JPH0533025A - ベルレス炉頂装入装置における漏水検出装置 - Google Patents

ベルレス炉頂装入装置における漏水検出装置

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JPH0533025A
JPH0533025A JP3184616A JP18461691A JPH0533025A JP H0533025 A JPH0533025 A JP H0533025A JP 3184616 A JP3184616 A JP 3184616A JP 18461691 A JP18461691 A JP 18461691A JP H0533025 A JPH0533025 A JP H0533025A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルレス炉頂装入装置における冷却設備の漏
水を入側流量検出値及び出側流量検出値に基づいて正確
に検出する。 【構成】 入側流量計10の流量検出値Qi と出側流量
計14の流量検出値Qo とを漏水検出装置23に入力
し、この漏水検出装置23で、各々所定数M個の流量検
出値Qi 及びQo の平均値QiM及びQoMを算出して、こ
れら平均値の偏差eを算出し、この偏差eが予め設定し
た比較的大きな値の偏差閾値eS 以上であるときに多量
漏水状態であると判断すると共に、偏差eがその移動平
均を行った学習偏差eT に比較的小さい値の所定値βを
加算した学習偏差閾値eTS以上であるときに少量漏水状
態であると判断し、これらの漏水状態を表示監視装置2
4で警報表示すると共に、警報音発生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炉頂部の分配シュート
の周囲に冷却水が供給される冷却設備を有するベルレス
炉頂装入装置の冷却設備からの漏水を検出するベルレス
炉頂装入装置の漏水検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ベルレス炉頂装入装置としては、
特開昭61−62782号公報及び実開昭63−123
994号公報に記載されているものがある。これらの従
来例では、旋回シュート用駆動部への炉内ガスの侵入を
防止するために、不活性ガスを供給すると共に、旋回シ
ュート用駆動部を収納しているコーン本体内に水冷パイ
プ等でなる熱交換器で構成される冷却装置を配置するよ
うにしている。
【0003】この冷却装置を、図5を伴って詳細に説明
すると、炉頂バンカ1から流量調整ゲート2を介して排
出される原料Mが集合シュート3を経由して分配シュー
ト駆動装置4によって旋回且つ傾動自在に保持された分
配シュート5上に落下させ、この分配シュート5で原料
Mを高炉6内の所定位置に分配する(図5において、破
線図示の部分が旋回部分を表している)。
【0004】分配シュート駆動装置4は、常に高炉6内
の約150℃の高温で且つ約2.5kg/cm2Gの高圧の炉
内ガスに晒されており、その保護対策として、分配シュ
ート駆動装置4の上部と集合シュート3との間隙aから
侵入する高圧ガスに対しては分配シュート駆動装置4内
に炉頂圧力に対抗して若干プラス圧のN2 ガスをガス供
給管Gを通じて吹き込むことにより対処し、また高温の
ガスに対しては冷却水を通過させて熱交換することによ
り対処している。
【0005】この冷却水による熱交換を行うために、分
配シュート駆動装置4には、冷却水溜まりとなる上部ト
ラフ7aと、この上部トラフ7aの下段側に連接された
上部トラフ7aからの冷却水が流下される冷却パネル7
bと、この冷却パネル7bの下段側に連接して冷却パネ
ル7bを流下する冷却水を集める下部トラフ7cとで構
成される冷却設備7が備えられていると共に、上部トラ
フ7aに冷却水を供給する冷却水供給系及び下部トラフ
7cの冷却水を排出する冷却水排水系が設けられてい
る。
【0006】冷却水供給系は、給水ポンプ8で昇圧した
冷却水が、流量制御弁9で、その出側に配設された入側
流量計10の流量検出値に基づいて給水圧変動、系の圧
損の変化、給水ポンプ8の性能変化等の外乱を考慮して
分配シュート駆動装置4の冷却に必要な流量を定量供給
するように制御されて冷却設備7の上部トラフ7aに供
給される。
【0007】冷却水排水系は、冷却設備7の下部トラフ
7cから排出される冷却水が供給される封水タンク11
と、この封水タンク11からの冷却水をバッファリング
及びレベル調整する排水タンク12と、この排水タンク
12内の冷却水を排出する排出ポンプ13と、この排出
ポンプ13の出側に配設された出側流量計14とを備え
ている。また、封水タンク11及び排水タンク12に
は、内部の排水を外部に放出するドレン弁15,16が
設けられている。
【0008】このような、冷却設備7では、分配シュー
ト駆動装置4を充分に冷却することもさることながら、
高炉6内に漏水して高炉操業に多大な損害を引き起こさ
ないことが重要であり、常時高炉6内への漏水を監視す
る必要がある。ここで、高炉6内への漏水の要因として
は、上部トラフ7aからのオーバーフロー、下部トラフ
7cの内周側からのオーバーフロー及び冷却パネル7b
の破損による漏水等がある。
【0009】この漏水を検出するには、入側流量計10
の流量検出値と出側流量計14の流量検出値との差を算
出することが考えられる。この場合、冷却設備7の上部
トラフ7aには冷却水給水系によって冷却水が定量供給
されるが、冷却水排水系では、封水タンク11及び排水
タンク12のドレン弁15,16で不定期に系外排水が
行われること及びこの不定期な系外排水と分配シュート
5の旋回に応じて下部トラフ7c内にある攪拌翼7dが
旋回することにより、排水タンク12内のレベルは変動
するが、排水ポンプ13は排水タンク12内のレベル一
定制御の観点に従って運転されることにより、必ずしも
入側流量計10の流量検出値と出側流量計14の流量検
出値とが常時一致するとはいえず、両流量計10,14
の流量検出値の差では、正確な漏水判断を行うことがで
きない。
【0010】このため、従来、上部トラフ7a及び下部
トラフ7cの各々にレベル計を設けて、このレベル計の
レベル検出値によって漏水を監視するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のベルレス炉頂装入装置における漏水検出装置にあっ
ては、上部トラフ及び下部トラフ間の冷却パネルの損傷
による高炉内への漏水検知を行うことができないと共
に、下部トラフのレベル計による漏水検知手法について
も機構上高炉側にオーバーフローする内周側の水位bを
直接計測するとこができず、分配シュート駆動装置内の
水位cを計測しているのが実情であり、この場合には高
炉側の炉頂圧とN2 ガスとの圧力バランスにより、内周
側の水位bと外周側の水位cとは一致しないことによ
り、外周側の水位cの計測によって漏水を正確に検知す
ることはできないという課題がある。
【0012】そこで、本発明は、上記従来例の課題に着
目してなされたものであり、ベルレス炉頂装入装置の冷
却設備から高炉内への漏水を正確に検出することができ
るベルレス炉頂装入装置における漏水検出装置を提供す
ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るベルレス炉頂装入装置における漏水検
出装置は、炉頂部の分配シュートの周囲に冷却水が供給
される冷却設備を有するベルレス炉頂装入装置におい
て、前記冷却設備の冷却水供給入側及び排出出側に個別
に配設した入側流量計及び出側流量計と、出側流量の変
動周期以上の周期に亘って前記入側流量計及び出側流量
計の各流量検出値をサンプリングしてその入側流量平均
値及び出側流量平均値を算出する平均値演算手段と、前
記入側流量計及び出側流量計の各流量検出値の恒常的な
偏差を学習演算する学習演算手段と、前記平均値演算手
段で算出した入側流量平均値及び出側流量平均値の偏差
が予め設定した第1の閾値以上であるときに漏水状態と
判断する第1の漏水判断手段と、前記平均値演算手段の
入側流量平均値及び出側流量平均値の偏差が前記学習演
算手段で算出した偏差に所定値を加算した第2の閾値以
上であるときに漏水状態と判断する第2の漏水判断手段
とを備えたことを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明においては、冷却水が供給される冷却設
備の入側及び出側の流量を夫々入側流量計及び出側流量
計で検出し、これらの流量検出値を夫々平均値演算手段
で出側流量の変動周期以上の周期に亘って平均し、入側
流量平均値と出側流量平均値との偏差が予め設定した第
1の閾値以上であるときに第1の漏水判断手段で漏水状
態であると判断する。ここで、第1の漏水判断手段の第
1の閾値は誤作動を防止するために大きく設定せざるを
得ないので、第1の漏水判断手段では、大きな漏水が発
生したときにこれを検知することができる。さらに、学
習演算手段で入側流量検出値と出側流量検出値の恒常的
な偏差分を学習演算し、平均値演算手段で算出した入側
流量平均値と出側流量平均値との偏差が学習演算手段で
算出した偏差に所定値を加算した第2の閾値以上である
ときにも第2の漏水判断手段で漏水状態あると判断す
る。この第2の漏水判断手段では、学習演算手段で漏水
を生じていない時の入側流量検出値及び出側流量検出値
の恒常的な偏差分を学習演算することにより、これに所
定値を加算して第2の閾値を算出するので、所定値の値
を小さく設定することができ、少ない漏水が生じた時で
も正確に検知することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の一実施例を示す概略構成図であ
り、ベルレス炉頂装入装置の構成は前述した図5の従来
例と同一構成を有するので、対応部分には同一符号を付
して、その詳細説明はこれを省略するが、本発明におい
ては給水ポンプ8がポンプ駆動回路20からの駆動信号
1 によって定速回転駆動されると共に、電磁流量制御
弁9が入側流量計10の流量検出値Qi が入力された電
磁弁制御回路21からの駆動信号P1 によって冷却設備
7の上部トラフ7aに冷却水を定量供給するように制御
されると共に、排水ポンプ13が排水タンク12のレベ
ルを検出するレベル検出器17のレベル検出値が入力さ
れるポンプ制御回路22からの駆動信号P2 によって排
水タンク12のレベルを一定値に維持するように回転制
御されると共に、ポンプ駆動回路20及びポンプ制御回
路22のポンプ駆動状態を表す駆動状態信号駆動信号P
1 及びPO2 と入側流量計10の入側流量検出値Q i
及び出側流量計14の出側流量検出値Qo とが漏水検出
装置23に入力され、この漏水検出装置23から出力さ
れる漏水検出信号がCRTディスプレイ等を含む表示監
視装置24に供給されて表示される。
【0016】漏水検出装置23は、図2に示すように、
入側流量計10及び出側流量計14の流量検出値Qi
びQo をディジタル値に変換するA/D変換器25及び
26と、これらA/D変換器25,26の変換出力及び
ポンプ駆動回路20及びポンプ制御回路22からの駆動
状態信号PO1及びPO2 が入力される例えばマイクロ
コンピュータで構成される演算処理装置27とで構成さ
れている。
【0017】演算処理装置27は、各入力信号に基づい
て図3に示す漏水検出処理を実行して、給水ポンプ8及
び排水ポンプ13が駆動状態となってから所定時間T1
経過した後に、所定時間ΔT間隔で入側流量検出値Qi
及び出側流量検出値Qo を読込み、これらの所定時間T
2 間の入側流量平均値QiM及び出側流量平均値QoMを算
出すると共に、これら平均値QiM及びQoMの平均偏差e
を算出して、これが予め設定した比較的大きい値の閾値
S 以上であるときに多量漏水状態であると判断して多
量漏水検出信号を表示監視装置24に出力すると共に、
平均偏差eが学習機能によって算出した偏差eT に比較
的小さい値の所定値βを加算した閾値e TS(=eT
β)以上であるときに少量漏水状態であると判断して少
量漏水検出信号を表示監視装置24に出力する。
【0018】次に、上記実施例の動作を演算処理装置2
7の漏水検出処理手順の一例を示す図3のフローチャー
トを伴って説明する。すなわち、図3の漏水検出処理は
所定時間Δt(例えば50msec)毎のタイマ割込処理と
して実行され、先ずステップS1で、ポンプ駆動回路2
0及びポンプ制御回路22から入力される駆動状態信号
PO1 及びPO2 が共にオン状態であるか否かを判定
し、何れか一方がオフ状態であるときには、ステップS
2に移行して、後述するタイマフラグF1及び平均許可
フラグF2を“0”にリセットすると共に、カウント値
Nを“0”にクリアしてからタイマ割込処理を終了し、
両者がオン状態であるときには、ステップS3に移行す
る。
【0019】このステップS3では、タイマフラグF1
が“1”にセットされているか否かを判定し、フラグF
1が“1”にセットされているときには直接後述するス
テップS6に移行し、フラグF1が“0”にリセットさ
れているときにはステップS4に移行して、両ポンプ8
及び14が駆動状態となってから冷却水給水系及び冷却
水排水系が安定するまでのプロセス時定数に対応する時
間T1でタイムアップするタイマをスタートさせ、次い
でステップS5に移行してタイマフラグF1を“1”に
セットしてからステップS6に移行する。
【0020】ステップS6では、タイマがタイムアップ
したか否かを判定し、タイムアップしていないときには
そのままタイマ割込処理を終了して所定のメインプログ
ラムに復帰し、タイムアップしたときには、ステップS
7に移行する。このステップS7では、入側流量計10
の入側流量検出値Qi (n) 及び出側流量計14の出側流
量検出値Qo (n) を読込み、これらを更新記憶する。こ
こで、入側流量検出値及び出側流量検出値は、夫々M段
のシフトレジスタに順次記憶され、最新の検出値Q
i (n),Qo (n) が記憶されると、最旧の検出値Qi (n-
M),Qo (n-M) が削除される。
【0021】次いで、ステップS8に移行して、平均許
可フラグF2が“1”にセットされているか否かを判定
し、平均許可フラグF2が“1”にセットされていると
きには直接ステップS13に移行し、平均許可フラグF
2が“0”にリセットされているときには、ステップS
9に移行して検出値Qi (n),Qo (n) の記憶個数を表す
カウント値Nをインクリメントし、次いでステップS1
0に移行してカウント値Nが予め設定した設定値Mに達
したか否かを判定し、N<Mであるときにはそのままタ
イマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰
し、N=MとなったときにはステップS11に移行して
カウント値Nを“0”にクリアし、次いでステップS1
2に移行して平均許可フラグF2を“1”にセットして
からステップS13に移行する。
【0022】このステップS13では、シフトレジスタ
に記憶されている各検出値Qi (n)〜Qi (n-M) 及びQ
o (n) 〜Qo (n-M) を読出し、下記(1) 式及び(2)式の
演算を行って、入側流量平均値QiM(n) 及び出側流量平
均値QoM(n) を算出する。
【0023】 次いで、ステップS14に移行して、下記(3) 式に従っ
て算出された平均値Q iM(n) 及びQoM(n) の偏差e(n)
を算出する。
【0024】 e(n) =QiM(n) ×T2 −QoM(n) ×T2 …………(3) 次いで、ステップS15に移行して、上記ステップS1
4で算出した偏差e(n) と前回算出した学習偏差eT (n
-1) とから下記(4) 式の移動平均演算を行って現在の偏
差学習値eT (n) を算出する。 eT (n) =α・eT (n-1) +(1−α)e(n) …………(4) ここで、αは任意に設定される1未満の数である。
【0025】次いで、ステップS16に移行して、上記
ステップS15で算出した現在の偏差学習値eT (n) に
予め設定された比較的小さい値の所定値βを加算して学
習閾値eTS(n) (=eT (n) +β)を算出する。次い
で、ステップS17に移行して、前記ステップS14で
算出した偏差e(n) が予め設定した比較的大きな値の閾
値eS 以上であるか否かを判定する。この判定は、多量
の漏水が発生しているか否かを判定するものであり、e
(n) ≧eS であるときには、多量の漏水が発生している
ものと判断してステップS18に移行し、多量漏水検出
信号DL を表示装置24に出力してからタイマ割込処理
を終了して所定のメインプログラムに復帰し、e(n) <
S であるときには、多量の漏水が発生していないもの
と判断してステップS19に移行する。
【0026】このステップS19では、前記ステップS
14で算出した偏差e(n) が前記ステップS16で算出
した学習閾値eTS(n) 以上であるか否かを判定する。こ
の判定は、少量の漏水が発生しているか否かを判定する
ものであり、e(n) ≧eTS(n) であるときには、少量の
漏水が発生しているものと判断してステップS20に移
行し、少量漏水検出信号DS を表示装置24に出力して
からタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラム
に復帰し、e(n) <eTS(n) であるときには、漏水が発
生していないものと判断してそのままタイマ割込を終了
して所定のメインプログラムに復帰する。
【0027】なお、図3の処理において、サンプリング
周期ΔT及び平均個数Mは、出側流量計14の出側流量
検出値QO の変動周期及びプロセス時定数T1 より判断
して適正値に設定される。また、図3の処理において、
ステップS7〜S13の処理が平均値演算手段に対応
し、ステップS14〜S16の処理が学習演算手段に対
応し、ステップS17,S18の処理が第1の漏水判断
手段に対応し、ステップS19,S20の処理が第2の
漏水判断手段に対応する。
【0028】したがって、今、漏水検出装置23に電源
を投入してこれを作動状態とし、このとき図4に示すよ
うに、時点t1 で、給水ポンプ8及び排水ポンプ13が
停止しているものとすると、この状態ではポンプ制御回
路21及び22から各ポンプ8,14の非作動状態を表
すオフ状態の駆動状態信号PO1,PO2 が出力されてい
るので、図3のタイマ割込処理が実行されたときには、
ステップS1からステップS2に移行してフラグF1及
びF2を“0”にリセットすると共に、タイマをリセッ
トし且つカウント値Nを“0”にクリアして漏水判断を
行うことなくタイマ割込処理を終了する。
【0029】この状態から時点t2 で給水ポンプ8及び
排水ポンプ13を駆動状態とすると、ポンプ制御回路2
1及び22からオン状態の駆動状態信号PO1,PO2
演算処理装置27に出力されるので、ステップS1から
ステップS3に移行し、タイマフラグF1が“0”にリ
セットされているのでステップS4に移行してタイマを
スタートさせ、次いでタイマフラグF1を“1”にセッ
トしてステップS6に移行する。このとき、タイマをス
タートしたばかりであり、タイムアップしていないの
で、そのまま漏水判断を行うことなくタイマ割込処理を
終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0030】その後、タイマがタイムアップする迄の間
は、ステップS1,S3を経てステップS6に移行する
処理が繰り返され、時点t3 で給水ポンプ8及び排水ポ
ンプ14による給水系及び排水系が安定するプロセス時
定数T1 時間が経過してタイマがタイムアップするとス
テップS6からステップS7に移行して、入側流量計1
0の入側流量検出値Qi (n) 及び出側流量計14の出側
流量検出値Qo (n) を読込み、これらを夫々シフトレジ
スタに記憶する。このとき、平均許可フラグF2は
“0”にリセットされているので、ステップS8からス
テップS9に移行し、カウント値Nをインクリメントし
てN=1とするが、設定値Mには達することがないの
で、ステップS10から漏水判断を行うことなくタイマ
割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰す
る。
【0031】そして、時点t4 で、M個の入側流量検出
値Qi (n) 及び出側流量検出値Qo (n) を記憶してカウ
ント値Nが設定値Mに達すると、カウント値Nを“0”
にクリアする(ステップS11)と共に、平均許可フラ
グF2を“1”にセットして(ステップS12)からス
テップS13に移行するので、シフトレジスタに記憶さ
れているM個の入側流量検出値Qi (n) 〜Qi (n-M) 及
び出側流量検出値Qo (n) 〜Qo (n-M) をもとに前記
(1) 式及び(2) 式の演算を行って入側流量平均値Q
iM(n) 及び出側流量平均値QoM(n) を算出し、次いで算
出した両平均値QiM(n) 及びQoM(n) に基づいて前述し
た(3) 式の演算を行って偏差e(n) を算出する(ステッ
プS14)。次いで、算出された偏差e(n) と前回の学
習偏差eT(n-1) (この初期状態では、前回値がないの
で、予め設定された初期値eTOを使用する)とに基づい
て前述した(4) 式の演算を行って学習偏差eT (n) を算
出し(ステップS15)、この学習偏差eT (n) に所定
値βを加算して学習閾値eTS(n)を算出する(ステップ
S16)。
【0032】そして、多量漏水状態であるか否かを入側
流量平均値QiM(n) 及び出側流量平均値QoM(n) の偏差
e(n) が予め設定した比較的大きな値の偏差閾値eS
上であるか否かによって判定し(ステップS17)、e
(n) <eS であるときには、多量漏水状態ではないと判
断し、次いでステップS19に移行して少量漏水状態で
あるか否かを入側流量平均値QiM(n) 及び出側流量平均
値QoM(n) の偏差e(n) が学習閾値eTS(n) 以上である
かによって判定し、e(n) <eTS(n) であるときには、
漏水状態ではないものと判断してそのままタイマ割込処
理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。
【0033】ここで、ステップS19の判定によって少
量漏水状態であるか否かを判定することができる所以
は、ステップS15で算出される学習偏差eT(n) は、
漏水していない時の偏差e(n) の移動平均を演算してい
るので、恒常的な偏差を自ら算出していることに他なら
ず、しかもステップS16で学習偏差eT (n) に所定値
βを加算した値を学習偏差閾値eTS(n) としているの
で、所定値βを小さく設定することにより、偏差e(n)
が学習偏差eT (n) から所定値β以上変化したときに少
量漏水状態であると判断することができる。さらに、学
習偏差eT (n) は、封水タンク11,排水タンク12の
ドレン弁15,16からの系外への排水量が変化したと
きでも、充分に追従して自己学習することができる。
【0034】したがって、時点t5 で冷却設備7の上部
トラフ7a又は下部トラフ7bで多量のオーバーフロー
漏水が発生すると、出側流量平均値QoM(n) が大幅に低
下して、偏差e(n) が大きな値となってe(n) ≧eS
なるので、ステップS17からステップS18に移行し
て、多量漏水状態であることを表す多量漏水検出信号D
L が表示装置24に出力され、この表示装置24で多量
漏水状態であることを表す警報表示が表示されると共
に、警報音が発せられる。
【0035】ところが、上部トラフ7a又は下部トラフ
7cでの少量のオーバーフロー漏水が発生したときや、
冷却パネル7bにひび割れ等の損傷を生じて少量漏水が
発生する状態となると、出側流量平均値QoM(n) の低下
幅は小さく、偏差e(n) の増加幅は小さいので、前述し
たステップS17の多量漏水判定処理では漏水状態では
ないと判断されるが、この増加幅が所定値β以上となる
と、ステップS19で少量漏水状態と判断されてステッ
プS20に移行して少量漏水検出信号DS が表示装置2
4に出力され、少量漏水状態であることを表す警報表示
が表示されると共に、警報音が発せられる。
【0036】このように、上記実施例によると、給水ポ
ンプ8及び排水ポンプ13が稼働状態となってから、給
水系及び排水系が安定状態となるプロセス時定数T1
間を経過した後に、漏水判断を行うので、系の不安定に
よる漏水誤判断を確実に防止することができると共に、
系が安定した後に入側流量検出値Qi 及び出側流量検出
値Qo の読込みを開始し、所定個数Mの読込みを行うた
めの時間T2 が経過したときに、入側流量平均値QiM
び出側流量平均値QoMを算出するようにしているので、
平均個数Mの読込みが完了してから平均処理を行うの
で、平均値に誤差が生じることを確実に防止することが
できる。
【0037】しかも、入側流量平均値QiMと出側流量平
均値QoMとの平均値偏差eと予め設定した比較的大きな
偏差閾値eS とを比較する絶対比較を行って多量漏水状
態であるか否かを判断すると共に、算出した偏差eを移
動平均して学習偏差eT を算出し、この学習偏差eT
予め設定した比較的小さい値の所定値βを加算して学習
偏差閾値eTSを算出して、これと平均値偏差eとを比較
する相対比較を行って少量漏水状態であるか否かを判断
するので、少量漏水状態及び多量漏水状態を区別して正
確に漏水状態を検出することができる。
【0038】なお、上記実施例においては、入側流量平
均値QiM及び出側流量平均値QoMを移動平均する場合に
ついて説明したが、これに限らず単純平均するようにし
てもよい。また、上記実施例においては、最初に入側流
量平均値QiM及び出側流量平均値QoMを算出した後は、
タイマ割込処理を実行する毎に両平均値QiM及びQoM
算出する場合について説明したが、これに限定されるも
のではなく、毎回所定個数M個の入側流量検出値Qi
び出側流量検出値Qo を読込んだ後に入側流量平均値Q
iM及び出側流量平均値QoMを算出するようにしてもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるベル
レス炉頂装入装置における漏水検出装置によれば、平均
値演算手段で算出した入側流量平均値及び出側流量平均
値の平均偏差を算出し、この平均偏差が予め設定した偏
差閾値以上であるか否かを第1の漏水判断手段で判断す
ることにより、多量漏水状態であるか否かを検出すると
共に、前記平均偏差が学習演算手段で学習した平均学習
偏差に所定値を加算した学習偏差閾値以上であるか否か
を第2の漏水判断手段で判断することにより、少量漏水
状態であるか否かを検出するようにしているので、漏水
状態を誤判断することなく正確に検出することができる
と共に、漏水状態の程度を判別することができる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】漏水検出装置の一例を示すブロック図である。
【図3】演算処理装置の漏水検出処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【図4】上記実施例の動作の説明に供するタイムチャー
トである。
【図5】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
4 分配シュート駆動装置 5 分配シュート 6 高炉 7 冷却設備 7a 上部トラフ 7b 冷却パネル 7c 下部トラフ 8 給水ポンプ 9 電磁流量制御弁 10 入側流量計 11 封水タンク 12 排水タンク 13 排水ポンプ 14 出側流量計 20 ポンプ駆動回路 21 電磁弁制御回路 22 ポンプ制御回路 23 漏水検出装置 24 表示装置 27 演算処理装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 炉頂部の分配シュートの周囲に冷却水が
    供給される冷却設備を有するベルレス炉頂装入装置にお
    いて、前記冷却設備の冷却水供給入側及び排出出側に個
    別に配設した入側流量計及び出側流量計と、出側流量の
    変動周期以上の周期に亘って前記入側流量計及び出側流
    量計の各流量検出値をサンプリングしてその入側流量平
    均値及び出側流量平均値を算出する平均値演算手段と、
    前記入側流量計及び出側流量計の各流量検出値の恒常的
    な偏差を学習演算する学習演算手段と、前記平均値演算
    手段で算出した入側流量平均値及び出側流量平均値の偏
    差が予め設定した第1の閾値以上であるときに漏水状態
    と判断する第1の漏水判断手段と、前記平均値演算手段
    の入側流量平均値及び出側流量平均値の偏差が前記学習
    演算手段で算出した偏差に所定値を加算した第2の閾値
    以上であるときに漏水状態と判断する第2の漏水判断手
    段とを備えたことを特徴とするベルレス炉頂装入装置に
    おける漏水検出装置。
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