JPH05338815A - コンテナー船の横移動パレット式荷役装置 - Google Patents
コンテナー船の横移動パレット式荷役装置Info
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- JPH05338815A JPH05338815A JP23508892A JP23508892A JPH05338815A JP H05338815 A JPH05338815 A JP H05338815A JP 23508892 A JP23508892 A JP 23508892A JP 23508892 A JP23508892 A JP 23508892A JP H05338815 A JPH05338815 A JP H05338815A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 岸壁での大量のコンテナーの積荷及び卸荷を
安全迅速かつ省人省力的に行うこと。 【構成】 小吃水で岸壁に接岸着底するコンテナー船の
水平上甲板上に所定間隔で平行に布設された複数対の横
通レール２と、岸壁上で上記各横通レール２の延長線上
に布設された横通レール２，２の左舷端同士間、右舷端
同士間でそれぞれ上甲板上に配設された１対の竪軸プー
リ７，８と、上記各岸壁上横レール対２０，２１のそれ
ぞれ他端付近に配車され竪軸ウインチ１０，１１を突設
してなるウインチ車９と、上記ウインチ車９のウインチ
とこれに対応する上甲板上の反対舷の上記竪軸プーリと
の間にそれぞれかけ回され、循環的に移動する船幅方向
に長いループワイヤ１２，１３と、複数の並列コンテナ
ーを搭載して上記横通レール及び横レールに沿って移動
する長方形コンテナーパレット１５とを具えたこと。
安全迅速かつ省人省力的に行うこと。 【構成】 小吃水で岸壁に接岸着底するコンテナー船の
水平上甲板上に所定間隔で平行に布設された複数対の横
通レール２と、岸壁上で上記各横通レール２の延長線上
に布設された横通レール２，２の左舷端同士間、右舷端
同士間でそれぞれ上甲板上に配設された１対の竪軸プー
リ７，８と、上記各岸壁上横レール対２０，２１のそれ
ぞれ他端付近に配車され竪軸ウインチ１０，１１を突設
してなるウインチ車９と、上記ウインチ車９のウインチ
とこれに対応する上甲板上の反対舷の上記竪軸プーリと
の間にそれぞれかけ回され、循環的に移動する船幅方向
に長いループワイヤ１２，１３と、複数の並列コンテナ
ーを搭載して上記横通レール及び横レールに沿って移動
する長方形コンテナーパレット１５とを具えたこと。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンテナー船の横移動
パレット式荷役装置に関する。
パレット式荷役装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】コンテナー船により運搬されるコンテナ
ーのサイズは大小あるが、一般に使用されている長尺コ
ンテナーの大きさは通常８′６″×８′６″×２０′で
あり、その重量は約７Ｔである。この種の長尺コンテナ
ーの岸壁における荷役は通常、図４正面図及び側面図に
示すように、岸壁に沿って移動可能に配設されたコンテ
ナークレーンを利用して行われるのであるが、その際、
コンテナーごとにスプレッダー０１を往復しなければな
らず、その都度、スプレッダー０１とコンテナー０２の
位置決め及び位置検知にかなりの時間を要している。
ーのサイズは大小あるが、一般に使用されている長尺コ
ンテナーの大きさは通常８′６″×８′６″×２０′で
あり、その重量は約７Ｔである。この種の長尺コンテナ
ーの岸壁における荷役は通常、図４正面図及び側面図に
示すように、岸壁に沿って移動可能に配設されたコンテ
ナークレーンを利用して行われるのであるが、その際、
コンテナーごとにスプレッダー０１を往復しなければな
らず、その都度、スプレッダー０１とコンテナー０２の
位置決め及び位置検知にかなりの時間を要している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一方、大量の輸送物資
の迅速な海上輸送のために、コンテナー船の船速を増加
することが検討されているが、コンテナー船の船速を増
加しても岸壁における荷役作業に多大の時間を要してい
るのが現状であるから、荷役時間の短縮化は慣用手段で
は限度があり、大量の物資の海上輸送の新しい合理化手
段が検討されている。
の迅速な海上輸送のために、コンテナー船の船速を増加
することが検討されているが、コンテナー船の船速を増
加しても岸壁における荷役作業に多大の時間を要してい
るのが現状であるから、荷役時間の短縮化は慣用手段で
は限度があり、大量の物資の海上輸送の新しい合理化手
段が検討されている。
【０００４】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、岸壁での大量のコンテナー積荷及び卸荷を安
全迅速かつ省人省力的に行うことのできる経済的なコン
テナー船の横移動パレット式荷役装置を提供することを
目的とする。
たもので、岸壁での大量のコンテナー積荷及び卸荷を安
全迅速かつ省人省力的に行うことのできる経済的なコン
テナー船の横移動パレット式荷役装置を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、小
吃水で岸壁に接岸したのち着底するコンテナー船の水平
上甲板上に所定間隔で平行に布設された複数対の横通レ
ールと、岸壁上で上記各横通レールの延長線上に布設さ
れ、上面が上記着底コンテナー船の上記横通レールの上
面と同一レベルにある複数対の岸壁上横レールと、上記
各複数対の横通レールの左舷端同士間、右舷端同士間で
それぞれ上甲板上に配設された１対の竪軸プーリと、上
記各岸壁上横レール対のそれぞれ他端付近に配車され低
位置に竪軸ウインチを突設してなるウインチ車と、上記
ウインチ車のウインチとこれに対応する上甲板上の反対
舷の上記竪軸プーリとの間にそれぞれかけ回され、循環
的に移動する船幅方向に長いループワイヤと、コンテナ
ーの長さにほぼ等しい幅を有するとともにコンテナー船
の船幅にほぼ等しい長さを有し、複数の並列コンテナー
を搭載して上記横通レール及び横レールに沿って上記ル
ープワイヤに牽引されて移動する長方形コンテナーパレ
ットとを具えたことを特徴とする。
吃水で岸壁に接岸したのち着底するコンテナー船の水平
上甲板上に所定間隔で平行に布設された複数対の横通レ
ールと、岸壁上で上記各横通レールの延長線上に布設さ
れ、上面が上記着底コンテナー船の上記横通レールの上
面と同一レベルにある複数対の岸壁上横レールと、上記
各複数対の横通レールの左舷端同士間、右舷端同士間で
それぞれ上甲板上に配設された１対の竪軸プーリと、上
記各岸壁上横レール対のそれぞれ他端付近に配車され低
位置に竪軸ウインチを突設してなるウインチ車と、上記
ウインチ車のウインチとこれに対応する上甲板上の反対
舷の上記竪軸プーリとの間にそれぞれかけ回され、循環
的に移動する船幅方向に長いループワイヤと、コンテナ
ーの長さにほぼ等しい幅を有するとともにコンテナー船
の船幅にほぼ等しい長さを有し、複数の並列コンテナー
を搭載して上記横通レール及び横レールに沿って上記ル
ープワイヤに牽引されて移動する長方形コンテナーパレ
ットとを具えたことを特徴とする。
【０００６】
【作用】このような構成によれば、荷役時にはコンテナ
ー船は岸壁に接岸したのち、そのバラスティングにより
着底する。それ故、潮の干満，風波等による海面レベル
の変動にもかかわらず、コンテナー船の水平上甲板は岸
壁の上面と同一レベルになり、従って、上甲板上の横通
レールと、岸壁上の横レールの上面は同一レベルに不動
に保たれる。
ー船は岸壁に接岸したのち、そのバラスティングにより
着底する。それ故、潮の干満，風波等による海面レベル
の変動にもかかわらず、コンテナー船の水平上甲板は岸
壁の上面と同一レベルになり、従って、上甲板上の横通
レールと、岸壁上の横レールの上面は同一レベルに不動
に保たれる。
【０００７】卸荷時にはまず、作業員が岸壁上のウイン
チ車の竪軸ウインチと上甲板の反対舷の竪軸プーリとの
間にワイヤをループ状にかけ回すとともに、そのループ
ワイヤの一部をコンテナーパレットの一部に係止する作
業を行う。この作業は各横通レール対についてそれぞれ
行う。その後、中央指揮所からの遠隔操作により、ウイ
ンチ車のウインチを卸荷方向に一斉に回動すると、上甲
板上のコンテナーはコンテナーパレットとともに、岸壁
上に移動したのち、岸壁上に布設された横レールに沿っ
て所定の位置に停止する。以上の作業は、コンテナー船
の各コンテナーパレットが一斉に横移動することによ
り、行われるので、極めて短時間に大量のコンテナーの
卸荷が終了する。
チ車の竪軸ウインチと上甲板の反対舷の竪軸プーリとの
間にワイヤをループ状にかけ回すとともに、そのループ
ワイヤの一部をコンテナーパレットの一部に係止する作
業を行う。この作業は各横通レール対についてそれぞれ
行う。その後、中央指揮所からの遠隔操作により、ウイ
ンチ車のウインチを卸荷方向に一斉に回動すると、上甲
板上のコンテナーはコンテナーパレットとともに、岸壁
上に移動したのち、岸壁上に布設された横レールに沿っ
て所定の位置に停止する。以上の作業は、コンテナー船
の各コンテナーパレットが一斉に横移動することによ
り、行われるので、極めて短時間に大量のコンテナーの
卸荷が終了する。
【０００８】次に、積荷作業では、岸壁上に持ち来たさ
れた各パレットに複数のコンテナーを単層又は複層的に
陸上クレーン，フォークリフト等を利用して搭載したの
ち、中央指揮所からの遠隔操作により、ウインチ車のウ
インチを積荷方向に一斉に駆動する。そうすると、複数
のパレットは一斉に岸壁上の横レールから上甲板の横通
レールに移動する。ここで、各パレットを上甲板の所定
位置にロックすることで、積荷作業も極く短時間に終了
する。
れた各パレットに複数のコンテナーを単層又は複層的に
陸上クレーン，フォークリフト等を利用して搭載したの
ち、中央指揮所からの遠隔操作により、ウインチ車のウ
インチを積荷方向に一斉に駆動する。そうすると、複数
のパレットは一斉に岸壁上の横レールから上甲板の横通
レールに移動する。ここで、各パレットを上甲板の所定
位置にロックすることで、積荷作業も極く短時間に終了
する。
【０００９】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図１はそのほぼ全体の斜視図、図２は図１のコンテ
ナー船の横通レール及び岸壁上の横レールを示す部分平
面図、図３は図２のIII −III 矢視横断面図である。
と、図１はそのほぼ全体の斜視図、図２は図１のコンテ
ナー船の横通レール及び岸壁上の横レールを示す部分平
面図、図３は図２のIII −III 矢視横断面図である。
【００１０】まず、図１〜図２において、１は船尾部に
立設された上部構造の前方に平坦な上甲板を有する小吃
水のはしけ型コンテナー船であり、この部分に８′６″
×８′６″×２０′の長尺コンテナーを多数搭載するよ
うになっている。２はそれぞれ上甲板上に縦方向の所定
の間隔で布設され、それぞれ横方向に延びる所定長の複
数の平行横通レール、３は横方向の所定の間隔で布設さ
れそれぞれ縦方向に延びる所定長の複数の平行縦レール
であり、横通レール２と縦通レール３とは協働して上端
がそれぞれ同一水平面上に位置する長方形枡目よりなる
格子状長方形枠を形成し、各枡目はコンテナーの底面に
ほぼ内接する長方形枠を形成する。ここで、横通レール
２，縦通レール３はそれぞれ小摩擦係数を有する合成樹
脂，複合樹脂，金属等よりなる。
立設された上部構造の前方に平坦な上甲板を有する小吃
水のはしけ型コンテナー船であり、この部分に８′６″
×８′６″×２０′の長尺コンテナーを多数搭載するよ
うになっている。２はそれぞれ上甲板上に縦方向の所定
の間隔で布設され、それぞれ横方向に延びる所定長の複
数の平行横通レール、３は横方向の所定の間隔で布設さ
れそれぞれ縦方向に延びる所定長の複数の平行縦レール
であり、横通レール２と縦通レール３とは協働して上端
がそれぞれ同一水平面上に位置する長方形枡目よりなる
格子状長方形枠を形成し、各枡目はコンテナーの底面に
ほぼ内接する長方形枠を形成する。ここで、横通レール
２，縦通レール３はそれぞれ小摩擦係数を有する合成樹
脂，複合樹脂，金属等よりなる。
【００１１】４，４はそれぞれ岸壁５とコンテナー船１
との間に挿入された複数の長方形ランプで、各ランプ４
は互いに協働して全体としてコンテナー船の上甲板の全
長にほぼ等しい長さを有する狭幅長尺ランプを形成し、
その詳細構造は後記する。７，８はそれぞれ上甲板の舷
側寄りの部分であって、前後１対の横通レール３，３の
間に前後１対的に配設された上甲板竪軸プーリ、９は各
１対の横通レール２，２の中心線の延長上に配車された
無人ウインチ車で、その後部には低位置に左右１対の竪
軸ウインチ１０，１１が配設され、その間隔は上甲板反
対舷上の竪軸プーリ７，８と同一間隔である。１２，１
３はそれぞれ一端がウインチ車９の竪軸ウインチ１０，
１１にそれぞれ複数回回巻され、他端が他舷側の竪軸プ
ーリ７，８にかけ回された１対のループワイヤである。
本実施例では、コンテナー船の上甲板には前後１対の横
通レール３が５対配設され、そのうち作図の都合上、２
対のみ図示しており、ウインチ車も各横通レール対に対
して１台ずつ、全部で５台の自走式ウインチ車が配置さ
れる。１５は長尺コンテナーの長さにほぼ等しい幅を有
するとともに、コンテナー船の船幅にほぼ等しい長さを
有する長方形のコンテナーパレットであり、このパレッ
ト１５はそれぞれ下面に配設された図示省略ガイド部材
を介して又は図示省略のローラーを介して１対の横通レ
ール２上に摺動自在に支持される。各パレット１５の前
後端はそれぞれ固定部材１６を介してループワイヤ１
２，１３に固定されている。１８，１９；２０，２１は
それぞれランプ４，岸壁５上にそれぞれ並設され上甲板
上の各１対の横通レール２，２の延長線上に布設された
横レールである。
との間に挿入された複数の長方形ランプで、各ランプ４
は互いに協働して全体としてコンテナー船の上甲板の全
長にほぼ等しい長さを有する狭幅長尺ランプを形成し、
その詳細構造は後記する。７，８はそれぞれ上甲板の舷
側寄りの部分であって、前後１対の横通レール３，３の
間に前後１対的に配設された上甲板竪軸プーリ、９は各
１対の横通レール２，２の中心線の延長上に配車された
無人ウインチ車で、その後部には低位置に左右１対の竪
軸ウインチ１０，１１が配設され、その間隔は上甲板反
対舷上の竪軸プーリ７，８と同一間隔である。１２，１
３はそれぞれ一端がウインチ車９の竪軸ウインチ１０，
１１にそれぞれ複数回回巻され、他端が他舷側の竪軸プ
ーリ７，８にかけ回された１対のループワイヤである。
本実施例では、コンテナー船の上甲板には前後１対の横
通レール３が５対配設され、そのうち作図の都合上、２
対のみ図示しており、ウインチ車も各横通レール対に対
して１台ずつ、全部で５台の自走式ウインチ車が配置さ
れる。１５は長尺コンテナーの長さにほぼ等しい幅を有
するとともに、コンテナー船の船幅にほぼ等しい長さを
有する長方形のコンテナーパレットであり、このパレッ
ト１５はそれぞれ下面に配設された図示省略ガイド部材
を介して又は図示省略のローラーを介して１対の横通レ
ール２上に摺動自在に支持される。各パレット１５の前
後端はそれぞれ固定部材１６を介してループワイヤ１
２，１３に固定されている。１８，１９；２０，２１は
それぞれランプ４，岸壁５上にそれぞれ並設され上甲板
上の各１対の横通レール２，２の延長線上に布設された
横レールである。
【００１２】次に、図２〜図３において、２３，２４は
それぞれ岸壁５，コンテナー船１の上端対向部コーナー
に形成された段差部２５，２６に布設された縦レール、
２８，２９はそれぞれランプ４の下面の両側に下方に突
設された車輪で、ランプ４は適宜縦方向間隔で配設され
たこのような複数対の車輪２８，２９を介して岸壁側レ
ール２３，コンテナー船側レール２４に沿って走行自在
に支持され、所定の位置でロックされるようになってい
る。２９は竪軸型油圧シリンダーで、竪ヒンジ３０を介
して岸壁側壁に±９０°の範囲で回動可能に支持され、
油圧シリンダー２９の上端にはランプ４を昇降するため
のランプ昇降台３０が突設されている。３２は岸壁５の
水中棚に左右対称的に凹設された複数のピット３３に立
設された船体昇降用油圧シリンダーで、その上端にはそ
れぞれコンテナー船の船底外板に当接するレスト３４が
突設されている。
それぞれ岸壁５，コンテナー船１の上端対向部コーナー
に形成された段差部２５，２６に布設された縦レール、
２８，２９はそれぞれランプ４の下面の両側に下方に突
設された車輪で、ランプ４は適宜縦方向間隔で配設され
たこのような複数対の車輪２８，２９を介して岸壁側レ
ール２３，コンテナー船側レール２４に沿って走行自在
に支持され、所定の位置でロックされるようになってい
る。２９は竪軸型油圧シリンダーで、竪ヒンジ３０を介
して岸壁側壁に±９０°の範囲で回動可能に支持され、
油圧シリンダー２９の上端にはランプ４を昇降するため
のランプ昇降台３０が突設されている。３２は岸壁５の
水中棚に左右対称的に凹設された複数のピット３３に立
設された船体昇降用油圧シリンダーで、その上端にはそ
れぞれコンテナー船の船底外板に当接するレスト３４が
突設されている。
【００１３】このような構造において、まず、コンテナ
ー船が接岸する際は、図３に示すように岸壁側壁の油圧
シリンダー２９を外方へ張出し、油圧シリンダーを伸長
してそのランプ昇降台３０を介してランプ４を若干上方
へ持上げてから接岸したのち、バラスティングにより、
コンテナー船を若干下げ、バラスティング及び油圧シリ
ンダー３２の制御により、その上甲板上の横通レール
２，岸壁上の横レール２０，２１の上面を同一レベルに
したのち、油圧シリンダー２９を縮長してランプ４を卸
し、その両側の車輪２８，２９を縦レール２３，２４上
に支持する。
ー船が接岸する際は、図３に示すように岸壁側壁の油圧
シリンダー２９を外方へ張出し、油圧シリンダーを伸長
してそのランプ昇降台３０を介してランプ４を若干上方
へ持上げてから接岸したのち、バラスティングにより、
コンテナー船を若干下げ、バラスティング及び油圧シリ
ンダー３２の制御により、その上甲板上の横通レール
２，岸壁上の横レール２０，２１の上面を同一レベルに
したのち、油圧シリンダー２９を縮長してランプ４を卸
し、その両側の車輪２８，２９を縦レール２３，２４上
に支持する。
【００１４】搭載コンテナーを卸荷するには、図１に示
すように、各横通レールの延長線上の位置にそれぞれウ
インチ車９，９・・・を指揮室からの遠隔操作により配
車し、本船上の各ループワイヤ１２，１３をそれぞれ無
人ウインチ車の竪軸ウインチ１０，１１に複数回巻回
し、ウインチ車を若干移動することで、ワイヤロープを
ピーンと張り、この位置で各無人ウインチ車９をパーキ
ングブレーキで固定したのち、両ウインチを同期的に同
速度反方向に回転し、これにより、パレットを一斉に卸
荷方向に駆動する。なお、ループワイヤは移動中に横通
レール及び縦通レールをこすらないように、両レールの
上面よりも若干上方に張ることが重要である。そうする
と、各横通レール上のパレットは、同図コンテナーＡに
示すように、一斉に岸壁へ向かって移動を開始し、ラン
プ４を経てコンテナーヤードまで移動する。そこで、中
央指揮室からの遠隔操作でウインチの駆動を停止し、コ
ンテナーヤードのクレーンを使ってコンテナーをそのパ
レットから移動する。ここで、空になったパレットに
は、コンテナーヤードで待機していた他のコンテナーを
パレットに搭載することができる。
すように、各横通レールの延長線上の位置にそれぞれウ
インチ車９，９・・・を指揮室からの遠隔操作により配
車し、本船上の各ループワイヤ１２，１３をそれぞれ無
人ウインチ車の竪軸ウインチ１０，１１に複数回巻回
し、ウインチ車を若干移動することで、ワイヤロープを
ピーンと張り、この位置で各無人ウインチ車９をパーキ
ングブレーキで固定したのち、両ウインチを同期的に同
速度反方向に回転し、これにより、パレットを一斉に卸
荷方向に駆動する。なお、ループワイヤは移動中に横通
レール及び縦通レールをこすらないように、両レールの
上面よりも若干上方に張ることが重要である。そうする
と、各横通レール上のパレットは、同図コンテナーＡに
示すように、一斉に岸壁へ向かって移動を開始し、ラン
プ４を経てコンテナーヤードまで移動する。そこで、中
央指揮室からの遠隔操作でウインチの駆動を停止し、コ
ンテナーヤードのクレーンを使ってコンテナーをそのパ
レットから移動する。ここで、空になったパレットに
は、コンテナーヤードで待機していた他のコンテナーを
パレットに搭載することができる。
【００１５】なお、コンテナーの積荷は空のパレット上
にコンテナーＢを、例えば２段積みとし、ウインチ車の
ウインチを積荷方向に駆動することで、卸荷時と実質的
に同一要領で積荷を行うことができる。こうして、積荷
が終了したならば、パレットを図示省略のロック部材
で、上甲板に強固にこれを固定する。荷役作業に使用し
たループワイヤ等は荷役後、本船の所定位置に格納し、
再使用に備える。
にコンテナーＢを、例えば２段積みとし、ウインチ車の
ウインチを積荷方向に駆動することで、卸荷時と実質的
に同一要領で積荷を行うことができる。こうして、積荷
が終了したならば、パレットを図示省略のロック部材
で、上甲板に強固にこれを固定する。荷役作業に使用し
たループワイヤ等は荷役後、本船の所定位置に格納し、
再使用に備える。
【００１６】なお、上記実施例において、比較的小型の
コンテナー船であれば、岸壁に極めて近接して接岸する
ことができる場合には、ランプは省略することもでき
る。これは、パレットのサイズがかなり大きいので岸壁
とコンテナー船との間に若干のすきまがあっても、これ
により支障を来すことなくパレットはこのすきまを超え
て横移動することができることによる。
コンテナー船であれば、岸壁に極めて近接して接岸する
ことができる場合には、ランプは省略することもでき
る。これは、パレットのサイズがかなり大きいので岸壁
とコンテナー船との間に若干のすきまがあっても、これ
により支障を来すことなくパレットはこのすきまを超え
て横移動することができることによる。
【００１７】また、縦通レールをも布設したのは、横方
向から上甲板に導入されたパレットを上甲板上で、必要
によりほぼ同一要領でループワイヤ，竪軸プーリ及び竪
軸ウインチを利用して、縦方向に移動することを可能に
する。また、船首接岸で、船首から上甲板上に導入され
たコンテナーパレットを縦方向に移動し、必要に応じ
て、上甲板上で、横移動して格納することを可能とする
ためである。
向から上甲板に導入されたパレットを上甲板上で、必要
によりほぼ同一要領でループワイヤ，竪軸プーリ及び竪
軸ウインチを利用して、縦方向に移動することを可能に
する。また、船首接岸で、船首から上甲板上に導入され
たコンテナーパレットを縦方向に移動し、必要に応じ
て、上甲板上で、横移動して格納することを可能とする
ためである。
【００１８】
（１）例えば、パレットに５個のコンテナーを１層で搭
載するとし、この横レールレーンを５レーン設けるなら
ば、５×５＝２５個の長尺コンテナーを一斉に積荷及び
又は卸荷することができる。２層搭載であれば、５０個
の長尺コンテナー同時荷役が可能となる。左舷，右舷い
ずれの荷役も可能である。 （２）その際、装置は自動化されているので、省力省人
的かつ安全迅速なコンテナーの荷役が可能となり、従来
のコンテナー船の荷役時間を飛躍的に短縮することがで
きる。 （３）コンテナー船は、荷役中、着底しているので、風
波の影響を受けることなく岸壁に所定の位置及び上甲板
高さで不動の位置に保持されるから、安定的かつ迅速に
安全あ荷役が可能となる。 （４）ウインチはウインチ車に付設してあるので、ウイ
ンチ位置はコンテナーヤードの事情次第で、その位置を
変更することが可能である。
載するとし、この横レールレーンを５レーン設けるなら
ば、５×５＝２５個の長尺コンテナーを一斉に積荷及び
又は卸荷することができる。２層搭載であれば、５０個
の長尺コンテナー同時荷役が可能となる。左舷，右舷い
ずれの荷役も可能である。 （２）その際、装置は自動化されているので、省力省人
的かつ安全迅速なコンテナーの荷役が可能となり、従来
のコンテナー船の荷役時間を飛躍的に短縮することがで
きる。 （３）コンテナー船は、荷役中、着底しているので、風
波の影響を受けることなく岸壁に所定の位置及び上甲板
高さで不動の位置に保持されるから、安定的かつ迅速に
安全あ荷役が可能となる。 （４）ウインチはウインチ車に付設してあるので、ウイ
ンチ位置はコンテナーヤードの事情次第で、その位置を
変更することが可能である。
【００１９】要するに本発明によれば、小吃水で岸壁に
接岸したのち着底するコンテナー船の水平上甲板上に所
定間隔で平行に布設された複数対の横通レールと、岸壁
上で上記各横通レールの延長線上に布設され、上面が上
記着底コンテナー船の上記横通レールの上面と同一レベ
ルにある複数対の岸壁上横レールと、上記各複数対の横
通レールの左舷端同士間、右舷端同士間でそれぞれ上甲
板上に配設された１対の竪軸プーリと、上記各岸壁上横
レール対のそれぞれ他端付近に配車され低位置に竪軸ウ
インチを突設してなるウインチ車と、上記ウインチ車の
ウインチとこれに対応する上甲板上の反対舷の上記竪軸
プーリとの間にそれぞれかけ回され、循環的に移動する
船幅方向に長いループワイヤと、コンテナーの長さにほ
ぼ等しい幅を有するとともにコンテナー船の船幅にほぼ
等しい長さを有し、複数の並列コンテナーを搭載して上
記横通レール及び横レールに沿って上記ループワイヤに
牽引されて移動する長方形コンテナーパレットとを具え
たことにより、岸壁での大量のコンテナー積荷及び卸荷
を安全迅速かつ省人省力的に行うことのできる経済的な
コンテナー船の横移動パレット式荷役装置を得るから、
本発明は産業上極めて有益なものである。
接岸したのち着底するコンテナー船の水平上甲板上に所
定間隔で平行に布設された複数対の横通レールと、岸壁
上で上記各横通レールの延長線上に布設され、上面が上
記着底コンテナー船の上記横通レールの上面と同一レベ
ルにある複数対の岸壁上横レールと、上記各複数対の横
通レールの左舷端同士間、右舷端同士間でそれぞれ上甲
板上に配設された１対の竪軸プーリと、上記各岸壁上横
レール対のそれぞれ他端付近に配車され低位置に竪軸ウ
インチを突設してなるウインチ車と、上記ウインチ車の
ウインチとこれに対応する上甲板上の反対舷の上記竪軸
プーリとの間にそれぞれかけ回され、循環的に移動する
船幅方向に長いループワイヤと、コンテナーの長さにほ
ぼ等しい幅を有するとともにコンテナー船の船幅にほぼ
等しい長さを有し、複数の並列コンテナーを搭載して上
記横通レール及び横レールに沿って上記ループワイヤに
牽引されて移動する長方形コンテナーパレットとを具え
たことにより、岸壁での大量のコンテナー積荷及び卸荷
を安全迅速かつ省人省力的に行うことのできる経済的な
コンテナー船の横移動パレット式荷役装置を得るから、
本発明は産業上極めて有益なものである。
【図１】本発明の一実施例のほぼ全体を示す斜視図であ
る。
る。
【図２】図１のコンテナー船上甲板上の横通レール及び
岸壁上の横方向レールを示す部分平面図である。
岸壁上の横方向レールを示す部分平面図である。
【図３】図２のIII −III 矢視横断面図である。
【図４】従来のコンテナークレーンを示す側面図及び正
面図である。
面図である。
１ コンテナー船 ２ 横通レール ３ 縦通レール ４ ランプ ５ 岸壁 ７，８ 上甲板竪軸プーリ ９ ウインチ車 １０，１１ 竪軸ウインチ １２，１３ ループワイヤ １５ パレット １６ 固定部材 １８，１９ （ランプ）横レール ２０，２１ （岸壁）横レール ２３，２４ 縦レール ２６，２７ 車輪 ２９ 油圧シリンダー ３０ ランプ昇降台 ３２ 油圧シリンダー ３３ ピット ３４ レスト
フロントページの続き (72)発明者 小松 一 長崎県長崎市飽の浦町１番１号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 山賀 秀夫 東京都中央区築地５丁目６番４号 三井造 船株式会社内 (72)発明者 寺澤 康夫 東京都中央区築地５丁目６番４号 三井造 船株式会社内 (72)発明者 丸山 文生 東京都中央区築地５丁目６番４号 三井造 船株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 小吃水で岸壁に接岸したのち着底するコ
ンテナー船の水平上甲板上に所定間隔で平行に布設され
た複数対の横通レールと、岸壁上で上記各横通レールの
延長線上に布設され、上面が上記着底コンテナー船の上
記横通レールの上面と同一レベルにある複数対の岸壁上
横レールと、上記各複数対の横通レールの左舷端同士
間、右舷端同士間でそれぞれ上甲板上に配設された１対
の竪軸プーリと、上記各岸壁上横レール対のそれぞれ他
端付近に配車され低位置に竪軸ウインチを突設してなる
ウインチ車と、上記ウインチ車のウインチとこれに対応
する上甲板上の反対舷の上記竪軸プーリとの間にそれぞ
れかけ回され、循環的に移動する船幅方向に長いループ
ワイヤと、コンテナーの長さにほぼ等しい幅を有すると
ともにコンテナー船の船幅にほぼ等しい長さを有し、複
数の並列コンテナーを搭載して上記横通レール及び横レ
ールに沿って上記ループワイヤに牽引されて移動する長
方形コンテナーパレットとを具えたことを特徴とするコ
ンテナー船の横移動パレット式荷役装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23508892A JPH05338815A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | コンテナー船の横移動パレット式荷役装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23508892A JPH05338815A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | コンテナー船の横移動パレット式荷役装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05338815A true JPH05338815A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=16980892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23508892A Withdrawn JPH05338815A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | コンテナー船の横移動パレット式荷役装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05338815A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5618148A (en) * | 1994-02-11 | 1997-04-08 | TTS Dr.o slashed.bak A/S | Method and arrangement for transporting larger units |
| DE19907915A1 (de) * | 1999-02-24 | 2000-09-07 | Agnos Schiffko Gmbh | Be-/Entlade- und Stausystem für Schiffe und Verfahren zum Be- und Entladen von Schiffen |
| DE10303470A1 (de) * | 2003-01-29 | 2004-08-19 | Zentrum für angewandte Forschung und Technologie e.V. | Vorrichtung für den Umschlag von Behältern auf und von Wasserfahrzeugen |
| CN102101595A (zh) * | 2009-12-17 | 2011-06-22 | 韩国科学技术院 | 用于装载和卸载集装箱的岸壁系统、用于其中的移动港口及运输装置 |
| CN113895974A (zh) * | 2021-11-02 | 2022-01-07 | 青岛海西重机有限责任公司 | 一种循环式集装箱水平运输系统及方法 |
| JP2023109400A (ja) * | 2022-01-27 | 2023-08-08 | 株式会社 ダイサン | 荷物積卸システム |
| CN118144932A (zh) * | 2024-05-11 | 2024-06-07 | 山东海运股份有限公司 | 一种狭窄内河滚装船用装卸结构及装卸方法 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP23508892A patent/JPH05338815A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| DE19907915C2 (de) * | 1999-02-24 | 2003-03-20 | Agnos Schiffko Gmbh | Be-/Entlade- und Stausystem für Schiffe und Verfahren zum Be- und Entladen von Schiffen |
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| WO2011074827A3 (en) * | 2009-12-17 | 2011-11-10 | Korea Advanced Institute Of Science And Technology | Quay-wall system for loading and unloading containers, mobile harbor and transporting device for use therein |
| CN113895974A (zh) * | 2021-11-02 | 2022-01-07 | 青岛海西重机有限责任公司 | 一种循环式集装箱水平运输系统及方法 |
| CN113895974B (zh) * | 2021-11-02 | 2024-01-30 | 青岛海西重机有限责任公司 | 一种循环式集装箱水平运输系统及方法 |
| JP2023109400A (ja) * | 2022-01-27 | 2023-08-08 | 株式会社 ダイサン | 荷物積卸システム |
| CN118144932A (zh) * | 2024-05-11 | 2024-06-07 | 山东海运股份有限公司 | 一种狭窄内河滚装船用装卸结构及装卸方法 |
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