JPH05341167A - レンズ保持部材と薄膜形成方法 - Google Patents

レンズ保持部材と薄膜形成方法

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JPH05341167A
JPH05341167A JP4147257A JP14725792A JPH05341167A JP H05341167 A JPH05341167 A JP H05341167A JP 4147257 A JP4147257 A JP 4147257A JP 14725792 A JP14725792 A JP 14725792A JP H05341167 A JPH05341167 A JP H05341167A
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lens
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thin film
lens holding
projection
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Katsuaki Mitani
勝昭 三谷
Masayuki Takahashi
昌之 高橋
Shunsuke Kimura
俊介 木村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ保持部材たとえばレンズ鏡筒の内壁面
の不要光や迷光の反射を防ぎ、投射レンズ装置のコント
ラスト改善を図る。 【構成】 レンズ保持部材たとえばレンズ鏡筒2を、透
明フッソ樹脂を溶融した溶液に浸漬して引き上げるディ
ップコ−ティング法(浸漬法)、または鏡筒の内壁面に
透明フッソ樹脂を滴下したのち鏡筒を回転して薄膜を形
成するスピンコート法などにより、反射防止膜3を形成
した構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラや投射型テレビ
ジョン受信機等のレンズ保持部材と薄膜形成方法に関
し、特にレンズ鏡筒の内壁面にフッソ樹脂化合物よりな
る薄膜を形成することにより、内壁面に当たる光の反射
を少なくし、またコントラストの良い鮮明な画像を得る
ことができるレンズ保持部材を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図1に示すように、画像をレンズ
により拡大投射して観察できる投射型テレビジョン受信
機のレンズ保持部材において、レンズ鏡筒4は内壁面に
当たった光の反射を防止するため、レンズ鏡筒材料に黒
色材料を使用したり、レンズ鏡筒の内壁面に黒色塗装を
して対応していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の黒色材料や黒色塗装では、黒色による光の
吸収はできるが黒色材料や黒色塗料の持っている屈折率
と空気との屈折率の差による反射光の防止ができなかっ
た。該反射光はレンズ鏡筒内で迷光となり、投射型テレ
ビジョン受信機の画像のコントラストや鮮明度を劣化さ
せる要因の一つであった。
【0004】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、レンズ保持部材を構成するレンズ鏡
筒の内面に低屈折率の透明フッソ樹脂化合物の薄膜を形
成することにより、レンズ鏡筒の内面での反射光を低減
させコントラストや鮮明度を改善向上できるレンズ保持
部材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ保持部材
は、例えば陰極線管(以下、CRTと呼ぶ。)より発光
された画像をレンズにより拡大投射して観察できる投射
型テレビジョン受信機のレンズ鏡筒の内壁面に、該鏡筒
部材より低屈折率のフッソ樹脂化合物よりなる薄膜を形
成した構成としている。
【0006】また本発明のレンズ保持部材は、例えば投
射型テレビジョン受信機に使用する青色・緑色・赤色の
各CRTの発光波長の反射が最低となるよう、青色投射
のレンズ保持部材と,緑色投射のレンズ保持部材と,赤
色投射のレンズ保持部材にそれぞれフッソ樹脂化合物よ
りなる薄膜を配設した構成としている。
【0007】さらに本発明のレンズ保持部材に薄膜を形
成する手段として、 1)フッソ樹脂化合物の溶液にレンズ保持部材を浸漬
し、一定の速度で引き上げて塗布する方法。 2)レンズ保持部材にフッソ樹脂化合物の溶液を滴下し
た後、レンズ保持部材を回転して薄膜を形成するスピン
コート法。 3)フッソ樹脂化合物の溶液にレンズ保持部材を浸漬し
引き上げる際、所定のエア−を吹きつけ、凹部に溜まる
液体を吹き飛ばすことにより最適膜厚を形成する方法。 等を用いる。
【0008】
【作用】本発明は上記した構成によってレンズ保持部材
の内壁面等に最適膜厚の反射防止膜を形成でき、低コス
トでコントラストの良い鮮明な画像のレンズ装置を得る
ことができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について、図1及び図
2,図3に示す図面とともに説明する。図1は、本発明
の第1の実施例におけるレンズ保持部材の側面からの断
面図を示す。図1において、複数の投射レンズ1を所定
間隔に保持するレンズ鏡筒2の内壁表面には反射防止膜
3が最適膜厚の薄膜として配設されている。該反射防止
膜3の屈折率は、レンズ鏡筒2を構成する黒色ポリカ−
ボネ−ト(屈折率1.58)または黒色ノリル樹脂また
は黒色ABS樹脂等の樹脂部材の屈折率より低い値とし
ている。レンズ鏡筒2をAL等の金属部材で構成した場
合、黒色アルマイト処理を施したり,内壁面に黒色アク
リル樹脂塗装を施したりするが、この場合も、反射防止
膜の屈折率が黒色アクリル樹脂の屈折率より低い値とな
るよう所定の部材で構成している。反射防止膜部材とし
てMgF2 (屈折率1.38)が一般に良く知られてい
るが、MgF2は真空蒸着法以外では薄膜として配設で
きない。また真空蒸着法ではレンズ鏡筒2のような複雑
な立体形状のレンズ保持部品の内面に均一な薄膜を所定
に形成することが困難である。本発明の特徴をなす反射
防止膜3は低屈折率のフッソ樹脂化合物により構成して
いる。フッソ樹脂化合物としては、例えば透明フッソ樹
脂(低屈折率1.34)「CYTOP」(旭硝子(株)
の商標)が使用できる。フッソ樹脂化合物「CYTO
P」は特殊なフッソ系溶剤に可溶である。この溶液にレ
ンズ鏡筒2を浸漬して一定の速度で引き上げることによ
りレンズ鏡筒2の表面に均一な薄膜が形成できる。
【0010】反射防止膜の基本的理論は、図2に示すよ
うに薄膜7の上面反射光7aおよび下面反射光7bから
の反射光が打ち消し合う干渉効果によるものである。基
板8の屈折率をn2 ,薄膜7の屈折率をn1 ,そして入
射光側媒質(ほとんどの場合空気)6の屈折率をn0
定義する。薄膜7の上面反射光7aと下面反射光7bか
らの反射2光束が完全に打ち消し合うには、まず反射光
束7a,7bの強度9が相等しくなければならない。こ
のためには、各境界面における屈折率が等しい。すなわ
ちn0 /n1 =n1 /n2 (n1 =√n0 ×n2 )が成
立する必要がある。
【0011】このn0 /n1 =n1 /n2 (n1 =√n
0 ×n2 )より反射防止膜の屈折率は、通常屈折率1と
みなせる空気と基板の屈折率の間の値、つまり基板の屈
折率の平方根の値となる。
【0012】入射光5の一部は反射防止膜の上面および
下面で反射されるが、共に反射は隣接する媒質より低い
屈折率の媒質中で生じる。従って、反射2光束が打ち消
し合う干渉効果にするには、相対的な位相シフトが18
0゜になるようにすればよく、二つの光束の間の全位相
差が1/4波長の2倍,すなわち、180゜に対応する
とき、膜の光学薄膜が1/4波長 膜厚 (d)= λ×1/4×n1 になるようにすれば良い。
【0013】これらのことから、最も簡単な反射防止膜
は基板の屈折率の平方根に等しい屈折率をもち、かつそ
の光学薄膜が使用する際の光の波長の1/4に等しい値
をもつ単層膜となる。
【0014】本発明の第1の実施例の反射防止膜3は図
3に示すように、一般に言われる可視光線領域(400
nm〜700nm)のほぼ中央の550nmで最も低反
射となるよう薄膜を形成することが、広帯域にわたって
低反射となり望ましい。従って、レンズ鏡筒2の構成部
材を屈折率1.58の黒色ポリカ−ボネ−ト樹脂を使用
した場合、光の干渉効果を利用するためには、反射防止
膜3はn0 /n1=n1/n2(n1=√n0×n2)の関係
より√1.58=1.26の屈折率をもつ材料が最も良
いが、現存する材料で最も1.26の屈折率に近い低屈
折率の材料がCYTOPの1.34である。また、反射
防止膜3の膜厚は1/4波長 膜厚 (d)= λ×1/4×n1 であり可視光線領域のほぼ中央になる550nmでは1
03nmの薄い膜厚で形成することである。ポリカ−ボ
ネ−ト樹脂に反射防止膜3が薄膜103nmで形成され
たレンズ鏡筒2の場合の反射率を測定すると、図3のよ
うなサイトップコ−ティング処理の反射率特性10とな
り、従来の反射防止膜のないレンズ鏡筒の反射率特性1
1より約8%近く改善されている。またこの反射防止膜
3の形成されたレンズ鏡筒2を使用した投射レンズ1の
コントラスト比を測定すると、従来より10〜15%の
改善がされていた。当然のことながらコントラストが改
善された分、画像の鮮明度が良くなることは言うまでも
ない。
【0015】次に本発明の第2の実施例について、図4
及び図5に示す図面とともに説明する。図4は投射型テ
レビジョン受信機の青色,緑色,赤色の各CRTとその
投射レンズの構成を示すものである。図5は青色,緑
色,赤色CRTの蛍光体の発光スペクトラムとそれに合
わせた反射防止膜22,23,24の特性図を示す。
【0016】投射型テレビジョン受信機は図4のように
青色CRT12,緑色CRT13,赤色CRT14の発
光された画像をそれぞれ青色投射レンズ15,緑色投射
レンズ16,赤色投射レンズ17により拡大してスクリ
−ン18上に結像させる。
【0017】従って、本発明の第2の実施例では図5の
青色CRT12,緑色CRT13,赤色CRT14の発
光スペクトラムの領域が最も低反射となるようそれぞれ
対応して反射防止膜の厚さを変化させた構成としてい
る。すなわち、青色発光スペクトラム19は波長(45
0nm)がピ−クなので反射防止膜の反射率ピ−クが4
50nmとなるような反射率曲線22が得られる膜厚8
4nmに、緑色発光スペクトラム20は波長(550n
m)がピ−クなので反射防止膜の反射率ピ−クが550
nmとなるような反射率曲線23が得られる膜厚103
nmに、赤色発光スペクトラム21は波長(600n
m)がピ−クなので反射防止膜の反射率ピ−クが600
nmとなるような反射率曲線24が得られる膜厚112
nmに、夫々の膜厚でレンズ鏡筒にサイトップコ−ティ
ングをして反射防止膜としている。その結果、投射レン
ズは青色,緑色,赤色の各CRT毎に専用となるが第1
の実施例よりさらにコントラストが改善され、明るさも
向上する。
【0018】次に反射防止膜の形成方法について実施例
を図6〜図9で述べる。図6は浸漬法により二分割型鏡
筒の半体及び円筒型鏡筒に薄膜を形成する方法を示す一
実施例である。
【0019】図6(A)左図のように二分割鏡筒の半体
25の内壁が上になるように浸漬槽27のCYTOP溶
液28に浸漬し、引き上げる際、右図のように二分割鏡
筒の半体25の内壁を下になるように反回転させて引き
上げる。このようにして二分割鏡筒の半体25の内壁の
膜厚を一定にする。左図のままで引き上げると二分割鏡
筒の半体25の内壁の中央部29にCYTOP溶液28
が残存し膜厚が厚くなるので問題である。
【0020】また図6(B)右図のように二分割鏡筒の
半体25の内壁を引き上げるときに回転しながら引き上
げても良い。
【0021】円筒形鏡筒26のような形状の場合図6
(C)のように、円筒形鏡筒26を縦方向にして浸漬槽
27のCYTOP溶液28に浸漬し、右図のように縦方
向のまま引き上げる。完全に引き上げた後、サイトップ
溶液28の溶剤が風乾すると、70゜C〜110゜Cの
温度で加熱硬化させる。
【0022】加熱硬化温度は、耐熱の良いポリカ−ボネ
−ト樹脂の場合は100゜Cでも良いが、耐熱の低いA
BSその他の樹脂の場合は70゜Cというようにレンズ
鏡筒に使用される材料によって選択すればよい。なお、
低屈折率の透明CYTOPの膜厚を例えば本発明の第1
の実施例の103nmにするには、図7のような実験デ
−タ−により、例えば1.8%濃度の溶液であれば10
3nmの膜厚のライン交点αの引き上げ速度150mm
/minで引き上げれば良い。また1.59%濃度の溶
液であれば103nmの膜厚のライン交点βの引き上げ
速度196mm/minで引き上げれば良い(ただしこ
の場合液温は24゜C)。
【0023】また、第2の実施例のように青色発光スペ
クトラムのピ−クで反射率を最も低くする膜厚は84n
mであるから、図7のような実験デ−タ−により1.5
9%濃度の溶液で84nmの膜厚のライン交点γの引き
上げ速度140mm/minで引き上げなければならな
い。さらに、赤色発光スペクトラムのピ−クで反射率を
最も低くする膜厚は112nmであるから、図7のよう
な実験デ−タ−により1.59%濃度の溶液で112n
mの膜厚のライン交点δの引き上げ速度223mm/m
inで引き上げ、1.8%濃度の溶液であれば112n
mの膜厚のライン交点εの引き上げ速度170mm/m
inで引き上げなければならない。
【0024】このようにCYTOPの濃度と引き上げ速
度と温度の3要素をうまく組み合わせることにより膜厚
は自由にコントロ−ルできる。従って、第2の実施例の
ような青色,緑色,赤色の発光スペクトラムに合わせた
膜厚のコントロ−ルも自由にできることがこれにより証
明できる。
【0025】次に図8によりスピンコート法による薄膜
形成方法を述べる。図8(A)において、水平状態で回
転台30上に二分割鏡筒の半体25を固定し、CYTO
P溶液を二分割鏡筒の半体25の内壁面に所定量滴下す
る。次に、回転台30を水平回転31しながら図8
(B)のように回転台を垂直回転32して二分割鏡筒の
半体25の内壁面の余分なCYTOP溶液を振り落とし
易くして均一な薄膜を形成する。この場合CYTOPの
濃度と回転速度と温度の3要素をうまく組み合わせるこ
とにより膜厚は自由にコントロ−ルできる。次に、薄膜
形成のもう一つの手段として、所定のエア−を吹きつけ
ることにより余分な溶液を吹き飛ばし均一な膜厚を形成
する方法を述べる。(図示無し)まず、二分割鏡筒の半
体25をCYTOP溶液に浸漬する。次に、二分割鏡筒
の半体25を浸漬槽から引き上げながら所定のエア−を
二分割鏡筒の半体25の内壁面に吹きつける。該エア−
の吹きつけ圧力で二分割鏡筒の半体25の内面に付着し
た余分なCYTOP溶液を吹き飛ばし、内壁面にCYT
OP薄膜を均一に塗布する。この場合、CYTOPの濃
度とエア−の吹きつけ強さと温度の3要素をうまく組み
合わせることにより反射防止膜厚は自由にコントロ−ル
できる。
【0026】なお、レンズ保持部材としてレンズ鏡筒の
例を述べたが、別段、鏡筒以外の任意部品であってもよ
いことは言うまでもなく、図1で示すごとくCRTとレ
ンズ1とを結合するカプラー40部材や、レンズ締結ナ
ット(図示せず。)またはレンズ間隔を規制するスペー
サ(図示せず。)またはレンズ固定用リング(図示せ
ず。)等としてよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したようにレンズ保持部材、例
えば投射レンズのレンズ鏡筒内面に低屈折率の透明フッ
ソ樹脂よりなる薄膜を施すことにより、レンズ鏡筒の内
面に入光する不要光や迷光の反射を防ぐことができる。
その結果、投射画像のコントラストを向上させることが
でき明るくて深みのある鮮明な画像が得られる。また、
従来の真空蒸着法に比べ浸漬法やエア−ブロ−法や回転
法(スピンコート)等の簡単な設備で製造できるため、
生産性のよい安価な反射防止膜が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例および従来例を兼ねたレ
ンズ鏡筒の断面図
【図2】無反射理論の説明図
【図3】可視光線領域における本発明の反射率曲線と効
【図4】投射型テレビジョン受信機の光学系を表す構造
平面図
【図5】CRTの発光スペクトラムとその最適反射率曲
【図6】(A)二分割鏡筒の半体に、浸漬法により反射
防止膜を形成する工程説明の正面図 (B)二分割鏡筒の半体に、浸漬法により反射防止膜を
形成するもう一つの工程説明の正面図 (C)円筒形レンズ鏡筒に、浸漬法により反射防止膜を
形成する工程説明の正面図
【図7】浸漬法によるCYTOP溶液濃度と引き上げ速
度による膜厚関係図
【図8】(A)二分割鏡筒の半体を回転台に搭載した状
態の斜視図 (B)二分割鏡筒の半体を回転法により反射防止膜を形
成する工程説明の正面図
【符号の説明】
1 投射レンズ 2 レンズ鏡筒 3 反射防止膜 4 従来のレンズ鏡筒 5 入射光 6 入射光側媒質(空気) 7 薄膜 7a 薄膜の上面反射光 7b 薄膜の下面反射光 8 基板 9 反射2光束の強度 10 ポリカ−ボネ−ト樹脂にサイトップコ−ティング
処理をした反射率特性 11 ポリカ−ボネ−ト樹脂反射率特性 12 青色CRT 13 緑色CRT 14 赤色CRT 15 青色投射レンズ 16 緑色投射レンズ 17 赤色投射レンズ 18 スクリ−ン 19 青色発光スペクトラム 20 緑色発光スペクトラム 21 赤色発光スペクトラム 22 青色ピ−クの反射率曲線 23 緑色ピ−クの反射率曲線 24 赤色ピ−クの反射率曲線 25 二分割鏡筒の半体 26 円筒形レンズ鏡筒 27 浸漬槽 28 CYTOP溶液 29 内壁の中央部 30 回転台 31 水平回転 32 垂直回転 α 1.8%濃度と103nm膜厚の交点 β 1.59%濃度と103nm膜厚の交点 γ 1.59%濃度と84nm膜厚の交点 δ 1.59%濃度と112nm膜厚の交点 ε 1.8%濃度と112nm膜厚の交点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともレンズ鏡筒の内面に、前記鏡
    筒に使用する材料より低屈折率のフッソ樹脂化合物より
    なる薄膜を形成したことを特徴とするレンズ保持部材。
  2. 【請求項2】 画像をレンズにより拡大投射して観察で
    きる投射型テレビジョン受信機のレンズ保持部材におい
    て、塗布するフッソ樹脂化合物の塗布膜厚を、青色CR
    Tに使用する投射レンズ保持部材には420nm〜48
    0nmの領域で最も反射率が低くなる膜厚とし、緑色C
    RTに使用する投射レンズ装置には525nm〜575
    nmの領域で最も反射率が低くなる膜厚とし、赤色CR
    Tに使用する投射レンズ装置には580nm〜620n
    mの領域で最も反射率が低くなる膜厚としたことを特徴
    とする投射型テレビジョン受信機のレンズ保持部材。
  3. 【請求項3】 前記レンズ保持部材をレンズ鏡筒または
    カプラーのいずれか一方または両方としたことを特徴と
    する請求項2記載のレンズ保持部材。
  4. 【請求項4】 フッソ樹脂化合物の溶液にレンズ保持部
    材を浸漬することにより前記レンズ保持部材の表面にフ
    ッソ樹脂化合物薄膜を形成するようにしたことを特徴と
    するレンズ保持部材への薄膜形成方法。
  5. 【請求項5】 フッソ樹脂化合物の溶液にレンズ保持部
    材を浸漬し引き上げる際、エア−を吹きつけることによ
    り前記レンズ保持部材に付着した溶液を吹き飛ばし均一
    な膜厚を形成するようにしたことを特徴とするレンズ保
    持部材への薄膜形成方法。
  6. 【請求項6】 スピンコートによりレンズ保持部材にフ
    ッソ樹脂化合物薄膜を形成するようにしたことを特徴と
    するレンズ保持部材への薄膜形成方法。
JP4147257A 1992-06-08 1992-06-08 レンズ保持部材と薄膜形成方法 Pending JPH05341167A (ja)

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