JPH05332717A

JPH05332717A - センサー装置

Info

Publication number: JPH05332717A
Application number: JP13949292A
Authority: JP
Inventors: Hisashi Kamimura; 寿上村; Kenichi Fujii; 健一藤井; Kazuya Bessho; 和也別所
Original assignee: New Oji Paper Co Ltd
Current assignee: New Oji Paper Co Ltd
Priority date: 1992-05-29
Filing date: 1992-05-29
Publication date: 1993-12-14

Abstract

(57)【要約】【目的】測定対象シートの状態に対して柔軟性があるシ
ート上の位置のセンサーを提供する。【構成】シートに対して相対的に移動しシートの同一点
に対する反射光及び透過光を検出する手段と、この検出
出力からシート上の位置を判定する手段とを備える。ま
たセンサの予備走査による透過光強度及び、反射光強度
データを記憶しておき、実際のシート駆動時の判定の参
照データとして用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，シート上における位置
を検出する位置センサーに関するものであり、長さ方向
の位置によりシートの状態が異なる場合に特に有効であ
り、プリンタ装置の動作制御等に最適である。

【０００２】

【従来の技術】例えば、台紙（剥離紙）上に一定間隔に
ラベル用紙が付着しているタック紙（「ラベルシー
ト」）を用いて、ラベル印字を行う場合には、ラベルシ
ートの搬送路に通過センサを配設し、この通過センサの
検出レベルを予め設定した閾値と比較することにより、
ラベル用紙間のギャップ（カス取り部分）を検出し、こ
のギャップの位置に基づいて各ラベル用紙上の印字位置
を決定するようにしている。

【０００３】しかし通過センサを用いた場合、その検出
レベルはラベルシート毎に大きくばらつくため、そのギ
ャップ検出用の閾値は、各ラベルシートのセット時にそ
の都度設定する必要がある。そこで従来、例えばギャッ
プ検出用閾値を自動設定するモードを設け、ラベルシー
ト設定後の初期フィード時に、通過センサの検出レベル
の変化を監視して、変化の検出された位置をギャップで
あると認識していた。

【０００４】ところが、このような方法では、ラベル用
紙にプリプリント部があると、検出レベルの変化からこ
の部分をラベルギャップと誤認識してしまう不具合があ
った。このような不具合を防止するため、ラベルギャッ
プ検出用閾値の手動設定モードを指定入力するための閾
値手動設定手段を設け、ラベルシートを手動駆動し、プ
リプリントの無い通常の無地のラベル位置での通過セン
サの検出値から閾値を設定する方法が提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
法では、設定に人手を要し煩雑であり、かつ自動化のレ
ベル向上の制約となっていた。本発明は，測定対象シー
トの状態に対して柔軟性がありかつ印字条件設定の自動
化に適したシート上の位置のセンサを提供しようとする
ものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は，シートに対し
て相対的に移動しシートからの反射光及び透過光を検出
する手段と、該検出手段の出力からシート上の位置を判
定する手段とを備えたことを特徴とするセンサー装置で
あり、さらに光源及び検出手段が、シートの表裏両側に
配置されていること、検出手段が、シート透過光、シー
ト反射光、またはシート透過光および反射光の検出光切
り替え手段を備えたこと、透過光の測定点と反射光の測
定点が実質的にシート上の同一点となるように各光源及
び検出手段が配置されていること、複数の光源のうち任
意の光源を選択的にオン、オフする手段を備えているこ
と等の構成も有している。

【０００７】

【作用】シートの透過光の反射光の各強度レベル、強度
比等の論理演算結果により、シートの位置・状態等を判
定することが可能となり、大幅に省力化、効率化、自動
化を進めることができる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の他の実施例の概略構成図であ
り、（１０）は測定対象物、例えばラベル用紙、（１
１），（１２）はそれぞれ光源要素（Ｌ１），（Ｌ２）
を含む投光部、（１３），（１４）はセンサー（Ｓ
１），（Ｓ２）をそれぞれ含む受光部であり、光源（Ｌ
１），（Ｌ２）からの光はシート（１０）で反射または
透過された後、センサー（Ｓ１），（Ｓ２）により検出
される。光源、シート、センサーの配置関係の詳細は図
４により後述する。

【０００９】（１５）は、センサー（Ｓ１），（Ｓ２）
の検出信号の増幅、Ａ／Ｄ変換等を行う入力信号処理
部、（１６）は入力信号処理部からの情報が入力される
データ処理装置である。データ処理装置（１６）は、セ
ンサ（１３）、（１４）からの入力のレベルの大きさに
よる演算手段（１７）、演算手段（１７）の演算結果に
応じて測定対象物（１０）の状態判定を行う状態判定手
段（１８）を内蔵している。この詳細については、図５
において後述する。

【００１０】（１９）は測定対象物、例えばラベルシー
トの駆動制御手段、（２０）は光源（Ｌ１），（Ｌ２）
のオン、オフを制御する光源制御手段であり、いずれも
データ処理装置（１６）からの指令により、また手動操
作により、任意に選択して制御動作を行うことができる
よう構成されている。

【００１１】図２は、測定対象物（１０）と光源（Ｓ
１），（Ｓ２），センサー（Ｓ１），（Ｓ２）の具体的
配置関係の例を示し、（ａ）はシート（１０）に対し
てほぼ垂直に対向配置した光源・センサ対を複数組設
け、各センサ（Ｓ１），（Ｓ２）・・の検出出力を用い
るようにしたものである。この場合は各光源の投射光は
ほぼ並行光束に近くシートにほぼ垂直に投射され各光源
・センサ対の相互干渉はほとんど無い。

【００１２】図２（ｂ），（ｃ）はやや斜め方向に光束
を放出する光源とこれを検出するセンサを用い、反射光
の測定点と透過光の測定点とがほぼ同一点となるように
構成したものである。なお（ｂ）はシートの表面側に配
置した光源（Ｌ１）からの光束ｅの反射光ｆを同じ側の
センサー（Ｓ１）で検出し、光束ｅの透過光ｇをシート
の裏面に配置したセンサ（Ｓ２）で検出している。この
場合、光源（Ｌ２）がオンであると、これからの透過
光、反射光もセンサ（Ｓ１），（Ｓ２）にそれぞれ入射
し測定の妨害となるので、光源（Ｌ２）はオフとする。
また（ｃ）は、シートの裏面に配置した光源（Ｌ２）
からの光束ｈの反射光ｉ、透過光ｊをセンサ（Ｓ２）、
（Ｓ１）によりそれぞれ検出するものであり、（ｂ）の
場合と同じ理由により、光源（Ｓ１）をオフとする。ま
た（ｂ）の状態と（ｃ）の状態とを所定の周期で切り替
え、センサー（Ｓ１），（Ｓ２）の検出出力をこれと同
期検出すれば、ｆ，ｇ，ｉ，ｊの情報を並行して得るこ
とができる。

【００１３】図３は、本発明のセンサーをプリンタ装置
に適用した場合の概略システム構成図であり、（２１）
はデータバスライン、（２２）はＣＰＵ，（２３）は印
字制御プログラム格納部、（２４）はバッファメモリで
あり、外部装置から受信またはキーボードから入力され
た印字情報を格納する入力バァッファメモリ（２４
１）、処理中印字情報を格納する印字情報メモリ（２４
２）、印字ヘッドより印字出力する情報を随時格納する
出力バッファメモリ（２４３）等の各領域を有してい
る。

【００１４】（２５）は印字制御プログラムに基づい
て、印字ヘッドの加熱制御、転写リボン、印字用紙、プ
ラテンロール等の制御を行う印字制御部、（２６）は印
字ヘッドである。（２７）は、図１、図２等により説明
した状態センサーであり（（１１）〜（１５）に相
当）、例えばラベルシートの状態、位置を検出する。
（２８）はセンサ（２７）から入力されたデータを一時
格納するための処理メモリ，（２９）は本発明に特有の
演算・制御プログラムを格納した固定または半固定メモ
リ（ＲＯＭまたはＥＰ−ＲＯＭ）であり、センサ（２
７）の検出データからある一定の演算を行い、かつ状態
判定を行うためのプログラムを格納した演算・判定プロ
グラム領域（２９１）、シートの状態判定のためのシー
トの駆動、センサーの読み取り動作の制御を行う読み取
り制御プログラム領域（２９２）、センサーの読み取り
のための光源のオン、オフ動作の制御を行う光源制御プ
ログラム領域（２９３）、シートの状態・位置の判定を
行うための２値化の閾値を決定しかつ較正するプログラ
ムの格納領域（２９４）等を有している。（３０）は、
プログラム（３０）により演算・判定を行うための基準
データ、例えば（２９４）に決定した閾値等を記憶した
データメモリである。

【００１５】図４は読み取り対象のラベルシートの状態
の１例図、図５はラベルシート上のセンサ位置の代表
例、図６はシートの反射率、透過率による検出出力の変
動を示す。

【００１６】図５は、ラベル上のセンサ位置の移動に基
づく各センサの検出出力の変動例を示したもので、縦の
各測定データの項目における測定部分による変動（大、
中、小）は各データ項目ごとの評価値である。印字に際
しては、まず予備段階として、印字シートを走行させ
て、例えば図７の（Ａ），（（Ｂ），（Ｃ），（Ｄ）の
各位置において、上記の検出信号ｂ，ｄ，ｆ，ｇ，ｉ，
ｊを読み取り、閾値決定プログラム（２９４）により、
各位置の判定のための各信号の閾値を決定し、検出信号
及び閾値が標準データとして、図３のデータメモリ（３
０）に格納される。この場合必要に応じて、３種類以上
の位置の区別のため閾値を複数段に設けてもよい。実際
には１〜２段の閾値を設けておけば、透過光束、反射光
束等の検出信号の併用により（図７参照）、Ａ，Ｂ，，
Ｄの各位置・状態の判定が可能となる。さらに測定光波
長の切り替え、または複数波長の光束による測定データ
を併用するようにしてもよい。

【００１７】実際の印字段階では、これに基づいて（２
９）の演算。判定プログラムにより、シートの走行に従
って、シートの状態・位置判定を行い、印字動作の制御
を行う。印字用シートが種類、状態の異なるシートに変
更された場合には、その都度、標準データを更新して印
字制御を行う。以前の標準データは、メモリ（３０）の
容量に応じ、暫定的になお保持しておいてもよい。

【００１８】

【発明の効果】

１）ラベル用紙のラベル部分、ラベルギャップ部分、プ
リプリント部分、用紙切れ部分等の判別を容易に行うこ
とができる。２）閾値を自動的に設定することができ、印字作業を一
層、省力化、効率化することができる。３）測定対象物に応じて、光源機能、センサー機能の選
択を行うことができる。４）プリンタの印字制御に適用して、より確実にかつ効
率的に制御を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の他の実施例の概略構成図である。

【図２】図１の装置の光源とセンサーの具体的配置例を
示す。

【図３】本発明のセンサーをプリンタ装置に適用した場
合の概略構成図である。

【図４】読み取り対象物の１例図である。

【図５】ラベルシート上におけるセンサ位置の説明図で
ある。

【図６】シートの状態による検出出力の説明図である。

【図７】図７は、ラベルシートの各位置における各検出
出力の代表例を示す表である。

【図８】図８は、図２の（ｂ），（ｃ）の各場合におけ
る各センサの検出信号の種類を示す表である。

【符号の説明】

１０測定対象物１０Ａラベル用シート１１投光部１２投光部１３受光部１４受光部１５入力信号処理部１６データ処理装置１７演算手段１８状態判定手段１９シート駆動制御手段２０光源制御手段２１データバスライン２２ＣＰＵ２３印字制御プログラム格納部２４バッファメモリ２５印字制御部２６Ａ印字ヘッド２６Ｂ各駆動機構２７センサ部２８処理メモリ２９固定または半固定メモリ３０データメモリ１０１ラベル用紙１０２剥離紙１０３ラベルギャップ１０４プリプリント２３１データ編集プログラム格納部２３２ヘッド制御プログラム格納部２３３駆動制御プログラム格納部２４１入力バッファメモリ領域２４２印字情報メモリ領域２４３出力バッファメモリ領域２９１演算・判定プログラム格納領域２９２読み取り制御プログラム格納領域２９３光源制御プログラム格納領域２９４閾値決定・較正プログラム格納領域Ｌ１光源Ｌ２光源Ｓ１受光部Ｓ２受光部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シートに対して相対的に移動しシートから
の反射光及び透過光を検出する手段と、該検出手段の出
力からシート上の位置を判定する手段とを備えたことを
特徴とするセンサー装置。
【請求項２】光源及び検出手段が、シートの表裏両側に
配置されていることを特徴とする請求項１記載のセンサ
ー装置。
【請求項３】検出手段が、シート透過光、シート反射
光、またはシート透過光および反射光の検出光切り替え
手段を備えたことを特徴とする請求項１または２記載の
センサー装置。
【請求項４】透過光の測定点と反射光の測定点が実質的
にシート上の同一点となるように各光源及び検出手段が
配置されていることを特徴とする請求項３記載のセンサ
ー装置。
【請求項５】複数の光源のうち任意の光源を選択的にオ
ン、オフする手段を備えていることを特徴とする請求項
２，３または４記載のセンサー装置。
【請求項６】シートがラベル用シートであることを特徴
とする請求項１，２，３，４または５記載のプリンタ用
センサー装置。
【請求項７】前記判定出力に応じてプリンタの動作を制
御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項１記載
のセンサー装置。