JPH0533522B2 - - Google Patents

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JPH0533522B2
JPH0533522B2 JP61166954A JP16695486A JPH0533522B2 JP H0533522 B2 JPH0533522 B2 JP H0533522B2 JP 61166954 A JP61166954 A JP 61166954A JP 16695486 A JP16695486 A JP 16695486A JP H0533522 B2 JPH0533522 B2 JP H0533522B2
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JP
Japan
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film resistor
film
thread
resistor
abrasive
Prior art date
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JP61166954A
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English (en)
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JPS6321802A (ja
Inventor
Akira Matsuoka
Hiroshi Matsumoto
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP61166954A priority Critical patent/JPS6321802A/ja
Publication of JPS6321802A publication Critical patent/JPS6321802A/ja
Publication of JPH0533522B2 publication Critical patent/JPH0533522B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、抵抗値調整を行うための抵抗器のト
リミング装置に関するもので、特に炭素皮膜抵抗
器や金属皮膜抵抗器のような円筒形状を有する皮
膜抵抗素子を用いた固定抵抗器のトリミング装置
に関するものである。
従来の技術 円筒形皮膜抵抗素子の両端に金属製キヤツプを
圧入嵌合して構成される皮膜抵抗器は、一般に円
筒形絶縁物の表面に抵抗皮膜を形成した後に、そ
の抵抗素子に螺旋状の皮膜除去部分を設けるトリ
ミングを行うことによつて抵抗値を所定の値まで
上昇させることを目的とするトリミング工程を有
している。従来、本工程において上述のように抵
抗皮膜を螺旋状にトリミングする装置には大別し
て、薄肉の円板状砥石を高速回転させて抵抗皮膜
を研削除去する装置と、レーザ光を抵抗素子上に
集光させ局所的に抵抗皮膜を蒸発除去させる装置
とがあつた。
前者の円板状砥石を用いた装置、第7図に示す
ようなものであつた。すなわち、円筒形碍子の表
面に抵抗皮膜を被着させた皮膜抵抗器1を振動式
パーツフイーダのような適当な整列供給装置(図
示せず)により供給し、チヤツク2および2aで
挟持し、皮膜抵抗器1を回転させながら軸方向に
定速移動させ、それに薄肉の円板状砥石3を高速
回転させながら当てることによつて抵抗皮膜を螺
旋状にトリミングし、所定の抵抗値を計測した時
点で円板状砥石3を抵抗器から分離解放させると
いう構造機能を有する。また、第7図において、
4は軸4aとベアリング4bからなるスピンドル
で、上記砥石3を回転させる働きをするものであ
る。また5は上記スピンドル4を収めてなるカツ
ターホルダーであり、スピンドル4はモータ6,
大プーリ7,小プーリ8およびベルト9により回
転駆動される。
そして、上記円板状砥石3を皮膜抵抗器1に当
てる機構としては第8図に示すような物が一般的
であつた。
すなわち、円板状砥石3を回転させるスピンド
ル4を収めたカツターホルダー5を支点10で支
え、おもり11の位置を調節することで円板状砥
石3を皮膜抵抗器1に押し付ける力を調節し、カ
ム12によつて円板状砥石3を皮膜抵抗器1に当
てるタイミングを取つていた。また、第8図にお
いて13はカツターホルダー保持具、14はおも
りシヤフト、15はカムレバー、16は支点であ
る。
なお、この調節装置においては、一般的に良好
な溝を切るために、第9図に示すように円板状砥
石3の回転面を皮膜抵抗器1に対して角度θをな
すようにして、螺旋溝17に沿うように調整して
いた。
また、後者のレーザ光を利用した装置は、上述
の円板状砥石を用いた装置と同様な抵抗素子供給
機構、スピンドルチヤツク機構に加えて、レーザ
発振器ならびにレーザ光集光のための光学系機器
より構成されており、円板状砥石を利用した装置
の砥石機構をレーザ発生機構で置換したものであ
る。
発明が解決しようとする問題点 このような従来のトリミング装置のうち、円板
状砥石を用いた装置およびそれでトリミングされ
た抵抗器には以下に述べるような問題点を有して
いた。
(1) 円板状砥石を高速回転させて皮膜抵抗器に当
ててトリミングを行うため、皮膜抵抗器に熱的
ストレスや機械的ストレスを与え、溝の縁に細
かい亀裂などを残し、これらが電気的特性悪化
の要因になる。また、皮膜抵抗器の温度が上が
ることにより、抵抗皮膜の温度特性のために抵
抗値が常温時とは異なる値となり、抵抗値調整
時の抵抗値計測誤差を生じ易い。
(2) 第8図に示したように、円板状砥石3の刃先
と皮膜抵抗器1との接触がカツターホルダー5
などの自重のみによつて行われているため、特
に溝切り開始時に刃先のブレが生じて溝深さお
よび溝幅が変動する。また、円板状砥石が皮膜
抵抗器上で弾んだ場合は溝跳びを起こす。これ
らのことは製品となつた皮膜抵抗器の電気的特
性悪化の原因となる。
(3) 上記(2)項の溝跳びや溝不良を防ぐには、ある
程度以上強く円板状砥石を皮膜抵抗器に押し付
けなければならず、そのために数十μm程度の
深い溝ができることになる。この様子を示した
のが第10図であり、17は上述した深い溝で
ある。この第10図に示されるように、皮膜抵
抗器を構成する抵抗器碍子18の表面に存在す
る抵抗皮膜19の部分の厚みは、抵抗器碍子1
8の表面粗さを含め数μm以下である。したが
つて、上記の深い溝17のために抵抗器本体の
機械的曲げ強度が極端に低下することになる。
これはたとえば製品となつた皮膜抵抗器をイン
サートマシンでプリント基板に挿入する際に、
皮膜抵抗器が折れる原因となり好ましくない。
また、抵抗器碍子を深く削ることによりアルミ
ナなどからなる碍子の粉塵が多量に発生するこ
とになるが、この粉塵は人体に有害なばかりで
なく、他の機械の精密部に詰つたりして正常な
機能を阻害する。
(4) 円板状砥石が摩耗して径が小さくなると、溝
状態が悪化したり、切り始めと切り終りのタイ
ミングのズレによりトリミング後の抵抗値が目
標からはずれたりするため、カツターホルダー
の位置調整が必要であり、生産性の低下を招く
ことになる。
(5) 第10図に示すように溝のエツジが鋭くなる
ので、製品搬送時などにおいて他の皮膜抵抗器
の抵抗皮膜や端子キヤツプのメツキを傷付け易
く、溝のエツジ自身も欠けて抵抗値が変化した
り、他の皮膜抵抗器の端子キヤツプのメツキが
抵抗皮膜に付着したりして電気的特性が悪化す
る。
(6) チヤツクへの皮膜抵抗器のはさみ込みに失敗
し、偏心状態でチヤツキングして皮膜抵抗器が
偏心回転した場合には、円板状砥石の刃先に衝
撃が加わり、刃の一部が欠ける原因となる。こ
のようにして刃の一部が欠けた場合には溝状態
が著しく悪化し、そのまま気づかずにトリミン
グを続けた場合は不良品を多量に生産してしま
うことになる。
(7) 円板状砥石が一定以上摩耗したり、目つぶれ
を起こした場合は、ドレツシングや交換が必要
で、その際に細かい調整を必要とし、生産性を
上げることに制約がある。
(8) 1枚の円板状砥石を用いて、チヤツクでつか
んだ皮膜抵抗器1個づつしかトリミングできな
いため、単位時間当たりの生産数が少ない。
(9) 良好なトリミングを行うためには、第9図に
示すように円板状砥石の回転面を皮膜抵抗器に
対して螺旋溝に沿つた角度θをなすように設定
し、さらに試しにトリミングを行いながら皮膜
抵抗器の軸方向に対しての傾きを細かく調整し
なければならず、熟練作業者に頼らざるを得な
い。また、調整が不十分な場合はトリミングさ
れた溝の状態が悪くなるだけでなく、円板状砥
石の寿命も短いものとなる。
また、レーザ光を利用したトリミング装置お
よびそれでトリミングされた抵抗器の問題点を
一般的なQスイツチングYAGレーザトリミン
グ装置を例にして以下に述べる。
(10) レーザ光により抵抗皮膜をトリミングする際
に品質管理上重要なことは螺旋状の皮膜除去部
分で抵抗皮膜が残留していないことであり、通
常は代用特性として電流直線性等の評価を行う
必要があり、繁雑な準備作業を伴う。
(11) レーザ光を用いたこの装置の単位時間当たり
の処理能力は上記の円板状砥石を用いた装置の
高々数倍に留まることに対し、装置自体および
補修部品が極めて高価であるため、付加価値の
高い製品以外ではほとんど採算が合わない。
そこで本発明は上記の問題点を解決するため
に、研削物として糸状で経時変化の少ない研磨糸
を用い、ほとんど抵抗皮膜だけを削り取ることに
より、皮膜抵抗器に与えるストレスや発生する粉
塵を減らし、保守をも容易にし、安価で生産性の
高いトリミング装置を提供しようとするものであ
る。
問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、砥粒を
研磨砥粒を繊維内部および/または表面に分布,
含有してなる研磨糸を研削物として用い、円筒形
皮膜抵抗器の両端を挟持するチヤツクを多数組備
え、それらを円周上に配置した円筒形ドラムを回
転駆動させる駆動装置を備え、さらに個々の皮膜
抵抗器の挟持したチヤツクを回転させる機構を備
え、多数組のチヤツクに挟持された皮膜抵抗器の
うち少なくとも1個に上記研磨糸を接触させなな
がら走行させる機構、および研磨糸あるいは皮膜
抵抗器を挟持したチヤツクの少なくとも一方を皮
膜抵抗器の軸方向に相対運動させる機構から構成
され、上記研磨糸の有する砥粒により上記皮膜抵
抗器表面の抵抗皮膜を螺旋状に研削除去するトリ
ミングを行い、かかる皮膜抵抗器の抵抗値を調整
する構成としたものである。
作 用 本発明のトリミング装置は、糸状の研削物で抵
抗皮膜を部分的に削り落すようにしたため、皮膜
抵抗器の表面の浅い部分のみを削り取ることが可
能で、研削物である研磨糸の走行スピードも従来
用いていた円板状砥石の周速の1/10程度で十分な
ことから、研削部の温度上昇はほとんどないた
め、抵抗器に熱的ストレスを与えることがない。
また、溝の縁に細かい亀裂などの機械的ストレス
を残すこともない。これらのことから電気的特性
が悪化することはなくなる。また、研削物は皮膜
抵抗器の表面から離れることなく走行させること
が容易にできるため、溝跳びが生じることがな
く、かつ研削物に与えるテンシヨン、走行スピー
ドおよび押し込み量を一定に制御すれば、溝深さ
や溝幅などの溝状態は経時的に不変となり、電気
的特性は良好に保たれることとなる。さらに、上
述したように削り取られた溝が浅いために、抵抗
器本体の機械的曲げ強度が劣化せず、インサート
マシンでの基板への挿入時に衝撃によつて製品が
破損することもない。そして、皮膜抵抗器の表面
の浅い部分しか削らないため、碍子はほとんど削
られることがなく、されによつて碍子の粉塵が極
端に少ないものとなる。また、多数組のチヤツク
にてつかんだ多数個の皮膜抵抗器を1本の糸状の
研削物でもつて同時に調整することができるた
め、単位時間当りの生産性を高めることができる
こととなる。そして、回転されている皮膜抵抗器
に研磨糸を当てながら、皮膜抵抗器の軸方向に研
磨糸またはその抵抗器のいずれか一方もしくは両
者を同時に移動させても、同様に螺旋状の溝切を
行うことができ、装置設計の際の自由度が高いも
のとなる。また、多数個の皮膜抵抗器を常にトリ
ミングしていることになるため、機械の仕事率が
高いものとなる。
実施例 以下、本発明の一実施例の皮膜抵抗器のトリミ
ング装置について第1図から第6図を参照しなが
ら説明する。
まず、本発明の一実施例のトリミング装置のト
リミングユニツトを示す第1図の中での主構成要
素とそれらの働きを示す斜視図である第3図から
説明を行う。
第3図において、円筒形皮膜抵抗器20は適当
な供給装置(図示せず)によりその皮膜抵抗器2
0を収める谷21を円周上に等間隔に有したデイ
スク22に供給され、送りカム23で抵抗器の軸
方向に送られる左チヤツク24と、バネ26で支
えられた右チヤツク25によつて上記デイスク2
2の谷21に収められた皮膜抵抗器20の両端は
挟持され、デイスク22と共に回転(角速度w2
される。そして、大ギヤ27をデイスク22より
少し遅く回転(角速度w1)させることによつて、
小ギヤ28は回転(角速度w3)し、左チヤツク
24は送りカム23によつて抵抗器の軸方向に送
られながら回転し、右チヤツク25との間に挟持
した皮膜抵抗器20をその軸方向に送りながら回
転させる。
ここで、上記と同様の機構をもつチヤツクを多
数組設け、皮膜抵抗器20を連続供給する構成と
している。
次に、説明する第4図はトリミングされつつあ
る1個の皮膜抵抗器20およびその周辺部の拡大
斜視図であり、皮膜抵抗器20を収める谷21を
もつたデイスク22の山29の部分には研磨糸3
0をガイドするための溝31が設けられており、
それに沿つて第3図のプーリ32a,32bによ
つて出入口のガイドをされた研磨糸30が走行す
る。本発明によるトリミング装置が研削物として
用いている研磨糸30は、たとえばポリアミド系
の合成高分子であるナイロン(デユポン社の商品
名)の溶融状態のものに炭化ケイ素の研磨砥粒を
添加して内部および表面均一に拡散させたものを
紡糸,延伸して糸状になしたものである。この研
磨糸30は第5図に示される研磨糸走行ユニツト
から供給される。
第5図は第1図で示されるところのトリミング
ユニツト33に研磨糸30を任意の糸速およびテ
ンシヨンで供給するための研磨糸走行ユニツトの
構成図である。第5図においてモータ34によつ
て任意の周速で駆動されるフイードローラ35に
よつて研磨糸30はボビン37からボビン38へ
任意の速度で送られる。36a,36bはニツプ
ローラで、研磨糸30がフイードローラ35の上
で滑らないように押え付ける働きをする。また、
39はポテンシヨメータでアーム42の水平に対
する角度を検出し、アーム42が水平の状態で研
磨糸30のテンシヨンがダンサプーリ40を引き
上げようとする力を、バネ43が引き下げようと
する力とつり合わせるためにモータ44の回転数
のフイードバツク制御を行い、研磨糸30をバネ
43の強さで決められる所定のテンシヨンでトリ
ミングユニツト33に供給する。同様にポテンシ
ヨメータ45,アーム46,テンシヨンダンサプ
ーリ41およびバネ47はボビン48が研磨糸3
0を巻取る時のテンシヨンを検出し、モータ48
の回転数をフイードバツク制御し、研磨糸30が
切断されることなくボビン38に巻取られるよう
にするものである。
第1図,第2図を用いて本発明の一実施例であ
るトリミング装置の構成を次に説明する。
まず、皮膜抵抗器20を挟持する左チヤツク2
4,右チヤツク25をそれぞれ収めた左ドラム5
0,右ドラム51はピン61で位置決めされつつ
上記デイスク22を挟み、チヤツク取付け後に組
み付けられる左チヤツクドラム63,右チヤツク
ドラム64と共に円筒形ドラム65を形成する。
このドラム65はキー62でシヤフト49に固定
されており、シヤフト49は左ベース55と右ベ
ース56に支えられ、かつギヤ52,ギヤ53を
介してモータ54によつて回転駆動(角速度w2
される。
上記の大ギヤ27はギヤ57と共に取付板58
に取付けられ、さらにベアリング59,59′を
介して上記シヤフト49に取付けられており、上
記ギヤ57とかみ合うギヤ66を介してモータ6
0によつて回転駆動(角速度w1)されている。
この大ギヤ27の回転角速度w1を上記ドラム6
5の回転角速度w2より若干遅くすることにより、
左チヤツク24に取付けられた小ギヤ28は右チ
ヤツク25の側からみて反時計回りに回転(角速
度w3)する。さらに、送りカム23に沿つて転
がる鋼球67が左端に取付けられた左チヤツク2
4は、抵抗器の軸方向に左から右に送られること
により、バネ26で支えられた右チヤツク25と
上記左チヤツク24との間に挟持された皮膜抵抗
器20は上述したように回転しながらその軸方向
に左から右へ送られる。
そして、上記円筒形ドラム65には上記の左チ
ヤツク24,右チヤツク25と同機構のチヤツク
が合計50組収められており、それぞれ適当な供給
装置(図示せず)より供給された皮膜抵抗器20
を1個づつ挟持する。このうち25組の左チヤツク
24,右チヤツク25に挟持された皮膜抵抗器2
0の上を上記研磨糸30が接触しながら走行し、
皮膜抵抗器30上の抵抗皮膜を順次トリミングす
る。
上記実施例のトリミング装置では、大ギヤ27
の回転角速度w1をドラム65の回転角速度w2
り若干遅くすることで左チヤツク24を回転させ
ているが、大ギヤ27の回転角速度w1をドラム
65の回転角速度w2より若干速くした場合は、
左チヤツク24の回転方向は上記と逆になるが、
トリミングされる螺旋溝の回転方向が反対になる
だけで他は上記実施例と同様のトリミングを行う
ことができる。
また、上記実施例のトリミング装置はチヤツク
で挟持した皮膜抵抗器20をその軸方向に移動さ
せる機構となつているが、これは研磨糸30を、
あるいは研磨糸30と皮膜抵抗器20を同時に相
対移動させる構成とすることも可能である。
さらに、上記実施例のトリミング装置に抵抗値
測定器を加え、これを皮膜抵抗器20を挟持する
チヤツク24,25と電気的に接続させることに
より、皮膜抵抗器20の抵抗値を測定しつつ、研
磨糸30によりトリミングを行い、設定された抵
抗値に等しくなつた時点で研磨糸30を皮膜抵抗
器20の表面より開放する構成にすることもでき
る。
第6図は本発明の一実施例のトリミング装置に
よりトリミングされた皮膜抵抗器20の溝状態を
示す拡大断面図であり、浅い溝68がトリミング
され、抵抗器碍子70の表面のほぼ抵抗皮膜69
のみが削り落されている状態を示している。
なお、研磨糸30は研磨砥粒を繊維内部およ
び/または表面に分布,含有してなる構成のもの
であればよいものである。
発明の効果 以上のように構成された本発明に係る皮膜抵抗
器のトリミング装置により得られる効果は、下記
に述べる通りである。
(1) 研磨糸(糸状の研削物)によつて皮膜抵抗器
の表面のほぼ抵抗皮膜だけ、すなわち浅い部分
のみを削り取ればよく、研磨糸の走行スピード
も従来用いていた円板状砥石の周速の1/10程度
(ほぼ300m/分)で十分なことから、研削部の
温度上昇はほとんどない。このため、抵抗器に
熱的ストレスを与えることもなく、抵抗値調整
時の計測誤差を生じることもない。また、溝の
縁に細かい亀裂などの機械的ストレスを残すこ
ともない。これらのことから電気的特性が悪化
することはなくなる。
(2) 本装置に用いる研磨糸は皮膜抵抗器の表面か
ら離れることなく走行させることが容易にでき
るため、溝跳びが生じることがなく、かつ本装
置により研磨糸に与えるテンシヨン,走行スピ
ードおよび押し込み量を一定に制御すれば、溝
深さや溝幅などの溝状態は経時的に不変とな
り、製品の電気的特性は良好に保たれる。
(3) 皮膜抵抗器の抵抗値を調整するためには、抵
抗器表面の抵抗皮膜が存在する部分(厚み数
μm)のみ削り取ればよいが、本装置が用いる
研磨糸は浅い溝の研削が上述したように容易で
ある。このように削り取られた溝が浅いため、
抵抗器本体の機械的曲げ強度が劣化せず、イン
サートマシンでの基板への挿入時に衝撃によつ
て製品が破損することもない。また、皮膜抵抗
器の表面の浅い部分しか削らないため、抵抗器
碍子はほとんど削られることがなく、これによ
つて発生する碍子の粉塵が極端に少ないものと
なる。
(4) 本装置は研磨糸を走行させることによつて
次々に新しい部分を抵抗器表面に当てることが
できるため、研磨糸の研削力は経時的に不変で
溝状態が悪化することはない。
(5) 第6図に示したように溝のエツジが鋭くなる
ことはないため、他の抵抗器を傷付けたり、溝
のエツジ自身が欠けたりしにくいことにより、
抵抗器の電気的特性の悪化が防げる。
(6) 本装置では仮にチヤツクへの皮膜抵抗器のは
さみ込みに失敗し、皮膜抵抗器が偏心回転した
場合でも、研磨糸は皮膜抵抗器の動きに合わせ
て自由に動けるため、研磨糸が破損することは
ない。
(7) 本装置は碍子の表面の浅い部分のみ削り取る
ことが可能なので研磨糸の摩耗は少なく、交換
の際も研磨糸のみを掛け換えるだけでよく、細
かい調整を必要としない。したがつて、上記
(5),(6)の点と併せて生産性を高めることができ
る。
(8) 多数組のチヤツクにてつかんだ多数個の皮膜
抵抗器を1本の研磨糸で同時に抵抗値調整する
ことができ、生産性が高いものとなる。
(9) 回転されている皮膜抵抗器に研磨糸を当てな
がら、皮膜抵抗器の軸方向に研磨糸またはその
皮膜抵抗器のいずれか一方もしくは両者を同時
に移動させても、同様に螺旋状の溝切を行うこ
とができ、装置設計の自由度が高い。また、研
磨糸を皮膜抵抗器に対して螺旋溝に沿つた角度
θをなすように設定する際の調整が従来の切削
砥石の場合に比べてはるかに容易であり、熟練
作業者でなくとも良好な溝切を簡単にして行う
ことができる。
(10) レーザ光を用いたトリミング装置に比べて、
設備コストが安価で、保守に必要な作業を容易
で熟練が不要であり、生産性が高いことと合わ
せて運転コストが低くなる。
(11) 従来のトリミング装置では、皮膜抵抗器がチ
ヤツクに供給されつつある間は円板状砥石機構
は待機し、トリミングは行われないが、本発明
によるトリミング装置では、常に多数個の皮膜
抵抗器をトリミングしていることになるので、
機械の仕事率が高いものとなる。
(12) 同時にトリミングしようとする皮膜抵抗器を
ドラムの円周上に配置して研磨糸を巻きつける
構成としているので、供給する研磨糸のテンシ
ヨンを一定に制御することによつて、個々の皮
膜抵抗器に研磨糸を押し付ける力を一定にする
ことができるので、トリミングされた多数の皮
膜抵抗器の溝の深さなどの状態も一定に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によりトリミング装
置のトリミングユニツトの構成を示す正面断面
図、第2図は第1図の装置においてチヤツクを駆
動する大ギヤの駆動機構を示す平面断面図、第3
図は本発明の一実施例によるトリミング装置のト
リミングユニツトの主構成要素とそれらの働きを
示す斜視図、第4図は第1図のトリミング装置に
よりトリミングされつつある皮膜抵抗器およびそ
の周辺部の拡大斜視図、第5図は第1図のトリミ
ング装置に研磨糸を任意の糸速およびテンシヨン
で供給するための研磨糸走行ユニツトの構成図、
第6図は本発明の一実施例のトリミング装置によ
りトリミングされた皮膜抵抗器の溝状態を示す拡
大断面図、第7図は従来の技術による円板状砥石
を用いたトリミング装置の斜視図、第8図は第7
図に示されたトリミング装置において円板状砥石
を皮膜抵抗器に当てる機構例を示す図、第9図は
第7図の装置において円板状砥石と皮膜抵抗器と
が角度θをなしていることを示す図、第10図は
第7図の装置によつてトリミングされた皮膜抵抗
器の溝状態を示す拡大断面図である。 20……円筒形皮膜抵抗器、22……デイス
ク、23……送りカム、24……左チヤツク、2
5……右チヤツク、26……バネ、27……大ギ
ヤ、28……小ギヤ、30……研磨糸、32a,
32b……プーリ、33……トリミングユニツ
ト、65……円筒形ドラム。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 研磨砥粒を繊維内部および/または表面に分
    布,含有してなる研磨糸を研削物として用い、円
    筒形皮膜抵抗器の両端を挟持するチヤツクを多数
    組備え、それらを円周上に配置した円筒形ドラム
    を回転駆動させる駆動装置を備え、さらに個々の
    皮膜抵抗器を挟持したチヤツクを回転させる機構
    を備え、多数組のチヤツクに挟持された皮膜抵抗
    器のうち少なくとも1個に上記研磨糸を接触させ
    ながら走行させる機構、および研磨糸あるいは皮
    膜抵抗器を挟持したチヤツクの少なくとも一方を
    皮膜抵抗器の軸方向に相対運動させる機構から構
    成され、上記研磨糸の有する砥粒により上記皮膜
    抵抗器表面の抵抗皮膜を螺旋状に研削除去するト
    リミングを行い、かかる皮膜抵抗器の抵抗値を調
    整する構成とした抵抗器のトリミング装置。
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