JPH05336124A - 通信処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作者の判断を必要とせず、刻一刻と変化す
るネットワーク構成の変更や中継機の負荷などの状態に
基づき自動的に変更することができる。 【構成】 相手局監視手段２は所定の周期で経路ごとに
問合わせ信号を送出しその応答信号を受信して生存状態
を監視し、応答時間測定手段３は相手局監視手段２から
の情報により問合わせ信号送信時刻、上記応答信号を受
信するまでの経過時間ならびに生存状態をネットワーク
情報記憶手段７に格納する。経路選択手段４はネットワ
ーク情報記憶手段７に格納されたデータ送信経路情報の
経過時間と応答時間測定手段３からの経過時間とを比較
しスループットの高い方の経路に更新する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報処理装置の通信処
理装置に利用する。特に、ホスト計算機と通信相手局と
の間の通信経路を選択する通信処理装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、通信処理装置は、操作者が人的判
断によりステム構成定義により定義された通信経路から
選択しコマンドを投入（指示）して通信経路を変更して
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の通信処理装置では、操作者がその判断により通信経
路変更を行うために、刻一刻と変化するネットワーク構
成の変更や中継機の負荷などの状態に基づき動的に通信
経路変更を行うことが困難な問題点があった。

【０００４】本発明は上記の問題点を解決するもので、
操作者の判断を必要とせず、刻一刻と変化するネットワ
ーク構成の変更や中継機の負荷などの状態に基づき通信
経路変更を自動的に変更することができる通信処理装置
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、相手局に複数
の経路を介して接続された通信手段と、この通信手段を
介して送信要求を行う送信手段とを備えた通信処理装置
において、入力する相手局アドレスに基づき所定の周期
で上記相手局に至る経路ごとに上記通信手段を介して問
合わせ信号を送信しその応答信号を受信して生存状態を
監視する相手局監視手段と、上記相手局アドレスならび
に上記相手局に至る経路情報および選択されたデータ送
信経路情報を含むネットワーク情報を記憶する記憶手段
と、上記相手局監視手段の要求に基づき上記記憶手段の
内容を参照して経路を選択し上記相手局アドレスを与え
上記問合わせ信号の送信時刻、その応答信号の受信時刻
までの経過時間および生存状態を上記記憶手段に格納し
経路更新要求を出力する応答時間測定手段と、この応答
時間測定手段の経路更新要求に基づきこの応答時間測定
手段からの経過時間と上記記憶手段に格納された選択さ
れたデータ送信経路情報の経過時間とを比較しその比較
結果に基づきこの選択されたデータ送信経路情報を更新
する経路選択手段とを備え、上記送信手段は上記記憶手
段に格納された選択されたデータ送信経路情報に基づき
送信要求を行う手段を含むことを特徴とする。

【０００６】また、本発明は、上記記憶手段は、上記相
手局アドレスならびに上記相手局の生存状態を示す相手
局状態語を含む相手局情報部と、上記相手局に至る経路
情報および上記選択されたデータ送信経路情報を含む経
路情報部とを備え、上記経路情報は、上記相手局に至る
経路ごとの状態語、隣接ノードアドレス、問合わせ信号
送信時刻および経過時間を含み、上記選択されたデータ
送信経路情報は上記送信手段がデータ送信で使用する経
路に対する上記経路情報の相対レコード番号を含むこと
ができる。

【０００７】さらに、本発明は、上記記憶手段はデータ
再送実施回数を格納する手段を含み、上記送信手段から
の再送通知に基づき上記データ再送実施回数を更新し上
記経路選択手段に経路更新要求を出力する障害状況記録
手段を備え、上記経路選択手段は上記障害状況記録手段
の経路更新要求に基づきこの障害状況記録手段からのデ
ータ再送実施回数と上記記憶手段に格納された選択され
たデータ送信経路情報のデータ再送実施回数とを比較し
その比較結果に基づきこの選択されたデータ送信経路情
報を更新する手段を含むことができる。

【０００８】

【作用】相手局監視手段は入力する相手局アドレスに基
づき所定の周期で相手局に至る経路ごとに通信手段を介
して問合わせ信号を送信しその応答信号を受信して生存
状態を監視する。記憶手段は相手局アドレスならびに相
手局に至る経路情報および選択されたデータ送信経路情
報を含むネットワーク情報を記憶する。応答時間測定手
段は相手局監視手段の要求に基づき記憶手段の内容を参
照して経路を選択し相手局アドレスを与え上記問合わせ
信号の送信時刻、その応答信号の受信時刻までの経過時
間および生存状態を記憶手段に格納し経路更新要求を出
力する。経路選択手段は応答時間測定手段の経路更新要
求に基づき応答時間測定手段からの経過時間と記憶手段
に格納された選択されたデータ送信経路情報の経過時間
とを比較しその比較結果に基づきこの選択されたデータ
送信経路情報を更新する。送信手段は記憶手段に格納さ
れた選択されたデータ送信経路情報に基づき送信要求を
行う。

【０００９】以上により操作者の判断を必要とせず、刻
一刻と変化するネットワーク構成の変更や中継機の負荷
などの状態に基づき経路変更を自動的に変更することが
できる。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図１は本発明一実施例通信処理装置のブロック構
成図である。

【００１１】図１において、通信処理装置は、相手局に
複数の経路を介して接続された通信手段８と、通信手段
８を介して送信要求を行う送信手段６とを備える。

【００１２】ここで本発明の特徴とするところは、入力
する相手局アドレスに基づき所定の周期で相手局に至る
経路ごとに通信手段８を介して問合わせ信号を送信しそ
の応答信号を受信して生存状態を監視する相手局監視手
段２と、相手局アドレスならびに相手局に至る経路情報
および選択されたデータ送信経路情報を含むネットワー
ク情報を記憶する記憶手段としてネットワーク情報記憶
手段７と、相手局監視手段２の要求に基づきネットワー
ク情報記憶手段７の内容を参照して経路を選択し上記相
手局アドレスを与え上記問合わせ信号の送信時刻、その
応答信号の受信時刻までの経過時間および生存状態をネ
ットワーク情報記憶手段７に格納し経路更新要求を出力
する応答時間測定手段３と、応答時間測定手段３の経路
更新要求に基づき応答時間測定手段３からの経過時間と
ネットワーク情報記憶手段７に格納された選択されたデ
ータ送信経路情報の経過時間とを比較しその比較結果に
基づきこの選択されたデータ送信経路情報を更新する経
路選択手段４とを備え、送信手段６はネットワーク情報
記憶手段７に格納された選択されたデータ送信経路情報
に基づき送信要求を行う手段を含むことにある。

【００１３】また、ネットワーク情報記憶手段７は、相
手局アドレス２２ならびに相手局の生存状態を示す相手
局状態語２３を含む相手局情報部２１と、相手局に至る
経路情報２６および上記選択されたデータ送信経路情報
を含む経路情報部２４とを備え、経路情報２６は、相手
局に至る経路ごとの状態語３１、隣接ノードアドレス３
２、問合わせ信号送信時刻３３および経過時間３４を含
み、上記選択されたデータ送信経路情報は送信手段６が
データ送信で使用する経路に対する経路情報２６の相対
レコード番号としてデータ送信経路番号２５を含む。

【００１４】さらに、ネットワーク情報記憶手段７は、
経路情報２６にデータ再送実施回数３５を格納する手段
を含み、送信手段６からの再送通知に基づきデータ再送
実施回数３５を更新し経路選択手段４に経路更新要求を
出力する障害状況記録手段５を備え、経路選択手段４は
障害状況記録手段５の経路更新要求に基づき障害状況記
録手段５からのデータ再送実施回数３５とネットッワー
ク情報記憶手段７に格納された選択されたデータ送信経
路番号２５のデータ再送実施回数３５とを比較しその比
較結果に基づきデータ送信経路番号２５を更新する手段
を含む。

【００１５】このような構成の通信処理装置の動作につ
いて説明する。図２は本発明の通信処理装置のネットワ
ーク情報記憶手段の内容を示す図である。図３は本発明
の通信処理装置のネットワーク情報記憶手段に格納され
た経路情報の内容を示す図である。

【００１６】図２は、図１に示すネットワーク情報記憶
手段７の内容を示す詳細図であり、ネットワーク情報は
相手局ごとにブロック化されていて相手局数分存在す
る。

【００１７】相手局情報部２１は、相手局を管理するテ
ーブルで、相手局アドレス２２と、相手局のオープン状
態や障害状態などを記憶する相手局状態語２３とを含
む。

【００１８】経路情報部２４は、経路に関するテーブル
で、送信手段６がデータ送信で使用する経路を経路情報
２６の相対レコード番号として記憶するデータ送信経路
番号２５と、相手局に至る経路情報２６を備えており、
相手局監視手段２が問合わせ信号の送受信時に必要とな
る情報を、応答時間測定手段３を用いて取込む情報や、
各経路の障害状況など経路選択手段４が経路を選択する
ときに必要となる情報を有している。

【００１９】図３は、図２に示す経路情報２６の内容を
示す詳細図であり、経路の状態を示す状態語３１と、相
手局監視手段２が問合わせ信号の送信時に参照する隣接
ノードアドレス３２と、相手局監視手段２が問合わせ信
号の送信をした時刻を格納する問合わせ信号送信時刻３
３と、相手局監視手段２が問合わせ信号を送信して相手
局より応答信号を受信するまでの経過時間を格納する経
過時間３４と、送信手段６がデータ送信した際に一時的
な送信不可状態のため再送処理を行った場合の再送回数
累計を格納するデータ再送実施回数３５とを含む。

【００２０】次に、この実施例の動作を図１〜図３に基
づき説明する。

【００２１】応答時間測定手段３は、相手局監視手段２
が問合わせ信号を送信するときに使用する経路として経
路情報２６から経路Ａを選択し、問合わせ信号送信時刻
３３を問合わせ信号送信時刻（格納領域）３３に格納
し、相手局監視手段２に経路Ａの隣接ノードアドレス３
２を通知する。

【００２２】相手局監視手段２は、周期タイマによって
起動され、タイマがタイムアウトされたときに、ネット
ワーク情報記憶手段７に定義されている相手局に対して
相手局の生存を監視するために、通信手段８を介して問
合わせ信号を各経路ごとに送信する。

【００２３】相手局監視手段２は、相手局からの応答信
号を受信時に、応答信号を受信した経路Ａの隣接ノード
アドレス３２を応答時間測定手段３に通知し、応答時間
測定手段３は経路情報２６より応答信号の受信経路に該
当する経路Ａを求め、状態語３１を経路使用可能状態に
更新し、現時刻と問合わせ信号の送信時刻から経過時刻
を求めて経過時間３４に格納し、この経過時間に伴う経
路更新要求を経路選択手段４に通知する。

【００２４】経路選択手段４は、応答時間測定手段３か
ら経路更新要求を受けると、受信した経過時刻と、デー
タ送信経路番号２５で指定されている相対レコード番号
に該当する経路情報２６の経過時間３４と比較し、経過
時間が短い方の経路の相対レコード番号をデータ送信経
路番号２５に格納（更新）する。

【００２５】送信手段６は、ホスト計算機からのデータ
送信要求時に、指定された相手局アドレスに該当するデ
ータを取込み、相手局状態語２３が送信可能状態である
場合に、データ送信経路番号２５を相対レコード番号と
して、経路情報２６からスループットの一番高い経路情
報を求め、該当する経路の隣接ノードアドレス３２を用
いて、通信手段８を介して相手局にデータを送信する。

【００２６】送信手段６が相手局にデータを送信した
が、経路の一時的送信不可状態のために再送処理を行う
場合には、障害状況記録手段５に再送通知を行った後
に、データ再送を行う。

【００２７】障害状況記録手段５は、送信手段６から相
対レコード番号付き再送通知を受信すると、相対レコー
ド番号から該当する経路情報２６を求め、データ再送実
施回数３５を更新し、経路選択手段４に対して、相対レ
コード番号を含む経路更新要求を通知する。

【００２８】経路選択手段４は、障害状況記録手段５か
ら経路更新要求を受けると、受信した相対レコード番号
が経路情報２６のデータ送信経路番号２５と同一だった
場合には、他の経路情報２６の全経路情報を調べ、経路
使用可の経路の内でデータ再送実施回数が少なく、経過
時間が短い経路の相対レコード番号をデータ送信経路番
号２５に格納する。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、操作者
の判断を必要とせず、刻一刻と変化するネットワーク構
成の変更や中継機の負荷などの状態に基づき経路変更を
自動的に変更することができる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明一実施例通信処理装置のブロック構成
図。

【図２】本発明の通信処理装置のネットワーク情報記憶
手段の内容を示す図。

【図３】本発明の通信処理装置のネットワーク情報記憶
手段に格納された経路情報の内容を示す図。

【符号の説明】

１ 通信処理装置 ２ 相手局監視手段 ３ 応答時間測定手段 ４ 経路選択手段 ５ 障害状況記録手段 ６ 送信手段 ７ ネットワーク情報記憶手段 ８ 通信手段 ２１ 相手局情報部 ２２ 相手局アドレス ２３ 相手局状態語 ２４ 経路情報部 ２５ データ送信経路番号 ２６ 経路情報 ３１ 状態語 ３２ 隣接ノードアドレス ３３ 問合せ信号送信時刻 ３４ 経過時間 ３５ データ再送実施回数

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 相手局に複数の経路を介して接続された
   通信手段と、この通信手段を介して送信要求を行う送信
   手段とを備えた通信処理装置において、 入力する相手局アドレスに基づき所定の周期で上記相手
   局に至る経路ごとに上記通信手段を介して問合わせ信号
   を送信しその応答信号を受信して生存状態を監視する相
   手局監視手段と、上記相手局アドレスならびに上記相手
   局に至る経路情報および選択されたデータ送信経路情報
   を含むネットワーク情報を記憶する記憶手段と、上記相
   手局監視手段の要求に基づき上記記憶手段の内容を参照
   して経路を選択し上記相手局アドレスを与え上記問合わ
   せ信号の送信時刻、その応答信号の受信時刻までの経過
   時間および生存状態を上記記憶手段に格納し経路更新要
   求を出力する応答時間測定手段と、この応答時間測定手
   段の経路更新要求に基づきこの応答時間測定手段からの
   経過時間と上記記憶手段に格納された選択されたデータ
   送信経路情報の経過時間とを比較しその比較結果に基づ
   きこの選択されたデータ送信経路情報を更新する経路選
   択手段とを備え、 上記送信手段は上記記憶手段に格納された選択されたデ
   ータ送信経路情報に基づき送信要求を行う手段を含むこ
   とを特徴とする通信処理装置。
2. 【請求項２】 上記記憶手段は、上記相手局アドレスな
   らびに上記相手局の生存状態を示す相手局状態語を含む
   相手局情報部と、上記相手局に至る経路情報および上記
   選択されたデータ送信経路情報を含む経路情報部とを備
   え、上記経路情報は、上記相手局に至る経路ごとの状態
   語、隣接ノードアドレス、問合わせ信号送信時刻および
   経過時間を含み、上記選択されたデータ送信経路情報は
   上記送信手段がデータ送信で使用する経路に対する上記
   経路情報の相対レコード番号を含む請求項１記載の通信
   処理装置。
3. 【請求項３】 上記記憶手段はデータ再送実施回数を格
   納する手段を含み、上記送信手段からの再送通知に基づ
   き上記データ再送実施回数を更新し上記経路選択手段に
   経路更新要求を出力する障害状況記録手段を備え、上記
   経路選択手段は上記障害状況記録手段の経路更新要求に
   基づきこの障害状況記録手段からのデータ再送実施回数
   と上記記憶手段に格納された選択されたデータ送信経路
   情報のデータ再送実施回数とを比較しその比較結果に基
   づきこの選択されたデータ送信経路情報を更新する手段
   を含む請求項１記載の通信処理装置。