JPH053442A - Fmラジオ受信機 - Google Patents

Fmラジオ受信機

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JPH053442A
JPH053442A JP18024591A JP18024591A JPH053442A JP H053442 A JPH053442 A JP H053442A JP 18024591 A JP18024591 A JP 18024591A JP 18024591 A JP18024591 A JP 18024591A JP H053442 A JPH053442 A JP H053442A
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frequency signal
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Nobuo Maeda
信夫 前田
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1中間周波増幅段とこの第1中間周波増幅
段の周波数帯域より狭い周波数帯域を有する第2中間周
波増幅段とを備えたダブルスーパヘテロダイン方式のF
Mラジオ受信機において、隣接妨害を受けていない良好
な受信状態では、忠実度の高い再生を行なうことのでき
るFMラジオ受信機を提供する。 【構成】 第1中間周波信号25aと、第2中間周波信
号30aを逆変換回路24を介して第1中間周波数の信
号へ変換した信号24aとのうちいずれか一方を選択す
る中間周波信号選択回路26を備え、中間周波信号選択
制御手段27は、受信局および隣接局の信号レベル検出
回路34,36の出力に基づいて受信状態が良好な場合
は、第1中間周波信号25aを中間周波信号復調部40
へ供給するよう中間周波信号選択回路26を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、第1中間周波増幅段
とこの第1中間周波増幅段の周波数帯域より狭い周波数
帯域を有する第2中間周波増幅段とを備えたダブルスー
パヘテロダイン方式のFMラジオ受信機であって、第2
中間周波増幅段の中心周波数および選択度を変化させる
ことで混信妨害を軽減することのできる適応型トラッキ
ングフィルタFM復調装置を備えたものに係り、特に選
局した電波の受信状況が良好な場合は、周波数帯域の広
い第1中間周波増幅段の出力を自動的に選択して復調
し、可聴音へ再生するようにしたFMラジオ受信機に関
する。
【0002】
【従来の技術】第2中間周波増幅段に適応型トラッキン
グフィルタFM復調装置を備えたダブルスーパヘテロダ
イン型のFMラジオ受信機は知られている。適応型トラ
ッキングフィルタFM復調装置は、選局した信号の変調
変位に応じて第2中間周波数増幅段のフィルタの中心周
波数を変化させるとともに、隣接局からの妨害のレベル
に応じて第2中間周波増幅段の選択度を変化させること
で、隣接局からの妨害を軽減するものである。
【0003】この適応型トラッキングフィルタFM復調
装置を備えたFMラジオ受信機は、放送局同士が接近し
ている例えば欧州等の地域で、希望する局を受信するの
に極めて有効である。
【0004】また、携帯型や車載型の受信機では、山岳
部等を移動中に遠方にある放送搭からの電波が到達し妨
害を受けることがあるが、このような場合にも適応型ト
ラッキングフィルタFM復調装置は大きな効果を発揮す
る。
【0005】図3は適応型トラッキングフィルタFM復
調装置を備えた従来のダブルスーパヘテロダイン式のF
Mラジオ受信機の全体ブロック構成図である。従来のF
Mラジオ受信機101は、受信アンテナ2で受信した信
号を高周波信号増幅回路3で増幅し、その出力信号3a
と第1局部発振回路4で発生した第1局部発振周波数信
号4aとを第1混合回路5で混合して、例えば周波数1
0.7MHzの第1中間周波信号5aを生成し、この信
号5aを所定の周波数帯域幅を有する通過帯域固定型の
中間周波フィルタ7を備えた第1中間周波増幅段6で増
幅し、その増幅出力6aを適応型トラッキングフィルタ
FM復調装置120へ供給している。
【0006】そして、適応型トラッキングフィルタFM
復調装置120の復調出力140aをステレオ信号復調
回路等の周波数多重信号復調回路7へ入力して、ステレ
オ放送受信の場合は左右2チャンネルの音声信号7L,
7Rを得て、また、周波数分割多重放送の場合は副チャ
ネルで放送されている交通情報報、放送局の識別コード
に係る情報等と、主チャネルの放送との切り替えを図示
しない信号選択回路で行なって、これらの各音声信号7
L,7R(デジタル信号を含む場合もある)を各低周波
増幅部8L,8Rで電力増幅して、スピーカ等の各電気
音響変換器9L,9Rを駆動し、可聴音を再生してい
る。また、各音声信号7L,7Rを図示しない出力部か
ら他の機器へ供給できるよう構成している。
【0007】図4は従来の適応型トラッキングフィルタ
FM復調装置のブロック構成図である。この適応型トラ
ッキングフィルタFM復調装置120は、AGC回路2
1と、第2局部発振回路22と、第2混合回路23と、
第2中間周波増幅段130と、第2中間周波信号復調部
140とからなる。
【0008】第2中間周波増幅段130は、適応型トラ
ッキングフィルタ回路31と、トラッキング制御回路3
2と、AGC制御回路33と、受信局信号レベル検出回
路34と、隣接局信号抽出回路35と、隣接局信号レベ
ル検出回路36と、隣接妨害検出回路37と、通過帯域
制御回路38とを備える。
【0009】第2中間周波信号復調部140は、第2中
間周波信号復調回路141と、周波数特性補正回路14
2と、振幅制限回路143とを備える。
【0010】AGC回路21は、その増幅量または減衰
量が、AGC制御回路33から出力されるAGC信号3
3aに基づいて可変できるよう構成しており、第2混合
回路23へ供給する第1中間周波信号21aのレベルを
略一定にするよう構成している。
【0011】第2局部発振回路22は、例えば周波数1
0MHzの第2局部発振周波数信号22aを発生して、
第2混合回路23へ供給する。第2混合回路23は、レ
ベル調節された第1中間周波信号21aと第2局部発振
周波数信号22aとを混合して、中間周波数が例えば7
00KHzの第2中間周波信号23aへ変換する。この
第2中間周波信号23aは適応型トラッキングフィルタ
回路31を備えた第2中間周波増幅段130へ入力され
る。
【0012】適応型トラッキングフィルタ回路31は、
フィルタの中心周波数を連続的に可変する機能と、中心
周波数に対しての通過帯域幅を例えば6段階に亘って切
り替える機能を備える。
【0013】フィルタ中心周波数の可変は、トラッキン
グ制御回路32から出力される中心周波数制御用のトラ
ッキング制御電圧信号32aに基づいて、フィルタ回路
内に設けた複数の可変容量ダイオードの容量を変化させ
ることでなされる。
【0014】通過帯域幅の切り替えは、通過帯域制御回
路38から出力される通過帯域指定情報(例えば並列5
ビットの情報)38aに基づいて、フィルタ回路内のコ
イルに並列に接続する選択度調整用の抵抗値を可変する
ことでなされる。
【0015】この適応型トラッキングフィルタ回路部3
1は、4組のフィルタ回路を直列に接続しており、前2
段のフィルタ回路部で主に中心周波数のトラッキング制
御を行ない、後2段のフィルタ回路部で主に通過帯域幅
の切り替えを行なうよう構成している。
【0016】また、この適応型トラッキングフィルタ回
路部31は、前2段のフィルタ回路部を通過した信号を
端子31aから出力するとともに、端子31bから出力
する信号を前後各2段のフィルタ部を通過した信号とす
るか、前2段のフィルタ部のみを通過した信号とするか
を、通過帯域指定情報38aの中に含まれるフィルタ段
数指定情報に基づいて切り替えるよう構成している。
【0017】第2中間周波信号復調回路141は、適応
型トラッキングフィルタ回路31の出力端子31bから
出力された第2中間周波信号130aを復調する。復調
された検波出力141aは、トラッキング制御回路32
と、周波数特性補正回路42、および、隣接妨害検出回
路37へ供給される。
【0018】トラッキング制御回路32は、検波出力4
1aの高域成分を強調する高域強調回路と、この高域強
調回路の出力信号の位相を反転させた信号を生成する位
相反転回路と、位相反転出力を所定の時定数で平滑する
平滑回路を備え、平滑した出力をトラッキング制御電圧
信号32aとして出力する。
【0019】また、このトラッキング制御回路32は、
検波出力41aに応じてトラッキング制御電圧を可変す
るトラッキング動作モードと、フィルタの中心周波数指
定に係る予め設定した固定電圧を出力するトラッキング
停止モードとを、トラッキングオン/オフ制御信号38
bに基づいて切り替えるよう構成している。
【0020】さらに、このトラッキング動作モードにお
いてこのトラッキング制御回路32は、トラッキング範
囲切り替え信号38cに基づいて、フィルタの中心周波
数を検波出力41aに応じて可変する範囲を、広い周波
数範囲まで許容するか、比較的狭い範囲内までとするか
の切り替えを行なうよう構成している。なお、トラッキ
ング範囲の切り替えは、トラッキング範囲切り替え信号
38cに基づいて、フィードバック制御ループの利得を
調節することで行なっている。
【0021】周波数特性補正回路142は、適応型トラ
ッキングフィルタ回路31を用いて狭帯域化した第2中
間周波信号の検波出力141aに対して、その高域成分
を強調するためのピーキング回路を備え、主チャネル信
号の高域成分ならびに副チャネル信号の強調を行なう。
ピーキング周波数としては、副搬送波の周波数(米国6
7KHz,欧州57KHz,日本のステレオ放送38K
Hz等)が一般的に用いられる。
【0022】周波数特性の補正がされた検波出力142
aは振幅制限回路143を介して、複号出力信号(MP
XOUT)として出力される。なお、この振幅制限回路
143は、振幅制限オン/オフ信号38dに基づいて、
後述する隣接妨害の度合が大きく検波出力が過大になっ
ているときに、振幅制限動作を行ない、その過大出力を
抑圧するよう構成している。
【0023】AGC制御回路33は、適応型トラッキン
グフィルタ回路31の中間出力端子31aから出力され
た比較的広帯域の第2中間周波信号に対して、その信号
の包絡線検波を行なう包絡線検波回路33bと、包絡線
検波出力33cを所定の時定数で平滑してAGC信号3
3aを生成する平滑回路33dを備える。AGC信号3
3aは、AGC回路21および受信局信号レベル検出回
路34へ供給され、包絡線検波出力33cは、隣接局信
号抽出回路35へ供給される。
【0024】受信局レベル検出回路34は、AGC信号
33aに基づいて受信局(希望局)の受信レベルの大小
に係る情報34a,34bを通過帯域制御回路38へ供
給するもので、例えば、しきい値電圧の異なる2組の電
圧比較器を備え、各比較器の比較出力を受信レベルの大
小に係る情報34a,34bとして出力することで、受
信信号のレベルを大中小の3段階に区分するよう構成し
ている。
【0025】隣接局信号抽出回路35は、高域通過フィ
ルタ(HPF)35aと、包絡線検波回路35bと、平
滑回路35cとを備える。AGC制御回路33内の包絡
線検波回路33bの検波出力33cから高域通過フィル
タ35aを介してその高域成分を抽出し、抽出した高域
成分を包絡線検波回路35bで再度包絡線検波し、平滑
回路35cで平滑することで、受信局(希望局)に隣接
する信号のレベルに対応する電圧出力35dを得てい
る。
【0026】隣接局レベル検出回路36は、隣接局信号
抽出回路35からの電圧出力35dに基づいて、隣接局
の受信レベルの大小に係る情報36a,36b,36
c,36dを通過帯域制御回路38へ供給するもので、
例えば、しきい値電圧の異なる4組の電圧比較器を備
え、各比較器の比較出力を妨害信号レベルの大小に係る
情報36a〜36dとして出力することで、隣接局の信
号による妨害信号のレベルを5段階に区分するよう構成
している。
【0027】隣接妨害検出回路37は、第2中間周波信
号復調回路41で復調した検波出力41aの中から、副
搬送波周波数より下側の周波数成分を抽出する低域通過
フィルタ(LPF)37aと、この低域通過フィルタ
(LPF)37aの出力が予め設定したしきい値レベル
を超えたときに隣接妨害検出に係る論理出力37cを発
生する妨害音検出回路37bとを備える。妨害音検出回
路37bは、予め設定したしきい値電圧を有する電圧比
較器で構成している。妨害音検出出力37cは、通過帯
域制御回路38へ供給される。
【0028】通過帯域制御回路38は、受信局(希望
局)の信号レベルの大小に係る情報34a,34bと、
隣接局の(妨害)信号に係る情報36a〜36d、およ
び、隣接妨害検出出力37cとを制御入力とし、適応型
トラッキングフィルタ回路31の通過帯域を指定する情
報38aと、トラッキング動作のオン/オフを指定する
信号38bと、トラッキング範囲切り替え信号38c
と、振幅制限オン/オフ信号38dとを、予め設定した
条件に基づいて出力するよう構成している。
【0029】図5は第2中間周波フィルタである適応型
トラッキングフィルタ回路の通過帯域可変特性を示す説
明図である。この適応型トラッキングフィルタ回路31
は、通過帯域指定情報38aに基づいて、図5(a)に
示すように、6種類の通過帯域幅A〜Fの切り替えがで
きる。そして、通過帯域制御回路38は、図5(b)に
示すように、受信局(希望局)の信号レベル(電界強
度)と、隣接局からの妨害波レベル(妨害波の電界強
度)とに基づく受信信号のS/Nに基づいて、混信妨害
が大きくなるにしたがって、第2中間周波数信号の通過
帯域を狭めるよう制御する。
【0030】また、通過帯域制御回路38は、隣接妨害
検出出力37cが入力されると、その状態における受信
局の信号レベルに係る情報34a,34bと隣接局の受
信レベルに係る情報36a〜36dと比較する。そし
て、受信局信号のレベルよりも隣接局信号のレベルが予
め設定した所定のレベル以上大きい場合は、トラッキン
グ動作をオフ状態に制御する信号38bを出力し、トラ
ッキング動作を停止させることで、適応型トラッキング
フィルタ回路31の中心周波数が信号レベルの大きい隣
接局側へシフトするのを防止するとともに、振幅制限オ
ンに係る信号38dを出力して、複号出力信号40aが
隣接妨害出力によって過大になるのを抑圧する。
【0031】さらに、通過帯域制御回路38は、隣接局
の信号レベル36a〜36dが受信局の信号レベル34
a,34bに対して充分に低い場合(混信妨害を受けて
いない状態)は、トラッキング範囲を広くするようトラ
ッキング範囲切り替え信号38cを出力するよう構成し
ている。
【0032】以上の構成であるから、従来のFMラジオ
受信機101は、通過帯域固定型の第1中間周波増幅段
6で比較的広い所定の帯域を選択し、さらに、適応型ト
ラッキングフィルタ31を用いた第2中間周波増幅段3
0で、隣接妨害の度合に応じて通過帯域を狭めるので、
隣接局からの混信妨害を大幅に軽減することができる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のダブルスーパヘテロダイン方式のFMラジオ受信
機101は、第2中間周波増幅段130を用いて信号の
通過帯域を狭め、選択度を向上させる構成であるから、
第2中間周波信号復調回路41で復調した検波出力14
1aの高域成分をピーキング回路を備えた周波数特性補
正回路42で強調したとしても、検波出力141aの周
波数特性は原信号とは異なっており、このため隣接妨害
を受けていない良好な受信状態でも、再生音の忠実度が
低下する。
【0034】また、周波数特性補正回路142で高域成
分を強調する構成であるため、受信信号の変調周波数が
高い(音声信号の高域成分が多い)場合は、復調に伴っ
て発生する高調波の周波数成分も高くなり、高調波成分
がピーキング周波数領域に達する。このため、周波数特
性補正回路142は、本来不要な雑音成分を強調するこ
とになり、複号出力信号MPXOUTの歪率が低下し、
再生音の忠実度が損われる。
【0035】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は隣接妨害を受けていない良
好な受信状態では、忠実度の高い再生を行なうことので
きるFMラジオ受信機を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係るFMラジオ受信機は、第2中間周波増幅
段の出力信号を第1中間周波数の信号へ逆変換する逆変
換回路と、この逆変換回路で逆変換された狭帯域中間周
波信号と第1中間周波増幅段の出力である広帯域中間周
波信号との2つの中間周波信号のうちいずれか一方を選
択して中間周波信号復調回路へ供給する中間周波信号選
択回路と、第2中間周波増幅段の第2中間周波信号の信
号成分に基づいて受信局の信号レベルを検出する受信局
信号レベル検出回路と、第2中間周波増幅段の第2中間
周波信号の高域信号成分に基づいて隣接局の信号レベル
を検出する隣接局信号レベル検出回路と、受信局の信号
レベルが予め設定した受信信号レベルより大きく、か
つ、隣接局の信号レベルが予め設定した妨害信号レベル
より小さい受信状態では広帯域中間周波信号を、それ以
外の受信状態では狭帯域中間周波信号を選択させるよう
中間周波信号選択回路を制御する中間周波信号選択制御
手段を備えたことを特徴とする。
【0037】
【作用】混信妨害を受けていない良好な受信状態では、
通過帯域の広い第1中間周波信号を自動的に選択し、そ
の信号を復調回路へ供給する。よって、隣接妨害を受け
ていない良好な受信状態では、忠実度の高い再生を行な
うことのできる。
【0038】また、狭帯域の第2中間周波信号(例えば
700KHz)は逆変換回路で第1中間周波数(例えば
10.7MHz)の信号へ変換する構成としたので、第
1中間周波用の中間周波信号復調回路で、広帯域と狭帯
域の中間周波信号を復調することができる。
【0039】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係るFMラジオ受信機の
全体ブロック構成図、図2は中間周波信号選択機能を内
蔵した適応型トラッキングフィルタFM復調装置のブロ
ック構成図である。この発明に係るFMラジオ受信機1
は、適応型トラッキングフィルタFM復調装置20内に
中間周波信号選択機能を内蔵したものである。
【0040】中間周波信号選択機能を内蔵した適応型ト
ラッキングフィルタFM復調装置20は、図4および図
4に示した従来の適応型トラッキングフィルタFM復調
装置120に対して、第2中間周波増幅段30の出力3
0aを第1中間周波数の信号へ逆変換する逆変換回路2
4と、第1中間周波増幅段6の出力信号6aを増幅する
第1中間周波信号増幅回路25と、逆変換出力24aと
増幅出力25aのいずれか一方を選択する中間周波信号
選択回路26と、適応型トラッキングフィルタFM復調
装置20内の受信局信号レベル検出回路34ならびに隣
接局信号レベル検出回路36の各信号検出出力34a,
34b,36a〜36dに基づいて、中間周波信号選択
制御信号27aを生成する中間周波信号選択制御手段2
7と、中間周波復調部40とを、新たに備えたものであ
る。
【0041】逆変換回路24は、第2中間周波増幅段3
0の出力信号30a(例えば700KHz)に第2局部
発振回路22から供給される第2局部発振周波数信号
(例えば10MHz)を混合して、それらの信号周波数
の和の周波数(例えば10.7MHz)の信号、すなわ
ち、第1中間周波数の信号24aを生成するよう構成し
ている。この第1中間周波数の信号24aは、第2中間
周波増幅段30で通過帯域が狭められた狭帯域中間周波
信号である。
【0042】第1中間周波増幅段6で比較的広い所定の
通過帯域に選択された第1中間周波信号6aは、AGC
回路21と第1中間周波増幅回路25の双方へ供給され
る。第1中間周波増幅回路25は、第1中間周波信号6
aを予め設定した所定のレベルに増幅するよう構成して
いる。
【0043】中間周波信号選択回路26は、選択制御入
力端子26cに印加される中間周波信号選択制御信号2
7aが、例えばHレベルの場合一方の信号入力端子26
aに供給されている第1中間周波信号増幅回路25の出
力信号25aを選択し、例えばLレベルの場合は他方の
信号入力端子26bに供給されている逆変換回路24の
変換出力信号24aを選択して、選択出力端子26dか
ら中間周波信号復調回路40へ供給するよう構成してい
る。
【0044】中間周波信号選択制御手段27は、受信信
号レベルが予め設定した受信信号レベル以上であること
を示す検出出力30aが、受信局信号レベル検出回路3
4から与えられ、かつ、隣接局レベル検出回路36から
の妨害信号レベルを示す各検出出力信号36a〜36d
がいずれも出力されない状態のときは、受信局の電界強
度が強く、かつ、隣接局からの混信妨害を受けていない
良好な受信状態と判断して、例えばHレベルの中間周波
信号選択制御信号27aを出力するよう構成している。
【0045】第2中間周波増幅段30は、図4に示した
ものと基本的に同じであり、各信号レベル検出回路3
4,36の検出出力34a,36a〜36dを外部へ取
り出し、中間周波信号選択制御手段27へ供給するよう
構成している。
【0046】図2に示すように、中間周波信号復調部4
0は、中間周波信号復調回路41と、周波数特性補正回
路42と、振幅制限回路43とからなる。
【0047】中間周波信号復調回路41は、第1中間周
波数(例えば10.7MHz)の中間周波信号24a,
25aを復調するよう構成している。
【0048】周波数特性補正回路42は、制御入力端子
42aへ供給される論理信号のレベルに応じて、周波数
特性の補正を行なうか否かの切り替えができるよう構成
しており、中間周波信号選択制御手段27の中間周波信
号選択制御出力27aが第1中間周波信号25aの選択
を指定しているときは(例えばHレベルのとき)、高域
成分を強調するための周波数特性補正を行なわないよう
構成している。
【0049】受信状態が良好で第1中間周波信号25a
側を選択しているときは、隣接妨害検出回路37から隣
接妨害検出出力37cが発生することはないので、この
隣接妨害検出出力37cに基づいて通過帯域制御回路か
ら振幅制限オンに係る制御信号38dが振幅制限回路4
3へ与えられることはないが、中間周波信号選択制御手
段27の中間周波信号選択制御出力27aが第1中間周
波信号25aの選択を指定しているときは(例えばHレ
ベルのとき)、振幅制限回路43の振幅制限動作を非動
作状態に制御し、誤動作等を防止する構成としてもよ
い。
【0050】また、中間周波信号選択制御手段27を単
独に設けずに、通過帯域制御回路38内に中間周波信号
選択制御信号27aを生成する論理回路等を設けてもよ
く、また、新たな論理回路部等を設けずに、通過帯域指
定情報38aが例えば図5に示す帯域Aを指定する情報
を出力したときは、第1中間周波信号25aを選択する
よう構成してもよい。
【0051】以上のように、この発明に係るFMラジオ
受信機1は、受信局および隣接局の信号レベルに基づい
て、第1中間周波信号25aと、逆変換回路24によっ
て第2中間周波増幅段30で通過帯域が狭められた第2
中間周波信号を第1中間周波数に戻した信号24aとの
切り替えを自動的に行なう構成とした。
【0052】よって、受信局(希望局)の受信レベルが
大きく、かつ、混信妨害のない良好な受信状態のとき
は、第1中間周波信号信号25aが中間周波信号復調部
40で復調され、再生帯域の広い忠実度の高い再生を自
動的に行なうとともに、隣接局の信号によって混信を生
じているときは、第2中間周波増幅段30で通過帯域を
狭帯域化し選択を向上させた信号24aを中間周波増幅
段40で復調するので、混信妨害を軽減させることがで
きる。
【0053】また、逆変換回路24と、第1中間周波信
号増幅回路25と、中間周波信号選択回路26と、中間
周波信号選択制御手段27とを、適応型トラッキングフ
ィルタFM復調装置20内に設けることで、通過帯域制
御のための受信局信号レベル検出回路34および隣接局
信号レベル検出回路36の各検出出力34a,34b,
36a〜36dを中間周波信号選択のための入力信号と
して有効に利用することができる。
【0054】また、追加となる回路規模が比較的小さい
ので、従来の適応型トラッキングフィルタFM復調装置
120用の集積回路を改良して、シングル/ダブルスー
パヘテロダイン自動切り替え方式用の専用集積回路を作
成することも比較的容易である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るFM
ラジオ受信機は、信号通過帯域が広い第1中間周波増幅
段の出力信号と、第1中間周波増幅段より信号通過帯域
が狭い第2中間周波増幅段の第2中間周波信号を第1中
間周波数の信号に戻した信号との切り替えを行なう中間
周波信号選択回路を備え、中間周波信号選択制御手段は
受信局レベル検出回路および隣接局信号レベル検出回路
の各検出出力に基づいて、受信局の信号レベルが大き
く、かつ、隣接局の信号レベルが小さい混信妨害のない
状態のときは、第1中間周波増幅段の出力信号を選択す
る構成としたので、受信状態が良好な場合は帯域の広い
第1中間周波信号が選択され、再生周波数帯域が広く忠
実度の高い再生を自動的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るFMラジオ受信機の全体ブロッ
ク構成図
【図2】中間周波信号選択機能を内蔵した適応型トラッ
キングフィルタFM復調装置のブロック構成図
【図3】適応型トラッキングフィルタFM復調装置を備
えた従来のダブルスーパヘテロダイン式のFMラジオ受
信機の全体ブロック構成図
【図4】従来の適応型トラッキングフィルタFM復調装
置のブロック構成図
【図5】第2中間周波増幅段を構成する適応型トラッキ
ングフィルタ回路の通過帯域可変特性を示す説明図
【符号の説明】
1…FMラジオ受信機、6…第1中間周波増幅段、20
…適応型トラッキングフィルタFM復調装置、24…逆
変換回路、25…第1中間周波信号増幅回路、25a…
第1中間周波出力信号、26…中間周波信号選択回路、
27…中間周波信号選択制御回路、30…第2中間周波
増幅段、31…適応型トラッキングフィルタ回路、34
…受信局信号レベル検出回路、36…隣接局信号レベル
検出回路、40…中間周波信号復調回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 第1中間周波増幅段と、この第1中間周
    波増幅段の信号通過帯域より狭い信号通過帯域を有する
    第2中間周波増幅段とを備えたダブルスーパヘテロダイ
    ン方式のFMラジオ受信機において、前記第2中間周波
    増幅段の出力信号を前記第1中間周波数の信号へ逆変換
    する逆変換回路と、この逆変換回路で逆変換された狭帯
    域中間周波信号と前記第1中間周波増幅段の出力である
    広帯域中間周波信号との2つの中間周波信号のうちいず
    れか一方を選択して中間周波信号復調回路へ供給する中
    間周波信号選択回路と、前記第2中間周波増幅段の第2
    中間周波信号の信号成分に基づいて受信局の信号レベル
    を検出する受信局信号レベル検出回路と、前記第2中間
    周波増幅段の第2中間周波信号の高域信号成分に基づい
    て隣接局の信号レベルを検出する隣接局信号レベル検出
    回路と、前記受信局の信号レベルが予め設定した受信信
    号レベルより大きく、かつ、前記隣接局の信号レベルが
    予め設定した妨害信号レベルより小さい受信状態では前
    記広帯域中間周波信号を、それ以外の受信状態では前記
    狭帯域中間周波信号を選択させるよう前記中間周波信号
    選択回路を制御する中間周波信号選択制御手段を備えた
    ことを特徴とするFMラジオ受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007324716A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Kyocera Corp 無線受信方法および無線受信装置

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JP2007324716A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Kyocera Corp 無線受信方法および無線受信装置
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