JPH05342197A - 日本語ワードプロセッサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単語登録作業を簡素化し、変換効率や操作
性、および作業効率を向上させる。 【構成】 変換部３はかな漢字変換辞書４を用いて入力
部１から入力されたひらがな文字列、または文章記憶部
２に記憶されたひらがな文字列を漢字かな交じり文字列
に変換する。単語登録用情報解析部５は変換部３に入力
された文章中でかな漢字変換辞書４に登録されていない
単語を識別する。単語登録用情報格納テーブル６は単語
登録用情報解析部５の解析で得られた単語登録用情報を
格納する。単語登録部７は文章入力中に単語登録用情報
格納テーブル６に逐次格納された単語登録用情報を、文
章入力終了後に一括して画面表示部８に表示する。 【効果】 単語登録作業を一括して行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は日本語ワードプロセッサに関し、
特に日本語ワードプロセッサのかな漢字変換における単
語登録方法に関する。

【０００２】

【従来技術】従来、かな漢字変換における単語登録とし
ては、操作者がコマンド入力を行って登録するコマンド
入力方式や、操作者がかな漢字変換時に選択した変換候
補をメモリに記憶しておくメモリ記憶方式などがある。

【０００３】コマンド入力方式の場合、操作者がかな漢
字変換後の単語を指定し、その読みと品詞（一般名詞な
ど）とをキーボードから入力することによって単語登録
を行う方式である。

【０００４】例えば、「一ソフ技」という単語を単語登
録する場合、操作者は「一」と「ソフ」と「技」とを夫
々漢字などに変換する。この後に、操作者は単語登録コ
マンドによって登録単語として「一ソフ技」を指定し、
その読みである「いちそふぎ」をキーボードから入力す
る。また同時に、操作者は数多い品詞の中から「一ソフ
技」の品詞を指定している。

【０００５】一方、メモリ記憶方式の場合、操作者がか
な漢字変換時に選択した変換候補をメモリに記憶してお
き、これ以降同一の読みを変換する際にその変換の第一
候補とする方式である。

【０００６】例えば、「いちそふぎ」を「一」と「ソ
フ」と「技」とに夫々変換すると、これ以降の変換では
「いち」、「そふ」、「ぎ」の第一変換候補が夫々
「一」、「ソフ」、「技」となり、「いちそふぎ」が
「一ソフ技」に変換されることとなる。但し、メモリ記
憶方式の場合には記憶される単語の数に制限があり、ま
た一つの単語として認識されていないために別の候補を
選択した時点で最初に変換したときのようには変換され
なくなる。

【０００７】このような従来のかな漢字変換における単
語登録では、コマンド入力方式の場合、コマンド入力に
よって変換後の単語と単語の読みと品詞とをキーボード
から入力する必要があるので、操作性や作業効率が低下
してしまう。

【０００８】一方、メモリ記憶方式の場合、記憶してお
くことができる単語の数に制限があるので、単語がその
制限を越えて記憶されると、以前に記憶された単語が消
失してしまう。また、一つの単語として認識されていな
いために、別の候補を選択した時点で元の候補に変換さ
れなくなり、単語記憶の継続性がない。

【０００９】

【発明の目的】本発明は上記のような従来のものの問題
点を除去すべくなされたもので、単語登録作業を簡素化
することができ、変換効率や操作性、および作業効率を
向上させることができる日本語ワードプロセッサの提供
を目的とする。

【００１０】

【発明の構成】本発明による日本語ワードプロセッサ
は、文章入力時にひらがな文字列を漢字かな交じり文字
列に変換する日本語ワードプロセッサであって、前記漢
字かな交じり文字列に変換されたひらがな文字列が単語
として登録されているか否かを判定する判定手段と、前
記判定手段で前記単語として登録されてないと判定され
たひらがな文字列と該ひらがな文字列を変換して得た漢
字かな交じり文字列と該漢字かな交じり文字列への変換
回数を示す変換頻度情報とを対応付けて格納する格納手
段と、前記格納手段の内容を一括して画面表示する表示
手段とを有することを特徴とする。

【００１１】

【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

【００１２】図１は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図において、入力部１からキーボードな
どによって文章（ひらがな文字列）が入力されると、入
力された文章は文章記憶部２に記憶される。この文章記
憶部２に記憶された文章は変換部３で漢字かな交じり文
字列に変換される。

【００１３】かな漢字変換辞書４にはかな漢字変換に使
用する単語が登録されており、変換部３はかな漢字変換
辞書４を用いてひらがな文字列を漢字かな交じり文字列
に変換する。すなわち、かな漢字変換辞書４からは入力
されたひらがな文字列に対する漢字情報や品詞情報が得
られる。

【００１４】単語登録用情報解析部５は変換部３内に一
つの機能として設けられており、入力された文章中でか
な漢字変換辞書４に登録されていない単語を識別する。
この単語登録用情報解析部５での解析によって、入力部
１から入力されたひらがな文字列と、かな漢字変換辞書
４を用いて変換された漢字かな交じり文字列と、変換さ
れた漢字かな交じり文字列の品詞と、同一のかな漢字変
換が何度行われたかを示す変換頻度とからなる単語登録
用情報が得られる。

【００１５】単語登録用情報格納テーブル６には単語登
録用情報解析部５で得られた単語登録用情報が格納され
る。単語登録部７は文章入力中に単語登録用情報格納テ
ーブル６に逐次格納された単語登録用情報を画面表示部
８に表示する。単語登録部７はこの画面表示部８に表示
された単語登録用情報のうち操作者が選択した単語登録
用情報に基づいて単語の登録を行う。

【００１６】画面表示部８には変換部３で変換された漢
字かな交じり文字列と、単語登録用情報格納テーブル６
内に格納された単語登録用情報とが表示される。特に、
単語登録用情報格納テーブル６内に格納された単語登録
用情報は画面表示部８に一括して表示される。

【００１７】制御部９は上記の入力部１と、文章記憶部
２と、変換部３と、単語登録用情報解析部５と、単語登
録部７と、画面表示部８とを夫々制御する。尚、入力部
１、文章記憶部２、変換部３、画面表示部８、制御部９
は夫々日本語ワードプロセッサなどで既に実現されてい
る公知の手段であるので、これらについての詳細な説明
は省略する。

【００１８】図２は図１の単語登録部７によって画面表
示部８に表示された単語登録用情報の一例を示す図であ
る。図において、漢字２１は変換された漢字かな交じり
文字列であり、読み２２は入力されたひらがな文字列で
あり、品詞２３は漢字２１の品詞であり、変換頻度２４
は同一の漢字変換が何度行われたかを示す変換頻度であ
る。これら漢字２１と読み２２と品詞２３と変換頻度２
４とは、夫々単語登録用情報格納テーブル６に格納され
た単語登録用情報である。

【００１９】また、番号２５は画面表示部８に表示され
た単語登録用情報が幾つあるかを示しており、操作者が
単語の登録を行う際に、登録する単語を選択するために
用いられる。上記の単語登録用情報および番号２５とと
もに、「登録する単語を選択し、リターンキーを押して
ください。」というメッセージが画面表示される。

【００２０】これら図１および図２を用いて本発明の一
実施例の動作について説明する。以下、「一ソフ技」と
いう単語を「いちそふぎ」という読みで単語登録する場
合について説明する。

【００２１】まず、入力部１から「いちそふぎ」という
文字列を含むひらがな文字列が入力されると、入力文章
が長いときには該ひらがな文字列が文章記憶部２に一時
的に記憶される。この文章記憶部２に一時的に記憶され
たひらがな文字列は制御部９によって文節単位に分割さ
れ、変換部３に渡される。また、入力文章が文節単位で
入力されるときには該ひらがな文字列が文章記憶部２に
一時的に記憶されることなく、制御部９から変換部３に
渡される。

【００２２】変換部３は制御部９から渡された文節単位
のひらがな文字列をかな漢字変換辞書４を用いて漢字か
な交じり文字列に変換し、画面表示部８に表示する。こ
のとき、画面表示部８に表示された漢字かな交じり文字
列が、操作者によって選択されて確定される。

【００２３】例えば、「いちそふぎ」という文字列の場
合、操作者の選択で、「いち」が「一」に、「そふ」が
「ソフ」に、「ぎ」が「技」に夫々変換されて確定され
ると、単語登録用情報解析部５は「いちそふぎ」という
文字列がかな漢字変換辞書４に登録されているか否かを
識別する。

【００２４】単語登録用情報解析部５は「いちそふぎ」
という文字列がかな漢字変換辞書４に登録されていなけ
れば、「いちそふぎ」が「一ソフ技」に変換されたこ
と、助詞の関係から分析した「一ソフ技」の品詞、この
変換が何度目の変換であるかを解析し、漢字２１、読み
２２、品詞２３、変換頻度２４からなる単語登録用情報
を単語登録用情報格納テーブル６に格納する。この単語
登録用情報格納テーブル６への単語登録用情報の格納
は、文章入力が終了するまで逐次行われる。

【００２５】文章入力が終了すると、単語登録用情報格
納テーブル６に格納された単語登録用情報が単語登録部
７によって画面表示部８に一括して表示される。このと
き、単語登録用情報を変換頻度２４の値に応じて昇順ま
たは降順に並べ換えたり、あるいは予め設定された変換
頻度２４の下限の値に応じて選択することができる。

【００２６】この画面表示部８に一括して表示された単
語登録用情報を、「登録する単語を選択し、リターンキ
ーを押してください。」というメッセージにしたがって
カーソル移動キーで指定したり、あるいはテンキーで番
号２５を指定することで単語登録する単語を選択して登
録を行う。よって、「一ソフ技」という単語あるいは
「１」という番号２５が指定されると、「一ソフ技」と
いう単語が「いちそふぎ」という読みで単語登録され
る。

【００２７】このように、変換部３で漢字かな交じり文
字列に変換されるひらがな文字列のうち単語登録用情報
解析部５で漢字変換辞書４に登録されていないと識別さ
れたひらがな文字列と、該ひらがな文字列の変換後の漢
字かな交じり文字列と、該漢字かな交じり文字列の品詞
と、この変換が何度目の変換であるかを示す変換頻度と
を単語登録用情報として単語登録用情報格納テーブル６
に逐次格納しておき、この単語登録用情報格納テーブル
６に格納された単語登録用情報を単語登録部７によって
画面表示部８に一括して表示することによって、一括し
て単語登録を行うことができる。

【００２８】これによって、単語登録時の一単語毎にコ
マンド入力を行うというコマンド入力方式の場合の操作
性や作業効率の低下、あるいはメモリ記憶方式の場合の
以前に記憶された単語の消失や単語記憶の継続性のなさ
をなくすことができ、単語登録作業を簡素化することが
できるとともに、かな漢字変換効率や操作性、および作
業効率を向上させることができる。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、漢
字かな交じり文字列に変換されたひらがな文字列が単語
として登録されていないと判定されたとき、該ひらがな
文字列と該ひらがな文字列を変換して得た漢字かな交じ
り文字列と該漢字かな交じり文字列への変換回数を示す
変換頻度情報とを対応付けて格納しておき、この格納内
容を一括して画面表示することによって、単語登録作業
を簡素化することができ、変換効率や操作性、および作
業効率を向上させることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。

【図２】図１の単語登録部によって画面表示部に表示さ
れた単語登録用情報の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 入力部 ２ 文章記憶部 ３ 変換部 ４ かな漢字変換辞書 ５ 単語登録用情報解析部 ６ 単語登録用情報格納テーブル ７ 単語登録部 ８ 画面表示部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文章入力時にひらがな文字列を漢字かな
   交じり文字列に変換する日本語ワードプロセッサであっ
   て、前記漢字かな交じり文字列に変換されたひらがな文
   字列が単語として登録されているか否かを判定する判定
   手段と、前記判定手段で前記単語として登録されてない
   と判定されたひらがな文字列と該ひらがな文字列を変換
   して得た漢字かな交じり文字列と該漢字かな交じり文字
   列への変換回数を示す変換頻度情報とを対応付けて格納
   する格納手段と、前記格納手段の内容を一括して画面表
   示する表示手段とを有することを特徴とする日本語ワー
   ドプロセッサ。
2. 【請求項２】 前記格納手段の内容のうち前記変換頻度
   情報が予め設定された所定値以上のものを抽出して表示
   する手段を有することを特徴とする請求項１記載の日本
   語ワードプロセッサ。
3. 【請求項３】 前記表示手段によって画面表示された内
   容に基づいて入力された指示にしたがって前記格納手段
   の内容を選択的に前記単語として登録する手段を設け、
   新たに入力された単語を一括して登録するようにしたこ
   とを特徴とする請求項１または請求項２記載の日本語ワ
   ードプロセッサ。