JPH05334820A - トラッキング・マスタ−ディスク - Google Patents
トラッキング・マスタ−ディスクInfo
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- JPH05334820A JPH05334820A JP16174892A JP16174892A JPH05334820A JP H05334820 A JPH05334820 A JP H05334820A JP 16174892 A JP16174892 A JP 16174892A JP 16174892 A JP16174892 A JP 16174892A JP H05334820 A JPH05334820 A JP H05334820A
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- JP
- Japan
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- track
- recording
- magnetic head
- frequency
- disk
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- Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な装置設備で安価に製作することがで
き、また、再生信号を適当な表示器で表示させ視覚によ
って磁気ディスクのズレ量を把握し、磁気ヘッド位置の
確認と調整を行なうことができるマスタ−ディスクを開
発すること。 【構成】 基準トラツクを中心としたトラック幅の異な
る複数の記録トラック22、23、24を設ける。そし
て、最も広いトラツク幅の記録トラック22に周波数f
1の調整用信号を記録した後、次に広いトラック幅の記
録トラック23に周波数f2の調整用信号を記録し、最
後に最も狭いトラック幅の記録トラック24に周波数f
3の調整用信号を記録したマスタ−ディスクとなってい
る。
き、また、再生信号を適当な表示器で表示させ視覚によ
って磁気ディスクのズレ量を把握し、磁気ヘッド位置の
確認と調整を行なうことができるマスタ−ディスクを開
発すること。 【構成】 基準トラツクを中心としたトラック幅の異な
る複数の記録トラック22、23、24を設ける。そし
て、最も広いトラツク幅の記録トラック22に周波数f
1の調整用信号を記録した後、次に広いトラック幅の記
録トラック23に周波数f2の調整用信号を記録し、最
後に最も狭いトラック幅の記録トラック24に周波数f
3の調整用信号を記録したマスタ−ディスクとなってい
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッドのトラッ
キングの位置調整、確認、その他、ホ−ムポジション調
整に使用するマスタ−ディスクに関し、例えば、電子ス
チルカメラに備えられたビデオフロッピ−ディスクのド
ライブ装置に利用して磁気ヘッドの走査位置を微調整す
るためのマスタ−ディスクに係る。
キングの位置調整、確認、その他、ホ−ムポジション調
整に使用するマスタ−ディスクに関し、例えば、電子ス
チルカメラに備えられたビデオフロッピ−ディスクのド
ライブ装置に利用して磁気ヘッドの走査位置を微調整す
るためのマスタ−ディスクに係る。
【0002】
【従来の技術】フロッピ−ディスクドライブ装置(以
下、FDD装置という)の磁気ヘッドは、磁気記録媒体
であるディスクの各トラックを正確にトラッキングする
ように予め位置調整される。
下、FDD装置という)の磁気ヘッドは、磁気記録媒体
であるディスクの各トラックを正確にトラッキングする
ように予め位置調整される。
【0003】8インチ、5.25インチディスクのFD
D装置の場合は、標準器を作りこの標準器にならって磁
気ヘッドを位置調整することが多いが、電子スチルカメ
ラに用いられる2インチビデオフロッピ−ディスクなど
では、予め作られたマスタ−ディスク(基準ディスク)
を使用して磁気ヘッド位置の確認や調整が行なわれてい
る。
D装置の場合は、標準器を作りこの標準器にならって磁
気ヘッドを位置調整することが多いが、電子スチルカメ
ラに用いられる2インチビデオフロッピ−ディスクなど
では、予め作られたマスタ−ディスク(基準ディスク)
を使用して磁気ヘッド位置の確認や調整が行なわれてい
る。
【0004】図6は、キャッツアイ・ディスクと呼ばれ
ているマスタ−ディスク10を示す。(第1従来例) このマスタ−ディスク10は、回転中心01より偏心さ
せた中心点02を有する同心円状の記録トラック11、
12が設けられている。これらトラック11、12には
適当な周波数の調整用信号が書き込まれている。
ているマスタ−ディスク10を示す。(第1従来例) このマスタ−ディスク10は、回転中心01より偏心さ
せた中心点02を有する同心円状の記録トラック11、
12が設けられている。これらトラック11、12には
適当な周波数の調整用信号が書き込まれている。
【0005】このマスタ−ディスク10をFDD装置に
セットして図示矢印方向にドライブすると、磁気ヘッド
13の位置にしたがった再生信号が出力される。
セットして図示矢印方向にドライブすると、磁気ヘッド
13の位置にしたがった再生信号が出力される。
【0006】この再生信号は、図7(A)〜(C)に示
すようになキャッツアイ状となる。磁気ヘッド13が正
確にトラッキングできるオン・トラック位置となってい
るときは、図7(A)のように同じ振幅の2つの出力波
形となる。
すようになキャッツアイ状となる。磁気ヘッド13が正
確にトラッキングできるオン・トラック位置となってい
るときは、図7(A)のように同じ振幅の2つの出力波
形となる。
【0007】磁気ヘッド13が外周側にズレてオフ・ト
ラックとなっているときは、図7(B)の出力波形とな
り、内周側にズレてオフ・トラックとなっているとき
は、図7(C)の出力波形となる。
ラックとなっているときは、図7(B)の出力波形とな
り、内周側にズレてオフ・トラックとなっているとき
は、図7(C)の出力波形となる。
【0008】このように、磁気ヘッド13がオフ・トラ
ックの場合には、出力波形の大きいa、bから、ズレの
方向とズレ量を判断し、磁気ヘッド13を位置調整す
る。なお、位置調整は磁気ヘッド13を移動駆動するス
テッピングモ−タを回転調整して行なわれる。
ックの場合には、出力波形の大きいa、bから、ズレの
方向とズレ量を判断し、磁気ヘッド13を位置調整す
る。なお、位置調整は磁気ヘッド13を移動駆動するス
テッピングモ−タを回転調整して行なわれる。
【0009】図8はバ−スト式のマスタ−ディスク14
を示す。(第2従来例)このマスタ−ディスク14は、
回転中心03を中心とする同心円状の2本のトラック1
5、16を有し、内側のトラック15の4等分位置には
調整用信号の記録部15a〜15dが、外側のトラック
16の4等分位置には調整用信号の記録部16a〜16
dが各々設けられている。なお、記録部15a〜15d
と記録部16a〜16dは、図示するように回転方向に
僅かな間隔が設けられている。
を示す。(第2従来例)このマスタ−ディスク14は、
回転中心03を中心とする同心円状の2本のトラック1
5、16を有し、内側のトラック15の4等分位置には
調整用信号の記録部15a〜15dが、外側のトラック
16の4等分位置には調整用信号の記録部16a〜16
dが各々設けられている。なお、記録部15a〜15d
と記録部16a〜16dは、図示するように回転方向に
僅かな間隔が設けられている。
【0010】このマスタ−ディスク14は、FDD装置
にセットして図示矢印方向にドライブすると、図9
(A)〜(C)に示す再生信号が出力される。
にセットして図示矢印方向にドライブすると、図9
(A)〜(C)に示す再生信号が出力される。
【0011】図9(A)は磁気ヘッド17がオン・トラ
ックとなっている場合の再生信号である。図9(B)は
磁気ヘッド17が外周側にズレてオフ・トラックとなっ
ているときの、図9(C)は磁気ヘッド17が内周側に
ズレてオフ・トラックとなっているときの再生信号であ
る。
ックとなっている場合の再生信号である。図9(B)は
磁気ヘッド17が外周側にズレてオフ・トラックとなっ
ているときの、図9(C)は磁気ヘッド17が内周側に
ズレてオフ・トラックとなっているときの再生信号であ
る。
【0012】したがって、図9(B)、(C)の再生信
号から磁気ヘッド17のズレ方向とズレ量とを判断して
位置調整することができる。
号から磁気ヘッド17のズレ方向とズレ量とを判断して
位置調整することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】第1従来例のマスタ−
ディスク10は、ディスクを偏心させて回転させるため
に専用の磁気記録装置が必要となる他、オフ・トラック
のディスクを高速回転させ、真円を描きながら調整用信
号を記録することになるため、その製作作業には非常に
困難を伴う。
ディスク10は、ディスクを偏心させて回転させるため
に専用の磁気記録装置が必要となる他、オフ・トラック
のディスクを高速回転させ、真円を描きながら調整用信
号を記録することになるため、その製作作業には非常に
困難を伴う。
【0014】また、偏心量△Xの誤差が拡大されてオフ
・トラック量に表われるので管理が困難である上、ディ
スクをチャッキングさせたときの偏心も加算されるの
で、正確な磁気ヘッド位置調整が難しい。
・トラック量に表われるので管理が困難である上、ディ
スクをチャッキングさせたときの偏心も加算されるの
で、正確な磁気ヘッド位置調整が難しい。
【0015】さらに、第1従来例のマスタ−ディスク1
0は、図7(B)、(C)に示すような2つの再生信号
の比を計算し、第2従来例のマスタ−ディスク14は、
図9(B)、(C)に示すような4つの再生信号各々の
比を計算して磁気ヘッドのズレ量を求めることになるた
め、磁気ヘッド位置調整に時間がかかり、FDD装置の
量産には必ずしも適当なマスタ−ディスクではない。
0は、図7(B)、(C)に示すような2つの再生信号
の比を計算し、第2従来例のマスタ−ディスク14は、
図9(B)、(C)に示すような4つの再生信号各々の
比を計算して磁気ヘッドのズレ量を求めることになるた
め、磁気ヘッド位置調整に時間がかかり、FDD装置の
量産には必ずしも適当なマスタ−ディスクではない。
【0016】本発明は上記した実情にかんがみ、簡単な
装置設備で安価に製作することができ、また、再生信号
を適当な表示器で表示させることで視覚によって磁気ヘ
ッドのズレ方向とズレ量とが把握できるようにしたマス
タ−ディスクを開発することを目的とする。
装置設備で安価に製作することができ、また、再生信号
を適当な表示器で表示させることで視覚によって磁気ヘ
ッドのズレ方向とズレ量とが把握できるようにしたマス
タ−ディスクを開発することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、第1発明として、基準トラックを中
心としたトラツク幅の異なる複数の記録トラックを有
し、かつ、最も広い幅の記録トラックから順次異なる周
波数の信号が調整用信号として記録されていることを特
徴とするトラッキング・マスタ−ディスクを提案する。
ため、本発明では、第1発明として、基準トラックを中
心としたトラツク幅の異なる複数の記録トラックを有
し、かつ、最も広い幅の記録トラックから順次異なる周
波数の信号が調整用信号として記録されていることを特
徴とするトラッキング・マスタ−ディスクを提案する。
【0018】また、第2発明として、基準トラックに複
数の記録パタ−ンを有し、一対の記録パタ−ンが、基準
トラックセンタ−から内外方向に延びた一対の記録パタ
−ンからなり、その他の記録パタ−ンが基準トラックセ
ンタ−からのズレ量を異なるようにして内外方向に延び
た各対の記録パタ−ンで形成されていることを特徴とす
るトラッキング・マスタ−ディスクを提案する。
数の記録パタ−ンを有し、一対の記録パタ−ンが、基準
トラックセンタ−から内外方向に延びた一対の記録パタ
−ンからなり、その他の記録パタ−ンが基準トラックセ
ンタ−からのズレ量を異なるようにして内外方向に延び
た各対の記録パタ−ンで形成されていることを特徴とす
るトラッキング・マスタ−ディスクを提案する。
【0019】
【作用】第1発明のマスタ−ディスクをFDD装置にセ
ットして再生動作させる。このとき、磁気ヘッドが基準
トラックに正確に合っていれば、この基準トラックを中
心とする最も狭い記録トラックの周波数信号のみが再生
信号として出力される。
ットして再生動作させる。このとき、磁気ヘッドが基準
トラックに正確に合っていれば、この基準トラックを中
心とする最も狭い記録トラックの周波数信号のみが再生
信号として出力される。
【0020】また、磁気ヘッドが基準トラックの内側或
いは外側にズレている場合は、そのブレ量に応じて決ま
る他のトラック幅の記録トラックより再生された周波数
信号が再生信号として出力される。
いは外側にズレている場合は、そのブレ量に応じて決ま
る他のトラック幅の記録トラックより再生された周波数
信号が再生信号として出力される。
【0021】この結果、出力される再生信号の周波数を
判別することにより、磁気ヘッドが正確なトラッキング
位置にあるか、ズレているかを判断することができる。
判別することにより、磁気ヘッドが正確なトラッキング
位置にあるか、ズレているかを判断することができる。
【0022】なお、実際には、周波数の判別は、スペク
トラムアナライザ−などで周波数分析を行ない、視覚で
再生信号の周波数を判別しながら磁気ヘッド位置を確認
し、また、調整することができる。
トラムアナライザ−などで周波数分析を行ない、視覚で
再生信号の周波数を判別しながら磁気ヘッド位置を確認
し、また、調整することができる。
【0023】第2発明のマスタ−ディスクは、FDD装
置にセットして再生動作させることによって、複数の記
録パタ−ンに応じた数の再生信号が出力される。
置にセットして再生動作させることによって、複数の記
録パタ−ンに応じた数の再生信号が出力される。
【0024】磁気ヘッドが基準トラックを正確にトラッ
キングする位置にあれば、記録パタ−ンの配列と磁気ヘ
ッドのヘッドギャップとの関係から、記録パタ−ンに比
例した再生信号が出力する。
キングする位置にあれば、記録パタ−ンの配列と磁気ヘ
ッドのヘッドギャップとの関係から、記録パタ−ンに比
例した再生信号が出力する。
【0025】また、磁気ヘッドがズレている場合には、
記録パタ−ンに対して磁気ヘッドのヘッドギャップが片
寄るために、磁気ヘッドのズレに応じて大小となる再生
信号が順次出力される。
記録パタ−ンに対して磁気ヘッドのヘッドギャップが片
寄るために、磁気ヘッドのズレに応じて大小となる再生
信号が順次出力される。
【0026】この結果、再生信号を適当な表示器によっ
て表示し、再生信号の表示パタ−ンを視認しながら磁気
ヘッド位置を確認し、また位置調整することができる。
て表示し、再生信号の表示パタ−ンを視認しながら磁気
ヘッド位置を確認し、また位置調整することができる。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1は第1発明に係るマスタ−ディスクの要
部構成図である。この図において、20はディスク面、
21は基準トラックの中心線を示し、この実施例ではト
ラック幅が大、中、小の3つの記録トラック22、2
3、24を設けた一例を示している。
説明する。図1は第1発明に係るマスタ−ディスクの要
部構成図である。この図において、20はディスク面、
21は基準トラックの中心線を示し、この実施例ではト
ラック幅が大、中、小の3つの記録トラック22、2
3、24を設けた一例を示している。
【0028】記録トラック22、23、24は、トラツ
ク幅が最も広い記録トラック22を最初に記録し、その
後、トラツク幅が次に広い記録トラック23を記録し、
最後にトラック幅が最も狭い記録トラック24を記録す
る。
ク幅が最も広い記録トラック22を最初に記録し、その
後、トラツク幅が次に広い記録トラック23を記録し、
最後にトラック幅が最も狭い記録トラック24を記録す
る。
【0029】また、記録トラック22には周波数f1の
調整用信号を、記録トラック23には周波数f2の調整
用信号を、記録トラック24には周波数f3の調整用信
号を各々記録する。
調整用信号を、記録トラック23には周波数f2の調整
用信号を、記録トラック24には周波数f3の調整用信
号を各々記録する。
【0030】このように構成したマスタ−ディスクを使
用してFDD装置の磁気ヘッドを位置調整すると、磁気
ヘッドが基準トラックをトラッキングすれば、周波数f
3の再生信号のみが出力され、磁気ヘッドがズレている
場合は、周波数f2、f3、或いは、周波数f1、f
2、f3の再生信号が出力される。
用してFDD装置の磁気ヘッドを位置調整すると、磁気
ヘッドが基準トラックをトラッキングすれば、周波数f
3の再生信号のみが出力され、磁気ヘッドがズレている
場合は、周波数f2、f3、或いは、周波数f1、f
2、f3の再生信号が出力される。
【0031】したがって、再生信号の周波数から磁気ヘ
ッドのズレ量を判断して位置調整する。具体的には、ス
ペクトラムアナライザ−を使用して周波数分析すれば、
再生信号の周波数を視覚で確認しながら位置調整するこ
とができる。
ッドのズレ量を判断して位置調整する。具体的には、ス
ペクトラムアナライザ−を使用して周波数分析すれば、
再生信号の周波数を視覚で確認しながら位置調整するこ
とができる。
【0032】一方、上記したマスタ−ディスクは、従来
から使用されているFDD装置と、このFDD装置のヘ
ッドキャリッジを移動させるステッピングモ−タを所定
のシ−ケンスで駆動させるドライバ−(シ−ケンサ−)
と、周波数f1、f2、f3の調整用信号を発生させる
信号発生器とによって製作することができる。
から使用されているFDD装置と、このFDD装置のヘ
ッドキャリッジを移動させるステッピングモ−タを所定
のシ−ケンスで駆動させるドライバ−(シ−ケンサ−)
と、周波数f1、f2、f3の調整用信号を発生させる
信号発生器とによって製作することができる。
【0033】すなわち、フロッピ−ディスクをFDD装
置に収納させた後に、ヘッドキャリッジを移動させて磁
気ヘッドを基準トラックの位置まで移動させる。そし
て、フロッピ−ディスクを回転させると共に、基準トラ
ックの横切方向に磁気ヘッドを振動させて信号発生器か
らの調整用信号を記録させる。
置に収納させた後に、ヘッドキャリッジを移動させて磁
気ヘッドを基準トラックの位置まで移動させる。そし
て、フロッピ−ディスクを回転させると共に、基準トラ
ックの横切方向に磁気ヘッドを振動させて信号発生器か
らの調整用信号を記録させる。
【0034】磁気ヘッドの振動は、ドライバ−によって
ステッピングモ−タのA相、B相に図2に示す電流パル
スを与えることによって行なう。
ステッピングモ−タのA相、B相に図2に示す電流パル
スを与えることによって行なう。
【0035】つまり、ステッピングモ−タの第2ステッ
プで磁気ヘッドが基準トラック位置にあると仮定する
と、第3ステップでは磁気ヘッドが次のトラックに移る
ので、B相をHighパルスとする。次に、B相をLo
wパルスに戻すと、ステッピングモ−タが第2ステップ
に戻るので、磁気ヘッドが基準トラックに戻る。
プで磁気ヘッドが基準トラック位置にあると仮定する
と、第3ステップでは磁気ヘッドが次のトラックに移る
ので、B相をHighパルスとする。次に、B相をLo
wパルスに戻すと、ステッピングモ−タが第2ステップ
に戻るので、磁気ヘッドが基準トラックに戻る。
【0036】磁気ヘッドを上記とは反対側に移動させる
には、B相をそのままとしてA相をLowパルスとすれ
ば、ステッピングモ−タが第1ステップとなり、磁気ヘ
ッドが反対側のトラックに移動する。次に、A相をHi
ghパルスにすると、ステッピングモ−タが第2ステッ
プに戻り、磁気ヘッドが基準トラックに戻る。
には、B相をそのままとしてA相をLowパルスとすれ
ば、ステッピングモ−タが第1ステップとなり、磁気ヘ
ッドが反対側のトラックに移動する。次に、A相をHi
ghパルスにすると、ステッピングモ−タが第2ステッ
プに戻り、磁気ヘッドが基準トラックに戻る。
【0037】上記の動作を繰返すことにより、磁気ヘッ
ドが基準トラックを横切るように振動する。そして、こ
の振動の振幅はステッピングモ−タに給電する電流パル
ス周波数(励起周波数)に反比例し、周波数が高いほど
振幅が小さく、ある周波数以上ではヘッドキャリッジが
ステッピングモ−タに追随しなくなり、振幅がほとんど
零となる。
ドが基準トラックを横切るように振動する。そして、こ
の振動の振幅はステッピングモ−タに給電する電流パル
ス周波数(励起周波数)に反比例し、周波数が高いほど
振幅が小さく、ある周波数以上ではヘッドキャリッジが
ステッピングモ−タに追随しなくなり、振幅がほとんど
零となる。
【0038】したがって、最初に低い周波数の電流パル
スでステッピングモ−タを駆動させ、磁気ヘッドを大き
い振幅で振動させながら、周波数f1の調整用信号を記
録する。この動作で記録トラック22が形成される。
スでステッピングモ−タを駆動させ、磁気ヘッドを大き
い振幅で振動させながら、周波数f1の調整用信号を記
録する。この動作で記録トラック22が形成される。
【0039】次に、上記より高い周波数の電流パルスで
ステッピングモ−タを駆動させ、周波数f2の調整用信
号を記録する。この動作で記録トラック23が形成され
る。
ステッピングモ−タを駆動させ、周波数f2の調整用信
号を記録する。この動作で記録トラック23が形成され
る。
【0040】最後に、さらに高い周波数の電流パルスで
ステッピングモ−タを駆動させ、磁気ヘッドをほとんど
振動させない状態で、周波数f3の調整用信号を記録す
る。この動作で記録トラック24が形成される。このよ
うにすると、記録トラック24が基準トラックと同じト
ラック幅となる。
ステッピングモ−タを駆動させ、磁気ヘッドをほとんど
振動させない状態で、周波数f3の調整用信号を記録す
る。この動作で記録トラック24が形成される。このよ
うにすると、記録トラック24が基準トラックと同じト
ラック幅となる。
【0041】上記のように製作したマスタ−ディスク
は、ギャップ幅の違う磁気ヘッドで順次重ね書きしたよ
うな調整用信号が記録され、記録トラック22、23、
24が形成される。なお、記録トラック23、24を形
成する場合に、磁気ヘッドの振動幅については、前に記
録された信号を消去するようにしてもよい。
は、ギャップ幅の違う磁気ヘッドで順次重ね書きしたよ
うな調整用信号が記録され、記録トラック22、23、
24が形成される。なお、記録トラック23、24を形
成する場合に、磁気ヘッドの振動幅については、前に記
録された信号を消去するようにしてもよい。
【0042】図3は第2発明に係るマスタ−ディスクの
記録パタ−ンを示す要部構成図である。なお、このよう
な記録パタ−ンは基準トラックの数箇所に設ける。
記録パタ−ンを示す要部構成図である。なお、このよう
な記録パタ−ンは基準トラックの数箇所に設ける。
【0043】図示する如く、基準トラック25のトラッ
ク幅を6等分に細分化し、細分化した各々の位置にした
がってバ−状の記録パタ−ンA〜Fが設けてある。な
お、細分化した各幅は10μmとし、また、記録パタ−
ンA〜Fのトラック幅は60μmとし基準トラックを横
切るようになっている。
ク幅を6等分に細分化し、細分化した各々の位置にした
がってバ−状の記録パタ−ンA〜Fが設けてある。な
お、細分化した各幅は10μmとし、また、記録パタ−
ンA〜Fのトラック幅は60μmとし基準トラックを横
切るようになっている。
【0044】記録パタ−ンA、Bは基準トラック25の
センタ−25aよりトラック内外方向に延ばした一対の
パタ−ン、記録パタ−ンC、Dはセンタ−25aを通り
過ぎた第1の細分化位置よりトラック内外方向に延ばし
た一対のパタ−ン、記録パタ−ンE、Fはセンタ−25
aを通り過ぎた第2の細分化位置よりトラック内外方向
に延ばした一対のパタ−ンとなっている。
センタ−25aよりトラック内外方向に延ばした一対の
パタ−ン、記録パタ−ンC、Dはセンタ−25aを通り
過ぎた第1の細分化位置よりトラック内外方向に延ばし
た一対のパタ−ン、記録パタ−ンE、Fはセンタ−25
aを通り過ぎた第2の細分化位置よりトラック内外方向
に延ばした一対のパタ−ンとなっている。
【0045】このように構成したマスタ−ディスクをF
DD装置に収納し、図示矢印方向に回転すると、磁気ヘ
ッド位置に応じて図5に示すような再生信号が出力す
る。
DD装置に収納し、図示矢印方向に回転すると、磁気ヘ
ッド位置に応じて図5に示すような再生信号が出力す
る。
【0046】図4は磁気ヘッドのズレを想定して描いた
動作説明図で、26−aは磁気ヘッドが基準トラック2
5の位置にあるばあい、26−b、26−cは磁気ヘッ
ドが基準トラック25の外側にズレている場合、26−
d、26−eは磁気ヘッドが基準トラック25の内側に
ズレている場合を各々示している。
動作説明図で、26−aは磁気ヘッドが基準トラック2
5の位置にあるばあい、26−b、26−cは磁気ヘッ
ドが基準トラック25の外側にズレている場合、26−
d、26−eは磁気ヘッドが基準トラック25の内側に
ズレている場合を各々示している。
【0047】図5の(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)は、磁気ヘッドが26−a、26−b、26−
c、26−d、26−eの各位置にあるときに出力され
る再生信号の波形図である。なお、a〜fは記録パタ−
ンA〜Fに対応する出力波形である。この再生信号は適
当なディスプレ−によって表示させることができるか
ら、表示波形から磁気ヘッドのズレ方向とズレ量とが判
断でき、この判断にしたがって位置調整することができ
る。例えば、aとb、cとd、eとfの出力波形の比か
ら磁気ヘッドのズレ量を正確に把握することができる。
(E)は、磁気ヘッドが26−a、26−b、26−
c、26−d、26−eの各位置にあるときに出力され
る再生信号の波形図である。なお、a〜fは記録パタ−
ンA〜Fに対応する出力波形である。この再生信号は適
当なディスプレ−によって表示させることができるか
ら、表示波形から磁気ヘッドのズレ方向とズレ量とが判
断でき、この判断にしたがって位置調整することができ
る。例えば、aとb、cとd、eとfの出力波形の比か
ら磁気ヘッドのズレ量を正確に把握することができる。
【0048】また、この実施例のマスタ−ディスクは、
記録パタ−ンA〜Fに偏心を伴わず、位置を変化させる
だけでよいので製作が容易となり、その上、記録パタ−
ンA〜Fの時間軸精度がトラツキング精度に影響しない
ので、PGパルスを基準信号として制御するだけでよ
い。
記録パタ−ンA〜Fに偏心を伴わず、位置を変化させる
だけでよいので製作が容易となり、その上、記録パタ−
ンA〜Fの時間軸精度がトラツキング精度に影響しない
ので、PGパルスを基準信号として制御するだけでよ
い。
【0049】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係るマスタ−デ
ィスクは、再生信号の出力状態を直接に視認して磁気ヘ
ッド位置のズレ方向とズレ量とを判断し、ヘッド位置の
確認と調整とを行なうことができる。この結果、磁気ヘ
ッド位置の調整が簡単となると共に調整時間が早くな
り、FDD装置の量産に適するマスタ−ディスクとな
る。
ィスクは、再生信号の出力状態を直接に視認して磁気ヘ
ッド位置のズレ方向とズレ量とを判断し、ヘッド位置の
確認と調整とを行なうことができる。この結果、磁気ヘ
ッド位置の調整が簡単となると共に調整時間が早くな
り、FDD装置の量産に適するマスタ−ディスクとな
る。
【0050】また、本発明のマスタ−ディスクは、高精
度で高価な製造設備を要せずに簡便な手段で製作できる
ので、ロ−コスト化に極めて有利なマスタ−ディスクが
提供できる。
度で高価な製造設備を要せずに簡便な手段で製作できる
ので、ロ−コスト化に極めて有利なマスタ−ディスクが
提供できる。
【図1】第1発明の一実施例を示すマスタ−ディスクの
要部構成図である。
要部構成図である。
【図2】FDD装置のステッピングモ−タに与える電流
パルスを示す波形図である。
パルスを示す波形図である。
【図3】第2発明の一実施例を示すマスタ−ディスクの
要部構成図である。
要部構成図である。
【図4】磁気ヘッドのズレを想定して描いた動作説明図
である。
である。
【図5】第2発明のマスタ−ディスクによって出力され
た再生信号波形図である。
た再生信号波形図である。
【図6】第1従来例として示したマスタ−ディスクの正
面図である。
面図である。
【図7】第1従来例のマスタ−ディスクを再生すること
により出力される波形図で、図7(A)は磁気ヘッドが
基準トラック位置にあるときの波形図、図7(B)、
(C)は磁気ヘッドがズレているときの波形図である。
により出力される波形図で、図7(A)は磁気ヘッドが
基準トラック位置にあるときの波形図、図7(B)、
(C)は磁気ヘッドがズレているときの波形図である。
【図8】第2従来例として示したマスタ−ディスクの正
面図である。
面図である。
【図9】第2従来例のマスタ−ディスクを再生すること
により出力される波形図で、図9(A)は磁気ヘッドが
基準トラック位置にあるときの波形図、図9(B)、
(C)は磁気ヘッドがズレているときの波形図である。
により出力される波形図で、図9(A)は磁気ヘッドが
基準トラック位置にあるときの波形図、図9(B)、
(C)は磁気ヘッドがズレているときの波形図である。
20 ディスク面 22、23、24 記録トラック 25 基準トラック A、B、C、D、E、F 記録パタ−ン 26−a、26−b、26−c、26−d、26−e
磁気ヘッド位置
磁気ヘッド位置
Claims (2)
- 【請求項1】 基準トラックを中心としたトラツク幅の
異なる複数の記録トラックを有し、かつ、最も広い幅の
記録トラックから順次異なる周波数の信号が調整用信号
として記録されていることを特徴とするトラッキング・
マスタ−ディスク。 - 【請求項2】 基準トラックに複数の記録パタ−ンを有
し、一対の記録パタ−ンが、基準トラックセンタ−から
内外方向に延びた一対の記録パタ−ンからなり、その他
の記録パタ−ンが基準トラックセンタ−からのズレ量を
異なるようにして内外方向に延びた各対の記録パタ−ン
で形成されていることを特徴とするトラッキング・マス
タ−ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16174892A JPH05334820A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | トラッキング・マスタ−ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16174892A JPH05334820A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | トラッキング・マスタ−ディスク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05334820A true JPH05334820A (ja) | 1993-12-17 |
Family
ID=15741141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16174892A Pending JPH05334820A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | トラッキング・マスタ−ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05334820A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6682671B1 (en) | 2000-05-18 | 2004-01-27 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Method of manufacturing fiber-reinforced structures incorporating recycled carpet fibers |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP16174892A patent/JPH05334820A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6682671B1 (en) | 2000-05-18 | 2004-01-27 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army | Method of manufacturing fiber-reinforced structures incorporating recycled carpet fibers |
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