JPH05331407A - 除氷及び着氷防止に優れた耐チッピング塗料組成物 - Google Patents
除氷及び着氷防止に優れた耐チッピング塗料組成物Info
- Publication number
- JPH05331407A JPH05331407A JP17028592A JP17028592A JPH05331407A JP H05331407 A JPH05331407 A JP H05331407A JP 17028592 A JP17028592 A JP 17028592A JP 17028592 A JP17028592 A JP 17028592A JP H05331407 A JPH05331407 A JP H05331407A
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- Japan
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- chipping
- icing
- coating composition
- fluororesin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 除氷及び着氷防止に優れた耐チッピング塗料
組成物にある。 【構成】 (1) フッ素樹脂及び／又はポリエステル・ポ
リエーテルポリオール及び硬化剤と(2) フッ素系界面活
性剤を含む。
組成物にある。 【構成】 (1) フッ素樹脂及び／又はポリエステル・ポ
リエーテルポリオール及び硬化剤と(2) フッ素系界面活
性剤を含む。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は除氷性及び着氷防止性に
優れた耐チッピング塗料組成物に関するものである。
優れた耐チッピング塗料組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車産業においては自動車車体への防
錆機能付与を目的として、各種の耐チッピング塗料が広
く利用されている。その種類も、電着塗膜上に耐チッピ
ング機能を有する塗膜を形成し、その上に順次、中塗塗
料塗膜、上塗塗料塗膜を形成するところのアンダーコー
ト方式、中塗塗料の塗膜と、上塗塗料の塗膜の中間に耐
チッピング機能を有する塗膜を形成するサンドイッチ方
式、上塗塗料塗膜の上に最終塗膜として耐チッピング機
能を有する塗膜を形成するトップコート方式と用途目的
により多岐に亘っている。
錆機能付与を目的として、各種の耐チッピング塗料が広
く利用されている。その種類も、電着塗膜上に耐チッピ
ング機能を有する塗膜を形成し、その上に順次、中塗塗
料塗膜、上塗塗料塗膜を形成するところのアンダーコー
ト方式、中塗塗料の塗膜と、上塗塗料の塗膜の中間に耐
チッピング機能を有する塗膜を形成するサンドイッチ方
式、上塗塗料塗膜の上に最終塗膜として耐チッピング機
能を有する塗膜を形成するトップコート方式と用途目的
により多岐に亘っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし上塗塗料の塗膜
の上に最終塗膜として形成されるトップコート方式の従
来の耐チッピング塗料には、石はねに対する耐チッピン
グ機能が付与されているが、除氷及び着氷防止機能は付
与されていない。そのために、寒冷地等における雪及び
／又は氷の付着及び雪道における汚泥の付着物の除去が
容易でない。
の上に最終塗膜として形成されるトップコート方式の従
来の耐チッピング塗料には、石はねに対する耐チッピン
グ機能が付与されているが、除氷及び着氷防止機能は付
与されていない。そのために、寒冷地等における雪及び
／又は氷の付着及び雪道における汚泥の付着物の除去が
容易でない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる問題
点を解決し、除氷性及び着氷防止性を有する全く新しい
タイプの耐チッピング塗料の開発のために鋭意研究を重
ねた。
点を解決し、除氷性及び着氷防止性を有する全く新しい
タイプの耐チッピング塗料の開発のために鋭意研究を重
ねた。
【０００５】研究の結果、(1) フッ素樹脂及び／又はポ
リエステル・ポリエーテルポリオール及び硬化剤を６０
〜８５重量％、(2) フッ素系界面活性剤を４０〜１５重
量％の割合で含む耐チッピング塗料が水の接触角の大幅
な上昇を生ぜしめかつその除氷効果を改良することを見
いだし本発明を完成させた。
リエステル・ポリエーテルポリオール及び硬化剤を６０
〜８５重量％、(2) フッ素系界面活性剤を４０〜１５重
量％の割合で含む耐チッピング塗料が水の接触角の大幅
な上昇を生ぜしめかつその除氷効果を改良することを見
いだし本発明を完成させた。
【０００６】本発明は、(1) フッ素樹脂及び／又はポリ
エステル・ポリエーテルポリオール及び硬化剤を６０〜
８５重量％、(2) フッ素系界面活性剤を４０〜１５重量
％の割合で含む除氷及び着氷防止性に優れた機能を有す
る耐チッピング塗料組成物である。
エステル・ポリエーテルポリオール及び硬化剤を６０〜
８５重量％、(2) フッ素系界面活性剤を４０〜１５重量
％の割合で含む除氷及び着氷防止性に優れた機能を有す
る耐チッピング塗料組成物である。
【０００７】本発明において用いられるフッ素樹脂は、
芳香族炭化水素系、ケトン系、エステル系、エーテル系
の各種溶剤に可溶であり、かつ各種のポリエステル・ポ
リエーテルポリオールとの相溶性に優れていると共に、
各種のポリイソシアネートと反応硬化する反応性基を持
っていることが必要である。
芳香族炭化水素系、ケトン系、エステル系、エーテル系
の各種溶剤に可溶であり、かつ各種のポリエステル・ポ
リエーテルポリオールとの相溶性に優れていると共に、
各種のポリイソシアネートと反応硬化する反応性基を持
っていることが必要である。
【０００８】本発明に使用されるフッ素樹脂は、
【化１】 （式中ＸはＦ、ＣＦ3 又はＣｌであり、Ｒはアルキル基
又はアルキレン基であり、ｎは重合度を示す数である）
の一般式で示されるフルオロオレフィンビニルエーテル
・ターポリマーが好適であり、数平均分子量が約２００
００〜８００００程度、ＯＨ価（ｍｇＫＯＨ／ｇｒ）が
４０〜６０程度のものが好ましい。
又はアルキレン基であり、ｎは重合度を示す数である）
の一般式で示されるフルオロオレフィンビニルエーテル
・ターポリマーが好適であり、数平均分子量が約２００
００〜８００００程度、ＯＨ価（ｍｇＫＯＨ／ｇｒ）が
４０〜６０程度のものが好ましい。
【０００９】この様なフッ素樹脂としては、たとえば一
般に市販されている旭硝子（株）の商品名ルミフロンＬ
Ｆ１００、ＬＦ２００、ＬＦ３００、ＬＦ４００等をあ
げることができる。
般に市販されている旭硝子（株）の商品名ルミフロンＬ
Ｆ１００、ＬＦ２００、ＬＦ３００、ＬＦ４００等をあ
げることができる。
【００１０】本発明において用いられるポリエステル・
ポリエーテルポリオールは塗膜に優れた耐チッピング機
能を付与し、可とう性に優れた構造を持っていることが
望ましい。そのためには、プロピレンオキサイド、エチ
レンオキサイド等アルキレンオキサイドをグリコール、
グリセリンソルビトールなど分子内に水酸基（−ＯＨ）
を二つ以上もつ低分子化合物に付加重合させたポリエー
テル・ポリオールと、アジピン酸などの二塩基酸とエチ
レングリコールなどのグリコールを縮重合させ、末端を
水酸基（−ＯＨ）としたポリエステルポリオールとの反
応生成物であるポリエステル・ポリエーテルポリオール
が耐チッピング性、発泡の少ない厚膜作業性に優れてい
るので好ましい。
ポリエーテルポリオールは塗膜に優れた耐チッピング機
能を付与し、可とう性に優れた構造を持っていることが
望ましい。そのためには、プロピレンオキサイド、エチ
レンオキサイド等アルキレンオキサイドをグリコール、
グリセリンソルビトールなど分子内に水酸基（−ＯＨ）
を二つ以上もつ低分子化合物に付加重合させたポリエー
テル・ポリオールと、アジピン酸などの二塩基酸とエチ
レングリコールなどのグリコールを縮重合させ、末端を
水酸基（−ＯＨ）としたポリエステルポリオールとの反
応生成物であるポリエステル・ポリエーテルポリオール
が耐チッピング性、発泡の少ない厚膜作業性に優れてい
るので好ましい。
【００１１】この様なポリエステル・ポリエーテルポリ
オールにはたとえば住友バイエルウレタン（株）の商品
名デスモフエン＃１１４０、＃１１４５、＃１１５０、
＃１１５５などをあげることができる。
オールにはたとえば住友バイエルウレタン（株）の商品
名デスモフエン＃１１４０、＃１１４５、＃１１５０、
＃１１５５などをあげることができる。
【００１２】本発明塗料組成物におけるフッ素樹脂とポ
リエステル・ポリエーテルポリオールの混合割合は１０
０／０〜０／１００重量％まで任意に混合できるが、５
０／５０重量％程度が除氷及び着氷防止機能と耐チッピ
ング特性のバランスが優れているので好適である。
リエステル・ポリエーテルポリオールの混合割合は１０
０／０〜０／１００重量％まで任意に混合できるが、５
０／５０重量％程度が除氷及び着氷防止機能と耐チッピ
ング特性のバランスが優れているので好適である。
【００１３】本発明において用いられるフッ素樹脂及び
ポリエステル・ポリエーテルポリオールの硬化剤として
は、フッ素樹脂及びポリエステル・ポリエーテルポリオ
ール中の水酸基（−ＯＨ）と反応させるために、１分子
中に少なくとも二つ以上のイソシアネート基（−ＮＣ
Ｏ）を有するポリイソシアネートが使用される。
ポリエステル・ポリエーテルポリオールの硬化剤として
は、フッ素樹脂及びポリエステル・ポリエーテルポリオ
ール中の水酸基（−ＯＨ）と反応させるために、１分子
中に少なくとも二つ以上のイソシアネート基（−ＮＣ
Ｏ）を有するポリイソシアネートが使用される。
【００１４】これらにはトリレンジイソシアネート（Ｔ
ＤＩ）、４，４′−ジフエニルメタンジイソシアネート
（ＭＤＩ）、キシリレンジイソシアネート（ＸＤＩ）、
ヘキサメチレンジイソシアネート（ＨＤＩ又はＨＭＤ
Ｉ）、イソホロンジイソシアネート（ＩＰＤＩ）等をベ
ースイソシアネートとし、トリメチロールプロパン（Ｔ
ＭＰ）アダクト型、又はビウレツト型又はイソシアヌレ
ート型等の構造を持つ物を使用できる。
ＤＩ）、４，４′−ジフエニルメタンジイソシアネート
（ＭＤＩ）、キシリレンジイソシアネート（ＸＤＩ）、
ヘキサメチレンジイソシアネート（ＨＤＩ又はＨＭＤ
Ｉ）、イソホロンジイソシアネート（ＩＰＤＩ）等をベ
ースイソシアネートとし、トリメチロールプロパン（Ｔ
ＭＰ）アダクト型、又はビウレツト型又はイソシアヌレ
ート型等の構造を持つ物を使用できる。
【００１５】具体的には、例えば一般に市販されている
住友バイエルウレタン（株）の商品名スミジュールＮ−
７５（ビウレツト型）、ＮＴ（アダクト型）、Ｎ−３５
００（イソシアヌレート型）、Ｌ−７５（アダクト
型）、Ｌ−１３７５（アダクト型）等をあげることがで
きる。
住友バイエルウレタン（株）の商品名スミジュールＮ−
７５（ビウレツト型）、ＮＴ（アダクト型）、Ｎ−３５
００（イソシアヌレート型）、Ｌ−７５（アダクト
型）、Ｌ−１３７５（アダクト型）等をあげることがで
きる。
【００１６】これらの硬化剤は、塗膜の硬化速度、塗膜
物性、耐候性等目的に応じて、１種もしくは２種以上の
混合物として使用できる。
物性、耐候性等目的に応じて、１種もしくは２種以上の
混合物として使用できる。
【００１７】本発明において用いられるフッ素系界面活
性剤は、必須成分の一つであり、撥水性及び撥油性に優
れた機能を付与すると共に除氷及び着氷防止性を付与す
る。
性剤は、必須成分の一つであり、撥水性及び撥油性に優
れた機能を付与すると共に除氷及び着氷防止性を付与す
る。
【００１８】フッ素樹脂が、撥水、撥油性に優れ、又、
その微粉体が塗膜の動摩擦係数を低下せしめ潤滑粉とし
て、使用されていることは広く知られているところであ
るが、除氷及び着氷防止機能を十分に発揮するには十分
ではない。そこで硬化塗膜を形成した時に、塗膜表層部
にフッ素の被膜を形成する低分子量のモノマー型フッ素
系界面活性剤を配合することで水の接触角を大幅に大き
くし、除氷及び着氷防止機能を大幅に向上させることが
できた。
その微粉体が塗膜の動摩擦係数を低下せしめ潤滑粉とし
て、使用されていることは広く知られているところであ
るが、除氷及び着氷防止機能を十分に発揮するには十分
ではない。そこで硬化塗膜を形成した時に、塗膜表層部
にフッ素の被膜を形成する低分子量のモノマー型フッ素
系界面活性剤を配合することで水の接触角を大幅に大き
くし、除氷及び着氷防止機能を大幅に向上させることが
できた。
【００１９】この様なフッ素系界面活性剤としては、テ
トラフルオロエチレン、トリクロロトリフルオロエタン
等があげられ、目的に応じてこれらの１種又は２種以上
の混合物を使用できる。
トラフルオロエチレン、トリクロロトリフルオロエタン
等があげられ、目的に応じてこれらの１種又は２種以上
の混合物を使用できる。
【００２０】具体的には、例えば一般に市販されている
旭硝子（株）の商品名アサヒガードＡＧ−６１０、ＡＧ
−６５０、ＡＧ−６９０をあげることができる。
旭硝子（株）の商品名アサヒガードＡＧ−６１０、ＡＧ
−６５０、ＡＧ−６９０をあげることができる。
【００２１】本発明に使用される塗料組成物には通常耐
チッピング塗料に使用されるタルク、硫酸バリウム、マ
イカ、炭酸カルシウムなどの体質顔料、酸化チタン、弁
柄、カーボンブラック、黒鉛、黄鉛、フタロシアニンブ
ルーなどの着色顔料、その他増粘剤、沈澱防止剤、硬化
促進剤などを必要に応じて配合することができる。
チッピング塗料に使用されるタルク、硫酸バリウム、マ
イカ、炭酸カルシウムなどの体質顔料、酸化チタン、弁
柄、カーボンブラック、黒鉛、黄鉛、フタロシアニンブ
ルーなどの着色顔料、その他増粘剤、沈澱防止剤、硬化
促進剤などを必要に応じて配合することができる。
【００２２】又、各樹脂の溶解、塗料分散のために必要
に応じて芳香族系炭化水素、脂肪族系炭化水素、エステ
ル系、エーテル系、ケトン系等の溶剤を用いることがで
きる。
に応じて芳香族系炭化水素、脂肪族系炭化水素、エステ
ル系、エーテル系、ケトン系等の溶剤を用いることがで
きる。
【００２３】本発明の塗料組成物は、フッ素樹脂及び／
又はポリエステル・ポリエーテルポリオール、及びフッ
素系界面活性剤及び必要に応じて、各種顔料、添加剤、
溶剤などを常法により混合分散して得られる主剤と、硬
化剤を使用時に混合するところの２液硬化型塗料として
使用される。
又はポリエステル・ポリエーテルポリオール、及びフッ
素系界面活性剤及び必要に応じて、各種顔料、添加剤、
溶剤などを常法により混合分散して得られる主剤と、硬
化剤を使用時に混合するところの２液硬化型塗料として
使用される。
【００２４】主剤と硬化剤の混合比は〔フッ素樹脂及び
／又はポリエステル・ポリエーテルポリオール中の水酸
基（−ＯＨ）／ポリイソシアネート中のイソシアネート
基（−ＮＣＯ）〕がモル比で１／２〜２／１程度が好ま
しい。
／又はポリエステル・ポリエーテルポリオール中の水酸
基（−ＯＨ）／ポリイソシアネート中のイソシアネート
基（−ＮＣＯ）〕がモル比で１／２〜２／１程度が好ま
しい。
【００２５】上述した２成分を混合して得られた塗料組
成物を、エアスプレー方式、ローラ方式、エアレススプ
レー方式等の方法で乾燥塗膜厚が１００μから３００μ
程度になる様に塗布し、常温または６０℃から１００℃
程度の加熱乾燥により、目的とする除氷性及び着氷防止
性の優れた塗膜を形成する。
成物を、エアスプレー方式、ローラ方式、エアレススプ
レー方式等の方法で乾燥塗膜厚が１００μから３００μ
程度になる様に塗布し、常温または６０℃から１００℃
程度の加熱乾燥により、目的とする除氷性及び着氷防止
性の優れた塗膜を形成する。
【００２６】前記塗料組成物において、硬化剤を含むフ
ッ素樹脂及び／又はポリエステル・ポリエーテルポリオ
ールと、フッ素系界面活性剤との使用比率は硬化剤を含
むフッ素樹脂及び／又はポリエステル・ポリエーテルポ
リオールの合計量６０〜８５重量％に対し、フッ素系界
面活性剤が４０〜１５重量％の割合である。
ッ素樹脂及び／又はポリエステル・ポリエーテルポリオ
ールと、フッ素系界面活性剤との使用比率は硬化剤を含
むフッ素樹脂及び／又はポリエステル・ポリエーテルポ
リオールの合計量６０〜８５重量％に対し、フッ素系界
面活性剤が４０〜１５重量％の割合である。
【００２７】前記配合において、フッ素系界面活性剤
が、４０重量％を越える場合フッ素樹脂及び／又はポリ
エステル・ポリエーテルポリオールとの相溶性が劣り、
塗料の安定性が悪くなり、相対的にフッ素樹脂及び／又
はポリエステル・ポリエーテルポリオールの量が減少し
耐チッピング塗料として重要な特性である耐チッピング
性が低下する。
が、４０重量％を越える場合フッ素樹脂及び／又はポリ
エステル・ポリエーテルポリオールとの相溶性が劣り、
塗料の安定性が悪くなり、相対的にフッ素樹脂及び／又
はポリエステル・ポリエーテルポリオールの量が減少し
耐チッピング塗料として重要な特性である耐チッピング
性が低下する。
【００２８】逆に、その使用量が１５重量％未満の場合
には、水接触角が小さく、着氷剪断破壊強度が高くなり
除氷、着氷防止機能を発揮することができず、いずれの
場合も好ましくない。
には、水接触角が小さく、着氷剪断破壊強度が高くなり
除氷、着氷防止機能を発揮することができず、いずれの
場合も好ましくない。
【００２９】
【実施例】本発明の実施例を次に示す。
【００３０】実施例 １〜５及び比較例 １〜３ リン酸亜鉛処理を施した０．８ｍｍ×１００ｍｍ×２０
０ｍｍのダル鋼板に、エポキシ系カチオン電着塗料を常
法により厚さ２０μｍに電着塗装し、１７５℃で２０分
焼付け、更にその上にアルキッドメラミン系中塗塗料
を、スプレーで乾燥膜厚が２５μｍになる様に塗布し、
１４０℃で２０分焼付け、更にポリエステル上塗塗料を
スプレーにて乾燥膜厚が４０μｍになる様に塗布し、１
４０℃で２０分焼付けた。
０ｍｍのダル鋼板に、エポキシ系カチオン電着塗料を常
法により厚さ２０μｍに電着塗装し、１７５℃で２０分
焼付け、更にその上にアルキッドメラミン系中塗塗料
を、スプレーで乾燥膜厚が２５μｍになる様に塗布し、
１４０℃で２０分焼付け、更にポリエステル上塗塗料を
スプレーにて乾燥膜厚が４０μｍになる様に塗布し、１
４０℃で２０分焼付けた。
【００３１】その後第１表に示したフッ素樹脂及び／又
はポリエステル・ポリエーテルポリオール及び各顔料、
各溶剤及びフッ素系界面活性剤をデイスパー分散して得
られた主剤と、ポリイソシアネート及び酢酸ブチルとを
撹拌混合して得られた硬化剤とを、塗装前に６対１（重
量で）の割合で混合して得た下記第１表に示す耐チッピ
ング塗料組成物（実施例１〜５及び比較例１〜３）をエ
アスプレー法によって乾燥膜厚が１５０μとなるように
塗布し、１００℃にて１０分間焼付けて試験片を作成し
た。
はポリエステル・ポリエーテルポリオール及び各顔料、
各溶剤及びフッ素系界面活性剤をデイスパー分散して得
られた主剤と、ポリイソシアネート及び酢酸ブチルとを
撹拌混合して得られた硬化剤とを、塗装前に６対１（重
量で）の割合で混合して得た下記第１表に示す耐チッピ
ング塗料組成物（実施例１〜５及び比較例１〜３）をエ
アスプレー法によって乾燥膜厚が１５０μとなるように
塗布し、１００℃にて１０分間焼付けて試験片を作成し
た。
【００３２】
【表１】
【００３３】各試験片についての着氷剪断破壊強度試験
は次の如く行った。
は次の如く行った。
【００３４】着氷方法 図１に示す如く、直径３ｃｍ、高さ３ｃｍのガラス製円
筒１を、供試塗膜２を形成した試験板３上に置き、円筒
１の中へ純水４を１０ｃｃ注入し、これを直ちに−１０
℃の冷凍室（図示せず）中に入れ２４時間放置して純水
４を凍結させ、塗膜に着氷させた。
筒１を、供試塗膜２を形成した試験板３上に置き、円筒
１の中へ純水４を１０ｃｃ注入し、これを直ちに−１０
℃の冷凍室（図示せず）中に入れ２４時間放置して純水
４を凍結させ、塗膜に着氷させた。
【００３５】剪断破壊強度の測定 前記の如く製氷着氷させた試験板を冷凍室より取り出
し、図２に示す如く金属製引張治具５をガラス製円筒１
上に取り付け、引張試験機（図示せず）に掛け、凍結水
４の滑り出す応力を測定し、これを剪断破壊強度とした
（単位Ｋｇ／ｃｍ2 ）。
し、図２に示す如く金属製引張治具５をガラス製円筒１
上に取り付け、引張試験機（図示せず）に掛け、凍結水
４の滑り出す応力を測定し、これを剪断破壊強度とした
（単位Ｋｇ／ｃｍ2 ）。
【００３６】前記剪断破壊強度試験の外に、塗膜の鉛筆
硬さ、ごばん目試験（２ｍｍ2 ×２５個）、対衝撃性
（１／２″×５００ｇ×３０ｃｍ）、水接触角（度）及
び耐チッピング性（グラベロ法及びナット法）も測定し
た。結果を第２表に示す。
硬さ、ごばん目試験（２ｍｍ2 ×２５個）、対衝撃性
（１／２″×５００ｇ×３０ｃｍ）、水接触角（度）及
び耐チッピング性（グラベロ法及びナット法）も測定し
た。結果を第２表に示す。
【００３７】
【表２】
【００３８】
【発明の効果】本発明の方法に従うと、大きな水接触角
を得ることができ、その結果水滴の塗膜への接触面積を
非常に小さくすることができる。又、非常に小さな着氷
剪断破壊強度は、氷や雪又は雪道における汚泥の付着が
少なく、かつ付着した雪氷、汚泥中容易に脱落すること
を示す。
を得ることができ、その結果水滴の塗膜への接触面積を
非常に小さくすることができる。又、非常に小さな着氷
剪断破壊強度は、氷や雪又は雪道における汚泥の付着が
少なく、かつ付着した雪氷、汚泥中容易に脱落すること
を示す。
【００３９】従って、本発明に従えば、従来欠点とされ
ていた着氷、汚泥の付着といった問題点が解決され除氷
・着氷防止に優れた耐チッピング塗料を得ることができ
る。
ていた着氷、汚泥の付着といった問題点が解決され除氷
・着氷防止に優れた耐チッピング塗料を得ることができ
る。
【図１】塗膜の着氷剪断破壊強度試験における着氷方法
を示す略図である。
を示す略図である。
【図２】塗膜の着氷剪断破壊強度試験の測定法を示す略
図である。
図である。
１ ガラス製円筒 ２ 試験塗膜 ３ 試験板 ４ 純水 ５ 引張治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑原 功 兵庫県尼崎市南塚口町６丁目10番73号 神 東塗料株式会社内 (72)発明者 中尾 恵介 兵庫県尼崎市南塚口町６丁目10番73号 神 東塗料株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 (1) フッ素樹脂及び／又はポリエステル
・ポリエーテルポリオール及び硬化剤を６０〜８５重量
％ (2) フッ素系界面活性剤を４０〜１５重量％ の割合で含むことを特徴とする除氷性及び着氷防止性に
優れた耐チッピング塗料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17028592A JPH05331407A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 除氷及び着氷防止に優れた耐チッピング塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17028592A JPH05331407A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 除氷及び着氷防止に優れた耐チッピング塗料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05331407A true JPH05331407A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15902117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17028592A Pending JPH05331407A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 除氷及び着氷防止に優れた耐チッピング塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05331407A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0987574A (ja) * | 1995-07-19 | 1997-03-31 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | フッ素樹脂組成物、フッ素樹脂塗料およびその塗膜 |
| JPH1088061A (ja) * | 1996-09-10 | 1998-04-07 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | フッ素樹脂塗料及びその塗膜 |
| CN100349998C (zh) * | 2003-09-29 | 2007-11-21 | 上海富臣化工有限公司 | 一种氟树脂仿幕墙涂料 |
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