JPH0533524A - 制振ダンパー - Google Patents
制振ダンパーInfo
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- JPH0533524A JPH0533524A JP21604391A JP21604391A JPH0533524A JP H0533524 A JPH0533524 A JP H0533524A JP 21604391 A JP21604391 A JP 21604391A JP 21604391 A JP21604391 A JP 21604391A JP H0533524 A JPH0533524 A JP H0533524A
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- damper
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 多数の鋼棒11をそれらの周面どうしが互い
に接しかつ軸線方向に摺動し得るように密に束ねて結束
した形態の柱状の鋼棒結束体15を用い、その鋼棒結束
体を形成している各鋼棒の一端をそれぞれベースプレー
ト12に固着し、鋼棒結束体の他端にはトッププレート
13を鋼棒結束体の軸線方向に相対変位可能な状態で設
ける。 【効果】 小型で高剛性、高降伏強度の制振ダンパーが
得られる。また、各鋼棒の塑性変形のみならずそれら鋼
棒の間に生じる摩擦によっても振動エネルギーが吸収さ
れるので優れた振動減衰効果が得られ、しかも、鋼棒に
対する結束力や鋼棒の配列の形態を調節することによっ
ても剛性や降伏強度の設定を行なうことができる。
に接しかつ軸線方向に摺動し得るように密に束ねて結束
した形態の柱状の鋼棒結束体15を用い、その鋼棒結束
体を形成している各鋼棒の一端をそれぞれベースプレー
ト12に固着し、鋼棒結束体の他端にはトッププレート
13を鋼棒結束体の軸線方向に相対変位可能な状態で設
ける。 【効果】 小型で高剛性、高降伏強度の制振ダンパーが
得られる。また、各鋼棒の塑性変形のみならずそれら鋼
棒の間に生じる摩擦によっても振動エネルギーが吸収さ
れるので優れた振動減衰効果が得られ、しかも、鋼棒に
対する結束力や鋼棒の配列の形態を調節することによっ
ても剛性や降伏強度の設定を行なうことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の振動を減衰さ
せるために用いられる制振ダンパー、特に、鋼材の塑性
変形を利用して振動エネルギーを吸収するようにした鋼
材ダンパーと称される制振ダンパーに関する。
せるために用いられる制振ダンパー、特に、鋼材の塑性
変形を利用して振動エネルギーを吸収するようにした鋼
材ダンパーと称される制振ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】地震時の振動エネルギーを吸収するため
に建築物に備えられる制振ダンパーとしては種々のもの
が実用化されているが、その代表的なものに鋼材の塑性
変形を利用した鋼材ダンパーと称されるものがある。こ
れは、たとえば図9および図10に示すように、複数本
の鋼棒1をベースプレート2とトッププレート3の外周
部の間に間隔をおいて配列してそれらの両端をそれぞれ
溶接等により固着してなるものであって、ベースプレー
ト2とトッププレート3とをそれぞれ建築物の相対変位
可能な2部材に対して固定して用いるようにしたもので
ある。
に建築物に備えられる制振ダンパーとしては種々のもの
が実用化されているが、その代表的なものに鋼材の塑性
変形を利用した鋼材ダンパーと称されるものがある。こ
れは、たとえば図9および図10に示すように、複数本
の鋼棒1をベースプレート2とトッププレート3の外周
部の間に間隔をおいて配列してそれらの両端をそれぞれ
溶接等により固着してなるものであって、ベースプレー
ト2とトッププレート3とをそれぞれ建築物の相対変位
可能な2部材に対して固定して用いるようにしたもので
ある。
【0003】上記のような従来の鋼材ダンパーでは、地
震時に建築物の2部材間に水平方向の相対変位が生じる
と、図中の鎖線で示すようにベースプレート2とトップ
プレート3とが水平方向にずれて鋼棒1が曲げ変形を受
けることによりそれらの端部が塑性化し、これによって
振動エネルギーが吸収されて振動減衰効果が得られるの
である。
震時に建築物の2部材間に水平方向の相対変位が生じる
と、図中の鎖線で示すようにベースプレート2とトップ
プレート3とが水平方向にずれて鋼棒1が曲げ変形を受
けることによりそれらの端部が塑性化し、これによって
振動エネルギーが吸収されて振動減衰効果が得られるの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構造の従来の鋼材ダンパーでは、想定する地震動の強
さや設置対象の建築物の応答特性、許容変形量等を考慮
して、所望の振動減衰効果を得るべく、鋼棒1の径や長
さ、その本数等を増減することでこの鋼材ダンパーの剛
性や降伏強度の設定を行なうことができるが、高剛性、
高降伏強度のものとする場合には鋼材1の所要本数が多
数になってしまい、そのためベースプレート2やトップ
プレート3の直径を大きくせざるを得ず、したがって所
要設置スペースが大きくなってしまうという不具合があ
った。
な構造の従来の鋼材ダンパーでは、想定する地震動の強
さや設置対象の建築物の応答特性、許容変形量等を考慮
して、所望の振動減衰効果を得るべく、鋼棒1の径や長
さ、その本数等を増減することでこの鋼材ダンパーの剛
性や降伏強度の設定を行なうことができるが、高剛性、
高降伏強度のものとする場合には鋼材1の所要本数が多
数になってしまい、そのためベースプレート2やトップ
プレート3の直径を大きくせざるを得ず、したがって所
要設置スペースが大きくなってしまうという不具合があ
った。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、小型であっても十分な剛性や降伏強度が得られ、か
つ、振動エネルギーの吸収効率に優れていて大きな振動
減衰効果の得られる有効な鋼材ダンパーを提供すること
を目的とする。
で、小型であっても十分な剛性や降伏強度が得られ、か
つ、振動エネルギーの吸収効率に優れていて大きな振動
減衰効果の得られる有効な鋼材ダンパーを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築物の振動
を減衰させるためにその建築物の相対変位可能な2部材
間に介装されて用いられる制振ダンパーであって、多数
の鋼棒をそれらの周面どうしが互いに接しかつ軸線方向
に摺動し得るように密に束ねて結束して柱状の鋼棒結束
体を形成し、その鋼棒結束体を形成している各鋼棒の一
端をそれぞれベースプレートに固着するとともに、この
鋼棒結束体の他端側にこの鋼棒結束体の軸線方向に相対
変位可能なトッププレートを装着してなることを特徴と
するものである。
を減衰させるためにその建築物の相対変位可能な2部材
間に介装されて用いられる制振ダンパーであって、多数
の鋼棒をそれらの周面どうしが互いに接しかつ軸線方向
に摺動し得るように密に束ねて結束して柱状の鋼棒結束
体を形成し、その鋼棒結束体を形成している各鋼棒の一
端をそれぞれベースプレートに固着するとともに、この
鋼棒結束体の他端側にこの鋼棒結束体の軸線方向に相対
変位可能なトッププレートを装着してなることを特徴と
するものである。
【0007】
【作用】本発明の制振ダンパーは鋼材の塑性変形を利用
したいわゆる鋼材ダンパーの一種であって、ベースプレ
ートとトッププレートがそれぞれ建築物の相対変位する
2部材に対して固定されて用いられるものである。そし
て、本発明の制振ダンパーは、複数の鋼棒を密に結束し
た鋼棒結束体を用いたことにより、鋼棒を間隔をおいて
設けていた従来の鋼材ダンパーに比して小型なものとで
きることは言うに及ばず、鋼棒結束体が変形した際には
各鋼棒間に摩擦力が作用することになり、このため、本
発明の制振ダンパーでは、各鋼棒の塑性変形力のみなら
ず各鋼棒間の生じる摩擦力によっても振動エネルギーが
吸収され、したがって優れた振動減衰効果が発揮され
る。
したいわゆる鋼材ダンパーの一種であって、ベースプレ
ートとトッププレートがそれぞれ建築物の相対変位する
2部材に対して固定されて用いられるものである。そし
て、本発明の制振ダンパーは、複数の鋼棒を密に結束し
た鋼棒結束体を用いたことにより、鋼棒を間隔をおいて
設けていた従来の鋼材ダンパーに比して小型なものとで
きることは言うに及ばず、鋼棒結束体が変形した際には
各鋼棒間に摩擦力が作用することになり、このため、本
発明の制振ダンパーでは、各鋼棒の塑性変形力のみなら
ず各鋼棒間の生じる摩擦力によっても振動エネルギーが
吸収され、したがって優れた振動減衰効果が発揮され
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1および図2は本発明の一実施例である鋼
材ダンパーを示すものであって、この鋼材ダンパーは、
断面円形の多数の鋼棒11をそれらの周面どうしが互い
に接するようにして、かつ、それら鋼棒11が軸線方向
に相互に摺動し得る状態でたとえば鋼板製の結束ベルト
14により結束することによって全体として円柱状の鋼
棒結束体15を形成し、その鋼棒結束体15を形成して
いる各鋼棒11の下端をそれぞれ円形の鋼板であるベー
スプレート12に対して溶接等により固着するととも
に、鋼棒結束体15の上端部にはトッププレート13を
装着した構成とされている。そのトッププレート13は
下面側に凹部を有する鋼製のもので、恰も蓋を被せるよ
うな状態で鋼棒結束体15の上端部に装着されることに
より、鋼棒結束体15に対する水平方向の相対変位は拘
束されるが上下方向には相対変位可能となっている。
説明する。図1および図2は本発明の一実施例である鋼
材ダンパーを示すものであって、この鋼材ダンパーは、
断面円形の多数の鋼棒11をそれらの周面どうしが互い
に接するようにして、かつ、それら鋼棒11が軸線方向
に相互に摺動し得る状態でたとえば鋼板製の結束ベルト
14により結束することによって全体として円柱状の鋼
棒結束体15を形成し、その鋼棒結束体15を形成して
いる各鋼棒11の下端をそれぞれ円形の鋼板であるベー
スプレート12に対して溶接等により固着するととも
に、鋼棒結束体15の上端部にはトッププレート13を
装着した構成とされている。そのトッププレート13は
下面側に凹部を有する鋼製のもので、恰も蓋を被せるよ
うな状態で鋼棒結束体15の上端部に装着されることに
より、鋼棒結束体15に対する水平方向の相対変位は拘
束されるが上下方向には相対変位可能となっている。
【0009】上記構成の鋼材ダンパーは、従来のものと
同様に、たとえば図3および図4に示す如くベースプレ
ート12とトッププレート13がそれぞれ建築物の地震
時に相対変位する2部材に対して固定されて用いられ
る。図3はベースプレート12を梁21に対して固定す
るとともにトッププレート13を連結材22およびブレ
ース23を介して梁21と柱24の接合部に対して固定
した場合の例である。図4はベースプレート12を梁2
1に対して固定するとともにトッププレート13をプレ
キャストコンクリート版25を介して上階の梁21に対
して固定した場合の例である。
同様に、たとえば図3および図4に示す如くベースプレ
ート12とトッププレート13がそれぞれ建築物の地震
時に相対変位する2部材に対して固定されて用いられ
る。図3はベースプレート12を梁21に対して固定す
るとともにトッププレート13を連結材22およびブレ
ース23を介して梁21と柱24の接合部に対して固定
した場合の例である。図4はベースプレート12を梁2
1に対して固定するとともにトッププレート13をプレ
キャストコンクリート版25を介して上階の梁21に対
して固定した場合の例である。
【0010】上記の鋼材ダンパーは、地震時等には図2
に鎖線で示すようにトッププレート13がベースプレー
ト12に対して相対的に水平方向に変位して鋼棒結束体
15が曲げ変形を受け、これによって、従来一般の鋼材
ダンパーと同様に各鋼棒11の塑性変形により振動エネ
ルギーが吸収される。この際、鋼棒結束体15の上端部
がトッププレート13に対して上下方向に相対的に変位
することになるが、その変位は拘束されないので各部に
無理な力が加わるようなことがない。
に鎖線で示すようにトッププレート13がベースプレー
ト12に対して相対的に水平方向に変位して鋼棒結束体
15が曲げ変形を受け、これによって、従来一般の鋼材
ダンパーと同様に各鋼棒11の塑性変形により振動エネ
ルギーが吸収される。この際、鋼棒結束体15の上端部
がトッププレート13に対して上下方向に相対的に変位
することになるが、その変位は拘束されないので各部に
無理な力が加わるようなことがない。
【0011】上記の鋼材ダンパーでは、多数の鋼棒11
が互いに接するように結束されて用いられているので、
鋼棒11どうしが間隔をおいて設けられている従来の鋼
材ダンパーに比して同一径、同一本数の鋼棒を用いる場
合には十分な小型化を実現できることは勿論であるが、
それのみならず、上記の鋼材ダンパーでは各鋼棒11の
周面が摺動自在に接する状態で結束されていることか
ら、鋼棒結束体15が変形する際には隣接している鋼棒
11どうしが上下にずれてそれらの間に摩擦が生じ、そ
れが鋼棒結束体15の変形に対する抵抗力として作用す
る。したがって、この鋼材ダンパーでは、鋼棒11の塑
性変形によるのみならず各鋼棒11間に生じる摩擦力に
よっても振動エネルギーが吸収され、このため、従来の
鋼材ダンパーに比して優れた振動減衰効果が得られるも
のとなっている。
が互いに接するように結束されて用いられているので、
鋼棒11どうしが間隔をおいて設けられている従来の鋼
材ダンパーに比して同一径、同一本数の鋼棒を用いる場
合には十分な小型化を実現できることは勿論であるが、
それのみならず、上記の鋼材ダンパーでは各鋼棒11の
周面が摺動自在に接する状態で結束されていることか
ら、鋼棒結束体15が変形する際には隣接している鋼棒
11どうしが上下にずれてそれらの間に摩擦が生じ、そ
れが鋼棒結束体15の変形に対する抵抗力として作用す
る。したがって、この鋼材ダンパーでは、鋼棒11の塑
性変形によるのみならず各鋼棒11間に生じる摩擦力に
よっても振動エネルギーが吸収され、このため、従来の
鋼材ダンパーに比して優れた振動減衰効果が得られるも
のとなっている。
【0012】そして、上記実施例の鋼材ダンパーの剛性
や降伏強度は、従来のものと同様に各鋼棒11の径や長
さ、本数の調節により行なうことができるが、結束ベル
ト14による各鋼棒11に対する締め付け力を調節する
ことによって鋼棒結束体15の変形時に生じる摩擦力を
調節することもできる。
や降伏強度は、従来のものと同様に各鋼棒11の径や長
さ、本数の調節により行なうことができるが、結束ベル
ト14による各鋼棒11に対する締め付け力を調節する
ことによって鋼棒結束体15の変形時に生じる摩擦力を
調節することもできる。
【0013】なお、上記実施例の鋼材ダンパーにおいて
は、図1に示されるように、径寸法が若干異なる2種類
の断面円形の鋼棒11を用いてそれらを全体として円柱
状となるように結束した形態の鋼棒結束体15を採用し
たが、各鋼棒11を軸線方向に摺動可能な状態で隙間な
く密に束ねる限りにおいて鋼棒11の断面形状やその寸
法、それらの配列の形態は自由であり、鋼棒11として
たとえば四角形や六角形等の適宜の断面形状の型鋼を用
いたり、大小2種類の鋼棒11を用いてそれらを図5や
図6に示すように配列することが考えられる。この場
合、各鋼棒11の断面形状やそれらの配列の形態によっ
て鋼棒11どうしの接触面積が変化するのでそれらの間
に生じる摩擦力も変化することになる。さらに、各鋼棒
11の断面形状や配列の形態によっても剛性や降伏耐力
を調節できることになる。
は、図1に示されるように、径寸法が若干異なる2種類
の断面円形の鋼棒11を用いてそれらを全体として円柱
状となるように結束した形態の鋼棒結束体15を採用し
たが、各鋼棒11を軸線方向に摺動可能な状態で隙間な
く密に束ねる限りにおいて鋼棒11の断面形状やその寸
法、それらの配列の形態は自由であり、鋼棒11として
たとえば四角形や六角形等の適宜の断面形状の型鋼を用
いたり、大小2種類の鋼棒11を用いてそれらを図5や
図6に示すように配列することが考えられる。この場
合、各鋼棒11の断面形状やそれらの配列の形態によっ
て鋼棒11どうしの接触面積が変化するのでそれらの間
に生じる摩擦力も変化することになる。さらに、各鋼棒
11の断面形状や配列の形態によっても剛性や降伏耐力
を調節できることになる。
【0014】また、鋼棒結束体15は必ずしも円柱状と
することはなく、四角柱状や図7に示すような六角柱状
その他適宜の断面形状の鋼棒結束体を採用し得る。ま
た、上記実施例では鋼製の結束ベルト14を用いて各鋼
棒を結束するように構成したが、たとえば図8に示すよ
うにワイヤーロープ30等の高強度線材により結束する
ことでも勿論良い。その場合、図示のように複数のワイ
ヤーロープを等間隔で巻回しても良いが、1本のワイヤ
ーロープを螺旋状に巻回するようにしても良い。さら
に、トッププレートの形状や鋼棒結束体に対するトップ
プレートの装着の形態も、トッププレートが鋼棒結束体
に対して軸線方向に変位可能である限りにおいて任意で
ある。
することはなく、四角柱状や図7に示すような六角柱状
その他適宜の断面形状の鋼棒結束体を採用し得る。ま
た、上記実施例では鋼製の結束ベルト14を用いて各鋼
棒を結束するように構成したが、たとえば図8に示すよ
うにワイヤーロープ30等の高強度線材により結束する
ことでも勿論良い。その場合、図示のように複数のワイ
ヤーロープを等間隔で巻回しても良いが、1本のワイヤ
ーロープを螺旋状に巻回するようにしても良い。さら
に、トッププレートの形状や鋼棒結束体に対するトップ
プレートの装着の形態も、トッププレートが鋼棒結束体
に対して軸線方向に変位可能である限りにおいて任意で
ある。
【0015】
【発明の効果】以上で詳細に説明したように、本発明に
よれば、多数の鋼棒をそれらの周面が摺動し得る状態で
密に束ねて結束した鋼棒結束体を用いた構成であるの
で、小型で十分に高剛性、高降伏強度の制振ダンパーが
得られるとともに、各鋼棒の塑性変形のみならずそれら
鋼棒の間に生じる摩擦によっても振動エネルギーが吸収
されるものであるので優れた振動減衰効果が得られ、し
かも、結束力を調節したり、各鋼棒の断面形状や寸法、
それらの配列の状況によって剛性や降伏強度の設定を幅
広く行なうことができる、という優れた利点がある。
よれば、多数の鋼棒をそれらの周面が摺動し得る状態で
密に束ねて結束した鋼棒結束体を用いた構成であるの
で、小型で十分に高剛性、高降伏強度の制振ダンパーが
得られるとともに、各鋼棒の塑性変形のみならずそれら
鋼棒の間に生じる摩擦によっても振動エネルギーが吸収
されるものであるので優れた振動減衰効果が得られ、し
かも、結束力を調節したり、各鋼棒の断面形状や寸法、
それらの配列の状況によって剛性や降伏強度の設定を幅
広く行なうことができる、という優れた利点がある。
【図1】本発明の一実施例である鋼材ダンパーの断面図
である。
である。
【図2】同ダンパーの側面図である。
【図3】同ダンパーの設置例を示す図である。
【図4】同ダンパーの他の設置例を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例である鋼材ダンパーの断面
図である。
図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例である鋼材ダンパー
の断面図である。
の断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例である鋼材ダンパー
の断面図である。
の断面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例である鋼材ダンパー
の側面図である。
の側面図である。
【図9】従来の鋼材ダンパーの側面図である。
【図10】同ダンパーの断面図である。
11 鋼棒 12 ベースプレート 13 トッププレート 14 結束ベルト 15 鋼棒結束体 30 ワイヤーロープ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 建築物の振動を減衰させるためにその建
築物の相対変位可能な2部材間に介装されて用いられる
制振ダンパーであって、多数の鋼棒をそれらの周面どう
しが互いに接しかつ軸線方向に摺動し得るように密に束
ねて結束して柱状の鋼棒結束体を形成し、その鋼棒結束
体を形成している各鋼棒の一端をそれぞれベースプレー
トに固着するとともに、この鋼棒結束体の他端側にこの
鋼棒結束体の軸線方向に相対変位可能なトッププレート
を装着してなることを特徴とする制振ダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21604391A JPH0533524A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 制振ダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21604391A JPH0533524A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 制振ダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533524A true JPH0533524A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16682386
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21604391A Withdrawn JPH0533524A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 制振ダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533524A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169903A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Yoshiaki Kuriiwa | 免震基礎ブロックおよびこれを用いた免震基礎構造 |
JP2008082626A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Babcock Hitachi Kk | 排熱回収ボイラ |
JP2010249224A (ja) * | 2009-04-15 | 2010-11-04 | Ohbayashi Corp | 免震支承部材、及び免震層 |
JP2014134001A (ja) * | 2013-01-09 | 2014-07-24 | Yunitekku:Kk | 建築物の梁支持構造 |
WO2020249097A1 (zh) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 山东大学 | 一种利用楔形滑块摩擦耗能的自复位阻尼器及制造方法 |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP21604391A patent/JPH0533524A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169903A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Yoshiaki Kuriiwa | 免震基礎ブロックおよびこれを用いた免震基礎構造 |
JP4568597B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2010-10-27 | 善昭 栗岩 | 免震基礎ブロックおよびこれを用いた免震基礎構造 |
JP2008082626A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Babcock Hitachi Kk | 排熱回収ボイラ |
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WO2020249097A1 (zh) * | 2019-06-13 | 2020-12-17 | 山东大学 | 一种利用楔形滑块摩擦耗能的自复位阻尼器及制造方法 |
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