JPH05331044A - 浴用剤組成物 - Google Patents

浴用剤組成物

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JPH05331044A
JPH05331044A JP4158862A JP15886292A JPH05331044A JP H05331044 A JPH05331044 A JP H05331044A JP 4158862 A JP4158862 A JP 4158862A JP 15886292 A JP15886292 A JP 15886292A JP H05331044 A JPH05331044 A JP H05331044A
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JP
Japan
Prior art keywords
oily component
bath
weight
crude drug
bathing
Prior art date
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Pending
Application number
JP4158862A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Muramatsu
司 村松
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Tsumura and Co filed Critical Tsumura and Co
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 常温で液状又はペースト状の油性成分とサポ
ニン生薬の抽出末を含有することを特徴とする浴用剤組
成物。 【効果】 サポニン生薬抽出末に油性成分が含浸してい
るので、良好且つ迅速に浴湯中に分散するという効果が
ある。そのため、入浴時にスムースに油性成分が付着
し、なめらかさが得られるとともに、入浴後充分な保湿
感が得られ、さらに生薬の効果もある優れた浴用剤を提
供できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入浴時に油性成分が良
好に分散し、肌をなめらかにする効果と入浴後に充分な
保湿効果が得られる浴用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入浴は身体を清潔にし、血行を促
進させ精神的にもリラックスさせるなどの効果があり、
冷え症、疲労回復等に大きく寄与している。しかし、入
浴により肌から油分、NMF(天然保湿因子;皮膚に含
まれる保湿作用のある物質)成分等が失われることもあ
り、その場合に生じる入浴後の肌のカサツキは、乾燥肌
の人や皮膚疾患(老人性乾皮症・アトピー性皮膚炎等)
を持つ人にとっては問題と言える。この様な問題もあっ
て、最近では入浴時の感触がなめらかで、入浴後の肌が
しっとりするものが望まれており、その要望に応えるべ
く各種の浴用剤が提案されている。
【0003】一般的には、そのために皮膚の保湿・保護
の目的で油性成分を配合し、浴湯中に分散させる手法を
採っているが、その分散剤としては従来より界面活性剤
や高分子類が用いられてきた。しかし液体の界面活性剤
は製剤の流動性への影響が大きく、経時的な変臭等も見
られるという問題点がある。また、固体の界面活性剤や
高分子類は浴湯への溶解性が低いため、良好な分散が得
られず、経時的な製剤の固化やケーキング等の問題点を
有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は浴湯中
で油性成分が良好に分散し、入浴時の肌のなめらかさ及
び入浴後の充分な保湿効果が得られる浴用剤を得ること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情下において、
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結
果、界面活性能を有するサポニン生薬抽出末を用いるこ
とで、浴湯中で油性成分が良好に分散し、入浴時のなめ
らかさ及び入浴後の充分な保湿効果を与えることのでき
る浴用剤が得られることを見いだし、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は常温で液状又はペース
ト状の油性成分とサポニン生薬の抽出末を含有すること
を特徴とする浴用剤組成物を提供するものである。本発
明においては油性成分をサポニン生薬の抽出末に含浸さ
せているので、浴湯で製剤中の抽出末が溶解すると同時
に、迅速且つ良好に油性成分が経時的に安定に分散され
るのである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられる油性成分としては、常温で液状又はペースト
状のものが好ましい。常温で固形状の油性成分を用いる
と、分散性が悪く、所期の効果が得られないばかりか、
固形物が浮いてしまい、使用に堪えないものになってし
まうため好ましくない。
【0008】常温で液状又はペースト状の油性成分を例
示すると、ラノリン、液状ラノリン、ホホバ油、IP
P、IPM、スクワラン、オレンジラフィーオイル、ワ
セリン、オクチルドデカノール、イソオクタン酸セチ
ル、イソステアリルアルコール、杏仁油、オリーブ油、
マカデミアンナッツ油、流動パラフィン、流動イソパラ
フィン等が挙げられ、単独で又は2種以上を適宜選択し
て配合できる。なかでも、スクワラン、ホホバ油、オレ
ンジラフィーオイルが好ましい。
【0009】全組成に対する油性成分の配合比は0.1
〜20%(重量)であるが、好ましくは1〜10%(重
量)である。この配合比が過少であると入浴時のなめら
かさおよび入浴後の肌への充分な保湿効果が得られず、
また過剰であると肌がべたつくなど好ましくない。
【0010】本発明に用いられるサポニン生薬は、ニン
ジン、ムクロジ、西洋トチノキ(マロニエ)、カンゾ
ウ、タチジャコウソウ、トウキンセンカ、スギナ、西洋
キズタ、キラヤ、サクラソウ、シラクメン、セネガ等が
挙げられ、単独で、又は2種以上を適宜選択、配合でき
る。又はこれらの中では、特にニンジン、カンゾウ、キ
ラヤが好ましい。抽出末の製法は、常法によるが、特に
水、熱水、溶剤等で抽出したエキスを乾燥粉末化し、用
いると良い。
【0011】全組成に対する生薬抽出末の配合比は0.
1〜20%(重量)であるが、好ましくは0.5〜10
%(重量)である。又、前記の油性成分と生薬抽出末の
配合比としては、油性成分の量が、生薬抽出末の0.0
05倍〜200倍で、好ましくは0.05倍〜10倍が
よい。更に本発明の浴用剤組成物には、前記成分の他
に、必要に応じて、無機塩類、高分子類、有機酸類、ビ
タミン類、酵素等を添加することが出来る。それらの具
体例を以下に示す。
【0012】無機塩類としては、硫酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウ
ム、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウ
ム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酸化カ
ルシウム、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、塩
化カリウム、硫化カリウム、ミョウバン等がある。
【0013】高分子類としては、カゼイン、ポリエチレ
ングリコール、デンプン、ポリビニルアルコール、トラ
ガント、ポリビニルピロリドン等がある。有機酸類とし
ては、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、クエン
酸等がある。ビタミン類としては、ビタミンA、B、
C、D、E、オリザノール等がある。酵素としては、パ
パイン、ペプシン、トリプシン、フィシン、パンクレア
チン等がある。その他、色素、香料、化粧用微粉体等を
使用できる。
【0014】混合機は、粉体を撹拌、混合するために使
用されるものであればどのようなものでも使用できる。
具体的にはバートオーミキサー、ナウターミキサー、万
能混合撹拌機、リボンミキサー、V字型混合機等を挙げ
ることが出来る。混合時間は、成分が均一に混合するの
に必要な時間であれば良く、上記の例に挙げた混合機を
使用する場合には、通常5〜50分間でよい。本発明の
剤型としては、微粉末、顆粒状、錠剤状のいずれにも限
定されない。
【0015】
【作用】本発明の浴用剤組成物においては、液状又はペ
ースト状の油性成分がサポニン生薬の抽出末に含浸して
いるので、入浴時、これを浴湯中に溶解させると、該生
薬末が溶解すると同時に含浸していた油性成分も浴湯中
に溶出する。その際溶解している生薬が界面活性剤的な
働きをして油性成分の浴湯中の分散を安定化する作用を
有している。
【0016】又、サポニン生薬の保湿効果がある他、皮
膚の血管が拡張し、血行が促進されるという効果と生薬
独特の香りや鎮静作用を持ち、油性成分による保湿効果
と相乗して美肌作りや冷え症の改善等に寄与しているの
である。なお、上記の作用効果は前記の本発明の各成分
の配合割合のところで最も発揮される。
【0017】
【実施例】次に、実施例による本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によって限定されるもの
ではない。
【0018】実施例1 ニンジンをアルコールで抽出した後、噴霧乾燥を行っ
て、抽出末を得た。その抽出末を5重量部とし、ホホバ
油10重量部を添加し、20分撹拌混合し含浸させた。
そこで、硫酸ナトリウム83.9重量部、色素0.1重
量部を添加し再度20分撹拌混合した。最後に香料1重
量部を添加し、5分撹拌混合して浴用剤30kgを得
た。
【0019】実施例2 カンゾウを熱水で抽出した後、噴霧乾燥を行って抽出末
を得た。その抽出末を1重量部とし、オレンジラフィー
オイル5重量部を添加し、30分撹拌混合し含浸させ
た。そこで、炭酸水素ナトリウム92.9重量部、色素
0.1重量部を添加し20分撹拌混合した。最後に香料
1重量部を添加し、5分撹拌混合して浴用剤20kgを
得た。
【0020】実施例3 キラヤを水で抽出した後、凍結乾燥を行って抽出末を得
た。その抽出末を5重量部とし、スクワラン3重量部を
添加し、15分撹拌混合した。そこで、塩化ナトリウム
90.9重量部、色素0.1重量部を添加し、20分撹
拌混合した。最後に香料1重量部を添加し、10分撹拌
混合して浴用剤20kgを得た。
【0021】実施例4 実施例1と同様にして上記配合の浴用剤30kgを得
た。
【0022】比較例1(生薬抽出末を含まないもの) 炭酸水素ナトリウム78.9重量部及び色素0.1重量
部を撹拌混合した後、スクワラン20重量部及び香料1
重量部を添加し、撹拌混合して得られる。
【0023】比較例2(油性成分を含まないもの) 炭酸水素ナトリウム97.9重量部、カンゾウ抽出末1
重量部及び色素0.1重量部を撹拌混合した後、香料1
重量部を添加し、撹拌混合して得られる。
【0024】(評価方法および基準)本発明における、
油性成分の分散性を評価1に、肌へのなめらかさ及び入
浴後の保湿感を評価2に示す。
【0025】(評価1)得られた剤30gを41℃、2
00リットルの浴湯へ投入し、その分散性を従来品と比
較したとき、下記の基準で評価した。 ◎…………従来品よりもかなり優れた分散性 ○…………従来品よりも優れた分散性 △…………従来品と変わらない ×…………従来品と比べ、良好ではない (−………油性成分が含まれないもの)
【0026】
【表1】 表1に示した結果から、本発明により提供される浴用剤
組成物は、浴湯に対し優れた分散性を有することが確認
された。
【0027】(評価2)分散性の評価を踏まえて、なめ
らかさ及び保湿感の評価を行った。41℃のお湯を25
リットルの浴槽に入れ、左右の前腕部の一方をさら湯
に、他方を上記浴用剤3.75gを溶解した浴湯に浸漬
したときの肌のなめらか及び10分間浸漬後の肌のしっ
とり感について下記の基準で評価した(男女混合計30
名のパネラー)。 ○…………さら湯に比べて優れた効果がある △…………さら湯に比べてやや効果がある ×…………さら湯と同等
【0028】
【表2】 表2に示した結果から、本発明により提供される浴用剤
組成物は、皮膚の保湿効果に優れていることが確認され
た。
【0029】実施例5 カンゾウを熱水で抽出した後、噴霧乾燥を行って抽出末
を得た。その抽出末を2重量部とし、オレンジラフィー
オイル2重量部を添加し、20分撹拌混合した。そこ
で、炭酸水素ナトリウム30.4重量部、炭酸ナトリウ
ム15重量部、コハク酸35重量部、硫酸ナトリウム1
5重量部及び色素0.1重量部を添加し、30分撹拌混
合した。最後に香料0.5重量部を添加し、10分撹拌
混合して浴用剤30kgを得た。これを常法により打錠
して50gの発泡錠を得た。
【0030】
【発明の効果】本発明の浴用剤組成物は、油性成分が抽
出末に含浸しているので、良好且つ迅速に浴中に分散す
ることができ、入浴時に肌にスムースに付着し、なめら
かさが得られるとともに入浴後に充分な保湿感が得られ
るという効果がある。また同時に、生薬による薬効も期
待できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で液状又はペースト状の油性成分と
    サポニン生薬の抽出末を含有することを特徴とする浴用
    剤組成物。
JP4158862A 1992-05-27 1992-05-27 浴用剤組成物 Pending JPH05331044A (ja)

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JP4158862A JPH05331044A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 浴用剤組成物

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JP4158862A JPH05331044A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 浴用剤組成物

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JPH05331044A true JPH05331044A (ja) 1993-12-14

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ID=15681026

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JP4158862A Pending JPH05331044A (ja) 1992-05-27 1992-05-27 浴用剤組成物

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JP (1) JPH05331044A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104122A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Goshu Yakuhin Kk 浴用剤
JP2007176808A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Goshu Yakuhin Kk 浴用剤
CN1331458C (zh) * 2004-04-19 2007-08-15 日本日光化学株式会社 抗皮肤老化化妆品及生产方法
US20140161912A1 (en) * 2012-12-12 2014-06-12 Orbis Health Solutions, Llc Compositions and methods for tissue regeneration

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