JPH05331414A - コーティング剤組成物 - Google Patents

コーティング剤組成物

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JPH05331414A
JPH05331414A JP4163979A JP16397992A JPH05331414A JP H05331414 A JPH05331414 A JP H05331414A JP 4163979 A JP4163979 A JP 4163979A JP 16397992 A JP16397992 A JP 16397992A JP H05331414 A JPH05331414 A JP H05331414A
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JP
Japan
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tolylene diisocyanate
mixture
coating agent
coating
agent composition
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Withdrawn
Application number
JP4163979A
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English (en)
Inventor
Yukio Matsumoto
幸夫 松本
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】無溶剤一液システム液として使用できるコーテ
ィング剤を提供する。 【構成】水酸基価56のポリオキシプロピレン−エチレ
ントリオールとメチルエチルケトオキシムの混合物にト
リレンジイソシアネートを添加し、トリレンジイソシア
ネートのジブロック体を含むポリオール混合物を得た。
さらに鎖延長剤を加え混合し均一な組成物を得た。 【効果】低粘度で、スプレー塗布作業性、貯蔵安定性、
及び硬化性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は貯蔵安定性に優れ、しか
も非常に低粘度で塗布作業性に優れるコーティング剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗料、接着剤、コーティング剤に用いら
れる一液タイプのポリウレタン組成物には、いくつかの
タイプがあり、イソシアネート末端プレポリマーのみか
らなる湿気硬化タイプやこのイソシアネート末端プレポ
リマーのブロック化物とポリオールやポリアミンなどの
硬化剤を既調合したタイプが主流となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の湿気硬
化タイプでは反応が完結するまでに加湿加温を十分に施
しても、5〜10時間ほどの長時間を要す、塗布厚が比
較的厚い場合には反応を促進させると生成する二酸化炭
素などで発泡現象が起こり、均質な塗膜が得にくい、た
れ防止の目的で炭酸カルシウムなどのフィラーを添加す
る際にフィラーに含まれる微量の水分が混入して貯蔵安
定性を著しく悪化させる、などの問題を有していた。
【0004】また、イソシアネート末端ウレタンプレポ
リマーのブロックタイプに使用されるブロック化剤とし
て、メチルエチルケトオキシムを用いた場合、硬化剤に
ポリアミン化合物を用いると常温でもブロック化剤の解
離が進み、著しく貯蔵安定性を悪化させる問題があり、
ブロック化剤としてε−カプロラクタムを用いた場合は
貯蔵安定性には優れるが、硬化剤にポリアミン化合物を
用いても解離温度が高く、硬化させる際に150℃以上
の加熱を必要とするという問題があった。
【0005】いずれの場合もイソシアネート末端プレポ
リマーをブロック化剤にてブロックすると水素結合の影
響により非常に高粘度な生成物となり無溶剤のままでは
コーター、スプレーなどの塗布作業性を損なうなどの問
題があった。上記の欠点を解決したコーティング剤組成
物が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決した下記発明である。すなわち、少なくとも3個の水
酸基を有する分子量700〜6000のポリオキシアル
キレンポリオール70〜97重量%と分子量500未満
の鎖延長剤3〜30重量%の混合物、及びメチルエチル
ケトオキシムでジブロックされたトリレンジイソシアネ
ートからなる、コーティング剤組成物である。
【0007】以下に本発明を詳しく説明する。本発明に
おいてはイソシアネート化合物としてトリレンジイソシ
アネートを使用する。イソシアネート化合物として4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを使用した場
合はメチルエチルケトオキシムによるジブロック体のポ
リオキシアルキレンポリオールへの相溶性、分散性が極
めて悪く均一なシステム液が得られないので、コスト、
硬化性からみて好ましくない。
【0008】また、ブロック剤としてはメチルエチルケ
トオキシムを使用する。通常使用されるε−カプロラク
タムを用いた場合、それとポリオールの混合物にトリレ
ンジイソシアネートを加えた時にジブロック以外の架橋
が徐々に進み、ゲル化を起こすので好ましくない。
【0009】本発明において少なくとも3個の水酸基を
有する分子量700〜6000のポリオキシアルキレン
ポリオールを使用する。ジオールではブロックが解離し
た後の硬化性が不十分であり、塗布面にタックが残存す
るので使用できない。ポリオキシアルキレンポリオール
は3価以上の多価イニシエータに炭素数2以上のアルキ
レンオキシドを付加して得られるものが好ましい。
【0010】多価イニシエータは公知のものが使用でき
るが、特に、グリセリン、トリメチロールプロパンなど
3価のイニシエータが好ましい。アルキレンオキシドと
しては、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、エチ
レンオキシドなどが挙げられる。末端にエチレンオキシ
ドをキャップすることにより末端水酸基を一級化してポ
リオールの反応性を高めてもよい。
【0011】本発明にて用いられる鎖延長剤としては、
脂肪族ジアミン、脂環族ジアミン、芳香族ジアミンなど
のポリアミン化合物や、1,4−ブタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパンなどの低分子量水酸基含有化合物が挙げられる。
硬化性と貯蔵安定性のバランスが最も優れるのはグリセ
リンである。
【0012】鎖延長剤はトリレンジイソシアネートとの
反応が比較的速いので、メチルエチルケトオキシムにト
リレンジイソシアネートを加え、反応させジブロックさ
れたトリレンジイソシアネートの生成後に添加し混合す
るのが好ましい。鎖延長剤の添加はジブロックされたト
リレンジイソシアネートの混合性や分散性を向上させ、
加熱硬化後のコーティング剤塗膜の強度を大幅に向上さ
せることができる。
【0013】また、ポリオキシアルキレンポリオールと
メチルエチルケトオキシムの混合物に、トリレンジイソ
シアネートを加えて選択的にメチルエチルケトオキシム
へのみ反応させ、ジブロックされたトリレンジイソシア
ネートを生成する方法も好ましい方法である。この場合
も、ジブロックされたトリレンジイソシアネートの生成
後鎖延長剤を加えることが好ましい。
【0014】上記ポリオキシアルキレンポリオールと鎖
延長剤、及びトリレンジイソシアネートの、NCO/
(NH2 +OH)比は(1.0〜1.5)/1.0が適
切である。この範囲をはずすと短時間での硬化性に支障
をきたす。
【0015】また、本発明においてはポリオキシアルキ
レンポリオールと鎖延長剤の混合物にジブロックされた
トリレンジイソシアネートが均一分散していることが好
ましい。
【0016】本発明の組成物には上記成分の他に種々の
配合剤を配合しておくこともできる。配合剤としては、
充填剤、触媒、などがある。充填剤としては無機充填剤
(炭酸カルシウム、タルク、ケイ藻土など)、触媒とし
ては有機金属化合物(ジブチ留守ズジラウレート、オク
テル酸鉛など)、が挙げられる。そのほかに、たとえば
酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色防止剤、そ
の他の安定化剤、含量、着色剤、などがある。
【0017】本発明のコーティング剤の塗装面に対する
塗布膜厚は通常200〜300μ/m2 であることが好
ましい。塗布後熱処理が施されるがその場合の温度は通
常120〜150℃、時間は20〜30分であることが
好ましい。塗布方法はスプレー塗布、ハケ塗り、浸漬、
などの方法を用いることができる。
【0018】また、本発明のコーティング剤は無溶剤で
一液のシステム液として使用できる。極めて低粘度でス
プレー塗布作業性に優れるため、特に、塗料、コーティ
ング剤などの各種工業用に応用できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例や比較例によって具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定され
るものではない。
【0020】[実施例1]水酸基価56の全末端の13
%をエチレンオキシドキャップしたポリオキシプロピレ
ン−エチレントリオール631gにメチルエチルケトオ
キシム172gを加えて混合し、次いで常温のまま16
4gのトリレンジイソシアネートT−80を徐々に加え
ながら、攪拌し50℃にて30分反応させた。
【0021】得られた低粘度のトリレンジイソシアネー
トのジブロック体を含むポリオール混合物にさらに33
gのグリセリンを加えて十分に混合し常温で白濁状の均
一な組成物を得た。
【0022】[実施例2]実施例1と同様にして得られ
た低粘度のトリレンジイソシアネートのジブロック体を
含むポリオール混合物967gに96gのジエチルトリ
レンジアミンを加えて十分に混合し常温で薄茶白濁状の
均一な組成物を得た。
【0023】[比較例1]水酸基価56の全末端の13
%をエチレンオキシドキャップしたポリオキシプロピレ
ン−エチレントリオール、3000gにメチルエチルケ
トオキシム301gを加えて混合し、次いで常温のまま
287gのトリレンジイソシアネートT−80を徐々に
加えながら、攪拌し50℃にて30分反応させた。白色
粒子が沈降した組成物を得た。
【0024】[比較例2]水酸基価56の全末端の13
%をエチレンオキシドキャップしたポリオキシプロピレ
ン−エチレントリオール、3000gにトリレンジイソ
シアネートT−80、522g(イソシアネート基/水
酸基=2.0)を加えて80℃で4時間反応させ、イソ
シアネート含量3.5%のイソシアネート末端プレポリ
マーを得た。次いで260gのメチルエチルケトオキシ
ム(1.02当量/イソシアネート)を加え80℃にて
30分反応させて冷却し、50℃にて82gのグリセリ
ンを加えて常温で無色透明の組成物を得た。
【0025】[評価]それぞれの組成物の性状と物性
[50℃における粘度(cps)、貯蔵安定性として4
0℃にて14日後の粘度(cps)、140℃、30分
後のキュアー性、機械強度(Kg/cm2 )、伸び
(%)]の評価結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】本発明により、無溶剤で一液のシステム
液として使用できるコーティング剤を提供することがで
きる。極めて低粘度であるためスプレー塗布作業性に優
れ、また貯蔵安定性、硬化性にも優れる。コーティング
剤硬化後の物性も極めて良好である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも3個の水酸基を有する分子量7
    00〜6000のポリオキシアルキレンポリオール70
    〜97重量%と分子量500未満の鎖延長剤3〜30重
    量%の混合物、及びメチルエチルケトオキシムでジブロ
    ックされたトリレンジイソシアネートからなる、コーテ
    ィング剤組成物。
  2. 【請求項2】ポリオキシアルキレンポリオールとメチル
    エチルケトオキシムの混合物に、トリレンジイソシアネ
    ートを加えて選択的にメチルエチルケトオキシムへのみ
    反応させ、ジブロックされたトリレンジイソシアネート
    を生成する、請求項1のコーティング剤組成物。
  3. 【請求項3】ポリオキシアルキレンポリオールと鎖延長
    剤の混合物にジブロックされたトリレンジイソシアネー
    トが均一分散してなる、請求項1のコーティング剤組成
    物。
JP4163979A 1992-05-29 1992-05-29 コーティング剤組成物 Withdrawn JPH05331414A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005061573A1 (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Celuster Paint Co., Ltd. 無溶剤型ウレタン系組成物
CN112794976A (zh) * 2021-01-15 2021-05-14 禾瑞(漳州)助剂有限公司 一种烘干型无溶剂发泡涂层用pu树脂及其制备方法

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WO2005061573A1 (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Celuster Paint Co., Ltd. 無溶剤型ウレタン系組成物
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990803