JP3808696B2 - 合成樹脂材の切断型及び切断方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレー用合成樹脂板等を所望の形状に切断する合成樹脂材の切断型及び切断方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレー用合成樹脂等の軟質の合成樹脂板は素材メーカが押出しなどによって製造した規格寸法の板素材を製品形状に応じた寸法に丸鋸やバンドソーなどで切断し、2次加工を行っている。この工程では、
(1)耳部や切屑が発生するため、素材の重量歩留まりが低い。
(2)素材にゴムの添加量が多いため、切断面にひげ状のゴムのかす(以下、ひげという。)が発生し、切断面の粗さが粗くなる。又、ひげの付着により、品質に影響を与える。
(3)切断速度を速くすると割れや欠けが発生するので、切削速度を速くできず、生産性が低い。
(4)リサイクル不可能な切屑が大量に発生する。
などの不都合がある。
【0003】
切屑を発生しない切断方法として、被切断形状に形成した切断刃と、この切断刃の周囲に弾性体を配設した上型及び下型を用い、上下型の間に樹脂板を置いて、樹脂板の上下面に切断刃を打込み、切断する技術が提案されている(特開平7−285099号)。この技術は、超硬合金等で形成した刃を備え、上下型を鋼等で形成した高価の打抜き型に利用されている。又、この発明においては、比較的薄板で軟質な材料を切断する場合に、被切断物に引張応力を加えて切断することが有効であることは述べておらず、弾性体の配置や形状についての詳細な説明も見られない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者が、上記技術を液晶ディスプレー用合成樹脂板(ゴムの添加量30〜50%)に適用して、切断試験を実施したところ、以下の事項が明らかになった。
(1)切断面は上刃食い込み部、クラック部、及び下刃食い込み部からなる。
(2)ゴムの添加量が多く、薄い合成樹脂板を切断する際には、被切断物を水平に保ち、切断面に垂直な方向に引張応力を加えながら切断しないと、切断面にひげが発生する。
(3)合成樹脂へのゴムの添加量が増加すると、割れ、欠け等の欠陥が発生しにくくなるが、ひげの発生量が多くなる。
(4)切断刃の刃先が鋭利なうちはクラック部の表面は滑らかであるが、刃先が鈍くなるとクラック部の表面は粗くなる。
(5)切断刃の打ち込み深さ、弾性体の硬度、厚み等の切断条件により、クラック部の表面の粗さが大きく変化する。又、ひげの発生も大きく変化する。
(6)上下の刃物の刃先の横方向のずれが0.1mmを越えると、ひげが発生する。
そして、上記技術によると、切断刃の刃先の摩耗・損傷が比較的早期に発生するので、滑らかな切断面を得るには、頻繁な切断刃の交換が必要である。又、合成樹脂へのゴムの添加量や板厚の変化により、得られる切断面粗さやひげの発生割合が大きく変化する。
【0005】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、合成樹脂材の切断において、割れ、欠け、ひげの発生を防止でき、滑らかで良好な切断面を得ることができる切断型及び切断方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は次の解決手段を採る。
すなわち、本発明の合成樹脂材の切断型は、刃物が上型基板の下面と下型基板の上面から突出して対向配置され、前記上下の各刃物の両側面に刃物よりも突出して弾性体が配置されている切断型において、
前記上型の弾性体の下面と刃物の刃先との距離をDU、下型の弾性体の上面と刃物の刃先との距離をDLとしたとき、上型の弾性体をDUだけ圧縮する力の大きさ=下型の弾性体をDLだけ圧縮する力の大きさであり、弾性体の被切断物側における端面が傾斜してお り、圧縮方向の厚さが刃物と反対側で厚くなっていることを特徴とする。
【0007】
上記構成により、切断時、上下の弾性体が被切断物に与える垂直方向の押圧力が等しく、左右の弾性体が被切断物に与える水平方向の力が刃物と反対方向を向くので、被切断物の切断面に引張応力が作用した状態で刃先が打ち込まれることにより、クラックが連続的に発生して滑らかな切断面を得られる。
【0008】
弾性体の硬度は35〜70であるのが好ましい。硬度が低すぎると、被切断物の上下を均一な力で押圧できず、ひげが発生したり、切断面の粗さが粗くなり、切断面に段差や凹凸を生じる不都合がある。硬度が高すぎると、被切断物に傷を付ける場合がある。なお、硬度はJIS K6301に記載されているスプリング式硬さ試験による硬度であり、数値は硬さ試験機の目盛値である。
【0009】
切断時、左右の弾性体が被切断物に与える水平方向の力が刃物と反対方向を向くようにするには、次のいずれかの構成を採用することもできる。
(1)弾性体の刃物と反対側における側面を傾斜させ、圧縮方向と垂直な方向の厚さを被切断物側で厚くする。
(2)弾性体の刃物と反対側における側面に凹部を形成する。
(3)弾性体が、圧縮方向と垂直方向において硬度が相違している少なくとも2層構造を有しており、刃物側に近い部分の弾性体の硬度を遠い部分の弾性体の硬度よりも高くする。
【0010】
弾性体が被切断物に適切な水平方向の力を与えるには、弾性体と被切断物との間の摩擦係数は0.2以上が好ましい。弾性体の材質としてはウレタンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴムなどを用いるのが好ましい。
【0011】
また、本発明の合成樹脂材の切断方法は、上記の切断型を使用し、対向する刃物の刃先を被切断物の上下面に打ち込んで切断する合成樹脂材の切断方法であって、
刃先の打ち込み深さが、被切断物の厚さをTとすると、(T/2−0.15)mm〜(T/2−0.05)mmであり、上下の刃物の対向する刃先の横方向のずれ量が0.1mm以下であることを特徴とする。
【0012】
打ち込み深さが小さすぎると切断できない部分が生じたり、ひげが発生したりすることがある。大きすぎると刃先の寿命を短くする。対向する刃物の刃先の横方向のずれ量が0.1mmを越えると、ひげが発生し、切断面の粗さが粗くなり、切断面に段差や凹凸を生じる不都合がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態1を図1及び図2により説明する。なお、図は位置決め孔などは省略して描かれており、刃物と弾性体の関係を図示している。
【0014】
切断型は、上型1と下型2とからなる。上型1及び下型2を形成する上型基板3及び下型基板4の材料は、A1合金製である。本実施形態の切断型は、板材を端から短冊状に切断するものであり、真直ぐな帯状刃物5,6を備えている。
【0015】
上型基板3と下型基板4は、真直ぐな帯状刃物5,6が圧入される刃物圧入部7,8を有している。上型基板3の刃物圧入部7は、一直線状に間隔をおいて配置する複数個のスリット状の貫通孔9と、貫通孔9間の基板3の下面に形成されている溝10とで構成されている。貫通孔9と溝10は基板3に垂直に形成され、同じ圧入幅を有している。下型基板4の刃物圧入部8は、上型基板3の刃物圧入部7に対向する位置に、上型基板3の刃物圧入部7と同じ構造、大きさの貫通孔11と溝12とで構成されている。なお、溝12は下型基板4の上面に形成されている。
【0016】
上型基板3と下型基板4に固定される各刃物5,6は、紙、シート、ゴム等を切断するトムソン刃等を用いることができる。各刃物5,6は、それぞれ上型基板3及び下型基板4の刃物圧入部7,8と略同じ大きさの帯状刃物であり、刃先角度は一般的に30〜55度である。刃先角度が小さいほど、厚板の切断に適しているが、刃先の寿命が短くなる。上型基板3及び下型基板4の刃物圧入部7,8の貫通孔9,11と溝10,12の幅は、刃物5,6の厚さよりやや小さく(1/100〜3/100mm)すると、各刃物5,6がそれぞれ上型基板3及び下型基板4に確実に固定され、刃先の位置精度を向上できる。
【0017】
各刃物5,6の縦方向長さはそれぞれ上型基板3及び下型基板4の厚さよりも長い長さを有しており、刃先と反対側の端部には複数個所に矩形形状の切欠き13,14を有している。各切欠き13,14は上型基板3及び下型基板4に形成されている各刃物圧入部7,8の溝10,12位置に対応して形成されている。したがって、各刃物5,6がそれぞれ上型基板3及び下型基板4の各刃物圧入部7,8に圧入固定された状態では、刃物5,6の切欠き13,14部が刃物圧入部7,8の溝10,12部に圧入されており、切欠き13,14の形成されていない部分が刃物圧入部7,8の貫通孔9,11に圧入されている。この際、各刃物5,6の刃先と反対側の端面が上型基板3及び下型基板4の端面と面一になるように固定されることによって、各刃物5,6の上下方向の位置決めが行われ、各刃物5,6の刃先はそれぞれ上型基板3及び下型基板4から所定長さ突出して配置される。
【0018】
上型基板3及び下型基板4の表面からの各刃物5,6の刃先の突出高さは、2.5〜6.0mmの範囲とする。刃物5,6の突出高さが高すぎると、刃先の位置精度が低下する。しかし、突出高さが小さすぎると、被切断物を位置決めするガイドピンや後述する弾性体等の構成に不自由を生じる。より好ましい突出高さは3.0〜5.0mmである。
【0019】
上型基板3の下面には、弾性体15,16が刃物5の両側面に配置固定されている。刃物5の側面と左右の弾性体15,16との隙間はそれぞれ0.1〜2.0mmである。弾性体15,16は、ゴム製スポンジ等の弾性材から形成されており、刃物5の突出高さより少し厚い厚さを有している。下型基板4にも、その上面に、弾性体17,18が刃物6の両側面に配置固定されている。刃物6の側面と左右の弾性体17,18との隙間はそれぞれ0.1〜2.0mmである。弾性体17,18は、ゴム製スポンジ等の弾性材から形成されており、刃物6の突出高さより少し厚い厚さを有している。本実施形態の弾性体は、上型1及び下型2の弾性体15,16,17,18の板材20側における端面15a,16a,17a,18aが傾斜しており、圧縮方向の厚さが刃物5,6と反対側で厚くなっている。端面15a,16a,17a,18aの傾斜角度は1〜10度である。そして、上型1の弾性体15,16の下面と刃物5の刃先との距離をDU、下型2の弾性体17,18の上面と刃物6の刃先との距離をDLとしたとき、上型1の弾性体15,16をDUだけ圧縮する力の大きさ=下型2の弾性体17,18をDLだけ圧縮する力の大きさとなるように構成されている。本実施形態においては、上記関係を満たすために、各弾性体15,16,17,18の硬度は35〜70の範囲で、全て等しくされており、また、DU=DLである。
【0020】
図2において、上型1と下型2との間に描かれている板材20は、ゴム添加量が30〜50%の合成樹脂板からなる被切断物を示している。
【0021】
次に、上記切断型を用いて合成樹脂板を切断する方法を説明する。
【0022】
前述した切断型を機械式プレス機あるいは油圧プレス機にセットする。セットした切断型の上型1と下型2との間に、合成樹脂板20を置き、対向する刃物5,6の刃先を被切断物の上下面に打込む。
【0023】
このとき、弾性体15,16,17,18は圧縮されて、板材20を上下から均一に押圧し、上下の弾性体15,16,17,18が板材20に与える垂直方向の押圧力は等しい。また、弾性体15,16,17,18は圧縮する際、刃物5,6側よりも刃物5,6と反対側部分がより圧縮され、刃物5,6と反対方向に座屈、膨張するため、左右の弾性体15,16,17,18が板材20に与える水平方向の力が刃物5,6と反対方向を向くので、板材20には切断面に垂直な引張応力が作用する。そして、上型1及び下型2の刃物5,6の刃先が板材20に同時に接触し、更に、プレスされると、上下の刃物5,6の刃先が板材20に打ち込まれ、上下の刃物5,6の刃先から、板材20の板厚の中央に向かって脆性破壊が起き、板材20が所定の形状に切断される。
【0024】
このように、ゴムの添加量が多い(30〜50%)板材20の場合、切断時、上下の刃物5,6の刃先が板材20に同時に接触すると共に、上下の弾性体15,16,17,18が板材20に与える垂直方向の押圧力が等しく、左右の弾性体15,16,17,18が板材20に与える水平方向の力が刃物と反対方向を向き、板材20の切断面に垂直な引張応力を作用させた状態で刃先が打ち込まれることにより、クラックが連続的に発生し、滑らかで良好な切断面が得られる。また、上型1と下型2の刃物5,6の打ち込み深さが小さくて切断できるため、刃物5,6の寿命を長くできる。
【0025】
板材20への刃物5,6の刃先の打込み深さは、板材20の厚さをTとすると、(T/2−0.15)mm〜(T/2−0.05)mmとする。対向する刃物5,6の刃先の横方向のずれ量は0.1mm以下とする。また、打込み速度が大きい方が若干切断面性状が良好となる傾向が認められる。しかし、被切断物の板厚が0.5〜5mmの範囲であれば、通常の機械式プレス機あるいはこれより低速の油圧プレス機のプレス速度の範囲で切断可能であり、良好な切断面が得られる。板厚が0.5mm未満であると被切断物に変形が発生することがあり、5mmを越えると、切断できなかったり、切断面が粗くなる場合がある。より好ましい板厚は0.8〜3mmである。
【0026】
切断後、上型1と下型2を離反させると、切断材は圧縮されていた弾性体15,16,17,18の元の形への復帰力によって刃物5,6の刃先から離脱され、下型2の弾性体17,18上に載置される。
【0027】
切断材は、切断面が上型1の刃物5の食い込み部、クラック部、及び下型2の刃物6の食い込み部の順に並んでおり、上型1の刃物5の食い込み部の長さが下型2の刃物6の食い込み部の長さと等しい。
【0028】
弾性体15,16,17,18が刃物5,6と反対方向に座屈、膨張し易くなるための別の手段を図3、図4、及び図5に示す。図3、図4、及び図5において、上型1の弾性体15,16の下面と刃物5の刃先との距離をDU、下型2の弾性体17,18の上面と刃物6の刃先との距離をDLとしたとき、上型1の弾性体15,16をDUだけ圧縮する力の大きさ=下型2の弾性体17,18をDLだけ圧縮する力の大きさとなるように構成されており、上記関係を満たすために、各弾性体15,16,17,18の硬度は35〜70の範囲で、全て等しくされ、また、DU=DLである。
【0029】
図3は、上型1及び下型2の弾性体15,16,17,18の刃物5,6と反対側における側面15b,16b,17b,18bが傾斜しており、圧縮方向と垂直な方向の厚さが板材20側で厚くなっている。側面15b,16b,17b,18bの傾斜角度は1〜10度である。
【0030】
図4は、上型1及び下型2の弾性体15,16,17,18の刃物5,6と反対側における側面15b,16b,17b,18bに凹部19が形成されている。凹部19は例えば円弧状凹部で、その半径は例えば5mmとされる。
【0031】
図5は、上型1及び下型2の弾性体15,16,17,18が、圧縮方向と垂直方向において硬度が相違している2層構造を有しており、刃物側に近い部分の弾性体15A,16A,17A,18Aの硬度(硬度:50)が遠い部分の弾性体15B,16B,17B,18Bの硬度(硬度:35)よりも高くされている。
【0032】
以上説明した切断型及び切断方法で、板厚が0.5〜5mmの範囲で、材質がMBS(メタアクリル ブタジエン スチレン共重合樹脂)等のゴム添加量が30〜50%の範囲の種々の合成樹脂板の切断試験を行ったところ、安価なトムソン刃を用いているにもかかわらず、2万回の切断後も良好な切断面が得られ、本発明の効果が確認された。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の切断型、切断方法によれば、ゴムの添加量の多い比較的軟質な合成樹脂材の切断において、割れ、欠け、ひげの発生を防止でき、滑らかで良好な切断面が得られ、切断刃の寿命も長くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す切断型の平面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 本発明の別の実施形態を示し、図2に対応する断面図である。
【図4】 本発明の更に別の実施形態を示し、図2に対応する断面図である。
【図5】 本発明の更に別の実施形態を示し、図2に対応する断面図である。
【符号の説明】
1 上型
2 下型
3 上型基板
4 下型基板
5,6 刃物
7,8 刃物圧入部
9,11 貫通孔
10,12 溝
13,14 切欠き
15,16,17,18 弾性体
15a,16a,17a,18a 端面
15b,16b,17b,18b 側面
19 凹部
20 合成樹脂板
Claims (7)
- 刃物が上型基板の下面と下型基板の上面から突出して対向配置され、前記上下の各刃物の両側面に刃物よりも突出して弾性体が配置されている切断型において、
前記上型の弾性体の下面と刃物の刃先との距離をDU、下型の弾性体の上面と刃物の刃先との距離をDLとしたとき、上型の弾性体をDUだけ圧縮する力の大きさ=下型の弾性体をDLだけ圧縮する力の大きさであり、弾性体の被切断物側における端面が傾斜しており、圧縮方向の厚さが刃物と反対側で厚くなっていることを特徴とする合成樹脂材の切断型。 - 刃物が上型基板の下面と下型基板の上面から突出して対向配置され、前記上下の各刃物の両側面に刃物よりも突出して弾性体が配置されている切断型において、
前記上型の弾性体の下面と刃物の刃先との距離をDU、下型の弾性体の上面と刃物の刃先との距離をDLとしたとき、上型の弾性体をDUだけ圧縮する力の大きさ=下型の弾性体をDLだけ圧縮する力の大きさであり、弾性体の刃物と反対側における側面が傾斜しており、圧縮方向と垂直な方向の厚さが被切断物側で厚くなっていることを特徴とする合成樹脂材の切断型。 - 刃物が上型基板の下面と下型基板の上面から突出して対向配置され、前記上下の各刃物の両側面に刃物よりも突出して弾性体が配置されている切断型において、
前記上型の弾性体の下面と刃物の刃先との距離をDU、下型の弾性体の上面と刃物の刃先との距離をDLとしたとき、上型の弾性体をDUだけ圧縮する力の大きさ=下型の弾性体をDLだけ圧縮する力の大きさであり、弾性体の刃物と反対側における側面に凹部が形成されていることを特徴とする合成樹脂材の切断型。 - 刃物が上型基板の下面と下型基板の上面から突出して対向配置され、前記上下の各刃物の両側面に刃物よりも突出して弾性体が配置されている切断型において、
前記上型の弾性体の下面と刃物の刃先との距離をDU、下型の弾性体の上面と刃物の刃先との距離をDLとしたとき、上型の弾性体をDUだけ圧縮する力の大きさ=下型の弾性体をDLだけ圧縮する力の大きさであり、弾性体が、圧縮方向と垂直方向において硬度が相違している少なくとも2層構造を有しており、刃物側に近い部分の弾性体の硬度が遠い部分の弾性体の硬度よりも高いことを特徴とする合成樹脂材の切断型。 - 刃物がトムソン刃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の合成樹脂材の切断型。
- 弾性体の硬度がJIS K6301に記載されているスプリング式硬さ試験による硬度35〜70であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の合成樹脂材の切断型。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の合成樹脂材の切断型を使用し、対向する刃物の刃先を被切断物の上下面に打ち込んで切断する合成樹脂材の切断方法であって、
刃先の打ち込み深さが、被切断物の厚さをTとすると、(T/2−0.15)mm〜(T/2−0.05)mmであり、上下の刃物の対向する刃先の横方向のずれ量が0.1mm以下であることを特徴とする合成樹脂材の切断方法。
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