JPH05337629A - 鋳ぐるみによる複合部材の製造方法 - Google Patents

鋳ぐるみによる複合部材の製造方法

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JPH05337629A
JPH05337629A JP17468392A JP17468392A JPH05337629A JP H05337629 A JPH05337629 A JP H05337629A JP 17468392 A JP17468392 A JP 17468392A JP 17468392 A JP17468392 A JP 17468392A JP H05337629 A JPH05337629 A JP H05337629A
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JP
Japan
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plate
cast
mold
base material
casting
Prior art date
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Pending
Application number
JP17468392A
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English (en)
Inventor
Zenichi Mochizuki
善一 望月
Akihiro Fukaya
彰弘 深谷
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的薄いプレートを大きく変形させること
なく、鋳ぐるみにより母材表面に確実に接合可能にす
る。 【構成】 プレート22を鋳型20の内表面21aから
離してケレン24等の支持部材によりキャビティ21内
にセットする。このようにプレート22をセットした鋳
型20内に母材となる溶湯を注入してプレート22の表
裏両面を鋳ぐるむ。次にプレート22の表面を被う部分
を機械加工によって除去し、プレート22を母材の表面
に露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳ぐるみによる複合部
材の製造方法に係り、特に母材の表面に所望材料からな
るプレートを鋳ぐるみによって複合化させる方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、射出成形機やダイカスト機の固
定及び移動ダイプレートは、繰返し行なわれる型締め動
作に耐えて金型を正確に取付け得るようにすると共に、
離型剤に対する耐食性を持たせるため、金型取付部の表
面に肉盛溶接や溶射等を施こして耐食、耐摩耗性を付与
していた。
【0003】しかしながら、上記ダイプレートは、強度
等の関係から一般に球状黒鉛鋳鉄で作られるため、溶接
割れを発生したり、溶射層の接着力不足を生じたりする
などの問題があった。
【0004】そこで、図9に示すように、鋳型10のダ
イプレート14(図10参照)となるキャビティ11の
底面11aに、耐食・耐摩耗材料からなる薄いプレート
12を、ケレン13によって固定し、キャビティ11内
に球状黒鉛鋳鉄等の母材となる溶湯を鋳込んで、プレー
ト12を鋳ぐるむことによりダイプレート14を製造す
る方法が提案されている(特願平2−269929
号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記鋳ぐるみによる方
法においては、母材となる溶湯がプレート12の裏面側
(図9において上面側)にのみ接触し、表面側は鋳型1
0に接触しているため、プレート12が十分高温になら
ず、このため全面にわたる確実な接合を得ることができ
ないと共に、プレート12が図10に示すように、変形
してしまう欠点を生ずる。
【0006】上記欠点は、プレート12の表面を別に設
けた加熱手段を設けて加熱することにより解決できる
が、鋳ぐるみ装置が複雑になる。また、プレート12
は、厚くすることにより、ある程度変形を押さえること
ができるが、コスト的に不利となると共に、プレート1
2の十分な昇温がより困難となり、未溶着部が増加する
欠点を生じる。
【0007】本発明は、簡単な方法により比較的薄いプ
レートを大きく変形させることなく、母材表面に確実に
接合させるための鋳ぐるみによる複合部材の製造方法を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、所望材料からなるプレートを鋳型の内表面
から離して支持部材によりキャビティ内にセットした
後、鋳型内に母材となる溶湯を注入してプレートの表裏
両面を鋳ぐるみ、でき上った鋳物のプレート表面を被う
部分を機械加工により除去してプレートを母材の表面に
露出させるにある。
【0009】
【作用】プレートは鋳型の内表面から離されているた
め、鋳型内に溶湯を注入すると、溶湯はプレートの表裏
両面に沿って流れ、プレートを表裏両面からほぼ等しく
加熱する。そこで、プレートの変形はわずかに押えられ
ると共に溶湯とほぼ等しい温度に加熱され、強固な接合
が得られる。鋳造後、プレート表面を被う部分の鋳物を
機械加工により除去してプレートを露出させるが、プレ
ートの変形はわずかであるため、容易にプレートを露出
させることができると共に、より一様な厚さの機能層
(プレート部)が得られる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図1ないし図4
を参照して説明する。図1は、本実施例の鋳ぐるみ方案
図であり、20は鋳型,21はダイプレート等の母材1
00(図4参照)となる部分のキャビティ,22は耐食
・耐摩耗材料としてのSUS309,316,410ま
たは430等からなるプレートである。なお、20Aは
湯口である。
【0011】プレート22は、厚さが6mm、縦横300
の正方形で、図2に示すように、4隅が斜めにカットさ
れている。プレート22には、適宜な間隔を置いて多数
の穴23が明けられている。
【0012】キャビティ21の底面21aには、穴23
の位置に対応して多数のケレン24が突設されている。
ケレン24は、図3に拡大して示すように、下部が鋳型
10中に植込まれ、上部が底面(鋳型の内表面)21a
より所定寸法L(本実施例においては15mm)突出して
いる。
【0013】プレート22は、ケレン24上に置かれ、
ボルト25によってケレン24に仮止めされている。な
お、プレート22と鋳型10の熱膨脹係数が異なるた
め、穴23はボルト25に対して直径で1.5mm程度の
すき間26を有するように形成され、かつボルト25は
プレート22がケレン24上ですべり得るように緩くね
じ込まれている。
【0014】上記のようにプレート22がセットされた
鋳型20の湯口20Aから1350℃に保持された球状
黒鉛鋳鉄の溶湯を注入した。
【0015】完全に冷却した後、図4に示すように、プ
レート22の表面側(図4において下面側)の鎖線で示
す部分100aを厚さ18mmにわたって機械加工により
除去したところ、プレート22の全面が表面に現われ
た。
【0016】プレート22と母材100との接合部につ
いて浸透探傷試験を行った結果、未溶着の発生は見られ
なかった。また、切断してプレート22のそりを調べた
ところ、2mm程度であった。
【0017】なお、同じ材質及び寸法のプレート12
を、図9に示した従来方法で鋳ぐるんだものは、15mm
程度のそりを生じ、さらに未溶着部を生じていた。
【0018】図5は、本発明の他の実施例を示すもの
で、プレート22にケレン27を溶接によって固着した
ものである。これは、機械加工により露出したプレート
22中に、図3に拡大して示すような、穴23及びボル
ト25が現われることをきらう場合に適用される。な
お、鋳型20とプレート22の熱膨脹の差を吸収するた
め、ケレン27の元部に弾性を有するようにゆるく巻付
けたセラミックファイバ28によって鋳型20に対し若
干移動可能にケレン27をセットすることが好ましい。
【0019】図6は、プレート22を上方に位置するケ
レン29によって支持するようにしたものである。
【0020】なお、キャビティ21の底面21aすなわ
ち鋳型20の内表面とプレート22の間隔L(図3参
照)は、溶湯が流れるのに十分な寸法である必要がある
ことは言うまでもないが、プレート22を十分加熱する
ため、プレート22が薄いときは比較的小さく10mm程
に定め、プレート22が厚くなるに従って大きく定める
ことが好ましい。
【0021】図7及び図8は、本発明を工作機械のベッ
ド101に適用した例を示すもので、ベッド101の摺
動面102となる部分にS20C,S35C,S45C
などの鋼板製のプレート32を鋳ぐるんだものである。
【0022】図8は、プレート32の鋳ぐるみ方案の要
部を示している。鋳型30のキャビティ31の摺動面と
なる部分に、セラミックファイバ28を介してケレン2
7によりプレート32をセットする。プレート32は鋳
型30の内表面31aから離され、プレート32の図8
において上下にベッド101の母材103となる溶湯が
流入するようになっている。
【0023】プレート32の図8において下部に鋳込ま
れた部分は、機械加工によって除去され、図7に示すよ
うに、プレート32を摺動面102として露出させ、火
炎焼入や高周波焼入等を施こして耐摩耗性を付与する。
【0024】本発明は、前述した実施例に限定されるも
のではなく、種々の材質の種々の部材に広く適用可能で
あることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、鋳ぐ
るみにより比較的薄いプレートを、そりを生じさせるこ
となく母材の表面に接合させることができると共に、未
溶着部のない強固な接合を得ることができる効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す鋳ぐるみ方案図であ
る。
【図2】図1の2−2線による断面図である。
【図3】図1のA部拡大図である。
【図4】図1に示す実施例によって得られた複合部材を
図2の4−4線の個所で切断した場合の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す鋳ぐるみ方案図であ
る。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す鋳ぐるみ方案
図である。
【図7】本発明を適用した工作機械のベッドを示す斜視
図である。
【図8】図7に示すベッドの鋳ぐるみ方案の要部を示す
部分断面図である。
【図9】従来方法の鋳ぐるみ方案図である。
【図10】図9に示す従来方法によって得られた複合部
材の断面図である。
【符号の説明】
20,30 鋳型 21,31 キャビティ 21a,31a 底面(鋳型の内表面) 22,32 プレート 23 穴 24,27,29 ケレン 25 ボルト 28 セラミックファイバ 100,103 母材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望材料からなるプレートを鋳型の内表
    面から離して支持部材によりキャビティ内にセットした
    後、鋳型内に母材となる溶湯を注入して前記プレートの
    表裏両面を鋳ぐるみ、でき上った鋳物の前記プレート表
    面を被う部分を機械加工により除去してプレートを母材
    の表面に露出させることを特徴とする鋳ぐるみによる複
    合部材の製造方法。
JP17468392A 1992-06-09 1992-06-09 鋳ぐるみによる複合部材の製造方法 Pending JPH05337629A (ja)

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WO2009057596A1 (ja) * 2007-10-29 2009-05-07 Kyocera Corporation 導体内蔵セラミックスの製造方法
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