JPH05338044A - フィラメントワインディング成形装置 - Google Patents

フィラメントワインディング成形装置

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JPH05338044A
JPH05338044A JP4354448A JP35444892A JPH05338044A JP H05338044 A JPH05338044 A JP H05338044A JP 4354448 A JP4354448 A JP 4354448A JP 35444892 A JP35444892 A JP 35444892A JP H05338044 A JPH05338044 A JP H05338044A
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tape
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手に頼ることなく自動的にかつ短時間で満
巻マンドレルにテーピングでき、しかも、作業者の手が
汚れるといった問題も全く生じさせない、生産効率の向
上が可能でかつ極めて作業環境の良いフィラメントワイ
ンディング成形装置を提供する。 【構成】 マンドレル14上に樹脂含浸糸条4が所定量
巻き取られた満巻マンドレル14aを覆うためのテープ
を保持するリール、および該リールに保持されたテープ
を満巻マンドレル14a側に送り出す送り出し手段60
を搭載したキャリッジスタンド17と、キャリッジスタ
ンド17を満巻マンドレルの軸方向にトラバースさせる
トラバース手段と、テープの送り出し端を満巻マンドレ
ルにピンで固定する固定手段と、を設けたフィラメント
ワインディング成形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化樹脂(FR
P)用の樹脂を含浸させた糸条を巻き取るフィラメント
ワインディング成形装置に関し、とくに、樹脂を含浸さ
せた糸条を満巻に巻き取った満巻マンドレルにテープを
巻き付けるテーピング動作を改良したフィラメントワイ
ンディング成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フィラメントワインディング成形装置に
おいては、樹脂を含浸させた糸条をマンドレルに所定量
巻き取った後、該樹脂含浸糸条を固定し、樹脂含浸糸条
中内に混入した気泡を除去するため、満巻マンドレルに
テープを巻き付けるテーピングを行うことが多い。従来
このテーピングは、その動作の大部分が人手に頼ってい
た。たとえば、マンドレルに樹脂含浸糸条を所定量巻き
上げ完了した後、マンドレルに継がっている糸条をマン
ドレルと糸条トラバース手段との間で切断し、切断した
糸条がトラバース手段からクリール側へとすり抜けない
ように該糸条をトラバース手段の一部にくくりつけ、あ
るいはあずけ(人手)、トラバース手段側に設けられた
テープ送給ユニットからテープ端を引出し(人手)、該
テープ端を満巻マンドレルに粘着テープ等で貼り付け
(人手)、マンドレルの回転、テープのトラバースによ
り満巻マンドレル上にテープを螺旋状に巻付けてテーピ
ングし(通常、自動)、テーピングが終了した後、マン
ドレルとテープ送給ユニット間に継がっているテープを
切断し(人手)、切断したテープ端を粘着テープ等でマ
ンドレルに止める(人手)、という一連の動作によって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフィラメントワインディング成形装置におけ
る一連のテーピング動作には、テープを螺旋状に巻付け
るテーピング前後に非常に多くの手作業が必要となるの
で、該手作業に長時間を要し、その分、装置の稼働率が
低くなり、生産効率が低下するという問題がある。ま
た、作業者がテープ端を操作したり、樹脂含浸糸条に触
れたりする作業が必要になるので、作業者の手が汚れる
といった問題もある。
【0004】本発明は、このような従来の装置および作
業の問題点に着目し、人手に頼ることなく自動的にかつ
短時間で満巻マンドレルにテーピングでき、しかも、作
業者の手が汚れるといった問題も全く生じさせない、生
産効率の向上が可能でかつ極めて作業環境の良いフィラ
メントワインディング成形装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
フィラメントワインディング成形装置は、複数のボビン
を保持するクリールスタンドと、該クリールスタンドの
ボビンから供給される複数のフィラメントを集束して形
成された糸条に合成樹脂を含浸させる樹脂含浸部と、前
記合成樹脂が含浸された糸条を巻き取るマンドレル、該
マンドレルの両端部を着脱自在に把持する一対のチャッ
キング部材、該一対のチャッキング部材のそれぞれを回
転自在に支持する軸受、および前記一対のチャッキング
部材のうち少なくとも一つのチャッキング部材を駆動さ
せる駆動手段を有する前記糸条の巻取部と、前記マンド
レルの軸方向に、前記合成樹脂が含浸された糸条をトラ
バースさせるトラバース部と、を備えたフィラメントワ
インディング成形装置において、(イ)前記マンドレル
上に前記糸条が所定量巻き取られた満巻マンドレルを覆
うためのテープを保持するリール、および該リールに保
持されたテープを前記満巻マンドレル側に送り出す送り
出し手段を搭載したキャリッジスタンドと、(ロ)該キ
ャリッジスタンドを、前記満巻マンドレルの軸方向にト
ラバースさせるトラバース手段と、(ハ)前記テープの
送り出し端を、前記満巻マンドレルにピンで固定する固
定手段と、を設けたものから成る。
【0006】上記フィラメントワインディング成形装置
においては、テーピング終了後に上記テープの送り出し
手段から上記満巻マンドレルにわたるテープを切断する
ための切断手段が設けられることが好ましい。
【0007】
【作用】このようなフィラメントワインディング成形装
置においては、満巻に巻き上げられた満巻マンドレル上
の樹脂含浸糸条層上に、キャリッジスタンドのリールか
ら送り出し手段により送り出されたテープの端部が、固
定手段によりピンで自動的に固定され、テープに所定の
張力が付与されながら、キャリッジスタンドがトラバー
ス手段により満巻マンドレルの軸方向にトラバースされ
て、該テープが満巻マンドレル上に螺旋状に巻き付けら
れていく。切断手段を設けておけば、テーピング終了後
のテープ切断も自動的に行うことができる。
【0008】これら一連の動作は、人手によらず自動的
に行うことが可能であり、該自動動作により、短時間の
うちに効率よく満巻マンドレルにテーピングでき、しか
も、自動動作であるから作業者の手が汚れるといった問
題も無くなる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明のフィラメントワインディン
グ成形装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明す
る。図1および図2は、本発明の一実施例に係るフィラ
メントワインディング成形装置を示している。該フィラ
メントワインディング成形装置には、多数のボビン2b
を保持するクリールスタンド2aからなるクリール装置
2と、クリールスタンド2aのボビン2bから供給され
る複数のフィラメントを集束して形成された糸条1に合
成樹脂を含浸させる樹脂含浸部としての樹脂含浸装置
3、および合成樹脂が含浸された糸条4をマンドレルに
巻き取るフィラメント巻取装置6が設けられている。
【0010】各糸条1は、複数のフィラメントの束から
なり、筒状プラスチック部材の強化材として機能する。
この繊維強化プラスチックに用いられるフィラメントと
しては、特に限定されず、たとえば、カーボンフィラメ
ント、ガラスフィラメント、アラミドフィラメント、メ
タルフィラメント等が使用できる。
【0011】クリール装置2は、クリールスタンド2a
と、該クリールスタンド2a内に多数配置されたクリー
ルを有し、各ボビン2bは、各クリールに装着されてい
る。各ボビン2bから引き出された糸条1は、各クリー
ルに装備された張力調整装置(図示略)によって一定張
力にコントロールされながら、樹脂含浸装置3へ導入さ
れる。
【0012】樹脂含浸装置3は、スタンド3aと、該ス
タンド3a上に搭載され内部に樹脂溶液が収容された樹
脂浴3bと、該樹脂浴3bの入口側に設けられ複数の糸
条1を水平方向に所定ピッチに揃えるガイドバー3c
と、樹脂浴3b上に回転可能に設けられた糸条1に樹脂
溶液を含浸させるための樹脂塗布ロール3dと、樹脂浴
3bの出口側に設けられ糸条1に樹脂が均一に付着する
ようにするとともに余分の樹脂をかきとるスクイーズバ
ー3eとからなる。含浸用樹脂としては、特に限定され
ないが、たとえば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リエステル樹脂等が挙げられる。また、必要に応じて、
樹脂硬化のために、硬化剤や重合触媒を使用してもよ
い。
【0013】フィラメント巻取装置6には、図1、図2
および図3に示すように、糸条巻取部としての糸条巻取
装置7と、糸条トラバース部としての糸条トラバース装
置5と、マンドレル保持装置8が設けられている。
【0014】糸条巻取装置7は、一対のベース7aと、
一対のアーム28a、28bと、一対のマンドレル支持
装置27、29を有している。
【0015】各ベース7a上には、一対の軸受7cを介
して支持シャフト7bが回転可能に軸支されている。ア
ーム28a、28bは、それぞれ、下端部がシャフト7
bに固定されている。各ベース7a内には、可逆回転モ
ータ31と減速機33が設けられている。可逆回転モー
タ31の出力軸に取り付けられたチェンホイルと減速機
33の入力軸に取り付けられたチェンホイルとはチェン
31aを介して連結されている。減速機33の出力軸に
取り付けられたギア32は、支持シャフト7bの端部に
固定された扇形ギア34に噛合している。
【0016】右側アーム28aは、一群のマンドレル支
持装置27を有し、左側のアーム28bは、該一群のマ
ンドレル支持装置27に対応する一群のマンドレル支持
装置29を有している。図4は、一対のマンドレル支持
装置27およびマンドレル支持装置29を示している。
【0017】図4において、右側マンドレル支持装置2
7は、右側エアシリンダ38、右側ピストンドラム3
7、軸受27c、右側マンドレルチャッキングスピンド
ル42、サーボモータ43、出力軸27aおよびカップ
リング27bを有している。右側エアシリンダ38は、
右側アーム28aに固定されている。右側エアシリンダ
38内には、周壁上にピストンを備えたピストンドラム
37が、軸方向に摺動可能に設けられており、該ピスト
ンにより、エアシリンダ38内は右室38aと左室38
bに区画されている。サーボモータ43は、右側ピスト
ンドラム37の右側壁上に設けられている。サーボモー
タ43の出力軸27aは、ピストンドラム37の中空部
内に突出し、その先端にカップリング27bが取り付け
られている。ピストンドラム37内の左端側には軸受2
7cが設けられている。軸受27cのアウターレースは
ピストンドラム37の内周に固定されており、インナー
レースはマンドレルチャッキングスピンドル42上に固
定されている。マンドレルチャッキングスピンドル42
の右端は、カップリング27bに連結されており、左端
には突起44が設けられ、該突起44は、マンドレル1
4の一端に形成された凹部45に嵌合されている。
【0018】一方、左側マンドレル支持装置29は、左
側エアシリンダ36、左側ピストンドラム35、軸受2
9c、可逆回転サーボモータ29a、出力軸29b、ウ
エストドラム39、軸受40および左側マンドレルチャ
ッキングスピンドル41を有している。左側エアシリン
ダ36は、左側アーム28bに固定されている。左側エ
アシリンダ36内には、周壁上にピストンを備えたピス
トンドラム35が、軸方向に摺動可能に設けられてお
り、該ピストンにより、エアシリンダ36内は左室36
aと右室36bに区画されている。可逆回転サーボモー
タ29aは、左側ピストンドラム35の左側壁上に設け
られている。可逆回転サーボモータ29aの出力軸29
bは、ピストンドラム35の中空部を貫通して突出さ
れ、その先端にウエストドラム39が取り付けられてい
る。ピストンドラム35内の右端側には軸受29cが設
けられている。軸受29cのアウターレースはピストン
ドラム35の内周に固定されており、インナーレースは
可逆回転サーボモータ29aの出力軸29b上に固定さ
れている。ウエストドラム39内には軸受40が設けら
れ、軸受40のアウターレースはウエストドラム39の
内周に固定されており、インナーレースはマンドレルチ
ャッキングスピンドル41上に固定されている。マンド
レルチャッキングスピンドル41の右端には突起44が
設けられ、該突起44は、マンドレル14の他端に形成
された凹部45に嵌合されている。さらに、ウエストド
ラム39の近傍のアーム28bには、バー51aによっ
て支持されたエアシリンダ52で作動するカッタ51が
設けられている。
【0019】なお、図4では一対のアーム28a、28
bの最上部に配置された一対のマンドレル支持装置2
7、29のみを示したが、図3にも示すように、他のマ
ンドレル支持装置27、29も、同様に一対のアーム2
8a、28bに配置される。
【0020】再び図3を参照して糸条トラバース装置5
について説明する。糸条トラバース装置5は、糸条キャ
リッジスタンド10と、該糸条キャリッジスタンド10
上に複数配置された糸条送給ユニット13と、糸条キャ
リッジスタンド10を一対のアーム28a、28bに装
着された複数のマンドレル14の軸と平行な方向にトラ
バースさせるための機構、および糸条キャリッジスタン
ド10を該マンドレルの軸と直交する方向に案内するた
めの機構を有している。
【0021】スライドベース11は、マンドレル14の
軸と平行な方向に延設されており、糸条キャリッジスタ
ンド10が搭載されているスライドボックス5bは、ス
ライドベース11上に摺動可能に設けられている。糸条
キャリッジスタンド10をトラバースさせるための機構
は、床下に設けられた可逆回転モータ15と、該可逆回
転モータ15の出力軸に連結され、スライドベース11
に沿って延びるスクリューシャフトおよびクラッチ(図
示略)を備えており、クラッチが連結されて可逆回転モ
ータ15が一方向に回転された時スライドボックス5b
がスライドベース11上を一方向に、可逆回転モータ1
5が逆方向に回転された時スライドボックス5bがスラ
イドベース11上を逆方向に、それぞれ摺動移動される
ようになっている。糸条キャリッジスタンド10を該マ
ンドレルの軸と直交する方向に(前方および後方に)案
内するための機構は、スライドボックス5bの上面に設
けられ糸条キャリッジスタンド10を摺動可能に支持す
るスライドベース5dと、スライドボックス5b内に設
けられた可逆回転モータ12と、該可逆回転モータ12
の出力軸に固定されたギアと、スクリューシャフトに固
定されたギア5eと、該ギア5eと前記モータ12の出
力軸に固定されたギアとを連結するチェン5fと、さら
にそのスクリューシャフトに対し移動可能に係合する糸
条キャリッジスタンド10の底面に固定されたスライド
シュー(図示略)とを備えている。
【0022】糸条キャリッジスタンド10は、図に示す
ように、複数の糸条送給ユニット13と、糸条集束ロー
ラー5cを有している。この糸条送給ユニット13の一
つを図5に拡大図示する。糸条送給ユニット13は、糸
条キャリッジスタンド10に取り付けられたブラケット
21と、該ブラケット21内に揺動自在に支持されたボ
ア22を有するシリンダ23と、該シリンダ23の出口
側端部に設けられた一対のブラケット26と、該一対の
ブラケット26間に回転自在に設けられた一対の糸条ガ
イドローラ24、25と、糸条キャリッジスタンド10
上に回転自在に設けられたボア22入口側の糸条ガイド
ローラ20と、図示は省略するが、キャリッジスタンド
10内に設けられた可逆回転モータおよびその回転力伝
達機構を備えた、シリンダ23を揺動させるための機構
と、を有している。
【0023】再び図3を参照して、マンドレル保持装置
8について説明する。マンドレル保持装置8は、床上に
一対のアーム28a、28bに装着された複数のマンド
レル14の軸と直交する方向に摺動可能に設けられた可
動ベース48と、床下に設けられ出力軸が該可動ベース
48に連結されたエアシリンダ9と、底部にレール49
a、49b上を走行する4つのホイール50を有するマ
ンドレル収容台車8aと、該マンドレル収容台車8aの
両側に配列されたコロからなるマンドレル保持手段47
と、を備えている。コロからなるマンドレル保持手段4
7は、マンドレル収容台車8aの両側でそれぞれ、予め
定められたピッチで配列されている。マンドレル受容部
は、互いに隣接する2つのコロ間に形成され、マンドレ
ル収容台車8aの両側に形成された各マンドレル受容部
は、それぞれ対応する位置に形成されている。マンドレ
ル受容部のピッチは、一対のアーム28a、28bに配
設されたマンドレル支持装置27、29の配設ピッチの
2分の1のピッチに設定されている。一対のレール49
a、49bは、可動ベース48が所定位置にある時一対
のレール49と接続されるようになっており、その状態
で、マンドレル収容台車8aを移動させて空のマンドレ
ルを図3に示す作動位置に搬入したり、満巻に巻き上げ
られたマンドレルを図3に示す位置から搬出したりする
ことができるようになっている。
【0024】さらに本フィラメントワインディング成形
装置には、満巻に巻き上げられたマンドレル上に巻くテ
ープを送り出すとともに該テープをトラバースさせるテ
ープ送給・トラバース装置16が設けられている。テー
プ送給・トラバース装置16は、図3に示すように、テ
ープを満巻マンドレル側に送り出すテープ複数の送り出
しユニット60と、該テープ送り出しユニット60が搭
載されたキャリッジスタンド17を有している。テープ
キャリッジスタンド17はテーピングの際満巻マンドレ
ルの軸に沿う方向にトラバースされるが、このトラバー
スのために、モータ15が設けられており、該モータ1
5の駆動により、スクリューシャフトおよびクラッチ
(図示略)を介して、テープキャリッジスタンド17を
スライドベース11上を摺動移動させることにより、テ
ープキャリッジスタンド17は満巻マンドレルの軸と平
行な方向にトラバースされるようになっている。なお、
モータ19は、テープキャリッジスタンド17を前後方
向、つまりテープ送り出しユニット60がマンドレルに
接近、離反する方向に駆動するモータを示している。
【0025】各テープ送り出しユニット60は、図6、
図7に示すように構成されている。テープ送り出しユニ
ット60は、テープキャリッジスタンド17に固定され
たベース板60aと、ベース板60a上に回転可能に設
けられたテープを保持するリール18と、ベース板60
a上に設けられたトルクモータ65と、ベース板60a
上に回転自在にかつ揺動可能に設けられローラ63との
間にテープ61をニップ可能なニップローラ62と、ト
ルクモータ65の出力軸に固定されたローラ63と、一
端がベース板60a上に固定され他端がニップローラ6
2の支持軸へと接続されている張力付与用スプリング6
4と、ベース板60a上に固定されたモータ68と、一
対のローラを介してモータ68に駆動されテープ61を
満巻マンドレル側に送り出すエンドレスベルト66と、
ベース板60a上に固定されたブラケット67aと、ブ
ラケット67aに固定された可逆回転サーボモータ67
bと、該サーボモータ67bの出力軸先端にホルダ67
cを介して取り付けられた電気ヒータからなるカッタ6
7と、さらに、ベース板60a上に固定されたブラケッ
ト71aと、ブラケット71a上に設けられた支持ピン
72bと、該支持ピン72bに揺動可能に支持されたエ
アシリンダ71と、接続部材71cを介してエアシリン
ダ71に接続されたピン(針)打ち込み装置70とを備
えた、テープ端固定装置69と、を有している。ピン打
ち込み装置70は、一端が軸70aに回転自在に支持さ
れ、軸70aと反対側端部が接続部材71cを介してエ
アシリンダ71に接続されたピン打ち込みヘッド70b
と、ピン(針)を収容したピンストッカー70cとを有
している。
【0026】次に、上記実施例装置の作用について説明
する。各糸条1は各ボビン2bから引き出され、樹脂含
浸装置3に導かれる。各糸条1には、樹脂浴3bで樹脂
が含浸され、スクイーズバー3eで樹脂が均一に付着す
るようにかきならされるとともに余分の樹脂がかきとら
れる。しかる後、樹脂が含浸された糸条4が、糸条キャ
リッジスタンド10の入口側の糸条ガイドローラ20で
集束され、シリンダ23のボア22、一対の糸条ガイド
ローラ24、25を通過した後、マンドレル14の回転
駆動に伴ってマンドレル14上へと巻き付けられる。
【0027】マンドレル14は、その両端部が左右のマ
ンドレルチャッキングスピンドル41、42に脱着可能
に支持されており、マンドレル14に巻き取られる糸条
は糸条トラバース装置5によってトラバースされる。所
定回数トラバースされることにより、所望の満巻マンド
レルが形成される。
【0028】満巻巻き上げ後のテーピング動作を、図8
ないし図16を参照しながら説明する。図9は、フィラ
メントワインディングが終了し(つまり、マンドレルの
満巻巻き上げが終了し)、アーム28a、28bが巻取
位置A(図3に図示)にあり、樹脂含浸糸条4がウエス
トドラム39上に移行された状態を示している。テープ
送給・トラバース装置16はモータ15の駆動により満
巻マンドレル14aの左端部に移動される。
【0029】この状態で、トルクモータ65により駆動
されるローラ63の回転により、テープ61が送り出さ
れ、モータ68により駆動されるエンドレスベルト66
によるテープ61の送り出しがスタートする(図1
0)。図示の如く、テープ端がローラ63を通過し、エ
ンドレスベルト66によって送り出されて、満巻マンド
レル14a前方に垂れ下がる。テープ端が所定長垂れ下
がると、ニップローラ62、ローラ63の回転を停止す
ることにより、テープ61の送り出しが停止される(ス
テップS31)。
【0030】しかる後、テープキャリッジスタンド17
が満巻マンドレル14aに接近する方向に、テープ61
が満巻マンドレル14aの表面に接触するまで移動され
る(ステップS32)。そして、エアシリンダ71が駆
動され、ピン打ち込みヘッド70bが押圧される。これ
によって、ピンストッカー70cに収容されたピンが、
満巻マンドレル14a上の樹脂含浸糸条層に打ち込まれ
る(ステップS33、図11)。このピン打ち込みによ
り、テープ端が満巻マンドレル14aの表面に固定され
る。
【0031】ピン打ち込み装置70が元の位置に後退さ
れた後、ローラ62、63がトルクモータ65によって
テープ61を送り出す方向に回転され、また、マンドレ
ル14aは、サーボモータ43によってテープ61を巻
き付ける方向に回転され始める(ステップS34)。テ
ープ61は、マンドレル14a上に数回巻き付けられ、
上層のテープ61により下層のテープ61が締め付けら
れる。その後、トルクモータ65を制動することで(逆
回転する方向に電源を切り換えることで)、テープ61
の張力がコントロールされる(ステップS35)。この
コントロールは、テープ送り出しユニット60の後退と
ともに行われる(図12)。
【0032】そして、図13に示すように、マンドレル
14aが回転されつつ、テープ送り出しユニット60が
マンドレル14aの軸と平行な方向にトラバースされ、
テープ61が満巻マンドレル14a上に巻き付けられて
いく(ステップS36)。
【0033】テープ61が図14に示すように満巻マン
ドレル14aの右端まで巻き付けられると、テープ送り
出しユニット60のトラバースが停止され、数回テープ
61を巻き付けた後テープ送り出しユニット60が満巻
マンドレル14aに接近され(ステップS37)、同時
にマンドレル14aの回転が停止される(ステップS3
8)。
【0034】図15に示すように、接近されたテープ送
り出しユニット60のピン打ち込み装置70により再び
前述と同じ動作によりピンが打ち込まれ、テープ端が満
巻マンドレル14a上に固定される(ステップS3
9)。しかる後に、ローラ63の駆動用のトルクモータ
65への通電を切り、ニップローラ62がフリーとされ
る(ステップS40)。
【0035】そして、図16に示すように、電気ヒータ
からなるカッタ67が作動され、満巻マンドレル14a
とエンドレスベルト66との間に継がっているテープ6
1が切断される(ステップS41)。最後に、テープ送
り出しユニット60が後退され、テープ送給・トラバー
ス装置16がモータ15の駆動により待機位置まで戻さ
れる(ステップS42)。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィラメ
ントワインディング成形装置によるときは、満巻マンド
レルへのテーピング動作を実質的に全て自動的に行わせ
ることが可能となるので、人手に頼ることなくごく短時
間のうちに満巻マンドレルにテーピングでき、装置の稼
働率を大幅に高めて、生産効率の向上をはかることがで
きる。作業者の手を汚すといった問題も無くなり、作業
環境の向上をはかることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフィラメントワインデ
ィング成形装置の側面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1の装置の巻取部およびその近傍の斜視図で
ある。
【図4】図4の装置の一対のマンドレルチャッキング部
の縦断面図である。
【図5】図1の装置の糸条キャリッジスタンドの拡大部
分斜視図である。
【図6】図1の装置のテープ送り出しユニットの平面図
である。
【図7】図6のテープ送り出しユニットの側面図であ
る。
【図8】図1の装置におけるテーピング動作のフローチ
ャートである。
【図9】テーピング動作開始時の状態を示すマンドレル
端部の部分正面図である。
【図10】テーピングにおける次の動作を示す概略側面
図である。
【図11】テーピングにおけるさらに次の動作を示す概
略側面図である。
【図12】テーピングにおけるさらに次の動作を示す概
略側面図である。
【図13】テーピングにおけるさらに次の動作を示すマ
ンドレル端部の部分正面図である。
【図14】テーピングにおけるさらに次の動作を示すマ
ンドレル端部の部分正面図である。
【図15】テーピングにおけるさらに次の動作を示す概
略側面図である。
【図16】テーピングにおけるさらに次の動作を示す概
略側面図である。
【符号の説明】
1 糸条 2 クリール装置 2a クリールスタンド 2b ボビン 3 樹脂含浸装置 4 樹脂含浸糸条 5 糸条トラバース装置 6 フィラメント巻取装置 7 糸条巻取装置 8 マンドレル保持装置 10 糸条キャリッジスタンド 14 マンドレル 14a 満巻マンドレル 15 可逆回転モータ 16 テープ送給・トラバース装置 17 テープキャリッジスタンド 18 リール 19 可逆回転モータ 27、29 マンドレル支持装置 27c、29c、40 軸受 28、28a、28b アーム 29a 可逆回転サーボモータ 35、37 ピストンドラム 36、38 エアシリンダ 39 ウエストドラム 41、42 マンドレルチャッキングスピンドル 43 サーボモータ 60 テープ送り出しユニット 60a ベース板 61 テープ 62 ニップローラ 63 ローラ 64 スプリング 65 トルクモータ65 66 エンドレスベルト 67 カッタ 67b 可逆回転サーボモータ 68 モータ 69 テープ端固定装置 70 ピン打ち込み装置 70b ピン打ち込みヘッド 70c ピンストッカー 71 エアシリンダ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のボビンを保持するクリールスタン
    ドと、 該クリールスタンドのボビンから供給される複数のフィ
    ラメントを集束して形成された糸条に合成樹脂を含浸さ
    せる樹脂含浸部と、 前記合成樹脂が含浸された糸条を巻き取るマンドレル、
    該マンドレルの両端部を着脱自在に把持する一対のチャ
    ッキング部材、該一対のチャッキング部材のそれぞれを
    回転自在に支持する軸受、および前記一対のチャッキン
    グ部材のうち少なくとも一つのチャッキング部材を駆動
    させる駆動手段を有する前記糸条の巻取部と、 前記マンドレルの軸方向に、前記合成樹脂が含浸された
    糸条をトラバースさせるトラバース部と、を備えたフィ
    ラメントワインディング成形装置において、(イ)前記
    マンドレル上に前記糸条が所定量巻き取られた満巻マン
    ドレルを覆うためのテープを保持するリール、および該
    リールに保持されたテープを前記満巻マンドレル側に送
    り出す送り出し手段を搭載したキャリッジスタンドと、
    (ロ)該キャリッジスタンドを、前記満巻マンドレルの
    軸方向にトラバースさせるトラバース手段と、(ハ)前
    記テープの送り出し端を、前記満巻マンドレルにピンで
    固定する固定手段と、を設けたことを特徴とするフィラ
    メントワインディング成形装置。
  2. 【請求項2】 テーピング終了後に前記テープの送り出
    し手段から前記満巻マンドレルにわたるテープを切断す
    るための切断手段を有する請求項1のフィラメントワイ
    ンディング成形装置。
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