JPH0533357Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、配送品などに貼着し、配送品の配送
管理を行なうところの配送伝票に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、この種の配送伝票は、依頼人の住所氏名
や受取人住所氏名などの配送情報を最上位の配送
票に記載することによつて、下位の各配送票に複
写され、この配送伝票を配送品に貼着して配送
し、配送過程で切り取つた配送票に記載されてい
る前記配送情報に基づいて配送管理が行なわれ
る。

また配送票には配送品や配送伝票自体には管理
情報（例えば伝票番号）が設定されていて、この
管理情報を光学的読取り装置にて読取ることがで
きるように、バーコードなどの形態で印刷されて
いる。そして配送過程で切取られた配送票を集
め、この配送票に付された前記管理情報を読取つ
て情報処理を行ない、管理業務の簡素化や迅速化
が図られている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記した従来の配送票それぞれ
は、依頼人の住所氏名や受取人の住所氏名などの
配送情報が最上位の配送票への記載と同時に下位
の配送票に複写されるように、配送票それぞれは
カーボンシステム（またはノンカーボンシステ
ム）の複写方式をとつており、配送票を厚くする
と筆厚が減じ良好な複写像を得られないことか
ら、配送票は薄い紙片に限られ、このため配送情
報や管理情報などの数多くの情報が記載されてい
る配送票を、配送過程の集配所などで切取つて処
理部門に次々と回して管理業務を行なうと、配送
票はしわが寄つたり破損することがあつた。この
ことから管理情報の読取り装置にかけるために配
送票を集めても、配送票がバラついて読取り装置
に装填することができず、管理情報の処理業務に
支障を来たすという問題点があつた。

さらに配送票には、機械読取り情報以外の情
報、すなわち受取人、依頼人、運賃などの各種情
報が記載されているため、それらの管理が各部署
で行なわれ、配送票を一部署で長時間保管するこ
とができず、機械読取り情報の入力をバツチ処理
により入力することが困難であり、効率の良い配
送管理を行なう上で支障があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記した従来の問題点を考慮してな
されたもので、複数枚の配送票を重ね合わせ、一
側端を切り離し可能に綴じ合わせてなる配送伝票
において、一枚の配送票は、配送伝票に対応する
機械読取り用の配送管理情報が記載され切り取り
可能に上下に並列状態で設けられた複数枚の機械
読取り紙票と、配送伝票に対応する配送管理情報
が記載され前記機械読取り紙票の綴じ合わせ部と
反対側の側縁に切り取り可能に連接した機械読取
り紙票より前に切り取られる控片とが、控片、機
械読取り紙票の切取り順に位置してなり、同一面
に切り取り可能に構成された前記機械読取り紙票
と控片のそれぞれに同一の配送管理情報が設けら
れていることを特徴とする配送伝票を提供して、
上記従来の問題点を解消するものである。

〔作用〕

本考案においては、配送管理情報が記載された
複数枚の機械読取り紙票および控片それぞれを配
送過程で切り離し、配送伝票の厚みを増大させる
ことなく、また配送票自身によることなく、配送
過程の各段階でこの機械読取り紙票や控片にて配
送管理情報の処理業務が行なえるようになる。

〔実施例〕

つぎに、本考案を第１図から第４図に示す一実
施例に基づいて詳細に説明する。

図中１は配送伝票で、第１図に示す如く配送伝
票１は、側端の綴じ部２０を接着剤ｓにより綴じ
合わせかつ切取りミシン目ａを介してそれぞれ切
取り可能に設けた依頼人控票２ａ、発ターミナル
控票２ｂ、着ターミナル控票２ｃ、受領控票２ｄ
からなる複数枚の配送票２と、発ターミナルで使
用する機械読取り紙票３および着ターミナルで使
用する機械読取り紙票４、そして控片５とからな
るものである。

前記配送票２それぞれには、依頼人の住所氏名
や受取人の住所氏名などの配送情報記入欄２１
と、配送票に対して設定された伝票番号などの管
理情報２２と、バーコードの形態をなして前記管
理情報２２に対応し光学的読取り装置にて読取ら
れる管理情報２３が設けられている。そして配送
票は裏面にカーボンが設けられているカーボンシ
ステムのものであつて、最上位に位置する配送
票、すなわち依頼人控票２ａの配送情報記入欄２
１に依頼人の住所氏名や受取人の住所氏名などの
配送情報を記入することによつて、下位の配送票
それぞれに同時に前記配送情報が複写され、配送
過程において綴じ部２０から切取られた配送票の
配送情報に基づき配送管理が行なわれるのであ
る。

上記二枚の機械読取り装置３，４は、接着剤ｓ
を介して上記配送票２とともに綴じ合わされた紙
片６に備え付けられており、第２図に示すよう
に、前記紙片６の側縁に切取りミシン目ｂを介し
て分離可能に連設され、前記二枚票が並列状態で
設けられている。

さらに機械読取り紙票３，４には、上記管理情
報２２に対応し光学的読取り装置が読取ることが
できる管理情報３０，４０が印刷されていて、例
えば図示した実施例のように管理情報３０，４０
はバーコードの形態をとつて表示されており、各
配送段階で前記管理情報を装置に読込ませること
により、配送管理が行なわれる。また機械読取り
紙票３，４の側縁には、配送過程において前記二
紙票３，４より前段階で切り取られる控片５が備
え付けられており、該控片５は二紙票３，４に亘
り切り取りミシン目ｃを介して分離可能に連設さ
れている。そしてこの控片５には、管理情報２２
に対応した管理情報５０と配送料の請求金額や配
送品の重量などの所定事項を記入する記入欄５１
とが設けられていて、前記管理情報５０に基づい
ても配送管理が行なえるようになつている。

上記紙片６には、第２図に示すように、配送票
２と同様に、依頼人の住所氏名や受取人の住所氏
名などの配送情報記入欄６０が設けられていて、
何らかの事故などによつて配送票や紙票などが紛
失した場合おいても対処できるよう予備的な役割
を果すものである。

なお管理情報３０，４０はバーコードの形態に
限るものではなく、光学的読取り装置にてあるい
は磁気的読取り装置にて読取ることができるので
あれば、文字、記号、数字であつてもよい。そし
て上記実施例の管理情報５０は数字にて表記され
ているが、これに限るものではなく、図示の管理
情報３０，４０と同様に光学的読取り装置にてあ
るいは磁気的読取り装置にて読取ることができる
形態のものとすることも可能である。

さらに配送伝票における紙票３，４および控片
５の位置、すなわち紙片６の綴じ合わせ位置は、
配送票の最下位に限られるものではなく、任意の
位置に綴じ合わせればよいものである。

上述の如くしてなる本考案の配送伝票１を配送
品に貼着して配送管理を行なうには、第３図、第
４図に示す如く、配送票を兼ねる封筒上紙７と、
裏面側に粘着剤８０とこの粘着剤８０を覆う剥離
紙８１を有する封筒下紙８との三辺を接着剤ｓで
接着して一辺側が開口した封筒部Ａを形成し、こ
の封筒部Ａ内に配送伝票１の綴じ部と反対側の端
部が開口部から表出するように配して配送伝票１
を抜き取り可能に接着剤ｓにより綴じ合わせる形
態のものを用いる。

なお、配送伝票を配送品に貼着する手段として
は、透明フイルム裏面に塗布した粘着剤を剥離紙
で剥離自在に覆つてなるものとし、この透明フイ
ルムを最上位の配送票上部にほぼ覆うように配し
て、剥離紙を剥ぎ表出した粘着剤が配送票ととも
に配送品の表面にも貼着するようにしてもよい。

次に、本考案の配送伝票の使用について本考案
を説明する。まず配送依頼時に配送依頼人が配送
票兼封筒上紙７の配送情報記入欄７０に依頼人の
住所、氏名、受取人の住所、氏名などの必要事項
を記入するものであり、ついで依頼人控用の配送
票２ａを切取りミシン目ａより切取つて依頼人控
とし、残りの配送伝票１は封筒下紙８裏面の剥離
紙８１を剥離し、露出した粘着剤８０により配送
伝票１を配送品に貼着し配送に供するものであ
る。そして所定区域を回つて営業所（発店）に集
荷されると、控片５が切り取られ、配送票の各種
情報に基づいて配送処理がなされるとともに、控
片５の管理情報５０に基づいても各種の情報処理
がなされ、記入欄５１にも請求額や重量が記載さ
れて保存される。

つぎに各営業所より発ターミナルに集荷された
配送品の配送伝票から、発ターミナル控票２ｂと
発ターミナル用の機械読取り紙票３をそれぞれ切
取りミシン目より切取り、発ターミナル控票２ｂ
は、その部署での控として保管するとともに、機
械読取り紙票３は他の配送品に貼着されていた機
械読取り紙票とともに一括して管理情報３０であ
るバーコードを入力して、発ターミナルでの配送
管理を行なうものである。

着ターミナルにおいても、配送品の配送伝票か
らから着ターミナル控票２ｃと着ターミナル用の
機械読取り紙票４を抜き取り、同様にして着ター
ミナルでの配送管理を行なうものである。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本願考案によれば、配送
票に対応する管理情報が記載された複数枚の機械
読取り紙票と同じく配送票に対応する管理情報が
記載された控片とが、控片、機械読取紙票の順に
配送伝票から分離可能に設けられているので、営
業所、発ターミナル、着ターミナルなどの各配送
段階で所定の控片、機械読取り紙票を順に切り取
り、この控片や機械読取り紙票を配送票処理部門
などを介することなくそのまま入力部署へ集める
ことができ、管理情報が記載された控片や紙票の
所定部門での取り纒めが容易にかつ迅速に行な
え、多量の管理情報の処理、すなわちバツチ処理
を効率的に行なうことができる。

また、複数枚の機械読取り紙票はそれらを並列
し、控片を前記紙票の綴じ合わせと反対側の側縁
に連接する構成としたので、控片や複数枚の機械
読取り紙票を有するものであつても、一枚分の紙
票の厚みとすることができ、配送伝票全体の厚み
を増大させることなく、しかも、控片、機械読取
り紙票の順に切取れる構成であるので所定部門で
の切取り、使用に間違いが生ぜず取扱い易い配送
伝票とすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る配送伝票の一実施例を示
す説明図、第２図は機械読取り紙票を示す説明
図、第３図は本考案の配送伝票の使用状態の説明
図、第４図は第３図に示された配送伝票の断面を
示す説明図である。 １……配送伝票、２……配送票、３，４……機
械読取り紙票、５……控片、２２，２３，３０，
４０，５０……管理情報。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数枚の配送票を重ね合わせ、一側端を切り離
   し可能に綴じ合わせてなる配送伝票において、一
   枚の配送票は、配送伝票に対応する機械読取り用
   の配送管理情報が記載され切り取り可能に上下に
   並列状態で設けられた複数枚の機械読取り紙票
   と、配送伝票に対応する配送管理情報が記載され
   前記機械読取り紙票の綴じ合わせ部と反対側の側
   縁に切り取り可能に連接した機械読取り紙票より
   前に切り取られる控片とが、控片、機械読取り紙
   票の切取り順に位置してなり、同一面に切り取り
   可能に構成された前記機械読取り紙票と控片のそ
   れぞれに同一の配送管理情報が設けられているこ
   とを特徴とする配送伝票。