JPH0534459Y2 - - Google Patents

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JPH0534459Y2
JPH0534459Y2 JP11014287U JP11014287U JPH0534459Y2 JP H0534459 Y2 JPH0534459 Y2 JP H0534459Y2 JP 11014287 U JP11014287 U JP 11014287U JP 11014287 U JP11014287 U JP 11014287U JP H0534459 Y2 JPH0534459 Y2 JP H0534459Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、フエンダ、保護フレーム等を取付け
たトラクタの上部構造に関する。
(従来の技術) 例えば、農用トラクタにおいては、トラクタ車
体から左右に突出した後車軸ケースに保護フレー
ムの支柱を立設し、左右後輪フエンダを前記支柱
を介して又は、トラクタ車体にブラケツトを介し
て取付けている。
(考案が解決しようとする問題点) 前記従来技術では、4柱式保護フレームを取付
ける場合、前支柱取付ブラケツトをトラクタ車体
に別途設ける必要があり、フエンダは保護フレー
ム支柱のみでは支持不安定であるため、他の車体
構成部材に連結しなければならなく、保護フレー
ム支柱及びフエンダを取付けるための専用の部材
が多数必要であり、着脱も困難になつている。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、トラクタ車体5に枠体22を着脱容
易に取付け、この枠体22に左右フエンダ23と
4柱式保護フレーム25の前後支柱39a,39
bを取付け、かつこれらとフロアシートとを相互
に連結することによつて、前記従来技術の問題点
を解決できるようにしたものである。
即ち、本考案における問題解決手段の具体的構
成は、トラクタ車体5に略沿つた左右側部材27
の前部を前部材28で連結し、後部に左右一対の
縦材34を立設して枠体22を形成し、この枠体
22の前後複数箇所をトラクタ車体5に着脱自在
に取付け、枠体22の外側面にフエンダ23を固
定し、前記フエンダ23の上部と枠体22の前部
とに4柱式保護フレーム25の前後支柱39a,
39bを取付け、運転席16の下方にフロアシー
ト24を配置したトラクタの上部構造において、 前記左右縦材34の上端を横材35で連結して
門形部材29を形成し、この門形部材29の左右
上部にフエンダ23及び後支柱39bと連結する
取付部材36を固定し、フロアシート24に左右
側部材27と前部材28とに連結されたステツプ
部24a及び門形部材29の前面に取付けられた
背壁部24bを形成し、このステツプ部24a及
び背壁部24bの左右両端をフエンダ23と連結
している点にある。
(作用) 枠体22はトラクタ車体5に着脱自在に取付け
られ、枠体22の外側面と枠体22の後上部に固
定の取付部材36とで左右フエンダ23を取付
け、この取付部材36を利用して4柱式保護フレ
ーム25の後支柱39bを支持し、枠体22の前
部を利用して前支柱39aを支持する。フロアシ
ート24は運転席16の下方に位置し、前部のス
テツプ部24aと後部の背壁部24bとを有し、
ステツプ部24aは左右側部材27と前部材28
とに連結されかつフエンダ23と連結され、相互
に補強し、背壁部24bは門形部材29の前面と
フエンダ23とに連結され、相互に補強してい
る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1図〜3図において、1は後半分を示した農
用トラクタで、エンジン2、クラツチハウジング
3及びミツシヨンケース4等を直結してトラクタ
車体5が形成され、車体5の左右後部にブレーキ
ケース6を介して後車軸ケース7が突設され、そ
の内部に挿通された後車軸8に後輪9が設けられ
ている。
11はエンジン2上方を覆うボンネツトで、そ
の後部には操作パネル12が配置されている。1
3はハンドル、14はクラツチペダルを夫々示
す。
トラクタ車体5の後上部には作業機昇降用の油
圧装置15が搭載され、その上方には運転席16
が配置されており、車体背面にはPTO変速装置
17が取付けられ、このPTO変速装置17から
PTO軸18が突出され且つPTO軸保護カバー1
9が設けられている。
21は車体上部アセンブリで、トラクタ車体5
上に着脱自在に設けられている。このアセンブリ
21は枠体22、左右フエンダ23、フロアシー
ト24及び保護フレーム25等を有している。
前記枠体22は角パイプ等で形成されており、
車体5の左右側面に略沿つた1対の側部材27
と、左右側部材27の前部を連結した前部材28
と、左右側部材27の後部を連結した門形部材2
9とを有しており、前部材28は車体5を跨ぐた
め中央に門形部28aを有しており、門形部材2
9は側部材27の後上面から後上方に傾斜状に立
上つている。
枠体22は前部が車体5から左右に突出した取
付ブラケツト30にクツシヨン材31及びボルト
等を介して取付けられ、後部が後車軸ケース7上
の取付台32にクツシヨン材33及びボルト等を
介して取付けられており、クツシヨン材31,3
3によつて車体振動が伝わり難く、ボルト締緩に
よつて着脱が可能になつている。
門形部材29は左右1対の縦材34とその上端
に固着された横材35とを有し、この縦材34の
上部と横材35の外端とに正面視略くの字状板材
で形成された取付部材36が側方張出し状に固定
されている。
取付部材36の外辺は略水平状であり、この取
付部材の上面に左右フエンダ23の天板23aが
取付けられている。フエンダ23の側板23bは
枠体22の外側面、即ち側部材27及び縦材34
に固定されており、天板23aの内側壁とは略面
一になるように配置されている。天板23aと側
板23bとは分離しているが、これを一体にして
も良く、その場合は、全体を枠体22に対してボ
ルト固定又は溶着に統一する。
フロアシート24は側部材27及び前部材28
上面に取付けられ、且つフエンダ側板23bにも
固定されており、操作レバー又は運転席等の配置
用孔37が適宜形成され、前部左右がステツプ部
24aとなつており、後部には門形部材29内を
閉鎖した背壁部24bが形成され、この背壁部2
4bは第1図〜3図から明らかなように、門形部
材29に連結されると共に、左右のフエンダ側板
23bにも連結されている。フロアシート24は
前後中途部が運転席16の下方に位置し、その中
途部はステツプ部24a及び背壁部24bと連結
されている。
保護フレーム25は4柱式であり、前後に夫々
左右1対ずつの前支柱39aと後支柱39bとを
有し、4柱39a,39b上に天枠40を設け、
この天枠40に天蓋41を取付けている。後支柱
39bの下部のフランジ部42はフエンダ天板2
3aを介在して取付部材36の上面にボルト43
を介して取付けられており、このボルト43は後
支柱39b専用又はフエンダ天板23a共締用で
も良い。前支柱39aの下部のフランジ部44は
側部材27の前端上にボルト固定されている。
前記車体上部アセンブリ21は種々変形するこ
とができ、例えば、門形部材29の縦材34にフ
エンダ側板23bを溶着し、その側板23bの外
面側に取付部材36を溶着したり、縦材34及び
取付部材36の外面側に一体状フエンダ23を取
付けたりしても良い。
第4〜7図はPTO軸保護カバー19の第1例
を示しており、PTO変速装置17にボルトを介
して取付けられる背面視門形状の基板46に、左
右側板47が縦軸48廻り回動自在に連結され、
上板49が横軸50廻り回動自在に連結されてい
る。左右側板47の上部にはピン51が上方突出
され、上板49にはピン51が係合可能なピン孔
52が形成されている。
上板49の左右ピン孔52を左右側板47のピ
ン51に嵌合することによつて、3枚の板材は後
方広がり姿勢で固定され、PTO軸18を包囲し、
3枚の板材を回動してPTO変速装置17に沿う
姿勢にすることによつて、PTO軸18を開放し、
後部作業機へ動力を伝達するための連結軸の着脱
を容易に行なえるようになる。尚、前記ピン51
をネジで形成し、嵌合した上板49を蝶ナツトで
止めるようにしても良い。
第8〜10図はPTO軸保護カバー19の第2
例を示しており、PTO変速装置17に固定の左
右1対のブラケツト53に横短軸54を突設し、
この横短軸54に側面視扇形状のカバー体55を
枢支し、このカバー体55とブラケツト53とに
ピン56を挿通してカバー体55を固定可能にし
ている。
カバー体55は上壁55aにPTO軸18に嵌
合する長孔57が形成されており、この長孔57
の範囲内でカバー体55は横短軸54を中心に回
動自在である。カバー体55の側壁55bには横
短軸54を中心とする円弧配列された複数の孔5
8が形成され、この孔58はブラケツト53のピ
ン孔59と対向可能であり、ピン孔59に対向す
る孔58を選択してピン56を挿入することによ
り、カバー体55は第8図実線で示す包囲姿勢イ
と2点鎖線で示す開放姿勢ロ又はその中間姿勢等
に固定される。PTO軸18に連結軸を連結する
際には、カバー体55は開放姿勢ロ又は中間姿勢
に保持される。
(考案の効果) 以詳述した本考案によれば、左右縦材34の上
端を横材35で連結して門形部材29を形成し、
この門形部材29の左右上部にフエンダ23及び
後支柱39bと連結する取付部材36を固定し、
フロアシート24に左右側部材27と前部材28
とに連結されたステツプ部24a及び門形部材2
9の前面に取付けられた背壁部24bを形成し、
このステツプ部24a及び背壁部24bの左右両
端をフエンダ23と連結しているので、横材35
で左右縦材34の上端を連結して門形部材29を
形成することにより枠体22の後部を増強でき、
取付部材36でフエンダ23、後支柱39b及び
門形部材29の相互連結強度を大きくでき、フロ
アシート24のステツプ部24aで枠体22の前
部の保形強度及びフエンダ23との連結強度を向
上でき、背壁部24bで枠体22の後部の保形強
度及びフエンダ23との連結強度を向上でき、し
かもこれらの前後方向、左右方向及び上下方向の
部材を有機的に結合していることにより4柱式保
護フレーム25、フエンダ23、フロアシート2
4及びそれらの骨格となる枠体22を有する構造
体を、強固にかつ取付け部材を少なくして構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の実施例を示しており、第
1図は側面図、第2図は背面図、第3図は要部の
斜視図、第4〜7図はPTO軸カバーの第1例を
示しており、第4図は背面図、第5図は分解斜視
図、第6図は第4図のA−A線断面図、第7図は
第4図のB−B線断面図、第8〜10図はPTO
軸カバーの第2例を示しており、第8図は側面
図、第9図は平面図、第10図は分解斜視図であ
る。 1……トラクタ、5……車体、21……車体上
部アセンブリ、22……枠体、23……フエン
ダ、24……フロアシート、25……保護フレー
ム、27……側部材、28……前部材、29……
門形部材、36……取付部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トラクタ車体5に略沿つた左右側部材27の前
    部を前部材28で連結し、後部に左右一対の縦材
    34を立設して枠体22を形成し、この枠体22
    の前後複数箇所をトラクタ車体5に着脱自在に取
    付け、枠体22の外側面にフエンダ23を固定
    し、前記フエンダ23の上部と枠体22の前部と
    に4柱式保護フレーム25の前後支柱39a,3
    9bを取付け、運転席16の下方にフロアシート
    24を配置したトラクタの上部構造において、 前記左右縦材34の上端を横材35で連結して
    門形部材29を形成し、この門形部材29の左右
    上部にフエンダ23及び後支柱39bと連結する
    取付部材36を固定し、フロアシート24に左右
    側部材27と前部材28とに連結されたステツプ
    部24a及び門形部材29の前面に取付けられた
    背壁部24bを形成し、このステツプ部24a及
    び背壁部24bの左右両端をフエンダ23と連結
    していることを特徴とするトラクタの上部構造。
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