経て通じた
レンジ減圧弁54がマニユアル弁ポート36
からの圧力供給を受けていないため図中右半部状
態であつてポート36よりドレンされているた
め、ローリバースブレーキLR/Bは上述の通り
非作動状態である。次にオーバーランクラツチ
OR/Cは、オーバーランクラツチコントロール
弁58が前記の如く図中右半部状態であるため、
回路138よりチエツクバルブ139、ポート5
8fを経てドレンポート58eに通じ、非作動状
態である。 従つて、摩擦要素は回路106からのDレンジ
圧によりフオワードクラツチF/Cのみが作動さ
れることとなり、前記第1表のの如くフオワード
ワンウエイクラツチFO/Cの作動と相俟つて自
動変速機は第1速選択状態となる。しかして、こ
の時トルクコンバータ3が以下の如くコンバータ
状態にされるため、第1速の選択と雖も停車を保
つことができる。又、フオワードクラツチF/C
の作動油圧がワンウエイオリフイス107により
絞られると共に、アキユムレータピストン46a
をばね46b及び室46d内のアキユムレータ背
圧に抗して押しのけつつ上昇されるため、この上
昇がゆるやかに行われ、フオワードクラツチF/
Cの作動行進がゆるやかなものとなつてN又はP
レンジからDレンジにした時のセレクトシヨツク
を緩和することができる。 そして、前記の如く2速サーボアプライ室2
S/Aに向かう回路113内に圧力がないため、
この回路に回路115を経て室32cを接続され
たシヤトル弁32は図中下半部状態である。従つ
てこのシヤトル弁32は回路95より室30dに
回路79からのパイロツト圧を供給し、ロツクア
ツプコントロール弁30を図中右半部状態に保つ
てトルクコンバータ3をコンバータ状態にする。
これがため第1速でも車両を停止させておくこと
ができるし、アクセルペダルの踏込みによりエン
ジン出力トルクを増大することで車両を発進させ
ることができる。 (第2速) その後車速が上昇する等して第2速を選択すべ
き運転状態になると、コンピユータは前記第3表
の如く第1シフトソレノイド42をOFFに切換
えて、第1シフト弁38を図中左半部状態に切換
える。これにより第1シフト弁38は回路126
をドレンポート38eに通じさせて引続きドレン
し、回路116をポート38h,38i及び4−
2シークエンス弁52(この弁は今3速サーボレ
リーズ室3S/Rに圧力が供給されないから図中
右半部状態)のポート52cを経てドレンポート5
2dに通じさせることにより引続きドレンする。
しかし、第1シフト弁38は回路113を回路1
06に通じ、回路113を経て2速サーボアプラ
イ室2S/AにもDレンジ圧を供給するようにな
り、バンドブレーキB/Bを作動させ、フオワー
ドクラツチF/Cの作動保持及びフオワードワン
ウエイクラツチFO/Cの作動と相俟つて自動変
速機は前記第1表から明らかなように第2速選択
状態となる。 しかして第1速時サーボチヤージヤ弁65が図
中右半部状態であるため、回路113にDレンジ
圧が導びかれても、この圧力がサーボチヤージヤ
弁65を図中左半部状態にすることはなく、以下
の変速シヨツク緩和作用に支障をきたすことはな
い。 この第1速から第2速へのアツプシフト変速
時、2速サーボアプライ室2S/Aへの油圧はワ
ンウエイオリフイス114により絞られ、前記の
如く図中右半部位置にあるアキユムレータピスト
ン64aを押動しつつ徐々に上昇するため、バン
ドブレーキB/Bの作動がゆるやかに進行し、当
該変速時のシヨツクを緩和することができる。そ
して、アキユムレータピストン64aにかかる室
64d内の背圧が前記の通りエンジン出力トルク
に比例したものであることによつて、上記の変速
シヨツク軽減効果を確実に達成することができ
る。 なお、当該第2速だけでなく第3速、第4速選
択時も前記第1表から明らかなように2速サーボ
アプライ室2S/AにはDレンジ圧が供給される
ため、この圧力を回路115により室32cに供
給されるシヤトル弁32は第2速乃至第4速選択
中図中上半部状態を保持する。これにより、第2
速乃至第4速選択中ロツクアツプコントロール弁
30はその室30dに回路97の制御圧を供給さ
れ、この制御圧をコンピユータによりデユーテイ
ソレノイド34を介し前記の如く決定すること
で、ロツクアツプコントロール弁30は前記作用
によりトルクコンバータ3を運転条件にマツチす
るようコンバータ状態、スリツプ制御状態又はロ
ツクアツプ状態にすることができる。 (第3速) その後第3速を選択すべき運転状態になると、
コンピユータは前記第3表の如く第2シフトソレ
ノイド44をもOFFして第2シフト弁40を図
中左半部状態にする。これにより、ポート40g
に達していたDレンジ圧がポート40f、回路1
18を経てワンウエイオリフイス120を素通り
し、その後ワンウエイオリフイス119により絞
られてハイクラツチH/Cに供給され、これを作
動させる。そしてこの時、回路118の圧力は室
65dに達してサーボチヤージヤ弁65を図中左
半部状態にし、ワンウエイオリフイス114をバ
イパスするポート65f,65g間を連通させ、
この状態をポート65f,65eを経由する回路
113からのDレンジ圧に保持する。他方、この
圧力は回路118より分岐した回路121を経て
ワンウエイオリフイス122を素通りし、3速サ
ーボレリーズ室3S/Rにも達し、バンドブレー
キB/Bを非作動にする。この非作動時第3図か
ら明らかなようにピストン8は図中右行して2速
サーボアプライ室2S/Aを容積減少させるが、
これにともなう油流がワンウエイオリフイス11
4を素通りし得るため、又サーボチヤージヤ弁6
5が上記の通りポート65f,65g間を連通し
ているため、バンドブレーキB/Bの当該作動に
ストレスを生ずることはない。3速サーボレリー
ズ室3S/Rへの圧力は4−2シークエンス弁5
2の室52eに対し、この弁を図中左半部状態に
してポート52cをポート52fに通じさせる
も、第2シフト弁40がこのポート52fをドレ
ンポート40iに通じるため、回路116は引続
きドレンされる。従つて、ハイクラツチH/Cの
作動、バンドブレーキB/Bが非作動に切換わる
こととなり、自動変速機は前記第1表から明らか
な通りフオワードワンウエイクラツチFO/Cの
作動と相俟つて第3速を選択することができる。 なお、この第2速から第3速へのアツプシフト
変速に当り、ハイクラツチH/C及び3速サーボ
レリーズ室3S/Rへの圧力がワンウエイオリフ
イス119により絞られ、前記の如く図中右半部
状態のアキユムレータピストン66aを、室66
c内のライン圧に抗して押しのけつつ上昇するた
め、当該変速時のシヨツクを防止することができ
る。 (第4速) その後第4速を選択すべき運転状態になると、
コンピユータは前記第3表に如く第1シフトソレ
ノイド42をONに切換えて第1シフト弁38を
図中右半部状態に切換える。これにより第1シフ
ト弁38は2速サーボアプライ室2S/Aへの回
路113をDレンジ圧回路106から遮断する
も、ポート38kにおいて回路118に通じ、2
速サーボアプライ室2S/Aへ引続きDレンジ圧
を供給すると共に、回路126をドレンポート3
8eから遮断するも、ポート38jにおいて回路
125に通じ、これを経てドレンポート40eに
通ずることで、回路126を引続きドレンする。
第1シフト弁38は更にポート38h,38lを
介し回路116を回路118に通じ、回路11
8,116、ポート58h,58d、回路13
5、ワンウエイオリフイス136を経てDレンジ
圧を4速サーボアツプライ室4S/Aに供給する
ことで、バンドブレーキB/Bを作動状態に切換
え、フオワードクラツチF/C、ハイクラツチ
H/Cの作動保持と相俟つて前記第1表の如く自
動変速機を第4速選択状態にするくことができ
る。 なお、この第3速から第4速へのアツプシフト
変速に当り、4速サーボアプライ室4S/Aへの
4速選択圧(最高速段選択圧)はワンウエイオリ
フイス136により絞られ、前記の如く図中右半
部状態のアキユムレータピストン68aを室68
c内の背圧に抗して押しのけつつ徐々に上昇する
ため、当該変速時のシヨツクを防止することがで
きる。そしてアキユムレータピストン68aにか
かる室68c内の背圧が前記の通りエンジン出力
トルクに比例したものであることによつて、上記
の変速シヨツク軽減効果を確実に達成することが
できる。 (4→3ダウンシフト変速) 第4速選択中第3速を選択すべき運転状態にな
ると、コンピユータは前記第3表から明らかなよ
うに第1シフトソレノイド42をOFFして第1
シフト弁38を図中左半部状態に切換える。これ
により、前記第3速選択時と同じ状態となり、4
速サーボアプライ室4S/Aの圧力がワンウエイ
オリフイス136を素通りして速やかにドレンポ
ート40iより排除され、第3速へのダウンシフ
ト変速を行なうことができる。 (4→2ダウンシフト変速) 第4速選択中第2速を選択すべき運転状態にな
ると、コンピユータは前記第3表から明らかなよ
うに第1シフトソレノイド42をOFFして第1
シフト弁38を図中左半部状態に切換えると共
に、第2シフトソレノイド44をONして第2シ
フト弁40を図中右半部状態に切換える。第1シ
フト弁38の切換えにより2速サーボアプライ室
2S/Aへの回路113は回路118から回路1
06への接続を変更されて引続き2速サーボアプ
ライ室2S/Aへ圧力を供給する。又第2シフト
弁40の切換えにより回路118はDレンジ圧回
路106から遮断され、ドレンポート40eに通
ずる。これがため、ハイクラツチH/Cの作動圧
はワンウエイオリフイス119を素通りし、ワン
ウエイオリフイス120により絞られながら回路
118よりドレンポート40eよりも排除され、
3速サーボレリーズ室3S/R内の圧力もワンウ
エイオリフイス122により絞られた後同様の経
路で排除される。ところで3速サーボレリーズ室
3S/Rの圧力を回路124により導びかれてこ
れに応動する4−2シークエンス弁52は当該圧
力が抜ける迄は図中左半部状態を保ち、ポート3
8i,38hを経て回路116に通じたポート5
2cをドレンポート52dから遮断してポート5
2fに通じ続ける。これがため、回路116に通
じた4速サーボアプライ室4S/A内の圧力は排
除されず、3速サーボレリーズ室3S/Rの圧力
が抜け終る迄保持される。この間4速サーボアプ
ライ室4S/A内の圧力は回路116を経て4−
2リレー弁50に供給され、この弁を図中右半部
状態に保持する。従つて、2速サーボアプライ室
2S/Aへの回路113内の圧力はポート50
f,50c、回路117、ポート40k,40
h,52f,52c,38i,38h及び回路1
16、ポート58h,58d、回路135を経て
4速サーボアプライ室4S/A内を保圧する。 3速サーボレリーズ室3S/R内の圧力が抜け
ると、4−2シークエンス弁52が図中右半部状
態になつてポート52cをドレンポート52dに
通じ、回路116に通じた4速サーボアプライ室
4S/A内の圧力をドレンポート52dより排除
する。この排除により4−2リレー弁50は図中
左半部状態となつて、回路117の圧力をドレン
ポート50dより排除する。かくて当該変速に当
り、4速サーボアプライ室4S/A内の圧力は、
3速サーボレリーズ室3S/R及びハイクラツチ
H/C内の圧力が抜けた後に排除されることとな
り、前者の圧力が後者の圧力より先に抜けて4→
3→2と変速されるのを防止し、確実に4→2変
速することができる。 (3→2ダウンシフト変速) 前記第3速選択状態において第2速を選択すべ
き運転状態になると、コンピユータは前記第3表
から明らかなように第2シフトソレノイド44を
ONして第2シフト弁40を図中右半部状態に切
換える。この切換えによりポート40hがドレン
ポート40iからポート40kへと接続されて
も、第3速で回路116(4速サーボアプライ室
4S/A)が無圧状態で4−2リレー弁50を図
中左半部状態となし、回路117をドレンポート
50dに通じているため、ポート52fがドレン
ポートとなり、4−2シークエンス弁52は状態
の如何にかかわらず4速サーボアプライ室4S/
Aを無圧状態に保つ。 一方、第2シフト弁40の上記切換えは回路1
18をしてドレンポート40eに通じさせ、ハイ
クラチH/C及び3速サーボレリーズ室3S/R
室の圧力を4−2変速時につき前述した経路を経
て排除する。従つて、第3速から第2速へのダウ
ンシフト変速が得られるが、この際3速サーボレ
リーズ室3S/Rの圧力が以下の如くエンジン運
転状態に対し所定のタイミングで排除されるた
め、スムーズな変速が可能となる。 即ち、エンジン出力トルクが一定以下の場合、
これに応じた低いポート56cからのDレンジ圧
(ライン圧)がシヤトル弁56を図中左半部状態
にし、3−2タイミング弁48の室48eが回路
133およびポート56eを経てドレンポート5
6fに通ずるため、3−2タイミング弁48は図
中左半部状態となる。従つてこの低エンジン出力
トルクのもとでは、3速サーボレリーズ室3S/
Rの圧力がワンウエイオリフイス122の他に、
オリフイス48fをへても抜かれて、その抜け速
度が速い。エンジン出力トルクが一定以上の場
合、これに応じた高いポート56cからのDレン
ジ圧(ライン圧)がシヤトル弁56を図中右半部
状態にし、3−2タイミング弁48は回路109
からの制御圧により状態変化される。コンピユー
タは第3シフトソレノイド60をこのエンジン出
力トルクのもとでかつ所定の車速以上でONに
し、制御圧を元圧であるパイロツト圧と同じ値に
する。従つて3−2タイミング弁48は図中右半
部状態となり、3速サーボレリーズ室3S/Rの
圧力の抜け速度をワンウエイオリフイス122の
みによる低速とする。 かかる3速サーボレリーズ室3S/Rの排圧で
バンドブレードB/Bは、ピストン8が2速サー
ボアプライ室2S/A内の圧力により第3図中左
行されることによつて作動されるが、この間2速
サーボアプライ室2S/Aの容積増大にともなう
油流はサーボチヤージヤ弁65の第1図中左半部
状態(ワンウエイオリフイス114のバイパス状
態)によつてストレスなく行われ、バンドブレー
キB/Bの上記作動に遅れが生じ、これが滑るこ
とでエンジンの空吹けが生ずるのを防止すること
ができる。 (2→1ダウンシフト変速) 第2速選択状態において第1速を選択すべき運
転状態になると、コンピユータは前記第3表から
明らかな如く第1シフトソレノイド42をONし
て第1シフト弁38を図中右半部状態に切換え
る。これにより2速サーボアプライ室2S/Aへ
の回路113はDレンジ圧回路106から遮断さ
れ、ポート38f,38kを経て回路118に通
じる。ところで回路118が第2シフト弁40に
よりドレンポート40eに接続されているため、
2速サーボアプライ室2S/Aの圧力はワンウエ
イオリフイス114を素通りし、速やかに排除さ
れ第2速から第1速へのダウンシフト変速を得る
ことができる。 (オーバードライブ禁止) 運転者が第4速(オーバードライブ)へのアツ
プシフト変速を希望せず、第3速でのエンジンブ
レーキ走行を希望して、運転席の図示せざるOD
禁止スイツチを投入すると、これからの信号を受
けてコンピユータは第1及び第2シフトソレノイ
ド42,44を運転状態に応じ前記第3表に示す
組合せに沿つて、但し第4速が選択されることの
ないようON,OFF制御する。かくて、自動変速
機は前記Dレンジでの作用と同じ作用により第1
速乃至第3速間で変速を行なうことができる。 そして、第3速ではコンピユータが第3シフト
ソレノイド60をOFFし、回路109への制御
圧を0にしている。ここでエンジン出力トルクが
小さく(エンジンブレーキが必要な状態)、これ
に応じた低いポート56cからのDレンジ圧(ラ
イン圧)がシヤトル弁56を図中右半部状態にし
得ず、図中左半部状態にしていれば、上述の如く
0にされている回路109の制御圧が回路134
よりオーバーランクラツチコントロール弁58に
達してもこの弁を図中左半部状態にする。これが
ため、回路112からのDレンジ圧が回路137
及びオーバーランクラツチ減圧弁62を経てオー
バーランクラツチOR/Cに供給され、これを作
動することにより前記第1表から明らかな如く第
3速でのエンジンブレーキ走行を可能にする。こ
のエンジンブレーキ走行中オーバーランクラツチ
減圧弁62は、マニユアル弁ポート36から圧
力が出ていないため前記調圧作用により、オーバ
ーランクラツチOR/Cの作動油圧を減じ、その
容量を要求にマツチさせてエンジンブレーキシヨ
ツクを減ずる。なお、エンジン出力トルクが大き
くエンジンブレーキが不要な状態では、シヤトル
弁56がポート56cからの高いDレンジ圧によ
り図中右半部状態となり、オーバーランクラツチ
コントロール弁58を回路79からのパイロツト
圧により図中右半部状態にしてオーバーランクラ
ツチOR/Cを作動せず、エンジンブレーキがき
かない状態にする。この時オーバーランクラツチ
OR/Cの圧力はチエツクバルブ139を経てド
レンポート58eより速やかに排除され、その抜
け遅れを生ずることはない。 レンジ 運転者が第2速でのエンジンブレーキ走行を希
望する等して、マニユアル弁36をレンジにす
ると、このマニユアル弁は前記第2表の通りポー
ト36Dだけでなくポート36からも回路78
のライン圧を出力する。ポート36Dからは前記
したDレンジの場合と同様の経路をたどつて圧力
供給がなされ、コンピユータが第1、第2シフト
ソレノイド42,44を前記第3表に沿つて第1
速又は第2速が得られるようON、OFFすること
により、自動変速機を第1速及び第2速間で変速
させることができる。 マニユアル弁ポート36からの圧力(レン
ジ圧)は、回路140を経てオーバーランクラツ
チ減圧弁62のポート62cに達し、この弁を図
中左半部状態にする。回路140からのレンジ
圧は更にシヤトル弁56の室56gに達し、この
弁を図中左半部状態にロツクする。シヤトル弁5
6のかかる状態においては、オーバーランクラツ
チコントロール弁58の室58cに回路110の
制御圧が供給され、この制御圧をコンピユータは
第2速選択中第3シフトソレノイド60のOFF
を介して0となし、オーバーランクラツチコント
ロール弁58を図中左半部状態にしている。かく
て、回路112からのDレンジ圧が回路137、
オーバーランクラツチ減圧弁62及び回路138
を経てオーバーランクラツチOR/Cに供給さ
れ、これを作動することになり、第2速でのエン
ジンブレーキ走行が可能である。 なお、この時オーバークランチ減圧弁62は上
記の通りロツク状態のため減圧作用を行なわず、
オーバーランクラツチOR/Cの容量を要求に見
合うよう大きくして、該オーバーランクラツチ
OR/Cの滑りによりエンジンブレーキの効きが
悪くなるのを防止することができる。 しかして第1速選択中コンピユータは第3シフ
トソレノイド60をONして上記の制御圧を元圧
であるパイロツト圧と同じ値にし、オーバーラン
クラツチコントロール弁58を図中右半部状態と
なす。これによりオーバーランクラツチOR/C
の圧力はチエツクバルブ139、ポート58fを
経てドレンポート58eより排除され、オーバー
ランクラツチOR/Cは非作動となるため、Dレ
ンジ第1速の場合と同じ状態となる。 レンジ 運転者が第1速(低速段)でのエンジンブレー
キ走行を希望して、マニユアル弁36をレンジ
(低速段エンジンブレーキレンジ)にすると、こ
のマニユアル弁は前記第2表の通りポート36
D,36,36に回路78のライン圧を出力
する。ポート36Dからは前記したDレンジの場
合と同様の経路をたどつて圧力供給がなされ、コ
ンピユータが第1、第2シフトソレノイド42,
44を前記第3表に沿つて第1速又は第2速が得
られるようON、OFFすることにより自動変速機
を第1速及び第2速間で変速させることができ
る。ここで、レンジにもかかわらず第2速を選
択することがあるのは、走行中レンジにしてエ
ンジンが車輪から逆駆動された時、高車速域でエ
ンジンの過回転を生ずることがあり、これを防止
するためで、かかる状態のもとでは一旦第2速に
し、その後エンジンの過回転を生じないようにな
つた車速で第1速となすようにする。 マニユアル弁ポート36からの圧力は前記し
たレンジの場合と同じくシヤトル弁56及びオ
ーバーランクラツチ減圧弁62を夫々図中左半部
状態に保持し、オーバーランクラツチコントロー
ル弁58を回路109からの制御圧により状態変
化させる。ところでこの制御圧をコンピユータは
当該Iレンジで第3シフトソレノイド60の
OFFを介して0とし、オーバーランクラツチコ
ントロール弁58を図中左半部状態に保持してオ
ーバーランクラツチOR/Cを作動し続ける。 マニユアル弁ポート36からの圧力(低速段
エンジンブレーキレンジ圧)は回路132を経て
レンジ減圧弁54に達し、この弁は前記作用に
より回路132からの圧力を一定値に減圧して回
路131に出力する。ところで第2シフト弁40
は第1速か第2速かにかかわらず前記第3表の如
く図中右半部状態に電子制御されており、回路1
31の圧力を回路125に出力する。他方、第1
シフト弁38は第2速時前記第3表の通り図中左
半部状態であり、回路125の圧力をカツトする
と共に回路126をドレンポート38eに通じ
る。かくてローリバースブレーキLR/Bへの回
路130はシヤトルボール125及び回路125
を経てドレンポート38eに通じ、ローリバース
ブレーキLR/Bが非作動である。従つて、オー
バーランクラツチOR/Cの作動により第2速で
のエンジンブレーキ走行を可能にする。 第1速でもエンジンの過回転を生じない車速に
なつたところで前記の通り第1速となるが、この
第1速では第1シフト弁38が図中右半部状態で
あり、回路125を回路126に通じ、回路12
5に達してした圧力を回路126、シヤトルボー
ル127、回路130を経てローリバースブレー
キLR/Bに供給してこれを作動させる。かくて、
前記の通りオーバーランクラツチOR/Cが作動
されていることとも相俟つて第1速でのエンジン
ブレーキ走行を可能にする。 なお、第1速、第2速でのエンジンブレーキ走
行中、オーバーランクラツチ減圧弁62は前記の
通り図中左半部状態にロツクされているため、減
圧作用を行なわず、オーバーランクラツチOR/
Cの作動圧(容量)を要求に見合うよう高く保
ち、該オーバーランクラツチOR/Cの滑りによ
りエンジンブレーキの効きが悪くなるのを防止で
きる。又第1速でのエンジンブレーキ走行中、ロ
ーリバースブレーキLR/Bに向かう圧力がレ
ンジ減圧弁54の減圧作用により所定値に減圧さ
れるため、該ローリバースブレーキの容量を要求
に見合うようなものとなしてエンジンブレーキシ
ヨツクが生ずるのを防止できる。 ところで、回路131からのレンジ圧は第2
シフト弁40のスプール受圧面40lに作用して
スプール40bを図中右半部状態に保持する用を
なす、従つて、第2シフト弁40の電子制御系、
つまり第2シフトソレノイド44の電子制御系が
故障し、このシフト弁40を図中右半部状態にし
得なくなつても、このシフト弁状態をレンジ圧
により確保でき、上記の作用により対応変速段で
のエンジンブレーキを確実に得ることができる。 又回路131のレンジ圧は回路150を経て
室58iに達し、オーバーランクラツチコントロ
ール弁58を図中左半部状態に保持する用をな
す。従つて、この弁58の電子制御系、つまり第
3シフトソレノイド60の電子制御系が故障して
も弁58を図中左半部状態にし得なくなつても、
この状態をレンジ圧により確保してオーバーラ
ンクラツチOR/Cを作動可能とし、上記作用に
より対応変速段でのエンジンブレーキを確実に得
ることができる。 なお、前記Dレンジで上記電子制御系の故障が
発生すると、第2シフト弁40が図中左半部状態
を保つため第3速又は第4速しか選択させ得ない
が、登坂路で第1速又は第2速が必要な時は、運
転者がマニユアル弁36をレンジにすること
で、当該故障時も第2シフト弁40を図中右半部
状態にし得て第1速又は第2速での登坂路走行が
可能である。 Rレンジ 運転者が後退走行を希望して、マニユアル弁3
6をRレンジにすると、このマニユアル弁は前記
第2表の如くポート36Rのみに回路78のライ
ン圧を出力する。ポート36Rからの圧力(後退
選択圧)は回路128を経てワンウエイオリフイ
ス129により絞られた後リバースクラツチR/
Cに供給されてこれを作動すると同時に、アキユ
ムレータ68の室68dにも達する。一方、回路
128に出力された圧力はシヤトルボール127
を押しつつ回路130を経てローリバースブレー
キLR/Bに供給され、これも作動させる。かく
て自動変速機は前記第1表から明らかなように後
退段を選択することができる。 なおこの時、リバースクラツチR/Cへの圧力
はワンウエイオリフイス129により絞られた
後、アキユムレータ68の段付ピストン68a
(このピストンはマニユアル弁36をRレンジに
すると同時に前記の如く図中左半部位置にされて
いる)を図中下方へ押しのけつつ、徐々に上昇す
るため、該リバースクラツチR/Cの作動進行を
所定の速度で行なうことができ、P又はNレンジ
からRレンジへの切換時におけるセレクトシヨツ
クを軽減することができる。 後退走行を中止すべくマニユアル弁36をRレ
ンジから他のレンジに切換えると、ポート36R
がドレンポートとなり、リバースクラツチR/C
の圧力が排除されることとなるが、この時該圧力
の抜けはワンウエオリフイス129を素通りして
速やかに行なわれ、ローリバースブレーキLR/
Bの非作動遅れを生ずることはない。 (発明の効果) かくして本発明のシフト弁制御系故障対策装置
は上述の如く、 電子制御信号の有無に応動して、該信号の供給
時作動状態にされ、該信号の消失時非作動状態に
される第1シフト弁38及び第2シフト弁40を
具え、 マニユアル弁36の自動変速レンジDでは第2
シフト弁40の非作動状態(第1図中左半部状
態)で第1シフト弁38の非作動状態(第1図中
左半部状態)又は作動状態(第1図中右半部状
態)に応じた高速段(第3速、第4速)を選択す
ることができ、又第2シフト弁40の作動状態
(第1図中右半部状態)で第1シフト弁38の非
作動状態又は作動状態に応じた低速段(第2速、
第1速)を選択することができ、 前記マニユアル弁38の低速段エンジンブレー
キレンジにおいては、前記第2シフト弁40が
前記作動状態に電子制御されると共に、エンジン
ブレーキ用摩擦要素LR/Bが、該低速段エンジ
ンブレーキレンジで前記マニユアル弁36(ポー
ト36)から出力される低速段エンジンブレー
キレンジ圧により作動されることで、低速段での
エンジンブレーキが得られるようにした自動変速
機において、 前記低速段エンジンブレーキレンジ圧を前記第
2シフト弁40に導いてこのシフト弁を作動状態
に保つ低速段保持回路131を設けた構成になる
から、 第2シフト弁40の電子制御系が故障してこの
第2シフト弁を作動状態にし得なくなつても(低
速段を選択し得なくなつても)、マニユアル弁3
6を低速段エンジンブレーキレンジにすること
で、所要に応じ低速段を選択することができるよ
うになる。 従つて、当該故障時に低速段が得られなくなつ
て登坂路走行不能の事態に至つたり、低速段での
エンジンブレーキが得られなくなるのを回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明シフト弁制御系故障対策装置の
一実施例を示す自動変速機の変速制御油圧回路
図、第2図は同自動変速機の動力伝達列を示す骨
子図、第3図はこの動力伝達列におけるバンドブ
レーキの断面図である。 1……エンジン出力軸、2……入力軸、3……
トルクコンバータ、4……第1遊星歯車組、5…
…第2遊星歯車組、6……出力軸、H/C……ハ
イクラツチ、B/B……バンドブレーキ、R/C
……リバースクラツチ、LR/B……ローリバー
スブレーキ(エンジンブレーキ用摩擦要素)、
LO/C……ローワンウエイクラツチ、OR/C…
…オーバーランクラツチ、F/C……フオワード
クラツチ、FO/C……フオワードワンウエイク
ラツチ、O/P……オイルポンプ、20……プレ
ツシヤレギユレータ弁、22……プレツシヤモデ
イフアイア弁、24,34……デユーテイソレノ
イド、26……パイロツト弁、28……トルクコ
ンバータレギユレータ弁、30……ロツクアツプ
コントロール弁、32……シヤトル弁、36……
マニユアル弁、36……レンジ圧(低速段エ
ンジンブレーキレンジ圧)出力ポート、38……
第1シフト弁、40……第2シフト弁、42……
第1シフトソレノイド、44……第2シフトソレ
ノイド、46……フオワードクラツチ圧アキユム
レータ、48……3−2タイミング弁、50……
4−2リレー弁、52……4−2シークエンス
弁、54……レンジ減圧弁、56……シヤトル
弁、58……オーバーランクラツチコントロール
弁、60……第3シフトソレノイド、62……オ
ーバーランクラツチ減圧弁、64……2速サーボ
アプライ圧アキユムレータ、65……サーボチヤ
ージヤ弁、66……3速サーボレリーズ圧アキユ
ムレータ、68……4速サーボアプライ圧アキユ
ムレータ、70……アキユムレータコントロール
弁、131……低速段保持回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電子制御信号の有無に応動して、該信号の供
    給時作動状態にされ、該信号の消失時非作動状態
    にされる第1シフト弁及び第2シフト弁を具え、 マニユアル弁の自動変速レンジにおいては、第
    2シフト弁の非作動状態で第1シフト弁の非作動
    状態又は作動状態に応じた高速段を選択すること
    ができ、又第2シフト弁の作動状態で第1シフト
    弁の非作動状態又は作動状態に応じた低速段を選
    択することができ、 前記マニユアル弁の低速段エンジンブレーキレ
    ンジにおいては、前記第2シフト弁が前記作動状
    態に電子制御されると共に、エンジンブレーキ用
    摩擦要素が、該低速段エンジンブレーキレンジで
    前記マニユアル弁から出力される低速段エンジン
    ブレーキレンジ圧により作動されることで、低速
    段でのエンジンブレーキが得られるようにした自
    動変速機において、 前記低速段エンジンブレーキレンジ圧を前記第
    2シフト弁に導いてこのシフト弁を作動状態に保
    つ低速段保持回路を設けてなることを特徴とする
    自動変速機のシフト弁制御系故障対策装置。
JP61000154A 1986-01-07 1986-01-07 自動変速機のシフト弁制御系故障対策装置 Granted JPS62159839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61000154A JPS62159839A (ja) 1986-01-07 1986-01-07 自動変速機のシフト弁制御系故障対策装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61000154A JPS62159839A (ja) 1986-01-07 1986-01-07 自動変速機のシフト弁制御系故障対策装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62159839A JPS62159839A (ja) 1987-07-15
JPH0481065B2 true JPH0481065B2 (ja) 1992-12-22

Family

ID=11466123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61000154A Granted JPS62159839A (ja) 1986-01-07 1986-01-07 自動変速機のシフト弁制御系故障対策装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62159839A (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2748550B2 (ja) * 1989-05-18 1998-05-06 日産自動車株式会社 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置
EP0398344B1 (en) * 1989-05-18 1996-01-17 Nissan Motor Co., Ltd. Safeguard for shift control for auxiliary gearing of automatic transmission
JP2743467B2 (ja) * 1989-05-18 1998-04-22 日産自動車株式会社 副変速機の変速制御装置
EP0398343B1 (en) * 1989-05-18 1996-02-28 Nissan Motor Co., Ltd. Transient control of shift in auxiliary gearing for quick engine braking
JP2751394B2 (ja) * 1989-05-18 1998-05-18 日産自動車株式会社 自動変速機のセレクトダウンシフト変速制御装置
US5146891A (en) * 1989-12-13 1992-09-15 Nissan Motor Company, Limited System and method for controlling fuel supply to internal combustion engine according to operation of automatic transmision applicable to automotive vehicle
JPH11294575A (ja) * 1998-04-09 1999-10-29 Nissan Motor Co Ltd マニュアルレンジ付き自動変速機のロックアップ制御装置
JP3329309B2 (ja) * 1998-04-14 2002-09-30 日産自動車株式会社 自動変速機の変速モード切替制御装置
JP3230515B2 (ja) * 1998-04-14 2001-11-19 日産自動車株式会社 手動変速可能な自動変速機の変速制御装置
KR100320528B1 (ko) * 1999-12-28 2002-01-15 이계안 차량용 자동변속기의 유압 제어 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62159839A (ja) 1987-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0481061B2 (ja)
US4680992A (en) Downshift timing and engine brake control for automatic transmission
JPH0474575B2 (ja)
JPS5930943B2 (ja) 自動変速機のインタ−ロツク防止装置
JPH0481065B2 (ja)
JPS621141B2 (ja)
JPS6350579B2 (ja)
JP2751394B2 (ja) 自動変速機のセレクトダウンシフト変速制御装置
JPS6318055B2 (ja)
JP2748550B2 (ja) 自動変速機のエンジンブレーキ制御装置
JP2000205407A (ja) 自動変速機の液圧制御装置
JPH0517430B2 (ja)
KR0168112B1 (ko) 자동차용 자동 변속시스템
JPS6280338A (ja) 自動変速機のバツクアツプ圧制御装置
JPH0517431B2 (ja)
JPH0517432B2 (ja)
JP2663635B2 (ja) 副変速機の変速制御装置
JP2958957B2 (ja) 自動変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦要素の締結制御装置
JP2743468B2 (ja) 副変速機の変速制御装置
JP2666423B2 (ja) 自動変速機のライン圧制御装置
JP2763333B2 (ja) 副変速機付き多段自動変速機の変速制御装置
JPH0517981B2 (ja)
JPH028182B2 (ja)
JP2749632B2 (ja) 自動変速機の飛越変速制御装置
JP3429049B2 (ja) 自動変速機の油圧制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term