JPH0374007B2 - - Google Patents
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- JPH0374007B2 JPH0374007B2 JP60006414A JP641485A JPH0374007B2 JP H0374007 B2 JPH0374007 B2 JP H0374007B2 JP 60006414 A JP60006414 A JP 60006414A JP 641485 A JP641485 A JP 641485A JP H0374007 B2 JPH0374007 B2 JP H0374007B2
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Landscapes
- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、碍子などの絶縁基体上に、炭素や金
属などの抵抗皮膜を被着させた皮膜抵抗器の抵抗
皮膜に切溝を設けて抵抗値を調整する皮膜抵抗器
の抵抗値調整方法に関するものである。
属などの抵抗皮膜を被着させた皮膜抵抗器の抵抗
皮膜に切溝を設けて抵抗値を調整する皮膜抵抗器
の抵抗値調整方法に関するものである。
従来の技術
従来、この種の抵抗値調整は第4図に示すよう
な方法で行われていた。すなわち円筒形碍子の表
面に抵抗皮膜を被着させた皮膜抵抗器1の両端を
チヤツク2でつかみ、皮膜抵抗器1を回転させな
がら軸方向に送り、それに薄い円板状の切削砥石
3を高速回転させながら当てることによつてらせ
ん状の溝を形成し、抵抗値を調整していた(これ
をトリミングという)。また、第3図において、
4は軸4aとベアリング4bからなるスピンドル
で、上記砥石3を回転させる働きをするものであ
る。5は上記スピンドル4を収めてなるカツタホ
ルダーであり、またスピンドル4はモータ6、大
プーリ7、小プーリ8およびベルト9により回転
駆動される。
な方法で行われていた。すなわち円筒形碍子の表
面に抵抗皮膜を被着させた皮膜抵抗器1の両端を
チヤツク2でつかみ、皮膜抵抗器1を回転させな
がら軸方向に送り、それに薄い円板状の切削砥石
3を高速回転させながら当てることによつてらせ
ん状の溝を形成し、抵抗値を調整していた(これ
をトリミングという)。また、第3図において、
4は軸4aとベアリング4bからなるスピンドル
で、上記砥石3を回転させる働きをするものであ
る。5は上記スピンドル4を収めてなるカツタホ
ルダーであり、またスピンドル4はモータ6、大
プーリ7、小プーリ8およびベルト9により回転
駆動される。
そして、上記切削砥石3を皮膜抵抗器1に当て
るやり方としては、第5図に示すような構成が一
般的であつた。
るやり方としては、第5図に示すような構成が一
般的であつた。
すなわち、切削砥石3を回転させるスピンドル
4を収めたカツタホルダー5を支点10で支え、
おもり11の位置を調節することで切削砥石3を
皮膜抵抗器1に押し付ける力を調節し、カム12
によつて切削砥石3を皮膜抵抗器1に当てるタイ
ミングを取つていた。また、第5図において、1
3はカツタホルダー保持具、14はおもりシヤフ
ト、15はカムレバー、16は支点である。
4を収めたカツタホルダー5を支点10で支え、
おもり11の位置を調節することで切削砥石3を
皮膜抵抗器1に押し付ける力を調節し、カム12
によつて切削砥石3を皮膜抵抗器1に当てるタイ
ミングを取つていた。また、第5図において、1
3はカツタホルダー保持具、14はおもりシヤフ
ト、15はカムレバー、16は支点である。
なお、この調整方法においては、一般的に良好
な溝を切るために、第6図に示すように切削砥石
3の回転面を皮膜抵抗器1に対し角度θをなすよ
うにして、らせん溝17に沿うように調整してい
た。
な溝を切るために、第6図に示すように切削砥石
3の回転面を皮膜抵抗器1に対し角度θをなすよ
うにして、らせん溝17に沿うように調整してい
た。
発明が解決しようとする問題点
このような従来一般的に行われていた抵抗値調
整方法では、以下に述べるような問題点を有して
いた。
整方法では、以下に述べるような問題点を有して
いた。
(1) 高速回転している切削砥石を皮膜抵抗器に当
てて溝を形成しているため、皮膜抵抗器に熱的
ストレスや機械的ストレスを与え、溝の縁に細
かい亀裂などを残し、これらが電気的特性悪化
の要因になつている。また、皮膜抵抗器の温度
が上がることにより、抵抗皮膜の温度特性のた
めに抵抗値が常温時とは異なる値となり、抵抗
値調整時の抵抗値計測誤差を生じ易い。
てて溝を形成しているため、皮膜抵抗器に熱的
ストレスや機械的ストレスを与え、溝の縁に細
かい亀裂などを残し、これらが電気的特性悪化
の要因になつている。また、皮膜抵抗器の温度
が上がることにより、抵抗皮膜の温度特性のた
めに抵抗値が常温時とは異なる値となり、抵抗
値調整時の抵抗値計測誤差を生じ易い。
(2) 第5図に示したように、切削砥石3の刃先と
皮膜抵抗器1との接触がカツタホルダー5など
の自重のみによつて行われているため、特に溝
切り開始時に刃先のブレが生じて溝深さおよび
溝幅が変動する。
皮膜抵抗器1との接触がカツタホルダー5など
の自重のみによつて行われているため、特に溝
切り開始時に刃先のブレが生じて溝深さおよび
溝幅が変動する。
また、切削砥石が皮膜抵抗器上で弾んだ場合
は溝跳びを起こす。これらのことは製品となつ
た皮膜抵抗器の電気的特性悪化の原因となる。
は溝跳びを起こす。これらのことは製品となつ
た皮膜抵抗器の電気的特性悪化の原因となる。
(3) 上記2項の溝跳びや溝不良を防ぐためには、
ある程度以上強く切削砥石を皮膜抵抗器に押し
付けなければならず、そのために数十μm程度
の深い溝ができることになる。この様子を示し
たのが第7図であり、18は上述した深い溝で
ある。この第7図に示されるように皮膜抵抗器
1を構成する碍子19の表面に存在する抵抗皮
膜20の部分の厚みは、碍子19の表面粗さを
含め数μm以下である。したがつて、上記の深
い溝18のために抵抗器本体の機械的曲げ強度
が極端に低下することになる。これは例えば製
品となつた皮膜抵抗器をインサートマシンを用
いプリント基板に挿入する際に、皮膜抵抗器が
折れる原因となり、好ましくない。また、碍子
を深く削ることにより、アルミナなどからなる
碍子の粉塵が多量に発生することになるが、こ
の粉塵は人体に有害なばかりでなく、他の機械
の精密部に詰つたりして正常な機能を阻害する
要因となる。
ある程度以上強く切削砥石を皮膜抵抗器に押し
付けなければならず、そのために数十μm程度
の深い溝ができることになる。この様子を示し
たのが第7図であり、18は上述した深い溝で
ある。この第7図に示されるように皮膜抵抗器
1を構成する碍子19の表面に存在する抵抗皮
膜20の部分の厚みは、碍子19の表面粗さを
含め数μm以下である。したがつて、上記の深
い溝18のために抵抗器本体の機械的曲げ強度
が極端に低下することになる。これは例えば製
品となつた皮膜抵抗器をインサートマシンを用
いプリント基板に挿入する際に、皮膜抵抗器が
折れる原因となり、好ましくない。また、碍子
を深く削ることにより、アルミナなどからなる
碍子の粉塵が多量に発生することになるが、こ
の粉塵は人体に有害なばかりでなく、他の機械
の精密部に詰つたりして正常な機能を阻害する
要因となる。
(4) 切削砥石が摩耗して径が小さくなると、溝状
態が悪化したり、切り始めと切り終りのタイミ
ングのずれにより切り上り抵抗値がずれたりす
るため、カツタホルダーの位置調整が必要であ
り、生産性の低下を招くことになる。
態が悪化したり、切り始めと切り終りのタイミ
ングのずれにより切り上り抵抗値がずれたりす
るため、カツタホルダーの位置調整が必要であ
り、生産性の低下を招くことになる。
(5) 上記の第7図に示すように、溝のエツジが鋭
くなるため、製品搬送時などにおいて他の皮膜
抵抗器の抵抗皮膜や端子キヤツプのメツキを傷
付け易く、溝のエツジ自身も欠けて抵抗値が変
化したり、他の皮膜抵抗器の端子キヤツプのメ
ツキが抵抗皮膜に付着したりして電気的特性が
悪化する。
くなるため、製品搬送時などにおいて他の皮膜
抵抗器の抵抗皮膜や端子キヤツプのメツキを傷
付け易く、溝のエツジ自身も欠けて抵抗値が変
化したり、他の皮膜抵抗器の端子キヤツプのメ
ツキが抵抗皮膜に付着したりして電気的特性が
悪化する。
(6) チヤツクへの皮膜抵抗器のはさみ込みに失敗
し、偏心状態でチヤツキングして皮膜抵抗器が
偏心回転した場合は、切削砥石の刃先に衝撃が
加わり、刃の一部が欠ける原因となる。このよ
うにして刃の一部が欠けた場合は溝状態が著し
く悪化し、そのまま気づかずに生産を続けた場
合は不良品を大量に生産してしまうことにな
る。
し、偏心状態でチヤツキングして皮膜抵抗器が
偏心回転した場合は、切削砥石の刃先に衝撃が
加わり、刃の一部が欠ける原因となる。このよ
うにして刃の一部が欠けた場合は溝状態が著し
く悪化し、そのまま気づかずに生産を続けた場
合は不良品を大量に生産してしまうことにな
る。
(7) 切削砥石が一定以上摩耗したり、目つぶれを
起こした場合は、ドレツシングや交換が必要
で、その際に細かい調整を必要とし、生産性を
上げることに制約がある。
起こした場合は、ドレツシングや交換が必要
で、その際に細かい調整を必要とし、生産性を
上げることに制約がある。
そこで本発明は、上記の問題点を解決するため
に、経時変化の少ないカツタを用い、ほとんど抵
抗皮膜だけを削り取ることによつて、皮膜抵抗器
に与えるストレスや発生する粉塵を減らすように
するものである。
に、経時変化の少ないカツタを用い、ほとんど抵
抗皮膜だけを削り取ることによつて、皮膜抵抗器
に与えるストレスや発生する粉塵を減らすように
するものである。
問題点を解決するための手段
この問題点を解決するために本発明は、砥粒を
原料に添加またはその表面に接着してなる糸状の
研削物を用いて、皮膜抵抗器の抵抗皮膜を部分的
に削り落すことにより抵抗値調整を行うことを特
徴とするものである。
原料に添加またはその表面に接着してなる糸状の
研削物を用いて、皮膜抵抗器の抵抗皮膜を部分的
に削り落すことにより抵抗値調整を行うことを特
徴とするものである。
作 用
この構成によれば、糸状の研削物で抵抗皮膜を
部分的に削り落すようにしたため、皮膜抵抗器の
表面の浅い部分のみを削り取ればよく、削削物の
走行スピードも従来用いていた切削砥石の周速の
1/10程度で十分なことから、研削物の温度上昇は
ほとんどないため、抵抗器に熱的ストレスを与え
ることがない。また、溝の縁に細かい亀裂などの
機械的ストレスを残すこともない。これらのこと
から電気的特性が悪化することはなくなる。ま
た、研削物は皮膜抵抗器の表面から離れることな
く走行させることが容易にできるため、溝跳びが
生じることがなく、かつ研削物に与えるテンシヨ
ン、走行スピードおよび押し込み量を一定に制御
すれば、溝深さや溝幅などの溝状態は経時的に不
変となり、電気的特性は良好に保たれることとな
る。さらに、上述したように削り取られた溝が浅
いために、抵抗器本体の機械的曲げ強度が劣化せ
ず、インサートマシンでの基板への挿入時に衝撃
によつて製品が破損することもない。そして、皮
膜抵抗器の表面の浅い部分しか削らないため、碍
子はほとんど削られることがなく、これによつて
碍子の粉塵が極端に少ないものとなる。
部分的に削り落すようにしたため、皮膜抵抗器の
表面の浅い部分のみを削り取ればよく、削削物の
走行スピードも従来用いていた切削砥石の周速の
1/10程度で十分なことから、研削物の温度上昇は
ほとんどないため、抵抗器に熱的ストレスを与え
ることがない。また、溝の縁に細かい亀裂などの
機械的ストレスを残すこともない。これらのこと
から電気的特性が悪化することはなくなる。ま
た、研削物は皮膜抵抗器の表面から離れることな
く走行させることが容易にできるため、溝跳びが
生じることがなく、かつ研削物に与えるテンシヨ
ン、走行スピードおよび押し込み量を一定に制御
すれば、溝深さや溝幅などの溝状態は経時的に不
変となり、電気的特性は良好に保たれることとな
る。さらに、上述したように削り取られた溝が浅
いために、抵抗器本体の機械的曲げ強度が劣化せ
ず、インサートマシンでの基板への挿入時に衝撃
によつて製品が破損することもない。そして、皮
膜抵抗器の表面の浅い部分しか削らないため、碍
子はほとんど削られることがなく、これによつて
碍子の粉塵が極端に少ないものとなる。
実施例
以下、本発明の一実施例について第1図を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
第1図において、21は砥粒を原料に添加また
はその表面に接着してなる糸状の研削物としての
研摩糸で、例えばポリアミド系の合成高分子であ
るナイロン(デユポン社の商品名)の表面に炭化
ケイ素を接着したものである。22は抵抗皮膜を
その表面に被着させた円筒形の皮膜抵抗器、23
は上記皮膜抵抗器22の両端をつかみ回転させな
がら軸方向に送るチヤツク、24はモータなどの
駆動装置(図示せず)により所定のスピードで送
られる上記研摩糸21を上記皮膜抵抗器22の表
面に所定のテンシヨンを与えながら圧接し走行さ
せるための上下に配置されたガイドローラで、こ
のガイドローラ24の外周面には研摩糸21をそ
の周面に沿つて走行させるために溝(図示せず)
が設けられている。25は上記ガイドローラ24
を取付けてなるガイドローラホルダーで、このガ
イドローラホルダー25は上記研摩糸21を皮膜
抵抗器22に押し付けることができるように、皮
膜抵抗器22に対して前後方向に移動可能となつ
ている。
はその表面に接着してなる糸状の研削物としての
研摩糸で、例えばポリアミド系の合成高分子であ
るナイロン(デユポン社の商品名)の表面に炭化
ケイ素を接着したものである。22は抵抗皮膜を
その表面に被着させた円筒形の皮膜抵抗器、23
は上記皮膜抵抗器22の両端をつかみ回転させな
がら軸方向に送るチヤツク、24はモータなどの
駆動装置(図示せず)により所定のスピードで送
られる上記研摩糸21を上記皮膜抵抗器22の表
面に所定のテンシヨンを与えながら圧接し走行さ
せるための上下に配置されたガイドローラで、こ
のガイドローラ24の外周面には研摩糸21をそ
の周面に沿つて走行させるために溝(図示せず)
が設けられている。25は上記ガイドローラ24
を取付けてなるガイドローラホルダーで、このガ
イドローラホルダー25は上記研摩糸21を皮膜
抵抗器22に押し付けることができるように、皮
膜抵抗器22に対して前後方向に移動可能となつ
ている。
そして、皮膜抵抗器22をチヤツク23でつか
み、回転させながら軸方向に送ると共に、研摩糸
21に所定のテンシヨンを与えながら所定のスピ
ードでガイドローラ24に沿つて走行させてお
く。この状態でガイドローラ24が取付けられて
いるガイドローラホルダー25を皮膜抵抗器21
の方へ一定量移動させて、研摩糸21を皮膜抵抗
器22に押し付ける。これにより、研摩糸21は
抵抗皮膜をらせん状に削り落すことになり、皮膜
抵抗器22の抵抗値が調整される。
み、回転させながら軸方向に送ると共に、研摩糸
21に所定のテンシヨンを与えながら所定のスピ
ードでガイドローラ24に沿つて走行させてお
く。この状態でガイドローラ24が取付けられて
いるガイドローラホルダー25を皮膜抵抗器21
の方へ一定量移動させて、研摩糸21を皮膜抵抗
器22に押し付ける。これにより、研摩糸21は
抵抗皮膜をらせん状に削り落すことになり、皮膜
抵抗器22の抵抗値が調整される。
第2図はこのようにして抵抗値調整が行われた
皮膜抵抗器の切り溝の状態を示す図であり、抵抗
器表面に浅い溝26が施されており、この浅い溝
26はほぼ抵抗皮膜27だけを削り取り、碍子2
8の表面は浅く削り取られているだけである。
皮膜抵抗器の切り溝の状態を示す図であり、抵抗
器表面に浅い溝26が施されており、この浅い溝
26はほぼ抵抗皮膜27だけを削り取り、碍子2
8の表面は浅く削り取られているだけである。
また、上記の一実施例においては、皮膜抵抗器
22をその軸方向に送ることにより研摩糸21で
その皮膜抵抗器22上の上記抵抗皮膜27の一部
を削り取る場合について説明したが、これは研摩
糸21の方を皮膜抵抗器22の軸方向に移動させ
るようにしてもよく、さらには研摩糸21と皮膜
抵抗器22の両者を移動させるようにしてもよい
ものである。
22をその軸方向に送ることにより研摩糸21で
その皮膜抵抗器22上の上記抵抗皮膜27の一部
を削り取る場合について説明したが、これは研摩
糸21の方を皮膜抵抗器22の軸方向に移動させ
るようにしてもよく、さらには研摩糸21と皮膜
抵抗器22の両者を移動させるようにしてもよい
ものである。
以上のように本発明の抵抗値調整方法は、チヤ
ツク23によつて皮膜抵抗器22をつかみ、所定
のテンシヨンを与えられながら所定のスピードで
走行されている研摩糸21を皮膜抵抗器22に押
し付け、研摩糸21または皮膜抵抗器22のうち
の少なくとも一方をその皮膜抵抗器22の軸方向
に移動させることにより、皮膜抵抗器22上の任
意の部分の抵抗皮膜27を削り取つて抵抗値を調
整するという従来にはない新規な技術的手段であ
る。
ツク23によつて皮膜抵抗器22をつかみ、所定
のテンシヨンを与えられながら所定のスピードで
走行されている研摩糸21を皮膜抵抗器22に押
し付け、研摩糸21または皮膜抵抗器22のうち
の少なくとも一方をその皮膜抵抗器22の軸方向
に移動させることにより、皮膜抵抗器22上の任
意の部分の抵抗皮膜27を削り取つて抵抗値を調
整するという従来にはない新規な技術的手段であ
る。
第3図に本発明の他の実施例を示しており、図
において、送りカム29で軸方向に送られる左側
のチヤツク23と、バネ30で支えられた右側の
チヤツク23によつて皮膜抵抗器22をつかみ、
デイスク31と共に回転(角速度W2)させる。
大ギヤ32をデイスク31より少し遅く回転(角
速度度W1)させることによつて、小ギヤ33は
回転(角速度W3)し、皮膜抵抗器22は自転す
る。送りカム29によつてチヤツク23は押さ
れ、皮膜抵抗器22は軸方向に送られる。上記と
同様の機構をもつチヤツクを多数組設け、皮膜抵
抗器22を連続供給する。皮膜抵抗器22を収め
る谷をもつたデイスク31の山の部分には、研摩
糸21をガイドするための溝が設けられており、
それに沿つてガイドローラ24で駆動された研摩
糸21が走る。
において、送りカム29で軸方向に送られる左側
のチヤツク23と、バネ30で支えられた右側の
チヤツク23によつて皮膜抵抗器22をつかみ、
デイスク31と共に回転(角速度W2)させる。
大ギヤ32をデイスク31より少し遅く回転(角
速度度W1)させることによつて、小ギヤ33は
回転(角速度W3)し、皮膜抵抗器22は自転す
る。送りカム29によつてチヤツク23は押さ
れ、皮膜抵抗器22は軸方向に送られる。上記と
同様の機構をもつチヤツクを多数組設け、皮膜抵
抗器22を連続供給する。皮膜抵抗器22を収め
る谷をもつたデイスク31の山の部分には、研摩
糸21をガイドするための溝が設けられており、
それに沿つてガイドローラ24で駆動された研摩
糸21が走る。
ガイドローラ24によつて研摩糸21に適当な
張力を与える。
張力を与える。
以上の機構によつて研摩糸21は多数の皮膜抵
抗器22の皮膜を連続的にらせん状に溝切し、抵
抗値を調整することができる。
抗器22の皮膜を連続的にらせん状に溝切し、抵
抗値を調整することができる。
発明の効果
以上のように構成された本発明に係る皮膜抵抗
器の抵抗値調整方法により得られる効果は、下記
に述べる通りである。
器の抵抗値調整方法により得られる効果は、下記
に述べる通りである。
(1) 研摩糸(糸状の研削物)によつて皮膜抵抗器
の表面のほぼ抵抗皮膜だけ、すなわち浅い部分
のみを削り取ればよく、研摩糸の走行スピード
も従来用いていた切削砥石の周速の1/10程度
(ほぼ300m/分)で十分なことから、研削部の
温度上昇はほとんどない。
の表面のほぼ抵抗皮膜だけ、すなわち浅い部分
のみを削り取ればよく、研摩糸の走行スピード
も従来用いていた切削砥石の周速の1/10程度
(ほぼ300m/分)で十分なことから、研削部の
温度上昇はほとんどない。
このため、抵抗器に熱的ストレスを与えるこ
ともなく、抵抗値調整時の計測誤差を生じるこ
ともない。
ともなく、抵抗値調整時の計測誤差を生じるこ
ともない。
また、溝の縁に細かい亀裂などの機械的スト
レスを残すこともない。このことから電気的特
性が悪化することはなくなる。
レスを残すこともない。このことから電気的特
性が悪化することはなくなる。
(2) 研摩糸は皮膜抵抗器の表面から離れることな
く走行させることが容易にできるため、溝跳び
が生じることがなく、かつ研摩糸に与えるテン
シヨン、走行スピードおよび押し込み量を一定
に制御すれば、溝深さや溝幅などの溝状態は経
時的に不変となり、製品の電気的特性は良好に
保たれる。
く走行させることが容易にできるため、溝跳び
が生じることがなく、かつ研摩糸に与えるテン
シヨン、走行スピードおよび押し込み量を一定
に制御すれば、溝深さや溝幅などの溝状態は経
時的に不変となり、製品の電気的特性は良好に
保たれる。
(3) 皮膜抵抗器の抵抗値を調整するためには、抵
抗器表面の抵抗皮膜が存在する部分(厚み数μ
m)のみ削り取ればよいが、研摩糸を用いると
浅い溝の研削が上述したように容易である。こ
のように削り取られ溝が浅いため、抵抗器本体
の機械的曲げ強度が劣化せず、インサートマシ
ンでの基板への挿入時に衝撃によつて製品が破
損することもない。また、皮膜抵抗器の表面の
浅い部分しか削らないため、碍子はほとんど削
られることがなく、これによつて発生する碍子
の粉塵が極端に少ないものとなる。
抗器表面の抵抗皮膜が存在する部分(厚み数μ
m)のみ削り取ればよいが、研摩糸を用いると
浅い溝の研削が上述したように容易である。こ
のように削り取られ溝が浅いため、抵抗器本体
の機械的曲げ強度が劣化せず、インサートマシ
ンでの基板への挿入時に衝撃によつて製品が破
損することもない。また、皮膜抵抗器の表面の
浅い部分しか削らないため、碍子はほとんど削
られることがなく、これによつて発生する碍子
の粉塵が極端に少ないものとなる。
(4) 研摩糸が走行することによつて次々に新しい
部分が抵抗器表面に当たることになるため、研
摩糸の研削力は経時的に不変で溝状態が悪化す
ることはない。
部分が抵抗器表面に当たることになるため、研
摩糸の研削力は経時的に不変で溝状態が悪化す
ることはない。
(5) 第2図に示したように溝のエツジが鋭くなる
ことはないため、他の抵抗器を傷つけたり、溝
のエツジ自身が欠けたりしにくいことにより、
抵抗器の電気的特性の悪化が防げる。
ことはないため、他の抵抗器を傷つけたり、溝
のエツジ自身が欠けたりしにくいことにより、
抵抗器の電気的特性の悪化が防げる。
(6) 仮に、チヤツクへの皮膜抵抗器のはさみ込み
に失敗し、皮膜抵抗器が偏心回転した場合で
も、研摩糸は皮膜抵抗器の動きに合せて自由に
動けるため、研摩糸が破損することはない。
に失敗し、皮膜抵抗器が偏心回転した場合で
も、研摩糸は皮膜抵抗器の動きに合せて自由に
動けるため、研摩糸が破損することはない。
(7) 碍子の表面の浅い部分のみ削り取られること
から、研摩糸の摩耗は少なく、交換の際も研摩
糸のみを掛け換えるだけでよく、細かい調整を
必要としない。したがつて、上記5、6の点と
併せて生産性を高めることができる。
から、研摩糸の摩耗は少なく、交換の際も研摩
糸のみを掛け換えるだけでよく、細かい調整を
必要としない。したがつて、上記5、6の点と
併せて生産性を高めることができる。
第1図は本発明の一実施例による皮膜抵抗器の
抵抗値調整方法を示す斜視図、第2図は本発明の
方法によつて得られた切り溝の状態を示す抵抗器
表面の拡大断面図、第3図は本発明の他の実施例
による調整方法を示す斜視図、第4図は従来の皮
膜抵抗器の抵抗値調整方法を示す図、第5図は従
来方法において切削砥石を皮膜抵抗器に当てる機
構例を示す斜視図、第6図は従来方法において切
削砥石と皮膜抵抗器とが角度θをなしていること
を示す図、第7図は従来方法によつて得られた切
り溝の状態を示す抵抗器表面の拡大断面図であ
る。 21……研摩糸、22……皮膜抵抗器、23…
…チヤツク、24……ガイドローラ、25……ガ
イドローラホルダー、26……浅い溝、27……
抵抗皮膜、28……碍子。
抵抗値調整方法を示す斜視図、第2図は本発明の
方法によつて得られた切り溝の状態を示す抵抗器
表面の拡大断面図、第3図は本発明の他の実施例
による調整方法を示す斜視図、第4図は従来の皮
膜抵抗器の抵抗値調整方法を示す図、第5図は従
来方法において切削砥石を皮膜抵抗器に当てる機
構例を示す斜視図、第6図は従来方法において切
削砥石と皮膜抵抗器とが角度θをなしていること
を示す図、第7図は従来方法によつて得られた切
り溝の状態を示す抵抗器表面の拡大断面図であ
る。 21……研摩糸、22……皮膜抵抗器、23…
…チヤツク、24……ガイドローラ、25……ガ
イドローラホルダー、26……浅い溝、27……
抵抗皮膜、28……碍子。
Claims (1)
- 1 砥粒を原料に添加またはその表面に接着して
なる糸状の研削物を用いて、皮膜抵抗器の抵抗皮
膜を部分的に削り落すことにより抵抗値調整を行
うことを特徴とする皮膜抵抗器の抵抗値調整方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60006414A JPS61166005A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 皮膜抵抗器の抵抗値調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60006414A JPS61166005A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 皮膜抵抗器の抵抗値調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61166005A JPS61166005A (ja) | 1986-07-26 |
JPH0374007B2 true JPH0374007B2 (ja) | 1991-11-25 |
Family
ID=11637704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60006414A Granted JPS61166005A (ja) | 1985-01-17 | 1985-01-17 | 皮膜抵抗器の抵抗値調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61166005A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3023184A1 (en) | 2014-11-20 | 2016-05-25 | Meyer Burger AG | Method and device for cutting workpieces |
-
1985
- 1985-01-17 JP JP60006414A patent/JPS61166005A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3023184A1 (en) | 2014-11-20 | 2016-05-25 | Meyer Burger AG | Method and device for cutting workpieces |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61166005A (ja) | 1986-07-26 |
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