JPH0533061Y2 - - Google Patents

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JPH0533061Y2
JPH0533061Y2 JP7254187U JP7254187U JPH0533061Y2 JP H0533061 Y2 JPH0533061 Y2 JP H0533061Y2 JP 7254187 U JP7254187 U JP 7254187U JP 7254187 U JP7254187 U JP 7254187U JP H0533061 Y2 JPH0533061 Y2 JP H0533061Y2
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transistor
base
amplifier
impedance
power supply
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、広帯域の周波数範囲にわたつて、高
電圧を出力することのできる高耐圧広帯域増幅器
に関する。
〔考案の技術的背景及びその問題点〕
従来、高耐圧かつ広帯域の増幅器を得るのに、
図5に示すようなエミツタ接地トランジスタQ1
とベース接地トランジスタQ2とのカスコード接
続が用いられている。トランジスタQ1は主に電
流増幅に寄与している。トランジスタQ2に高耐
圧のトランジスタを用いることにより、出力電圧
VOUTとして高電圧出力を得ることができる。ZL
は増幅器の負荷インピーダンスであり、VINは入
力信号、VBはトランジスタQ2のバイアス電源、
VCは該増幅器の電源である。
しかしながら、一般に高耐圧特性を有するトラ
ンジスタは、カツトオフ周波数が低く、該増幅器
の高周波伝達特性は、トランジスタQ2のカツト
オフ周波数特性により生ずる遅れ要素によつて制
限され、広帯域化が容易でない。
〔考案の目的〕
本考案は、前記カツトオフ周波数特性により生
ずる遅れ要素を簡単な回路構成で補正し、高耐圧
かつ広帯域な増幅器を提供することを目的とす
る。
〔考案の概要〕
本考案の一実施例によれば、前記第5図に示さ
れた従来の高耐圧広帯域増幅器に用いられるベー
ス接地トランジスタに於いて、該トランジスタの
ベースとグランド間に ZB20/2πT・CBC ……(1) を満足する抵抗性ベースインピーダンスZBが挿入
される。ここでTは該トランジスタのカツトオフ
周波数であり、CBCはコレクターベース間の静電
容量である。ZBT近辺で抵抗性となるインピー
ダンスである。
該抵抗性インピーダンスの存在により、周波数
伝達特性に於ける、進み要素が形成され、これ
が、トランジスタQ2のカツトオフ周波数で形成
される遅れ要素を相殺する。したがつて、これま
での広帯域化の制限要素であつた前述の遅れ要素
が取り除かれたことになり、より高耐圧、広帯域
の増幅器が構成できる。以下に(1)の式の導出過程
を詳細に述べる。
第6図に該ベース接地トランジスタ回路のπ型
概略等価回路を示す。同図に於いて、Rπはベー
ス−エミツタ間抵抗、Cπはベース−エミツタ間
静電容量、Cμはベース−コレクタ間静電容量、
gmは相互コンダクタンス、RLは負荷抵抗であ
る。
入力電流Iと出力電圧VOUTとの比で表わされ
る伝達関数は、 VOUT/I=RL/SCπ・1/gm+1×1+SCμ・Rb
s2Cπ・CμRb/gm/sCμ(Rb+RL)+1……(2) となり、これは2つのポールと2つのゼロを含
む。
ここで、 Cμ・Rb≫Cπ/gmすなわちRb≫1/2πT・Cμ……(3) に選べば(2)式は近似的に VOUT/ISCμ・Rb+1/SCμ(Rb+RL)+1×RL
……(4) となる。したがつて(3)式を満たすようにベース抵
抗Rbを選ぶことによつてボールをゼロによつて
打ち消すことができ、広帯域化を実現することが
できる。なお、(1)式は(3)式に余裕を持たせたもの
であり、またCπはCBCと同様と考えて良い。Sは
ラプラス演算子である。
〔考案の実施例〕
第1図に本考案の一実施例を示す。第5図に示
す従来例との差異は該実施例では、トランジスタ
Q2のベースは抵抗性ベースインピーダンスZB
びバイアス電源VBを介して接地されている。な
お、第5図と同じ素子には同じ参照記号を用いて
いる。トランジスタQ2は実際には高耐圧用トラ
ンジスタ2SC3061(VCBO=1200V,VCEO=850V,
PC200W)が用いられ、出力電圧VOUTとして±
200Vの出力を得ている。
またコレクタ電流IC=10mAの時、実測及び計
算から Rπ=104Ω,Cπ=65.7nF,Cμ=364pF,gm=
0.376S であり、 Cπ/gm・1/Cμ≒480Ω となるのでRb=10kΩとしている。
本考案の効果を実証するためまずRb=10Ωと
Rb=10kΩとで該トランジスタの伝達特性を理論
計算で比較した。
Rb=10Ωの時 1=1/2πCμ(Rb+RL)437kHz 2=1/2πCμ・1/gm=911kHz での2つのポールと での共振点を持つ。この共振点は伝達関数の分子
の2次式において複素数の根を持つために生じる
ものである。
またRb=10kΩの場合 4=1/2π・Cπ(Rb+RL)≒40kHz 5=1/2π・Cμ・1/gm=911kHz でのポールと 6=1/2π・Cμ・1/gm=911kHz 7=1/2π・Cμ・Rb≒43.7kHz でのゼロができる。
以上をまとめて図に表わすと第4図のようにな
る。Rb=10kΩとした方が明らかに帯域が伸びて
いることがわかる。
実際の実施例の高耐圧広帯域増幅器に於ける実
測ではゲイン=30dB、±200V出力の増幅器を得
るのに、本考案未実施の場合は、増幅器のカツト
オフ周波数は約300kHzであるが、実施した場合
は、約3MHzという結果が得られた。なお、ZB
第2図に示すように、インダクタンスL、キヤパ
シタC、抵抗Rの並列共振回路で構成しても良
い。この時抵抗Rは(3)式を用いて決定され、Lと
Cとの共振周波数は該トランジスタのカツトオフ
周波数T近辺に設定する。ZBを抵抗のみとする
か、共振回路で構成するかの選択は該トランジス
タのエミツタ電流の大きさによつて使い分けると
良い。本考案の別の実施例を第3図に示す。これ
はいわゆるブートストラツプ回路に応用したもの
で(3)式を用いて同様にベースインピーダンスZB
決定する。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案を用いることによ
り、簡単な回路構成で高耐圧用トランジスタの周
波数伝達特性を補正でき、したがつて容易に安価
な、高耐圧、広帯域の増幅器を構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す図、第2図は
本考案に用いられるベースインピーダンスZBの別
の構成法を示す図、第3図は本考案の別の実施例
を示す図、第4図は本考案の一実施例の効果を示
す図、第5図は従来の回路を示す図、第6図はベ
ース接地トランジスタのπ型等価回路を示す図で
ある。 Q1,Q2……トランジスタ、ZB……ベースイン
ピーダンス、ZL……負荷インピーダンス、VIN
…入力信号、VOUT……出力電圧、VB……バイア
ス電源、VC……増幅器電源。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力信号がベースに印加されたエミツタ接地の
    第1トランジスタと前記第1トランジスタのコレ
    クタとエミツタとが接続され、ベースはバイアス
    電源を介し接地され、コレクタは負荷インピーダ
    ンスと電源との直列回路を介し接地されたベース
    接地形第2トランジスタとのカスコード接続から
    なる増幅器に於いて、前記第2トランジスタのベ
    ースと前記バイアス電源との間に以下の式を満足
    するインピーダンスZBを挿入したことを特徴とす
    る高耐圧広帯域増幅器。 ZB20/2πT・CBC ここで、Tは前記第2トランジスタのカツトオ
    フ周波数、CBCはベース−コレクタ間静電容量、
    ZBT近辺で抵抗性となるインピーダンスであ
    る。
JP7254187U 1987-05-15 1987-05-15 Expired - Lifetime JPH0533061Y2 (ja)

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CN101888214A (zh) * 2010-04-30 2010-11-17 苏州英诺迅科技有限公司 效率和线性度提高的Cascode功率放大器
CN101882912A (zh) * 2010-04-30 2010-11-10 苏州英诺迅科技有限公司 线性度和功率附加效率提高的射频cascode结构功率放大器

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