JPH03265621A - ポリウレタン樹脂組成物 - Google Patents

ポリウレタン樹脂組成物

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JPH03265621A
JPH03265621A JP2065430A JP6543090A JPH03265621A JP H03265621 A JPH03265621 A JP H03265621A JP 2065430 A JP2065430 A JP 2065430A JP 6543090 A JP6543090 A JP 6543090A JP H03265621 A JPH03265621 A JP H03265621A
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JP
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weight
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active hydrogen
epoxy
bisphenol
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JP2065430A
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English (en)
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Yosuke Takahashi
陽介 高橋
Akira Matsuyama
松山 明
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03265621A publication Critical patent/JPH03265621A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/40High-molecular-weight compounds
    • C08G18/64Macromolecular compounds not provided for by groups C08G18/42 - C08G18/63
    • C08G18/6407Reaction products of epoxy resins with at least equivalent amounts of compounds containing active hydrogen

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は新規にして有用なるポリウレタン樹脂組成物に
関する。さらに詳細には、本発明はビスフェノール型エ
ポキシ樹脂と脂肪酸との反応物のような、いわゆるエポ
キシエステルで変性された形のエポキシエステル変性活
性水素含有化合物と、ポリイソシアネートとを必須の成
分とする、素材への付着性、耐アルカリ性、耐水性及び
耐食性に優れ、かつ、厚塗り可能なる、しかも、無公害
にして省資源型のポリウレタン樹脂組成物、とりわけ、
無溶剤二液型塗料用のポリウレタン樹脂組成物に関する
[従来の技術] 従来、耐食性に優れ、厚塗り可能な塗料としては、コー
ルタール、アスファルト、タールエポキシ樹脂塗料およ
びタールウレタン樹脂塗料などが挙げられ、パイプ、タ
ンク、橋梁および船舶などをはじめとする各種の鋼鉄製
構造物、ならびに、セメント管用の防食性被膜の形成に
使用されてきた。
しかし、これまでの塗料の多くは、本質的な塗膜形成に
とっては不必要なる有機溶剤を含むものであるために、
今8の省資源的要求にそぐわないし、しかも、引火爆発
の危険性を有し、また 、乾燥過程で大気中に揮散して
大気汚染の発生源ともなるなど何かと不都合な面がある
。さらに、コールタールは、特化側の第二類管理物質に
規定され、また、有機溶剤類の方も、労働安全衛生法の
有機溶剤中毒予防規則に定められており、その取扱は、
いずれも、安全衛生上に問題が残る。
加えて、これまでの塗料は、一般に乾燥が遅く、ハンド
リングに時間がかかるという欠点がある。
そこで、これらの欠点を改良したものとして、近年、無
溶剤二液型のウレタン樹脂塗料が開発されてきた。
この種の最も単純なウレタン樹脂組成物としては、まず
、ひまし油や水酸基末端ポリブタジェンと、ポリイソシ
アネートの二成分系からなるものであるが、その硬化塗
膜は粘着性があり、硬度が低く、また耐食性も劣り実用
的ではない。
しかるに、この欠点を補うものとして、ひまし部系のも
のとしては、まず、ひまし油などのポリエステルポリオ
ールと、多価アルコールとからなるポリオール(特開昭
49−110724号、特公平1−29389号)や、
さらに、これにエボ牛シ変性体をブレンドした形のポリ
オール(特開昭51−41737号)、ひまし油ポリオ
ールとアミンポリオールとからなるポリオール(特公昭
63−17304号、同63−28474号)、および
、これにキシレン樹脂をも加えた形のポリオール(特公
昭1−36866号、同1−16867号)、そして、
ひまし油ポリオールとそれ以外のポリオールと芳香族炭
化水素油または芳香族炭化水素樹脂とからなるポリオー
ル(特公昭63−42945号)などがあるし、さらに
は、ひまし油とポリエーテルポリオールなどとからなる
ポリオール(特公昭1−11234号、同1−1123
5号)などがある。
一方、水酸基末端ポリブタジェン系のものとしては、水
酸基末端ポリブタジェンとエポキシエステルと脂肪酸エ
ステルとかもなるポリオール(特公昭60−34587
号)をはじめ、水酸基末端ポリブタジェンと、水酸基価
が120mg/KOH以下なるポリオール、およびそれ
よりも高い水酸基価を有するポリオールとからなるポリ
オール(特公昭63−57234号)などがあるし、さ
らに、上述した如き各種のひまし油ポリオールと水酸基
末端ポリブタジェンとの混合系として、液状ポリブタジ
ェン系ポリオールとひまし油エステル交換物と可塑剤と
からなるポリオール(特公昭62−49288号)、水
酸基末端ポリブタジェンとひまし油誘導体と多価アルコ
ールまたは多価アミンとからなるポリオール(特公昭6
2−38391号)、高分子ポリオールとビスフェノー
ル類のオキシアルキレンエーテルとからなるポリオール
(特開昭57−92060号)、および、これに低分子
ポリオールをも加えて成るポリオール(特公昭63−3
4909号)などがある。
[発明が解決しようとする問題点] これらのポリオールのうち、ポリエステルを主体とした
ものは、一般に、耐アルカリ性や耐水性などが悪く、ま
た、ポリエーテルを含むものは、一般に、吸水性が高く
て、塗膜の発泡や、素地との付着劣化を起こし易く、い
ずれも、満足すべき性能を有しない。
とりわけ、ビスフェノール類のオキシアルキレンエーテ
ルをベースとしたポリオールは、ポリイソシアネートと
共に硬化させることにより、耐加水分解性に優れた被膜
を与えるものであるが、素材との付着性が十分ではなく
、加えて、長期の耐食性には不安がある。
結局の処、従来型の塗料は諸要求性能の悉くを満足させ
るという段階には到っていないのが、実状である。
しかるに、本発明者らは上述した如き従来技術における
種々の欠点の存在に鑑みて、鋭意、研究を開始した。
その点、本発明は前記した従来技術における種々の未解
決課題の悉くを解決するために為されたものであって、
それは塗装時に発泡し難く、素材に対する付着性にすぐ
れ、しかも、耐アルカリ性、耐水性ならびに耐食性など
が、従来公知の塗料と同等、ないしはそれ以上なる無溶
剤二液型塗料用のポリウレタン樹脂組成物を提供しよう
するものである。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、−にかか
って、塗装時における発泡の払拭化、素材への付着性の
向上化、ならびに、耐アルカリ、耐水ならびに耐食性な
どの諸性能の向上化を図ることであり、ひいては、これ
ら諸々の課題が兄事に解決された、無溶剤型で二液型の
ポリウレタン樹脂組成物を提供することである。
[問題点を解決するための手段] そこで、本発明者等は、上述した如き発明が解決しよう
とする課題に照準を合わせて、鋭意、検討を重ねた結果
、目的とする無溶剤二液型ポリウレタン樹脂組成物を見
い出すに及んで、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明はエポキシエステル変性活性水素含有
化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)とを必須の
成分とする、ポリウレタン樹脂組成物を提供しようとす
るものである。
とりわけ、本発明は、ひまし油誘導体(a−1)の20
〜60fi’量部と、エポキシ当量が160〜700な
る一ビスフェノール型エポ牛シ樹脂と脂肪酸と−を反応
させて得られるエポキシエステル(a−2)の3〜20
重量部と、ビスフェノール類のアルキレンオ牛サイド付
加物(a −3)の5〜40重量部と、1分子内に少な
くとも1個の、イソシアネート基と反応し得る基を有す
る反応性希釈剤(a−4)の5−30重量部、キシレン
ホルムアルデヒド樹脂(a −5)の10〜50重量部
および/または水酸基末端ポリブタジェン(a−6)の
10〜50重量部とからなる、1分子当りのエステル結
合数と水酸基数との比が2/3以下で、かつ、ビスフェ
ノール骨格の濃度が5〜30重量%である活性水素含有
化合物(A)と、ポリイソシアネート(B)とを必須の
成分とし、イソシアネート当量と活性水素当量との比が
0. 7〜1゜5なる、ポリウレタン樹脂組成物を提供
しようとするものである。
ここにおいて、まず、上記(a−1)成分たる、ひまし
油誘導体とは、ひまし油を始め、その誘導体を指称する
ものであり、当該ひまし油誘導体(a−1)として特に
代表的なもののみを例示するに止めれば、ひまし油、ひ
まし油と多価アルコールとのエステル交換反応物、ひま
し油の重合体、ひまし油のジシクロペンタジェン付加物
などである。
次いで、前記CB−2> 成分たるエポキシエステルと
は、エポキシ当量が160〜700のビスフェノール型
エポキシ樹脂と脂肪酸とを反応させて得られるものを指
称するが、まず、かかるビスフェノール型エポキシ樹脂
として特に代表的なもののみを例示するに止めれば、ビ
スフェノールAやビスフェノールFなどの各種ビスフェ
ノール類の化合物に、エピクロルヒドリンを反応させて
得られる、公知慣用のものである。
一方、かかるビスフェノール型樹脂に反応せしめるべき
脂肪酸として特に代表的なもののみを例示するに止めれ
ば、ひまし油、やし油や大豆油などの公知慣用の各脂肪
酸であるが、就中、ひまし油脂肪酸の使用が望ましい。
また、前記(a −3)成分たるビスフェノール類のア
ルキレンオキサイド付加物とは、ビスフェノールAおよ
び/またはFなどの各種ビスフェノール類化合物に、エ
チレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアルキ
レンオキサイドを開環重合させて得られるものを指称す
る。
さらに、前記(a−4)成分たる反応性希釈剤とは、2
5℃における粘度が5ボイズ以下で、かつ、1分子内に
少なくとも1個以上の、イソシアネート基と反応しうる
基を有するものを指称するが、その内でも特に代表的な
反応性希釈剤のみを例示するに止めれば、2−エチルヘ
キサノールやベンジルアルコールなどのモノアルコール
類;プロピレングリコール、3−メチル−1,5−ベン
タンジオール、もしくは2−エチル−1,3−へ牛サン
ジオールなどを始め、数平均分子量が2゜000以下な
るポリプロピレングリコールの如きジオールや数平均分
子量が400〜3,000なる、グリセリンのプロピレ
ンオキサイド付加物などの多価アルコール類;またはメ
タキシレンジアミン、1,3−ビス(アミノメチル)シ
クロへ牛サンもしくはN、  N−ジエチルエタノール
アミンの如きアミン類などである。
さらにまた、前記(a−5)d分たるキシレンホルムア
ルデヒド樹脂とは、m−キシレンとホルマリンとを、強
酸触媒下で反応させて得られる淡黄色透明の粘稠液体を
、主として指称するものであるが、かかる樹脂としては
、「二カノールLLLSLL、LまたはH」 〔いずれ
も、三菱瓦斯化学(株)製品〕などの市販品が代表的な
ものである。
そして、残る前記(a −6)成分たる水酸基末端ポリ
ブタジェンとは、分子末端に水酸基を有するポリブタジ
ェンを指称するものであるが、かかルポリブタジエンと
して特に代表的なものを挙げれば、rpsG−1ooo
J  [日本曹達(株)製品]またはrPoly  b
d  R−15HTもしくはR−45HTJ  (いず
れも、出光石油化学(株)製品コなどの市販品に求める
ことができる。
他方、本発明の組成物を構成する前記した(B)成分た
るポリイソシアネートとして特に代表的なもののみを例
示するに止めれば、脂肪族系、脂環式系または芳香族系
の、各種のポリイソシアネートあるいはそれらの混合物
などである。
それらのうち、まず、脂肪族系ポリイソシアネートとし
て特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、へ牛
すメチレンジイソシアネート(HDI)などであり、脂
環式系ポリイソシアネートとして特に代表的なもののみ
を例示するに止めれば、イソホロンジイソシアネート(
IPDI)や水添ジフェニルメタンジイソシアネート(
HI2MDI)などであり、芳香族系ポリイソシアネー
トとして特に代表的なもののみを例示するに止めれば、
トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイ
ソシアネー)(XDI)、ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)またはポリフェニルメタンポリイソシ
アネート(クルードMDI)などであり、あるいは、上
掲した如き各種のジイソシアネートの二量体化合物、ビ
ューレットまたはイソシアヌレート構造を有する三量体
化合物や、上掲した各種ジイソシアネートとポリオール
との付加反応化合物や、さらには、既知の方法により得
られる種々の変性体などである。
特別に耐黄変性を重視しない場合には、価格、塗装作業
性、硬化性ならびに硬化塗膜の物性などの面で、クルー
ドMDIや変性MDIなどの芳香族系のポリイソシアネ
ートの使用が望ましい。
本発明において用いられる(a−1)成分のひまし油誘
導体の使用量としては、20〜60重量部、好ましくは
、25〜50重量部なる範囲内が適切であり、20重量
部未満では樹脂の粘度が上昇するため、作業性に支障を
来たし、また、硬化塗膜の平滑性が失われることになる
ので好ましくない。一方、60重量部を超えると、塗膜
硬度および耐食性の低下を来たす。また、(a−2)a
分たるエポキシエステルの使用量としては、3〜201
1i量部、好ましくは、5〜lO重量部なる範囲内が適
切であり、かかる範囲内での使用によって、塗膜の基材
に対する付着性こそ向上するものの、当該エポキシエス
テルの使用量が3重量部未満である場合には、付着性は
改良され難くなるし、一方、20重量部を超えると樹脂
の粘度が上昇するために、作業性に支障を来たすし、ま
た、硬化塗膜の平滑性が失われ易くなるので好ましくな
い。
さらに、(a−3)成分たるビスフェノール類のアルキ
レンオキサイド付加物の使用量としては、5〜40重量
部、好ましくは、10〜30重量部なる範囲内が適切で
あり、かかる範囲内での使用によって、塗膜の耐水性や
耐食性などを向上させ得るが、当該付加物の使用量が5
重量部未満であるばあいには、塗膜硬度および耐食性の
低下を来たすようになり易いし、一方、40重量部を超
えると、粘度の上昇や、塗膜脆化による耐衝撃性の低下
などをもたらすようになるので好ましくない。
また、(a−4)成分たる反応性希釈剤の使用量として
は、5〜30重量部、好ましくは、10〜20重量部な
る範囲内であり、かかる範囲内での使用によって、樹脂
の粘度を低下させることができるが、この量が5重量部
未満である場合には、どうしても、希釈効果は来し得な
くなるし、一方、30重量部を超えるとなると、どうし
ても、塗膜物性の低下を来たすようになる ので好ましくない。
さらにまた、(a−5)成分たるキシレンホルムアルデ
ヒド樹脂の使用量としては、10〜50重量部、好まし
くは、20〜40重量部なる範囲内が適切であり、かか
る範囲内での使用によって、塗膜の耐水性を向上させ得
るが、この量が10重量部未満では耐水性改良の効果が
少なくなるし、50重量部を超えると、どうしても、樹
脂粘度の上昇をもたらすようになるし、しかも、塗膜強
度も低下するようになるので好ましくない。また、(a
 −6)成分たる水酸基末端ポリブタジェンの使用量と
しては、10〜50重量部、好ましくは、20〜40重
量部なる範囲内であり、こうした範囲内での使用により
、塗膜の耐水性と耐衝撃性との向上化が図れるが、この
量が10重量部未満となる場合には、そうした効果も小
さくなるし、方、50重量部を超えるとなると、樹脂粘
度の上昇をもたらすようになるし、しかも、塗膜強度も
低下するようになるので好ましくない。
そして、これらの各原料成分からなる活性水素含有化合
物(A)の1分子当りのエステル結合数と水酸基数との
比としては2/3以下、好ましくは、1/2以下が適切
である。
一般に、エステル結合を含む塗膜は、水分あるいは塩基
性物質により加水分解を受は易い傾向にあり、ひいては
、軟化や溶解などの劣化が著しいと言える。しかし、1
分子当りのエステル結合数と水酸基数との比が2/3以
下なる活性水素含有化合物を使用した塗膜にあっては、
エステル結合の切断が、塗膜の軟化や溶解に到ることは
ない。
ところが、活性水素含有化合物(A)中の1分子当りの
エステル結合数と水酸基数との比が2/3を超えると、
エステル結合の加水分解が、塗膜の軟化や溶解などの劣
化につながり、耐食性が失われる。
(a −2)および(a−3)Ili分から導入される
ビスフェノール骨格の濃度は、塗膜の硬度ならびに耐水
性および耐食性などに関係し、その濃度(含有率)とし
ては、当該活性水素含有化合物(A)中の5〜30重量
%、好ましくは、10〜20重量%なる範囲内が適切で
ある。これが5重量%未満の場合には、塗膜の硬度なら
びに耐水性および耐食性などが不十分となるし、一方、
30重量%を超える場合には、樹脂粘度の上昇と、耐衝
撃性の低下とを来たすことになるので好ましくない。
他方、当該活性水素含有化合物(A)の硬化剤成分であ
る(B)成分、ポリイソシアネートは、該ポリイソシア
ネートのイソシアネート当量と、化合物(A)の活性水
素当量との比が0.7〜1゜5なる量だけ使用されるが
、これが0.7未満である場合には、硬化不十分となる
し、一方、1゜5を超える場合には、塗膜が脆くなり易
く、物性の低下も著しくなり易く、いずれの場合にも、
耐食性などに悪影響を及ぼすことになる。
かくして得られる本発明のポリウレタン樹脂組成物には
、前述した(A)および(B)なる周成分のほかにも、
さらに必要に応じ、ジブチルチンジラウレートまたはジ
ブチルチンジアセテートの如き有機金属化合物や各種ア
ミン類などの硬化触媒を始め、アゾ系、銅フタセシアニ
ン系、弁柄、黄鉛、酸化チタン、亜鉛華またはカーボン
ブラックの如き有機ないしは無機系の着色顔料;鉛丹、
鉛白、塩基性クロム酸塩、塩基性硫酸鉛、ジンククロメ
ート、亜鉛末またはMIOの如き防錆顔料;沈降性硫酸
バリウム、クレー、シリカ、タルク、炭酸カルシウムま
たはマイカの如き体質顔料などの各種の添加剤成分を、
適宜、配合することもでキルし、さらには、レベリング
剤、吸湿剤、シランあるいはチタネート系カップリング
剤などの各種助剤をも、必要に応じて、添加することが
できる。また、ジオクチルフタレート、アスファルト、
またはタールの如き可塑剤成分や、A]l油または芳香
族炭化水素の如き石油系希釈剤成分などを、本発明の効
果を損なわない範囲で使用することも、−向に、差し支
えない。
かくして得られる本発明のポリウレタン樹脂組成物は、
塗料用などを始めとする各種の工業的原材料として有用
なものであるが、とくに防食塗料用無溶剤二液型ウレタ
ンとして効果を発揮するものである。
本発明の組成物を用いて得られる塗料の塗装に当たって
は、その塗料を常温で、あるいは、50〜80℃なる範
囲の温度に加温して、スプレー塗装するという方法が採
られるが、特に作業性を考慮して、二液エアレススプレ
ー装置によるのが好ましい。
[発明の効果] 本発明のポリウレタン樹脂組成物を用いれば、素材への
付着性は勿論のこと、耐アルカリ性、耐水性ならびに耐
食性にすぐれた、厚さが0. 1〜数mmの塗膜を形成
する、無溶剤二液型塗料用のポリウレタン樹脂組成物を
得ることができる。
[実施例] 次に、本発明を参考例、実施例および比較例により、−
層、具体的に説明する。以下において、部およぶ%は特
に断りのない限り、すべて重量基準であるものとする。
参考例1 〔活性水素含有化合物(A)の調製例〕ひま
し油の501!量部と、エポキシ当量が480なるビス
フェノールA型エポキシ樹脂の°5Ii量部と、ひまし
油脂肪酸の3重量部とを、トリエチルアミンの0.00
8重量部の存在下に、150℃で3時間反応させて得ら
れるエポキシエステル〔以下、エポキシエステル(a 
 2 1) ト略記する。〕の88重量と、ビスフェノ
ールAの1モルとプロピレンオキサイドの3モルとの付
加反応物(以下、B15A−PO3と略記する。〕の3
32重量と、数平均分子量が700で、かつ、粘度が2
.5ポイズなる、グリセリンのプロピレンオキサイド付
加物〔以下、ポリエーテルポリオール(a−4−1)と
略記する。〕の110重量とをブレンドして、水酸基価
が204で、かつ、粘度が33ボイズなる目的化合物を
得た。
参考例2(同上) ひまし油の37重量部と、エポキシ当量が480なるビ
スフェノールA型エポキシ樹脂の5重量部と、ひまし油
脂肪酸の2重量部とを、トリエチルアミンの0.007
重量部の存在下に150℃で3時間反応させて得られる
エポキシエステル〔以下、エポキシエステル(a−22
) ト略記する。〕の77重量と、B15A−PO3の
24重量部と、粘度が3ボイズなる2−エチル−1゜3
−ヘキサンジオールの15重量部と、数平均分子量が3
80で、かつ、平均核体数が2,9個なるキシレンホル
ムアルデヒド樹脂〔以下、キシレンホルムアルデヒド樹
脂(a −5−1)と略記する。〕の117重量とをブ
レンドして、水酸基価が255で、かつ、粘度が11ポ
イズなる目的化合物を得た。
参考例3(同上) ひまし油の27重量部と、エポキシエステル(a −2
−1)の11重量部と、B15A−PO3の19重量部
と、2−エチル−1,3−へ牛サンジオールの6重量部
と、数平均分子量が1,200で、かつ、水酸基価が1
05なる水酸基末端ポリブタジェン〔以下、水酸基末端
ポリブタジェン(a −6−1)と略記する。〕337
重量とをブレンドして、水酸基価が195で、かつ、粘
度が21ポイズなる目的化合物を得た。
参考例4(同上) ひまし油の42重量部と、エポキシエステル(a −2
−2)の8重量部と、B15A−PO3の10重量部と
、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの10重量部
と、キシレンホルムアルデヒド樹脂(a −5−1)の
15重量部と、水酸基末端ポリブタジェン(a−6−1
)の15重量部とをブレンドして、水酸基価が195で
、かつ、粘度が21ポイズなる目的化合物を得た。
参考例5(対照用活性水素含有化合物の調製例)エポキ
シエステル(a−2−1)の12重量部と、B15A−
PO3の38重量部と、ポリエーテルポリオール(a−
4−1)の25重量部と、キシレンホルムアルデヒド樹
脂(a−5−1)の255重量とをブレンドして、水酸
基価が189で、かつ、粘度が50ポイズ以上なる対照
用化合物を得た。
参考例6(同上) ひまし油の90重量部と、エポキシエステル(a−2−
1)の5重量部と、BfsA−PO3の5重量とをブレ
ンドして、水酸基価が164で、かつ、粘度がlOボイ
ズなる対照用化合物を得た。
参考例7(同上) ひまし油の54重量部と、B15A−PO3の36重量
部と、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの10重
量部とをブレンドして、水酸基価が264で、かつ、粘
度が16ポイズなる対照用化合物を得た。
参考例8(同上) ひまし油の39重量部と、エポキシエステル(a−2−
1)の32重量部と、ポリエーテルポリオール(a−4
−1)の29重量部とをブレンドして、水酸基価が17
2で、かつ、粘度が50ポイズ以上なる対照用化合物を
得た。
参考例9(同上) ひまし油の70重量部と、エポキシエステル(a −2
−1)の8重量部と、ポリエーテルポリオール(a−4
−1)の22重量部とをブレンドして、水酸基価が17
5で、かつ、粘度が8ポイズなる対照用化合物を得た。
参考例10(同上) ひまし油の23重量部と、B15A−PO3の65重量
部と、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの12重
量部とをブレンドして、水酸基価が311で、かつ、粘
度が50ボイズなる対照用化合物を得た。
実施例1〜4 参考例1〜4で得られた活性水素含有化合物と、クルー
ドMDIとを配合し、エアレス塗装せしめて塗装作業性
、クリヤー塗膜物性ならびに耐食性の評価を行なった。
それらの結果は、まとめて、第1表に示す。
比較例5〜10 同様にして、参考例5〜10で得られた、対照用の活性
水素含有化合物と、クルードMDIとを配合し、エアレ
ス塗装せしめて、塗装作業性、クリヤー塗膜物性ならび
に耐食性の評価を行なった。
それらの結果は、まとめて、第1表に示す。
第1表からも明らかなように、本発明のポリウレタン樹
脂組成物は、作業性および素材への付着性は勿論のこと
、耐水性、耐アルカリ性ならびζこ耐食性などにも優れ
ることが知れる。
したがって、本発明のポリウレタン樹脂組成物は、とり
わけ、無溶剤二液型塗料用として好適である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エポキシエステル変性活性水素含有化合物(A)と
    、ポリイソシアネート(B)と を必須の成分とする、ポリウレタン樹脂組 成物。 2、前記したエポキシエステル変性活性水素含有化合物
    (A)が、ひまし油誘導体(a −1)の20〜60重量部と、エポキシ当 量が160〜700なるビスフェノール型 エポキシ樹脂と脂肪酸とを反応させて得ら れるエポキシエステル(a−2)の3〜2 0重量部と、ビスフェノール類のアルキレ ンオキサイド付加物(a−3)の5〜40 重量部とからなる、1分子当りのエステル 結合数と水酸基数との比が2/3以下で、 かつ、ビスフェノール骨格の濃度が5〜3 0重量%である活性水素含有化合物(A) と、ポリイソシアネート(B)とを必須の 成分とし、イソシアネート当量と活性水素 当量との比が0.7〜1.5なる、請求項 1に記載のポリウレタン樹脂組成物。 3、前記したエポキシエステル変性活性水素含有化合物
    が、ひまし油誘導体(a−1) の20〜60重量部と、エポキシ当量が 160〜700なるビスフェノール型エポ キシ樹脂と脂肪酸とを反応させて得られる エポキシエステル(a−2)の3〜20重 量部と、ビスフェノール類のアルキレンオ キサイド付加物(a−3)の5〜40重量 部と、1分子内に少なくとも1個の、イソ シアネート基と反応し得る基を有する反応 性希釈剤(a−4)の5−30重量部、キ シレンホルムアルデヒド樹脂(a−5)の 10〜50重量部および/または水酸基末 端ポリブタジエン(a−6)の10〜50 重量部とからなる、1分子当りのエステル 結合数と水酸基数との比が2/3以下で、 かつ、ビスフェノール骨格の濃度が5〜3 0重量%である活性水素含有化合物(A) と、ポリイソシアネート(B)とを必須の 成分とし、イソシアネート当量と活性水素 当量との比が0.7〜1.5なる、請求項 1に記載のポリウレタン樹脂組成物。
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