JPH05338586A - 小型水上乗物 - Google Patents

小型水上乗物

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JPH05338586A
JPH05338586A JP5008349A JP834993A JPH05338586A JP H05338586 A JPH05338586 A JP H05338586A JP 5008349 A JP5008349 A JP 5008349A JP 834993 A JP834993 A JP 834993A JP H05338586 A JPH05338586 A JP H05338586A
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JP
Japan
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engine
water
hull
steering
engine casing
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JP5008349A
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JPH085432B2 (ja
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Noboru Kobayashi
▲昇▼ 小林
Yoshiki Hirahara
▲吉▼樹 平原
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型水上乗物の旋回性能を向上させ、水上ス
ポーツとして好適な乗物とする。 【構成】 艇体1の後部に上面が座席となり底部が船底
を形成するエンジンケーシング2が形成され、この座席
の前側には操舵ハンドル4が形成され、上記エンジンケ
ーシング2内にエンジン3とこのエンジン3によって駆
動されるウォータジェット方式の推進機が配置されると
ともに、この推進機の上側に推進機を駆動するエンジン
3が配置され、この推進機は上記操舵ハンドル4の操作
によって旋回力を発生させるように構成され、推進機の
水吸引口61は上記エンジンケーシング2の底部に開口
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、運転性能の優れた小
型水上乗物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、幅の狭い艇体上にエンジンを搭載
した一人乗りの水上乗物が知られており、これは艇体上
の人が体重を移動させることにより操舵を行なうように
したものである。また艇体の前部にエンジンを搭載し、
舵を後部に、操舵ハンドルを前部に取付けているものも
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記幅の狭い艇体上に
エンジンを搭載して艇体上の人が体重を移動させること
により操舵を行なうようにした構造のものでは、操舵装
置が設けられていないために、旋回性能が極めて悪いと
いう欠点がある。
【0004】また、艇体の前部にエンジンを搭載し、舵
を後部に、操舵ハンドルを前部に設けている構造のもの
では、艇体の重心位置が中央より前方となり、旋回半径
が大きくなるため、小回りを必要とする水上スポーツと
しては満足できるものではない。
【0005】この発明は、このような従来の課題の解決
のためになされたものであり、旋回性能の優れた、した
がって水上スポーツとして好適な小型水上乗物を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上面が座席
となり底部が船底を形成するエンジンケーシングが艇体
の後部に形成され、この座席の前側には操舵ハンドルが
形成され、上記エンジンケーシング内にはウォータジェ
ット方式の推進機およびこの推進機の上側に推進機を駆
動するエンジンが配置され、この推進機は上記操舵ハン
ドルの操作によって旋回力を発生させるように構成さ
れ、推進機の水吸引口は上記エンジンケーシングの底部
に開口しているものである。
【0007】
【作用】上記構成では、操舵ハンドルの操作によって推
進機により推進力および旋回力が発生し、また艇体後部
に形成されたエンジンケーシング中に推進機およびエン
ジンが上下に配置されているために、艇体の重心位置が
艇体の後部に位置することになり、このため良好な旋回
性能が発揮される。さらに水吸引口が船底を形成するエ
ンジンケーシングの底部に開口していることから、旋回
時の推進抵抗が増大することがなく、このことからも優
れた旋回性能が発揮される。
【0008】
【実施例】図面において、幅の狭い艇体1はその前半部
分はプラスチックの発泡体の芯体11がFRPの外皮1
2で覆われてなり、艇体1の後半部分にはエンジンケー
シング(後部船体)2が形成されてその内部にエンジン
3、燃料タンク7、バッテリ8およびウォータジェット
方式の推進機等の重量物が収納されている。エンジンケ
ーシング2の前方には操舵軸5が設けられるとともにそ
の上端部に操舵ハンドル4が左右に突出して形成され、
操舵軸5はステアリングカバー50によって覆われると
ともに、上端部がステアリングカバー50によって保持
されている。
【0009】ステアリングカバー50の内部は、エンジ
ンケーシング2の内部への換気を行なうための換気室で
あり、この換気室内にはエンジンケーシング2内に空気
を供給するための空気取入れ管30が配置され、この空
気取入れ管30には船が転覆した際に海水が侵入するの
を制限するボールバルブ35が取付けられている。また
ステアリングカバー50の前部両側には空気吸入口51
が形成されている。
【0010】艇体1の後端部にはエンジン3の下側に推
進機が配置され、この推進機のジェットノズル6には水
路63が接続され、水路63の前端部はインペラ62を
介して水吸引口61に連通し、この水吸引口61は船底
を形成するエンジンケーシング2の底部に形成されてい
る。
【0011】ジェットノズル6はステアリングワイヤ6
0を介して操舵軸5の下端部に連結され、操舵ハンドル
4の操作によりステアリングワイヤ60を介して操舵力
がジェットノズル6に伝達されるようにしている。そし
てインペラ62によって水を吸引し、水路63からジェ
ットノズル6を通して所定の方向に水を噴射させること
により推進および旋回を行なうようにしている。
【0012】なお、図示の例ではジェットノズル6を船
体中心線上に設置しているが、これを船体中心線から側
方に変位させて設置することにより、人10がこの乗物
から落水した際にこの乗物が自然に旋回して遠方まで行
かないようにすることもできる。
【0013】上記エンジンケーシング2の上部にはエン
ジンカバー31が取付けられ、この上面を座席として人
10が艇体1上に乗り、操舵ハンドル4およびアクセル
レバー14を操作するようにしている。
【0014】この座席の前側のエンジンケーシング2の
延長部はステアリングカバー50の上面を形成し、この
部分は前方ほど徐々に低くなってその前端部が立上って
ステアリングカバー50の上端部を形成している。すな
わち、エンジンケーシング2の前端部が前方に延在され
て操舵軸5を覆うステアリングカバー50が形成され、
このエンジンケーシング2とステアリングカバー50と
の結合体は前側ほど徐々に低くなるとともに幅も狭くな
るように構成され、またこのステアリングカバー50の
上端部で操舵軸5が保持されるように構成されている。
【0015】33はキャブレター、34はこのキャブレ
ター33に燃料タンク7の燃料を供給するホース、15
はアクセルレバー14によりキャブレター33を操作す
るアクセルワイヤである。燃料タンク7にはエアベント
ホース71が設けられ、このエアベントホース71の先
端部はフューエルリターンボックス72内に開放し、こ
れによってこの乗物が転覆した際に水が燃料タンク7中
に侵入するのを制限するようにしている。
【0016】上記構成においては、以下のような種々の
利点がある。
【0017】(1)エンジン3、燃料タンク7、バッテ
リ8等の重量物が艇体1の後部に配置され、さらにケー
シング上に座席が形成されているために、ここに体重が
かかることになって後部が沈みやすくなっており、この
ため旋回性能がよく、小さな旋回半径で旋回することが
できる。
【0018】なお、直進時の方向安定性を得るには、人
10が多少前方へ体重移動すればよく、また高速ターン
などを行なう際にはエンジンケーシング2の両側ステッ
プのいずれかの旋回内側に体重移動しつつハンドル操作
すれば円滑な高速ターンを行なうことができる。
【0019】(2)操舵ハンドル4を中央部に配置して
いるため、ステアリングワイヤ60等の操作手段が短く
てよい。
【0020】(3)後部に配置された推進機が舵の作用
を果し、いわゆる後方舵であるために、従来の体重移動
による操舵との比較では勿論のこと、前方舵と比較して
も旋回性能が優れている。
【0021】(4)操舵ハンドル4より前方には艇体1
上にデッキ13が形成されるので、このデッキ13を子
供の乗り場としたり、あるいはこの上に乗って操舵ハン
ドル4を逆に握り、いわゆる曲乗りをすることも可能で
ある。
【0022】(5)艇体後部のエンジンケーシング2内
に、エンジン3と推進機とが上下に配置されているため
に、艇体1の重心が艇体の後部に位置し、転覆時に復元
しにくくなる恐れがある。しかし、エンジンケーシング
2など(エンジンケーシング2とステアリングカバー5
0との結合体)は、操舵軸5よりも後側において前部よ
り後部の方が幅広に形成して艇体後部の浮力空間を大き
くしているために、復元性が大きく、転覆時の復元も容
易に行なわれるようにしている。
【0023】(6)艇体後部にエンジン3と推進機とが
配置されて艇体1の重心が艇体の後部に位置しているこ
とから、艇体前部よりも後部の方が沈み込むことにな
る。ところで、キャブレター33からエンジン3に供給
された燃料の一部は、給気管の壁面を伝わる壁面流とな
ってエンジン3側に流れる。この壁面流は壁に伝わって
流れるために給気通路に凹凸があるとそこに溜り、何か
の拍子に一度にそれがエンジン側に流れて燃焼不良を生
じることがある。しかし、この発明では上記のように艇
体前部よりも後部の方が大きく沈み込むのを利用して、
キャブレター33をエンジン3の前方に配置しているの
で、エンジン3に対するキャブレター33の相対的な位
置が高くなって、壁面流はエンジン側に定常的に流れや
すくなり、上記のような燃焼不良は生じ難くなる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
操舵ハンドルの操作によって推進機により推進力および
旋回力が発生し、また艇体後部に形成されたエンジンケ
ーシング中に推進機およびエンジンが上下に配置されて
いるために、艇体の重心位置が艇体の後部に位置するこ
とになり、このため良好な旋回性能が発揮される。さら
に水吸引口が船底を形成するエンジンケーシングの底部
に開口していることから、旋回時の推進抵抗が増大する
ことがなく、このことからも優れた旋回性能が発揮され
る。したがって、旋回性能の優れた、水上スポーツ用の
小型水上乗物として好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す平面図である。
【図2】図1の中央縦断面図である。
【符号の説明】
1 艇体、 2 エンジンケーシング 3 エンジン 4 操舵ハンドル 5 操舵軸 6 ジェットノズル 7 燃料タンク 10 人 50 ステアリングカバー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が座席となり底部が船底を形成する
    エンジンケーシングが艇体の後部に形成され、この座席
    の前側には操舵ハンドルが形成され、上記エンジンケー
    シング内にはウォータジェット方式の推進機およびこの
    推進機の上側に推進機を駆動するエンジンが配置され、
    この推進機は上記操舵ハンドルの操作によって旋回力を
    発生させるように構成され、推進機の水吸引口は上記エ
    ンジンケーシングの底部に開口していることを特徴とす
    る小型水上乗物。
JP5008349A 1993-01-21 1993-01-21 小型水上乗物 Expired - Fee Related JPH085432B2 (ja)

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JPH085432B2 JPH085432B2 (ja) 1996-01-24

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010060161A3 (en) * 2008-11-03 2010-11-11 Mateus Frois Santa Catarina Aquatic vehicle

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4882697U (ja) * 1972-01-08 1973-10-08
JPS57110593A (en) * 1980-12-27 1982-07-09 Fuji Heavy Ind Ltd Surf jet

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JPH085432B2 (ja) 1996-01-24

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