JPH05344641A - 保護継電器 - Google Patents
保護継電器Info
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- JPH05344641A JPH05344641A JP4144538A JP14453892A JPH05344641A JP H05344641 A JPH05344641 A JP H05344641A JP 4144538 A JP4144538 A JP 4144538A JP 14453892 A JP14453892 A JP 14453892A JP H05344641 A JPH05344641 A JP H05344641A
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- Japan
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- input terminal
- bandpass filter
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、点検入力を直接バンドパスフィルタ
に印加できるように構成した過電流継電器を提供するこ
とにある。 【構成】本発明は、系統の電気量を入力量として事故時
の状態を検出する検出手段と、前記事故時の検出手段の
各構成要素が正常か否かを判断する点検用信号を入力す
る信号入力手段と、点検指令を入力する点検指令入力手
段とからなる保護継電器において、前記事故検出手段の
構成要素であるアナログフィルタ要素を形成する演算増
幅器の反転入力端子に前記点検信号を抵抗器を介して入
力する点検手段を備えているので、点検入力無のとき時
サミングポイントが正常時に0Vであり、フィルタ動作
に影響はない。従って実入力に対してバンドパスフィル
タとなり、一方点検入力に対してはローパスフィルタ相
当となる。したがって、基本的な商用周波数領域でのフ
ィルタ特性に変化はないので、過電流継電器本来の機能
に問題はない。
に印加できるように構成した過電流継電器を提供するこ
とにある。 【構成】本発明は、系統の電気量を入力量として事故時
の状態を検出する検出手段と、前記事故時の検出手段の
各構成要素が正常か否かを判断する点検用信号を入力す
る信号入力手段と、点検指令を入力する点検指令入力手
段とからなる保護継電器において、前記事故検出手段の
構成要素であるアナログフィルタ要素を形成する演算増
幅器の反転入力端子に前記点検信号を抵抗器を介して入
力する点検手段を備えているので、点検入力無のとき時
サミングポイントが正常時に0Vであり、フィルタ動作
に影響はない。従って実入力に対してバンドパスフィル
タとなり、一方点検入力に対してはローパスフィルタ相
当となる。したがって、基本的な商用周波数領域でのフ
ィルタ特性に変化はないので、過電流継電器本来の機能
に問題はない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保護継電器に係り、特に
その動作点検時の信頼性向上を図ったディジタル保護継
電器に関する。
その動作点検時の信頼性向上を図ったディジタル保護継
電器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電力系統(特に配電システム)の
信頼性を向上させるために、図3図示の特性を有する過
電流継電器が配電線保護用の保護継電装置に用いられて
いる。周知の如く、過電流継電器は整定動作値以上の電
流が流れると動作するから、電流が小さいときには動作
しにくく、したがって動作時間が長くなり、電流が大き
いときには動作時間が短かくなる傾向をもっている。こ
れを入力電流の大きさに対する動作時間特性の点から分
類すると次の様になる。
信頼性を向上させるために、図3図示の特性を有する過
電流継電器が配電線保護用の保護継電装置に用いられて
いる。周知の如く、過電流継電器は整定動作値以上の電
流が流れると動作するから、電流が小さいときには動作
しにくく、したがって動作時間が長くなり、電流が大き
いときには動作時間が短かくなる傾向をもっている。こ
れを入力電流の大きさに対する動作時間特性の点から分
類すると次の様になる。
【0003】(I)定限時特性(高速度動作) (II)反限時特性 (III )反限時・定限時特性 (IV)強反限時特性 などであり、図3はそれらの特性曲線を示したものであ
る。
る。
【0004】一般に、過電流継電器における反限時特性
の効果は事故電流が大きい程動作時間が短くなることに
よって、選択性を維持しながら、かつできるだけ早く事
故の除去を行なうことを保護責務としている。また、こ
の種の過電流継電器(以下OCRという)は、経済性の
面よりOCR単独で配電線の短絡保護を行なっているの
で、誤動作,誤不動作のない高信頼度のものが要求され
る。
の効果は事故電流が大きい程動作時間が短くなることに
よって、選択性を維持しながら、かつできるだけ早く事
故の除去を行なうことを保護責務としている。また、こ
の種の過電流継電器(以下OCRという)は、経済性の
面よりOCR単独で配電線の短絡保護を行なっているの
で、誤動作,誤不動作のない高信頼度のものが要求され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く、配電線
保護に適用されるOCRは極めて高信頼度が要求され
る。これは、万一不要応動した場合に電力の供給不能と
なり、その影響は非常に大きいからである。
保護に適用されるOCRは極めて高信頼度が要求され
る。これは、万一不要応動した場合に電力の供給不能と
なり、その影響は非常に大きいからである。
【0006】以下、OCRが不要応動した場合の不具合
について説明する。図5は一般的なOCRの構成を示し
たブロック図である。同図に示すように、OCRは電流
変成器CT(入力電流の適切なレベルへの変換)1、点
検信号発生器(商用周波数相当の方形波信号を出力)
2、加算器ADD9、バンドパスフィルタBPF(高周
波及び低周波成分を除去)10、マルチプレクサ(入力
電気量の切換)4、A/D変換器(アナログ量を1と0
で表わすディジタル信号への変換)5、CPU(ディジ
タル量の演算処理)6、出力回路7および出力補助リレ
ーX8から構成されている。
について説明する。図5は一般的なOCRの構成を示し
たブロック図である。同図に示すように、OCRは電流
変成器CT(入力電流の適切なレベルへの変換)1、点
検信号発生器(商用周波数相当の方形波信号を出力)
2、加算器ADD9、バンドパスフィルタBPF(高周
波及び低周波成分を除去)10、マルチプレクサ(入力
電気量の切換)4、A/D変換器(アナログ量を1と0
で表わすディジタル信号への変換)5、CPU(ディジ
タル量の演算処理)6、出力回路7および出力補助リレ
ーX8から構成されている。
【0007】以上の如く構成されるOCRは次の様な不
具合を起す可能性がある。近年、保護継電器の分野でも
小形化の要求が強く、現在ではプリント基板に部品を全
て実装している。当然のことながら、構成部分例えばア
ナログフィルタ、CPUなどの電子部分の不良が万一発
生した場合、正常な動作判定が不可能となる。そうなる
と、系統事故時に保護不能となり、過電流状態をしゃ断
できなくなり、関連機器(例えばトランス)にダメージ
を与えるという重大な不具合が生じる。したがって、一
般には簡便な動作点検機構(例えば外部より点検指令を
与えることにより動作側点検可能)を設けることでリレ
ーが正常に動作するか否かの確認ができる様に構成され
ている。
具合を起す可能性がある。近年、保護継電器の分野でも
小形化の要求が強く、現在ではプリント基板に部品を全
て実装している。当然のことながら、構成部分例えばア
ナログフィルタ、CPUなどの電子部分の不良が万一発
生した場合、正常な動作判定が不可能となる。そうなる
と、系統事故時に保護不能となり、過電流状態をしゃ断
できなくなり、関連機器(例えばトランス)にダメージ
を与えるという重大な不具合が生じる。したがって、一
般には簡便な動作点検機構(例えば外部より点検指令を
与えることにより動作側点検可能)を設けることでリレ
ーが正常に動作するか否かの確認ができる様に構成され
ている。
【0008】以下、この点検動作を図5について説明す
る。まず、常時の点検指令「無し」の状態について説明
する。入力電気量IA ,IB ,IC ,IO は電流変成器
1にて所定の絶縁された信号に変換され、次段の加算器
(以下ADDという)9の入力端子の一端に入力され
る。一方、点検信号(V=0V)が点検信号発生器2よ
りADD9の他端に入力される。ADD9ではそれぞれ
の入力量が加算され、次段のバンドパスフィルタ(BP
F)10にて高周波及び低周波成分をカットした電気量
を得る。そして、これらの電気量は次段のマルチプレク
サ4にて順次、入力電気量を時分割に切換えて、次段の
A/D変換器5にてアナログ量をディジタル量に変換
し、CPU6にて所定の演算(入力電気量が整定値より
大きい場合は動作信号を出力する)を実施し、動作信号
を出力する場合は次段の出力回路7を経て出力補助リレ
ー8が動作する。
る。まず、常時の点検指令「無し」の状態について説明
する。入力電気量IA ,IB ,IC ,IO は電流変成器
1にて所定の絶縁された信号に変換され、次段の加算器
(以下ADDという)9の入力端子の一端に入力され
る。一方、点検信号(V=0V)が点検信号発生器2よ
りADD9の他端に入力される。ADD9ではそれぞれ
の入力量が加算され、次段のバンドパスフィルタ(BP
F)10にて高周波及び低周波成分をカットした電気量
を得る。そして、これらの電気量は次段のマルチプレク
サ4にて順次、入力電気量を時分割に切換えて、次段の
A/D変換器5にてアナログ量をディジタル量に変換
し、CPU6にて所定の演算(入力電気量が整定値より
大きい場合は動作信号を出力する)を実施し、動作信号
を出力する場合は次段の出力回路7を経て出力補助リレ
ー8が動作する。
【0009】次に、点検指令「有」の状態について説明
する。点検指令により点検信号発生器2は商用周波数に
対応した所定の動作条件に対応した信号をADD9に与
え、次段のBPF10、さらにマルチプレクサ4を経て
A/D変換器5にてディジタル量に変換され、次段のC
PU6にそのデータは各電気量ごとにセーブされる。そ
して、CPU6ではこのようにして得られた電気量が所
定の値であるか否かを判定し、万一異常な場合は例えば
「アナログ回路不良」の表示を外部に行なう。一方、正
常な場合は出力回路7を経て補助リレー8を動作させ点
検が完了する。
する。点検指令により点検信号発生器2は商用周波数に
対応した所定の動作条件に対応した信号をADD9に与
え、次段のBPF10、さらにマルチプレクサ4を経て
A/D変換器5にてディジタル量に変換され、次段のC
PU6にそのデータは各電気量ごとにセーブされる。そ
して、CPU6ではこのようにして得られた電気量が所
定の値であるか否かを判定し、万一異常な場合は例えば
「アナログ回路不良」の表示を外部に行なう。一方、正
常な場合は出力回路7を経て補助リレー8を動作させ点
検が完了する。
【0010】以上の動作原理にて応動するOCRの場
合、系統事故(例えば短絡)が発生して異常な過電流状
態と事故時に発生する過渡直流分が入力電気量として入
力される場合があるが、よく知られる様に過渡直流分は
BPF10にてカットされ、動作判定に支障がない様に
構成するのが普通である。しかし、この従来のOCRの
場合は、BPF10の前段に点検用入力信号を印加する
ため加算器9が必要となり、それに伴い動作判定に支障
をきたす恐れが生じ、また回路構成も複雑になるという
問題があった。
合、系統事故(例えば短絡)が発生して異常な過電流状
態と事故時に発生する過渡直流分が入力電気量として入
力される場合があるが、よく知られる様に過渡直流分は
BPF10にてカットされ、動作判定に支障がない様に
構成するのが普通である。しかし、この従来のOCRの
場合は、BPF10の前段に点検用入力信号を印加する
ため加算器9が必要となり、それに伴い動作判定に支障
をきたす恐れが生じ、また回路構成も複雑になるという
問題があった。
【0011】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、回路構成を複雑にしていた
加算器を用いず点検入力を直接バンドパスフィルタに印
加できる構成にして同様な機能を得られるようにした過
電流継電器を提供することにある。
たものであり、その目的は、回路構成を複雑にしていた
加算器を用いず点検入力を直接バンドパスフィルタに印
加できる構成にして同様な機能を得られるようにした過
電流継電器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の保護継電器は、系統の電気量を入力量とし
て事故時の状態を検出する事故検出手段と、前記事故時
の検出手段の各構成要素が正常か否かを判断するため点
検信号を入力する信号入力手段と、点検指令を入力する
点検指令入力手段と、前記事故検出手段の構成要素であ
るアナログフィルタ要素を形成する演算増幅器の反転入
力端子に前記点検信号を抵抗器を介して入力する点検手
段を備えたことを特徴とする。
に、本発明の保護継電器は、系統の電気量を入力量とし
て事故時の状態を検出する事故検出手段と、前記事故時
の検出手段の各構成要素が正常か否かを判断するため点
検信号を入力する信号入力手段と、点検指令を入力する
点検指令入力手段と、前記事故検出手段の構成要素であ
るアナログフィルタ要素を形成する演算増幅器の反転入
力端子に前記点検信号を抵抗器を介して入力する点検手
段を備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によれば、点検入力はフィルタ用の反転
入力端子(サミングポイント)に接続されているので、
点検入力無のとき(点検信号=0V)はサミングポイン
トが正常時に0Vであり、フィルタ動作に影響はない。
従って、実入力に対してはバンドパスフィルタとなり、
一方点検入力に対してはローパスフィルタ相当となるの
で、基本的な商用周波数領域でのフィルタ特性に変化は
なく、過電流継電器本来の機能に問題はない。
入力端子(サミングポイント)に接続されているので、
点検入力無のとき(点検信号=0V)はサミングポイン
トが正常時に0Vであり、フィルタ動作に影響はない。
従って、実入力に対してはバンドパスフィルタとなり、
一方点検入力に対してはローパスフィルタ相当となるの
で、基本的な商用周波数領域でのフィルタ特性に変化は
なく、過電流継電器本来の機能に問題はない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の一実施例のブロック構成図であ
る。なお、既に説明した図5の保護継電器と同一部分は
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
する。図1は本発明の一実施例のブロック構成図であ
る。なお、既に説明した図5の保護継電器と同一部分は
同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0015】図1に示すように、本実施例の過電流継電
器OCRは電流変成器CT(入力電流の適切なレベルへ
の変換)1、点検信号発生器(商用周波数の方形波信号
を出力)2、バンドパスフィルタBPF(低周波及び高
周波成分を除去)3、マルチプレクサ(各入力量の切
換)4、A/D変換器(アナログ量を1と0で表わすデ
ジタル信号への変換)5、CPU(デジタル量の演算処
理)6、出力回路(CPU出力により補助リレーを駆動
するドライバー)7および出力補助リレー8から構成さ
れている。
器OCRは電流変成器CT(入力電流の適切なレベルへ
の変換)1、点検信号発生器(商用周波数の方形波信号
を出力)2、バンドパスフィルタBPF(低周波及び高
周波成分を除去)3、マルチプレクサ(各入力量の切
換)4、A/D変換器(アナログ量を1と0で表わすデ
ジタル信号への変換)5、CPU(デジタル量の演算処
理)6、出力回路(CPU出力により補助リレーを駆動
するドライバー)7および出力補助リレー8から構成さ
れている。
【0016】また、図2はBPF3の詳細な回路図であ
る。同図において、BPF3は既に説明した図5のBP
F10に点検用入力端子31を抵抗器32を介して演算
増幅器オペアンプ37の反転入力端子へ追加接続したも
のである。なお、30は実入力端子、33,36は抵抗
器、34,35はコンデンサ、38は出力端子であり、
また前記オペアンプ37の+端子は接地されている。
る。同図において、BPF3は既に説明した図5のBP
F10に点検用入力端子31を抵抗器32を介して演算
増幅器オペアンプ37の反転入力端子へ追加接続したも
のである。なお、30は実入力端子、33,36は抵抗
器、34,35はコンデンサ、38は出力端子であり、
また前記オペアンプ37の+端子は接地されている。
【0017】次に、本実施例の動作を説明する。図1及
び図2の回路において、次のモードを想定して説明す
る。 (イ)過渡直流分重畳時の過電流状態 (ロ)点検入力時(実入力は無し) まず、(イ)の過渡直流分重畳時の過電流状態におい
て、本実施例のOCRが正常に動作することを以下に説
明する。
び図2の回路において、次のモードを想定して説明す
る。 (イ)過渡直流分重畳時の過電流状態 (ロ)点検入力時(実入力は無し) まず、(イ)の過渡直流分重畳時の過電流状態におい
て、本実施例のOCRが正常に動作することを以下に説
明する。
【0018】入力電流は電流変成器1を介し、入力に比
例した電気量がBPF3に入力される。一方、点検信号
発生器2の出力は点検指令無い状態であり、0VがBP
F3の点検入力側の端子31に印加される。
例した電気量がBPF3に入力される。一方、点検信号
発生器2の出力は点検指令無い状態であり、0VがBP
F3の点検入力側の端子31に印加される。
【0019】本発明の主要部を示す図2のBPF3は以
上の入力に次の如く応動する。点検入力端子31には前
述の如く0Vが抵抗器32を介してオペアンプ37の反
転入力端子に印加される。周知のようにオペアンプ37
の反転入力端子は常時0Vであることにより点検入力は
一切BPF3の応動に関係しない。すなわち、通常のバ
ンドパスフィルタとして応動することになり、過渡直流
分の重畳した実入力がBPF3にて過渡直流分が除去さ
れ、商用周波成分のみが導出され、A/D変換器5を経
てCPU6にて所定の演算が行なわれ、動作信号を出力
し次段の出力回路7を経て出力補助リレー8を動作させ
る。
上の入力に次の如く応動する。点検入力端子31には前
述の如く0Vが抵抗器32を介してオペアンプ37の反
転入力端子に印加される。周知のようにオペアンプ37
の反転入力端子は常時0Vであることにより点検入力は
一切BPF3の応動に関係しない。すなわち、通常のバ
ンドパスフィルタとして応動することになり、過渡直流
分の重畳した実入力がBPF3にて過渡直流分が除去さ
れ、商用周波成分のみが導出され、A/D変換器5を経
てCPU6にて所定の演算が行なわれ、動作信号を出力
し次段の出力回路7を経て出力補助リレー8を動作させ
る。
【0020】次に、(ロ)の点検入力印加時の応動につ
いて以下に説明する。図2の実入力端子30には0Vが
印加される(実入力=0の為)、一方、点検入力端子3
1には点検信号例えば60Hz相当の方形波信号が印加
され、所定の出力を出力端子38に導出する。そして前
述の如く所定のディジタル変換の上そのレベルに異常が
ないかをCPU6にて判定し点検動作が可能となる。
いて以下に説明する。図2の実入力端子30には0Vが
印加される(実入力=0の為)、一方、点検入力端子3
1には点検信号例えば60Hz相当の方形波信号が印加
され、所定の出力を出力端子38に導出する。そして前
述の如く所定のディジタル変換の上そのレベルに異常が
ないかをCPU6にて判定し点検動作が可能となる。
【0021】なお、BPF3の構成部品の例えばコンデ
ンサ34、抵抗器36などの部品に不良(短絡あるいは
開放)が生じた場合は、所定の出力量が出力端子38に
導出されない為CPU6にて異常を発見できる。
ンサ34、抵抗器36などの部品に不良(短絡あるいは
開放)が生じた場合は、所定の出力量が出力端子38に
導出されない為CPU6にて異常を発見できる。
【0022】上述したように、本実施例によれば、過渡
直流分の重畳した入力に対しフィルタ効果により不要応
動がなく、またフィルタの入力部に点検信号を入力する
ことによりフィルタ以降の構成部品の不良を簡単な回路
構成で点検することが可能となり、回路構成も簡単で、
かつ信頼性の高いOCRを提供できる。
直流分の重畳した入力に対しフィルタ効果により不要応
動がなく、またフィルタの入力部に点検信号を入力する
ことによりフィルタ以降の構成部品の不良を簡単な回路
構成で点検することが可能となり、回路構成も簡単で、
かつ信頼性の高いOCRを提供できる。
【0023】図4は本発明に係る他の実施例の構成図で
あり、上記実施例のバンドパスフィルタBPF3に対し
ローパスフィルタLPF3aにしたものである。すなわ
ち、30aは実入力端子であり、抵抗器33a,36a
を介して演算増幅器オペアンプ38aの−入力端子へ接
続されている。点検用入力端子31も抵抗器32aを介
して演算増幅器オペアンプ38aの−入力端子へ接続さ
れている。演算増幅器オペアンプ38aの−入力端子は
コンデンサ37aを介して出力端子39aに、また抵抗
器33a,36aの接続点と出力端子39aの間には抵
抗器35aが接続されている。さらに抵抗器33a,3
6aの接続点はコンデンサ34aを介して接地され、同
じく演算増幅器オペアンプ38aの+入力端子も接地さ
れている。このように本実施例は上記実施例のバンドパ
スフィルタBPFに対し、ローパスフィルタLPFにし
たものであるが、上記実施例と同様な効果が得られるこ
とは言うまでもない。
あり、上記実施例のバンドパスフィルタBPF3に対し
ローパスフィルタLPF3aにしたものである。すなわ
ち、30aは実入力端子であり、抵抗器33a,36a
を介して演算増幅器オペアンプ38aの−入力端子へ接
続されている。点検用入力端子31も抵抗器32aを介
して演算増幅器オペアンプ38aの−入力端子へ接続さ
れている。演算増幅器オペアンプ38aの−入力端子は
コンデンサ37aを介して出力端子39aに、また抵抗
器33a,36aの接続点と出力端子39aの間には抵
抗器35aが接続されている。さらに抵抗器33a,3
6aの接続点はコンデンサ34aを介して接地され、同
じく演算増幅器オペアンプ38aの+入力端子も接地さ
れている。このように本実施例は上記実施例のバンドパ
スフィルタBPFに対し、ローパスフィルタLPFにし
たものであるが、上記実施例と同様な効果が得られるこ
とは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれば
点検入力と実入力をフィルタの前段で加算する必要がな
く、実入力及び点検入力に対し所定の動作応動が得られ
るので、信頼性の高い過電流継電器を提供することがで
きる。
点検入力と実入力をフィルタの前段で加算する必要がな
く、実入力及び点検入力に対し所定の動作応動が得られ
るので、信頼性の高い過電流継電器を提供することがで
きる。
【図1】本発明の一実施例のブロック構成図。
【図2】図1のフィルタの回路図。
【図3】標準的な過電流継電器の限時特性を示す図。
【図4】本発明の他の実施例に係るフィルタの回路図。
【図5】従来の保護継電器のブロック構成図。
1…電流変成器、2…点検信号発生器、3…バンドパス
フィルタ、3a…ローパスフィルタ、4…マルチプレク
サ、5…A/D変換器、6…CPU、7…出力回路、8
…出力補助リレー。
フィルタ、3a…ローパスフィルタ、4…マルチプレク
サ、5…A/D変換器、6…CPU、7…出力回路、8
…出力補助リレー。
Claims (1)
- 【請求項1】 系統の電気量を入力量として事故時の状
態を検出する事故検出手段と、前記事故時の検出手段の
各構成要素が正常か否かを判断するため点検信号を入力
する信号入力手段と、点検指令を入力する点検指令入力
手段と、前記事故検出手段の構成要素であるアナログフ
ィルタ要素を形成する演算増幅器の反転入力端子に前記
点検信号を抵抗器を介して入力する点検手段を備えたこ
とを特徴とする保護継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4144538A JP3019607B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 過電流継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4144538A JP3019607B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 過電流継電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05344641A true JPH05344641A (ja) | 1993-12-24 |
JP3019607B2 JP3019607B2 (ja) | 2000-03-13 |
Family
ID=15364641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4144538A Expired - Fee Related JP3019607B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 過電流継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3019607B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102313848A (zh) * | 2010-06-30 | 2012-01-11 | 山东新焦点龙盛汽车配件有限公司 | 过流保护器检测装置 |
CN103792445A (zh) * | 2014-01-16 | 2014-05-14 | 厦门立林电气控制技术有限公司 | 一种全智能电力过流保护测试仪 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59149717A (ja) * | 1983-02-02 | 1984-08-27 | 株式会社東芝 | 保護継電器 |
JPS60229620A (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-15 | 三菱電機株式会社 | デイジタル保護継電器の監視装置 |
JPS6212325A (ja) * | 1985-07-05 | 1987-01-21 | 株式会社日立製作所 | 静止形保護継電器の点検方式 |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP4144538A patent/JP3019607B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102313848A (zh) * | 2010-06-30 | 2012-01-11 | 山东新焦点龙盛汽车配件有限公司 | 过流保护器检测装置 |
CN103792445A (zh) * | 2014-01-16 | 2014-05-14 | 厦门立林电气控制技术有限公司 | 一种全智能电力过流保护测试仪 |
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JP3019607B2 (ja) | 2000-03-13 |
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