JPH05331306A - 多孔質フィルム、その製造法およびその用途 - Google Patents
多孔質フィルム、その製造法およびその用途Info
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Abstract
一な多孔質フィルムであり、例えば、電池用セパレータ
として使用でき、異常電流による温度の上昇があった場
合、電気抵抗の増大により電流を遮断することにより温
度の過昇を防止して電池の安全性を確保する、いわゆる
「シャットダウン(Shut−down)」機能を有
し、電気抵抗も低い多孔質フィルムを提供する。 【構成】 ポリプロピレン10〜90%と、高温ゲルパ
ーミエイションクロマトグラフで測定した重量平均分子
量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnが10以下の
ポリエチレン90〜10%を混合した組成物から形成さ
れており、且つ多孔質構造を有するフィルムである。
Description
造法、その多孔質フィルムから成る電池用セパレータお
よびこのセパレータを組み込んだ電池に関する。
り、これら電池には正負両極の短絡防止のために該両極
間にセパレータが介在させられる。
るための電池として、高エネルギー密度、高起電力、自
己放電の少なさからリチウム電池が注目を浴びている。
属リチウム、リチウムとアルミニウム等の金属との合
金、カーボンやグラファイト等のリチウムイオンを吸着
する能力またはインターカレーションにより吸蔵する能
力を有する有機材料、あるいはリチウムイオンをドーピ
ングした導電性高分子で形成したもの等が知られてい
る。
れ、例えば、一般に(CFx)nで示されるフッ化黒
鉛、MnO2 、V2 O5 、CuO、Ag2 CrO4 等の
金属酸化物、TiO2 、CuS等の硫化物等が知られて
いる。
としてのリチウムが強い反応性を有し、また、エチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート、アセトニトリ
ル、γ−ブチロラクトン、1,2−ジメキシエタン、テ
トラヒドロフラン等の有機溶媒にLiPF6 、LiCF
3 SO3 、LiClO4 、LiBF4 等を電解質として
溶解した有機溶媒系の電解液を使用しているので、外部
短絡や誤接続等により異常電流が流れた場合、これに伴
って電池温度が著しく上昇し、それを組み込んだ機器に
熱的ダメージを与える懸念がある。
ン(以下、「PE」と称す)多孔質フィルムあるいはポ
リプロピレン(以下、「PP」と称す)多孔質フィルム
をセパレータとして用いること(特開昭60−2395
4号公報、特開平2−75151号公報)、通常の分子
量を有するPEと高分子量PEの混合物から成る多孔質
フィルムをセパレータとすること(特開平2−2155
9号公報)、あるいは材質の異なる多孔質フィルムを重
ね合わせてセパレータとすること(特開昭62−108
57号公報、特開昭63−308866号公報)が提案
されている。
重ね合わせてセパレータとする意図は、正常通電時には
正極と負極の間に位置してこれら両極の短絡を防止する
と共に、その多孔質構造により両極間の電気抵抗を低く
抑えて電池電圧を維持し、一方、異常電流により電池の
内部温度が上昇した場合には、所定温度で多孔質構造か
ら無孔質構造に変質させることにより、その電気抵抗を
増大させて電池反応を遮断し、過度の温度上昇を防止し
て安全を確保しようとすることにある。
電気抵抗の増大により電池反応を遮断することにより温
度の過昇を防止して電池の安全を確保する機能を一般に
シャットダウン(Shut−down、以下、「SD」
と称す)と呼び、リチウム電池用セパレータ等には必須
の機能である。
大し、その値が200Ω・cm2 に達した際の温度を、
以下、「SD開始温度」と称することとする。SD開始
温度が低すぎる場合は僅かな温度上昇で電気抵抗の増大
が開始されることになり実用性に乏しく、高過ぎる場合
は安全性の確保が不十分となる。現在のところ、このS
D開始温度は約110〜160℃が好ましい(より好ま
しくは約120〜150℃)と認識されている。
抗が適当な温度まで維持されることが安全性確保の点か
ら望ましい。増大した電気抵抗が維持される上限温度を
以下、「耐熱温度」と称することとし、また、SD開始
温度から耐熱温度までの温度幅(即ち、耐熱温度とSD
開始温度との温度差)を「耐熱温度幅」と称することと
する。
維持機能ともみることができ、温度の過昇によってセパ
レータが溶融するとフィルム形状を維持できずに破れを
生じ、電気抵抗は減少しSD機能は喪失される。そし
て、SD機能が喪失されると、リチウム電池内において
正極と負極が接触短絡して温度が急激に上昇し、それを
組み込んだ機器に熱的ダメージを与えるという懸念があ
る。従って、電池用セパレータには安全性を確保する点
から、約110〜160℃の範囲内にSD開始温度を有
し、耐熱温度が高く且つ耐熱温度幅が広いことが望まれ
るのである。
として電池用セパレータには電気抵抗値が低いこと、引
張弾性率等の機械的強度が高いこと、フィルムとして厚
さムラや電気抵抗等の特性のバラツキが小さいことが要
求される。
いられる多孔質フィルムとしては、PPを高ドラフト比
(フィルム成形時におけるフィルムの引取速度をダイか
らの樹脂の押出速度で除した値)でフィルム状に押出成
形し、これを熱処理した後、延伸して得られるPP多孔
質フィルム(特公昭46−40119号公報、特公昭5
5−32531号公報、米国特許第3679538号明
細書および米国特許第3801404号明細書)、特定
の分子量、分子量分布を有するPE、無機微粉体および
有機液状体の三成分を混合してフィルム状に成形した
後、無機微粉体および有機液状体を抽出し、次いで延伸
して得られるPE多孔質フィルム(特公昭59−372
92号公報)、あるいはPPとPEから成る二軸配向さ
れた多孔質フィルム(特開昭50−111174号公
報)が知られている。
行なった実験によれば、上記PP製多孔質フィルムから
成る電池用セパレータはSD開始温度が170℃以上と
高く、一方、PE製多孔質フィルムから成る電池用セパ
レータはSD開始温度が約135℃で適当であるが、耐
熱温度はたかだか145℃と低く、いずれも安全性確保
の点で未だ改良すべきものであることが判った。
率が約3200kg/cm2 以下と低く、例えば、これ
をセパレータとして電池内に組み込む際に、伸びを生じ
易いので生産速度を上げられないという問題も有してい
る。また、通常の分子量のPEと高分子量PEの混合物
から成る多孔質フィルムは、特性向上が見られるもの
の、耐熱性は約150℃、引張弾性率は約3400kg
/cm2 であり、未だ充分でない。
合わせたセパレータはSD特性の点では好ましい結果を
得られると思われるが、重ね合わせにより各フィルムの
微孔位置が互いにズレ、この重ね合わせ体においては微
孔が表面から裏面に連通しなくなるため電気抵抗が増加
する。また、重ね合わせに際して接着剤を使用したとき
は、多くの微孔のうちの一部が接着剤により閉塞され、
このことによっても電気抵抗が増加する。更に、当然の
ことながら重ね合わせにより厚さが増加し電池の小型
化、高エネルギー密度化に逆行することとなる。
載の多孔質フィルムはPPとPEの混合物から成る二軸
延伸フィルムであるが、公報中に「このフィルムを室温
にてメタノール中に浸漬したところ、約1分間で透明化
した。」と記載され、通常、電池用セパレータとして用
いられる多孔質フィルムがメタノール中に浸漬すると殆
ど瞬時に透明化するのに比べ長時間要しているところか
ら、多孔化の程度が低く、従って、電池用セパレータと
して使用するには電気抵抗が高過ぎ、実用性に乏しいと
思われる。
する問題を解決するため種々研究を行なってきた。即
ち、PE製多孔質フィルムから成るセパレータの有する
耐熱温度の低さと、機械的強度が不足するという問題
点、PP製多孔質フィルムから成るセパレータがSD開
始温度が高すぎるという問題点を解決するべく研究を続
けて来た。
多孔質電池用セパレータ(特願平2−334309号)
を提案した。この電池用セパレータはPEとPPを混合
することおよび新規な製造法の採用により、従来品より
もSD特性の向上したものである。しかし、電気抵抗
値、シワの発生等のような更に改善すべき点もある。
に、研究を続け、PEとして特定の物性値を有するもの
を用いることにより、SD開始温度、耐熱温度、耐熱温
度幅、電気抵抗、機械的強度のような特性が実用レベル
であり、また、シワ等が無くて外観が良好で、電池用セ
パレータ等として有用な多孔質フィルムが得られること
を見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
とPEを必須成分とする組成物から成るものであり、こ
れら両者の合計重量中に占めるPPの割合が10〜90
%、PEの割合が90〜10%であり、そして、該PE
は高温ゲルパーミエィションクロマトグラフ(以下、
「高温GPC」と称す)で測定した重量平均分子量Mw
と数平均分子量Mnの比Mw/Mnが10以下であるこ
とを特徴とするものである。
須成分とする組成物から成り、これら両者の合計重量中
に占めるPPの割合は10〜90%(好ましくは40〜
80%、更に好ましくは45〜75%)、PEの割合は
90〜10%(好ましくは60〜20%、更に好ましく
は55〜25%)である。
PとPEの重量割合は該フィルムを電池用セパレータと
して用いる場合、そのSD開始温度、耐熱温度および耐
熱温度幅に影響を与える。PPあるいはPEの融点等に
よっても変わり得るが、一般に、PPの割合が多くなる
程、耐熱温度は高くなるがSD開始温度も高くなり、P
Pが少なくなる程、耐熱温度は低くなる。
成材料であるPPとPEの割合を上記特定範囲とする必
要がある。PPの重量割合が90%よりも多いときは、
SD開始温度が高くなり過ぎるばかりでなく所定温度で
の電気抵抗値の増大作用が不充分となり、PPの割合が
10%よりも少ないときは、耐熱温度が低くなると共に
耐熱温度幅が狭くなり、いずれも実用性に劣るので好ま
しくない。
料であるPEとしては、高密度PE、中密度PE、低密
度PE、線状低密度PEの他、エチレンとビニル化合物
との共重合体も使用できる。ビニル化合物としては例え
ば、酢酸ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、塩化ビニル、スチレン等が挙げられる。これらのな
かでも特に結晶性の高い高密度PEが好ましいが、PP
とPEの合計重量中に占めるPEの割合が50%以下の
場合には中密度PE、低密度PE、線状低密度PEおよ
びエチレンとビニル化合物の共重合体等の結晶性の低い
樹脂も使用できる。
測定した重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比M
w/Mnが10以下のものを用いることが重要である。
Mw/Mnが10よりも大きな場合には、成形時に厚さ
ムラの少ないフィルムを得るのが困難であるばかりでな
く、延伸時にフィルムが裂け易い等の欠点を生ずるので
好ましくない。
を用いることが特に好ましい。勿論、PPの割合が低い
場合、例えば、PPとPEの合計重量中に占めるPPの
割合が50%未満であるような場合には、PP成分とし
てエチレンとの共重合体や立体規則性の低いアタクチッ
ク構造を多く含有するPPを使用しても同様に好ましい
結果を得ることができる。
うにPPとPEを必須成分とするものであるが、所望に
より、界面活性剤、老化防止剤、可塑剤、難燃剤、着色
剤、PPとPEとの相溶性を高めるための相溶化剤等の
添加剤を適量含有していてもよい。また、アクリル酸、
アクリル酸メチル、メタクリル酸、メタクリル酸メチ
ル、酢酸ビニル等の極性モノマーをグラフト共重合させ
る方法、界面活性剤を含浸させる方法等により親水化処
理して用いるようにしてもよい。
高級脂肪酸アルカリ塩、アルキル硫酸塩、アルキルスル
ホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、スルホコハ
ク酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、高級アミンハ
ロゲン酸塩、ハロゲン化アルキルピリジニウム、第四ア
ンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤、ポリエチレング
リコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノ
グリセリド等の非イオン界面活性剤を挙げることができ
る。
レータとして好適に使用でき、このセパレータは多孔質
構造を有する点では、前記従来のPE多孔質フィルムあ
るいはPP多孔質フィルムから成るセパレータと共通す
るが、SD機能の発揮機構がこれらとは異なるものであ
る。
の軟化点乃至融点に達すると溶融現象により多孔質構造
から無孔構造に変化し、電気抵抗値の増大が生じて電流
が遮断されるのである。従って、そのSD特性はセパレ
ータを構成するPEまたはPPの軟化点乃至融点に依存
することになる。それ故に、PE多孔質フィルム製のセ
パレータは耐熱温度が低く、一方、PP多孔質フィルム
製のセパレータはSD開始温度が高過ぎて安全性の確保
に不安があったのである。また、これらいずれのセパレ
ータもSD開始温度と耐熱温度が接近していて耐熱温度
幅が狭く、この点からも安全性に懸念があったのであ
る。
値を有するPEを必須成分とする組成物から成る多孔質
フィルムをセパレータとした場合には、温度が上昇して
PEの軟化点乃至融点に達するとセパレータを構成する
PE部分が軟化乃至溶融することにより、PE部分が多
孔質である場合はその部分が多孔質構造を喪失して抵抗
値を増大させる他、PP部分が多孔質構造である場合に
はそのPP部分の多孔質構造も閉塞させて、その結果、
抵抗値が増大して電流が遮断され、温度の過昇が防止さ
れる。そして、PPの融点に至るまでは該PPによりフ
ィルム形状が維持されるので、充分な耐熱温度を示すの
である。
レータとした場合には、それを構成するPEが主として
SD開始温度および抵抗値の増大に寄与し、PPが主と
して耐熱温度に寄与することにより、安全性に富むセパ
レータが提供できるのである。このように、二つの構成
材料が異なる機能を分担することにより、優れた実用性
を発揮するようにした点は、従来品と全く異なるもので
ある。
池用セパレータとして用いる場合には従来のセパレータ
と同様に、正極と負極の間に介在せしめて電池を組み立
てることができる。この際、正極、負極、電池ケース、
電解液等の材質やこれら構成要素の配置構造は何ら格別
である必要はなく、従来の電池と同様であってよいので
ある。
について説明する。この製法も本発明者が開発した新規
な方法であり、PP(この融点をTma℃とする)とP
E(この融点をTmb℃とする)を必須成分とする組成
物をフィルム成形し、このフィルムをTmb℃〜(Tm
a+10)℃の温度で熱処理し、次いで−20℃〜60
℃の温度で延伸して多孔質化することを特徴とする方法
である。
必須成分とする組成物がフィルム成形される。この成形
に際しては従来から熱可塑性樹脂のフィルム成形法とし
て知られているTダイ式押出法、インフレーション法等
を採用できる。成形条件、例えば、ドラフト比(dra
w ratioまたはdrowdown ratioと
もいう)は通常20以上好ましくは50以上に、フィル
ムの引取速度は通常5m/min〜200m/min好
ましくは10m/min〜100m/minに設定でき
るが、これらは限定されるものではない。このフィルム
引取速度とドラフト比とは相関関係を有し、フィルム引
取速度が大きい場合はドラフト比は小さくでき、引取速
度が小さい場合はドラフト比を比較的大きくすることが
できる。なお、上記ドラフト比とはフィルムの引取速度
V2 をダイスから押し出される樹脂の線速度(V1 )で
除した値である。即ち、ドラフト比(D)は下記数1で
表されるものである。
を必須成分とし、更に所望により添加剤を適量配合した
組成物を二軸押出機、ニーダー、ロール、バンバリーミ
キサー等により溶融混練し、次いでTダイ押出成形、イ
ンフレーション成形等により溶融成形して得られる。
P両者の合計重量中に占めるPPの割合が10〜90%
好ましくは40〜80%になるように配合する。そし
て、PEとして高温GPCで測定した重量平均分子量M
wと数平均分子量Mnの比Mw/Mnが10以下のもの
を用いることが好ましい。
の成形に際して、ドラフト比は上記した如く限定されな
いが、フィルム成形性の観点から通常約500以下とす
るのがよい。しかし、所望によりこれよりも高いドラフ
ト比とすることもできる。また、本発明者はドラフト比
が低くなるにつれ、得られる多孔質フィルムの電気抵抗
値が高くなること、およびドラフト比が約20以上であ
れば、得られる多孔質フィルムの電気抵抗値はほぼ実用
性を有するものであることを確認している。これらを考
慮し、本発明の方法の実施に際し、ドラフト比は通常約
20〜500の範囲に設定される。
とによりラメラ(lamella、板状結晶)がフィル
ムの引取方向に対して垂直方向に列をなして並んだ構造
(row structure)をとることが知られて
いる(例えば、H.S.Bierenbaumら,In
d.Eng.Chem.,Prod.Res.Deve
lop.vol.13,No.1,P.2,197
4)。そして、上記方法で成形されたフィルム状物も同
様な構造を有していることが確認されている。
物が次いで熱処理(annealing、以下、「アニ
ーリング」と称す)される。このアニーリングを施すこ
とにより後に行なわれる延伸工程での微細孔の形成が促
進され、高気孔率の多孔質フィルムを得ることができる
のである。
例えば、加熱されたロールや金属板にフィルム状物を接
触させる方法、フィルム状物を空気中や不活性ガス中で
加熱する方法、フィルム状物を芯体上にロール状に巻取
り、これを気相中で加熱する方法等を採用できる。な
お、フィルム状物を芯体上に巻取り、これを気相中で加
熱する場合には、ブロッキング防止のため、フィルム状
物に離型性シートを重ね合わせて巻き取ることができ
る。かような離型性シートとしては、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム、フッ素樹脂フィルムのような耐熱
性フィルム、紙やプラスチックフィルムにシリコーン樹
脂等の離型剤を塗布したもの等を用いることができる。
10)℃に設定する。この温度でのアニーリングは上記
したような種々の方法により行うことができるが、アニ
ーリングの方法により、好適な温度範囲が存在する。例
えば、加熱されたロールや金属板にフィルム状物を接触
させる方法ではTmb℃〜(Tma−5)℃が、フィル
ム状物を空気中や不活性ガス中で加熱する方法ではTm
b℃〜(Tma+5)℃が、フィルム状物を離型性シー
トと重ね合わせて芯体上に巻取り、これを空気中で加熱
する方法ではTmb℃〜(Tma+10)℃が、各々好
適な温度範囲である。
に生じたラメラのrow structureを更に成
長させ、後に行われる延伸による微細孔形成を促進させ
るためのものである。従って、PEとPPという融点の
異なる樹脂混合物から成るフィルム状物の結晶構造(ラ
メラのrow structure)をアニーリングに
より更に成長させるには、その温度は当然PEの融点よ
りも低く設定することになると予想された。
驚くべきことに上記領域の温度、即ち、PEの融点以上
の高温に設定する必要があることが判明した。アニーリ
ング温度が低過ぎる場合はラメラの成長が充分でなく、
得られる多孔質フィルムの電気抵抗値が高くなり、ま
た、アニーリング温度が高過ぎる場合には結晶構造が喪
失するばかりでなく、相分離構造が粗大化して、フィル
ム状物が脆くなり、延伸し難くなるので、いずれも好ま
しくない。
ム状物中におけるPEとPPの割合、アニーリング温度
等に応じて設定するが、通常、約2秒〜50時間、好ま
しくは10秒〜20時間である。
を延伸する。延伸方法は従来から知られているロール式
延伸、テンター式延伸等により行うことができる。
〜60℃での延伸を「低温延伸」と称す)で行なう。延
伸温度が低過ぎると作業中にフィルムの破断を生じ易
く、高過ぎると多孔質化し難い。延伸の作業性の点から
温度を−20〜55℃とするのが好ましいことが判明し
ている。
のではないが、通常20〜400%好ましくは50〜3
00%とされる。なお、この延伸率(M1 %)は下記数
2によって表される。数2中におけるL0 は低温延伸前
の寸法、L1 は低温延伸後の寸法である。
のミクロ構造は特異なものであり、その構造は電子顕微
鏡により観察できる。なお、観察に際しては多孔質フィ
ルムをルテニウム酸水溶液の蒸気に接触させて染色して
おくのがよい。
g Electron Microscope、以下、
「SEM」と称す)により倍率約1000〜30000
倍でその表面を観察する。
時における引取方向に対して直交する方向あるいは該引
取方向と平行な方向に沿って切断し、これら2つの切断
面を透過型電子顕微鏡(Transmissin El
ectron Microscope、以下、「TE
M」と称す)により倍率約5000〜10万倍で観察す
る。
の多孔質フィルムにおいてはPP部分とPE部分が互い
に独立して存在する相分離構造を有し、PP部分または
PE部分の一方が連続相、他方が非連続相(分散相とも
いう)として存在し、少なくとも連続相をなす樹脂部分
が多孔質となっているのが判る。
ミクロ構造は、従来から知られている単一成分から成る
多孔質フィルム、同種のポリマーの混合物から成る多孔
質フィルム等のそれとは全く異なる新規なものである。
を電子顕微鏡で観察した結果について、更に詳細に述べ
る。SEMによる表面観察では、多孔質部分はフィルム
成形時の引取方向とほぼ直交する方向に配列した多数の
ラメラ(結晶)と該引取方向にほぼ平行で且つ隣接する
ラメラ相互を連結する多数の微細な繊維(フィブリル)
が存在し、繊維と繊維との間が微細な気孔となった構造
を有していることが判る。
てPE部分とPP部分を識別することができる。例え
ば、PP部分とPE部分の両者が多孔質構造である場
合、両部分の多孔質構造を比べると、通常、PE部分は
PP部分に比べその孔径が大きく、また、PP部分のラ
メラの形状が規則的であるのにPE部分のそれは不規則
的である。従って、上記したように多孔質フィルム表面
におけるPE部分とPP部分とを判別できるのである。
部分がPP部分より染色され易くて黒く見えるので、両
部分の判別は表面観察のときよりも容易である。そし
て、主として成形時における引取方向に平行な方向に切
断した断面の観察により、少なくとも連続相が多孔質で
あること、および非連続相が多孔質か非多孔質かが判
る。また、この引取方向に平行な方向に切断した断面
は、連続相を成形する樹脂部分のラメラの配列や微細孔
の観察にも適している。
ましい相分離構造は、PP部分が連続相として存在し、
PE部分が非連続相として存在する場合である。この態
様のときに、最も好ましいSD開始温度と高い耐熱温度
を示すことが確認されている。この態様の場合には、当
然のことながら連続相としてのPP部分が多孔質構造を
有している。そして、非連続相としてのPE部分は多孔
質あるいは非多孔質のいずれであってもよいが、多孔質
構造であれば電気抵抗がより小さくなるので好ましい。
相分離構造であってもよい。即ち、PP部分とPE部分
が互いに独立して存在しておれば、PE部分が多孔質の
連続相、PP部分が非連続相(この非連続相は多孔質あ
るいは非多孔質のいずれであってもよい)であってもよ
い。
ミクロ構造は、主として用いるPE、PPの混合割合と
溶融粘度により決定される。混合割合の多い樹脂が連続
相を形成し易く、また、溶融粘度の低い樹脂が連続相を
形成し易い。
り、溶融粘度の異なるPPとPEとを適宜組み合わせた
りすることにより、多孔質フィルムのミクロ構造をコン
トロールできる。例えば、PPとPE両者の合計重量中
に占めるPPの割合が多い場合、PPにより多孔質の連
続相が形成され、PEにより非連続相が形成され易い。
そして、このとき、PEとして中密度品または低密度品
を用いると、該PEによる非連続相は非多孔質となり、
高密度品(高結晶化度品)を用いると多孔質構造とな
る。
くとも一方向の引張弾性率が3500kg/cm2 以上
と大きく、セパレータとして電池内に組み込む際に伸び
を生じ難いので、電池組立速度を上げることができ、ま
た、電池の不良品発生の低減の点でも好ましいものであ
る。
ロ構造の実例を模式的に示している。この例は本発明に
おける最も好ましい態様を示したものである。図1にお
いて、矢印Xは多孔質フィルムの厚さ方向、矢印Yは多
孔質フィルムを得る際のフィルム成形時における引取方
向を、矢印Zは多孔質フィルムを得る際のフィルム成形
時における引取方向に直交する方向を各々示している。
また、Aは多孔質フィルムの表面を、Bは多孔質フィル
ムの引取方向Yに直交する方向に切断した断面、Cは引
取方向Yに沿って切断した断面を各々示している。
断面Cにおいては、いずれもPP部分1と、PE部分2
が互いに独立して存在する相分離構造を有し、PP部分
が連続相を、PE部分が非連続相を形成している。そし
て、これらPP部分1およびPE部分2のいずれも多孔
質である。このように、連続相中に非連続相が点在する
ミクロ構造はいわゆる「海島構造」ということもでき
る。
けるPP部分1およびPE部分2に存在する微細孔を各
々示している。なお、断面BおよびCにおけるPP部分
1およびPE部分2にも同様な微細孔が存在するが、図
示は省略してある。
または棒状あるいは紐状の薄層として存在することが多
い。PE部分2の形状は主として、多孔質フィルムを構
成するPEの含有量に依存し、PE含有量が多くなるに
つれて広幅の帯状となり、PE含有量が少なくなるにつ
れ狭幅の棒状または紐状となる。
表面Aあるいは断面Cの観察により知ることができ、通
常、約0.1〜数十μmである。また、その幅(Z方向
の寸法)は表面Aあるいは断面Bの観察により知ること
ができ、通常、約0.2〜5μmである。更に、その厚
さ(X方向の寸法)は断面BあるいはCの観察により知
ることができ、通常、約0.1〜2μmである。
る微細孔3および4は、いずれもその形状が長楕円形も
しくは矩形である。そして、PP部分1における微細孔
3の寸法は、長径が約0.05〜0.3μm、短径が約
0.01〜0.1μmであり、PE部分2における微細
孔4の寸法は、長径が約0.1〜3μm、短径が約0.
02〜0.5μmである場合が多い。
孔形状および孔径を有する多孔質フィルムはセパレータ
として用いた場合、電極構成材料であるリチウムが還元
されて析出する際に生ずる樹枝状結晶(dendrit
e)のセパレータ内部への侵入阻止が有効にできるので
好ましいものである。
を必須成分として含む組成物を用い、この組成物を上記
と同様にフィルム成形し、次いでアニーリングおよび低
温延伸を施した後、60℃〜(Tmb−5)℃の温度で
再び延伸(以下、この温度での延伸を「高温延伸」と称
す)して得ることもできる。
のいずれであってもよい。また、その延伸方向は前記低
温延伸の方向と同じであってもよく、あるいは異なって
いてもよい。ただし、延伸時の温度が低過ぎるとフィル
ムの破断が生じ易くなり、高過ぎると得られる多孔質フ
ィルムの電気抵抗値が高くなるので、延伸温度は上記範
囲に設定して行なう。
フィルムのミクロ構造は、前記低温延伸により得られる
ものと同じであるが、その気孔率が高く、従って、電気
抵抗がより低いものである。なお、高温延伸時の延伸率
は通常約10〜500%である。この延伸率(M2 %)
は下記の数3により表される。数3中におけるL2 は、
高温延伸後の寸法、L1 は低温延伸後の寸法(即ち、高
温延伸前の寸法)である。
施して得られる多孔質フィルムは延伸時に作用する応力
が残留し、延伸方向の寸法が収縮し易いので、延伸後に
その延伸方向の寸法を予め熱収縮させることにより、寸
法安定性のよい多孔質フィルムを得ることもできる。こ
の熱収縮は延伸温度と同程度の温度で行なうのが好まし
い。熱収縮の度合いは限定されないが、通常、延伸後の
フィルム長さが約15〜35%減少する程度とする。
寸法が変化しないように規制し、延伸温度またはそれ以
上の温度で加熱する所謂「ヒートセット」を施すことに
よっても、熱収縮処理を施すのと同様に寸法安定性の優
れた多孔質フィルムを得ることができる。勿論、熱収縮
およびヒートセットの両方を施すこともできる。
の多孔質フィルムは、室温において有機電解液中で測定
した電気抵抗値が1枚当り5Ω・cm2 以下と低く、電
池用セパレータとして好ましいものである。
℃の領域内の特定温度において、その抵抗値が室温の抵
抗値の数十倍以上〜数百倍以上に急増し、1枚当りの電
気抵抗値が200Ω・cm2 以上となり、SD特性に優
れたものである。また、増大した電気抵抗は、SD開始
温度よりも少なくとも25℃高い温度まで維持されるこ
とも確認され、耐熱温度も高く、安全性の優れたもので
あることが確認された。
用セパレータの他、分離膜、建築用通気性フィルム、衣
料用通気性フィルム等広い用途に適用できる。
する。なお、実施例および比較例中における「%」、
「Mw」および「Mn」は、各々「重量%」、「重量平
均分子量」および「数平均分子量」を意味する。
ス(以下、「MI」と称す)2.5(g/10mi
n)、Mw/Mnが8.5のアイソタクチックPPと、
mp139℃、MI0.75、Mw/Mnが8.6、密
度(以下、「d」と称す)0.962g/cm3 の高密
度PEの同重量を溶融混合し、Tダイ押出機により厚さ
38μmの長尺のフィルムに成形する。なお、成形条件
はダイス温度230℃、Tダイリップ間隙3mm、引取
速度40m/min、ドラフト比160とした。このフ
ィルムは外観上のムラや厚さのバラツキも少ない良好な
ものであった。
エチレンテレフタレートフィルムを重ね合わせてガラス
管にロール状に巻付け、これを温度167℃に保った乾
燥機中で2時間アニーリングする。
温度25℃にて長尺方向(フィルム成形時における引取
方向、以下の実施例および比較例において同じ)に延伸
率が200%になるように低温延伸し、更に温度95℃
にて同方向に延伸率が200%になるように高温延伸す
る。
おいて延伸方向の寸法を延伸状態のフィルム長さを基準
に20%収縮させ、更に延伸方向の寸法を規制して同温
度で2分間加熱してヒートセットすることにより、多孔
質フィルムを得た。
もので、延伸方向に平行および垂直な切断面をTEMに
より観察したところ、図1に示すのと同様にPP部分と
PE部分が互いに独立して存在する相分離構造を有して
おり、PP部分が多孔質の連続相として存在し、一方、
PE部分が厚さ約0.1〜1μmの非連続相として存在
(PPの連続相中に点在)するものであり、該PE部分
も多孔質構造を有するものであった。
分における最大の孔(楕円形)はその短径が約0.1μ
m、長径が約0.3μmであり、PE部分における最大
の孔(楕円形)はその短径が約0.3μm、長径が約2
μmであった。
り、外観上のムラもない良好なものであった。そして、
延伸方向の引張弾性率は4900kg/cm2 であり、
室温での電気抵抗は2.2Ω・cm2 であった。この多
孔質フィルムのSD特性を図2に示す。
mp、MI、dおよび多孔質フィルムの特性は下記要領
により測定した。
−ジクロロベンゼンを用い、135℃にてWaters
社製のGPC−150Cを用いて測定した。そして、カ
ラムとしてはShodex KF−80M(昭和電工社
製)、データ処理にはTRC社製GPCデータ処理シス
テムを用いた。分子量(Mw、Mn)はポリスチレンを
基準として算出した。
00を用い、PEまたはPPを室温から220℃まで1
0℃/minの割合で昇温させ、220℃に30分間保
持し、次いでこれを室温まで約2℃/minの割合で冷
却する。次に、10℃/minの割合で昇温させ、この
昇温過程での吸熱ピーク値での温度をmpとした。
測定した。単位は「g/10min」である。
定した。単位は「g/cm3 」である。
トグラフAG−2000Aを用い、チャック間隔100
mm、引張速度20mm/min、温度25℃の条件で
5%歪みでの応力を測定し、算出した。なお、測定試料
片の幅は10mmとした。
に準じて行なった。電解液としてはプロピレンカーボネ
ートと1,2−ジメトキシエタンを同容量ずつ混合した
液に、電解質として無水過塩素酸リチウムを1モル/リ
ットルの濃度になるよう溶解したものを用いた。
RメーターKC−532により1KHzの交流抵抗を測
定し、下記数4により多孔質フィルムの電気抵抗値R
(Ω・cm2 )を算出した。なお、数4中のR0 は電解
液の電気抵抗値(Ω) 、R1 は電解液中に多孔質フィル
ムを浸漬した状態で測定した電気抵抗値(Ω)、Sは多
孔質フィルムの断面積(cm2 )である。
ルは若干の漏れ電流があるため、完全に無孔のフィルム
においても最大で600Ω・cm2 程度の電気抵抗値し
か測定できないものである。
長さが一定になるように2辺を固定する。そして、これ
を所定の温度に維持した炉中に入れ、15分間加熱して
取り出し、室温にてその電気抵抗を測定した。
1℃、Mw/Mn=11.3、MI2.5)と高密度P
E(mp141℃、Mw/Mn=10.6、MI0.7
0、d0.959)の同重量を溶融混合し、Tダイ押出
機により長尺フィルム状に成形する。成形条件はダイス
温度230℃、Tダイリップ間隙2.5mm、引取速度
50m/min、ドラフト比140とした。
白濁部分と透明な島状部分(幅2〜10mm、長さ5〜
60mm、長さ方向が引取方向と平行)が点在する非常
にムラの大きい外観を有し、その島状部分にはシワが多
く見られる不均一なものであった。このフィルム状物の
厚さは27〜53μm(平均厚さは40μm)でバラツ
キが大きかった。
℃に保った乾燥機中で1時間アニーリングし、次いで2
5℃の温度で長尺方向に延伸率が50%になるように低
温延伸し、更に100℃にて同方向に延伸率が100%
になるように高温延伸する。そして、次に延伸方向の寸
法が変化しないように規制して100℃で5分間加熱し
てヒートセットした。
白化したのみで、厚さ9〜18μm(平均厚さ13μ
m)であった。そして、その電気抵抗は測定個所により
かなり異なるが平均46Ω・cm2 と高く、セパレータ
としては不向きであった。
ト比を120とすること以外は比較例1と同様に作業し
てフィルム状物を成形した。フィルム状物は厚さ27μ
mであり、透明度に多少のムラがある他はほぼ良好なフ
ィルムであった。
ーリングおよび延伸し、更にヒートセットして、外観上
ややムラのある白化した多孔質フィルム(厚さ13μ
m)を得た。この多孔質フィルムの電気抵抗は測定個所
によりかなり異なるが平均64Ω・cm2 と高く、セパ
レータとしては不向きであった。
142℃、Mw/Mn=16.8、MI0.70、d
0.964の高密度PEの同重量を溶融混合し、Tダイ
押出機により長尺フィルム状に成形する。成形条件はダ
イス温度250℃、Tダイリップ間隙2.3mm、引取
速度14m/min、ドラフト比110とした。
同様に主たるやや白濁した部分にやや透明な島状部分
(幅2〜8mm、長さ5〜60mm)が点在する外観を
有し、その島状部分にはシワが多く見られた。このフィ
ルム状物の厚さは24〜44μm(平均厚さは33μ
m)とバラツキが大きかった。また、白濁部分は厚く、
透明部分は薄かった。
リングし、次いで25℃の温度で長尺方向に延伸率が1
50%になるように低温延伸した後、延伸方向の寸法が
変化しないように規制して90℃で2分間加熱した。
1〜25μm(平均18μm)、電気抵抗は7.6Ω・
cm2 であった。
度165℃で10分間アニーリングする。なお、アニー
リングは比較例1と同じ方法で行った。
が200%になるように低温延伸し、更に、温度110
℃で同方向に延伸率が150%になるように高温延伸
し、その後延伸方向の寸法が変化しないように規制しな
がら温度100℃で5分間加熱してヒートセットした。
この条件では低温延伸あるいは高温延伸に際し、フィル
ムの破断が生じ易いので充分に注意しながら行わなけれ
はならず、作業性が悪かった。そして、得られたフィル
ムは白色部と透明部が混在するムラの多いもので、厚さ
のバラツキも大きかった。また、このフィルムの電気抵
抗値は1.5Ω・cm2 であった。
ト比を180とすること以外は実施例1と同様に作業し
て厚さ35μmの良好なフィルム状物を成形した。この
フィルム状物を比較例1と同じ方法により温度160℃
で10分間アニーリングし、次に25℃で長尺方向に延
伸率が200%になるように低温一軸延伸し、更に、1
10℃で同方向に200%高温一軸延伸する。そして、
延伸方向の寸法が変化しないように規制して110℃で
5分間加熱してヒートセットし多孔質フィルムを得た。
ので、延伸方向に平行および垂直な切断面をTEMによ
り観察したところ、実施例1の多孔質フィルムと同様に
PP部分とPE部分が互いに独立して存在する相分離構
造を有しており、PP部分が多孔質の連続相、PE部分
が非連続相(この非連続相はPPの連続相中に点在)で
あり、該PE部分も多孔質構造を有するものであった。
分における最大の孔はその短径が約0.05μm、長径
が約0.2 μmであり、PE部分における最大の孔径
はその短径が約0.2μm、長径が約1μmであった。
り、外観上のムラもない良好なものであった。また、延
伸方向の引張弾性率は5300kg/cm2 、電気抵抗
は2.1Ω・cm2 であった。この多孔質フィルムのS
D特性は図3に示すとおりであった。
ト比を130とすること以外は実施例1と同様に作業し
て厚さ47μmのフィルム状物を成形する。
より温度165℃で30分間アニーリングし、次に25
℃で長尺方向に延伸率が200%になるように低温一軸
延伸し、更に、100℃で同方向に100%高温一軸延
伸する。そして、その延伸方向の寸法が変化しないよう
に規制し、100℃で5分間加熱してヒートセットする
ことにより多孔質フィルムを得た。
ので、延伸方向に平行な切断面をTEMにより観察した
ところ、PP部分とPE部分が互いに独立して存在する
相分離構造を有しており、PP部分が多孔質の連続相、
PE部分が非連続相であり、該PE部分はほぼ棒状乃至
紐状形状でPPの連続相中に分散しており、SEMによ
る表面観察によっても多孔質か否かの判別は困難であっ
た。
分における最大の孔はその短径が約0.1μm、長径が
約0.2μmであった。
り、外観上のムラもない良好なものであった。また、延
伸方向の引張弾性率は6400kg/cm2 、電気抵抗
は0.67Ω・cm2 であった。この多孔質フィルムの
SD特性は図4に示すとおりであった。
フィルム状物の四辺を固定し、130℃、135℃、1
40℃、145℃、150℃、155℃、160℃、1
65℃で各々30分間アニーリングする。
ィルム状物を温度25℃で長尺方向に200%低温一軸
延伸し、次いで、100℃の温度で延伸方向の寸法を規
制して5分間加熱してヒートセットする。ヒートセット
後、室温でその電気抵抗を測定した結果を図5に示す。
8.5、MI2.5)65%と、低密度PE(mp12
7℃、Mw/Mn=3.8、MI2.1、d0.93
5)35%を溶融混合し、Tダイ押出機により長尺フィ
ルム状に成形する。成形条件はダイス温度230℃、T
ダイリップ間隙2.5mm、引取速度40m/min、
ドラフト比180とした。得られたフィルムは透明性が
高く、厚さは28μmであった。
アニーリングし、次に、25℃で長尺方向に延伸率が2
00%になるように低温一軸延伸し、更に100℃で同
方向に175%高温一軸延伸する。そして、延伸方向の
長さを基準として100℃の温度で10%熱収縮させた
後、延伸方向の寸法が変化しないように規制して100
℃で5分間加熱してヒートセットすることにより、白色
の多孔質フィルムを得た。
もので、延伸方向に平行な切断面(図1における断面
C)をTEMにより観察したところ、PP部分とPE部
分が互いに独立して存在する相分離構造を有しており、
PP部分が多孔質の連続相、PE部分が非連続相(この
非連続相はPPの連続相中に点在)であり、該PE部分
は非多孔質構造を有するものであった。
分における最大の孔はその短径が約0.05μm、長径
が約0.25μmであった。
気抵抗は1.5Ω・cm2 であり、外観上のムラもない
良好なものであった。また、このセパレータのSD特性
は図6に示すとおりであった。
1.2、d0.966の高密度PEを用いること以外は
実施例1と同様に作業して、厚さ39μmの長尺フィル
ム状物を成形する。
アニーリングし、次に、25℃で長尺方向に延伸率が2
00%になるように低温一軸延伸し、次に、110℃で
同方向に100%高温一軸延伸する。そして、延伸方向
の長さを基準として110℃の温度で17%熱収縮させ
た後、延伸方向の寸法が変化しないように規制して10
0℃で5分間加熱してヒートセットすることにより、白
色の多孔質フィルムを得た。
ので、延伸方向に平行および垂直な切断面をTEMによ
り観察した結果は、PE部分(非連続相)の厚さが約
0.05〜0.5μmであることを除き実施例1とほぼ
同じであった。
分における最大の孔はその短径が約0.1μm、長径が
約0.2μmであり、PE部分における最大の孔はその
短径が約0.5μm、長径が約2.0μmであった。
μmであり、外観上のムラもない良好なものであった。
また、その延伸方向の引張弾性率は4200kg/cm
2 、電気抵抗は1.8Ω・cm2 であった。更に、その
SD特性は図2とほぼ同じであった。
作業して、厚さ40μmの長尺フィルム状物を成形す
る。
アニーリングし、次に、25℃で長尺方向に延伸率が2
00%になるように低温一軸延伸し、次に、95℃で同
方向に200%高温一軸延伸する。そして、その延伸方
向の長さを基準として95℃の温度で20%熱収縮させ
た後、延伸方向の寸法が変化しないように規制して95
℃で2分間加熱してヒートセットすることにより、白色
の多孔質フィルムを得た。
ので、延伸方向に平行および垂直な切断面をTEMによ
り観察した結果は、実施例1とほぼ同じであった。ま
た、SEMによる表面観察によりPP部分における最大
の孔径はその短径が約0.1μm、長径が約0.3μm
であり、PE部分における最大の孔径はその短径が約
0.2μm、長径が約2.0μmであった。
μmであり、外観上のムラもない良好なものであった。
また、延伸方向の引張弾性率は6100kg/cm2 、
電気抵抗は0.72Ω・cm2 であった。更に、そのS
D特性は図3とほぼ同じであった。
9.4、MI2.5)と高密度PE(mp139℃、M
w/Mn=8.6、MI0.75、d0.962)の同
重量を溶融混合し、Tダイ押出機により長尺フィルム状
に成形する。成形条件は、ダイス温度250℃、Tダイ
リップ間隙2.3mm、引取速度15m/min、ドラ
フト比160とした。得られたフィルム状物の厚さは2
5μmであった。
間アニーリングし、次に、25℃で長尺方向に延伸率が
180%になるように低温一軸延伸し、その後、95℃
で同方向に70%高温一軸延伸する。そして、延伸方向
の長さを基準として95℃の温度で14%熱収縮させた
後、延伸方向の寸法が変化しないように規制して95℃
で2分間加熱してヒートセットすることにより、白色の
多孔質フィルムを得た。
り、外観上のムラもない良好なものであった。また、電
気抵抗は3.1Ω・cm2 であった。なお、この多孔質
フィルムのミクロ構造は実施例1とほぼ同様であった。
更に、そのSD特性は図2とほぼ同じであった。
0%、後者30%の割合で溶融混合し、Tダイ押出機に
より厚さ38μmのフィルム状に成形する。このとき、
ダイス温度220℃、リップ間隔2.0mm、フィルム
引取速度27m/min、ドラフト比100に設定し
た。
レフタレートフィルム(厚さ50μm)で挟み、表面温
度を155℃に調整した金属ロールに1分間接触させて
アニーリングする。
5℃にて延伸率が100%になるように長尺方向に低温
延伸し、次に、温度95℃にて同方向に延伸率が130
%になるように高温延伸し、その後これを温度115℃
において延伸方向の長さを25%収縮(高温延伸後の寸
法を基準として)させることにより白色の多孔質フィル
ムを得た。
ので、延伸方向に平行および垂直な切断面をTEMによ
り観察した結果は、PE部分(非連続相)の厚さが約
0.05〜0.4μmであることを除き実施例1と同じ
であった。
における最大の孔はその短径が約0.05μm、長径が
約0.1μmであり、PE部分における最大の孔径はそ
の短径が約0.1μm、長径が約0.4μmであった
(表面の一部において孔が潰れている個所があったの
で、この個所を除いて孔径を測定した)。
方向の引張弾性率は3600kg/cm2 、電気抵抗は
1.6Ω・cm2 であった。また、この多孔質フィルム
のSD特性は図4とほぼ同じであった。
間アニーリングした後、25℃で長尺方向に延伸率が1
00%になるように延伸し、その後100℃で同方向に
延伸率が150%になるように延伸し、次いで、延伸方
向の寸法を規制して100℃で2分間加熱してヒートセ
ットした。得られたフィルムは厚さ24μm、電気抵抗
は20Ω・cm2 であった。
ニーリングした(アニーリング方法は実施例1と同
じ)。アニーリング済のフィルム状物は脆くて延伸でき
なかった。
%)について、電気抵抗およびSD特性を測定した。引
張弾性率は6400kg/cm2 、電気抵抗は0.73
Ω・cm2 であった。また、SD特性は図7に示すとお
りであった。
て、厚さ18μmの長尺のPEフィルム状物を得る。
ニーリングし、次いで、25℃で長尺方向に延伸率が2
00%になるように一軸延伸し、延伸方向の寸法を規制
して110℃で5分間加熱してヒートセットすることに
より、均一に白化した多孔質フィルムを得た。
引張弾性率3300kg/cm2 、電気抵抗0.76Ω
・cm2 であった。また、このフィルムのSD特性を図
8に示す。図8からPE製多孔質フィルムは、耐熱温度
が低く安全性に問題があることが判る。
度PE(粘度平均分子量5万、mp136℃、d0.9
5)50gを120℃で溶解した。次に、粘度平均分子
量300万の超高分子量PEの微粉末を加えて140℃
に加熱し、これを溶解させる。
0μmの長尺フィルム状に押出し、メタノール中で1分
間冷却後、ロール状の芯体に巻き取る。その後、このフ
ィルムをメタノール中に10分間浸漬してキシレンおよ
びデカリンを抽出除去し、更に風乾する。
温度100℃で長尺方向に延伸率が200%になるよう
に延伸して多孔質フィルムを得た。この多孔質フィルム
の厚さは25μm、電気抵抗は4.2Ω・cm2 、延伸
方向の引張弾性は3450kg/cm2 であった。ま
た、そのSD特性は図9に示すとおりであった。
た。なお、この多孔質フィルムは、厚さ35μm、室温
での電気抵抗1.2Ω・cm2 、引張弾性率3200k
g/cm2 であった。
観が良好で厚さも均一な多孔質フィルムが得られ、この
多孔質フィルムはセパレータとして用いた場合、電気抵
抗が低く、適当なSD開始温度を示すと共に、耐熱温度
が高く且つ耐熱温度幅が広くて安全性に富むという利点
を有する。また、本発明の方法によれば、簡単な工程で
多孔質フィルムを得ることができる。
す模式図である。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
ング温度と電気抵抗との関係を示すグラフである。
グラフである。
る。
る。
る。
ある。
Claims (16)
- 【請求項1】 ポリプロピレンとポリエチレンを必須成
分とする組成物から成る多孔質フィルムであり、これら
両者の合計重量中に占めるポリプロピレンの重量割合が
10〜90%であり、そして、ポリエチレンは高温ゲル
パーミエイションクロマトグラフで測定した重量平均分
子量Mwと数平均分子量Mnの比Mw/Mnが10以下
であることを特徴とする多孔質フィルム。 - 【請求項2】 ポリプロピレンとポリエチレンを必須成
分とする組成物から成り、ポリプロピレン部分とポリエ
チレン部分とが互いに独立して存在する相分離構造を有
し、ポリプロピレン部分またはポリエチレン部分の一方
が連続相、他方が非連続相として存在しており、且つ前
記連続相が多孔質であることを特徴とする多孔質フィル
ム。 - 【請求項3】 連続相がポリプロピレン、非連続相がポ
リエチレンにより構成されている請求項2記載の多孔質
フィルム。 - 【請求項4】 非連続相が多孔質構造である請求項2ま
たは3記載の多孔質フィルム。 - 【請求項5】 非連続相が厚さ2μm以下の薄層である
請求項2〜4のいずれかに記載の多孔質フィルム。 - 【請求項6】 少なくとも一方向の引張弾性率が350
0kg/cm2 以上である請求項1〜5のいずれかに記
載の多孔質フィルム。 - 【請求項7】 界面活性剤を含有する請求項1〜6のい
ずれかに記載の多孔質フィルム。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の多孔質
フィルムから成る電池用セパレータ。 - 【請求項9】 有機電解液中における電気抵抗値が5Ω
・cm2 /枚以下である請求項1〜7のいずれかに記載
の多孔質フィルムから成る電池用セパレータ。 - 【請求項10】 120〜150℃の範囲内の特定温度
において、有機電解液中での電気抵抗値が200Ω・c
m2 /枚以上に増加すると共に実質的に無孔質に変化
し、且つ無孔質に変化した温度よりも少なくとも25℃
高い温度まで200Ω・cm2 /枚以上の電気抵抗値を
維持できることを特徴とする電池用セパレータ。 - 【請求項11】 ポリプロピレン(この融点をTma℃
とする)とポリエチレン(この融点をTmb℃とする)
を必須成分とする組成物をフィルム成形し、このフィル
ムをTmb℃〜(Tma+10)℃の温度で熱処理し、
次いで−20℃〜60℃の温度で延伸して多孔質化する
ことを特徴とする多孔質フィルムの製造法。 - 【請求項12】 ポリプロピレンとポリエチレンを必須
成分とする組成物をフィルム成形し、このフィルムをT
mb℃〜(Tma+10)℃の温度で熱処理し、次いで
−20℃〜60℃の温度で一軸延伸して多孔質化し、更
に60℃〜(Tmb−5)℃の温度で再度延伸すること
を特徴とする多孔質フィルムの製造法。 - 【請求項13】 ポリプロピレンとポリエチレンを必須
成分とする組成物をフィルム成形し、このフィルムをT
mb℃〜(Tma+10)℃の温度で熱処理し、次いで
−20℃〜60℃の温度で一軸延伸して多孔質化し、更
に60℃〜(Tmb−5)℃の温度で再度延伸し、その
後多孔質フィルムを熱収縮させることを特徴とする多孔
質フィルムの製造法。 - 【請求項14】 高温ゲルパーミエイションクロマトグ
ラフで測定した重量平均分子量Mwと数平均分子量Mn
の比Mw/Mnが10以下のポリエチレンを用いる請求
項11〜13のいずれかに記載の多孔質フィルムの製造
法。 - 【請求項15】 正極、負極およびこれら両極間に介在
せしめられたセパレータを有し、このセパレータが請求
項1〜7のいずれかに記載の多孔質フィルムであること
を特徴とする電池。 - 【請求項16】 正極、負極およびこれら両極間に介在
せしめられたセパレータを有し、このセパレータが請求
項8〜10のいずれかに記載のセパレータであることを
特徴とする電池。
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