JPH05334411A - モンタージュ作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、人の顔を任意に作成する際に使用
されるモンタージュ作成装置において、個々のパーツパ
ターンを１つずつ選択して組上げる必要なく、誰でも簡
単に希望の顔を作成することを目的とする。 【構成】 基本型ＲＯＭ１５に予め記憶された複数の基
本顔に対応する顔パーツの組合せの１つを選択的に読出
し、その組合せパーツのパターン番号をＲＡＭ１６に記
憶させ、このパターン番号に応じた各パーツパターンを
パーツＲＯＭ１４から読出して合成メモリ１７にて合成
させ、表示部１８に表示させると共に、この表示部１８
に選択表示された基本顔の任意のパーツを、変更対象パ
ーツとして変更パーツレジスタ１６ｃにセットし、該変
更対象パーツとなった上記ＲＡＭ１６内のパターン番号
を変更させることで、任意パーツ部分のみのパターンを
パーツＲＯＭ１４から読出して合成メモリ１７に変更合
成させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子手帳の一機
能として搭載され、人の顔を任意に作成する際に使用さ
れるモンタージュ作成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子手帳において、名刺データ等
と共にその人の似顔絵を作成し登録させておくモンター
ジュ作成装置が実用されている。

【０００３】モンタージュ作成装置は、目，鼻，口，
眉，輪郭，髪型等の各パーツを、それぞれ複数種類記憶
したパーツメモリを有し、この個々のパーツを選択的に
呼出して表示部上に合成表示させ、任意の顔を作成する
もので、従来は、上記パーツの１つずつについて希望の
形を選択し、例えば輪郭→髪型→眉→目→…と順次に顔
を組上げていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】したがって、ある程度
の慣れ（技術）がないと、なかなか希望の顔が作成でき
ず、キー操作数も多くなる欠点があった。

【０００５】本発明は上記課題に鑑みなされたもので、
個々のパーツパターンを１つずつ選択して組上げる必要
なく、誰でも簡単に希望の顔を作成することが可能にな
るモンタージュ作成装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係わ
るモンタージュ作成装置は、顔の各部を目，鼻等のパー
ツに分け各パーツ毎に複数種類のパーツパターンを記憶
するパーツメモリと、予め定められた複数の基本顔に対
応するパーツの組合せデータを上記パーツメモリに記憶
された各パーツの記憶位置情報で記憶する基本顔メモリ
と、この基本顔メモリから１つの顔を選択する基本顔選
択手段と、この選択手段により選択された基本顔を構成
する各パーツの記憶位置情報を上記基本顔メモリから読
出し記憶するパーツ情報メモリと、このパーツ情報メモ
リに記憶される各パーツの記憶位置情報に対応するパー
ツパターンを上記パーツメモリから読出し顔パターンを
合成するパーツ合成手段と、上記パーツ情報メモリに記
憶される任意のパーツの記憶位置情報を選択的に変更さ
せるパーツパターン変更手段とを備えて構成したもので
ある。

【０００７】

【作用】つまり、予め用意された複数の基本顔の中から
１つの基本顔が選択され、この基本顔のパーツパターン
を変更させて希望の顔が得られることになる。

【０００８】

【実施例】以下図面により本発明の一実施例について説
明する。図１はモンタージュ作成装置の電子回路の構成
を示すブロック図であり、このモンタージュ作成装置
は、ＣＰＵ（中央処理装置）１１を備えている。

【０００９】ＣＰＵ１１は、キー入力部１２から供給さ
れるキー操作信号に基づき、ＲＯＭ１３に記憶されたプ
ログラムに従って回路各部の動作制御を行なうもので、
ＣＰＵ１１には、上記キー入力部１２，ＲＯＭ１３の
他、パーツＲＯＭ１４，基本型ＲＯＭ１５，ＲＡＭ１
６，合成メモリ１７，表示部１８が接続される。

【００１０】パーツＲＯＭ１４には、顔の各部が輪郭，
髪型，目，鼻等のパーツに分けられ、各パーツ毎に複数
種類のパーツパターンが所定の記憶位置に番号付けられ
て記憶される。

【００１１】図２は上記モンタージュ作成装置のパーツ
ＲＯＭ１４におけるパーツパターンの格納状態を示すも
ので、本実施例では、輪郭パーツの「０１」番地に玉子
型の輪郭パターン、「０２」番地に角型の輪郭パター
ン、また、髪型パーツの「０１」番地に坊ちゃん型の髪
型パターン、「０２」番地に長髪型の髪型パターンが記
憶される。

【００１２】基本型ＲＯＭ１５には、予め定められた複
数（例えば２０種）の基本的な顔それぞれに対応するパ
ーツの組合せが、上記パーツＲＯＭ１４に記憶された各
パーツパターンを示す番号で記憶される。

【００１３】図３は上記モンタージュ作成装置の基本型
ＲＯＭ１５における基本顔パーツの格納状態を示すもの
で、本実施例における第１の基本顔は、輪郭，髪型，
目，鼻，口の全てのパーツが上記パーツＲＯＭ１４に記
憶される「０１」番地のパターンを合成して構成され、
また、第２の基本顔は、上記パーツＲＯＭ１４に記憶さ
れる「０１」番地の輪郭パターン，「０２」番地の髪型
パターン，「０３」番地の目パターン，「０４」番地の
鼻パターン，「０５」番地の口パターンを合成して構成
される。なお、基本型ＲＯＭ１５には、各パーツパター
ンの先頭アドレス等を記憶させ、このアドレスデータで
パターン合成を管理するようにしてもよい。

【００１４】ＲＡＭ１６には、ユーザにより選択された
基本顔に対応する番号（１〜２０）を記憶する基本型Ｎ
Ｏレジスタ１６ａ、この基本型ＮＯレジスタ１６ａに記
憶された基本顔番号に対応する基本顔を構成する各パー
ツそれぞれの番号を記憶するパーツ番号レジスタ１６
ｂ、このパーツ番号レジスタ１６ｂ内でパターンの変更
対象となるパーツを指示する番号を記憶する変更パーツ
レジスタ１６ｃが備えられる。

【００１５】合成メモリ１７は、上記パーツ番号レジス
タ１６ｂに記憶される各パーツの番号に対応して上記パ
ーツＲＯＭ１４から読出された各パーツパターンを合成
するもので、この合成メモリ１７における各パーツパタ
ーンの合成により得られた顔パターンは表示部１８に表
示される。

【００１６】一方、キー入力部１２には、上記基本型Ｒ
ＯＭ１５に記憶された基本顔番号（１〜２０）を選択す
るための基本顔選択キー「△▽」、上記変更パーツレジ
スタ１６ｃで記憶される変更対象となるパーツの番号を
選択するための変更パーツ選択キー「↑↓」、上記変更
対象として選択指示されたパーツ番号レジスタ１６ｂ内
の被変更パーツのパターン番号を変更するためのパター
ン番号変更キー「←→」、そして、顔パターンの合成完
了を指示するＯＫキー「ＯＫ」が備えられる。次に、上
記構成によるモンタージュ作成装置の動作について説明
する。

【００１７】図４は上記モンタージュ作成装置のモンタ
ージュ作成処理を示すフローチャートであり、キー入力
部１２に対するキー入力操作によりＣＰＵ１１がモンタ
ージュ作成モードに設定されると、ＲＡＭ１６の基本型
ＮＯレジスタ１６ａに対し、第１の基本顔を指示する番
号「０１」が初期設定されると共に、変更パーツレジス
タ１６ｃに対し、パターン変更の対象パーツが輪郭であ
ることを指示するパーツ番号「１」が初期設定される
（ステップＳ１）。

【００１８】すると、上記基本型ＮＯレジスタ１６ａに
セットされた基本顔を指示する番号「０１」に対応し
て、基本型ＲＯＭ１５に記憶される第１の基本顔を構成
する各パーツの番号（この場合、全て「０１」）が読出
され、パーツ番号レジスタ１６ｂに書込まれる。ここ
で、上記パーツ番号レジスタ１６ｂに書込まれた各パー
ツのパターンを示す番号に応じて、各パーツの合成処理
が実行される（ステップＳ２）。

【００１９】図５は上記モンタージュ作成装置のモンタ
ージュ作成処理に伴うパーツ合成処理を示すフローチャ
ートであり、上記パーツ番号レジスタ１６ｂに対し、第
１の基本顔を構成する各パーツのパターン番号が書込ま
れると、その各パーツレジスタ「輪郭」「髪型」…のパ
ターン番号が順次参照され、各パターン番号に対応した
パーツパターンがパーツＲＯＭ１４から読出されて合成
メモリ１７に転送される（ステップＡ１〜Ａ５）。

【００２０】この場合、合成メモリ１７では、第１の基
本顔を構成する各パーツパターンが合成されるもので、
これにより、各パーツ共に「０１」番地のパーツパター
ンで構成された第１の基本顔が表示部１８に表示される
（ステップＡ６）。

【００２１】ここで、キー入力部１２における基本顔選
択キー「▽」を操作すると、ＲＡＭ１６における基本型
ＮＯレジスタ１６ａにセットされた基本顔を指示する番
号「０１」が「０２」に変更セットされ、その基本顔
「０２」を構成する各パーツのパターン番号が基本型Ｒ
ＯＭ１５から読出されて上記ＲＡＭ１６内のパーツ番号
レジスタ１６ｂに書込まれる（ステップＳ３，Ｓ４）。

【００２２】すると、上記パーツ番号レジスタ１６ｂに
書込まれた各パーツのパターンを示す番号に応じて、パ
ーツＲＯＭ１４に記憶された各パーツパターンの読出し
及び合成メモリ１７に対する合成処理が実行され、輪郭
が「０１」番地、髪型が「０２」番地、目が「０３」番
地、鼻が「０４」番地、口が「０５」番地のパーツパタ
ーンで構成された第２の基本顔が表示部１８に表示され
る（ステップＳ２）。

【００２３】すなわち、キー入力部１２における基本顔
選択キー「△▽」を操作すると、上記ステップＳ２〜Ｓ
４の処理が繰返され、基本型ＲＯＭ１５に予めパーツ番
号の組合せで記憶された複数の基本顔が、順次変更合成
されて表示されるもので、これにより、ユーザは、自分
の希望する顔に似た基本顔を予め選択して表示部１８に
表示させる。

【００２４】ここで、キー入力部１２における変更パー
ツ選択キー「↑↓」を操作すると、ＲＡＭ１６の変更パ
ーツレジスタ１６ｃに記憶されたパターン変更の対象パ
ーツを示すパーツ番号が任意に変更されるもので、例え
ば上記ステップＳ２〜Ｓ４の処理により表示部１８に予
め希望の顔に似た顔として選択表示された基本顔に対
し、“目”を異なるパターンに変更したい場合には、上
記変更パーツキー「↑↓」を操作することで、上記変更
パーツレジスタ１６ｃに対し変更対象パーツが“目”で
あることを示すパーツ番号「３」をセットさせる（ステ
ップＳ５，Ｓ６）。

【００２５】そして、パターン番号変更キー「←→」を
操作すると、上記変更パーツレジスタ１６ｃで示される
ところのパーツ番号レジスタ１６ｂ内の対応するパーツ
レジスタ（この場合、「目」）のパターン番号が変更セ
ットされ、この変更されるパターン番号に応じた“目”
パターンがパーツＲＯＭ１４から読出されて合成メモリ
１７に転送される（ステップＳ７，Ｓ８）。これによ
り、ユーザは、表示部１８に予め選択表示させた基本顔
に対して、希望の顔と異なるパーツ部分のみ任意にパタ
ーン選択して変更表示させる。

【００２６】ここで、さらに、他のパーツ部分に対して
パターン変更を行ないたい場合には、上記変更パーツ選
択キー「↑↓」を操作して、変更パーツレジスタ１６ｃ
に記憶された変更対象パーツ番号を変更させた後、上記
パターン番号変更キー「←→」を操作して、パーツ番号
レジスタ１６ｂ内の任意のパーツレジスタのパターン番
号を変更させることで、合成表示された基本顔のあらゆ
るパーツが任意のパターンに選択的に変更される（ステ
ップＳ５〜Ｓ８）。

【００２７】こうして、ユーザが希望する顔が得られた
場合には、キー入力部１２のＯＫキー「ＯＫ」を操作す
ることで、顔パターンの合成処理が完了し、合成メモリ
１７にて合成保持されている顔パターンが、ＲＡＭ１６
内に登録されるようになる（ステップＳ９，Ｓ１０）。

【００２８】したがって、上記構成のモンタージュ作成
装置によれば、基本型ＲＯＭ１５に予め記憶された複数
の基本顔に対応する顔パーツの組合せの１つを、キー入
力部１２の操作により選択的に読出し、その組合せパー
ツのパターン番号をＲＡＭ１６に記憶させ、このパター
ン番号に応じた各パーツパターンをパーツＲＯＭ１４か
ら読出して合成メモリ１７にて合成させ、表示部１８に
表示させると共に、この表示部１８に選択表示された基
本顔の任意のパーツを、変更対象パーツとして変更パー
ツレジスタ１６ｃにセットし、該変更対象パーツとなっ
た上記ＲＡＭ１６内のパターン番号を変更させること
で、任意パーツ部分のみのパターンをパーツＲＯＭ１４
から読出して合成メモリ１７に変更合成させる構成とし
たので、予め選択した１つの基本顔を基にして希望と異
なるパーツ部分のみに修正を加え、従来のモンタージュ
作成装置よりキー操作数少なく、容易に希望の顔を作成
することができる。

【００２９】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、顔の各部
を目，鼻等のパーツに分け各パーツ毎に複数種類のパー
ツパターンを記憶するパーツメモリと、予め定められた
複数の基本顔に対応するパーツの組合せデータを上記パ
ーツメモリに記憶された各パーツの記憶位置情報で記憶
する基本顔メモリと、この基本顔メモリから１つの顔を
選択する基本顔選択手段と、この選択手段により選択さ
れた基本顔を構成する各パーツの記憶位置情報を上記基
本顔メモリから読出し記憶するパーツ情報メモリと、こ
のパーツ情報メモリに記憶される各パーツの記憶位置情
報に対応するパーツパターンを上記パーツメモリから読
出し顔パターンを合成するパーツ合成手段と、上記パー
ツ情報メモリに記憶される任意のパーツの記憶位置情報
を選択的に変更させるパーツパターン変更手段とを備え
て構成したので、予め用意された複数の基本顔の中から
１つの基本顔が選択され、この基本顔のパーツパターン
を変更させて希望の顔が得られるようになり、個々のパ
ーツパターンを１つずつ選択して組上げる必要なく、誰
でも簡単に希望の顔を作成することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係わるモンタージュ作成装
置の電子回路の構成を示すブロック図。

【図２】上記モンタージュ作成装置のパーツＲＯＭにお
けるパーツパターンの格納状態を示す図。

【図３】上記モンタージュ作成装置の基本型ＲＯＭにお
ける基本顔パーツの格納状態を示す図。

【図４】上記モンタージュ作成装置のモンタージュ作成
処理を示すフローチャート。

【図５】上記モンタージュ作成装置のモンタージュ作成
処理に伴うパーツ合成処理を示すフローチャート。

【符号の説明】

１１…ＣＰＵ、１２…キー入力部、１３…ＲＯＭ、１４
…パーツＲＯＭ、１５…基本型ＲＯＭ、１６…ＲＡＭ、
１６ａ…基本型ＮＯレジスタ、１６ｂ…パーツ番号レジ
スタ、１６ｃ…変更パーツレジスタ、１７…合成メモ
リ、１８…表示部、「△▽」…基本顔選択キー、「↑
↓」…変更パーツ選択キー、「←→」…パターン番号変
更キー、「ＯＫ」…ＯＫキー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 顔の各部を目，鼻等のパーツに分け各パ
   ーツ毎に複数種類のパーツパターンを記憶するパーツメ
   モリと、 予め定められた複数の基本顔に対応するパーツの組合せ
   データを上記パーツメモリに記憶された各パーツの記憶
   位置情報で記憶する基本顔メモリと、 この基本顔メモリから１つの顔を選択する基本顔選択手
   段と、 この選択手段により選択された基本顔を構成する各パー
   ツの記憶位置情報を上記基本顔メモリから読出し記憶す
   るパーツ情報メモリと、 このパーツ情報メモリに記憶される各パーツの記憶位置
   情報に対応するパーツパターンを上記パーツメモリから
   読出し顔パターンを合成するパーツ合成手段と、 上記パーツ情報メモリに記憶される任意のパーツの記憶
   位置情報を選択的に変更させるパーツパターン変更手段
   とを具備し、 予め選択合成された基本顔に基づき任意のパーツパター
   ンを変更することを特徴とするモンタージュ作成装置。