JPH05337734A - ステンレス用チップソー - Google Patents
ステンレス用チップソーInfo
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- JPH05337734A JPH05337734A JP14771392A JP14771392A JPH05337734A JP H05337734 A JPH05337734 A JP H05337734A JP 14771392 A JP14771392 A JP 14771392A JP 14771392 A JP14771392 A JP 14771392A JP H05337734 A JPH05337734 A JP H05337734A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D61/00—Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
- B23D61/02—Circular saw blades
- B23D61/04—Circular saw blades with inserted saw teeth, i.e. the teeth being individually inserted
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】難削材であるステンレスを切断することができ
るとともに、切断時における歯部のチッピング及び摩耗
を抑える。 【構成】厚さ1.2mmの金属製の円板よりなる本体2
には中央にセンタホールが形成され、本体2の周縁に形
成された凸部2aには所定ピッチ毎に70個の超硬チッ
プ4がロウ接されている。超硬チップ4よりなる歯部5
はすくい角Aが23度に設定され、先端中央を1.0m
mだけ残して左右均等に35度のすみ角Cで面取りされ
ている。また、各歯部5は全て同一形状であり、且つそ
の回転軌跡が全て一致する一枚歯に配列されている。従
って、チップソー1は周速800〜2500m/mi
n.の条件下で使用されても、大きなすくい角によりス
テンレスが切断されるとともに、歯部5の所定形状及び
所定配列により歯部5のチッピングや摩耗は抑えられ
る。
るとともに、切断時における歯部のチッピング及び摩耗
を抑える。 【構成】厚さ1.2mmの金属製の円板よりなる本体2
には中央にセンタホールが形成され、本体2の周縁に形
成された凸部2aには所定ピッチ毎に70個の超硬チッ
プ4がロウ接されている。超硬チップ4よりなる歯部5
はすくい角Aが23度に設定され、先端中央を1.0m
mだけ残して左右均等に35度のすみ角Cで面取りされ
ている。また、各歯部5は全て同一形状であり、且つそ
の回転軌跡が全て一致する一枚歯に配列されている。従
って、チップソー1は周速800〜2500m/mi
n.の条件下で使用されても、大きなすくい角によりス
テンレスが切断されるとともに、歯部5の所定形状及び
所定配列により歯部5のチッピングや摩耗は抑えられ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸鋸の歯先に超硬を付
刃したチップソーに係り、詳しくは難削材であるステン
レスを専用に切断するステンレス用チップソーに関する
ものである。
刃したチップソーに係り、詳しくは難削材であるステン
レスを専用に切断するステンレス用チップソーに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】チップソーはその歯部の材質がタングス
テンカーバイド(WC)を主成分とする超硬チップより
なるため切削性が良いうえ長寿命である。そのため、軟
質材から硬質材に至る被削材の切断に広く用いられてい
る。
テンカーバイド(WC)を主成分とする超硬チップより
なるため切削性が良いうえ長寿命である。そのため、軟
質材から硬質材に至る被削材の切断に広く用いられてい
る。
【0003】一般に、チップソーはその周速が1000
m/min.を越える条件下で使用される。周速は被削
材の材質に応じて切削性と歯部の耐久性を考慮して設定
される。通常は軟質材ほど速く硬質材ほど遅く設定され
る。例えば、軟質材である木材を切断する場合には周速
を3000〜5500m/min.程度に設定し、硬質
材である金属を切断する場合には周速を1000〜25
00m/min.程度に設定している。
m/min.を越える条件下で使用される。周速は被削
材の材質に応じて切削性と歯部の耐久性を考慮して設定
される。通常は軟質材ほど速く硬質材ほど遅く設定され
る。例えば、軟質材である木材を切断する場合には周速
を3000〜5500m/min.程度に設定し、硬質
材である金属を切断する場合には周速を1000〜25
00m/min.程度に設定している。
【0004】さらに、チップソーの切削性に影響する要
因として歯部のすくい角が挙げられる。例えば、すくい
角を大きくすると被削材との切削抵抗が小さくなり歯先
が被削材に食い込むため切削性は向上するが、歯先の摩
耗が激しくなるため歯部の寿命は低下してしまう。その
ため、歯部のすくい角は被削材の材質に応じて切削性と
摩耗性とのバランスを考慮して選定される。一般には被
削材が軟質材から硬質材になるほどすくい角を小さく設
定して歯部の耐久性を向上させている。
因として歯部のすくい角が挙げられる。例えば、すくい
角を大きくすると被削材との切削抵抗が小さくなり歯先
が被削材に食い込むため切削性は向上するが、歯先の摩
耗が激しくなるため歯部の寿命は低下してしまう。その
ため、歯部のすくい角は被削材の材質に応じて切削性と
摩耗性とのバランスを考慮して選定される。一般には被
削材が軟質材から硬質材になるほどすくい角を小さく設
定して歯部の耐久性を向上させている。
【0005】例えば、軟質材である木材を切断する場合
にはすくい角を15度程度とし、硬質材である金属を切
断する場合にはすくい角を0〜10度程度としている。
そして、チップソーの歯部に使用される超硬は比較的脆
い材質であるため、軟質の天然木材の縦引きを除いては
歯部のチッピング及び摩耗を考慮してすくい角が20度
を越えることを避けている。
にはすくい角を15度程度とし、硬質材である金属を切
断する場合にはすくい角を0〜10度程度としている。
そして、チップソーの歯部に使用される超硬は比較的脆
い材質であるため、軟質の天然木材の縦引きを除いては
歯部のチッピング及び摩耗を考慮してすくい角が20度
を越えることを避けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステンレス
は熱伝導が悪いうえ、加工硬化を起こすことなどから難
削材の一つに挙げられている。そして、これまでチップ
ソーによりステンレスを切断する試みがなされてきた。
例えば、すくい角を0度〜負角に設定して歯部のチッピ
ングや摩耗を抑えるものがあった。しかし、切削性の問
題や歯部の耐久性の問題から実用に耐えうるものではな
かった。
は熱伝導が悪いうえ、加工硬化を起こすことなどから難
削材の一つに挙げられている。そして、これまでチップ
ソーによりステンレスを切断する試みがなされてきた。
例えば、すくい角を0度〜負角に設定して歯部のチッピ
ングや摩耗を抑えるものがあった。しかし、切削性の問
題や歯部の耐久性の問題から実用に耐えうるものではな
かった。
【0007】また、すくい角を27度と大きく設定した
チップソーもあるが、周速200m/min.以下とい
う極めて特殊な条件下でのみ使用されるものであった。
このように周速が通常の10分の1程度と極めて遅い条
件下ではステンレスの切削効率はかなり低いものとなっ
てしまう。また、周速があまりにも遅いため従来の丸鋸
盤には適用できないという汎用性の問題もあった。よっ
て、ステンレスの切断には一般にチップソーが使用され
ていないのが現状である。
チップソーもあるが、周速200m/min.以下とい
う極めて特殊な条件下でのみ使用されるものであった。
このように周速が通常の10分の1程度と極めて遅い条
件下ではステンレスの切削効率はかなり低いものとなっ
てしまう。また、周速があまりにも遅いため従来の丸鋸
盤には適用できないという汎用性の問題もあった。よっ
て、ステンレスの切断には一般にチップソーが使用され
ていないのが現状である。
【0008】そして、ステンレスの切断には、ステンレ
スを繰り返し折り曲げて切断するニブラ法、剪断機によ
るシェアリング法、プラズマ切断法などチップソーに依
らない方法が用いられている。その結果、ステンレスの
切断はチップソーによる他の材質の切断に比べて良好な
切断面が得られなかったり、切断コストが高価なものと
なっていた。従って、従来の丸鋸盤にも適用でき、しか
も周速がある程度速いため切削効率の良いステンレス用
チップソーが長く望まれていた。
スを繰り返し折り曲げて切断するニブラ法、剪断機によ
るシェアリング法、プラズマ切断法などチップソーに依
らない方法が用いられている。その結果、ステンレスの
切断はチップソーによる他の材質の切断に比べて良好な
切断面が得られなかったり、切断コストが高価なものと
なっていた。従って、従来の丸鋸盤にも適用でき、しか
も周速がある程度速いため切削効率の良いステンレス用
チップソーが長く望まれていた。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は難削材であるステンレス
を切断することができるとともに、切断時における歯部
のチッピング及び摩耗を抑えることができるステンレス
用チップソーを提供することにある。
れたものであって、その目的は難削材であるステンレス
を切断することができるとともに、切断時における歯部
のチッピング及び摩耗を抑えることができるステンレス
用チップソーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、金属製の薄い円板状の本体の周上に沿って
所定間隔をおいて複数の超硬チップが固着されることに
より歯部を形成し、その周速が800〜2500m/m
in.の条件下で使用されるステンレス用チップソーに
おいて、前記歯部のすくい角を15〜30度の範囲と
し、且つすみ角を左右均等に形成した歯形要素とすると
ともに、各歯部を全て同一形状とし、且つ切断時に各歯
部が描く回転軌跡が全て一致するように各歯部を本体に
対して配列した一枚歯とした。
決するため、金属製の薄い円板状の本体の周上に沿って
所定間隔をおいて複数の超硬チップが固着されることに
より歯部を形成し、その周速が800〜2500m/m
in.の条件下で使用されるステンレス用チップソーに
おいて、前記歯部のすくい角を15〜30度の範囲と
し、且つすみ角を左右均等に形成した歯形要素とすると
ともに、各歯部を全て同一形状とし、且つ切断時に各歯
部が描く回転軌跡が全て一致するように各歯部を本体に
対して配列した一枚歯とした。
【0011】
【作用】従って、本発明によれば、超硬チップよりなる
歯部のすくい角は15〜30度と大きいので切削抵抗は
小さくなる。そのため、歯先が被削材であるステンレス
に食い込み易くなるため切削性は良好となる。また、歯
部の左右両側を均等に面取りしてすみ角を左右均等に形
成した歯形要素としたので、歯部における応力集中が低
減されて歯部のチッピングが防止される。さらに、歯部
形状を全て同一形状とし、且つ切断時に各歯部が描く回
転軌跡が全て一致するように各歯部を本体に対して配列
した一枚歯となっているので、各歯部はステンレスに対
して同一箇所を切削する。その結果、各歯部がステンレ
スから受ける切削時の衝撃は各歯部に分散されて小さく
なる。よって、歯部のチッピング及び摩耗が抑制され
る。従って、このステンレス用チップソーによれば、周
速が800〜2500m/min.の条件下で使用され
ても、ステンレスは切断され、しかも歯部の耐久性は維
持される。
歯部のすくい角は15〜30度と大きいので切削抵抗は
小さくなる。そのため、歯先が被削材であるステンレス
に食い込み易くなるため切削性は良好となる。また、歯
部の左右両側を均等に面取りしてすみ角を左右均等に形
成した歯形要素としたので、歯部における応力集中が低
減されて歯部のチッピングが防止される。さらに、歯部
形状を全て同一形状とし、且つ切断時に各歯部が描く回
転軌跡が全て一致するように各歯部を本体に対して配列
した一枚歯となっているので、各歯部はステンレスに対
して同一箇所を切削する。その結果、各歯部がステンレ
スから受ける切削時の衝撃は各歯部に分散されて小さく
なる。よって、歯部のチッピング及び摩耗が抑制され
る。従って、このステンレス用チップソーによれば、周
速が800〜2500m/min.の条件下で使用され
ても、ステンレスは切断され、しかも歯部の耐久性は維
持される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例のステン
レス用チップソーについて図1〜図3に基づいて説明す
る。
レス用チップソーについて図1〜図3に基づいて説明す
る。
【0013】図1〜図3に示すように、チップソー1を
構成する厚さ「1.2mm」の金属製の円板よりなる本
体2には中央にチップソー1を丸鋸盤に装着するための
センタホール3が形成されている。また、本体2の周上
には等間隔をおいて凸部2aが形成されている。各凸部
2aには長さ「4.5mm」、幅「1.8mm」、厚さ
「1.5mm」を有するタングステンカーバイド(W
C)よりなる略直方板状の超硬チップ4が半径方向に沿
ってロウ接され、いわゆるR形ロウ接により接合されて
いる。
構成する厚さ「1.2mm」の金属製の円板よりなる本
体2には中央にチップソー1を丸鋸盤に装着するための
センタホール3が形成されている。また、本体2の周上
には等間隔をおいて凸部2aが形成されている。各凸部
2aには長さ「4.5mm」、幅「1.8mm」、厚さ
「1.5mm」を有するタングステンカーバイド(W
C)よりなる略直方板状の超硬チップ4が半径方向に沿
ってロウ接され、いわゆるR形ロウ接により接合されて
いる。
【0014】超硬チップ4は本体2の周上に70個配設
され、チップソー1の外径は「180mm」である。そ
の結果、歯先ピッチは「8.1mm」となっている。こ
の超硬チップ4はロウ接された後にダイヤモンド砥石を
備えた自動研磨機により所定形状に研磨加工されてい
る。
され、チップソー1の外径は「180mm」である。そ
の結果、歯先ピッチは「8.1mm」となっている。こ
の超硬チップ4はロウ接された後にダイヤモンド砥石を
備えた自動研磨機により所定形状に研磨加工されてい
る。
【0015】即ち、図2に示すように、超硬チップ4よ
りなる歯部5は研磨加工され、すくい角Aは「23
度」、にげ角Bは「4.5度」に設定されている。ま
た、歯部5は図3に示すように先端中央を「1.0m
m」だけ残し、その両側を左右均等に「35度」の傾き
で面取りされている。その結果、すみ角Cは「35度」
となっている。
りなる歯部5は研磨加工され、すくい角Aは「23
度」、にげ角Bは「4.5度」に設定されている。ま
た、歯部5は図3に示すように先端中央を「1.0m
m」だけ残し、その両側を左右均等に「35度」の傾き
で面取りされている。その結果、すみ角Cは「35度」
となっている。
【0016】そして、本体2の周上に配列された歯部5
は全て前述した形状となっている。また、歯部5の配列
は、チップソー1の回転時に各歯部5により描かれる回
転軌跡が全て一致するような一枚歯となっている。従っ
て、各歯部5の切削分担は全て同じであり、各歯部5は
被削材であるステンレスに対して同一箇所を切削するよ
うになっている。
は全て前述した形状となっている。また、歯部5の配列
は、チップソー1の回転時に各歯部5により描かれる回
転軌跡が全て一致するような一枚歯となっている。従っ
て、各歯部5の切削分担は全て同じであり、各歯部5は
被削材であるステンレスに対して同一箇所を切削するよ
うになっている。
【0017】次に、上記のように構成されたステンレス
用チップソーの作用について説明する。このチップソー
1は図示しない丸鋸盤に装着され、切断時にはチップソ
ー1の周速は800〜2500m/min.に達する。
そして、チップソー1の周速が安定した後、被削材であ
るステンレスの切断が行われる。
用チップソーの作用について説明する。このチップソー
1は図示しない丸鋸盤に装着され、切断時にはチップソ
ー1の周速は800〜2500m/min.に達する。
そして、チップソー1の周速が安定した後、被削材であ
るステンレスの切断が行われる。
【0018】このチップソー1の歯部5はすくい角Aが
「23度」と大きいのでステンレスに対する切削抵抗は
小さくなる。そのため、歯先がステンレスに食い込むた
め切削性は良好となる。また、歯部5は先端中央を
「1.0mm」だけ残し、その両側を左右均等に面取り
してすみ角Cを「35度」としている。その結果、歯部
5における応力集中が低減されるため歯部5のチッピン
グは防止される。
「23度」と大きいのでステンレスに対する切削抵抗は
小さくなる。そのため、歯先がステンレスに食い込むた
め切削性は良好となる。また、歯部5は先端中央を
「1.0mm」だけ残し、その両側を左右均等に面取り
してすみ角Cを「35度」としている。その結果、歯部
5における応力集中が低減されるため歯部5のチッピン
グは防止される。
【0019】また、本体2の凸部2aにロウ接された7
0個の歯部5は全て同一形状であり、且つ切断時に各歯
部5が描く回転軌跡が全て一致するように配列した一枚
歯となっている。そのため、各歯部5はステンレスに対
して同一箇所を切削するので各歯部5がステンレスから
受ける切削時の衝撃は均等に分散される。その結果、歯
部5のチッピング及び摩耗が抑えられる。
0個の歯部5は全て同一形状であり、且つ切断時に各歯
部5が描く回転軌跡が全て一致するように配列した一枚
歯となっている。そのため、各歯部5はステンレスに対
して同一箇所を切削するので各歯部5がステンレスから
受ける切削時の衝撃は均等に分散される。その結果、歯
部5のチッピング及び摩耗が抑えられる。
【0020】従って、このチップソー1によれば、周速
が800〜2500m/min.の条件下で使用されて
も、ステンレスを切断することができるとともに、歯部
5のチッピング及び摩耗が抑えられるため充分に使用に
耐えうる。
が800〜2500m/min.の条件下で使用されて
も、ステンレスを切断することができるとともに、歯部
5のチッピング及び摩耗が抑えられるため充分に使用に
耐えうる。
【0021】さらに、このチップソー1は周速が800
〜2500m/min.という汎用のチップソーとほぼ
同じ領域の周速条件下で使用されるので、従来の丸鋸盤
にそのまま装着して使用することができる。しかも、周
速が充分速いのでステンレスの切削効率を良好なものと
することができる。そして、従来においてステンレスの
切断に利用されてきたニブラ法、シェアリング法などに
比較してステンレスの切断面は良好となり、しかもステ
ンレスの切断コストを低減することができる。また、プ
ラズマ切断法に比較して簡易に切断できるとともに、切
断コストを大幅に低減することができる。
〜2500m/min.という汎用のチップソーとほぼ
同じ領域の周速条件下で使用されるので、従来の丸鋸盤
にそのまま装着して使用することができる。しかも、周
速が充分速いのでステンレスの切削効率を良好なものと
することができる。そして、従来においてステンレスの
切断に利用されてきたニブラ法、シェアリング法などに
比較してステンレスの切断面は良好となり、しかもステ
ンレスの切断コストを低減することができる。また、プ
ラズマ切断法に比較して簡易に切断できるとともに、切
断コストを大幅に低減することができる。
【0022】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では、すみ角Cが「35度」となるよ
うに歯部5の先端中央を歯幅の3分の2に相当する
「1.0mm」だけ先端切れ刃として残してその両側を
左右均等に面取りした歯部形状とした。これに対して先
端切れ刃の幅や左右均等に設けたすみ角の大きさは適宜
設定することができる。例えば、図4に示すように、歯
部5の先端中央を「0.5mm」だけ先端切れ刃として
残してその両側を左右均等に面取りしてすみ角を「45
度」としてもよい。
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次の
ように構成することもできる。 (1)上記実施例では、すみ角Cが「35度」となるよ
うに歯部5の先端中央を歯幅の3分の2に相当する
「1.0mm」だけ先端切れ刃として残してその両側を
左右均等に面取りした歯部形状とした。これに対して先
端切れ刃の幅や左右均等に設けたすみ角の大きさは適宜
設定することができる。例えば、図4に示すように、歯
部5の先端中央を「0.5mm」だけ先端切れ刃として
残してその両側を左右均等に面取りしてすみ角を「45
度」としてもよい。
【0023】(2)上記実施例では、超硬チップ4のロ
ウ接を本体2の半径方向にロウ接するR形ロウ接とし
た。これに対して図5(a)に示すように歯部に溝を刻
んで超硬チップ4を差し込んだS形ロウ接としたり、図
5(b)に示すように本体2の円周に沿って超硬チップ
4をロウ接するT形ロウ接とすることもできる。
ウ接を本体2の半径方向にロウ接するR形ロウ接とし
た。これに対して図5(a)に示すように歯部に溝を刻
んで超硬チップ4を差し込んだS形ロウ接としたり、図
5(b)に示すように本体2の円周に沿って超硬チップ
4をロウ接するT形ロウ接とすることもできる。
【0024】(3)図6に示すように、チップソー1の
本体2に複数のスリット6を形成して摩擦による熱膨張
を緩和させてもよい。 (4)上記実施例では、すくい角Aを「23度」とした
が、すくい角Aは「15〜30度」の範囲内で適宜設定
することができる。
本体2に複数のスリット6を形成して摩擦による熱膨張
を緩和させてもよい。 (4)上記実施例では、すくい角Aを「23度」とした
が、すくい角Aは「15〜30度」の範囲内で適宜設定
することができる。
【0025】(5)上記実施例では、チップソー1の外
径を「180mm」、切幅を「1.5mm」、歯先ピッ
チを「8.1mm」としたが、チップソー1の外径、切
幅及び歯先ピッチは適宜設定することができる。特に、
チップソー1の外径を「80mm〜510mm」、切幅
を「1.0mm〜5.0mm」、歯先ピッチを「6mm
〜20mm」の範囲に設定するとより効果的である。
径を「180mm」、切幅を「1.5mm」、歯先ピッ
チを「8.1mm」としたが、チップソー1の外径、切
幅及び歯先ピッチは適宜設定することができる。特に、
チップソー1の外径を「80mm〜510mm」、切幅
を「1.0mm〜5.0mm」、歯先ピッチを「6mm
〜20mm」の範囲に設定するとより効果的である。
【0026】(6)上記実施例では、本体2の周上に沿
って等間隔に70個の超硬チップ4を配設したが、チッ
プソー1の歯数は外径及び歯先ピッチに応じて適宜設定
することができる。
って等間隔に70個の超硬チップ4を配設したが、チッ
プソー1の歯数は外径及び歯先ピッチに応じて適宜設定
することができる。
【0027】(7)上記実施例では、超硬チップ4の材
質をタングステンカーバイド(WC)よりなる超硬とし
たが、例えばタングステンカーバイド(WC)に炭化チ
タン(TiC)や窒化チタン(TiN)などを添加して
なる超硬としてもよい。
質をタングステンカーバイド(WC)よりなる超硬とし
たが、例えばタングステンカーバイド(WC)に炭化チ
タン(TiC)や窒化チタン(TiN)などを添加して
なる超硬としてもよい。
【0028】(8)超硬チップにアルミナ(Al
2 O3 )、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(Ti
N)などの無機材料をCVD法やPVD法などによりコ
ーティングしてもよい。
2 O3 )、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(Ti
N)などの無機材料をCVD法やPVD法などによりコ
ーティングしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、難
削材であるステンレスを切断することができるととも
に、切断時における歯部のチッピング及び摩耗を抑える
ことができるという優れた効果を奏する。
削材であるステンレスを切断することができるととも
に、切断時における歯部のチッピング及び摩耗を抑える
ことができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明を具体化した一実施例のステンレス用チ
ップソーの側面図である。
ップソーの側面図である。
【図2】一実施例のステンレス用チップソーの要部側面
図である。
図である。
【図3】一実施例のステンレス用チップソーにおける図
2のX−X線断面図である。
2のX−X線断面図である。
【図4】別の実施例におけるステンレス用チップソーの
要部断面図である。
要部断面図である。
【図5】別の実施例におけるステンレス用チップソーの
部分側面図であり、(a)はS形ロウ接を示し、(b)
はT形ロウ接を示す。
部分側面図であり、(a)はS形ロウ接を示し、(b)
はT形ロウ接を示す。
【図6】別の実施例におけるステンレス用チップソーの
側面図である。
側面図である。
2…本体、4…超硬チップ、5…歯部、A…すくい角、
C…すみ角。
C…すみ角。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
Claims (1)
- 【請求項1】 金属製の薄い円板状の本体(2)の周上
に沿って所定間隔をおいて複数の超硬チップ(4)が固
着されることにより歯部(5)を形成し、その周速が8
00〜2500m/min.の条件下で使用されるステ
ンレス用チップソーにおいて、 前記歯部(5)のすくい角(A)を15〜30度の範囲
とし、且つすみ角(C)を左右均等に形成した歯形要素
とするとともに、各歯部(5)を全て同一形状とし、且
つ切断時に各歯部(5)が描く回転軌跡が全て一致する
ように各歯部(5)を本体(2)に対して配列した一枚
歯としたことを特徴とするステンレス用チップソー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14771392A JPH05337734A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | ステンレス用チップソー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14771392A JPH05337734A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | ステンレス用チップソー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337734A true JPH05337734A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15436525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14771392A Pending JPH05337734A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | ステンレス用チップソー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05337734A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013136138A (ja) * | 2012-06-20 | 2013-07-11 | Tani Tec:Kk | 金属切断用チップソー |
KR20200072187A (ko) * | 2018-12-12 | 2020-06-22 | 김홍기 | 톱날 팁 및 이를 구비한 원형톱 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP14771392A patent/JPH05337734A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013136138A (ja) * | 2012-06-20 | 2013-07-11 | Tani Tec:Kk | 金属切断用チップソー |
KR20200072187A (ko) * | 2018-12-12 | 2020-06-22 | 김홍기 | 톱날 팁 및 이를 구비한 원형톱 |
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