JPH05338064A - 紙の打ち抜き方法及びその装置 - Google Patents

紙の打ち抜き方法及びその装置

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JPH05338064A
JPH05338064A JP4177572A JP17757292A JPH05338064A JP H05338064 A JPH05338064 A JP H05338064A JP 4177572 A JP4177572 A JP 4177572A JP 17757292 A JP17757292 A JP 17757292A JP H05338064 A JPH05338064 A JP H05338064A
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JP
Japan
Prior art keywords
paper
knife
cutting knife
compression
cutting
Prior art date
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Pending
Application number
JP4177572A
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English (en)
Inventor
Shigetada Daimatsu
重忠 大松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KARUTON I KK
Original Assignee
KARUTON I KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】切断面に紙の部分的な剥離の生ずることのな
い、良好な切断を実現し、仕上げ研削が不要となる紙の
打ち抜き方法及び装置を提供する。 【構成】圧縮用ナイフ4を切断用ナイフ3の少なくとも
一方の面に沿わせて配位することにより、圧縮用ナイフ
4によって切断用ナイフ3を安定させる。この圧縮用ナ
イフ4の先端と切断用ナイフ3の刃先までの距離xを、
紙aの厚みyよりも小さく設定することにより、圧縮用
ナイフ4の先端によって紙aが圧縮させられた状態で、
切断用ナイフ3の先端が紙を貫通して打ち抜きが完了す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙器等の紙製品を製造
する際に、厚紙等を所定の形状に打ち抜く方法及びその
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、厚紙等を所定の形状に打ち抜くに
は、図3の(A)に示すような打ち抜き装置により行っ
ている。この装置は、基台上面の鉄製の基板101の上
方に打ち抜き用の木型102を配位し、この木型102
をシリンダ等の上下駆動手段(図示せず)により上下さ
せるようにしたもので、この木型102には、切断用の
ナイフ103が下方に向けて取り付けられている。そし
て、基板101上に紙aを置いて、切断用のナイフ10
3の先端が基板101表面に接するまで、木型102を
降下させ、これにより紙aを所定の形状に切断するもの
である。尚、木型102を降下させたときでも、紙aと
木型102との間には、5mm前後の間隙が開くように設
定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に切断用のナイフ103によって紙aを切断すると、図
3の(B)に示すよう、切断した紙の下面側が、部分的
に剥離するという、いわゆる「ビビリ」が発生してしま
う。特に、紙の目の方向と交わる方向に紙を切断せんと
すると、このビビリbが顕著に現れる。そのため、切断
した紙の端面を良好に仕上げるために、サンドペーパー
等で切断端面を研削している。このビビリの発生は、紙
器のメーカーにとって最大のネックであるにもかかわら
ず、数十年来改善されることなく、多大な人手を費やし
研削作業を行い続けているのが現状である。他方、紙器
メーカーから製紙メーカーに対しては、このようなビビ
リの生じない紙の開発の要請が再三なされ、製紙メーカ
ーとしてもこの要請に答えるべく努力はしているもの
の、良好な結果は得られていない。
【0004】そこで、本願の第1の発明は、紙を所定の
形状に打ち抜く方法において、紙の目の方向と交わる方
向に紙を切断する場合にも、良好な切断が可能となり、
仕上げ研削が不要となる紙の打ち抜き方法の提供を図ら
んとするものである。又、本願の第2の発明は、紙を所
定の形状に打ち抜く装置において、紙の目の方向と交わ
る方向に紙を切断する場合にも、良好な切断が可能で、
仕上げ研削が不要となる紙の打ち抜き装置の提供を図ら
んとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、基
板1上に配位された紙aに対して、切断用ナイフ3を突
出させた型2を打ち下ろすことにより、紙aを打ち抜く
方法において、次の構成を特徴とするものを提供するこ
とにより、上記の課題を解決する。本願の第1の発明に
おいては、上記の型2に、切断用ナイフ3と硬質の圧縮
用ナイフ4とを装着する。その際、圧縮用ナイフ4を切
断用ナイフ3の少なくとも一方の面に沿わせて配位す
る。そして、基板1上の紙aに対して型2を打ち下ろす
際に、切断用ナイフ3により紙aを切断すると同時に、
切断用ナイフ3による切断箇所と隣合う箇所を、圧縮用
ナイフ4により押圧して当該紙aを圧縮させることを特
徴とするものである。
【0006】本願の第2の発明は、基板1上に配位され
た紙aに対して、切断用ナイフ3を突出させた型2を打
ち下ろすことにより、紙aを打ち抜く装置において、次
の構成を特徴とするものを提供することにより、上記の
課題を解決する。この装置においては、型2に、切断用
ナイフ3と硬質の圧縮用ナイフ4とが配位されている。
この圧縮用ナイフ4は切断用ナイフ3の少なくとも一方
の面に沿わせて配位されている。そして、圧縮用ナイフ
4の先端と切断用ナイフ3の先端までの距離が、上記の
紙aの厚みよりも小さく設定されてなることを特徴とす
るものである。
【0007】
【作用】上記のビビリの発生原因は完全には究明されて
はいないが、紙aと木型102との間に5mm前後の間隙
が開いているため、紙を打ち抜く際に切断用ナイフが横
ブレ傾向となり刃先が安定していないこと、切断用のナ
イフ103の先端が紙を貫通する際の力が、紙を剥離さ
せること等が考えられる。そこで、本発明においては、
上記のように、圧縮用ナイフ4を切断用ナイフ3の少な
くとも一方の面に沿わせて配位することにより、圧縮用
ナイフ4によって切断用ナイフ3を安定させ、その横ブ
レ傾向を防止する。しかも、この圧縮用ナイフ4の先端
と切断用ナイフ3の刃先までの距離を、紙aの厚みより
も小さく設定したため、圧縮用ナイフ4によって紙が圧
縮させられた状態で、切断用ナイフ3の先端が紙を貫通
して打ち抜きが完了する。そのため、貫通時の紙の剥離
が、圧縮用ナイフ4によって防止される。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づき本願発明の一実施例につ
いて説明する。図1の(A)は本願発明の一実施例の打
ち抜き装置の打ち抜き前の要部拡大断面図であり、
(B)は本願発明の一実施例の打ち抜き装置の打ち抜き
時の要部拡大断面図であり、(C)は紙の打ち抜き状態
を示す平面図である。図2はこの打ち抜き装置に用いる
打ち抜き木型の底面図である。
【0009】この装置は、鉄製等の硬質の基板1の上方
に打ち抜き用の木型2を配位し、この木型2をシリンダ
等の上下駆動手段(図示せず)により上下させるように
したもので、この木型2には、切断用ナイフ3が下方に
向けて取り付けられている。そして、この切断用ナイフ
3の両側には、圧縮用ナイフ4が配位されている。この
圧縮用ナイフ4は、切断用ナイフ3の両面に接触した状
態に配位されているものであり、この圧縮用ナイフの先
端と切断用ナイフの刃先までの距離xは、上記の紙の厚
みyよりも小さく設定されている。また、切断用ナイフ
3の先端は、紙を切断するために鋭利に尖っているが、
圧縮用ナイフ4の先端は、平面或いは湾曲面となってお
り、紙を切断せずに圧縮するようになっている。
【0010】この圧縮用ナイフ4を配位する箇所は、全
ての切断用ナイフ3の側面としてもよいが、良好な打ち
抜きが行われにくい部分にのみ設けるようにしてもよ
い。特に、紙の目の方向(P方向)と交わる方向に紙を
長く切断する部分では、良好な打ち抜きが困難であるた
め、この実施例では、図2に示すように、必要な部分に
のみ圧縮用ナイフ4を設けている。
【0011】尚、図中の5は、ゴムやコルク等からなる
紙取り外し用の弾性体を示すもので、従来のこの種の打
ち抜き木型に装備されているものと同じものである。詳
しくは、この弾性体5は、抜き用の木型2の打ち降ろし
時に収縮し、上昇時に、もとの形状に戻って、紙を切断
用ナイフ3から外すものであるが、この弾性体5は必ず
しも用いる必要はない。
【0012】次に、この装置により紙を打ち抜く方法を
説明すると、常法により、1枚の紙aを基板1上の所定
位置に配位する。尚、この実施例では、厚紙a1の表面
に防水性、撥水性を有する保護層a2を形成した紙aを
用いたが、打ち抜く紙は適宜変更し得る。
【0013】次に、この紙aに対して、上記の打ち抜き
用の木型2を降下させる。この降下は、切断用ナイフ3
が紙aを打ち抜いて基板1に接する状態になるまで、行
われ、切断後、抜き用の木型2は上昇する。
【0014】このとき、圧縮用ナイフの先端と切断用ナ
イフの刃先までの距離xは、上記の紙の厚みyよりも小
さく設定されているため、切断用ナイフ3が紙を貫通す
る前に、圧縮用ナイフ4が紙表面に当接して、これを圧
縮する。このように、切断用ナイフ3は圧縮用ナイフ4
によって安定させられていると共に、圧縮用ナイフ4に
よって紙の圧縮を行いつつ切断用ナイフ3の先端が紙を
貫通するため、紙の切断面は部分的な剥離が生ぜず、良
好な切断面が得られるものである。
【0015】この圧縮用ナイフの先端と切断用ナイフの
刃先までの距離xと紙の厚みyとの差は、0.1〜0.
3mm程度としておくことが適当であり、又圧縮用ナイフ
4の幅は、1〜3mm程度としておくことが適当である
が、これらの数値は、紙の厚みや材質等によって適宜変
更し得る。
【0016】尚、この実施例では、2枚の圧縮用ナイフ
4を切断用ナイフ3の両側に配位したが、一方の側にの
み圧縮用ナイフ4を設けてもよい。但しこの場合には、
圧縮用ナイフ4を設けていない側の紙の切断面には、ビ
ビリが生ずるおそれがあるため、圧縮用ナイフ4を設け
ていない側の紙は捨てることを前提に実施することとな
る。又、圧縮用ナイフ4と切断用ナイフ3との上下の位
置関係は、図示の実施例に限らず、紙の厚み等により変
更されるものであり、切断用ナイフ3の刃先の傾斜が始
まる肩部分の上方又は下方に、圧縮用ナイフ4が位置す
ることもあり得る。さらに、圧縮用ナイフ4と切断用ナ
イフ3との横方向の位置関係も、図示実施例に限らず、
例えば、圧縮用ナイフ4の先端と切断用ナイフ3の刃先
の先端との間に、若干の隙間を空けることもできる。
又、圧縮用ナイフ4の先端と切断用ナイフ3との上部
に、比較的薄いスペーサーを介在させることもできる。
尚、実施例では、圧縮用ナイフ4と切断用ナイフ3とを
別体にし、紙の厚みによって、両者の上下位置関係を調
整し得るようにしているが、両者を一体に形成すること
もできる。
【0017】
【発明の効果】本願の第1の発明は、紙を所定の形状に
打ち抜く方法において、紙の目の方向と交わる方向に紙
を切断する場合にも、良好な切断が可能となり、仕上げ
研削が不要となる紙の打ち抜き方法を提供することがで
きたものである。又、本願の第2の発明は、紙を所定の
形状に打ち抜く装置において、紙の目の方向と交わる方
向に紙を切断する場合にも、良好な切断が可能で、仕上
げ研削が不要となる紙の打ち抜き装置を提供することが
できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本願発明の一実施例の打ち抜き装置の
打ち抜き前の要部拡大断面図であり、(B)は本願発明
の一実施例の打ち抜き装置の打ち抜き時の要部拡大断面
図であり、(C)は紙の打ち抜き状態を示す平面図であ
る。
【図2】この打ち抜き装置に用いる打ち抜き木型の底面
図である。
【図3】(A)は本願発明の一実施例の打ち抜き装置の
打ち抜き時の要部拡大断面図であり、(B)は紙の打ち
抜き状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 型 3 切断用ナイフ 4 圧縮用ナイフ a 紙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板(1) 上に配位された紙(a) に対して、
    切断用ナイフ(3) を突出させた型(2) を打ち下ろすこと
    により、紙(a) を打ち抜く方法において、 上記の型(2) に、切断用ナイフ(3) と硬質の圧縮用ナイ
    フ(4) とを装着し、その際、圧縮用ナイフ(4) を切断用
    ナイフ(3) の少なくとも一方の面に沿わせて配位し、 基板(1) 上の紙(a) に対して型(2) を打ち下ろす際に、
    切断用ナイフ(3) により紙(a) を切断すると同時に、切
    断用ナイフ(3) による切断箇所と隣合う箇所を、圧縮用
    ナイフ(4) により押圧して当該紙(a) を圧縮させること
    を特徴とする紙の打ち抜き方法。
  2. 【請求項2】基板(1) 上に配位された紙(a) に対して、
    切断用ナイフ(3) を突出させた型(2) を打ち下ろすこと
    により、紙(a) を打ち抜く装置において、 この型(2) に、切断用ナイフ(3) と硬質の圧縮用ナイフ
    (4) とが配位され、 この圧縮用ナイフ(4) が切断用ナイフ(3) の少なくとも
    一方の面に沿わせて配位されているものであり、 この圧縮用ナイフ(4) の先端と切断用ナイフ(3) の先端
    までの距離が、上記の紙(a) の厚みよりも小さく設定さ
    れてなることを特徴とする紙の打ち抜き装置。
JP4177572A 1992-06-10 1992-06-10 紙の打ち抜き方法及びその装置 Pending JPH05338064A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205269A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Toli Corp 打抜き切断装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0227899B2 (ja) * 1981-06-29 1990-06-20 Nippon Electric Co

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