JPS603689B2 - 調整用テープ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 磁気記録再生装置（ＶＴＲ）にあっては、磁気テープ上
に記録されているコントロール信号（以下ＣＴＬ信号と
云う）に基ずし、て回転磁気ヘッドの回転位相が制御さ
れ、即ち回転磁気ヘッドが映像信号の記録されている記
録トラック上を正確に走査する様になしている。

従って磁気テープ上に記録されているＣＴＬ信号と映像
信号とは一定の位置関係をもって記録されている。第１
図は磁気テープ上の穣準となるべき記録パターンを示し
たもので、１は磁気テープ、２はＣＴＬ信号、３は映像
信号の記録トラックを示す。

この例では記録トラック３はテープ１に対して斜めに記
録される場合であり、１本の記録トラック３について映
像信号の１フィールド（又は１フレーム）分が記録され
ているものとする。尚図中に於てある１つのＣＴＬ信号
（特に符号２ａにて示す）に関しては、符号３ａにて示
されている記録トラックが互に対応しているものとし、
このＣＴＬ信号２ａと記録トラック３ａに記録されてい
る垂直同期信号間の距離Ｔが一定に決められている。４
は記録トラック３の中心線である。

一方磁気記録再生装置にあっては第２図に示す様に、回
転磁気ヘッド７ａ，７０を有する回転磁気ヘッド装置（
ヘッドドラム）５とＣＴＬ信号を再生するＣＴＬヘッド
６とは互に別体に設けられており、上述の如くＣＴＬヘ
ッド６て再生されるＣＴＬ信号２にて回転磁気ヘッドの
回転位相が制御されるものであるから、このＣＴＬヘッ
ド６の位置によっては回転磁気ヘッドが映像信号の記録
トラック３を走査しなくなり、よって少なくとも磁気記
録再生装置の組立後は、このＣＴＬヘッド６の位置を適
正位置に調整しなければならない。従来この調整に際し
ては、トラツキング調整の為のテ−プを、調整しようと
する磁気記録再生装置にかけて再生し、再生出力が最大
となる様にＣＴＬヘッド６を動かしている。しかし乍ら
この調整方法では最大出力附近での再生出力の変化が小
さい為に、調整の精度は充分ではない。本発明は従釆と
同様に調整に際しては磁気テープを実際に磁気記録再生
装置にかけてその出力を見るものであるが、このとき、
最大出力の状態になったことが判り易い再生信号を得る
ことの出来る調整用テープを得ようとするものである。

第３図は本発明による調整用テープの一例の記録パター
ンの一部分のみを示すもので、ＣＴＬ信号も記録されて
いるものであるが、省略してある。４は第１図の場合と
同様に記録トラックの中心線である。

又実際上はこのパターンが連続して形成されているもの
である。この第３図より明らかな様に、本発明に於ける
調整用テープでは、中心線４の両側に位置して交互に回
転磁気ヘッド７ａ，７ｂにて再生することの出来る信号
（例えばＩＭ比の正弦波信号）Ｓａ及びＳｂを記録した
ものである。

この場合信号Ｓａ及びＳｂは互に同一の周波数であって
もよく、又異なっていてもよい。

この様な調整用テープ１を使用して磁気記録再生装置を
調整する場合を説明すると、今回転磁気ヘッド７ａ又は
７ｂが第３図に於て符号８にて示す軌跡（斜線を附して
示す）上を走査したとする。

即ち走査軌跡８の中心線（磁気ヘッドの中心の軌跡）９
が正規のトラック３の中心線４と合致していない場合で
ある。この様な状態で磁気ヘッド７ａ又は７ｂが信号Ｓ
ａとＳｂとを再生すると、夫々の再生出力は第４図に示
す様になり、これは例えばオッシログラフで見ることが
できる。

又磁気ヘッドがその中心９をして中心線４上を走査する
と信号Ｓａ及びＳｂ共に夫々の再生する信号の大きさが
等しくなる為に、第５図に示す如き出力波形となる。こ
のときは磁気ヘッド７ａ又は７ｂが記録トラック３上を
正確に走査していることを意味する。しかして本発明に
よれば、磁気ヘッド７ａ又は７ｂの中心が記録トラック
３の中心線４上にそれて走査すると、一方の再生信号例
えばＳａは出力が増加し、他方の再生信号例えばＳｂは
出力が減じるので、これら両信号Ｓａ及びＳｂの差が急
激に大きくなり、即ち変化量は従来の２倍となり、即ち
走査の僅かなずれでも容易に判知できる特徴を有し、従
ってＣＴＬヘッド６の取付位置の微細な調整を行い得る
特徴を有する。

尚本発明による調整用テープは第３図に示した例に限ら
ず、第６図に示す様に信号Ｓａ及びＳｂの夫々の一部分
が互に重合する状態で記録されたものであってもよく、
この場合は精度は第３図の場合に比して多少落ちるが、
高周波成分のレベルの変動が少なく、調整が容易となる
。

この両信号Ｓａ及びＳｂを重ね合わせる割合は、ヘッド
７ａ又は７ｂの中心が中心線４上を走査したとき、信号
Ｓａ及びＳｂが夫々７０％再生される程度が良いと恩４
われる。第７図は本発明による調整用テープを記録する
為の回路であって、これについて説明すると、１０ａ及
び１０ｂは回転磁気ヘッド装置則ちヘッドドラムの回転
に応じてパルスＰａ及びＰｂの得られるパルス発生菱鷹
であって、映像信号の１フレーム（２フィールド）でヘ
ッドドラムは１回転し、夫々１個の／ひレスＰａ及びＰ
ｂが得られる。

又これらパルスは、互に１８００の位相差を有するもの
とする。これら各パルスＰａ及びＰｂは夫々例えばモノ
ステーフルマルチパイプレータ（以下モノマルチと云う
）にて礎成された信号可変遅延回路１１ａ及び１１ｂに
供給され、夫々所定の時間遅延されて夫々パルスＰを及
びＰｂ′となされ、ゲート信号発生回路１２ａ及び１２
ｂに供甥給され、これにて第９図Ａ及びＢに示すゲート
信号Ｓａ及びＳｂを形成する。

これらゲート信号Ｓａ及びＳｂの夫々の時間中ィａ及び
７ｂは、夫々１垂直期間ＩＶに選ばれる。又これらゲー
ト信号Ｓａ及びＳｂは更に夫々パルス発生器則ちスイッ
チング信号発生器１３ａ及び１３ｂに供給され、ゲート
信号Ｓａ及びＳｂのオンの期間（すｂ及びヶｂ）、パル
ス発生器１３ａ及び１３ｂよりパルスＰ，及びＰ２を夫
々アンド回路１４ａ及び１４ｂに供給する様にしている
（第９図Ｃ及びＤ）。一方ヘッドドラムの磁気ヘッドに
て記録し、且つ再生できる信号例えばＩＭＨｚの周波数
を有する信号の発振器１５が設けられ、これよりの信号
がアンド回路１４ａ及び１４ｂに供給され、従ってパル
スＰ，及びＰ２の夫々オンの期間（ヶ，及び７２）、Ｉ
ＭＨｚの信号を記録用回転磁気ヘッド１６ａ及び１６ｂ
に供給する様にしている。この場合のパルスＰ．の時間
中７，は第３図及び第８図に示す信号Ｓａの１期間の時
間中↑×と対応する。同様にパルスＰ２の時間中７２は
↑ｙと対応する。即ちこれらパルスＰ，及びＰ２がヘッ
ド１６ａ及び１６ｂに供輪簿するＩＭＨｚの信号に対す
るスイッチング信号となるものである。今第８図に示す
様に信号Ｓａ及びＳｂの１期間ｕ及び７ｙの有する長さ
をａ、磁気テープの速度をＶｔ（弧／ｓｅｃ）、フィー
ルド周波数をｆｖ（Ｈｚ）、各トラック３のテープ移送
方向に対する角度をひとするとき、ａ‘まａ：符ＯＳ８
で与えられる０１例を挙げるならば、ａ＝藷帯を瓜４０
５７３３″２ｉ・‐５８４（肋）である。

尚れま各トラックの長さであり、これを例えば夕＝１７
１‐２側とするならばき＝・雌となる。Ｐｏは各トラッ
ク３のピッチである。しかして回転磁気ヘッド２６ａ又
は１６ｂが長さ〆を有するトラックを走査する周波数は
上述したｆｖであるから、上述した１期間７ｘの２倍の
長さ艮０ち２ａを走査する周波数ｆｏはｆ。＝麦ｆＶ：
３２３７（Ｋ比）となる。これがスイッチング周波数即
ち第９図で示すパルスＰ，及びＰ２のくり返しし周波数
となればＺよい。実際上はこの前後でも、ｆｖの整数倍
であれば目的のパターンを得ることができる。尚上述に
於て、遅延回路１１ａ及び１１ｂを設けた理由は、パル
ス発生器１０ａ及び１０ｂにて発生したパルスＰａ及び
Ｐｂをヘッド１６ａ及び１６ｂが実際にテープに記録し
始める時点のｎ×日（ｎは２又は３、ＨＨは１水平走査
期間）前になる様に選ぶ為のものである。

又パルスＰ，はゲート信号Ｓａの立上り（前縁）によっ
て直ちにスタートし、ゲート信号Ｓｂの立上りによって
ゲート信号Ｓａは立下り、従ってパルスＰ，は停止し、
パルスＰ２がスタートする様になすものである。一方磁
気ヘッド１６ａ，１６ｂの回転ドラム（又は回転アーム
）に対する取付位置について考える。第２図で示す磁気
ヘッド７ａと７ｂとの正常な記録又は再生時の走査軌跡
の中心は第１０図に於て符号９ａとｇｂとで示され、こ
れにより第１図に示す様にトラック中Ｗを有する各トラ
ック３は夫々ガードバントを保持して位置されることに
なるが、第３図又は第６図に示す本発明による調整テー
プではヘッド１６ａ及び１６ｂによるトラックは互に隣
接するか、又は一部が重合する様になる為に、トラック
ピッチＰｏを第１０図に示す距離Ａ丈け小となす必要が
ある。この為、第１図に示すテープを記録又は再生する
第２図に示す回転磁気ヘッド装置より見て、磁気ヘッド
１６ａ及び１６ｂのいずれか一方、本例ではヘッド１６
ａを回転ヘッドドラムの回転軸心方向距離△そ丈け移動
させる必要がある。

第１１図はこの状態を示したもので、例えばヘッド１６
ａを、その取付面（回転ドラム等に於て、ヘッドを取付
ける基準面となるもの）１７に対して厚味△１を有する
スベーサ１８を介して取付けたものである。一例を挙げ
るならば、トラックピッチＰｏは、Ｐ。

：器ｉｎ８＝鰐鼓ｉｎ４０５７′３３″刊３７肋トラッ
ク中ＷはＷ＝０．雌５肌とすると、△１＝Ｐｏ−Ｗ＝０
．１３７一０．０８５＝０．０５２（肋）となり、即ち
ガードバンド中丈けの厚味を有するスベーサ１８を使用
すればよい。尚この例ではヘッド１６ａと１６ｂとは互
に１８０ｏの角間隔を保持している場合である。以上は
ヘッド１６ａと１６ｂとの角間隔を１８０ｏに保持し、
両者間の鞠心方向の位置を変えた場合であるが、この軸
○方向の位置を変えることなく、即ち第１１図に於てヘ
ッド１６ａをスベーサ１８を介することなく取付面１７
に取付け、その夕代わり、両ヘッド１６ａ及び１６ｂの
角間隔を第１２図に示す様に８に選んでもよい。

この場合の８‘ま肘ＭＸ苦＝１ＭＸ器量＝１１１．７。
となる。尚この場合は回転ドラムの回転バランスをと０
る必要があると思われるので、それには鞠対称的ダミー
ヘッド１９ａ，１９ｂを取付けるが良いであろう。更に
第３の実施例としては、ヘッド１６ａと１６ｂとの角間
隅を１８びに選び、且つ両者１６ａ夕と１６ｂとの高さ
を等しくし、ヘッド１６ａ，１６ｂのトラック中ＷをＷ
＝Ｐｏになる様に選んでもよい。

この場合は第１３図に示す様にその記録パターンは市松
模様となる。以上説明した本発明の調整用テープによれ
ば、ＯＣＴＬヘッド６の取位置の調整の精度を従来の方
法による場合に比して２倍程度に向上させることができ
る特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はテープのパターンを示す正面図、第２タ図は回
転ヘッドドラムとＣＴＬヘッドとの配置関係を示す平面
図、第３図、第６図、第８図及び第１０図は本発明によ
る調整用テープのパターンを示す正面図、第４図及び第
５図は夫々本発明によるテープを使用した場合の波形図
、第７図は、本４０発明による調整用テープを形成する
場合の記録系の一例のブロック図、第９図はその動作の
波形図、第１１図は記録用ヘッドの取付状態の一例を示
す正面図、第１２図は他の実施例に於ける記録用ヘッド
の取付状態を示す平面図、第１３図は本発明による調整
用テープのパターンの他の実施例を示す正面図である。 １は磁気テープ、２はコントロール（ＣＴＬ）用磁気ヘ
ッド、３は記録トラック、４はその中心線、Ｓａ，Ｓｂ
は中心線の両側に位置して交互に記録された回転へッド
ーこて再生し得る信号である。第１図第２図 第３図 第４図 第５図 第６図 第７図 第８図 第９図 第１０図 第１１図 第１２図 第１３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コントロール信号と、このコントロール信号から決
   められた距離丈け離れた位置に於て上記コントロール信
   号に対応して設けられるべき映像信号の記録トラツクの
   中心線の両側に位置して交互に回転磁気ヘツドにて再生
   し得るテスト信号とが記録されてなることを特徴とする
   調整用テープ。