JPH0533380Y2 - - Google Patents

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JPH0533380Y2
JPH0533380Y2 JP1102588U JP1102588U JPH0533380Y2 JP H0533380 Y2 JPH0533380 Y2 JP H0533380Y2 JP 1102588 U JP1102588 U JP 1102588U JP 1102588 U JP1102588 U JP 1102588U JP H0533380 Y2 JPH0533380 Y2 JP H0533380Y2
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rail
seat
rack
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pinion
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、車体側のレールと、該車体側のレー
ルに相対的に移動可能に嵌合し、座席を支持する
座席側のレールとより成るレールユニツトを有
し、両レールを相対的に移動させる駆動部を設け
て成るパワーシートスライド装置に関する。
「考案の背景」 近年、シートベルトを車体に固結せず、シート
スライド装置の座席側のレールに固結し、座席を
移動しても装着感が変化しないようにすることが
行なわれており、シートスライド装置に高荷重に
耐えるだけのロツク強度が要求されるようになつ
ている。
このため、パワーシートスライド装置において
も特有の対策が採られており、対策された従来の
パワーシートスライド装置としては、例えば第4
図に示すようなものがある。
すなわち、レールユニツト1は、座席側のアツ
パレール2に車体側のロアレール3を内挿してな
り、ロアレール3はその長手方向に直交する方向
を向く嵌合フランジ4を有し、両嵌合フランジ4
間に補強板5を架設し、アツパレール2は嵌合フ
ランジ4と補強板5の側縁とに摺動可能に嵌合
し、補強板5に長手方向に長溝6を穿設し、長溝
6の片側の内側縁にラツク5aを形成し、補強板
5のラツク5aの部位に補助ラツク部材7を重ね
て固定し、アツパレール2に駆動部8を装着し、
駆動部8のハウジング8aによりピニオン9の回
転軸9aの上端および下端を枢支し、ピニオン9
を補強板5のラツク5aと補助ラツク部材7とに
噛合させたものである。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、このような従来のパワーシート
スライド装置では、ロツク強度を高めるため、補
強板5のラツク5aの部位に補助ラツク部材7を
重ねて固定したにもかかわらず、衝突時などにシ
ートベルトから強い衝撃荷重が加わつたとき、ピ
ニオン9は補強板5のラツク5aおよび補助ラツ
ク部材7との噛み合いの離れ方向にずれ、相互の
噛み合い位置が歯先になり、噛合強度が落ちる。
そのためハウジング8aの先端部8bをロアレー
ル3に当接し、ピニオン9側のずれを阻止して噛
み合い位置が歯先にならないようにしているが、
補強板5のラツク5aなどが長手方向の中間位置
で開くいわゆる中開を起こした場合には効果がな
く、結果として相互の噛み合い位置が歯先にな
り、噛合部分が小さくなり高いロツク強度が維持
されない場合があるという問題があつた。
本考案は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、高荷重がかかつた際に、ピニオ
ンとラツクとを噛み合いの離れ方向では相互に拘
束するようにし、高いロツク強度を維持すること
ができるパワーシートスライド装置を提供するこ
とを目的としている。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とす
るところは、 車体側のレールと、該車体側のレールに相対的
に移動可能に嵌合し、座席を支持する座席側のレ
ールとより成るレールユニツトを有し、両レール
を相対的に移動させる駆動部を設けて成るパワー
シートスライド装置において、 前記一方のレール側に長手方向に長溝を穿設
し、該長溝の片側の内側縁にラツクを形成し、 前記他方のレールに前記駆動部のハウジングを
装着し、該ハウジングの基部から前記長溝に挿通
して延びる先端部に支持ハブを形成し、該支持ハ
ブと前記基部とで回転可能に枢支する駆動軸にピ
ニオンを固結し、該ピニオンを前記ラツクに噛合
させ、 前記支持ハブと前記一方のレール側とのいずれ
か一方に、前記ピニオンと前記ラツクとの噛み合
いの離れ方向では、他方を拘束する離れ止め部を
設けたことを特徴とするパワーシートスライド装
置に存する。
「作用」 しかして、過大な荷重が加わると、車体側のレ
ールと座席側のレールとが相対的に摺動しようと
する荷重がかかり、それにより、ピニオンとラツ
クとが噛み合いの離れ方向に相対的に移動しよう
とすると、支持ハブまたは一方のレール側のいず
れか一方に設けた離れ止め部が他方を拘束し、ピ
ニオンとラツクとの噛み合いが適切な状態に保た
れ、適正なロツク強度を維持し、両レールが相対
的に摺動することがないものである。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の各種実施例を説明
する。なお、各実施例につき同様の部位には同一
符号を付し重複した説明を省略する。
第1図および第2図は本考案の第1実施例を示
している。
パワーシートスライド装置10は、第2図でわ
かるように、座席の巾に対応してレールユニツト
20,20を座席下面とフロアとの間に平行に配
置し、両レールユニツト20,20に座席のシー
トクツシヨンの前方下部に装着される駆動源たる
電動モータ11を接続して成る。電動モータ11
からは回転駆動力を伝達するフレキシブルケーブ
ル12が両レールユニツト20,20に延びてい
る。
レールユニツト20,20は対称的な同一の構
造をしているので、以下、一方のみを説明して他
方を省略する。
レールユニツト20は、フロアに固定される車
体側のレール30と座席のシートクツシヨンの下
部に固定される座席を支持する座席側のレール4
0とが相対的に移動可能に嵌合して成る。
車体側のレール30はレールユニツト20の下
部を構成していて、取付面板31から側壁32,
32が立ち上がり、側壁32,32の先に外側方
を向け嵌合フランジ33,33が折設されて成
り、取付面板31の両端にはフロアにボルト等に
よつて固定される取付脚34,35が固設されて
いる。
さらに、嵌合フランジ33,33には水平に補
強板36が固設されて長手方向に延びており、補
強板36には長手方向に延びる長溝37が開設さ
れている。長溝37の両側の内端縁の一方にはラ
ツク38が刻設されている。
補強板36の下面には、長手方向に延びる補助
ラツク部材39が固着されており、補助ラツク部
材39にはラツク38の歯と一致するようラツク
39aが刻設されている。
座席側のレール40は水平な主面板41から側
壁42,42が車体側のレール30の嵌合フラン
ジ33,33の先端間より広い巾で立ち下がり、
その先に内側を向け抱持フランジ43,43が折
設され、嵌合フランジ43と水平な主面板41と
の間に抱持溝40aが形成されている。
嵌合フランジ33および補強板36の側縁と、
抱持溝40aとの間には、樹脂スライダ21が介
装されており、それにより車体側のレール30と
座席側のレール40とは摺動して相対的に移動可
能に嵌合している。
座席側のレール40の水平な主面板41には上
から駆動部ベース45がねじ45a,45aによ
り締結固定されている。駆動部ベース45の基壁
45bから長溝37に挿通して延びる先端部には
支持ハブ45cが形成されており、基部45bと
支持ハブ45cとの間に垂直方向に駆動軸46が
回動可能に支持されている。
座席側のレール40の水平な主面板41には車
体側のレール30の長溝37を臨む貫通孔が穿設
され、垂直方向の駆動軸46の先端部および支持
ハブ45cは貫通孔から挿通して車体側のレール
30と座席側のレール40との間の空間に延びて
おり、その先に車体側のレール30のラツク38
に噛合するピニオン47が固設されている。
支持ハブ45cの側端部には、補助ラツク部材
39のラツク39aを刻設した側縁とは反対側の
側縁39bにわずかな隙間をもつて面する離れ止
め部44が立設されている。
取付面板31には支持ハブ45cに当接して前
後のストロークを規制する図示省略した弾性スト
ツパが設けられている。
垂直方向の駆動軸46の基部にはウオームホイ
ール48が固設されている。駆動部ベース45の
側部にはウオームホイール48に噛合するウオー
ム49が座席側のレール40の長手方向の図示省
略した水平軸を介して回動可能に支持されてい
る。水平軸の一端には電動モータ11から延びた
フレキシブルケーブル12の端が接続されてい
る。
次に作用を説明する。
電動モータ11を停止しているとき、ウオーム
ホイール48がウオーム49に拘束されて回転す
ることができないので、垂直方向の駆動軸46お
よびピニオン47も回動できず、車体側のレール
30と座席側のレール40とは相互に移動しない
よう拘束され、座席が移動することはない。
電動モータ11を起動すると、フレキシブルケ
ーブル12を介して図示省略した水平軸、ウオー
ム49が回動し、それにより大きな減速比でウオ
ームホイール48が回動され、ウオームホイール
48を固設した垂直方向の駆動軸46を介してピ
ニオン47が回転駆動される。
噛合しているラツク38に対してピニオン47
が相対的に移動する結果、座席側のレール40が
移動し、座席側のレール40に支持されている座
席が電動モータ11の回転方向により前後いずれ
かに移動する。
所望の部位で電動モータ11を停止させれば、
前記のように座席側のレール40はその位置に拘
束される。
衝突等で車体側のレール30と座席側のレール
40とを相対的に摺動しようとする過大な荷重が
加わつた場合、ピニオン47がラツク38,39
aに対して噛み合いの離れ方向に変位しようとす
るとともに、ラツク38,39aが中開きしよう
とする。しかし、離れ止め部44が補助ラツク部
材39の側縁39bに当接し、そこでもちこたえ
ることができ、ロツク強度は高いまま維持され、
車体側のレール30と座席側のレール40とは相
対的に摺動しない。
したがつて、衝突時等により高荷重が加わつて
も、座席の拘束が外れることがなく、安全性が極
限まで担保される。
前記第1実施例に係るパワーシートスライド装
置によれば、衝突などにより車体側のレール30
と座席側のレール40とを引き剥すような荷重に
対して、ピニオン47がラツク38,39aに対
してその軸方向に移動し、抜け出そうとすると、
離れ止め部44が補助ラツク部材39の下面に引
つ掛かるようにしたので、剥離強度の向上に対し
ても効果がある。
また、離れ止め部44が引つ掛かる部位を補助
ラツク部材39としたので、特別に部品を追加す
る必要がなく、構成が複雑にならず、コストが嵩
まない。
さらに、車体側のレール30および座席側のレ
ール40の幅方向の中心線に対してピニオン47
の駆動軸46の中心軸線をずらし、ずらしたこと
によりできた空間部に離れ止め部44を立設した
ので、車体側のレール30および座席側のレール
40の各断面積を大きくすることなく、ロツク強
度の向上を図ることができる。
第3図は本考案の第2実施例を示している。
本実施例では、車体側のレール30側に離れ止
め部54を設けたものである。すなわち、補強板
36の下面に長手方向に延びるレール状の離れ止
め部54を固着し、離れ止め部54を支持ハブ4
5cに引つ掛けようとしたものである。
なお、前記実施例は単に一例を示すに過ぎず、
例えば車体側のレール30と座席側のレール40
との嵌合関係を逆にしてもよく、上下だけでな
く、側方から嵌合させてもよい。
「考案の効果」 本考案に係るパワーシートスライド装置によれ
ば、ピニオンとラツクとが噛み合いの離れ方向へ
相対的に移動しないように、相互に拘束する離れ
止め部を設けたので、高荷重がかかり車体側レー
ルと座席側レールとが相互に摺動するような場
合、例えばラツクが中開を起こしても、ラツクと
ピニオンとが適正位置で噛み合つたままであり、
高いロツク強度を維持し、車体側レールと座席側
レールが相対的に摺動することがなく、高荷重に
十分耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の第1実施例を示
しており、第1図は第2図−線断面図、第2
図はパワーシートスライド装置の全体斜視図、第
3図は本考案の第2実施例を示しており、パワー
シートスライド装置の要部断面図、第4図は従来
例を示しており、パワーシートスライド装置の要
部断面図である。 10……パワーシートスライド装置、20……
レールユニツト、30……車体側のレール、33
……嵌合フランジ、36……補強板、37……長
溝、38……補強板のラツク、39……補助ラツ
ク部材、39a……ラツク、40……座席側のレ
ール、42……側壁、43……抱持フランジ、4
4,54……離れ止め部、45……駆動部ベー
ス、47……ピニオン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体側のレールと、該車体側のレールに相対的
    に移動可能に嵌合し、座席を支持する座席側のレ
    ールとより成るレールユニツトを有し、両レール
    を相対的に移動させる駆動部を設けて成るパワー
    シートスライド装置において、 前記一方のレール側に長手方向に長溝を穿設
    し、該長溝の片側の内側縁にラツクを形成し、 前記他方のレールに前記駆動部のハウジングを
    装着し、該ハウジングの基部から前記長溝に挿通
    して延びる先端部に支持ハブを形成し、該支持ハ
    ブと前記基部とで回転可能に枢支する駆動軸にピ
    ニオンを固結し、該ピニオンを前記ラツクに噛合
    させ、 前記支持ハブと前記一方のレール側とのいずれ
    か一方に、前記ピニオンと前記ラツクとの噛み合
    いの離れ方向では、他方を拘束する離れ止め部を
    設けたことを特徴とするパワーシートスライド装
    置。
JP1102588U 1988-01-29 1988-01-29 Expired - Lifetime JPH0533380Y2 (ja)

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JPH01114439U JPH01114439U (ja) 1989-08-01
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