JP3162429B2 - 易開封性カット装置 - Google Patents

易開封性カット装置

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JP3162429B2 JP19475991A JP19475991A JP3162429B2 JP 3162429 B2 JP3162429 B2 JP 3162429B2 JP 19475991 A JP19475991 A JP 19475991A JP 19475991 A JP19475991 A JP 19475991A JP 3162429 B2 JP3162429 B2 JP 3162429B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルムで形成された
袋を容易に引き裂いて開封することができるよう、袋を
形成する前のフィルムに対して微細孔を連続した列状に
複数列加工する易開封性カット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図12に示すように、フィルム2
で形成された袋1の周縁のシール部3に、多数の微細孔
4を形成しておき、その微細孔4を形成した辺の任意の
位置からその袋を容易に引き裂くことができるように構
成したものが知られている。この微細孔4を加工するに
は、通常、袋1を形成する前の広い幅のフィルムに微細
孔を連続した列状に複数列加工している。従来、フィル
ムに微細孔を複数列加工するための易開封性カット装置
は、図10に示すように、フィルム5を通過させるゴム
ロール等で構成された受ロール6と、その受ロール6に
平行に配置された支持軸7と、該支持軸7に保持された
複数の丸刃アセンブリー8と、その支持軸7の両端を回
転自在に保持する軸受9と、その軸受9を押して丸刃ア
センブリー8をフィルム5の上から受ロール6に押付け
るエアシリンダ10等を備えている。丸刃アセンブリー
8は、図11に拡大して示すように、支持軸7にセット
ボルト11で固定されたホルダー12と、そのホルダー
12に積層した状態で取付けられた複数枚の丸刃13
と、その丸刃13を固定するナット14からなってい
る。この丸刃13はその外周に多数の小さい刃を備えて
おり、図10に示すように、丸刃13を受けロール6に
押付けることにより、丸刃13が支持軸7と共に回転
し、丸刃外周の刃がフィルム5を突き刺し、フィルム5
に微細孔4を連続した列状に形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
構成によれば、次のような問題点があった。
【0004】(1)フィルム5に形成される微細孔の形
状(大きさ)は丸刃13外周の刃の突き刺し深さによっ
て定まるため、均一な微細孔を得るには、全ての丸刃1
3外周の刃の突き刺し深さを均一にしなければならな
い。ところが、全ての丸刃アセンブリー8が同一の支持
軸7上に固定されているため、もし、複数の丸刃13の
外径がばらついていると、各丸刃13の突き刺し深さが
不均一となり、複数の微細孔列の間に微細孔の不均一さ
が生じる。また、丸刃13の真円精度が悪い場合には各
微細孔列内における突き刺し深さが周期的に不均一とな
り、長手方向に微細孔の不均一さが生じる。これらを防
止するため、丸刃が摩耗した場合などにおいて研磨する
場合、丸刃全部の外径を均一にすることが必要であり、
そのため、全部の丸刃を同時に再研磨しなければなら
ず、極めて不経済であった。また、図11に誇張して示
すように、丸刃アセンブリー8のホルダー12をセット
ボルト11で支持軸7に固定するため、ホルダー12の
芯が支持軸7の芯からずれてしまい、丸刃13の回転時
の真円精度が低下し、微細孔が不均一になりがちであっ
た。
【0005】(2)エアシリンダ10の押付圧により微
細孔形状の調整を行っているが、列単位での調整が不可
能である。このため、もし丸刃の外径が他のものに比べ
て異なるためなどにより、微細孔の形状(大きさ)が他
のものに比べて異なった場合には調整ができず、均一な
微細孔加工を行うには丸刃アセンブリーを交換せざるを
得ない。
【0006】(3)丸刃アセンブリー8の取付に当って
は、支持軸に円筒状のホルダー12を嵌合しているの
で、フィルム5に対する微細孔列数を変更する場合、支
持軸7を取り外して丸刃アセンブリー8の出し入れを行
う必要があり、その作業が面倒である。また、中央部の
一つの丸刃アセンブリー8の交換を行う場合にも支持軸
7を取り外し、かつ交換しようとする丸刃アセンブリー
のみならず、その丸刃アセンブリーの片側に配置されて
いる全ての丸刃アセンブリーを取り外さねばならず、作
業が面倒である。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、複数の丸刃アセンブリー間における丸刃の外径に
ばらつきがあっても、また、回転時の真円精度が悪くて
も、複数の微細孔列を均一に加工することができ、且つ
丸刃アセンブリーの着脱の容易な易開封性カット装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムを
ぼ直角に方向変換するように案内する受ロールと、その
受ロール上を通過するフィルムの表面側で且つ前記受ロ
ールに平行に設けられた支持部材と、該支持部材に取付
けられた複数の微細孔加工ユニットとを有し、各微細孔
加工ユニットが、前記支持部材に位置調整可能に取付け
られた支持ブロックと、その支持ブロックに揺動可能に
保持されたアームと、アーム先端に回転自在に取付けら
れ、前記受ロール上を通過するフィルムに微細孔加工を
施す丸刃アセンブリーと、該丸刃アセンブリーを前記受
ロールに押付ける加圧装置とを有し、前記アームの揺動
支点を前記支持部材の近傍に位置させると共に前記丸刃
アセンブリーの受ロールに対する押付位置を前記受ロー
ルの中心と支持部材の中心を結ぶ直線より離れた位置に
設定し、前記丸刃アセンブリーを前記受ロールから離す
時には該丸刃アセンブリーが前記直線から離れる方向に
移動する構成としたことを特徴とする易開封性カット装
置を要旨とする。ここで、前記支持部材が支持レールを
有し、前記支持ブロックが前記支持レールに移動可能に
保持されたスライドベアリングを有するように構成する
ことが好ましい。
【0009】本発明において、フィルムに形成する微細
孔としては、フィルムを完全に貫通する微細な孔に限定
されず、フィルムを貫通しない浅い微細な孔であっても
よく、更には貫通孔と非貫通孔との混在したものであっ
てもよい。また、微細孔加工を施すフィルムは、微細孔
加工後そのまま製袋に使用されるものでもよいし、或い
は、微細孔加工後、他の無孔フィルムにラミネートされ
その後製袋に使用されるものであってもよい。
【0010】
【作用】上記構成によりる易開封性カット装置によれ
ば、受ロール上を走行するフィルムに対し、複数の微細
孔加工ユニットの丸刃アセンブリーが加圧装置によって
押付けられ、フィルムに複数列の微細孔加工を施すこと
ができる。この際、各丸刃アセンブリーはそれぞれ独立
して加圧装置によって受ロールに押付けられるため、丸
刃アセンブリーに使用する丸刃の外径が不統一であって
も、加圧調整により各丸刃アセンブリーによって加工す
る微細孔のばらつきを解消できる。このため、各丸刃ア
センブリーの丸刃を個々に再研磨、再々研磨してもなん
ら支障がなく、従って研磨の必要なもののみを研磨で
き、コスト低減が図れる。また、各丸刃アセンブリーは
単独にアームに保持されて揺動するので、回転時の丸刃
の真円精度が悪くても、アームの揺動で真円精度不良に
よる影響を吸収でき、均一な微細孔加工が可能となる。
更に、丸刃アセンブリーはそれぞれ個々に取り外しが可
能であるので、従来のように、支持軸7の取り外しや他
の丸刃アセンブリーの取り外しを必要とせず、作業が容
易である。更に、支持部材及びそれに取付けられた複数
の微細孔加工ユニットを、フィルムをほぼ直角に方向変
換する受ロールのフィルム表面側に配置したことで、こ
れらの部品を広いスペースに配置でき、しかも、アーム
の揺動支点を支持部材の近傍に位置させると共に丸刃ア
センブリーの受ロールに対する押付位置を受ロールの中
心と支持部材の中心を結ぶ直線より離れた位置に設定
し、丸刃アセンブリーを受ロールから離す時には該丸刃
アセンブリーが前記直線から離れる方向に移動する構成
としたことで、作業者が丸刃アセンブリーに容易に接近
でき、丸刃アセンブリーの着脱等の保守、管理を容易に
行うことができる
【0011】また、丸刃アセンブリーは個々に受ロール
に押付けることができるので、使用しない丸刃アセンブ
リーを受ロールから離れた位置としておくことにより、
微細孔加工になんら支障を生じない。このため、あらか
じめ支持部材に多数の微細孔加工ユニットを取付けてお
き、使用する丸刃アセンブリーのみを加圧装置によって
受ロールに押付けるという使用方法とすることができ
る。この方法を採用することにより、フィルムに形成す
る微細孔列数の変更が極めて容易となる。また、支持部
材に支持レールを設け、前記支持ブロックに前記支持レ
ールに移動可能に保持されたスライドベアリングを設け
るという構成としておくと、支持ブロックを支持レール
に対して容易に移動させることができ、微細孔加工ユニ
ットの位置調整が極めて容易となる利点が得られる。
【0012】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例による易開封性カット装置
の概略斜視図、図2はその装置に取付けている微細孔加
工ユニットを支持部材の軸線方向に見た側面図、図3は
図2のX−X矢視断面図である。この易開封性カット装
置は通常、広幅のフィルムを所定幅のフィルムに切断し
て巻取るスリッタに組み込んで使用されるが、この場合
に限らず、他の機械、例えばフィルム製造機に組み込ん
でもよい。
【0013】図1〜図3において、15は図示しない搬
送ロールによって矢印A方向に走行させられているフィ
ルム、16はそのフィルム15をほぼ直角に方向変換す
るように案内する回転自在な受ロールであり、通常表面
が軟らかいゴムロールが使用される。17は受ロール1
上を通過するフィルムの表面側で且つその受ロール1
6に平行に設けられた丸棒状の支持部材(以下支持軸と
いう)、18はその支持軸17に取付けられた複数の微
細孔加工ユニットである。各微細孔加工ユニット18
は、支持軸17に位置調整可能に取付けられた支持ブロ
ック19と、その支持ブロック19にピン20を介して
揺動可能に保持されたアーム21と、アーム21先端に
ピン22を介して回転自在に取付けられ、受ロール16
上を通過するフィルム15に微細孔加工を施す丸刃アセ
ンブリー23と、丸刃アセンブリー23を受ロール16
に押付けるため、支持ブロック19とアーム21の間に
設けられたエアシリンダからなる加圧装置24等を備え
ている。各加圧装置24には、それに供給する空圧を無
段階で調整するための手段(図示せず)が設けられてお
り、加圧装置24による加圧力を無段階で調整可能とな
っている。なお、加圧装置24としては、図示実施例の
ようなエアシリンダに限らず油圧シリンダ、ばね等が用
いられてもよい。ただし、いずれの場合にも、その加圧
調整を行うための手段を設ける必要がある。
【0014】支持ブロック19は支持軸17に対する着
脱を容易とするため、二つ割構造となっており、ボルト
25により相互に連結されると共に支持軸17に取付け
られている。丸刃アセンブリー23は、ピン22にベア
リング26を介して回転自在に保持されたホルダー27
と、そのホルダー27に同心状に取付けられた複数枚の
丸刃28と、その丸刃28を固定するナット29からな
る。丸刃28はその外周に多数の小さい刃を備えてお
り、その刃をフィルムに突き刺して貫通した微細孔を形
成することができる。なお、ピン22をアーム21に固
定する代りにピン22をアーム21に対して回転自在に
保持させ、そのピン22にホルダー27をセットボルト
等によって固定する構造としてもよい。ただし、図示の
構造とすると、回転中における丸刃の真円精度を高める
ことができ、好ましい。アーム21 の揺動支点となるピ
ン20は支持軸17の近傍に配置され、且つ丸刃アセン
ブリー23の受ロール16に対する押付位置は受ロール
16の中心と支持軸17の中心を結ぶ直線より離れた位
置になるようにアーム21の長さが定められている。こ
れにより、丸刃アセンブリー23を受ロール16から離
す時には丸刃アセンブリー23を前記直線から離れる方
向に移動し、従って、その丸刃アセンブリー23に作業
者が容易に接近でき、着脱等の作業を容易に実施でき
る。
【0015】次に、上記構成の易開封性カット装置によ
る動作を説明する。支持軸17にはあらかじめ複数の微
細孔加工ユニット18が取付けられている。この複数の
微細孔加工ユニット18のうち、必要な個数をフィルム
15に対して形成すべき微細孔列に対応した位置に位置
決めし、各加圧装置24に空圧を供給して丸刃アセンブ
リー18をフィルム15の上から受ロール16に押付け
る。なお、この時使用しない微細孔加工ユニット18の
丸刃アセンブリー23は受ロール16から離れた位置に
待機させておく。
【0016】この状態で、フィルム15が搬送ロール
(図示せず)によって矢印A方向に走行し、それに追従
して受ロール16及び丸刃アセンブリー23が回転し、
フィルム15に微細孔30が複数列に加工される。この
際、各丸刃アセンブリー23はそれぞれ独立して加圧装
置24によって受ロール16に押付けられるため、各加
圧装置24の加圧力を調整することにより、フィルム1
6に対する丸刃28の押圧力を、丸刃28の直径にかか
わりなく、全微細孔加工ユニット18について均一にで
きる。このため、フィルム16に複数列の微細孔を均一
な形状に形成することができる。
【0017】丸刃28が摩耗した場合或いは損傷した場
合等には、その丸刃アセンブリー23のみをアーム21
から取り外し、丸刃アセンブリー23の交換、或いは丸
刃28の再研磨等を行う。この際、丸刃アセンブリー2
3の交換には他の微細孔加工ユニット18が干渉するこ
とがないので、従来に比べて容易に交換できる。更に、
再研磨することにより他の微細孔加工ユニット18の丸
刃28に比べて直径が小さくなった丸刃28を取付ける
こととなるが、その丸刃アセンブリー23の位置は他の
丸刃アセンブリー23の影響を受けることがないので、
何等差し支えなく、均一な微細孔を加工できる。換言す
れば、各丸刃アセンブリー23に使用する丸刃28の外
径寸法が不統一でも均一な微細孔加工が可能であり、各
丸刃アセンブリーの丸刃を個々に再研磨、再々研磨する
ことができ、コスト低減が図れる。
【0018】各丸刃アセンブリー23はアーム21の先
端に取付けたピン22に回転自在に取付けているので、
従来のようにセットボルトを使用して回転する軸に固定
した場合に比べ、回転時の真円精度が高い。しかも、各
丸刃アセンブリー23は他の丸刃アセンブリー23に干
渉されることなく別個のアーム21に保持されて移動可
能であるため、例え丸刃28外周の真円精度が悪い場合
であっても、丸刃アセンブリー23の回転中にアーム2
1が揺動することにより常に丸刃28の受ロール16に
対する押圧力は一定に保たれ、極めて均一な微細孔加工
が行われる。
【0019】フィルム15に対する微細孔加工列数及び
位置を変更する場合には、必要個数の微細孔加工ユニッ
ト18を所定位置に移動させ、その微細孔加工ユニット
18の加圧装置24を作動させればよい。このため、条
件変更を極めて容易に行うことができる。
【0020】なお、上記実施例では、丸刃アセンブリー
23をアーム21に固定して設けたピン22に回転可能
に保持させているが、本発明はこの構造に限らず、図4
に示すように、ホルダー27に丸刃28を保持させ丸刃
押え29aとナット29bとで固定してなる丸刃アセン
ブリー23を、ベアリング26を介してピン22aに保
持させ、そのピン22aをスリーブ22bを介してねじ
22cでアーム21に固定する構成としてもよい。この
構成とすると、ねじ22cを外すことにより、丸刃アセ
ンブリー23をアーム21から取り外し、別の丸刃アセ
ンブリーと入れ換えることができ、丸刃交換作業を容易
とすることができる。
【0021】また、上記実施例では、支持軸17に二つ
割り構造の支持ブロック19を取り付け、この支持ブロ
ック19の支持軸17に対する取り付け位置を調整する
ことにより微細孔加工ユニット18の位置調整を行う構
成としているが、これに代えてリニアベアリングを利用
することも可能である。図5はその場合の実施例を示す
ものである。この実施例では、複数の微細孔加工ユニッ
ト18を保持させるための支持部材17Aが、受ロール
16に平行に設けられた支持軸17aとそれに二つ割り
ブロック17bを介して固定された支持レール17cを
有しており、また、各微細孔加工ユニット18の支持ブ
ロック19Aが、支持レール17cに移動可能に保持さ
れたスライドベアリング19aとそれを支持レール17
cに固定するロックネジ19bを有している。このスラ
イドベアリング19aとしては、支持レール17cとの
接触部にボールを循環させころがり接触させるように構
成したものが好ましく、例えば、THK株式会社製のL
Mガイド(商品名)を使用できる。このようなスライド
ベアリング19aを使用することにより、ロックネジ1
9bをゆるめることで、スライドベアリング19aを支
持レール17cに対してきわめて軽く動かすことがで
き、微細孔加工ユニット18のフィルム幅方向の位置調
整を正確に且つ極めて容易に行うことができる。
【0022】以上の実施例では、微細孔加工用の丸刃ア
センブリー23に複数の丸刃28を重ねて組み込んでお
り、この丸刃28の外周の多数の刃をフィルムに突き刺
して貫通した微細孔を形成しているが、本発明に使用す
る丸刃アセンブリー23に組み込む丸刃は、この構成に
限らず適宜変更可能である。図6(a)、(b)は図3
に示す複数の丸刃28に換えて使用される丸刃の1例を
示すものであり、この丸刃32は、形成すべき微細孔列
の幅に等しい厚さのリング状丸刃ベース32aの外周面
に砥粒、硬質の金属粉等の微細粒子を固着して微細な凹
凸を有する表面層32bを形成したものである。ここで
表面層32bの形成に使用する砥粒、金属粉等の種類や
固着方法は特に限定されるものではなく、種々のものを
使用できる。表面層32bの具体的の構造例としては、
例えば、ダイヤモンド砥粒を電着によって丸刃ベース3
2aの外周面上に固定したもの、タングステンの粉末を
溶射によって丸刃ベース32aの外周面上に固定したも
の、砥粒、金属粉等を樹脂バインダーで丸刃ベース32
aの外周面上に固定したもの等を挙げることができる。
【0023】図6に示す丸刃32を使用した場合にも、
その丸刃32を図1に示す機構を利用してフィルムに押
し当てることにより、表面層32bの微細な凹凸がフィ
ルムに突き刺さり、フィルムに微細孔を形成できる。こ
こで、表面層32bの凹凸が大きい場合には、主として
フィルムを貫通した微細孔が形成され、凹凸が小さい場
合にはフィルムを貫通しない浅い微細孔が形成される
が、いずれの微細孔もフィルムに易開封性を与えること
ができる。また、貫通した微細孔と浅い微細孔とが混在
していてもフィルムに易開封性を与えることができる。
このため、表面層32bに形成する凹凸は必ずしも均一
な大きさとする必要はなく、大小の凹凸が混在した状態
でもよい。表面層32bの凹凸は、使用する微細粒子の
大きさによって定まるので、形成すべき微細孔の大きさ
に応じて適当な大きさの微細粒子を選択すればよい。こ
の際、前記したように、大小の凹凸が混在した形状でも
よいので、使用する微細粒子の粒度は必ずしも均一とす
る必要はなく、適当な粒度分布を持ったものを使用でき
る。
【0024】例えば、表面層32bとして、粒度が#6
0〜#120のタングステン鋼をエポキシ樹脂バインダ
ーを用いて丸刃ベース32aに固定して丸刃32を作製
し、その丸刃32を用い、図1に示す装置によりフィル
ム15に微細孔加工を施すことにより、図7(a)に示
すように、フィルム15に対して貫通した微細孔30a
と非貫通の微細孔30bが混在した微細孔30を形成で
きる。図7(a)に示す構造の微細孔30を形成したフ
ィルム15は、そのまま、図12に示す形状の袋1を作
るために使用されてもよいが、図7(b)に示すよう
に、無孔フィルム35とラミネートされ、図8に示すよ
うな袋36を作るために使用されてもよい。この場合、
微細孔30の形成部分はシール部38ではなく、折り返
し部分37に配置され、この折り返し部分37を容易に
引き裂くことができるようにする。また、丸刃32によ
る微細孔加工は、フィルムの片面のみに行う場合に限ら
ず、両面に行うことも可能であり、その場合には、図9
(a)に示すように両面に浅い微細孔30bが形成さ
れ、図7(a)に示すフィルムよりも易開封性が増す。
このフィルム15も図9(b)に示すように、無孔フィ
ルム35とラミネートされ、図8に示すような袋36を
作るために使用される。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、各丸刃アセンブリーの受ロールに対する押圧力を他
の丸刃アセンブリーに関係なく調節することができるの
で、丸刃の外径寸法を統一することなく、また、真円精
度が悪くても、均一な微細孔加工を行うことができ、し
かも、各丸刃を個々に再研磨、再々研磨することが可能
であり、コスト低減が図れる。更に、丸刃アセンブリー
の交換が容易であり、かつ、微細孔加工列数及び位置の
変更等の条件変更を容易に行うことができる等の種々な
効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による易開封性カット装置の
概略斜視図
【図2】図1の装置に取付けている微細孔加工ユニット
を支持軸の軸線方向に見た側面図
【図3】図2のX−X矢視断面図
【図4】丸刃アセンブリーの取り付け構造の変形例を示
す図3と同一部分の断面図
【図5】本発明の他の実施例を示す図2と同一部分の側
面図
【図6】図1〜図5に示す実施例に使用する丸刃の変形
例を示すもので、 (a)はその断面図 (b)はその平面図
【図7】(a)は図6に示す丸刃で微細孔加工を施した
フィルムの概略断面図 (b)はそのフィルムに無孔フィルムをラミネートした
状態を示す概略断面図
【図8】図7(b)に示すフィルムで作った袋を示す概
略斜視図
【図9】(a)は図6に示す丸刃で両面に微細孔加工を
施したフィルムの概略断面図 (b)はそのフィルムに無孔フィルムをラミネートした
状態を示す概略断面図
【図10】従来の易開封性カット装置の概略斜視図
【図11】図10の装置に用いている丸刃アセンブリー
の断面図
【図12】従来の袋の1例を示す概略斜視図
【符号の説明】
15 フィルム 16 受ロール 17 支持軸(支持部材) 17A 支持部材 17c 支持レール 18 微細孔加工ユニット 19、19A 支持ブロック 19a スライドベアリング 20 ピン 21 アーム 22 ピン 23 丸刃アセンブリー 24 加圧装置 27 ホルダー 28 丸刃 29─ナット 30、30a、30b 微細孔 32 丸刃 32a 丸刃ベース 32b 表面層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムをほぼ直角に方向変換するよう
    案内する受ロールと、その受ロール上を通過するフィ
    ルムの表面側で且つ前記受ロールに平行に設けられた支
    持部材と、該支持部材に取付けられた複数の微細孔加工
    ユニットとを有し、各微細孔加工ユニットが、前記支持
    部材に位置調整可能に取付けられた支持ブロックと、そ
    の支持ブロックに揺動可能に保持されたアームと、アー
    ム先端に回転自在に取付けられ、前記受ロール上を通過
    するフィルムに微細孔加工を施す丸刃アセンブリーと、
    該丸刃アセンブリーを前記受ロールに押付ける加圧装置
    とを有し、前記アームの揺動支点を前記支持部材の近傍
    に位置させると共に前記丸刃アセンブリーの受ロールに
    対する押付位置を前記受ロールの中心と支持部材の中心
    を結ぶ直線より離れた位置に設定し、前記丸刃アセンブ
    リーを前記受ロールから離す時には該丸刃アセンブリー
    が前記直線から離れる方向に移動する構成としたことを
    特徴とする易開封性カット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の易開封性カット装置にお
    いて、前記支持部材が支持レールを有し、前記支持ブロ
    ックが前記支持レールに移動可能に保持されたスライド
    ベアリングを有することを特徴とする易開封性カット装
    置。
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