JP2882672B2 - 成形機用ダイプレート - Google Patents

成形機用ダイプレート

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彰彦 津田
政夫 杉
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえばダイカスト成形機や射出成形機の
型締装置の一部である固定ダイプレートや移動ダイプレ
ートに関し、特に耐摩耗性と耐食性を向上させる技術に
関する。
(従来の技術) 従来のダイカスト機および射出成形機の型締部は、た
とえば第4図に示すようになっている。すなわち、油圧
によって駆動される移動ダイプレート101と固定ダイプ
レート102に、移動金型103と固定金型104がボルト105に
よって締付け固定されている。上記移動ダイプレート10
1および固定ダイプレート102上には、第5図および第6
図に示すように、プレート中央の図中斜線を付した領域
の金型取付面107,107に各金型103,104が当接しており、
成形時に油圧機構によって移動ダイプレート101が前進
して型締めが行なわれる。
この金型103,104および各ダイプレート101,102に作用
する型締応力は50〜200[kg/cm2]であるが、金型103,1
04周辺部には応力が集中し、その2〜3倍の応力が力学
的に作用するため、鋳鋼または球状黒鉛鋳鉄で製作され
ている各ダイプレート101,102は数カ月使用するとへこ
みができる。
すなわち、ダイカスト成形機および射出成形機は部品
を多量に生産する機械であるために、型の開閉は年間10
0万回位になる。そのため、繰り返し型締応力により、
移動および固定ダイプレート101,102が0.05〜0.5[mm]
程度へたる。
また、ダイカスト成形機の場合には、成形品の離型の
ために水溶性のスプレーを使用するので、腐食との相乗
作用によりへたりの度合いが大きくなる。
このようなへこみ部分が生じると、型交換時にへこみ
部の影響によって金型103,104が各固定ダイプレート102
と移動ダイプレート101に平行に取り付かず、金型103,1
04の会わせ面に隙間ができて成形品にばりが発生してし
まう。また、タイバーに異常な力が作用して破損する等
の問題が起るおそれもある。
そのため、従来は第5図および第6図に示すように各
移動,固定ダイプレート101,102の金型取付面107,107
に、耐食,耐摩耗材料を溶射、または溶接を行なって強
化していた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、溶射の場合は、耐食,耐摩耗粉体をダ
イプレート101,102表面に機械的に密着させる方法であ
るため接着力が弱く、また仕上げ加工の際にはくりする
等多々問題があった。
また、溶接の場合は、移動および固定ダイプレート10
1,102の材料が球状黒鉛鋳鉄では溶接割れが発生するた
めに、鋳鋼だけに限られている。さらに、鋳鋼において
も溶接割れを防ぐためにダイプレートを400〜500[℃]
付近まで予熱し、また溶接後にも後熱するなど作業環境
が悪いという問題があった。
本発明は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、金型取付面に
設けられる耐食,耐摩耗材料をプレート母材金属に強固
に固着でき、しかもプレート母材金属材料の制約が少な
く、さらに製作時の作業性の良好な成形機用ダイプレー
トを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明にあっては、金型
取付面を耐食,耐摩耗材料にて強化した成形機用ダイプ
レートにおいて、 前記耐食,耐摩耗材料をプレート母材金属にて鋳ぐる
んだことを特徴とする。
耐食,耐摩耗材料として炭素量が0.5%以下の金属材
料を用いることが好ましく、また、プレート母材金属と
して球状黒鉛鋳鉄を用いることが効果的である。
(作 用) 上記構成の成形機用ダイプレートにあっては、耐食,
耐摩耗材料をプレート母材金属に鋳ぐるんだ際に、両材
料の境界層が冶金的に拡散接合され耐食,耐摩耗材料が
強固に接合される。
ここで、耐食,耐摩耗材料として炭素量が0.5%以下
の金属材料を用いれば、炭素の拡散が速く接合強度を高
めることができる。
また、プレート母材金属として球状黒鉛鋳鉄を用いれ
ば鋼材並みの強度が得られ、また炭素量が2.8〜3.6%と
非常に高いために耐食,耐摩耗材料へ拡散しやすく、よ
り一層接合強度を高くすることができる。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。本
発明の一実施例に係る成形機用ダイプレートを示す第1
図において、1は移動あるいは固定ダイプレートとして
用いられる成形機用ダイプレートを示している。このダ
イプレート1は、金型2が取り付けられる金型取付面3
を耐食,耐摩耗材料より成る鋳包み材4にて強化したも
ので、この鋳包み材4をプレート母材金属5にて一体的
に鋳ぐるんだ構成となっている。そして、この鋳包み材
4とプレート母材金属5との境界層には拡散接合層6が
形成されている。
ダイプレート1の成形は、第2図に示すように鋳型10
内に鋳包み材4をセットし、プレート母材金属5となる
球状黒鉛鋳鉄溶湯11を湯道12から注湯し、球状黒鉛鋳鉄
溶湯11の凝固熱を利用して鋳包み材4に拡散接合させる
ようになっている。また、鋳型10には押湯部13が設けら
れており、注湯した溶湯を押湯して組織を均質化するよ
うになっている。
拡散接合するには鋳包み材4とプレート母材金属5と
の断面積比が10%以下であることが好ましい。また、プ
レート母材金属5の鋳込み温度としては、鋳込み温度が
高過ぎると局部的に溶融され、温度が低いと拡散が不十
分となるために1300〜1350[℃]の範囲にすることが効
果的である。
また、鋳包み材4の拡散接合はプレート母材金属5の
炭素によって行なわれるため、鋳包み材4の炭素量が1
%以上であると共析組織のため拡散はゆっくりとなり、
十分な強度を得にくい。そのため、炭素量が少なく、拡
散しやすいα相とγ相の組織から構成されている0.5%
以下がよい。
また、鋳包み材4に酸化層があると拡散は悪く融着が
不十分となるので、ホーニング,酸洗い処理を施すのが
よい。さらに鋳包み面に微細な凹凸をつけるショットブ
ラスト処理は表面積を大きくするため効果的である。
また、鋳包み材4の形状は平板でもよいが、拡散を促
進するために、第3図(a)に示すように一方向にスリ
ット7を設けたり、また第3図(b)に示すように格子
状にスリット8を設けてもよい。さらに、そりが問題に
なる場合には、第3図(c)に示すように、丸棒9を溶
接して鋳型10内に固着する方法を採れば良い。
尚、プレート母材金属5として球状黒鉛鋳鉄を選択す
る理由は、鋼材並みの強度が得らること、また炭素量が
2.8〜3.6%と非常に高いため鋳包み材4に拡散しやすい
ためである。
次に実験例を説明する。
まず、第3図(a)に示す形状に加工したSUS430板材
をホーニング処理し、表面を活性化させて鋳包み材4を
得た。そして、第2図に示す鋳型10内にセットし、鋳型
10と共に180℃に乾燥した後、1320℃の球状黒鉛鋳鉄溶
湯を注湯し、固定ダイプレートを製造した。このダイプ
レートを超音波探傷器で調査したところ、鋳包み材4と
プレート母材金属5とが完全に拡散接合している波形が
得られた。また、表層の固さは球状黒鉛鋳鉄の炭素が拡
散して硬度Hvが300であり、プレート母材金属5より50
%高い硬度が得られた。この部材を溝加工したが、境界
部からの剥離はなかった。さらに、実際ダイカストマシ
ンに取り付けて1年以上稼動しているが、へこみや腐食
などの問題は発生していない。
次に、第3図(b)に示す形状に加工したSUS304板材
をショットピーニング処理して鋳包み材4を得て、鋳型
10内にセットし、上記と同様の条件で移動ダイプレート
を鋳造した。この部材を同様に溝加工したが境界部から
のはくりはなかった。また、表層の固さはHv250であり
プレート母材金属5より25%高い硬度が得られた。そし
て、実際ダイカストマシンに取り付けて1年以上稼動し
ているが、へこみや腐食等の問題は発生していない。
(発明の効果) 本発明は以上の構成および作用を有するもので、ダイ
プレートの金型取付面に設けられる耐食,耐摩耗材料を
プレート母材金属により鋳ぐるんで一体成形したので、
両者の接合層が鋳造の際の熱により拡散接合となり、接
合強度が高く、しかも耐食,耐摩耗性に優れたダイプレ
ートを実現できた。
また、耐食,耐摩耗材料を鋳ぐるむ構成なので、従来
の溶接の場合のようにプレート母材金属の制約がなく、
また製作作業も鋳包み材を鋳ぐるんで鋳造するだけです
むので作業性もよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る成形機用ダイプレート
を模式的に示した断面図、第2図は第1図のダイプレー
トを鋳造するための鋳型の断面図、第3図(a),
(b),(c)は鋳包み材の各種態様を示す斜視図、第
4図は従来のダイカスト成形機の型締部の概略図、第5
図は第4図の固定ダイプレートの平面図、第6図は第4
図の移動ダイプレートの平面図である。 符号の説明 1……ダイプレート、2……金型 3……金型取付面 4……鋳包み材(耐食,耐摩耗材料) 5……プレート母材金属、6……拡散接合層 10……鋳型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 善一 神奈川県座間市ひばりが丘4丁目5676番 地 東芝機械株式会社相模事業所内 (56)参考文献 特開 昭59−120355(JP,A) 実開 昭56−137860(JP,U) 実開 昭61−190321(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B30B 15/02 B21D 37/14 B22D 17/22 B29C 33/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型取付面を耐食,耐摩耗材料にて強化し
    た成形機用ダイプレートにおいて、 前記耐食,耐摩耗材料をプレート母材金属にて鋳ぐるん
    だことを特徴とする成形機用ダイプレート。
  2. 【請求項2】耐食,耐摩耗材料として炭素量が0.5%以
    下の金属材料を用いる請求項1に記載の成形機用ダイプ
    レート。
  3. 【請求項3】プレート母材金属として球状黒鉛鋳鉄を用
    いる請求項1または2に記載の成形機用ダイプレート。
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