JPH05342491A - 遠隔監視装置のセンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 センタ装置にトラブルが発生しても監視を継
続することができるようにした遠隔監視装置のセンタ装
置を提供する。 【構成】 センタ装置Ｃの回線受信装置１の出力側に補
助記憶装置Ｈを接続し、この補助記憶装置Ｈには回線受
信装置１にて受信したデータ信号を格納する記憶部７を
設け、常時この補助記憶装置Ｈで監視を継続させるよう
にし、センタ装置Ｃにトラブルが起きたときには、補助
記憶装置Ｈの記憶部７に格納してた受信データから台帳
等を利用して必要情報を得、技術者を現地に派遣して異
常事態に対処させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はビル内に設置された設備
機器の異常を端末装置を介して監視する遠隔監視装置の
センタ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の遠隔監視装置は、特開昭
５９−２４２２６０号公報に記載されているように、空
調設備やエレベーターなどの設備機器が配置されている
ビルにビル端末装置を設け、これら複数のビル端末装置
と、ビルの設備機器の異常等を処理するサービス会社等
に設けられる遠隔監視装置のセンタ装置との間を、電話
回線で接続しており、ビル端末装置は設備機器を電気的
に監視し異常が発生した場合には、電話回線を介してセ
ンタ装置に特定のビルを表わすビルコードと異常情報を
データ信号として送信する。このデータ信号を受信した
センタ装置は、受信したデータ信号に基づいて記憶され
ているビル名や設備名を読み出すと共に、受信データ表
示装置と受信データ印字装置に、異常状態が発生した機
器名、異常状態名、ビル名、および故障連絡先などを記
憶装置より読み出し出力する。センタ装置を取り扱うオ
ペレータは、この受信データ表示装置に表示された異常
情報を見ながら、必要部署と通話して適切な対応処置を
行ない、必要な場合にはサービス員が故障修理のため
に、異常事態が発生したビルに出向いて設備機器の改修
作業を行なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したセンタ装置は
ビル端末装置を介して各設備を絶えず監視し続けている
が、その設備の事故の中にはエレベーターの缶詰事故等
のように緊急対応を要するものが多く、このような事故
に関するデータ信号をセンタ装置が受信すると、それを
直ちに解析しデータ信号の中の特定のビルを表わすビル
コードにより記憶装置から各種情報を読み出し、受信デ
ータ表示装置の画面に現場名、設備名、状態名、連絡先
等を出力し、リアルタイムで表示している。このため、
この遠隔監視のセンタ装置自身が、万一の事故により停
止した場合、エレベーターの缶詰事故等、緊急対応を要
する発報がセンタ装置で受信できなくなり、技術者の派
遣や異常状態の復旧といった適切なサービスが行なわれ
なくなってしまう。

【０００４】本発明の目的は、センタ装置自身にトラブ
ルが発生しても監視を継続することができる遠隔監視装
置のセンタ装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、設備機器の状態を監視する複数のビル端末
装置からのデータ信号を電話回線を介して受信する回線
受信装置と、この回線受信装置の出力に基づいて所定の
処理を行なう制御部および記憶装置を有する遠隔監視装
置のセンタ装置において、上記回線受信装置の出力側
に、常時上記データ信号を格納する記憶装置を有する補
助記憶装置を接続したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】本発明による遠隔監視装置のセンタ装置は上述
のように構成したため、センタ装置自身が万一トラブル
により停止しても、データ信号を格納した記憶装置から
データ信号を引き出して監視を継続できるので、エレベ
ーターの缶詰事故等のように緊急対応を要する異常を見
逃すことなく適切な対応をとることができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図１は本発明の一実施例による遠隔監視装置のセン
タ装置を示すブロック図である。ビルの設備機器にそれ
ぞれ個別に設けられるビル端末装置Ｔ１〜Ｔｎは、電話
回線Ｌを介してセンタ装置Ｃに接続されている。このセ
ンタ装置Ｃは、各ビル端末装置Ｔ１〜Ｔｎから電話回線
Ｌを介して接続される回線受信装置１と、回線受信装置
１で受信したデータ信号に基づいて記憶装置３に記憶さ
れているビル名や設備名等を読み出すと共に、受信した
データ信号を記憶装置３に記憶させる制御部２と、読み
出した異常情報等を表示する受信データ表示装置４と、
この異常情報等を記憶する受信データ印字装置５から構
成されている。このようなセンタ装置Ｃの回線受信装置
１の出力側には、制御部６と、回線受信装置１の受信し
たデータ信号を記憶する記憶部７と、データ信号を表示
する表示部８と、データ信号を記憶する印字部９と、こ
れらの操作を行なう入力部１０とから成る補助記憶装置
Ｈが接続されている。

【０００８】今、ビル端末装置Ｔ１の監視するビルのエ
レベーターに缶詰状態の事故が発生したとすると、その
ビル端末装置Ｔ１はエレベーターの缶詰事故を表わす信
号とこのビルを表わすデータ信号を、センタ装置Ｃに電
話回線Ｌを介して送信する。このデータ信号を回線受信
装置１が受信し、受信したデータ信号はセンタ装置Ｃの
制御部２と補助記憶装置Ｈの制御部６にそれぞれ送られ
る。センタ装置Ｃの制御部２では、回線受信装置１から
のデータ信号を受信すると直ちに解析し、データ信号の
中のビルを表わすビルコードにより記憶装置３から各種
情報を読み出し、受信データ表示装置４と受信データ印
字装置５にリアルタイムで異常状態が発生した機器名、
異常状態名、ビル名、および故障連絡先等を出力すると
共に、記憶装置３にデータ信号を記憶させる。表示装置
４と印字装置５の出力を見たオペレータは、該当するサ
ービス拠点の技術者に電話あるいはＦＡＸ等により異常
状態が発生したビル名と所在地、異常の発生した設備機
器とのその状態等を知らせる。この知らせを受けた技術
者は異常事態が発生したビルに出向いて行き、設備機器
の異常事態の改修作業を行なう。

【０００９】一方、補助記憶装置Ｈの制御部６では、デ
ータ信号を記憶部７に記憶させ、また、入力部１０より
オペレータの指示が有れば記憶部７に記憶されたデータ
信号を表示部８または印字部９に出力することができ
る。

【００１０】センタ装置Ｃが何等かのトラブルにより受
信データ表示装置４と受信データ印字装置５に異常情報
を出力できなくなった場合、オペレータは、補助記憶装
置Ｈの入力部１０を用いて記憶部７に記憶されたデータ
信号を表示部８または印字部９に出力するように指令を
入力すると、データ信号が表示部８または印字部９に出
力させられ、そのデータ信号を解析し、例えばビルコー
ドを台帳と突き合わせることにより、異常情報を発報し
てきたビルを検索することができる。そこで、該当する
サービス拠点の技術者に電話あるいはＦＡＸ等により、
異常事態が発生したビルと所在地を知らせることができ
る。その間に技術者を呼びセンタ装置Ｃのトラブルを復
旧させることができる。このように万一のトラブルで、
受信データ表示装置４と受信データ印字装置５に異常情
報を出力できなくなっても、データ信号を記憶させる補
助記憶装置Ｈで監視を途切れさせることなく継続させ、
異常事態によっては手作業の対応作業によってすばやく
対処することができる。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、遠隔監視
装置のセンタ装置が万一トラブルにより停止したとして
も、異常の起きたビル端末装置からのデータ信号を補助
記憶装置の記憶部に格納するようにして監視を継続する
ようにしたため、必要時にこのデータ信号を記憶部から
引き出して対処することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による遠隔監視装置のセンタ
装置を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 回線受信装置 ７ 記憶部 Ｃ センタ装置 Ｈ 補助記憶装置 Ｌ 電話回線 Ｔ１〜Ｔｎ ビル端末装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白山 仁司 東京都千代田区神田錦町１丁目６番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 設備機器の状態を監視する複数のビル端
   末装置からのデータ信号を電話回線を介して受信する回
   線受信装置と、この回線受信装置の出力に基いて所定の
   処理を行なう制御部および記憶装置を有する遠隔監視装
   置のセンタ装置において、上記回線受信装置の出力側
   に、常時上記データ信号を格納する記憶装置を有する補
   助記憶装置を接続したことを特徴とする遠隔監視装置の
   センタ装置。