JPH05341715A - 耐水ラベル - Google Patents

耐水ラベル

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JPH05341715A
JPH05341715A JP17754492A JP17754492A JPH05341715A JP H05341715 A JPH05341715 A JP H05341715A JP 17754492 A JP17754492 A JP 17754492A JP 17754492 A JP17754492 A JP 17754492A JP H05341715 A JPH05341715 A JP H05341715A
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Kenji Noda
健二 野田
Saisei Miyao
再青 宮尾
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TOKUSHU SEISHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、湿潤時の耐水強度に優れ、かつ洗
瓶適性の良好なラベルを開発することを目的とする。 【構成】 耐水性基紙1の表面に耐水性の顔料塗工層2
を設け、裏面に耐水性かつアルカリ可溶性塗工層3、さ
らに必要に応じて接着剤受理性に優れた塗工層4を設け
た耐水ラベル用紙に印刷,ラミネート,箔押しなどの表
面加工5を施した後に、平均的な大きさが,0.01m
m〜0.6mmφの孔6を少なくとも顔料塗工層2に達
するように、1cm2当り25〜75個開ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿潤時の耐水強度に優
れ、かつ洗瓶適性の良好な耐水ラベルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ビール、清酒、洋酒、清涼飲料水、液体
洗剤などの容器には、商品名、成分などを表示するため
にラベルが通常貼着されている。ラベルの容器への貼着
は、予め容器にラベルを貼着しておき、後で内容物を入
れる方法(この方法をプレラベル方式と呼び、この方式
に使用するラベルをプレラベルと呼ぶこととする)と、
内容物を入れた後でラベルを貼着する方法(この方法を
アフターラベル方式と呼び、この方式に使用するラベル
をアフターラベルと呼ぶこととする)の2種類に大きく
分けられる。
【0003】プレラベル方式では、ラベル用紙に通常は
4〜6色の印刷を施し、所定の大きさに打ち抜きラベル
を作ってから、アルカリ易溶型接着剤を用いて容器に貼
着する。そして内容物を充填する前に、80℃前後の熱
水シャワーで消毒と洗浄を行うことが多い。80℃前後
の熱水シャワーはラベルにとっては過酷な条件であり、
ラベルに高度の耐水性が無いと表面にシワを生じ、また
ラベルの剥がれ、脱落、基紙の解離などが発生する。こ
れらを防ぐために、ラベル用紙には湿潤時の寸法変化が
小さいこと、湿潤層間強度の大きなことも要求される。
ラベル用紙の湿潤時の寸法変化は後で述べる測定方法で
2.0%以下、湿潤層間強度は後で述べる測定方法で、
30g/15mm以上が必要と言われている。アフター
ラベル方式においても、容器は冷蔵庫や冷水に入れら
れ、内容物を冷やすことが多いので、ラベル用紙には十
分な耐水性が要求される。ラベル用紙にはこの他に、良
好な印刷適性、耐光性、耐薬品性、耐摩耗性及びブロッ
キング防止適性が要求される。
【0004】また、容器(例えばビール瓶)は回収して
再利用する場合が多く、この場合には洗瓶処理時に、ア
ルカリ洗浄液の浸透が速やかに行われ、短時間に容器か
ら剥離する(洗瓶適性が良好と呼ぶこととする)ラベル
が要求される。この洗瓶適性を向上させるために、種々
の提案がなされている。その一つは、ラベルを瓶に貼着
するときに、耐水性がありかつアルカリに可溶な接着剤
を使用することである。一般的にはカゼイン系の接着剤
が使用されているが、特願平1−183348号、特願
平1−183349号、特願平1−183350号のよ
うに洗瓶適性を付与したPVA系の接着剤に関する提案
もある。
【0005】他の考えは、ラベルそのものを剥離し易く
するものである。これに関しても種々の提案がなされて
おり、例を挙げると、実公昭57−54120号にはラ
ベル基材に多数の微細孔をあけ、洗液の浸透を促進し、
洗瓶適性を向上することが、特開昭56−9776号に
は蒸着用のアンダーコート層に中にアルカリ可溶性の金
属粉末(たとえばアルミニウム)を含有させる方法が、
特開昭56−61468号には接着剤に加熱により膨張
する微小球を混合することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、ラベルに
は高度の耐水性と洗瓶適性の両方を要求されることが多
いが、この両方を満たすことは困難であるとされてい
た。これは耐水性と洗瓶適性は相反する性能であること
が理由である。従来の耐水性の良好なラベル用紙は、顔
料塗工層の接着剤の使用量を多くすることで、耐水性を
向上した構成であったが、洗瓶適性には考慮が払われて
いないものが多く、洗瓶時の脱ラベル時間が長時間にお
よぶのが欠点であった。洗瓶適性を考慮してラベルに多
数の微細孔をあけたり、接着剤に金属粉末や加熱により
膨張する微小球を含有させる前述の提案は未だ洗瓶適性
は不十分であった。
【0007】本発明者は耐水性と洗瓶適性の両方の性能
を満たし、プレラベル、アフターラベルのどちらにも使
用できる耐水ラベル用紙を開発することを課題とし、先
に特願平3−177598に於て、耐水性基紙の表面に
耐水性の顔料塗工層を設け、裏面に耐水性かつアルカリ
可溶性塗工層、さらに必要に応じて接着剤受理性に優れ
た塗工層を設けた耐水ラベル用紙を提案した。しかしな
がらこの耐水ラベル用紙を用いて、表面の全面にインク
が乗るような印刷処理やプラスチックフィルムのラミネ
ート処理等の表面に耐水性のある処理を施す場合には洗
瓶適性が必ずしも十分あるとは言えないことが判明し
た。本発明は、表面に耐水性のある処理を施しても洗瓶
適性のある耐水ラベルを開発することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の耐水ラベ
ルの一実施例の一部拡大断面図である。本発明は、耐水
性基紙1の表面に耐水性の顔料塗工層2を設け、裏面に
耐水性かつアルカリ可溶性塗工層3、さらに必要に応じ
て接着剤受理性に優れた塗工層4を設けた耐水ラベル用
紙に印刷,ラミネート,箔押しなどの表面加工5を施し
た後に、平均的な大きさが,0.01mm〜0.6mm
φの孔6を少なくとも顔料塗工層2に達するように、1
cm2当り25〜75個開けたことを特徴とする耐水ラ
ベルである。
【0009】本発明では耐水性基紙1は、耐水紙、ゴム
含浸紙または樹脂含浸紙、合成紙などを使用できる。耐
水紙は通常、NBKP,LBKP,NBSPなどの製紙
用パルプを叩解し(湿潤時の寸法変化を少なくするため
に、本発明では紙料のフリーネスは450〜600ml
C.S.F.にすることが好ましい)、これにメラミン
樹脂,尿素樹脂,ポリアミド・エピクロルヒドリン樹
脂,ポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂などの公知の
湿潤紙力増強剤、澱粉,PVA,ポリアクリルアマイド
などの紙力増強剤、サイズ剤、染料、着色顔料、填料、
定着剤などを適宜添加し、円網抄紙機や長網抄紙機など
の公知の抄紙機を使用して常法に基づき、通常40〜1
50g/m2で抄紙することで製造する。抄紙途中でサ
イズプレス装置等で、サイズ剤,紙力増強剤などを塗工
することも適宜行われる。また含浸紙は、湿潤紙力増強
剤、填料、定着剤などを添加して抄紙した原紙に、合成
ゴムラテックスや合成樹脂エマルジョンを通常原紙に対
して5〜50%含浸すること等で製造する。あるいは、
製紙用パルプに合成ゴムラテックス、合成樹脂エマルジ
ョンを定着して抄紙することで製造する。
【0010】耐水性の顔料塗工層2は、顔料と接着剤を
主成分とするもので、耐水性と印刷適性を付与すること
を主目的として設けるものである。顔料としては、カオ
リン,クレー,炭酸カルシウム,二酸化チタンなどの公
知の紙塗工用顔料がいずれも使用できる。また接着剤と
しては、スチレン−ブタジエン共重合ラテックス,メチ
ルメタクリレート−ブタジエン共重合ラテックス,ポリ
アクリル酸エステルエマルジョン,ポリ酢酸ビニルエマ
ルジョン,PVA,澱粉,カゼインなどの顔料塗工用と
して使用される公知の接着剤がいずれも使用できる。本
発明では顔料の1種以上に適当な分散剤を加え、分散機
により分散し、接着剤の1種以上を加えて塗料を調整す
るが、この際、耐水化剤、架橋剤、流動性改良剤、色料
などの添加剤を加えることもできる。塗工層の耐水性は
使用する接着剤の種類と添加量、添加剤によって大きく
変動する。アート紙やコート紙の顔料に対する接着剤の
添加割合は通常15〜18%であるが、本発明では20
%〜25%であることが好ましく、またその際耐水化剤
を併用することが好ましい。
【0011】塗工方法は、抄紙機上でのオンマシン塗
工、またはオフマシン塗工のいずれでもよく、ロールコ
ーター,キャストコーター,バーコーター,ブレードコ
ーター,エアーナイフコーター等の公知の塗工機を使用
し、通常10〜30g/m2塗工する。この際、塗工は
1回で行っても、2回以上で行っても構わない。本発明
では、耐水性の顔料塗工層2に使用する接着剤に、後に
述べる耐水性かつアルカリ可溶性樹脂を単独、または他
の接着剤と混合して使用することもできる。こうすると
洗瓶時にアルカリ洗浄液の顔料塗工層への浸透が促進で
き、洗瓶時間をより短縮できる利点がある。
【0012】本発明の特徴の一つは、耐水性基紙1の裏
面に、耐水性かつアルカリ可溶性樹脂層3を設けること
にある。耐水性かつアルカリ可溶性樹脂とは、塗工乾燥
した後、冷水,温水に長時間浸漬しても溶解せず、また
濃度2重量%、温度70℃の苛性ソーダ水溶液に浸漬
し、20分以内に溶解する性質を有する樹脂を言う。具
体的には、カルボキシル基変性したポリアクリル酸エス
テル樹脂、酸度の大きなマレイン酸樹脂、フタル酸樹
脂、酢ビ−マレイン酸共重合樹脂、無水マレイン酸−ア
クリル酸エステル共重合樹脂、アイオノマー樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、カルボキシル基変性したスチレン−
アクリル共重合樹脂、硝化綿系樹脂、シェラック樹脂、
カゼイン等の溶剤系、水系、エマルジョン系のいずれも
使用できる。特にカルボキシル基変性したスチレン−ア
クリル樹脂は高度の耐水性があり、アルカリ液に速やか
に溶解する性質に優れるので本発明には好適に使用で
き、分子量1500〜10000、酸価100〜250
のものが通常使用される。本発明では、耐水性かつアル
カリ可溶性樹脂は単独で使用しても、目的とする性能を
阻害しない範囲なら他の樹脂や顔料を併用することがで
きる。特に顔料を併用することは、後に述べる接着剤受
理性を向上するので好ましい。耐水性かつアルカリ可溶
性樹脂層3は公知の塗工機を用いて、通常2〜15g/
2設ける。
【0013】本発明では、さらに必要に応じて、接着剤
受理性に優れた塗工層4を設ける。この層は基本的に
は、耐水性の顔料塗工層2と同一の処方でかまわない。
ラベルは最終的には容器に接着剤を用いて貼着される
が、使用するカゼイン系やPVA系などの接着剤は、接
着剤受理性に優れた塗工層4に含まれる顔料に浸透し、
投錨効果により、ラベルと容器を強固に貼着させる。接
着剤受理性に優れた塗工層4は公知の塗工機を用いて、
通常2〜20g/m2塗工する。さらに必要に応じてス
ーパーキャレンダー等で平滑化処理する。
【0014】以上のようにして本発明に使用する耐水ラ
ベル用紙は製造されるが、本発明ではさらにこの用紙を
使用してラベルを製造する。用紙の表面には商品名、製
品の説明等のための印刷や、表面強度,耐水強度の向上
のためにポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニ
ル,ポリエステル等のプラスチックフィルムのラミネー
ト処理や、光沢を与えるためのニスびき処理、箔押し、
蒸着、アルミ箔貼合等の表面加工5が施される。これら
の表面加工5が施された場合は、洗瓶時にラベル表面か
らのアルカリ洗浄液の浸透が著しく阻害され、洗浄液は
ラベルの端部からのみ浸透するので洗瓶適性が低下する
問題を起こす。
【0015】本発明の最大の特徴は、上記のように表面
加工5を施した耐水ラベルに洗浄液の浸透性を付与する
ための開孔処理を施し孔6を少なくとも顔料塗工層2に
達するように開けることにある。これにより洗瓶時に、
アルカリ洗浄液が容易にラベル内部に浸透するようにな
り、洗瓶適性が著しく向上する。開孔処理の方法は微細
な針或は熱針で穿孔する方法、また放電処理方法等の公
知のパンチ方式や機械的針孔方式,誘導発熱方式処方が
いずれも使用できる。本発明では大きさ0.01〜0.
6mmφの孔を1cm2当り25〜75個設けることが
必要である。大きさが0.01mmφより小さくなる
と、通水性が劣り、アルカリ洗浄液のラベル内部への浸
透を阻害し、0.6mmφより大きくなるとラベルとし
ての外観が悪くなる。また個数が25個/cm2より少
ないと洗瓶適性が劣り、75個/cm2を越えるとやは
り外観が悪くなったり、表面の光沢が低下する等の問題
を起こす。
【0016】開孔処理は、ラベルを製造後に行ってもよ
いし、若しくは表面加工5を施した後に開孔処理を施
し、その後ラベルを打ち抜き等の方法で製造してもよ
い。洗瓶適性を向上するためには、孔6はラベルの表面
から少なくとも顔料塗工層2に達していることが必要で
ある。図1に図示したように、孔6は耐水性基紙1若し
くは耐水性かつアルカリ可溶性塗工層3若しくは接着剤
受理性に優れた塗工層4に達していてもよく、もちろん
表面から裏面に突き抜けていてもよい。
【0017】本発明の耐水ラベルは以上のようにして製
造され、接着剤により瓶等に貼着される。洗瓶時にはア
ルカリ性の洗浄液はラベルに開孔された孔6により速や
かに浸透し、耐水性かつアルカリ可溶性塗工層3に達
し、この層を溶解しさらには接着剤を溶解する。
【0018】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
なお重量部、重量%はいずれも乾燥重量部、乾燥重量%
を示す。 実施例.1 NBKP70重量部(乾燥重量部、以下同じ),LBK
P30重量部を叩解し、ポリアミド・エピクロルヒドリ
ン樹脂系の湿潤紙力増強剤(商品名エピノックスP13
0、ディックハーキュレス社製造)を1重量部、クレー
10重量部、ポリアクリルアマイド(商品名ポリマセッ
ト500L、荒川化学工業製造)0.2重量部、ロジン
サイズ剤(商品名サイズパインE、荒川化学工業製造)
を0.5重量部、硫酸バンド3重量部加え定着し、フリ
ーネス550mlC.S.F.で長網多筒式抄紙機を用
い、坪量50g/m2の耐水性基紙を抄造した。
【0019】さらに耐水性の顔料塗工層として、カオリ
ン(商品名「UW90」、エンゲルハード(株)製)6
0重量部、炭酸カルシウム(商品名「TP121」、奥
多摩工業(株)製)40重量部、分散剤(商品名「アロ
ン−T40」、東亜合成(株)製)0.5重量部、SB
Rラテックス(商品名「JSR0619」、日本合成ゴ
ム(株)製)18重量部、酸化澱粉(商品名「MS38
00」、日本食品化工(株)製)5重量部、耐水化剤
(商品名「エピノックスP9007Y」、ディックハー
キュレス(株)製)1重量部よりなる塗料をこの耐水性
基紙の表面に、エアナイフコーターを使用して20g/
2塗工した。
【0020】さらに耐水性かつアルカリ可溶性樹脂層と
して、カルボキシル基変性スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合樹脂(商品名「J−52」、ジョンソンポリマ
ー(株)製、分子量1600,酸価235)を耐水性基
紙の裏面に5g/m2塗工した。
【0021】接着剤受理性に優れた塗工層として、さら
にその上に上記耐水性の顔料塗工層と同一の塗料を5g
/m2塗工した。
【0022】さらにスーパーキャレンダー処理を施した
後に、4色オフセット印刷処理を施し、表面強度向上と
耐水性向上のためにニスびき処理を全面に施した。
【0023】さらに誘導発熱を熱源とした熱針穿孔機を
使用して、平均0.01mmφの孔を25個/cm2
けた後に打ち抜き機で打ち抜いてラベルを製造した。
【0024】実施例.2 平均0.6mmφの孔を75個/cm2を開けた他は実
施例1と全く同じラベルを製造した。
【0025】実施例.3 平均0.2mmφの孔を50個/cm2を開けた他は実
施例1と全く同じラベルを製造した。
【0026】比較例.1(通常のアート,コート紙を想
定した処方) NBKP70重量部、LBKP30重量部に対し、クレ
ーを10重量部、ロジンサイズ剤(商品名「サイズパイ
ンE」、荒川化学工業(株)製)を1.0重量部、及び
硫酸バンド3重量部を添加し、フリーネス350ml
C.S.F.で長網多筒式抄紙機で坪量50g/m2
基紙を抄造した。
【0027】さらにこの基紙の表面に、カオリン(商品
名「UW90」、エンゲルハード(株)製)60重量
部、炭酸カルシウム(商品名「TP121」、奥多摩工
業(株)製)40重量部、分散剤(商品名「アロン−T
40」、東亜合成(株)製)0.5重量部、SBRラテ
ックス(商品名「JSR0619」、日本合成ゴム
(株)製)12重量部、酸化澱粉(商品名「MS380
0」、日本食品化工(株)製)3重量部よりなる塗料を
20g/m2エアナイフコーターを使用して塗工し、裏
面には同一の塗料で10g/m2塗工し、スーパーキャ
レンダー処理した。
【0028】さらに実施例1と同一の4色オフセット印
刷処理とニスびき処理を施した。
【0029】さらに実施例2と同一の開孔処理を施し、
ラベルを製造した。
【0030】比較例.2 実施例1において開孔処理を行わず、他は全く同一でラ
ベルを製造した。
【0031】特性評価方法 湿潤時の寸法変化 ラベルを水に浸漬し、10分後の横方向の伸縮を計る。 湿潤層間強度 ラベルを15mm幅に切り、10分間水に浸漬し、万能
引張り試験機で紙層間強度(用紙の縦方向)を測定す
る。 冷水および、温水浸漬耐水性 ラベルの裏面にアルカリ可溶性のカゼイン系糊を塗布し
てからガラス瓶に貼着する。貼着24時間後に5℃の冷
水および80℃の温水中に沈め、2時間後のラベルの状
態を観察する。ラベル表面の剥がれ、シワ、亀裂等外観
の状態で評価する。評価は5点法で行い、3点以上が実
用的に使用可能な範囲である。 外観 目視によりラベルとしての見栄えを判定した。評価は5
点法で行い、3点以上が実用的に使用可能な範囲であ
る。 洗瓶性試験方法 と同一の方法でラベルをガラス瓶に貼着し、24時間
後に温度70℃、濃度2%の苛性ソーダ水溶液中に沈
め、ラベルが剥離するまでの時間(秒)を測定する。3
00秒以下が実用的に使用可能な範囲である。 接着剤受理性 カゼイン系接着剤をハケでラベルの裏面に塗工し、接着
剤のハジキ、貼着した後の接着剤の乾燥速度、乾燥後の
貼着強度で判断する。評価は5点法で行い、3点以上が
実用的に使用可能な範囲である。
【0032】評価結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の耐水ラベル
は製造され、湿潤時の寸法変化が小さく、湿潤層間強
度、冷水,温水浸漬耐水性、外観、洗瓶適性、接着剤受
理性、印刷適性、耐光性、耐薬品性、耐摩耗性、ブロッ
キング防止適性のいずれも優れているので、プレラベ
ル,アフターラベルのいずれにも使用できるという利点
がある。清涼飲料水に最近多く使われるようになったプ
ラスチックボトルはアフターラベル方式であり、これは
高度の耐水性があるラベル用紙が開発出来ていないため
プレラベル方式では製造されていなかった。本発明のラ
ベル用紙は、清涼飲料水のプラスチックボトルのプレラ
ベルにも使用できる。またアルカリ洗浄液で簡単に剥離
できるのでプラスチック容器の回収にも利用できるとい
うすぐれた利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐水ラベルの一実施例の一部拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 耐水性基紙 2 耐水性の顔料塗工層 3 耐水性かつアルカリ可溶性塗工層 4 接着剤受理性に優れた塗工層 5 表面加工 6 孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐水性基紙1の表面に耐水性の顔料塗工
    層2を設け、裏面に耐水性かつアルカリ可溶性塗工層
    3、さらに必要に応じて接着剤受理性に優れた塗工層4
    を設けた耐水ラベル用紙に印刷,ラミネート,箔押しな
    どの表面加工5を施した後に、平均的な大きさが,0.
    01mm〜0.6mmφの孔6を少なくとも顔料塗工層
    2に達するように、1cm2当り25〜75個開けたこ
    とを特徴とする耐水ラベル。
  2. 【請求項2】 耐水性の顔料塗工層2に使用する接着剤
    が、耐水性かつアルカリ可溶性樹脂単独か、もしくはこ
    れと他の樹脂との混合であることを特徴とする請求項1
    記載の耐水ラベル。
  3. 【請求項3】 耐水性かつアルカリ可溶性樹脂がカルボ
    キシル基変性したスチレン−アクリル酸エステル共重合
    樹脂であることを特徴とする請求項1,2記載の耐水ラ
    ベル。
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Cited By (4)

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