JP2502480B2 - 回転ヘッド型再生装置 - Google Patents
回転ヘッド型再生装置Info
- Publication number
- JP2502480B2 JP2502480B2 JP6258001A JP25800194A JP2502480B2 JP 2502480 B2 JP2502480 B2 JP 2502480B2 JP 6258001 A JP6258001 A JP 6258001A JP 25800194 A JP25800194 A JP 25800194A JP 2502480 B2 JP2502480 B2 JP 2502480B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- information
- heads
- deviation information
- head type
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転ヘッド型再生装置、
特に複数の回転ヘッドにより順次記録トラックをトレー
スして記録信号の再生を行う装置に関するものである。
特に複数の回転ヘッドにより順次記録トラックをトレー
スして記録信号の再生を行う装置に関するものである。
【0002】更に詳しくは、この種の装置のトラッキン
グの改良に関するものである。
グの改良に関するものである。
【0003】
【従来の技術】一般にこの種の装置において、トラッキ
ング制御はテープ状記録媒体をその長手方向に移送する
移送手段を制御することによって行っていた。
ング制御はテープ状記録媒体をその長手方向に移送する
移送手段を制御することによって行っていた。
【0004】また、一方回転ヘッドをバイモルフ等の電
気機械変換素子上に設ける等して、その回転面と交差す
る方向に変位させ、記録時と異なる速度でテープ状記録
媒体を移送しつつ再生する(以下変速再生と称す)場合
でも常に回転ヘッドをオントラックさせる手段が近年用
いられている。
気機械変換素子上に設ける等して、その回転面と交差す
る方向に変位させ、記録時と異なる速度でテープ状記録
媒体を移送しつつ再生する(以下変速再生と称す)場合
でも常に回転ヘッドをオントラックさせる手段が近年用
いられている。
【0005】以下、本明細書では前述の如き機能を有す
る回転2ヘッドヘリカルスキャンタイプのビデオテープ
レコーダ(VTR)を例にとって説明する。
る回転2ヘッドヘリカルスキャンタイプのビデオテープ
レコーダ(VTR)を例にとって説明する。
【0006】一般に回転2ヘッド方式のVTRにおい
て、2つの回転ヘッドの回転面と垂直方向に対する位置
(以下単にヘッド高さと称す)を完全に一致させること
は難しい。
て、2つの回転ヘッドの回転面と垂直方向に対する位置
(以下単にヘッド高さと称す)を完全に一致させること
は難しい。
【0007】特に、変位手段によりヘッド高さ方向に変
位可能な2つの回転ヘッドの高さは一般にずれを生じ
る。すなわち、変位手段としては一般にバイモルフ板を
用いるが、このバイモルフ板はいわゆる残留変位特性を
有している。
位可能な2つの回転ヘッドの高さは一般にずれを生じ
る。すなわち、変位手段としては一般にバイモルフ板を
用いるが、このバイモルフ板はいわゆる残留変位特性を
有している。
【0008】図1はバイモルフ板の残留変位特性を説明
するための図である。
するための図である。
【0009】図1Aに示すようにt0で示す時点におい
て、バイモルフ板に電圧を印加し始め、t1に示す時点に
おいて印加電圧を0[V]としたとしても、図1Bに示
す如くバイモルフは元の位置に復帰せず、δ1 だけ残留
変位を残す。
て、バイモルフ板に電圧を印加し始め、t1に示す時点に
おいて印加電圧を0[V]としたとしても、図1Bに示
す如くバイモルフは元の位置に復帰せず、δ1 だけ残留
変位を残す。
【0010】また、バイモルフ板は経時変化により先端
部分が下がって来るため、テープに対する初期のヘッド
高さが下がって来る。これらの原因によりバイモルフ板
に取り付けられたヘッドの相対的な高さがずれてしま
う。
部分が下がって来るため、テープに対する初期のヘッド
高さが下がって来る。これらの原因によりバイモルフ板
に取り付けられたヘッドの相対的な高さがずれてしま
う。
【0011】
【発明が解決しようとしている課題】従来のVTRにお
いてはトラッキング制御の方法として、記録時テープ端
部にコントロール信号を記録しておき、これを再生する
ことによってトラッキングずれ情報を得ていた。
いてはトラッキング制御の方法として、記録時テープ端
部にコントロール信号を記録しておき、これを再生する
ことによってトラッキングずれ情報を得ていた。
【0012】しかしながらこの方法ではヘッドの高さず
れに伴うトラックずれ情報は全く得られない。
れに伴うトラックずれ情報は全く得られない。
【0013】これに対して後述する如きパイロット信号
をビデオ信号に重畳して記録しておき、これを再生する
ことによってトラックずれ情報を得るトラッキング方法
ではヘッドの高さずれに伴うトラックずれ情報も得るこ
とができる。
をビデオ信号に重畳して記録しておき、これを再生する
ことによってトラックずれ情報を得るトラッキング方法
ではヘッドの高さずれに伴うトラックずれ情報も得るこ
とができる。
【0014】ところが、2つのヘッドの相対的な高さず
れに基づくトラックずれの情報は、一般にヘッドの切り
換え毎等の短期間に集中するため、キャプスタンによる
制御では追従できない。
れに基づくトラックずれの情報は、一般にヘッドの切り
換え毎等の短期間に集中するため、キャプスタンによる
制御では追従できない。
【0015】そこでトラックずれ情報に基づくトラッキ
ング制御信号でバイモルフを直接制御する方法が考えら
れる。この方法によれはヘッドの相対的な高さずれや記
録トラックの曲がりに追従できる。
ング制御信号でバイモルフを直接制御する方法が考えら
れる。この方法によれはヘッドの相対的な高さずれや記
録トラックの曲がりに追従できる。
【0016】しかしながらこの方法ではキャプスタンの
制御は速度制御のみとなり、フィードバックがないた
め、時が経つにつれてヘッドと記録トラックとの位相ず
れが大きくなり、ついにはバイモルフの制御範囲を越え
てしまうことになる。
制御は速度制御のみとなり、フィードバックがないた
め、時が経つにつれてヘッドと記録トラックとの位相ず
れが大きくなり、ついにはバイモルフの制御範囲を越え
てしまうことになる。
【0017】またこのトラッキング制御信号をそのまま
キャプスタン制御系にも、バイモルフ制御系にも供給す
る方法も考えられる。しかしこの方法によればバイモル
フとキャプスタンモータの応答速度の差により制御系が
発振してしまい、トラッキングがうまく行われない。
キャプスタン制御系にも、バイモルフ制御系にも供給す
る方法も考えられる。しかしこの方法によればバイモル
フとキャプスタンモータの応答速度の差により制御系が
発振してしまい、トラッキングがうまく行われない。
【0018】そのため従来この種の装置では、一方のヘ
ッドが正確なトラッキングを行っても、他方のヘッドは
オフトラックするという欠点があった。
ッドが正確なトラッキングを行っても、他方のヘッドは
オフトラックするという欠点があった。
【0019】前記課題を考慮して、本発明は、前述の如
き従来のトラッキングにおける欠点を削除し、複数のヘ
ッドが常にオントラックするようにし、かつ安定した制
御の行える回転ヘッド型再生装置を提供することを目的
とする。
き従来のトラッキングにおける欠点を削除し、複数のヘ
ッドが常にオントラックするようにし、かつ安定した制
御の行える回転ヘッド型再生装置を提供することを目的
とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】従来抱えている課題を解
決し、前記目的を達成するため、本発明は、情報信号に
重畳してパイロット信号が記録されている記録トラック
が形成されたテープ状記録媒体を複数の回転ヘッドによ
ってトレースすることにより前記情報信号を再生する装
置であって、前記テープ状記録媒体をその長手方向に移
送する移送手段と、前記複数の回転ヘッドをそれぞれ回
転面に直交する方向に変位させる複数の変位手段と、前
記回転ヘッドにより再生されたパイロット信号を用いて
前記複数の回転ヘッドのトラッキングずれ情報を得る手
段と、前記トラッキングずれ情報の低周波成分を抽出す
る手段と、前記トラッキングずれ情報の高周波成分を抽
出する手段と、前記トラッキングずれ情報の低周波成分
を用いて前記移送手段を制御する移送制御手段と、前記
トラッキングずれ情報の高周波成分を用いて前記複数の
変位手段の少なくとも1つを制御する変位制御手段とを
備えて構成されている。
決し、前記目的を達成するため、本発明は、情報信号に
重畳してパイロット信号が記録されている記録トラック
が形成されたテープ状記録媒体を複数の回転ヘッドによ
ってトレースすることにより前記情報信号を再生する装
置であって、前記テープ状記録媒体をその長手方向に移
送する移送手段と、前記複数の回転ヘッドをそれぞれ回
転面に直交する方向に変位させる複数の変位手段と、前
記回転ヘッドにより再生されたパイロット信号を用いて
前記複数の回転ヘッドのトラッキングずれ情報を得る手
段と、前記トラッキングずれ情報の低周波成分を抽出す
る手段と、前記トラッキングずれ情報の高周波成分を抽
出する手段と、前記トラッキングずれ情報の低周波成分
を用いて前記移送手段を制御する移送制御手段と、前記
トラッキングずれ情報の高周波成分を用いて前記複数の
変位手段の少なくとも1つを制御する変位制御手段とを
備えて構成されている。
【0021】
【作用】本発明はこのように構成したので、安定したト
ラッキング制御を行うことができ、良好な再生信号を得
ることが可能になる。
ラッキング制御を行うことができ、良好な再生信号を得
ることが可能になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。
【0023】図2は本発明の一実施例としてのVTRの
再生系の主要構成を示す図である。
再生系の主要構成を示す図である。
【0024】1,2はビデオヘッドであり、それぞれバ
イモルフ3,4の自由端に取り付けられており、該バイ
モルフ3,4の他端にはそれぞれ回転ドラム5に取り付
けられている。6は回転ドラム5を矢印a方向に回転さ
せるドラムモータ、7はモータ6の回転位相を検出する
ための回転位相検出器である。回転位相検出器7から出
力される回転位相検出パルス(ドラムPG)は、ドラム
モータ6を制御するためのドラムサーボ回路8に供給さ
れ、回転ドラム5の回転を制御する。
イモルフ3,4の自由端に取り付けられており、該バイ
モルフ3,4の他端にはそれぞれ回転ドラム5に取り付
けられている。6は回転ドラム5を矢印a方向に回転さ
せるドラムモータ、7はモータ6の回転位相を検出する
ための回転位相検出器である。回転位相検出器7から出
力される回転位相検出パルス(ドラムPG)は、ドラム
モータ6を制御するためのドラムサーボ回路8に供給さ
れ、回転ドラム5の回転を制御する。
【0025】一方、磁気テープ9はキャプスタン10と
不図示のピンチローラにより矢印bの方向に駆動され
る。キャプスタンモータ11にはキャプスタンモータ1
1の回転に関連した周波数信号を発生する周波数発電機
12が設けられており、その出力(キャプスタンFG)
はキャプスタンサーボ回路13及びパターン発生回路1
4に供給される。
不図示のピンチローラにより矢印bの方向に駆動され
る。キャプスタンモータ11にはキャプスタンモータ1
1の回転に関連した周波数信号を発生する周波数発電機
12が設けられており、その出力(キャプスタンFG)
はキャプスタンサーボ回路13及びパターン発生回路1
4に供給される。
【0026】磁気テープ9よりヘッド1,2で再生され
た信号はそれぞれ映像信号処理回路15に供給され、映
像信号が周知の再生信号処理を受けた後、出力端子15
aより出力される。
た信号はそれぞれ映像信号処理回路15に供給され、映
像信号が周知の再生信号処理を受けた後、出力端子15
aより出力される。
【0027】ヘッド1,2で再生された信号は、一方、
トラッキング制御回路16に入力され、該回路16でト
ラッキング制御信号を得る。トラッキング制御信号は後
述するように2つのヘッドの高さずれに関する情報分
と、該高さずれ情報を含まない情報分とに分離される。
そして高さずれ情報は加算回路17に供給され、該高さ
ずれ情報を含まない情報分はキャプスタンサーボ回路1
3に供給される。キャプスタンサーボ回路13はキャプ
スタンモータ11を制御駆動する。
トラッキング制御回路16に入力され、該回路16でト
ラッキング制御信号を得る。トラッキング制御信号は後
述するように2つのヘッドの高さずれに関する情報分
と、該高さずれ情報を含まない情報分とに分離される。
そして高さずれ情報は加算回路17に供給され、該高さ
ずれ情報を含まない情報分はキャプスタンサーボ回路1
3に供給される。キャプスタンサーボ回路13はキャプ
スタンモータ11を制御駆動する。
【0028】パターン発生回路14は、後述する如くキ
ャプスタン10の回転、つまりテープ9の移送速度に応
じて記録トラックとヘッドのトレース軌跡のズレに対応
したバイモルフ3,4を制御駆動するための信号を発生
する。
ャプスタン10の回転、つまりテープ9の移送速度に応
じて記録トラックとヘッドのトレース軌跡のズレに対応
したバイモルフ3,4を制御駆動するための信号を発生
する。
【0029】加算回路17では前述のパターン発生回路
14の出力信号にこの2つのヘッドの相対高さずれに対
応した信号を加算しており、加算回路17の出力に応じ
てバイモルフ駆動回路18はバイモルフ3,4を駆動す
る。
14の出力信号にこの2つのヘッドの相対高さずれに対
応した信号を加算しており、加算回路17の出力に応じ
てバイモルフ駆動回路18はバイモルフ3,4を駆動す
る。
【0030】次に、前述のトラッキング制御信号を得る
方法について更に詳細に説明する。
方法について更に詳細に説明する。
【0031】図3はトラッキング制御信号を得るための
パイロット信号の記録パターンを示す図である。
パイロット信号の記録パターンを示す図である。
【0032】図3に示すように、磁気テープ9上に異な
る周波数を有する4種類のパイロット信号(例えばf1
=102kHz,f2 =119kHz,f3 =148k
Hz,f4 =165kHz)を記録トラック毎にf1 ,
f2 ,f3 ,f4 の順に映像信号と重畳して記録する。
る周波数を有する4種類のパイロット信号(例えばf1
=102kHz,f2 =119kHz,f3 =148k
Hz,f4 =165kHz)を記録トラック毎にf1 ,
f2 ,f3 ,f4 の順に映像信号と重畳して記録する。
【0033】
【表1】
【0034】再生されたパイロット信号には表1に示す
如く両隣接トラックよりのクロストーク信号が含まれ
る。この信号に当該再生トラックに重畳されているパイ
ロット信号と同一周波数の信号を乗算すると、表1の右
欄に示す如く46kHz成分と17kHz成分が出力さ
れる。この成分は両隣接トラックよりのクロストークが
存在するがゆえに発生するもので、そのレベルはクロス
トーク量、すなわちヘッドのオフトラック量を示す。
如く両隣接トラックよりのクロストーク信号が含まれ
る。この信号に当該再生トラックに重畳されているパイ
ロット信号と同一周波数の信号を乗算すると、表1の右
欄に示す如く46kHz成分と17kHz成分が出力さ
れる。この成分は両隣接トラックよりのクロストークが
存在するがゆえに発生するもので、そのレベルはクロス
トーク量、すなわちヘッドのオフトラック量を示す。
【0035】従ってこの2つのクロストーク量を等しく
するように、キャプスタンモータ11を制御すればよい
ものである。
するように、キャプスタンモータ11を制御すればよい
ものである。
【0036】このような方法によれば記録トラック全体
を通じてヘッド1,2と記録トラックとの位相ずれの信
号が得られる。尚OV1,OV2はオーバーラップ記録
部分を示す。
を通じてヘッド1,2と記録トラックとの位相ずれの信
号が得られる。尚OV1,OV2はオーバーラップ記録
部分を示す。
【0037】図4は図2に示すVTRの要部の具体的な
回路の例を示す図である。また図5は図4(a)〜
(l)各部の波形を示すタイミングチャートである。
回路の例を示す図である。また図5は図4(a)〜
(l)各部の波形を示すタイミングチャートである。
【0038】まずパターン発生回路14について説明す
る。尚図4に示すパターン発生回路14は簡単のため、
テープの移送速度が記録時の整数倍のときにのみ用いら
れるものとする。
る。尚図4に示すパターン発生回路14は簡単のため、
テープの移送速度が記録時の整数倍のときにのみ用いら
れるものとする。
【0039】12’はキャプスタンFGが供給される端
子であり、入力されたキャプスタンFGはカウンタ3
2,33でカウントされる。カウンタ32は30PG,
カウンタ33は30PGをインバータ47で反転した信
号でそれぞれリセットされる。従ってカウンタ32,3
3は1フィールド毎に交互にキャプスタンFGをカウン
トし、リセット直前においてテープ移送速度に比例した
値となる。
子であり、入力されたキャプスタンFGはカウンタ3
2,33でカウントされる。カウンタ32は30PG,
カウンタ33は30PGをインバータ47で反転した信
号でそれぞれリセットされる。従ってカウンタ32,3
3は1フィールド毎に交互にキャプスタンFGをカウン
トし、リセット直前においてテープ移送速度に比例した
値となる。
【0040】カウンタ32,33の出力はそれぞれディ
ジタル−アナログ変換器(D/A変換器)34,35で
アナログ信号(図5(g),(j)に示す)とされた後
加算回路17a,17bに供給される。
ジタル−アナログ変換器(D/A変換器)34,35で
アナログ信号(図5(g),(j)に示す)とされた後
加算回路17a,17bに供給される。
【0041】ビデオヘッド1、2のトレース軌跡と記録
トラックのずれ量は、記録時のテープ移送速度をvと
し、再生時のテープ移送速度をnvとすれば、(n−
1)に比例した値となる。そこでD/A変換器34,3
5の出力からスチル再生時のヘッドのトレース軌跡と記
録トラックのずれ量に相当する信号を減算してやらねば
ならない。このスチル再生用信号の発生方法は発振器3
6,37の出力をカウンタ38,39によりカウント
し、更にカウンタ38,39の出力をD/A変換器4
0,41にてD/A変換した後インバータ42,43で
反転することによって得られる(図5(h),(k)に
示す)。尚、カウンタ38は30PGで、カウンタ39
は30PGを反転した信号でそれぞれリセットされる。
また発振器36の周波数は記録時のキャプスタンFGの
周波数とし等しくしてやればよい。
トラックのずれ量は、記録時のテープ移送速度をvと
し、再生時のテープ移送速度をnvとすれば、(n−
1)に比例した値となる。そこでD/A変換器34,3
5の出力からスチル再生時のヘッドのトレース軌跡と記
録トラックのずれ量に相当する信号を減算してやらねば
ならない。このスチル再生用信号の発生方法は発振器3
6,37の出力をカウンタ38,39によりカウント
し、更にカウンタ38,39の出力をD/A変換器4
0,41にてD/A変換した後インバータ42,43で
反転することによって得られる(図5(h),(k)に
示す)。尚、カウンタ38は30PGで、カウンタ39
は30PGを反転した信号でそれぞれリセットされる。
また発振器36の周波数は記録時のキャプスタンFGの
周波数とし等しくしてやればよい。
【0042】このようにして求めたスチル再生用信号
(h),(k)とテープ移送速度に応じた信号(g),
(j)を加算回路17a,17bで加算してやることに
より、ビデオヘッド1,2と記録トラックとの傾きのず
れを補正するパターン信号を得ることができる。これら
のパターン信号をアンプ44,45によって増幅し、バ
イモルフ3,4を駆動することによって、ビデオヘッド
1,2をテープ移送速度にかかわらず記録トラックと平
行に走査させることができる。
(h),(k)とテープ移送速度に応じた信号(g),
(j)を加算回路17a,17bで加算してやることに
より、ビデオヘッド1,2と記録トラックとの傾きのず
れを補正するパターン信号を得ることができる。これら
のパターン信号をアンプ44,45によって増幅し、バ
イモルフ3,4を駆動することによって、ビデオヘッド
1,2をテープ移送速度にかかわらず記録トラックと平
行に走査させることができる。
【0043】次にトラッキング制御回路16について説
明する。図4において7’は前述のドラムPGが30H
zの矩形波信号(30PG)として供給される端子であ
る(図5(a)に示す)。
明する。図4において7’は前述のドラムPGが30H
zの矩形波信号(30PG)として供給される端子であ
る(図5(a)に示す)。
【0044】ヘッド1,2で再生された再生信号は、ヘ
ッド切り換えスイッチ18を介して再生アンプ19に供
給され、該アンプ19で増幅される。増幅された再生信
号はローパスフィルタ(LPF)20に供給され、パイ
ロット信号が分離される。
ッド切り換えスイッチ18を介して再生アンプ19に供
給され、該アンプ19で増幅される。増幅された再生信
号はローパスフィルタ(LPF)20に供給され、パイ
ロット信号が分離される。
【0045】4周波発生回路22は当該再生トラックに
重畳されているパイロット信号と同一周波数の周波数信
号を発生する。乗算器21はこの周波数信号とLPF2
0で分離されたパイロット信号とを乗算し、前述の46
kHz成分と17kHz成分とを得る。これらの周波数
成分はそれぞれバンドパスフィルタ23,24で分離さ
れ、検波回路25,26で検波された後、差動増幅器2
7に入力する。
重畳されているパイロット信号と同一周波数の周波数信
号を発生する。乗算器21はこの周波数信号とLPF2
0で分離されたパイロット信号とを乗算し、前述の46
kHz成分と17kHz成分とを得る。これらの周波数
成分はそれぞれバンドパスフィルタ23,24で分離さ
れ、検波回路25,26で検波された後、差動増幅器2
7に入力する。
【0046】ところで、表1に示した如くクロストーク
を示すスペクトラムはヘッド毎に前後関係が逆転する。
従って差動増幅器27の出力信号はヘッド毎、つまり1
フィールド毎に前後関係が反転している。
を示すスペクトラムはヘッド毎に前後関係が逆転する。
従って差動増幅器27の出力信号はヘッド毎、つまり1
フィールド毎に前後関係が反転している。
【0047】このため本実施例ではスイッチ51を用い
てインバータ52を介した差動増幅器27の出力と介さ
ない出力とを1フィールド毎に交互に取り出して、方向
が一定のトラッキング制御信号(図5(b)に示す)を
得る。このトラッキング制御信号はカットオフ周波数の
低い(30Hz未満)LPF53に供給される。
てインバータ52を介した差動増幅器27の出力と介さ
ない出力とを1フィールド毎に交互に取り出して、方向
が一定のトラッキング制御信号(図5(b)に示す)を
得る。このトラッキング制御信号はカットオフ周波数の
低い(30Hz未満)LPF53に供給される。
【0048】LPF53によって2つのヘッドの相対的
な高さずれに因するトラックずれ情報の除去されたトラ
ッキング制御信号(図5(c)に示す)はキャプスタン
サーボ回路13に供給される。従ってキャプスタン10
はヘッド1,2のトレースする軌跡が記録トラックに対
して逆方向にほぼ同一量だけオフトラックするようにテ
ープ9を移送する。すなわちこのオフトラック量はヘッ
ド1,2の相対的な高さずれに因するオフトラック量の
ほぼ1/2となる。
な高さずれに因するトラックずれ情報の除去されたトラ
ッキング制御信号(図5(c)に示す)はキャプスタン
サーボ回路13に供給される。従ってキャプスタン10
はヘッド1,2のトレースする軌跡が記録トラックに対
して逆方向にほぼ同一量だけオフトラックするようにテ
ープ9を移送する。すなわちこのオフトラック量はヘッ
ド1,2の相対的な高さずれに因するオフトラック量の
ほぼ1/2となる。
【0049】キャプスタンサーボ回路13に供給される
トラッキング制御信号(c)は差動増幅器54にマイナ
ス入力として供給され、一方差動増幅器54のプラス入
力には前述のスイッチ51より得られた実際のトラック
ずれ情報であるトラッキング制御信号(b)が供給され
る。
トラッキング制御信号(c)は差動増幅器54にマイナ
ス入力として供給され、一方差動増幅器54のプラス入
力には前述のスイッチ51より得られた実際のトラック
ずれ情報であるトラッキング制御信号(b)が供給され
る。
【0050】従って差動増幅器54の出力としては、主
に2つのヘッドの相対的な高さずれによるトラッキング
ずれ情報分、すなわちキャプスタンサーボ回路13で制
御しきれないトラッキングずれ情報(図5(d)に示
す)が出力される。
に2つのヘッドの相対的な高さずれによるトラッキング
ずれ情報分、すなわちキャプスタンサーボ回路13で制
御しきれないトラッキングずれ情報(図5(d)に示
す)が出力される。
【0051】この情報信号(d)はアナログスイッチ5
5,56によって各ヘッド1,2のトラッキングすれに
対応する信号(図5(e),(f)に示す)が取り出さ
れ、それぞれ加算回路17a,17bに供給される。
5,56によって各ヘッド1,2のトラッキングすれに
対応する信号(図5(e),(f)に示す)が取り出さ
れ、それぞれ加算回路17a,17bに供給される。
【0052】加算回路17a,17bでは前述したバイ
モルフ駆動用パターン信号と、この2つのヘッドの相対
的な高さずれによるトラックずれに応じた信号とが加算
される(図5(i),(l)に示す)。
モルフ駆動用パターン信号と、この2つのヘッドの相対
的な高さずれによるトラックずれに応じた信号とが加算
される(図5(i),(l)に示す)。
【0053】こうして得られたバイモルフ駆動用信号は
アンプ44,45を介してバイモルフ4,3に供給さ
れ、ヘッド1,2が常にオントラックとなるようにバイ
モルフ3,4を駆動する。
アンプ44,45を介してバイモルフ4,3に供給さ
れ、ヘッド1,2が常にオントラックとなるようにバイ
モルフ3,4を駆動する。
【0054】前述の如き構成のVTRによれば、キャプ
ズタンサーボ回路13へ供給されるトラッキング制御信
号には2つのヘッドの相対的な高さずれに因するトラッ
クずれ情報は一切含まれていないため、安定したキャプ
スタンサーボを行うことができる。かつまた2つのヘッ
ドの相対的な高さずれに因するトラックずれ分はバイモ
ルフ3,4で制御できるので、常に2つのヘッドを両方
ともオントラックさせることができるものである。
ズタンサーボ回路13へ供給されるトラッキング制御信
号には2つのヘッドの相対的な高さずれに因するトラッ
クずれ情報は一切含まれていないため、安定したキャプ
スタンサーボを行うことができる。かつまた2つのヘッ
ドの相対的な高さずれに因するトラックずれ分はバイモ
ルフ3,4で制御できるので、常に2つのヘッドを両方
ともオントラックさせることができるものである。
【0055】尚、前述の実施例においては、VTRにお
けるいわゆる高速サーチ再生時のみについて説明した
が、通常再生時,スチル再生時においても同様の効果が
期待できる。
けるいわゆる高速サーチ再生時のみについて説明した
が、通常再生時,スチル再生時においても同様の効果が
期待できる。
【0056】例えば通常再生時においては前述の実施例
中のパターン発生回路14の出力がゼロとなり、バイモ
ルフ3,4には2つのヘッド1,2の相対的な高さずれ
情報に対応する制御信号のみが供給されることになる。
中のパターン発生回路14の出力がゼロとなり、バイモ
ルフ3,4には2つのヘッド1,2の相対的な高さずれ
情報に対応する制御信号のみが供給されることになる。
【0057】また、もちろん本発明の適用範囲はVTR
に限られるものではなく、本発明による装置の構成は前
記特許請求の範囲の記載内にて適宜変更できるものであ
る。
に限られるものではなく、本発明による装置の構成は前
記特許請求の範囲の記載内にて適宜変更できるものであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、再生されたパイロット信号を用いて得られたトラ
ッキングずれ情報の低周波成分を用いて移送手段を制御
し、また、高周波成分を用いて変位手段を制御している
ので、安定して移送手段の制御を行うことができ、か
つ、移送手段で制御しきれないトラッキングずれ分を変
位手段の制御にて補正することが可能になる。
では、再生されたパイロット信号を用いて得られたトラ
ッキングずれ情報の低周波成分を用いて移送手段を制御
し、また、高周波成分を用いて変位手段を制御している
ので、安定して移送手段の制御を行うことができ、か
つ、移送手段で制御しきれないトラッキングずれ分を変
位手段の制御にて補正することが可能になる。
【図1】バイモルフ板の残留変位特性を説明するための
図である。
図である。
【図2】本発明の一実施例としてのVTRの再生系の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図3】トラッキング制御信号を得るためのパイロット
信号の記録パターンを示す図である。
信号の記録パターンを示す図である。
【図4】図2に示すVTRの要部の具体的な回路の例を
示す図である。
示す図である。
【図5】図4各部の波形を示すタイミングチャートであ
る。
る。
1,2 ヘッド 3,4 バイモルフ 5 回転ドラム 9 磁気テープ 10 キャプスタン 11 キャプスタンモータ 13 キャプスタンサーボ回路 16 トラッキング制御回路 17 加算回路 29,30 アナログスイッチ 53 ローパスフィルタ 54 差動増幅器
Claims (5)
- 【請求項1】 情報信号に重畳してパイロット信号が記
録されている記録トラックが形成されたテープ状記録媒
体を複数の回転ヘッドによってトレースすることにより
前記情報信号を再生する装置であって、 前記テープ状記録媒体をその長手方向に移送する移送手
段と、 前記複数の回転ヘッドをそれぞれ回転面に直交する方向
に変位させる複数の変位手段と、 前記回転ヘッドにより再生されたパイロット信号を用い
て前記複数の回転ヘッドのトラッキングずれ情報を得る
手段と、 前記トラッキングずれ情報の低周波成分を抽出する手段
と、 前記トラッキングずれ情報の高周波成分を抽出する手段
と、 前記トラッキングずれ情報の低周波成分を用いて前記移
送手段を制御する移送制御手段と、 前記トラッキングずれ情報の高周波成分を用いて前記複
数の変位手段の少なくとも1つを制御する変位制御手段
とを備える回転ヘッド型再生装置。 - 【請求項2】 前記記録トラックには複数種の互いに異
なる周波数を有するパイロット信号が前記情報信号に重
畳されて記録されていることを特徴とする請求項1に記
載の回転ヘッド型再生装置。 - 【請求項3】 前記情報信号はビデオ信号であることを
特徴とする請求項1に記載の回転ヘッド型再生装置。 - 【請求項4】 前記変位制御手段は、前記記録媒体の移
送速度に応じて前記記録トラックと前記ヘッドのトレー
ス軌跡のずれに対応したパターン信号を発生するパター
ン発生回路を有することを特徴とする請求項1に記載の
回転ヘッド型再生装置。 - 【請求項5】 前記記録トラックは所定のトラックピッ
チで前記テープ状記録媒体上に形成されており、 前記移送手段の記録媒体移送動作に関連して得られるパ
ルスを得る手段を備え、 前記変位制御手段は、 前記パルスを計数する計数手段と、 前記計数手段の出力と前記トラッキングずれ情報の高周
波成分とを合成する合成手段とを有することを特徴とす
る請求項4に記載の回転ヘッド型再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258001A JP2502480B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 回転ヘッド型再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258001A JP2502480B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 回転ヘッド型再生装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58213793A Division JPH07101493B2 (ja) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | 回転ヘツド型再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07169152A JPH07169152A (ja) | 1995-07-04 |
JP2502480B2 true JP2502480B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=17314161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6258001A Expired - Lifetime JP2502480B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 回転ヘッド型再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2502480B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP6258001A patent/JP2502480B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07169152A (ja) | 1995-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR930001151B1 (ko) | 자기 기록 재생장치 | |
EP0067562B1 (en) | Magnetic reproducing apparatus | |
US4945426A (en) | Helical scan tracking system | |
JPS6364957B2 (ja) | ||
JP2502480B2 (ja) | 回転ヘッド型再生装置 | |
EP0030469B1 (en) | Video tape recorder including tracking apparatus | |
JPS6341470B2 (ja) | ||
JPH07101493B2 (ja) | 回転ヘツド型再生装置 | |
JPH0555945B2 (ja) | ||
JP3109685B2 (ja) | 磁気再生装置 | |
JPS583130A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPH0373930B2 (ja) | ||
JP3271248B2 (ja) | 信号記録再生装置のトラッキング制御装置 | |
JP2597968B2 (ja) | 回転ヘツド型ビデオ信号再生装置 | |
JPH0547903B2 (ja) | ||
JP2633341B2 (ja) | 追跡装置 | |
JPS6087421A (ja) | 回転ヘツド型再生装置 | |
JP3225584B2 (ja) | 磁気記録再生装置のトラッキング制御装置 | |
JP2538108B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPH0773546A (ja) | ビデオテープレコーダのトラッキング制御方法及び装置 | |
JPS62243112A (ja) | トラツキング制御装置 | |
JPS60107723A (ja) | 回転ヘツド型再生装置 | |
JPH0248976Y2 (ja) | ||
JPS583129A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
JPH0158567B2 (ja) |