JPH053380U - 便器の手洗い用吐水具 - Google Patents

便器の手洗い用吐水具

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄水タンクを覆うケーシングの上端の手洗
い鉢に設ける便器において、吐水管への配管及び吐水管
の固定が簡単に行えるようにする。 【構成】 洗浄水タンク4を覆うケーシング2の上端に
手洗い鉢3と中空のバックガード6を設け、このバック
ガード6の内壁に設けた保持リブ9によって接続管7を
案内し且つ位置決め固定する。 【構成】 接続管7を固定するボルト等の部材を必要と
せずこれをケーシング2側に簡単に位置決め固定でき、
吐水管5も正しく連結できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、便器に一体化した洗浄水タンクの上に設ける手洗い用の吐水具に関 する。
【0002】
【従来の技術】
便器本体に洗浄水タンクを設けたものでは、この洗浄水タンクから洗浄水を便 器本体のボールに送り込んで汚水を流し出すほか、手洗い用の吐水具を設けて手 を洗えるようにもしている。吐水具は洗浄水タンクのボールタップに接続され、 排水操作した後の洗浄水タンクに水を溜める間に吐水するようになっている。
【0003】 図14は吐水具の洗浄水タンクへの固定構造の従来例を示すものである。
【0004】 洗浄水タンクの蓋50は手洗い鉢を兼ねたものであり、吐水管51の下端には 固定具52を取付けてこれを蓋50の取付け孔50aに差し込んでいる。固定具 52の下端部には雄ネジ52aを設けておき、蓋50の下面側からナット53を この雄ネジ52aに螺合することによって固定具52が蓋50に固定される。
【0005】 このような吐水管51の固定構造では、蓋50が洗浄水タンクの本体から外せ るので、固定具52の取付け孔50aの差し込み及びナット53のねじ込み作業 は比較的簡単に行える。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、吐水管51は蓋50を貫通して取り付けナット53によって蓋50 を挟むようにして固定するため、他の取付け部材に設けるような場合では、この 部材も蓋50のように洗浄水タンクから取り外せるものに限られる。
【0007】 これに対し、局部洗浄機能を持つ衛生洗浄装置を便器に一体化したり、異臭を 排出する機能を備えるなど、便器周りの機能の拡充が近来になって盛んに行われ るようになった。このような傾向の中で、外観の向上を一つの目的として、衛生 洗浄装置及び洗浄水タンクを含めてケーシングで覆うようにした便器も既に開発 されている。
【0008】 ケーシングで洗浄水タンクを覆う場合では、ケーシングの上端に手洗い鉢を設 けてこれに吐水管を固定することになる。ところが、ケーシングはその成形や衛 生面等の点から合成樹脂のプレートを利用したものなので、吐水管を従来例で示 したもので固定することはできない。すなわち、ケーシングの取付け孔に吐水管 の下端を貫通させてケーシングに固定するのでは、ケーシングの強度が足りない こと等がその一つの理由である。
【0009】 この強度不足を補うために、ケーシングの内部に吐水管の固定座を設けたり、 その他の補強構造を組み込んだりする等の対応が考えられる。しかしながら、吐 水管をケーシングに直接固定することに変わりはないので、強度面での不安が残 る。
【0010】 このように、ケーシングの上端に手洗い鉢を備える便器では、従来の吐水管の 固定構造はそのまま採用できない。
【0011】 また、ケーシングの上端に手洗い鉢を設ける場合では、ケーシングの中には洗 浄水タンクからの配管を設け、ケーシングの外から吐水管をこの配管に接続する 組立てとなる。このため、ケーシングの中に納める配管もケーシングに予め固定 する作業が必要である。ところが、この配管の固定はケーシングの中が限られた 空間であることからかなり煩雑であり、位置決めも正確に行わなければ吐水管を 正しい姿勢に連結することもできない。
【0012】 このように、ケーシングの上端に手洗い鉢を設ける場合では、従来例で示した 吐水管の固定構造が採用できないばかりでなく、配管構造が全く異なるので、こ れに対応した組立てが必要である。
【0013】 本考案において解決すべき課題は、洗浄水タンクを覆うケーシングの上端の手 洗い鉢に設ける便器において、吐水管への配管及び吐水管の固定が簡単に行える ようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は、便器本体に設けた洗浄水タンクを含めて覆うケーシングの上端に手 洗い鉢を設け、前記洗浄水タンクへの給水路から分岐した給水系を前記手洗い鉢 に向けて設け、該手洗い鉢に吐水する吐水管を前記ケーシングから突き出して設 ける手洗い用吐水具であって、前記手洗い鉢の背部側に中空のバックガードを立 ち上げると共に、該バックガードの内部に前記給水系に連通させた接続管を固定 し、更に前記吐水管の基端側を前記バックガードに開けた取付け孔に挿入し且つ 前記接続管に連通連結してなり、前記バックガードはその下端を開放すると共に 内壁に前記接続管の外郭の一部に係合してガイドする保持リブを縦方向に形成し 、前記接続管を該保持リブを介して前記バックガードの内部に位置決め固定可能 としたことを特徴とする。
【0015】
【作用】
手洗い鉢の背部側に中空のバックガードを立ち上げることによって、その内部 を洗浄水タンクからの給水系の配管スペースとして利用できる。そして、バック ガードの中に設けた保持リブは、洗浄水タンクからの給水系に連通した接続管を 位置決め固定するので、接続管はバックガードの下端から差し込むだけで組み込 める。このため、ケーシングの中の限られた空間を配管用としていても、接続管 を固定するボルト等の部材は不要であり、その固定作業が簡単になる。
【0016】
【実施例】
図1は本考案の手洗い用吐水具の固定構造を示す縦断面図、図2は要部の拡大 縦断面図であり、図3に便器の全体斜視図を示す。
【0017】 図3において、便器本体1には局部洗浄機能を備えた衛生洗浄装置を内蔵する ケーシング2が一体化されている。このケーシング2には便座2a及び便蓋2b が一体化され、衛生洗浄装置のノズル装置や乾燥用の温風ファン等を作動させる ための操作盤2cを側部に配置している。また、ケーシング2の上端には手洗い 鉢3を一体的に設け、ケーシング2の内部に設けた洗浄水タンク4からの配管に 接続した吐水管5をこの手洗い鉢3に取り付けている。
【0018】 図4はケーシング2の内部の上部側を示す縦断面図であり、ケーシング2の内 部には便器洗浄用の洗浄水タンク4が収納されている。この洗浄水タンク4には 外部からの給水のためのボールタップ4aが設けられ、このボールタップ4aは 洗浄水タンク4に直接水を送り出す放出部4bと、給水を手洗い水としても利用 するための供給管4cとを備えている。なお、4dはボールタップ4aの弁機構 を洗浄水の水位によって作動させるフロートである。
【0019】 ケーシング2の上端部であって手洗い鉢3の背部には上に立ち上がるバックガ ード6を形成し、その内部を中空状としてこれを配管チャンバ6aとしている。 そして、この配管チャンバ6aには、洗浄水タンク4の供給管4cと吐水管5と を結ぶ接続管7が収納固定されている。
【0020】 図5は接続管7の詳細図であり、同図の(a)は接続管7の上端側の切欠側面 図、同図の(b)はその正面図及び同図の(c)は平面図である。
【0021】 接続管7は合成樹脂製であり、上端に行くにつれて外径が小さくなるテーパ状 の外径を持ち、前面及び背面には配管チャンバ6aへの固定用の一対のウィング 7a,7bを形成している。これらのウィング7a,7bのそれぞれの前端及び 後端の外郭形状は接続管7と同様なテーパを持ち、後端側のウィング7bの下端 には、図6に示すように保持座7cを後側に突き出すと共にこの保持座7cの左 右両面には凸部7dを形成している。なお、図6の(a)はウィング7bの下端 部の側面図であり、同図の(b)は同図(a)のA−A線矢視による断面であっ てバックガード6の内壁に形成した保持リブ9(後述)に嵌め込んだ状態を示し ている。更に、接続管7の上端には配管チャンバ6aの上端部に嵌合して位置決 めするためのピン7eを設ける。
【0022】 接続管7の正面側には吐水管5を連結するための継手部8を一体に設ける。こ の継手部8は中空の円筒体状であり、図7の斜視図に示すように、先端側の外周 面にはパッキン溝8aを形成し、これよりも基端側には上下に一対の突起8bを 突き出している。そして、継手部8の基端部の左右には、吐水管5を継手部8に 結合したときに吐水管5の姿勢を正しく位置決めするためのブロック8cを設け ている。突起8bはその先端側の上端の角部に丸みを持たせた形状を持ち、ブロ ック8cは先端側が細いテーパ面8d,8eを上下面に形成したものである。な お、パッキン溝8aには図1に示すようにパッキン8fを取り付けて一体として おく。
【0023】 接続管7は洗浄水タンク4の供給管4cに連結した後に、図1に示すように配 管チャンバ6aの下端から差し込まれてケーシング1に一体に固定される。この 固定のために、配管チャンバ6aの内周壁にはウィング7a,7bが嵌まり込む 凹状横断面を持つ保持リブ9が形成され、更に上端部にはピン7eが嵌まり込む 保持孔10を設ける。
【0024】 図8はこれらの保持リブ9及び保持孔10の詳細を示すものであり、同図の( a)は吐水管5の取付け孔6bの開口芯を含む面で切った縦断面図、同図の(b )及び(c)はそれぞれ同図(a)のB−B線及びC−C線矢視による断面図で ある。図示のように、後部側に設ける保持リブ9はバックガード6の上端から下 に向けて長い2条の突条9aとし、これらの突条9aの中に保持溝9bを形成し ている。また、前面側の保持リブ9は、傾斜したバックガード6の内壁から少し 突き出る形状を持ち、後部側のものと同様に2条の突条9aと保持溝9bとを形 成したものである。そして、後部側の突条9aの下端部の内壁には、図6の(b )に示すように抜け防止及び位置決めを兼ねる係合孔9cを設ける。一方、保持 孔10はバックガード6の頂点部の内壁に形成され、図8の(a)に示すように 背面側には傾斜部10aを設けている。この傾斜部10aは、接続管7を差し込 むときにその上端のピン7eの嵌まり込みをガイドするものとなり、その傾斜に よってピン7eを前側に押すようにして保持孔10の中に嵌合させる。
【0025】 このような保持リブ9及び保持孔10を備えることによって、接続管7を配管 チャンバ6aの中に下から差し込むと、図1及び図9に示すようにウィング7a ,7bが保持リブ9の保持溝9bの中に入り込み、ピン7eは保持孔10の中に 収まるように組み込まれる。ピン7eが保持孔10に拘束されて動かなくなった ときには、前面側のウィング7a及び後面側のウィング7bの保持座7cがそれ ぞれ保持リブ9の中の内周壁にテーパ嵌合する。そして、これと同時に保持座7 cの凸部7dは、保持リブ9の下端の内壁を押し広げながら移動し、図6の(b )に示すように保持リブ9の内壁に設けた係合孔9cの中に嵌まり込む。
【0026】 このように、接続管7は配管チャンバ6aの中に組み込まれ、凸部7dと係合 孔9cとの係合によって抜けが防止される。そして、これらの凸部7dと係合孔 9cとの係合及びピン7eと保持孔10とによる拘束により、接続管7は配管チ ャンバ6aの中に正しく位置決め固定される。また、この位置決め固定が完了し たときには、前記のように保持孔10の傾斜部10aにピン7eが突き当たりな がら前に押されるので、図1に示すように継手部8がバックガード6に開けた吐 水管5の取付け孔6bとほぼ同軸上となってこの中に少し嵌まり込む。
【0027】 一方、吐水管5には接続管7の継手部8に結合するための合成樹脂製のジョイ ナ11が一体に固定されている。このジョインナ11は吐水管5の基端側の開口 を閉じるように一体化したものであり、図10にその平面図、図11に図10の D−D線矢視断面図及び図12に側面図をそれぞれ示す。
【0028】 ジョインナ11は吐水管5に接合されるフランジ11aを一端に備え、このフ ランジ11aと同軸上にスリーブ11bを形成したものである。スリーブ11b は継手部8が挿入可能な内径を持ち、その先端の左右には継手部8のブロック8 cにテーパ嵌合する切欠11cを形成している。すなわち、これらのブロック8 c及び切欠11cの組み合わせによって、スリーブ11bの回転を拘束する凹凸 嵌合式の係合機構が構成される。また、スリーブ11bの先端の上下面には、接 続管7の外周面を受ける保持溝11dを設けている。この保持溝11dの底部に 相当する部分には、図8に示すように、軸線方向に切開したスリット11eによ って区画された舌片11fを設ける。
【0029】 舌片11fは図10の部分拡大図に示すように、スリーブ11bの肉厚よりも少 し薄く、その肉厚の異なる部分を基点として上下(スリーブ11bの半径方向) に弾性変形可能である。そして、この舌片11fには、継手部8の突起8bが嵌 まり込む係合部11gを設ける。この係合部11gは、実施例では突起8bが嵌 まり込んで貫通する孔であるが、これに代えて舌片11fの内壁を凹ませたもの としてもよい。
【0030】 なお、ウィング7a,7bが保持リブ9の保持溝9bの中を移動する際、ウィ ング7bの凸部7dが突条9aに対して圧接されるため、保持リブ9の内壁に係 合孔9cを設けなくても接続管7は配管チャンバ6a内に固定され、更にピン7 eと保持孔10との嵌合により正しく位置決めを行う構造とすることもできる。 以上の構成において、ケーシング2の上端の手洗い鉢3に設ける吐水管5への 洗浄水の供給配管の組立ては、洗浄水タンク4側の供給管4cに接続管7を連結 した後、この接続管7をバックガード6の下から差し込む作業から始める。この 作業では、接続管7の前後面のウィング7a,7bが保持リブ9の保持溝9bの 中に嵌め込むようにすればよい。そして、接続管7の上端のピン7eが保持孔1 0に嵌まり込むときには、前述のようにその傾斜部10aによってピン7eが前 側に押される。したがって、図1のようにピン7eがきっちりと保持孔10の中 に嵌まり込んだときには、前側のウィング7a及び後側のウィング7bの保持座 7cが保持溝9bの内壁にテーパ嵌合して圧入されるように固定される。そして 、これと同時に保持座7cの凸部7dが係合孔9cに嵌まり込むので、差し込ん だ接続管7の抜けも防止される。
【0031】 このように、接続管7は保持リブ9とウィング7a,7bとによるテーパ嵌合 による固定の際に、ピン7eと保持孔10とによる前後方向の位置決めと同時に 、凸部7dと係合孔9cとによる上下方向の位置決めが行われる。このため、配 管チャンバ6bの中が狭くて指先を差し込めなくても、接続管7を保持リブ9に 合わせるように押し込むだけで、接続管7を正しい位置に簡単に固定することが できる。したがって、ケーシング2の一部を利用したバックガード6の中の配管 チャンバ6aへの接続管7の固定は、ボルト等の固定部材を一切必要とせずに簡 単に行える。
【0032】 この組み込んだ接続管7に対し、吐水管5の姿勢をその吐水ヘッド5aが下を 向くようにし、このままの状態でジョイナ11のスリーブ11bの中に継手部8 が嵌まり込むようにバックガード6側に押し込む。この押し込みのときには、継 手部8の先端が次第にスリーブ11bの中に入り込み、これに連れて上下面の突 起8bが舌片11fの中に潜り込む。このため、舌片11fは外に広がるように 弾性変形して突起8bの進入を受け入れ、突起8bが舌片11fの奥まで進んで 係合部11gに嵌まり込むと、舌片11fは元の状態に復元する。図13はこの ような舌片11fの弾性変形を示す概略図である。
【0033】 ジョイナ11を継手部8に結合するとき、スリーブ11bの切欠11cはブロ ック8cの上下のテーパ面8d,8eにテーパ嵌合する。また保持溝11dも接 続管7の外周面を包み込むように突き当たる。このため、ジョイナ11はその軸 線周りの自由度を失い、一旦接続部に結合してしまうと回転できない状態になり 、吐水ヘッド5aを真下に向けた正しい姿勢に保持される。
【0034】 以上の取付け作業によって、図1のようにスリーブ11bが接続部8の周りに 嵌合してそのパッキン8fによってシールされる。したがって、吐水管5は供給 管4cからの流路に接続され、洗浄水タンク4のボールタップ4aの弁を開いた ときには、洗浄水の一部が吐水管5に供給されて手洗いに利用できる。
【0035】 このように、接続管7に対する吐水管5の接続も吐水管5を真っ直ぐに継手部 8に嵌合させるだけで簡単に行える。このため、ケーシング2の中に配管があっ てこれに外部からしか吐水管5を接続できない構造であっても、ケーシング2を 分解したりすることなく吐水管5を取り付けることができる。また、切欠11c とブロック8cによる係合により、吐水管5の姿勢も継手部8との結合時に同時 に適正に設定され、位置決め等の手間も省ける。したがって、従来構造のように 吐水管5の組込みにナット等を使うよりも施工が格段に簡単になり、吐水管5の 姿勢も作業者の技量に頼ることなく常に正しく設定することができる。
【0036】 また、吐水管5を洗浄水タンク4からの流路に接続するのに際し、吐水管5を ケーシング2に固定するのではなく、接続管7を予めバックガード6の中に固定 し、この接続管7に吐水管5を結合することによって、吐水管5をケーシング2 に一体化できる。すなわち、吐水管5と接続管7の管どうしの連結によって吐水 管5をケーシング2に固定でき、ケーシング2の強度が十分でなくても安定した 吐水管5の固定が可能となる。また、吐水管5自体をケーシング2に固定するた めの部材や補強構造等どを必要とせず、バックガード6の中の配管チャンバ6a のスペースを十分確保できる。このため、バックガード6の奥行き寸法を大きく する必要もなく、手洗い鉢3の容量が削られることがなくまた全体のコンパクト 化も可能となる。
【0037】 更に、バックガード6の配管チャンバ6aは中空構造であるが、接続管7を差 し込んで固定することによって、接続管7を補強部材としても利用できる。すな わち、図1に示すようにウィング7a,7bが配管チャンバ6の内壁に突き当た ると共にピン7eも上端部を支持するものとなるので、配管チャンバ6aの中央 を縦方向にリブが走るような構造体となる。このため、バックガード6の内部を 接続管7が補強するものとなり、吐水管5への配管の接続だけでなくバックガー ド6の強度を上げることにも活用できる。
【0038】
【考案の効果】
本考案では、手洗い鉢用の吐水管を連結する接続管をバックガードの中に組み 込むのに際し、この接続管をバックガードの下から差し込むだけで保持リブによ る案内及び拘束によって、接続管を正しく位置決め固定できる。このため、接続 管の固定にボルト等の部材が不要となり、限られた配管スペースしか持たないバ ックガードへの組み込みであっても、簡単に固定作業できる。
【0039】 また、吐水管と接続管の管どうしの結合によって吐水管をケーシング側に一体 化するので、吐水管自体をケーシングに固定するための部材や補強構造をバック ガードに持たせる必要がない。このため、バックガードをコンパクトに抑えるこ とができ、手洗い鉢の容量も十分にとれるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の手洗い用の吐水管の取付け構造を示す
要部の縦断面図である。
【図2】図1の要部を示す拡大縦断面図である。
【図3】ケーシングを含む便器設備の全体を示す斜視図
である。
【図4】ケーシングの上部側の内部を示す縦断面図であ
る。
【図5】接続管の詳細を示す図である。
【図6】接続管の後部側のウィングの下端部の詳細を示
す図である。
【図7】接続管の継手部を示す斜視図である。
【図8】バックガードの中に設ける保持リブ及び保持孔
の詳細を示す図である。
【図9】接続管をバックガードの中に差し込んで保持リ
ブにウィングを嵌め込んだ状態を示す概略横断面図であ
る。
【図10】ジョイナの平面図であってその一部を拡大し
て示す図である。
【図11】図10のD−D線矢視による縦断面図であ
る。
【図12】ジョイナの側面図である。
【図13】継手部の進入による舌片の弾性変形を示す概
略斜視図である。
【図14】従来の手洗い用吐水管の取付け構造を示す切
欠図である。
【符号の説明】
1 便器本体 2 ケーシング 3 手洗い鉢 4 洗浄水タンク 5 吐水管 6 バックガード 7 接続管 8 継手部 8b 突起 8c ブロック 9 保持リブ 10 保持孔 11 ジョイナ 11b スリーブ 11c 切欠 11f 舌片 11g 係合部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 便器本体に設けた洗浄水タンクを含めて
    覆うケーシングの上端に手洗い鉢を設け、前記洗浄水タ
    ンクへの給水路から分岐した給水系を前記手洗い鉢に向
    けて設け、該手洗い鉢に吐水する吐水管を前記ケーシン
    グから突き出して設ける手洗い用吐水具であって、前記
    手洗い鉢の背部側に中空のバックガードを立ち上げると
    共に、該バックガードの内部に前記給水系に連通させた
    接続管を固定し、更に前記吐水管の基端側を前記バック
    ガードに開けた取付け孔に挿入し且つ前記接続管に連通
    連結してなり、前記バックガードはその下端を開放する
    と共に内壁に前記接続管の外郭の一部に係合してガイド
    する保持リブを縦方向に形成し、前記接続管を該保持リ
    ブを介して前記バックガードの内部に位置決め固定可能
    としたことを特徴とする便器の手洗い用吐水具。
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