JPH05337981A - 全面模様付きプラスチック製装飾体 - Google Patents
全面模様付きプラスチック製装飾体Info
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- JPH05337981A JPH05337981A JP4171581A JP17158192A JPH05337981A JP H05337981 A JPH05337981 A JP H05337981A JP 4171581 A JP4171581 A JP 4171581A JP 17158192 A JP17158192 A JP 17158192A JP H05337981 A JPH05337981 A JP H05337981A
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- Japan
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- plastic
- film
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- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/14778—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the article consisting of a material with particular properties, e.g. porous, brittle
- B29C45/14811—Multilayered articles
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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- B29C45/14836—Preventing damage of inserts during injection, e.g. collapse of hollow inserts, breakage
- B29C2045/14844—Layers protecting the insert from injected material
-
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29K2995/00—Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds
- B29K2995/0018—Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds having particular optical properties, e.g. fluorescent or phosphorescent
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-
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- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
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- B29K2995/0018—Properties of moulding materials, reinforcements, fillers, preformed parts or moulds having particular optical properties, e.g. fluorescent or phosphorescent
- B29K2995/0026—Transparent
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- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クリヤ塗装を廃止し、高光沢の模様を得るよ
うにする。ゲート付近の模様がインジェクション成形時
に流れたりしないようにする。 【構成】 硬質プラスチック材からなる透明フィルム１
を設け、この裏面全面に木目模様を印刷し、模様層２を
形成する。この模様層２上に、インジェクション成形の
際、流動プラスチック材によって模様が流れたり歪んだ
りしないように耐熱性プラスチック材からなる保護膜３
を設ける。このようにして形成された全面模様付きの積
層状プラスチックフィルムを金型内に設置し、コア材４
を注入し、インジェクション成形等により全面模様付き
のプラスチック製装飾体を成形する。 【効果】 クリヤ塗装を廃止したので、クリヤ塗装に起
因する埃の付着や、柚肌の発生を防止できる。また、耐
熱性保護膜３の作用によりインジェクション成形時、ゲ
ート付近において模様が歪んだりしない。
うにする。ゲート付近の模様がインジェクション成形時
に流れたりしないようにする。 【構成】 硬質プラスチック材からなる透明フィルム１
を設け、この裏面全面に木目模様を印刷し、模様層２を
形成する。この模様層２上に、インジェクション成形の
際、流動プラスチック材によって模様が流れたり歪んだ
りしないように耐熱性プラスチック材からなる保護膜３
を設ける。このようにして形成された全面模様付きの積
層状プラスチックフィルムを金型内に設置し、コア材４
を注入し、インジェクション成形等により全面模様付き
のプラスチック製装飾体を成形する。 【効果】 クリヤ塗装を廃止したので、クリヤ塗装に起
因する埃の付着や、柚肌の発生を防止できる。また、耐
熱性保護膜３の作用によりインジェクション成形時、ゲ
ート付近において模様が歪んだりしない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、意匠外観面を形成する
表面側に全面模様を有するプラスチック製装飾体に関す
るものであり、特に自動車用の計器板、あるいは家電製
品の外面パネル等に用いられる木目模様装飾体に関する
ものである。
表面側に全面模様を有するプラスチック製装飾体に関す
るものであり、特に自動車用の計器板、あるいは家電製
品の外面パネル等に用いられる木目模様装飾体に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の高級乗用車の計器板等において
は、その装飾部に高級木材を用いた本木目パネルが用い
られている。この本木目パネルは、素材そのものが天然
の稀少木材を利用しているため高価であるだけではな
く、装飾体として用いるためには、その表面にラッカー
等の透明塗料を塗布して磨き上げる作業を繰り返し行な
う必要があり、この装飾体としての仕上げ作業に時間が
かかり、作業効率の点において、更には素材の入手難の
点において大量生産品としては難点があった。これらの
問題点を解決するためにプラスチック成形品を用いた装
飾体である、いわゆる疑似木目模様装飾体が最近は用い
られるようになってきた。
は、その装飾部に高級木材を用いた本木目パネルが用い
られている。この本木目パネルは、素材そのものが天然
の稀少木材を利用しているため高価であるだけではな
く、装飾体として用いるためには、その表面にラッカー
等の透明塗料を塗布して磨き上げる作業を繰り返し行な
う必要があり、この装飾体としての仕上げ作業に時間が
かかり、作業効率の点において、更には素材の入手難の
点において大量生産品としては難点があった。これらの
問題点を解決するためにプラスチック成形品を用いた装
飾体である、いわゆる疑似木目模様装飾体が最近は用い
られるようになってきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記プラスチック成形
品による疑似木目模様装飾体の製造方法としては、図
３、図４に示すようなフィルムインサート方式あるいは
水圧転写方式等が一般的ではあるが、これら製造方法に
は、次に述べるような問題点がある。すなわち、図３は
フィルムインサート方式によるものであり、当該方式
は、まず、ＡＢＳ等のプラスチックシート１０を用い、
その表面に印刷手段等にて木目模様（模様層）２０を設
けるようにしたものを用意する。この模様付きのフィル
ムをあらかじめ加熱し、その後真空成形手段により成形
する。このような状態のものを型内に設置し、そこへ装
飾体の基礎をなすコア材４０をインジェクション等によ
り注入し、木目模様付きの装飾体を成形するものであ
る。
品による疑似木目模様装飾体の製造方法としては、図
３、図４に示すようなフィルムインサート方式あるいは
水圧転写方式等が一般的ではあるが、これら製造方法に
は、次に述べるような問題点がある。すなわち、図３は
フィルムインサート方式によるものであり、当該方式
は、まず、ＡＢＳ等のプラスチックシート１０を用い、
その表面に印刷手段等にて木目模様（模様層）２０を設
けるようにしたものを用意する。この模様付きのフィル
ムをあらかじめ加熱し、その後真空成形手段により成形
する。このような状態のものを型内に設置し、そこへ装
飾体の基礎をなすコア材４０をインジェクション等によ
り注入し、木目模様付きの装飾体を成形するものであ
る。
【０００４】ところでこのものは、上記模様層２０の保
護を図るため、あるいは表面層の光沢を得るため、上記
模様層２０の上面に、別途塗装手段によりクリヤコート
層５０を設けなければならない。このクリヤコート層５
０を設けるための作業は、上記本木目パネルの場合と同
様、磨き上げ作業を繰り返し行なわねばならず、作業効
率上問題がある。また、上記クリヤコート層５０の塗装
作業には、上記作業中における埃の付着による不良発生
や、柚肌の発生等の問題点がある。
護を図るため、あるいは表面層の光沢を得るため、上記
模様層２０の上面に、別途塗装手段によりクリヤコート
層５０を設けなければならない。このクリヤコート層５
０を設けるための作業は、上記本木目パネルの場合と同
様、磨き上げ作業を繰り返し行なわねばならず、作業効
率上問題がある。また、上記クリヤコート層５０の塗装
作業には、上記作業中における埃の付着による不良発生
や、柚肌の発生等の問題点がある。
【０００５】また、図４における如く、既に成形された
プラスチック製コア材４０の表面側に、接着層６０を介
して水圧転写方式等の印刷手段により模様層２０を設け
る方式を採った場合には、上記模様層２０を保護するた
め、あるいは表面層の光沢を得るため、上記印刷作業の
後、上記模様層２０の上面に塗装手段等により、クリヤ
コート層５０を設けなければならない。従って、この場
合にも、上記本木目パネル及びフィルムインサート方式
の場合と同様、磨き上げ作業の繰り返し等が必要とな
り、作業効率上問題点がある。また、上記クリヤコート
層５０の塗装作業中における埃付着による不良発生や、
柚肌の発生等の問題点がある。これらの問題点を解決
し、木目模様として深味があり、かつ、高光沢の全面模
様付きプラスチック製装飾体を提供しようとするのが本
発明の目的（課題）である。
プラスチック製コア材４０の表面側に、接着層６０を介
して水圧転写方式等の印刷手段により模様層２０を設け
る方式を採った場合には、上記模様層２０を保護するた
め、あるいは表面層の光沢を得るため、上記印刷作業の
後、上記模様層２０の上面に塗装手段等により、クリヤ
コート層５０を設けなければならない。従って、この場
合にも、上記本木目パネル及びフィルムインサート方式
の場合と同様、磨き上げ作業の繰り返し等が必要とな
り、作業効率上問題点がある。また、上記クリヤコート
層５０の塗装作業中における埃付着による不良発生や、
柚肌の発生等の問題点がある。これらの問題点を解決
し、木目模様として深味があり、かつ、高光沢の全面模
様付きプラスチック製装飾体を提供しようとするのが本
発明の目的（課題）である。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、プラスチック製コア材の表面の、その全
面にわたって模様を有するとともに、その外面上に当該
模様を保護するための透明体からなるクリヤ層を有して
なる全面模様付きのプラスチック製装飾体において、硬
質プラスチック材からなる透明フィルムの裏面全面に印
刷手段等により模様層を設け、当該全面模様層の上面
に、当該模様層を保護するための保護膜として耐熱性プ
ラスチック材からなるフィルムを設けるか、あるいは耐
熱性合成樹脂塗料を塗布し、これらによって形成された
全面模様付きの積層状プラスチック製フィルムの上記保
護膜側に、プラスチック製コア材をインジェクション成
形等により一体的に設けてなる構成を採ることとした。
に、本発明においては次のような手段を講ずることとし
た。すなわち、プラスチック製コア材の表面の、その全
面にわたって模様を有するとともに、その外面上に当該
模様を保護するための透明体からなるクリヤ層を有して
なる全面模様付きのプラスチック製装飾体において、硬
質プラスチック材からなる透明フィルムの裏面全面に印
刷手段等により模様層を設け、当該全面模様層の上面
に、当該模様層を保護するための保護膜として耐熱性プ
ラスチック材からなるフィルムを設けるか、あるいは耐
熱性合成樹脂塗料を塗布し、これらによって形成された
全面模様付きの積層状プラスチック製フィルムの上記保
護膜側に、プラスチック製コア材をインジェクション成
形等により一体的に設けてなる構成を採ることとした。
【０００７】
【作用】上記構成を採ることにより、本発明において
は、図２に示す如く、模様層２の設けられた透明フィル
ム１は硬質のものであり、しかもある程度の厚みを有し
ているものであり、また、上記模様層２のインジェクシ
ョンに対する保護用として設けられる保護膜３は耐熱性
のプラスチック材からなるものであるところから、当該
全面模様を有する積層状フィルム材を雌型等に設置し
て、コア材４をインジェクション成形した場合、ゲート
から高温高圧のプラスチック材が流動して来ても、上記
模様層２は上記耐熱性保護膜３によって保護されること
となり、模様の歪みや、流れの発生等が防止されること
となる。
は、図２に示す如く、模様層２の設けられた透明フィル
ム１は硬質のものであり、しかもある程度の厚みを有し
ているものであり、また、上記模様層２のインジェクシ
ョンに対する保護用として設けられる保護膜３は耐熱性
のプラスチック材からなるものであるところから、当該
全面模様を有する積層状フィルム材を雌型等に設置し
て、コア材４をインジェクション成形した場合、ゲート
から高温高圧のプラスチック材が流動して来ても、上記
模様層２は上記耐熱性保護膜３によって保護されること
となり、模様の歪みや、流れの発生等が防止されること
となる。
【０００８】また、プラスチック製装飾体として自動車
の計器板等に使用された場合、模様層２の上面には、硬
質プラスチック材からなる透明フィルム１がクリヤ層と
して設けられており、しかも、この透明フィルム１はあ
る程度の厚さと硬さを有するものが採用されていること
より、上記模様層２の保護機能としても優れた機能を発
揮する。また、深みのある光沢を発することとなる。従
って、従来のものにおいて行なわれていた塗装によるク
リヤコート層等を新たに設ける必要がなく、塗装作業が
省略されるだけではなく、当該塗装作業中に懸念されて
いた埃の付着による不良発生や、柚肌の発生等の問題点
を回避することができるようになった。
の計器板等に使用された場合、模様層２の上面には、硬
質プラスチック材からなる透明フィルム１がクリヤ層と
して設けられており、しかも、この透明フィルム１はあ
る程度の厚さと硬さを有するものが採用されていること
より、上記模様層２の保護機能としても優れた機能を発
揮する。また、深みのある光沢を発することとなる。従
って、従来のものにおいて行なわれていた塗装によるク
リヤコート層等を新たに設ける必要がなく、塗装作業が
省略されるだけではなく、当該塗装作業中に懸念されて
いた埃の付着による不良発生や、柚肌の発生等の問題点
を回避することができるようになった。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例について、図１、図２を基に
説明する。本実施例の構成は、図１に示す如く、模様層
２をその全面にわたって有する積層状のフィルムと、当
該積層状フィルムをインジェクション成形等により一体
的にその表面に有するコア材４とからなるものであるこ
とを基本とする。このような全面模様、具体的には木目
模様を有するプラスチック製装飾体が、自動車用計器板
の装飾パネル等として用いられる。次に、本プラスチッ
ク製装飾体の具体的構成及びその製造方法について、図
２を基に説明する。
説明する。本実施例の構成は、図１に示す如く、模様層
２をその全面にわたって有する積層状のフィルムと、当
該積層状フィルムをインジェクション成形等により一体
的にその表面に有するコア材４とからなるものであるこ
とを基本とする。このような全面模様、具体的には木目
模様を有するプラスチック製装飾体が、自動車用計器板
の装飾パネル等として用いられる。次に、本プラスチッ
ク製装飾体の具体的構成及びその製造方法について、図
２を基に説明する。
【００１０】透明フィルム１は、硬質プラスチック材、
例えばアクリル系樹脂（ＰＭＭＡ）、ポリエチレンテレ
フタレート（ＰＥＴ）、ポリカーボネイト（ＰＣ）等か
らなるものであり、その厚さは８０μないし１０００μ
程度である。なお、この厚さは、インジェクション成形
時における金型内面への設置性の問題もあるが、模様層
２に対するクリア層としてみれば、できるだけ厚めの方
が好ましい。このような透明フィルム１の裏面に、グラ
ビア印刷方式等により木目模様をその全面にわたって印
刷する。これによって上記透明フィルム１の裏面に模様
層２が形成される。
例えばアクリル系樹脂（ＰＭＭＡ）、ポリエチレンテレ
フタレート（ＰＥＴ）、ポリカーボネイト（ＰＣ）等か
らなるものであり、その厚さは８０μないし１０００μ
程度である。なお、この厚さは、インジェクション成形
時における金型内面への設置性の問題もあるが、模様層
２に対するクリア層としてみれば、できるだけ厚めの方
が好ましい。このような透明フィルム１の裏面に、グラ
ビア印刷方式等により木目模様をその全面にわたって印
刷する。これによって上記透明フィルム１の裏面に模様
層２が形成される。
【００１１】次に、当該模様層２の上面（内側の面）
に、当該模様層２を、後述のインジェクション成形時等
における高温高圧の流動プラスチック材から守るための
保護膜３を設ける。当該保護膜３は、アクリル系樹脂
（ＰＭＭＡ）、ウレタン樹脂等耐熱性の高いプラスチッ
ク材からなるものであることを要する。当該耐熱性の高
いプラスチックフィルムを保護膜３として上記模様層２
の上面（装飾体完成品からみれば内面側）を覆うように
設け、接着または熱溶着手段等により積層状のフィルム
を形成する。また、この場合における上記耐熱性保護膜
３の厚さは２０μないし５００μが適当である。この場
合の上記厚さは、インジェクション成形時における高温
高圧の流動プラスチック材（コア材）の流動エネルギー
に耐え得る値のものでなければならない。また、この保
護膜３は、上記の如くプラスチックフィルムを積層状に
設ける場合だけではなく、耐熱性合成樹脂塗料を上記模
様層２の上面にスプレー方式等により塗布することによ
っても得られる。なお、この塗装方式による保護膜３の
形成においても、当該保護膜３はできるかぎり厚く形成
されるようにしなければならない。具体的には２０μな
いし５０μの厚さになるように塗布しなければならな
い。
に、当該模様層２を、後述のインジェクション成形時等
における高温高圧の流動プラスチック材から守るための
保護膜３を設ける。当該保護膜３は、アクリル系樹脂
（ＰＭＭＡ）、ウレタン樹脂等耐熱性の高いプラスチッ
ク材からなるものであることを要する。当該耐熱性の高
いプラスチックフィルムを保護膜３として上記模様層２
の上面（装飾体完成品からみれば内面側）を覆うように
設け、接着または熱溶着手段等により積層状のフィルム
を形成する。また、この場合における上記耐熱性保護膜
３の厚さは２０μないし５００μが適当である。この場
合の上記厚さは、インジェクション成形時における高温
高圧の流動プラスチック材（コア材）の流動エネルギー
に耐え得る値のものでなければならない。また、この保
護膜３は、上記の如くプラスチックフィルムを積層状に
設ける場合だけではなく、耐熱性合成樹脂塗料を上記模
様層２の上面にスプレー方式等により塗布することによ
っても得られる。なお、この塗装方式による保護膜３の
形成においても、当該保護膜３はできるかぎり厚く形成
されるようにしなければならない。具体的には２０μな
いし５０μの厚さになるように塗布しなければならな
い。
【００１２】次に、上記全面に木目模様を有する積層状
のプラスチックフィルムを、上記保護膜３側とコア材４
とが接触し合うように金型内に設置（インサート）し、
その後、コア材４となるプラスチック材を上記金型内に
注入し、インジェクション成形を行なう。これによっ
て、図２に示すような、基礎にコア材４を有し、その上
に保護膜３を有し、また、その上面に、全面にわたって
木目模様を有する模様層２を有し、更にその上面である
表面にクリヤ層を形成する硬質プラスチック材からなる
透明フィルム１を有する木目模様付きのプラスチック製
装飾体が形成されることとなる。そして、上記インジェ
クション成形の際、上記模様層２を保護するための上記
保護膜３は、本実施例においては、耐熱性に優れたプラ
スチック材からなり、しかもその厚さが十分に確保され
るように設定されているので、インジェクション時ゲー
ト付近においても上記保護膜３が十分に機能し、上記模
様層２の木目模様が歪んだり、流れたりすることがな
く、高光沢の、かつ、深味のある木目模様を得ることが
できる。
のプラスチックフィルムを、上記保護膜３側とコア材４
とが接触し合うように金型内に設置（インサート）し、
その後、コア材４となるプラスチック材を上記金型内に
注入し、インジェクション成形を行なう。これによっ
て、図２に示すような、基礎にコア材４を有し、その上
に保護膜３を有し、また、その上面に、全面にわたって
木目模様を有する模様層２を有し、更にその上面である
表面にクリヤ層を形成する硬質プラスチック材からなる
透明フィルム１を有する木目模様付きのプラスチック製
装飾体が形成されることとなる。そして、上記インジェ
クション成形の際、上記模様層２を保護するための上記
保護膜３は、本実施例においては、耐熱性に優れたプラ
スチック材からなり、しかもその厚さが十分に確保され
るように設定されているので、インジェクション時ゲー
ト付近においても上記保護膜３が十分に機能し、上記模
様層２の木目模様が歪んだり、流れたりすることがな
く、高光沢の、かつ、深味のある木目模様を得ることが
できる。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチック製コア材
の表面の、その全面にわたって模様を有し、かつ、その
外面上に当該模様を保護するためのクリヤ層を有してな
る全面模様付きのプラスチック製装飾体において、硬質
プラスチック材からなる透明フィルムの裏面全面に、印
刷手段等により模様層を設け、当該印刷により設けられ
た全面模様層の上面に、当該模様層を保護するための保
護膜として耐熱性プラスチック材からなるフィルムを設
け、これらによって形成された全面模様付きの積層状プ
ラスチック製フィルムの上記保護膜側に、プラスチック
製コア材をインジェクション成形等により一体的に設け
てなる構成を採ることとしたので、上記耐熱性保護膜の
作用により、インジェクションの際のゲート付近におい
ても上記模様層が歪んだり、流れたりすることがなく、
鮮明な木目模様を全面にわたって得ることができるよう
になった。また、装飾体として計器板等に装着された場
合、硬質プラスチック製透明フィルムによってクリヤ層
が形成されるので、上記模様の保護が確実にされ、か
つ、高光沢性を得ることができるとともに、クリヤ層を
塗装によって確保する必要がなくなったので、塗装面に
おける埃の付着による不具合や、柚肌の発生等の問題点
を回避することができるようになった。
の表面の、その全面にわたって模様を有し、かつ、その
外面上に当該模様を保護するためのクリヤ層を有してな
る全面模様付きのプラスチック製装飾体において、硬質
プラスチック材からなる透明フィルムの裏面全面に、印
刷手段等により模様層を設け、当該印刷により設けられ
た全面模様層の上面に、当該模様層を保護するための保
護膜として耐熱性プラスチック材からなるフィルムを設
け、これらによって形成された全面模様付きの積層状プ
ラスチック製フィルムの上記保護膜側に、プラスチック
製コア材をインジェクション成形等により一体的に設け
てなる構成を採ることとしたので、上記耐熱性保護膜の
作用により、インジェクションの際のゲート付近におい
ても上記模様層が歪んだり、流れたりすることがなく、
鮮明な木目模様を全面にわたって得ることができるよう
になった。また、装飾体として計器板等に装着された場
合、硬質プラスチック製透明フィルムによってクリヤ層
が形成されるので、上記模様の保護が確実にされ、か
つ、高光沢性を得ることができるとともに、クリヤ層を
塗装によって確保する必要がなくなったので、塗装面に
おける埃の付着による不具合や、柚肌の発生等の問題点
を回避することができるようになった。
【図１】本発明にかかる全面模様付きプラスチック製装
飾体の全体構成を示す斜視図である。
飾体の全体構成を示す斜視図である。
【図２】本発明にかかる全面模様付きプラスチック製装
飾体の詳細構成を示す部分断面図である。
飾体の詳細構成を示す部分断面図である。
【図３】従来例において、プラスチックシート（フィル
ム）を用いたフィルムインサート方式による場合の詳細
構成を示す断面図である。
ム）を用いたフィルムインサート方式による場合の詳細
構成を示す断面図である。
【図４】従来例において、水圧転写方式等の転写方式を
用いた場合におけるその詳細構成を示す断面図である。
用いた場合におけるその詳細構成を示す断面図である。
１ 硬質プラスチック製透明フィルム（クリヤ層） ２ 模様層 ３ 保護膜 ４ コア材 １０ プラスチックシート ５０ クリヤコート層 ６０ 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 31:30 4Ｆ
Claims (2)
- 【請求項１】 プラスチック製コア材の表面の、その全
面にわたって模様を有するとともに、その外面上に上記
模様を保護するための透明体からなるクリヤ層を有して
なる全面模様付きのプラスチック製装飾体において、硬
質プラスチック材からなる透明フィルムの裏面全面に、
印刷手段等により模様層を設け、当該全面模様層の上面
に、当該模様層を保護するための保護膜として耐熱性プ
ラスチック材からなるフィルムを設け、これらによって
形成された全面模様付きの積層状プラスチック製フィル
ムの上記保護膜側に、プラスチック製コア材をインジェ
クション成形等により一体的に設けてなることを特徴と
する全面模様付きプラスチック製装飾体。 - 【請求項２】 プラスチック製コア材の表面の、その全
面にわたって模様を有するとともに、その外面上に当該
模様を保護するための透明体からなるクリヤ層を有して
なる全面模様付きのプラスチック製装飾体において、硬
質プラスチック材からなる透明フィルムの裏面全面に、
印刷手段等により模様層を設け、当該全面模様層の上面
に、当該模様層を保護するための耐熱性を有する合成樹
脂塗料を塗布することによって保護膜を形成し、これら
によって形成された全面模様付きの積層状プラスチック
製フィルムの上記保護膜側に、プラスチック製コア材を
インジェクション成形等により一体的に設けてなること
を特徴とする全面模様付きプラスチック製装飾体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4171581A JPH05337981A (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | 全面模様付きプラスチック製装飾体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4171581A JPH05337981A (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | 全面模様付きプラスチック製装飾体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05337981A true JPH05337981A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15925811
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4171581A Pending JPH05337981A (ja) | 1992-06-06 | 1992-06-06 | 全面模様付きプラスチック製装飾体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05337981A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10278068A (ja) * | 1997-04-07 | 1998-10-20 | Nippon Name Plate Kogyo Kk | 自動車用オ−トマチックシフトパネルの製造方法 |
| CN110978384A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-10 | 东莞广华汽车饰件科技有限公司 | 一种胶膜饰件的移印防护制造工艺 |
-
1992
- 1992-06-06 JP JP4171581A patent/JPH05337981A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10278068A (ja) * | 1997-04-07 | 1998-10-20 | Nippon Name Plate Kogyo Kk | 自動車用オ−トマチックシフトパネルの製造方法 |
| CN110978384A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-04-10 | 东莞广华汽车饰件科技有限公司 | 一种胶膜饰件的移印防护制造工艺 |
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