JPH05332281A - 2段型ポンプ - Google Patents

2段型ポンプ

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Publication number
JPH05332281A
JPH05332281A JP16538192A JP16538192A JPH05332281A JP H05332281 A JPH05332281 A JP H05332281A JP 16538192 A JP16538192 A JP 16538192A JP 16538192 A JP16538192 A JP 16538192A JP H05332281 A JPH05332281 A JP H05332281A
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JP
Japan
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casing
pump
stage
motor
stage impeller
Prior art date
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Application number
JP16538192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Fujimura
宏幸 藤村
Tsutomu Takahashi
力 高橋
Masayoshi Moriya
正義 守屋
Kazuyoshi Yamamoto
和義 山本
Makoto Kobayashi
真 小林
Masanori Aoki
正則 青木
Masakazu Yamamoto
雅和 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ外径を大きくすることなく高揚程が得
られるとともに、1段目から2段目または2段目から吐
出側流路に向かって滑らかに流体を案内することがで
き、流体損失が少ない2段型ポンプを提供する。 【構成】 吸込側ケーシング1と吐出側ケーシング5と
これら吸込側ケーシング1と吐出側ケーシング5とを接
続する外筒9からなるポンプケーシングと、ポンプケー
シング内に設けられたモータ22とを備え、吸込口と吐
出口とが同一線上に配置されるポンプにおいて、モータ
22の両側部にモータ22に連結される羽根車15,1
8をそれぞれ配置し、2段目の羽根車18の外径を1段
目の羽根車15の外径より小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2段型ポンプに係り、特
にステンレススチール等の鋼板をプレス成形して製作し
たポンプケーシングに2段の羽根車を配置した2段型ポ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から吸込口と吐出口とが同一線上に
配置されるインラインポンプが知られている。斯かるイ
ンラインポンプは、吸込側ケーシングと吐出側ケーシン
グとこれら吸込側ケーシングと吐出側ケーシングとを接
続する外筒からなるポンプケーシングと、このポンプケ
ーシング内に設けられたモータ及び羽根車とを備えてい
る。
【0003】上述した全周流型インラインポンプは、そ
の外径寸法が大きくなると配管の設置に制約が生ずる。
したがって、配管上の制約が生ずることなく省スペース
化を図るためには、配管フランジ外径と略等しいポンプ
外径、即ち配管フランジ外径に見合ったポンプ外径が求
められている。
【0004】一方、横型ポンプの場合には、高揚程を確
保するために、従来から羽根車を多段に配置することが
行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たインラインポンプにおいては、揚程が高くなるにつれ
て、羽根車外径が大きくなってくるため、配管フランジ
外径よりポンプ外径を大きくせざるを得ないという問題
点があった。即ち、従来のインラインポンプでは、高揚
程の場合、配管フランジに見合ったポンプ外径にするこ
とができないという問題点があった。
【0006】一方、横型ポンプの場合には、前述したよ
うに高揚程を得るために多段ポンプが従来から使用され
ているが、多段ポンプにした場合、各段の羽根車外径は
等しく形成されている。これを2段型ポンプを例にとっ
て説明すると、1段目の羽根車外径と2段目の羽根車外
径は等しく形成されていたため、1段目から2段目に案
内する際の、案内装置の流路が急激に転換してしまい、
流体損失が大きいという問題点があった。
【0007】本発明は上述した事情に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、ポンプ外径を大きくすること
なく高揚程が得られるとともに、1段目から2段目また
は2段目から吐出側流路に向かって滑らかに流体を案内
することができ、流体損失が少ない2段型ポンプを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の2段型ポンプの一態様は、吸込側ケーシ
ングと吐出側ケーシングとこれら吸込側ケーシングと吐
出側ケーシングとを接続する外筒からなるポンプケーシ
ングと、該ポンプケーシング内に設けられたモータとを
備え、吸込口と吐出口とが同一線上に配置されるポンプ
において、前記モータの両側部に該モータに連結される
羽根車をそれぞれ配置し、2段目の羽根車外径を1段目
の羽根車外径より小さくしたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明の他の態様によれば、吸込側
ケーシングと吐出側ケーシングとこれら吸込側ケーシン
グと吐出側ケーシングとを接続する外筒からなるポンプ
ケーシングと、該ポンプケーシング内に設けられたモー
タとを備え、吸込口と吐出口とが同一線上に配置される
ポンプにおいて、前記モータの一側部に該モータに連結
される羽根車を2段配置し、1段目の羽根車外径を2段
目の羽根車外径より小さくしたことを特徴とするもので
ある。
【0010】さらに、本発明の他の態様によれば、軸方
向に吸込口を有するとともに半径方向に吐出口を有した
ポンプケーシングと、該ポンプケーシングに連結された
モータとを備えたポンプにおいて、前記モータの一側部
に該モータに連結される羽根車を2段配置し、1段目の
羽根車外径を2段目の羽根車外径より小さくしたことを
特徴とするものである。
【0011】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、モータ
の両側部に羽根車をそれぞれ配置するか、または、モー
タの一側部に羽根車を2段配置することにより、高揚程
を確保することができるため、羽根車外径を小さくする
ことができる。したがって、高揚程のポンプの場合にも
ポンプ外径を小さくでき、省スペース化を図ることがで
きる。また本発明によれば、1段目又は2段目の案内装
置の遠心方向流路を長くできるため、流体の方向転換時
に滑らかに案内することができ、急激な流路の転換を避
けることができるため、流体損失が少なく、ポンプ性能
の向上を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るインラインポンプの一実
施例を図1を参照して説明する。図1は本発明の全周流
型インラインポンプを示す断面図である。本実施例に示
すインラインポンプは、吸込側ケーシング1と、吐出側
ケーシング5と、この吸込側ケーシング1と吐出側ケー
シング5間を接続する外筒9とを備えている。吸込側ケ
ーシング1、外筒9及び吐出側ケーシング5は、それぞ
れ開口部側の端部外周部に、それぞれ外方に延設された
鍔部1a,9a,9b,5aを備えている。そして、吸
込側ケーシング1と外筒9とは、相隣接する鍔部1a,
9aが鋳鉄等の鋳物製のフランジ51,51により挟持
されるとともにボルト45により締め付けられることに
より、一体に接続されている。また、吐出側ケーシング
5と外筒9とは、同様に相隣接する鍔部5a,9bが鋳
鉄等の鋳物製のフランジ52,52により挟持されると
ともにボルト45により締め付けられることにより、一
体に接続されている。そして、これら吸込側ケーシング
1、吐出側ケーシング5及び外筒9とでポンプケーシン
グが構成され、このポンプケーシング内にはキャンドモ
ータ22が配設されている。
【0013】吸込側ケーシング1は切頭円錐台上の本体
部2と、この本体部2より吸込側に延設された吸込ノズ
ル3とを備えている。また、吐出側ケーシング5も、吸
込側ケーシング1と同様に、切頭円錐台状の本体部6
と、この本体部6より吸込側に延設された吐出ノズル7
とを備えている。
【0014】一方、吸込側ケーシング1の一側には内ケ
ーシング10が設けられており、この内ケーシング10
は容器状の本体部11とこの本体部11と、この本体部
11より吸込側に延設された円筒状の吸込側部12とか
ら構成されている。そして、本体部11と吸込側部12
との接続部にはOリング等の弾性材からなるシール部材
43が介装されている。内ケーシング10の内側には1
段目羽根車15が収容されており、この1段目羽根車1
5はキャンドモータ22の主軸16に固定され支持され
ている。
【0015】また、内ケーシング10の本体部11の内
側にはガイドベーンまたはボリュートを構成する案内装
置13が設置されている。案内装置13はインロー嵌合
部を有し、このインロー嵌合部がキャンドモータ22の
モータフレーム23と嵌合されている。このキャンドモ
ータ22のモータフレーム23は高い剛性を有してお
り、このモータフレーム23に案内装置13が支持され
るため、結果として、内ケーシング10は高い剛性を有
したキャンドモータ22のモータフレーム23に支持さ
れることになる。内ケーシング10の吸込側部12の一
端は、吸込ノズル3の近傍まで延びている。そして、内
ケーシング10の吸込側部12の端部と吸込側ケーシン
グ1の吸込ノズル3との間隙にはシール部材14が介装
されており、このシール部材14によって吸込側(低圧
側)と吐出側(高圧側)とがシールされている。
【0016】一方、吐出側ケーシング5内には、2段目
羽根車18が収容されており、この2段目羽根車18は
前記主軸16の他端部に固定され支持されている。そし
て、キャンドモータ22のモータフレーム側板26と羽
根車18との間には仕切板19が設けられ、この仕切板
19によって1段目羽根車15から吐出され円筒状流路
50を通過した流体が2段目羽根車18の吸込側に案内
されるようになっている。また、吐出側ケーシング5と
2段目羽根車18との間には側板20が設けられてお
り、この側板20は2段目羽根車18を覆う内ケーシン
グの機能を果たしている。2段目羽根車18から吐出さ
れた流体は側板20に形成された案内装置20a,20
bによって吐出側ケーシング5の吐出口に案内されるよ
うになっている。即ち、側板20は、図2に示されるよ
うに一側に複数の案内羽根からなる案内装置20aを備
えるとともに、他側に複数の案内羽根からなる案内装置
20bを備えている。
【0017】また、吸込ノズル3及び吐出ノズル7に
は、それぞれ中間リング46,46を介して吸込フラン
ジ48及び吐出フランジ49がそれぞれ固定されてい
る。しかして、本実施例においては、図1に示されるよ
うに1段目羽根車15の外径D1と2段目羽根車18の
外径D2とは異径になっており、即ちD1>D2になっ
ている。
【0018】前記キャンドモータ22のモータフレーム
23は略円筒状のフレーム外胴24と、このフレーム外
胴24の両側開口部に設けられたフレーム側板25、2
6とから構成されている。フレーム外胴24は、その外
周部に軸方向に沿って放射状に複数のリブ24aが形成
されている。この複数のリブ24aは、プレス成形によ
ってモータフレーム外胴24に一体に形成され、そし
て、これらリブ24aの外側面がポンプケーシングの外
筒9の内周面に嵌合されるとともに、この嵌合部で両者
はスポット溶接等で接合され一体化されている。
【0019】前記モータフレーム23内には、ステータ
27及びロータ28が配設されている。ロータ28は主
軸16によって支持されており、また、ステータ27の
内側には円筒状のキャン29が嵌着されている。また、
前記フレーム側板25には、ラジアル軸受30が設けら
れ、ラジアル軸受30は主軸16に嵌合された軸スリー
ブ31を回転支承するようになっている。
【0020】前記フレーム側板26には、軸受ハウジン
グ32が着脱可能に設けられており、この軸受ハウジン
グ32はラジアル軸受33と固定側スラストメタル34
とをそれぞれ保持しており、ラジアル軸受33は主軸1
6に嵌合された軸スリーブ35を回転支承するようにな
っている。一方、主軸16の吐出側端部には、スラスト
ディスク36が固定されており、スラストディスク36
は前記固定側スラストメタル34と対向する回転側スラ
ストメタル37を備えている。
【0021】また、フレーム側板26にはフィルタを構
成する端板40が固定されている。端板40は、その中
心部が山形上に突出した整流部41を有し、この整流部
41に半径方向内方から外方に放射状に伸びる複数のス
リット42が形成されている。端板40の整流部41
は、1段目羽根車15から吐出された流体を整流して2
段目羽根車18に導く機能を有している。また、整流部
41に放射状にスリット42を形成したため、このスリ
ット42がフィルタとして機能し、流体がこのスリット
42を通ってキャンドモータ22内に流入する際に、流
体内の異物がスリット42に捕捉され除去される。この
スリット42は流れの方向に沿うように形成されている
ため、一旦、スリット42に捕捉された異物は、流速に
より流れ方向に押されて移動し、スリット42から除去
され、スリット42の目詰まりが防止される。即ち、ス
リット42は、その形状によって自浄作用を有するよう
になっている。なお、端板40は、軸受ハウジング32
をフレーム側板26に固定するための押え板の役割をも
果している。
【0022】前記インラインポンプの作用を簡単に説明
すると、吸込ノズル3より吸い込まれた流体は、内ケー
シング10の吸込側部12を通って1段目羽根車15内
に導かれる。1段目羽根車15から吐出された流体は案
内装置13を経て遠心方向から軸方向に流れ方向が転換
された後、外筒9とキャンドモータ22のモータフレー
ム外胴24との間に形成された流路50に流入し、この
流路50を通って吐出側ケーシング5内に流入する。こ
の吐出側ケーシング5内に流入した流体は仕切板19及
び整流部41に案内されて2段目羽根車18内に導かれ
る。2段目羽根車18から吐出された流体は、案内装置
20a,20bを経て吐出側ケーシング5に一体に形成
された吐出ノズル7より吐出される。このとき、2段目
羽根車18の外径D2は1段目羽根車15の外径D1よ
り小さいので、案内装置20a,20bの遠心方向流路
を長くできるため、流体の方向転換時に滑らかに案内す
ることができ、急激な流路の転換を避けることができ
る。したがって、流体損失が少なく、ポンプ性能の向上
を図ることができる。
【0023】一方、羽根車15の主板15aとモータフ
レーム側板25との間には間隙が形成されているため、
羽根車15の回転によってこの間隙内に円板摩擦が生
じ、この間隙に減圧効果が生ずる。そのため、端板40
のスリット42よりキャンドモータ22内に流入した流
体は、矢印で示されるように軸受ハウジング32の開口
32aを通り、更にロータ28とステータ27のキャン
29との間隙を通ってフレーム側板25の開口25aよ
り羽根車15の主板15aの裏側に流出する循環路が形
成される。そして、この取扱液のキャンドモータ22内
の循環の間に軸受が潤滑されるとともにモータが冷却さ
れる。
【0024】次に本発明の他の実施例を図3を参照して
説明する。図3はキャンドモータ22の一側部に2段の
羽根車を配置した例を示すものである。図3において、
図1の構成部品と同一の作用又は機能を有する構成部品
は同一符号を符して説明する。内ケーシング10内には
1段目羽根車15と2段目羽根車18とが並列して配置
されており、この1段目羽根車15及び2段目羽根車1
8はキャンドモータ22の主軸16に固定され支持され
ている。そして、1段目羽根車15と2段目羽根車18
との間には側板20及び仕切板19がそれぞれ配置され
ている。そして、側板20には案内装置20a,20b
が形成されており、1段目羽根車15から吐出された流
体を2段目羽根車18に導くようになっている。また仕
切板19とモータフレーム側板25との間にも案内装置
13が設けられており、2段目羽根車18から吐出され
た流体を遠心方向から軸方向に案内するようになってい
る。
【0025】しかして、本実施例においては、1段目の
羽根車15の外径D1と2段目羽根車18の外径D2と
は異径になっており、即ち、D2>D1になっている。
【0026】次に前記インラインポンプの作用を簡単に
説明すると、吸込ノズル3より吸込まれた流体は、内ケ
ーシング10の吸込側部12を通って1段目羽根車15
内に導かれる。1段目羽根車15から吐出された流体
は、案内装置20a,20bを経て2段目羽根車18に
導かれる。このとき、1段目羽根車15の外径D1は2
段目羽根車18のD2より小さいので、案内装置20
a,20bの遠心方向流路を長くできるため、流体の方
向転換時に滑らかに案内することができ、急激な流路の
転換を避けることができる。したがって、流体損失が少
なく、ポンプ性能の向上を図ることができる。そして、
2段目羽根車18から吐出された流体は案内装置13を
経て遠心方向から軸方向に流れ方向が転換された後、外
筒9とキャンドモータ22のモータフレーム外胴24と
の間に形成された流路50に流入し、この流路50を通
り吐出側ケーシング5内に流入する。その後、流体は端
板40の整流部41によって整流された後、吐出側ケー
シング5に一体に形成された吐出ノズル7より吐出され
る。また、2段目羽根車18とモータフレーム側板25
との間に生ずる円板摩擦によって、図1の実施例と同様
にキャンドモータ22内を循環する取扱液の循環流が形
成される。
【0027】次に本発明の更に他の実施例を図4を参照
して説明する。図4は本発明の板金製ポンプケーシング
を備えた陸上設置の横型遠心ポンプを示す縦断面図であ
る。図4において、符号61はケーシング本体を構成す
る外ケーシングを示し、この外ケーシング61は、ステ
ンレススチール等の一枚の鋼板をプレスにより深絞りし
て形成されている。外ケーシング61は、円筒容器状の
本体部62と、この本体部62に接続されるとともに本
体部62より吸込側に延設された円筒状の吸込ノズル6
3と、この吸込ノズル63の反対側の開口部側に設けら
れたケーシングフランジ64とを備えている。吸込ノズ
ル63の先端部には吸込フランジ74が接続されてい
る。また、本体部62の円筒状側壁には吐出ノズル65
が溶接等により固着されており、この吐出ノズル65の
先端部に吐出フランジ66が接続されている。
【0028】また、図4に示されるように、ケーシング
フランジ64は、モータ67のブラケット68に固定さ
れ支持されている。ブラケット68に固定されたケーシ
ングカバー69は、外ケーシング61の開口部を閉塞す
るように設けられている。
【0029】一方、外ケーシング61の内側には、1段
目内ケーシング70が設けられており、この1段目内ケ
ーシング70はステンレススチール等の一枚の鋼板をプ
レスにより深絞りして形成されている。1段目内ケーシ
ング70は円筒容器状の本体部71と、この本体部71
より吸込側に延設された円筒状の吸込側部72とから構
成されている。1段目内ケーシング70の吸込側部72
の一端は、吸込ノズル63の近傍まで延びている。そし
て、1段目内ケーシング70の吸込側部72の端部と外
ケーシング61の吸込ノズル63との間隙には、弾性材
からなるシール部材73が介装されており、このシール
部材73によって吸込側(低圧側)と吐出側(高圧側)
とがシールされている。
【0030】また、1段目内ケーシング70には2段目
内ケーシング80が接続されており、1段目内ケーシン
グ70の内側には1段目羽根車15が収容され、2段目
内ケーシング80の内側には2段目羽根車18が収容さ
れている。1段目羽根車15及び2段目羽根車18は主
軸16に固定され支持されている。そして、1段目羽根
車15と2段目羽根車18との間には側板20が配置さ
れている。そして、側板20には案内装置20a,20
bが形成されており、1段目羽根車15から吐出された
流体を2段目羽根車18に導くようになっている。また
2段目内ケーシング80にも案内装置81が設けられて
おり、2段目羽根車18から吐出された流体を吐出ノズ
ル65に案内するようになっている。
【0031】しかして、本実施例においては、1段目の
羽根車15の外径D1と2段目羽根車18の外径D2と
は異径になっており、即ち、D2>D1になっている。
【0032】次に前記陸上設置の横型遠心ポンプの作用
を簡単に説明すると、吸込ノズル3より吸込まれた流体
は、1段目内ケーシング70の吸込側部72を通って1
段目羽根車15内に導かれる。1段目羽根車15から吐
出された流体は、案内装置20a,20bを経て2段目
羽根車18に導かれる。このとき、1段目羽根車15の
外径D1は2段目羽根車18のD2より小さいので、案
内装置20a,20bの遠心方向流路を長くできるた
め、流体の方向転換時に滑らかに案内することができ、
急激な流路の転換を避けることができる。したがって、
流体損失が少なく、ポンプ性能の向上を図ることができ
る。そして、2段目羽根車18から吐出された流体は案
内装置81を経て吐出ノズル65から吐出される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ータの両側部に羽根車をそれぞれ配置するか、または、
モータの一側部に羽根車を2段配置することにより、高
揚程を確保することができるため、羽根車外径を小さく
することができる。したがって、高揚程のポンプの場合
にもポンプ外径を小さくでき、省スペース化を図ること
ができる。
【0034】また本発明によれば、1段目又は2段目の
案内装置の遠心方向流路を長くできるため、流体の方向
転換時に滑らかに案内することができ、急激な流路の転
換を避けることができるため、流体損失が少なく、ポン
プ性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2段型ポンプの一実施例を示す断
面図である。
【図2】本発明に係る2段型ポンプにおける案内装置を
示す図であり、図2(a)はその断面図、図2(b)は
その側面図である。
【図3】本発明に係る2段型ポンプの他の実施例を示す
断面図である。
【図4】本発明に係る2段型ポンプの更に他の実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸込側ケーシング 3 吸込ノズル 5 吐出側ケーシング 7 吐出ノズル 9 外筒 10 内ケーシング 13,20a,20b,81 案内装置 14 シール部材 15 1段目羽根車 16 主軸 18 2段目羽根車 19 仕切板 20 側板 22 キャンドモータ 23 モータフレーム 24 モータフレーム外胴 25,26 フレーム側板 27 ステータ 28 ロータ 32 軸受ハウジング 40 端板 61 外ケーシング 70 1段目内ケーシング 80 2段目内ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 和義 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 小林 真 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 青木 正則 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内 (72)発明者 山本 雅和 神奈川県藤沢市本藤沢4丁目2番1号 株 式会社荏原総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込側ケーシングと吐出側ケーシングと
    これら吸込側ケーシングと吐出側ケーシングとを接続す
    る外筒からなるポンプケーシングと、該ポンプケーシン
    グ内に設けられたモータとを備え、吸込口と吐出口とが
    同一線上に配置されるポンプにおいて、前記モータの両
    側部に該モータに連結される羽根車をそれぞれ配置し、
    2段目の羽根車外径を1段目の羽根車外径より小さくし
    たことを特徴とする2段型ポンプ。
  2. 【請求項2】 吸込側ケーシングと吐出側ケーシングと
    これら吸込側ケーシングと吐出側ケーシングとを接続す
    る外筒からなるポンプケーシングと、該ポンプケーシン
    グ内に設けられたモータとを備え、吸込口と吐出口とが
    同一線上に配置されるポンプにおいて、前記モータの一
    側部に該モータに連結される羽根車を2段配置し、1段
    目の羽根車外径を2段目の羽根車外径より小さくしたこ
    とを特徴とする2段型ポンプ。
  3. 【請求項3】 軸方向に吸込口を有するとともに半径方
    向に吐出口を有したポンプケーシングと、該ポンプケー
    シングに連結されたモータとを備えたポンプにおいて、
    前記モータの一側部に該モータに連結される羽根車を2
    段配置し、1段目の羽根車外径を2段目の羽根車外径よ
    り小さくしたことを特徴とする2段型ポンプ。
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