JPH05341843A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

Info

Publication number
JPH05341843A
JPH05341843A JP4149220A JP14922092A JPH05341843A JP H05341843 A JPH05341843 A JP H05341843A JP 4149220 A JP4149220 A JP 4149220A JP 14922092 A JP14922092 A JP 14922092A JP H05341843 A JPH05341843 A JP H05341843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
distance
braking
preceding vehicle
automatic braking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4149220A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Tatehata
哲也 立畑
Toshifumi Ikeda
利文 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP4149220A priority Critical patent/JPH05341843A/ja
Publication of JPH05341843A publication Critical patent/JPH05341843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗員に与える不快感を最小限に抑えるように
した上で、先行車両およびその両側の陰から現れる新た
な障害物に対する衝突回避性能を向上させることができ
る車両の制御装置を提供する。 【構成】 自車両が先行車両に対して所定の設定距離以
下になるまで接近すると、その接近の程度に応じて、警
報ブザー16、自動制動アクチュエータ14の緩制動、
自動制動アクチュエータ14の急制動の順で作動する。
これにより、乗員に不快感を与えるような不必要な自動
制動がなされるのを最小限に抑えるようにした上で、先
行車両に対する衝突回避を図る。また、緊急を要する上
記急制動時以外は、先行車両の車幅が大きくなるほど上
記設定距離を大きくする。これにより、不必要な自動制
動を抑制しつつ、死角となっている先行車両の陰からバ
イク等が飛び出してくるようなことがあっても、これに
対する衝突回避動作を余裕をもって行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自車両が先行車両等の
前方障害物に対して異常接近するのを回避するための制
御を行う車両の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両衝突に対する安全性向上を図るため
の構成として、従来より、シートベルトやエアバッグ等
が用いられているが、これらはいずれも車両衝突時の乗
員保護を図るものである。これに対し、自車両が先行車
両等の前方障害物に対して異常接近するのを回避して車
両衝突を未然に防止するようにした衝突防止装置の提案
がなされている。例えば特開昭52−124628号公
報には、自車両と前方障害物との間の距離が所定の設定
距離以下になるまで接近したとき、警報を発生するとと
もに制動装置を作動させるようにしたものが開示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記設定距離すなわち
制動等の開始距離は、一定値に設定するようにしてもよ
いが、このようにした場合には、例えば制動等開始距離
をある車両走行状況下において制動装置等が作動を開始
するのに適正な距離に設定すると、他の車両走行状況下
においては、前方障害物に接近しすぎたり、あるいは、
まだ車両衝突のおそれが全くないほど前方障害物から離
れているのにもかかわらず制動装置等が作動を開始して
乗員に不快感を与える、といった不都合を生じることが
考えられる。したがって、上記制動等開始距離は車両走
行状況に応じて設定することが好ましい。このようなこ
とから、上記公報には、前方障害物が停止物か移動体に
より制動等開始距離を変更することにより車両走行状況
に適合させる工夫がなされている。
【0004】しかしながら、これ以外にも、制動等開始
距離を設定する上で考慮すべき車両走行状況の一つとし
て重要な要素がある。すなわち、自車両の運転者から見
たとき前方障害物の両側には該前方障害物の陰になる死
角が生じるが、前方障害物の横幅が大きくなるとこの死
角も大きくなる。そして、この死角となっている前方障
害物の陰からバイク等の新たな障害物が急に飛び出して
くることがあるので、このようなことを考慮すると、制
動等開始距離を設定するに当り、この死角に対する適切
な対応が望まれる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、乗員に与える不快感を最小限に抑える
ようにした上で、前方障害物両側の陰から現れる新たな
障害物に対する衝突回避性能を向上させることができ
る、車両の制御装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両の制御
装置は、前方障害物の横幅が大きくなるほど制動等開始
距離を大きくするように構成することにより、上記目的
達成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、請求項1に記載したように、自
車両と前方障害物との間の距離を検出する距離検出手段
と、自車両が前方障害物に対して接近するのを抑制する
接近抑制手段と、自車両が前方障害物に対して所定の設
定距離以下になるまで接近したとき、前記接近抑制手段
を作動させる接近状態制御手段と、前記前方障害物の横
幅が大きくなるほど前記設定距離を大きくする設定距離
変更手段と、を備えてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】上記「前方障害物」は、典型的には走行中
あるいは停止中の先行車両であるが、もちろんこれに限
定されるものではなく、これ以外にも、家屋、道路補修
用工作機械等の障害物をも含むものである。
【0009】上記「接近抑制手段」は、自車両が前方障
害物に対して接近するのを抑制することができるもので
あれば特定の手段に限定されるものではなく、例えば、
それ以上接近しないよう運転者に注意を促す警報装置等
であってもよいし、あるいは、接近状態を積極的に解消
するよう運転者に代わって必要な操作を行う自動制動装
置、自動転舵装置等であってもよい。
【0010】
【発明の作用および効果】上記構成に示すように、自車
両が前方障害物に対して所定の設定距離以下になるまで
接近したことが距離検出手段により検出されると、接近
状態制御手段により接近抑制手段が作動し、自車両が前
方障害物に対してそれ以上接近するのを抑制するように
なっているが、その際、設定距離変更手段により、前方
障害物の横幅が大きくなるほど上記設定距離を大きくす
るようになっているので、前方障害物の両側に生じる死
角を常に小さく抑えることができる。したがって、この
死角となっている前方障害物の陰からバイク等の新たな
障害物が飛び出してくるようなことがあっても、これに
対する衝突回避動作を余裕をもって行うことができる。
【0011】このように、本発明によれば、前方障害物
の横幅の大きさに応じた制動等開始距離の設定がなされ
るので、接近抑制手段の不必要な作動より乗員に与える
不快感を最小限に抑えるようにした上で、前方障害物両
側の陰から現れる新たな障害物に対する衝突回避性能を
向上させることができる。
【0012】上記構成において、上記接近抑制手段が請
求項3に記載したように自動制動装置からなる場合に
は、請求項4に記載したように、この自動制動装置を、
急制動と緩制動とを行うように構成し、かつ、上記設定
距離変更手段による設定距離の変更を自動制動装置によ
る緩制動実行時にのみ行うように構成すれば、次のよう
な効果がある。
【0013】すなわち、自動制動装置が急制動を実行す
るのは緊急を要する場合であることから、たとえ前方障
害物の横幅が小さくても急制動を実行して前方障害物と
の衝突回避を図る一方、それほどの緊急を要しない緩制
動実行時には、接近抑制手段の不必要な作動防止と、前
方障害物両側の陰からの新たな障害物に対する衝突回避
性能向上との両立を図ることができる。
【0014】また、上記構成において、請求項5に記載
したように、接近抑制手段が警報装置と自動制動装置と
から構成されている場合には、設定距離変更手段による
設定距離の変更を上記警報装置の作動時にのみ行うよう
に構成すれば、次のような効果がある。
【0015】すなわち、比較的緊急を要するときに自動
制動装置を作動させるとともに、比較的緊急を要しない
ときに警報装置を作動させることを前提とすれば、自動
制動装置が作動するのは比較的緊急を要する場合である
ことから、たとえ前方障害物の横幅が小さくても自動制
動装置を作動させて前方障害物との衝突回避を図り、一
方、それほどの緊急を要しない警報装置作動時には、接
近抑制手段の不必要な作動防止と、前方障害物両側の陰
からの新たな障害物に対する衝突回避性能向上との両立
を図ることができる。
【0016】さらに、上記構成において、請求項6に記
載したように、接近抑制手段が警報装置と急制動および
緩制動を行う自動制動装置とから構成されている場合に
は、設定距離変更手段による設定距離の変更を警報装置
の作動時および自動制動装置による緩制動実行時にのみ
行うように構成すれば、次のような効果がある。
【0017】すなわち、自動制動装置が急制動を実行す
るのは緊急を要する場合であることから、たとえ前方障
害物の横幅が小さくても急制動を実行して前方障害物と
の衝突回避を図る一方、それほどの緊急を要しない緩制
動実行時あるいは警報装置作動時には、接近抑制手段の
不必要な作動防止と、前方障害物両側の陰からの新たな
障害物に対する衝突回避性能向上との両立を図ることが
できる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例について説明する。
【0019】図1は、本発明に係る車両の制御装置の一
実施例を示すブロック図である。
【0020】図示のように、この車両の制御装置は、自
車両が先行車両に対して異常接近するのを回避するため
の制御を行う装置であって、自車両と先行車両(前方障
害物)と車間距離Lを検出するための超音波レーダユニ
ット12(距離検出手段)と、自車両が先行車両に対し
て接近するのを抑制する接近抑制手段たる自動制動アク
チュエータ14(自動制動装置)および警報ブザー16
(警報装置)と、自車両が先行車両に対して所定の設定
距離以下になるまで接近したとき、警報ブザー16ある
いは自動制動アクチュエータ14を作動させる接近状態
制御手段18とを備えてなっている。
【0021】上記超音波レーダユニット12は、車両前
部に設けられ、前方へ超音波を送信して先行車両に当た
って反射してくる超音波を受信するようになっており、
その検出信号は演算ユニット20に入力されるようにな
っている。そして、この演算ユニット20は、送受信の
時間差に基づいて、自車両と先行車両との車間距離Lお
よび先行車両に対する自車両の相対速度vを算出するよ
うになっている。さらに、これら算出された車間距離L
および相対速度vは接近状態制御手段18に入力される
ようになっている。
【0022】上記自動制動アクチュエータ14は、運転
者のブレーキ操作の有無にかかわらず、ブレーキ油圧を
最大限に上げてブレーキをフルに作動させる急制動と、
ブレーキ油圧をある程度上げて余力を残した状態でブレ
ーキを作動させる緩制動とを行うことができるように構
成されている。
【0023】上記警報ブザー16は、自車両と先行車両
との車間距離Lを表示する距離表示部22と共に、警報
表示ユニット24に設けられている。この警報表示ユニ
ット24は、車室内のインストルメントパネルに設けら
れている。
【0024】上記接近状態制御手段18は、図2におい
て、自車両が先行車両に対して第3設定距離L3よりも
接近したときには、警報ブザー16を作動させて運転者
に注意を促し、この第3設定距離L3より小さい第2設
定距離L2よりも接近したときには、自動制動アクチュ
エータ14を緩制動作動させ、これにより、乗員に不快
感を与えないようにしつつ接近状態を積極的に解消する
よう運転者に代わって必要な操作を行い、さらに、この
第2設定距離L2より小さい第1設定距離L1よりも接
近したときには、緊急を要するとして、自動制動アクチ
ュエータ14を急制動作動させ、接近状態をより積極的
に解消する操作を行うようになっている。なお、警報表
示ユニット24の距離表示部22には車間距離Lが常に
表示されるようになっている。
【0025】上記接近状態制御手段18は、また、上記
自動制動アクチュエータ14あるいは警報ブザー16に
よる接近抑制作用により、自車両が先行車両に対して第
3設定距離L3よりも大きい第4設定距離L4以上にな
るまで離れたとき、異常接近を回避することができたと
して、自動制動アクチュエータ14および警報ブザー1
6の作動を解除するようになっている。
【0026】上記異常接近は、先行車両に対する自車両
の相対速度vが大きくなるほど発生しやすくなることに
鑑み、上記各設定距離L1、L2、L3、L4は、上記
相対速度vに対して、図2に示すような特性の関数に設
定されている。ここに、第1設定距離L1は、先行車両
がフル制動をかけたとき(ブレーキ装置の制動力を最大
限に発揮させたとき)、これに対して自車両がフル制動
により先行車両との衝突を防止するのに必要な最低車間
距離と同じ値に設定されている。すなわち、 L1=v(2V−v)/(2μg) V:自車両速度 μ:路面摩擦係数 g:重力加速度 に設定されている。なお、先行車両が停止しているとき
には、相対速度vが自車両速度Vと等しくなるが、この
ときの第1設定距離L1(V=v )は、単純に自車両にフル
制動をかけたときの車両停止距離と同じ値、すなわち、 L1(V=v )=V2 /(2μg) となる。
【0027】その他の設定距離L2、L3、L4は、L
1に対してそれぞれ所定値d2、d3、d4だけ大きい
値に設定されている。
【0028】図1において、上記自車両速度Vおよび路
面摩擦係数μは、それぞれ車速センサ26および路面μ
センサ28から上記演算ユニット20にそれぞれ入力さ
れ、該演算ユニット20で上式に従って第1設定距離L
1が算出され、さらにこのL1に基づいてその他の設定
距離L2、L3、L4が算出され、これらL1、L2、
L3、L4は接近状態制御手段18に入力されるように
なっている。
【0029】ところで、図3に示すように、自車両の運
転者から見たとき先行車両の両側には該先行車両の陰に
なる死角θが生じるが、先行車両の車幅Wが大きくなる
とこの死角θも大きくなる。そして、この死角となって
いる先行車両の陰からバイク等の新たな障害物が急に飛
び出してくることがある。
【0030】このため、本実施例においては、制動等開
始距離を設定するに当り、この死角θに対する適切な対
応をすべく、先行車両の車幅Wが大きくなるほど上記各
設定距離L2、L3、L4を大きくする設定距離変更手
段30が設けられている。
【0031】この設定距離変更手段30ならびに上記接
近状態制御手段18および上記演算ユニット20は、制
御ユニット32として構成されている。
【0032】車両前部には、前方視界領域を撮像するC
CDカメラ34が設けられている。このCCDカメラ3
4の撮像領域は、該撮像領域内に先行車両の全幅が含ま
れるように十分広角に設定されている。そして、このC
CDカメラ34からの撮像信号は演算ユニット20に入
力されるようになっている。演算ユニット20は、この
撮像信号と上記車間距離Lとに基づいて上記先行車両の
車幅Wを算出するようになっている。
【0033】こうして算出された車幅Wは設定距離変更
手段32に入力される。設定距離変更手段32には、図
4に示すような特性が記憶されており、上記車幅Wが入
力されると、これに対応する係数kを呼び出して、接近
状態制御手段18に入力するようになっている。
【0034】接近状態制御手段18では、この係数kを
上記各設定距離L1,L2、L3、L4のうちL2、L
3、L4に乗算するようになっている。係数kは、図4
に示すように車幅Wが大きくなるほど大きな値となるよ
うに設定されているので、車幅Wが大きくなるほど、警
報ブザー16の作動および自動制動アクチュエータ14
の緩制動作動が開始されるときの車間距離Lは大きくな
り、また、自動制動アクチュエータ14および警報ブザ
ー16の作動が解除されるときの車間距離Lも大きくな
る。
【0035】図5および6は、自動制動アクチュエータ
14の概要斜視図および油圧回路構成図である。
【0036】これらの図において、参照符号42は運転
者によるブレーキペダル44の踏込力を増大させる真空
倍力装置、参照符号46は該真空倍力装置42により増
大された踏込力に応じた制動圧を発生するマスタシリン
ダであって、該マスタシリンダ46で発生した制動圧
は、最初自動制動バルブユニット48に送給され後、A
BS(アンチスキッドブレーキ装置)バルブユニット5
0を通して各車輪のブレーキ装置52に供給されるよう
になっている。
【0037】上記自動制動バルブユニット48は、上記
マスタシリンダ46とブレーキ装置52側との連通を遮
断するシャッタバルブ54と増圧バルブ56と減圧バル
ブ58とを有している。これら3つのバルブ54、5
6、58は、いずれも電磁式の2ポート2位置切換バル
ブからなっている。上記増圧バルブ56とマスタシリン
ダ46との間には、モータ駆動式の油ポンプ60と、該
油ポンプ60から吐出される圧油を貯溜して一定圧に保
持するためのアキュムレータ62とが介設されている。
そして、上記シャッタバルブ54が開位置にあるときに
は、ブレーキペダル44の踏込力に応じて各車輪のブレ
ーキ装置52で制動がかかる。一方、シャッタバルブ5
4が閉位置にあるとき、増圧バルブ56を開位置に、減
圧バルブ58を閉位置にそれぞれ切り換えると、上記ア
キュムレータ62からの圧油が各車輪のブレーキ装置5
2に供給されて制動がかかり、増圧バルブ56を閉位置
に、減圧バルブ58を開位置にそれぞれ切り換えると、
上記ブレーキ装置52から圧油が戻されて制動が弱めら
れるようになっている。上記3のバルブ54、56、5
8の切換えは、それらに対し各々電圧を印加する電圧源
等からなるアクチュエータ64によって行われ、また、
該アクチュエータ64はコントロールボックス66から
の信号を受けて制御されるようになっている。図1に示
した制御ユニット32からの制御信号は、このコントロ
ールボックス66に入力されるようになっている。
【0038】また、上記ABSバルブユニット50は、
各車輪毎に設けられた3ポート2位置切換バルブ68を
有しており、制動時には該バルブ68の切換えにより各
ブレーキ装置52に印加される制動圧を制御して各車輪
がロックしないようになっている。ABSの構成につい
ては詳述しないが、上記切換バルブ68の他にモータ駆
動式の油ポンプ70およびアキュムレータ72、74等
を備えている。各車輪のブレーキ装置52は、車輪と一
体的に回転するディスク76と、マスタシリンダ46側
から制動圧を受けて上記ディスク76を挟持するキャリ
パ78とからなっている。
【0039】次に、本実施例の作用を図7のフローチャ
ートに基づいて説明する。
【0040】まず、自車両と先行車両との車間距離L、
相対速度v、自車両速度V、路面摩擦係数μを読み込
み、第1設定距離L1さらには第2、第3、第4設定距
離L2、L3、L4を算出する(ステップS1、S
2)。次に、CCDカメラ34からの撮像信号を読み込
み、この撮像信号と車間距離Lとから車幅Wを算出する
(ステップS3、S4)。そして、この車幅Wに対応す
る係数kを呼び出し、この係数kを上記第2、第3、第
4設定距離L2、L3、L4にそれぞれ乗算して、車幅
Wに対する設定距離補正を行う(ステップS5、S
6)。
【0041】次に、ステップS7で、相対速度vが0よ
り大きいか否か(すなわち自車両が先行車両に接近しつ
つあるか否か)を判定する。v>0であれば、車間距離
Lが第3、第2、第1設定距離L3、L2、L1より小
さいか否かを順次判定する(ステップS8、S10、S
11)。ここで、L≧L3であればそのままステップS
1に戻るが、L<L3であれば、運転者に注意を促すべ
く、警報ブザー16を作動させる(ステップS9)。ま
た、L1≦L<L2であれば、乗員に不快感を与えない
ようにしつつ接近状態を積極的に解消するよう運転者に
代わって必要な操作を行うべく、自動制動アクチュエー
タ14を緩制動で作動させる(ステップS12)。さら
に、L<L1であれば、緊急を要するとして、自動制動
アクチュエータ14を急制動で作動させる(ステップS
13)。
【0042】一方、ステップS7で、相対速度v≦0で
あれば、車間距離Lが第4設定距離L4より大きいか否
かを判定する(ステップS14)。ここで、L>L4で
あれば、自車両が先行車両に対して十分離れ、異常接近
を回避することができたとして、警報ブザー16および
自動制動アクチュエータ14の作動を解除する(ステッ
プS15)。L≦L4であれば、まだ異常接近状態が解
消されていないとして、そのままステップS1に戻る
(ステップS14)。
【0043】以上詳述したように、本実施例において
は、自車両が先行車両に対して所定の設定距離以下にな
るまで接近すると、その接近の程度に応じて、警報ブザ
ー16および自動制動アクチュエータ14が、警報ブザ
ー16、自動制動アクチュエータ14の緩制動、自動制
動アクチュエータ14の急制動の順で作動するようにな
っているので、乗員に不快感を与えるような不必要な自
動制動がなされるのを最小限に抑えるようにした上で、
先行車両に対する衝突回避を図ることができる。
【0044】しかも、本実施例においては、先行車両の
車幅Wが大きくなるほど上記設定距離を大きくするよう
になっているので、先行車両の両側の死角θを常に小さ
く抑えることができ、このため先行車両の陰からバイク
等の新たな障害物が飛び出してくるようなことがあって
も、これに対する衝突回避動作を余裕をもって行うこと
ができる。
【0045】その際、設定距離変更手段30による上記
設定距離の変更が、警報ブザー16の作動時および自動
制動アクチュエータ14の緩制動実行時にのみ行うよう
に構成されているので、次のような効果がある。すなわ
ち、自動制動アクチュエータ14が急制動を実行するの
は緊急を要する場合であることから、たとえ車幅Wが小
さくても急制動を実行して先行車両との衝突回避を図る
一方、それほどの緊急を要しない緩制動実行時あるいは
警報ブザー16の作動時には、これら警報ブザー16お
よび自動制動アクチュエータ14の不必要な作動防止
と、先行車両の両側の陰から現れる新たな障害物に対す
る衝突回避性能向上との両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の制御装置の一実施例を示す
ブロック図
【図2】上記実施例を作用を示すグラフ
【図3】上記実施例を作用を示す説明図
【図4】上記実施例を作用を示すグラフ
【図5】上記実施例の自動制動アクチュエータを示す概
要斜視図
【図6】上記実施例の自動制動アクチュエータを示す油
圧回路構成図
【図7】上記実施例を作用を示すフローチャート
【符号の説明】
12 超音波レーダユニット(距離検出手段) 14 自動制動アクチュエータ(自動制動装置) 16 警報ブザー(警報装置) 18 接近状態制御手段 20 演算ユニット 30 設定距離変更手段 32 制御ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両と前方障害物との間の距離を検出
    する距離検出手段と、 自車両が前方障害物に対して接近するのを抑制する接近
    抑制手段と、 自車両が前方障害物に対して所定の設定距離以下になる
    まで接近したとき、前記接近抑制手段を作動させる接近
    状態制御手段と、 前記前方障害物の横幅が大きくなるほど前記設定距離を
    大きくする設定距離変更手段と、を備えてなることを特
    徴とする車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記前方障害物が車両である、ことを特
    徴とする請求項1記載の車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記接近抑制手段が自動制動装置からな
    る、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記自動制動装置が急制動と緩制動とを
    行うように構成されるとともに、前記設定距離変更手段
    による前記設定距離の変更が前記自動制動装置による緩
    制動実行時にのみ行われるように構成されている、こと
    を特徴とする請求項3記載の車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記接近抑制手段が警報装置と自動制動
    装置とから構成されるとともに、前記設定距離変更手段
    による前記設定距離の変更が前記警報装置の作動時にの
    み行われるように構成されている、ことを特徴とする請
    求項1または2記載の車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記接近抑制手段が警報装置と急制動お
    よび緩制動を行う自動制動装置とから構成されるととも
    に、前記設定距離変更手段による前記設定距離の変更が
    前記警報装置の作動時および前記自動制動装置による緩
    制動実行時にのみ行われるように構成されている、こと
    を特徴とする請求項1または2記載の車両の制御装置。
JP4149220A 1992-06-09 1992-06-09 車両の制御装置 Pending JPH05341843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4149220A JPH05341843A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4149220A JPH05341843A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 車両の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05341843A true JPH05341843A (ja) 1993-12-24

Family

ID=15470485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4149220A Pending JPH05341843A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05341843A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247023A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の運動制御装置
JP2011085476A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Honda Motor Co Ltd 物体検出装置
JP2013540070A (ja) * 2010-10-23 2013-10-31 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 車両用ブレーキ補助装置を操作する方法およびブレーキ補助装置
WO2016021607A1 (ja) * 2014-08-04 2016-02-11 株式会社エフ・シ-・シ- 鞍乗り型車両
JP2020064544A (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 株式会社デンソー 物体検知装置、物体検知方法およびプログラム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247023A (ja) * 2000-03-03 2001-09-11 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の運動制御装置
JP4647055B2 (ja) * 2000-03-03 2011-03-09 富士重工業株式会社 車両の運動制御装置
JP2011085476A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Honda Motor Co Ltd 物体検出装置
JP2013540070A (ja) * 2010-10-23 2013-10-31 ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト 車両用ブレーキ補助装置を操作する方法およびブレーキ補助装置
US9079571B2 (en) 2010-10-23 2015-07-14 Daimler Ag Method for operating a brake assist device and brake assist device for a vehicle
WO2016021607A1 (ja) * 2014-08-04 2016-02-11 株式会社エフ・シ-・シ- 鞍乗り型車両
JP2016034819A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 株式会社エフ・シー・シー 鞍乗り型車両
CN106573620A (zh) * 2014-08-04 2017-04-19 株式会社Fcc 鞍乘式车辆
CN106573620B (zh) * 2014-08-04 2019-07-05 株式会社Fcc 鞍乘式车辆
US10730516B2 (en) 2014-08-04 2020-08-04 Kabushiki Kaisha F.C.C. Saddled vehicle
JP2020064544A (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 株式会社デンソー 物体検知装置、物体検知方法およびプログラム
WO2020079942A1 (ja) * 2018-10-19 2020-04-23 株式会社デンソー 物体検知装置、物体検知方法およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3127351B2 (ja) 車両用オートクルーズ装置
JP3142635B2 (ja) 車両の総合制御装置
US6275772B1 (en) Vehicle safety running system
US7002452B2 (en) Collision preventing apparatus for a vehicle
JP2010030396A (ja) 車両用安全制御装置
WO2008001874A1 (fr) Dispositif de commande de décélération d'un véhicule
JP3631825B2 (ja) 車両及びその走行レーン逸脱防止装置
JP3758970B2 (ja) 車両の衝突予防装置
JP2999324B2 (ja) 車両の自動制動装置
JP3325590B2 (ja) 車両の自動制動装置
JP3154749B2 (ja) 車両の自動制動装置
JP4351800B2 (ja) 車両の衝突予防装置
JPH05341843A (ja) 車両の制御装置
JP3142605B2 (ja) 車両の自動制動装置
JPH05319233A (ja) 車両の総合制御装置
JPH061221A (ja) 車両の自動制動装置
JP2966155B2 (ja) 車両の接触防止装置
JP2000264092A (ja) 車間距離制御装置
JP2007001516A (ja) 車両の制御装置
JP3392457B2 (ja) 車両の自動制動装置
JP3173878B2 (ja) 車両の走行安全装置
JPH0636198A (ja) 車両の接触回避方法及び接触回避装置
JPH0558257A (ja) 車両の自動制動装置
JP2004291667A (ja) 衝突予防装置
JP3320752B2 (ja) 車両の自動制動装置