JPH0533480A

JPH0533480A - 屋根足場

Info

Publication number: JPH0533480A
Application number: JP19423991A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Fujiwara; 努藤原
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1991-08-02
Filing date: 1991-08-02
Publication date: 1993-02-09
Anticipated expiration: 2015-08-21
Also published as: JP3078046B2

Abstract

(57)【要約】【目的】足場の組立て及び解体の施工の簡素化を図り、
作業の安全性を図る。【構成】建築物の屋根部を形成する屋根ユニット２の屋
根面３に足場体５の支持脚４を載置する。屋根ユニット
２に植設されるアイボルト７と足場体５の支持脚４にチ
ェーン８を繋着して、屋根ユニット２と足場体５とを取
外し可能に固定する。これにより、屋根ユニット２の設
置と同時に足場体５を設置することができ、施工の簡素
化及び作業の安全性が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は屋根足場に関するもの
で、更に詳細には、例えばユニット住宅等の建築物の屋
根部を形成する屋根ユニットに予め足場体を組付け可能
にした屋根足場に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、建築施工現場においては、作業
上の安全確保のために建築物の屋根部及び壁部に足場を
組付けている（実公平２−１１５５１号公報、実公平２
−８０３０号公報参照）。そのため、従来においては、
パイプ状の足場部材を屋根上まで運搬し、そこで足場部
材を井桁状に組んだ後、建築物の壁側に組立てられた建
地パイプに足場部材を固定して屋根足場を形成してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
屋根足場は施工現場で足場部材を組立てるため、以下の
ような問題があった。すなわち、足場部材を人力又は
機械にて屋根上まで運搬しなければならないので、多大
な労力を要する。組立てに工数及び時間がかかるばか
りか解体にも工数及び時間がかかるので、工期の長期化
が生じる。傾斜した屋根上で組立て作業を行うため、
作業者にとって危険が伴う等の問題があった。

【０００４】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、施工現場での組立て作業を不要にすると共に、簡単
に屋根上に足場体を固定できるようにした屋根足場を提
供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の屋根足場は、建築物の屋根部を形成する
屋根ユニットと、上記屋根ユニットの屋根面に載置され
る支持脚を有する足場体と、上記屋根ユニットと足場体
とを取外し可能に固定する固定手段とで構成してなるも
のである。

【０００６】この発明において、上記固定手段は屋根ユ
ニットと足場体とを取外し可能に固定するものであれ
ば、その構造は任意のものであってもよいが、好ましく
は固定手段を、屋根ユニットの屋根面の傾斜上端側に植
設される屋根ユニット吊上げ用のボルトと、このボルト
と足場体に繋着されるチェーンあるいはワイヤロープ等
の索条とで構成する方がよい。

【０００７】上記足場体は屋根ユニットの屋根面に載置
される支持脚を有するものであれば任意の構造のもので
よく、例えばパイプ状の４本の足場部材を井桁状に組付
け、その隅角部に支持脚を固定した構造とすることがで
きる。この場合、足場体の支持脚の下面は平坦状であれ
ばよいが、好ましくは支持脚の下面に滑り止め部材を貼
着してなる方がよい。この滑り止め部材として、例えば
合成ゴム製のマット部材を使用することができる。ま
た、滑り止め部材の載置面に例えば格子状の凹凸模様等
を施せば更に滑り止め効果の向上が図れる点で好まし
い。

【０００８】

【作用】上記のように構成されるこの発明の屋根足場に
よれば、予め組立てられた足場体を固定手段によって屋
根ユニットの屋根面に固定することにより、施工現場に
おいて屋根上で足場を組立てる作業を不要とすることが
できる。足場体はそれ自体で足場としての機能を有する
他、屋根ユニットを据付た後、足場体同士を連結するこ
とにより、あるいは足場体を建築物の外周足場と連結す
ることにより、屋根面全体の足場として利用できる。

【０００９】

【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。

【００１０】図１はこの発明の屋根足場の使用状態の概
略平面図、図２は図１の概略正面図、図３はこの発明の
屋根足場の一例の斜視図が示されている。

【００１１】この発明の屋根足場は、建築物１の屋根部
を形成する屋根ユニット２と、この屋根ユニット２の屋
根面３に載置される支持脚４を有する足場体５と、屋根
ユニット２と足場体５とを取外し可能に固定する固定手
段６とで構成されている。

【００１２】屋根ユニット２は、一辺に傾斜した屋根面
３を有する三角柱状に形成されており、屋根面３の傾斜
上端側には、後述する屋根ユニット吊上げ用のアイボル
ト７が取外し可能に植設されている。

【００１３】足場体５は、４本のパイプ状足場部材５
ａ，５ａ…を井桁状に組付けると共に、各隅角部にパイ
プ状の支持脚４を固定し、かつ支持脚４の下端に屋根面
３上に載置される載置板５ｂを固定してなり、載置板５
ｂの下面には合成ゴム製のマット状の滑り止め部材１０
が貼着されている。この場合、図４に示すように、滑り
止め部材１０の載置面に格子状の凹凸模様１１が施され
て更に滑り止め効果の向上が図られている。このように
構成される足場体５を屋根ユニット２の屋根面３上に載
置することにより、足場体５は不用意にずり落ちる心配
がない。また、足場体５のうち水平に配設される足場部
材５ａはステップとして使用され、垂直に配設される足
場部材５ａは手摺として使用される。

【００１４】一方、固定手段６は、図５及び図６に示す
ように、屋根ユニット２の屋根面３の傾斜上端側に植設
される屋根ユニット吊上げ用のアイボルト７と、このア
イボルト７のループ部７ａと足場体５の支持脚４に繋着
される索条すなわちチェーン８とで構成されている。こ
の場合、アイボルト７は屋根ユニット２の縦梁２ａの端
部側の上端に固着された逆Ｕ字状のアイボルト金具１２
に刻設されたねじ孔１２ａにねじ結合されている（図７
参照）。なお、棟側に位置する屋根ユニット２におい
て、アイボルト７の取付位置に命綱取付孔１３ａを有す
るアングル状の命綱用金具１３が取付られている。この
命綱用金具１３は安全帯用の親綱が繋着されて、屋根上
の施工及び建築物１の棟側壁部の施工の際の作業者の安
全を確保するためのものである。

【００１５】上記のように構成されるこの発明の屋根足
場は、工場等で組立てられた各屋根ユニット２の屋根面
３に足場体５の支持脚４を載置した状態で固定手段６を
もって屋根ユニット２と足場体５とを固定した後、施工
現場まで運搬されて、屋根ユニット２の設置と同時に単
独の足場として使用することができるので、施工の簡素
化ができる。また、屋根ユニット２間の足場体５，５同
士を連結パイプ９で連結することにより、屋根足場とし
て使用することができ、更に、建築物１の外周に設置さ
れた外周足場１４に連結パイプ９をもって連結すること
により、一体となって屋根面全体の足場として使用する
ことができる（図１及び図２参照）。このようにして設
置された屋根足場の足場体５の任意の箇所に命綱を引っ
掛けることができるので、安全帯用の親綱が不要とな
る。

【００１６】施工が完了した後は連結パイプ９の接続を
解除した後、アイボルト７をアイボルト金具１２から外
すことにより足場体５を屋根ユニット２から取外すこと
ができる。なお、アイボルト７を取外したアイボルト金
具１２のねじ孔１２ａに図７に想像線で示す盲用のボル
ト１５を締結することにより、雨仕舞の確保が図られ
る。

【００１７】なお、上記実施例では足場体５が、井桁状
に組付けられる４本のパイプ状足場部材５ａ，５ａ…
と、各隅角部にパイプ状の支持脚４とで構成される場合
について説明したが、必ずしもこのような構造である必
要はなく、少なくともステップ部と手摺部を構成する足
場部材を連結したものであれば任意の形態でよい。ま
た、上記実施例では固定手段６がアイボルト７とチェー
ン８とで構成される場合について説明したが、必ずしも
このような構造である必要はなく、チェーン８に変えて
ワイヤーロープを使用してもよい。

【００１８】

【発明の効果】以上に説明したように、この発明の屋根
足場は上記のように構成されているので、以下のような
効果が得られる。

【００１９】１）請求項１記載の屋根足場によれば、屋
根ユニットと、この屋根ユニットの屋根面に載置される
足場体とを固定手段をもって取外し可能に固定するの
で、施工現場での足場の組付け及び解体作業の簡素化を
図ることができる。また、屋根ユニットの設置と同時に
足場を形成することができるので、屋根作業の安全性の
確保を図ることができる。

【００２０】２）請求項２記載の屋根足場によれば、固
定手段を、屋根ユニットの屋根面の傾斜上端側に植設さ
れる屋根ユニット吊上げ用のボルトと、このボルトと足
場体に繋着される索条とで構成してなるので、屋根ユニ
ットの吊り上げ用部材を共用することができ、屋根足場
のための別途取付加工の削減が図れると共に、構成部材
の削減が図れる。

【００２１】３）請求項３記載の屋根足場によれば、足
場体の支持脚の下面に滑り止め部材を貼着してなるの
で、足場体の固定が確実となり、更に作業の安全性を高
めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の屋根足場の使用状態の一例を示す概
略平面図である。

【図２】図１の平面図である。

【図３】この発明の屋根足場の一例を示す斜視図であ
る。

【図４】この発明における滑り止め部材を示す要部斜視
図である。

【図５】この発明における固定手段の取付態様を示す側
面図である。

【図６】図５の平面図である。

【図７】この発明における屋根ユニットと固定手段の取
付部を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

２屋根ユニット３屋根面４支持脚５足場体６固定手段７アイボルト（屋根ユニット吊上げ用ボルト）８チェーン（索条）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建築物の屋根部を形成する屋根ユニット
と、上記屋根ユニットの屋根面に載置される支持脚を有する
足場体と、上記屋根ユニットと足場体とを取外し可能に固定する固
定手段とで構成してなることを特徴とする屋根足場。
【請求項２】固定手段を、屋根ユニットの屋根面の傾
斜上端側に植設される屋根ユニット吊上げ用のボルト
と、このボルトと足場体に繋着される索条とで構成して
なることを特徴とする請求項１記載の屋根足場。
【請求項３】足場体の支持脚の下面に滑り止め部材を
貼着してなることを特徴とする請求項１記載の屋根足
場。