JPH05345395A - 樹脂積層成形品 - Google Patents

樹脂積層成形品

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Publication number
JPH05345395A
JPH05345395A JP4153976A JP15397692A JPH05345395A JP H05345395 A JPH05345395 A JP H05345395A JP 4153976 A JP4153976 A JP 4153976A JP 15397692 A JP15397692 A JP 15397692A JP H05345395 A JPH05345395 A JP H05345395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
polyester resin
laminated
backup
mixed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4153976A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Shimo
嘉男 下
Katsuaki Kimoto
勝亮 木本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Publication of JPH05345395A publication Critical patent/JPH05345395A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面平滑性のすぐれた外観にする。大型の成形
品であっても成形を容易に行なう。 【構成】成形品の表面層となる着色ゲルコート層1にマ
イカ粉を混合したポリエステル樹脂層2を積層する。ポ
リエステル樹脂層2に成形品の裏面層となるバックアッ
プ層3を積層する。バックアップ層3を低収縮剤を混合
した低収縮樹脂にて形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプレーアップまたは
ハンドレイアップにて積層成形される樹脂積層成形品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スプレーアップまたはハンドレイ
アップにて図3、図4に示されるように積層成形される
樹脂積層成形品Aにおいては、一般的に次のような工程
で成形が行なわれる。 成形型の整備 成形型への離型剤の塗布 着色ゲルコート層を形成するポリエステル樹脂の塗
布(0.3〜0.6mm厚) 硬化 バックアップ層の積層(樹脂、硬化剤、ガラス繊維
チョップトストランドの吹き付け) 硬化 しかしながら、上記の工程にて成形された成形品の外観
は、バックアップ層3内に含まれるガラス繊維チョップ
トストランドによる影響で表面にヒケが生じた状態とな
っており、表面平滑性が悪いものとなり、商品価値面で
好ましくない。これは、スプレーアップにて形成される
バックアップ層3としてのポリエステル樹脂中に含まれ
るガラス繊維チョップトストランドによってポリエステ
ル樹脂の硬化時の収縮率が異なるために生じるポリエス
テル樹脂のヒケによるものであり、ガラス繊維チョップ
トストランドによってバックアップ層3を形成するポリ
エステル樹脂にヒケが生じると、このヒケによって着色
ゲルコート層1にヒケの影響がでて着色ゲルコート層1
の表面が凹凸状になるためである。
【0003】このため、バックアップ層3に生じるヒケ
の影響が着色ゲルコート層1にでないようにして成形品
の表面外観の向上を図るために例えば、図5、図6に示
されるようにゲルコート層1とバックアップ層3との間
に長いストランドを交差させ、特殊なバインダーで不織
布状に接着成形したサーフェイスマット5を挿入するよ
うな方法がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような方法においては、大型成形品の場合、サーフェイ
スマット5を予め成形型4に沿った形に形成して成形型
4に配置しなければならず、手間がかかると共に成形品
の形状に制約を受け、工数,コストの影響が大きいとい
う問題があった。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、表面外観が良好であると共に大型の成形品で
あっても成形を容易に行なうことができる樹脂積層成形
品を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、成形品の表面層となる着色ゲルコート
層1にマイカ粉を混合したポリエステル樹脂層2を積層
し、このポリエステル樹脂層2に成形品の裏面層となる
バックアップ層3を積層し、このバックアップ層3を低
収縮剤を混合した低収縮樹脂にて形成したものである。
【0007】
【作用】しかして、樹脂積層成形品Aは、成形品の表面
層となる着色ゲルコート層1にマイカ粉を混合したポリ
エステル樹脂層2を積層し、このポリエステル樹脂層2
に成形品の裏面層となるバックアップ層3を積層して成
形されるものであり、着色ゲルコート層1とバックアッ
プ層3との間にマイカ粉を混合したポリエステル樹脂層
2を介在させるようになっているために、成形品の表面
層となる着色ゲルコート層1にヒケによる影響がでるの
をポリエステル樹脂層2の存在によって防止することが
でき、表面平滑性のすぐれた外観を有する成形品が得ら
れるものであり、また、大型の成形品を積層成形するよ
うな場合でも着色ゲルコート層1とポリエステル樹脂層
2とバックアップ層3を順次積層成形することで成形す
ることができ、積層成形によって手間をかけずに容易に
大型の成形品を成形することができる。また、バックア
ップ層3を低収縮剤を混合した低収縮樹脂にて形成して
あることによって、バックアップ層3の硬化時にバック
アップ層3に反りや収縮によるヒケが発生するのを避け
ることができ、バックアップ層3の収縮によって成形品
に反りが発生するのを防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示された実施例に基づいて
詳述する。浴槽や壁材として用いられる樹脂積層成形品
Aは、図1に示されるように成形品の表面層となる着色
ゲルコート層1と、成形品の裏面層となるバックアップ
層3との間にマイカ粉を混合したポリエステル樹脂層2
を介在させて形成されている。
【0009】着色ゲルコート層1に積層されるポリエス
テル樹脂層2は、ポリエステル樹脂にポリエステル樹脂
の硬化時にポリエステル樹脂にヒケの影響がでないマイ
カ粉を適量混合して形成されている。ここで、マイカ粉
は粒径の異なるもの同士をポリエステル樹脂に添加混合
するようにしてもよい。ポリエステル樹脂層2に積層さ
れるバックアップ層3は、低収縮剤を混合した低収縮樹
脂と硬化剤とガラス繊維チョップトストランドにて形成
されている。
【0010】しかして、樹脂積層成形品Aをスプレーア
ップまたはハンドレイアップにて積層成形するにあたっ
ては、先ず、成形型4を整備(清掃)し、次いで成形型
4に離型剤を塗布(ミラーグレーズをウエスで塗布)
し、成形型4に0.3〜0.6mm厚で着色ゲルコート
層1を積層し、これを55℃の温度下で20分放置して
硬化させ、次いで粒径60〜600μの範囲のマイカ粉
をポリエステル樹脂に対して10〜25重量%添加混合
されたものを積層してポリエステル樹脂層2を形成し、
これを55℃の温度下で20分放置して硬化させる。こ
こで、マイカ粉を混合したポリエステル樹脂層2として
詳しく詳述すると、スゾライトマイカ(商品名)の重量
平均フレーク径230μのもの(重量平均アスペクト比
65)をポリエステル樹脂に20%添加し、混合したも
のを0.05mm厚で着色ゲルコート層1に積層してポ
リエステル樹脂層2を形成する。次いで低収縮剤を混合
した低収縮樹脂、硬化剤、ガラス繊維チョップトストラ
ンドをポリエステル樹脂層2に積層してバックアップ層
3を形成し、これを60℃の温度下で60分放置して硬
化させた後に脱型して樹脂積層成形品Aが形成されるも
のである。ここで、低収縮剤を混合した低収縮樹脂とし
ては、例えば低収縮剤添加型樹脂または低スチレン含有
ポリエステル樹脂が用いられる。低収縮剤添加型樹脂と
しては、例えばポリセット2908PT(日立化成社
製)が用いられるものであり、含有される低収縮剤とし
てはポリスチレンやポリエチレン微粒子である。また、
低スチレン含有ポリエステル樹脂(スチレン含有量35
〜40%)としては、例えばエスターRL2270(三
井東圧社製)が用いられるものである。
【0011】そして、積層成形される樹脂積層成形品A
は、マイカ粉が混合されたポリエステル樹脂層2の存在
によって成形品の表面層となる着色ゲルコート層1にヒ
ケによる影響がでるのを防止することができ、表面平滑
性のすぐれた外観を有する成形品が得られるものであ
り、また、ポリエステル樹脂層2をバックアップ層3と
着色ゲルコート層1との間に設けるようにするといえど
も、ポリエステル樹脂層2は着色ゲルコート層1やバッ
クアップ層3を積層するのと同じくスプレーアップまた
はハンドレイアップにて簡単に積層することができるも
のであり、大型の成形品を製造する場合においても各層
をそれぞれ積層することで簡単に大型の成形品を製造す
ることができるものである。
【0012】
【発明の効果】本発明の樹脂積層成形品は上述のよう
に、成形品の表面層となる着色ゲルコート層にマイカ粉
を混合したポリエステル樹脂層を積層し、このポリエス
テル樹脂層に成形品の裏面層となるバックアップ層を積
層してあるので、着色ゲルコート層とバックアップ層と
の間に介在されるマイカ粉を混合したポリエステル樹脂
層の存在によって成形品の表面層となる着色ゲルコート
層にヒケによる影響がでるのを防止することができ、表
面平滑性のすぐれた外観が得られるものであり、さら
に、大型の成形品を積層成形するような場合には着色ゲ
ルコート層とマイカ粉を混合したポリエステル樹脂層と
バックアップ層を順次積層成形することで成形すること
ができるものであり、積層成形によって手間をかけずに
容易に大型の成形品を成形することができるものであ
る。また、成形品は着色ゲルコート層とポリエステル樹
脂層とバックアップ層によって3層構造とされているた
めに強度を高くすることができると共にバックアップ層
の収縮による成形品の反りを防止することができるもの
である。また、バックアップ層を低収縮剤を混合した低
収縮樹脂にて形成してあるので、バックアップ層の硬化
時にバックアップ層に反りや収縮によるヒケが発生する
のを避けることができ、バックアップ層の収縮によって
成形品に反りが発生するのを防止することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同上の成形状態を示す断面図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】同上の成形状態を示す断面図である。
【図5】他の従来例を示す部分断面図である。
【図6】同上の成形状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 着色ゲルコート層 2 ポリエステル樹脂層 3 バックアップ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06 B29L 9:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品の表面層となる着色ゲルコート層
    にマイカ粉を混合したポリエステル樹脂層を積層し、こ
    のポリエステル樹脂層に成形品の裏面層となるバックア
    ップ層を積層し、このバックアップ層を低収縮剤を混合
    した低収縮樹脂にて形成して成ることを特徴とする樹脂
    積層成形品。
JP4153976A 1992-06-15 1992-06-15 樹脂積層成形品 Withdrawn JPH05345395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4153976A JPH05345395A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 樹脂積層成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4153976A JPH05345395A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 樹脂積層成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05345395A true JPH05345395A (ja) 1993-12-27

Family

ID=15574198

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4153976A Withdrawn JPH05345395A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 樹脂積層成形品

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831