JP2944022B2 - ガス微少漏洩検出装置 - Google Patents

ガス微少漏洩検出装置

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JP2944022B2
JP2944022B2 JP3509894A JP3509894A JP2944022B2 JP 2944022 B2 JP2944022 B2 JP 2944022B2 JP 3509894 A JP3509894 A JP 3509894A JP 3509894 A JP3509894 A JP 3509894A JP 2944022 B2 JP2944022 B2 JP 2944022B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス供給源と燃焼器
とがガス供給管で接続されたガス供給システムにおける
ガスの微少漏洩を検出するガス微少漏洩検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のガス微少漏洩検出装置
を用いたガス供給システムの構成を示す全体構成図であ
る。マンションなどの集合住宅にLPガスを供給する場
合、LPガス容器1を一箇所に集中して設置し、地中に
埋設したガス供給管2により各家庭に分配する方式がと
られる。このような地中に埋設されたガス供給管2は、
地表からの荷重や、腐食により亀裂が生じる可能性があ
るため、LPガス容器1から家屋に至るまでのガス供給
管2においてガス漏れを検知する必要がある。
【0003】図において、ガス供給管2におけるガス漏
洩検知においては、元圧力調整器5の後に、圧力調整器
6と並列に別の圧力調整器7を設け、これら2つの圧力
調整器6,7で親子式の圧力調整器を構成し、子側の圧
力調整器7の出口側に接続されるバイパス経路8に、微
少流量(例えば、6リットル/時間)を検出可能な微少
流量検出装置9を設けたものが本出願人により提案され
ている。
【0004】このような親子式の圧力調整器では、子側
の圧力調整器7の調整圧力を親側の圧力調整器6の調整
圧力に対し、例えば20mmH2 O(水中圧力)高く設
定しておく。これにより、昼間は、ガス供給管2の圧力
が低いので、両圧力調整器6,7を通してガスが供給さ
れるに対して、夜間は、ガスの使用量が少なくなるた
め、ガス供給管2の圧力が高くなり、子側の圧力調整器
7の調整圧力に近付き、親側の圧力調整器6が閉じら
れ、ガスは、全てバイパス経路8に設けられた微少流量
検出装置9を経由して供給されることになる。
【0005】すなわち、測定する深夜などのように流量
が微少になると、ガス供給の経路は、バイパス経路8だ
けに自動的に切り換わり、微少流量検出装置9を通って
供給される。そして、微少流量検出装置9による測定流
量が、長期間連続して、例えば720時間(30日)連
続した場合には、微少漏洩の可能性がありと判断して警
報するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のガス微少漏洩検出装置では、単に流量の記録のみで
ガスの漏洩を判定していた。しかしながら、上述したガ
ス供給システムでは、外気温の変化や、大気圧の変化に
よって、LPガス容器1内や、ガス供給管2,8内にお
けるガス圧が変化する。すなわち、圧力と体積の積は、
ボイルの法則より、一定であるから(PV=一定)、初
めの気圧×V1=変化後の気圧×V2となる。なお、V
1は初めの体積であり、V2は変化後の体積である。上
式より、気圧変化によって生じる発生流量は、V2=V
1となり、温度変化によって生じる発生流量は、{(1
/273)×Δt}×V1となる。
【0007】特に、ガス微少漏洩検出装置9より下流側
の配管における配管口径、または配管の長さによって
は、気温や大気圧の影響を大きく受け、誤判定をするこ
とがあるという問題を生じた。例えば、実際には、ガス
漏洩があるにも拘らず、気温の影響によって、配管が暖
められると、ガス温度が上昇して膨脹するため、逆流量
が発生し、見かけ上、流量が記録されないか、または実
際の流量より少ない流量となる。また、大気圧の上昇、
下降によって、圧力調整器の供給圧力が変化すると、配
管内のガス圧力も変化するため、ガス微少漏洩検出装置
において流量が検知され、ガス漏洩があると誤判定をす
るという問題がある。
【0008】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、正確な流量を測定できるとともに、より正確な
ガス漏洩判断を行うことができるガス微少漏洩検出装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、所定時間間隔で、
ガス供給源から燃焼器までガスを移送するガス供給管内
を流れるガスの流量を検出する流量検出手段と、外気温
を検出する温度検出手段と、外気圧を検出する圧力検出
手段と、前記温度検出手段によって検出された温度と前
記圧力検出手段によって検出された気圧とに基づいて、
前記流量検出手段により検出される流量を補正する補正
手段とを具備し、前記補正手段は、前記温度検出手段に
よって所定時間前に検出された温度を、現時点における
補正データとして用いることを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明では、前記補正
手段によって補正された流量値を、計測時刻毎に出力す
る出力手段を備えることを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明では、所定時間
間隔で、ガス供給源から燃焼器までガスを移送するガス
供給管内を流れるガスの流量を検出する流量検出手段
と、外気温を検出する温度検出手段と、外気圧を検出す
る圧力検出手段と、前記温度検出手段により外気温の検
出間隔が設定される温度読出間隔設定手段と、前記温度
読出間隔設定手段に設定された検出間隔で前記温度検出
手段により検出される温度と、前記圧力検出手段により
検出される圧力と、前記流量検出手段により検出される
流量とを順次記憶する記憶手段とを具備し、前記記憶手
段に流量と共に記憶される温度はこの流量の計測より第
2の所定時間前に計測された温度であることを特徴とす
る。
【0012】また、請求項4記載の発明では、第2の所
定時間を設定する温度検出時間設定手段を設けたことを
特徴とする。
【0013】また、請求項5記載の発明では、前記記憶
手段に記憶された、前記流量値、前記温度、および前記
気圧の少なくともいずれか一つを出力する出力手段を備
えることを特徴とする。
【0014】また、請求項6記載の発明では、所定時間
間隔で、ガス供給源から燃焼器までガスを移送するガス
供給管内を流れるガスの流量を検出する流量検出手段
と、外気温を検出する温度検出手段と、外気圧を検出す
る圧力検出手段と、前記温度検出手段による外気温の検
出間隔が設定される温度読出間隔設定手段と、少なくと
も前記ガス供給管の容積と、埋設管と露出管との割合い
とからなる容積レベルが設定される配管容積レベル設定
手段と、前記温度読出間隔設定手段に設定された検出間
隔で前記温度検出手段により検出される温度と、前記圧
力検出手段により検出される圧力と、前記配管容積レベ
ル設定手段に設定された容積レベルとに基づいて、前記
流量検出手段により検出される流量を補正する補正手段
とを具備することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明では、流量検出手段により、ガス供給源
から燃焼器までガスを移送するガス供給管内を流れるガ
スの流量を検出し、気象状況検出手段により外気温、外
気圧の少なくともいずれか1つを検出する。そして、補
正手段により、上記温度と上記気圧の少なくともいずれ
か1つに基づいて上記流量を補正する。このため、正確
な流量を測定できるとともに、より正確なガス漏洩判断
を行うことができる。
【0016】
【実施例】次に図面を参照してこの発明の実施例につい
て説明する。
【0017】1.第1の実施例の構成 図1はこの発明の第1の実施例のガス微少流量検出装置
を用いたガス供給システムの構成を示す全体構成図であ
る。なお、図において、図10に対応する部分には同一
の符号を付けて説明を省略する。20は、所定の時間間
隔でガス流量を測定するガス微少流量検出装置であり、
後述する気象状況検出手段を構成する圧力センサ29と
温度センサ30とにより得られる温度、および気圧に応
じて、検出した流量値を補正するようになっている。
【0018】ここで、図2は、上記ガス微少流量検出装
置20の構成を示すブロック図である。図において、2
1は流量センサであり、バイパス経路8を流れるガスの
流量を検出し、その流量に応じた周期のパルス信号を出
力する。また、22は遮断弁であり、図1に示すバイパ
ス経路8に介挿されており、何らかの異常が生じた場合
閉じられるようになっている。
【0019】次に、23はマイクロコンピュータであ
り、当該装置全体を制御するためのプログラムが格納さ
れたROM、およびレジスタ等のデータ記憶エリアとし
て用いられるRAM等から構成されている(図示略)。
このマイクロコンピュータ23は、電池24により動作
するようになっており、インターフェース25を介し
て、上述した流量センサ21からのパルス信号を受信す
るとともに、所定の条件の下で上記遮断弁22を開閉駆
動するようになっている。
【0020】また、上記マイクロコンピュータ23は、
インターフェース25を介して、端子台26に接続され
たNCU(電話回線制御ユニット)27と、外部機器2
8とに接続されている。NCU27は、図示しない電話
回線に接続されており、ガス流量、ガス漏洩、その他の
異常等を図示しないセンタへ自動的に送信するためのも
のである。
【0021】次に、気象状況検出手段を構成する圧力セ
ンサ29は、外気圧を測定し、これをインターフェース
25を介してマイクロコンピュータ23へ供給する。ま
た、気象状況検出手段を構成する温度センサ30は、外
気温を測定し、これをインターフェース25を介してマ
イクロコンピュータ23へ供給する。すなわち、マイク
ロコンピュータ23は、流量センサ21からのパルス信
号に従って、バイパス経路8を流れるガス流量を測定す
るとともに、上記気圧および温度に応じて、上記流量値
を補正するようになっている。
【0022】2.RAMデータフォーマット 次に、上述したマイクロコンピュータ23のRAMに格
納されるデータについて説明する。図3はRAM内のデ
ータを示す概念図である。図において、RAMには、所
定の時間間隔で、データを記憶した時刻Tb,Td,T
fと、これら時刻に対応して、温度TTa,TTb,
…,TTz、気圧Pa,Pb,…,Pz、補正後の流量
FRa,FRb,…,FRzが順次記憶されるようにな
っている。なお、外気温が変化した場合、配管等に対し
て影響が現れるまでには、配管の口径や、配管の長さ等
により、遅れが生じるので、本実施例では、温度の検出
と、気圧および流量の検出のタイミングにズレを持たせ
てある。すなわち、補正に用いる温度に関しては、上記
遅れを考慮して、所定時間前の温度データを用いてい
る。このとき、どの程度前の温度データにするかは、予
め設定可能となっている。
【0023】3.第1の実施例の動作 次に、上述した第1の実施例の動作について説明する。
図4は第1の実施例のメインルーチンのフローチャート
である。電源が投入されるか、もしくはリセットされる
と、図2に示すマイクロコンピュータ23は上記メイン
ルーチンを実行する。まず、ステップS10において、
上述したように、どの程度前の温度データを読み込むか
を決める時間設定値を読みとる。次に、ステップS12
において、外気温を温度センサ30により読みとり、上
述したバッファメモリに記憶する。次に、ステップS1
4へ進み、大気圧を圧力センサ29により読みとり、バ
ッファメモリに記憶する。このバッファメモリは、最新
の1時間分のデータを記憶し、1時間以前のデータは順
次消去するようになっている。そして、ステップS16
において、図5に示す流量演算処理を実行する。
【0024】図5においては、まず、ステップS50
で、流量センサ21からのパルス信号をカウントする。
そして、ステップS52において、10分経過したか否
かを判断する。ここで、10分経過していない場合に
は、ステップS52における判断結果は「NO」とな
り、当該流量演算処理を抜けて、メインルーチンへ戻
る。メインルーチンでは、ステップS18,S20,S
22と進む。
【0025】一方、10分経過すると、ステップS52
における判断結果は「YES」となり、ステップS54
へ進む。ステップS54では、実際の流量値、言い換え
ると誤差を含んだ流量値を、パルス信号のカウンタ値を
演算することにより求め、上記バッファメモリに記憶し
た温度データ、および気圧データとともに、RAMへ記
憶する。次に、ステップS56へ進み、メインルーチン
のステップS10において読み込んだ設定値に従って、
所定時間前の温度データ、および気圧データを基に流量
値を補正する。
【0026】流量値の補正は、次式により求められる。
【0027】
【数1】 温度変化による流量TF=(温度センサによる温度変化計測値、計測時間間隔 )×補正係数a×配管容積V …(1)
【数2】 気圧変化による流量PF=(圧力センサによる気圧変化計測値/計測時間間隔 )×補正係数b×配管容積V …(2)
【数3】 補正流量FR=流量TF+流量PF+流通センサによる流量F …(3) ここで、温度、気圧、および流量の取り込みタイミング
について図6を参照して説明する。図6は、縦に時間経
過を示しており、横に各センサからの取り込み状態を示
すタイミングチャートである。図において、マイクロコ
ンピュータ23の内蔵時計により、計測時刻がTa,T
b,Tc,Td,Te,Tf,…と所定の間隔で順次計
時される。まず、時計による時刻Taにおいて、温度セ
ンサ21から温度TTaが取り込まれ、バッファメモリ
へ格納される。
【0028】次に、時刻Tbにおいて、圧力センサ29
から気圧Paが取り込まれ、バッファメモリへ格納され
るとともに、流量センサ21のパルス信号により流量F
aが取り込まれる。続いて、時刻Tcにおいて、温度セ
ンサ21から温度TTbが取り込まれ、バッファメモリ
へ格納される。そして、時刻Tdにおいて、圧力センサ
29から気圧Pbが取り込まれ、バッファメモリへ格納
されるとともに、流量センサ21から流量Fbが取り込
まれる。
【0029】また、この時刻Tdにおいては、時刻Ta
における温度TTaと、時刻Tbにおける気圧Paおよ
び流量Faと、時刻Tcにおける温度TTbと、時刻T
dにおける気圧Pbおよび流量Fbとに従って、補正流
量FRbが求められる。すなわち、まず、温度による補
正流量FRb’が
【数4】 FRb’={(TTa−TTb)/(Tc−Ta)}×a×V として算出され、気圧による補正流量FRb’’
【数5】 FRb’’={(Pa−Pb)/(Td−Tb)}×a×V として算出される。
【0030】次に、補正流量FRbが FRb=FRb’+FRb’’+Fb として算出される。この補正流量FRbは、図3に示す
ように、時刻Td、温度TTb、気圧Pbとともに、R
AMに記憶される。なお、補正に用いられる温度データ
が1タイムスロット分ずれているのは、前述したよう
に、外気温が変化した場合、配管等に対して影響が現れ
るまでには、配管の口径や、配管の長さ等により、遅れ
が生じることを考慮したためである。
【0031】以下、同様にして、時刻Teにおいては、
温度センサ21から温度TTcが取り込まれ、バッファ
メモリへ格納され、時刻Tfにおいては、圧力センサ2
9から気圧Pcが取り込まれてバッファメモリへ格納さ
れるとともに、流量センサ21から流量Fcが取り込ま
れる。
【0032】そして、同時刻Tにおいて、時刻Tcに
おける温度TTbと、時刻Tdにおける気圧Pbおよび
流量Fbと、時刻Teにおける温度TTcと、時刻Tf
における気圧Pcおよび流量Fcとに従って、補正流量
FRcが求められる。そして、これらのデータは、時刻
Tf、温度TTc、気圧Pc、補正流量FRcとしてR
AMに記憶される。
【0033】このように、流量演算処理が終了すると、
メインルーチンのステップS18へ進む。ステップS1
8では、RAMに記憶された補正流量FRa,FRb,
…を参照することにより、ガス漏洩が生じていないかを
判断する。まず、30日間に亙って所定流量値以下を記
録した日が1日もないか否かを判断する。そして、1日
でもあれば、ガス漏洩は生じていないと判断し、当該漏
洩判断処理を終了する。一方、30日間に亙って所定流
量値以下を記録した日が1日もなければ、警報もしくは
通報要求を出して、当該漏洩判断処理を終了する。
【0034】次に、ステップS20へ進み、上記警報要
求、もしくは通報要求が出ている場合には、電話回線を
介してセンタへ通報するか、あるいはガス微少漏洩検出
装置20に設けられている警報器により警報を出す。そ
して、ステップS22において、データ出力処理を行
う。このデータ出力処理では、データ出力要求があるか
否かを判断し、センタもしくは現場の作業者により出力
要求があった場合には、RAMに記憶されているデータ
を、記録用紙にプリントアウトするか、もしくは電話回
線を介してセンタへ送信する。ここで、図7にデータの
出力例を示す。図においては、計測時間帯、そのときの
補正流量値、およびその棒グラフが出力されている。そ
して、出力したデータをクリアし、当該処理を終了す
る。
【0035】4.第2の実施例 次に、図8はこの発明の第2の実施例の構成を示すブロ
ック図である。なお、図2に対応する部分には同一の符
号を付けて説明を省略する。図において、この第2の実
施例が前述した第1の実施例と異なる点は、ガス微少漏
洩検出装置20に、インターフェース25を介して温度
読出時間設定器31を設けたところにある。この温度読
出時間設定器31は、前述した流量検出の所定時間前3
0の温度データの取り込みを行う場合の所定時間の設定
ができるようになっており、例えばトグルスイッチや、
ディップスイッチなどのスイッチ手段、またはテンキー
などの数値入力手段から構成されている。
【0036】上述した構成においては、温度読出時間設
定器31により予め流量検出の何分前の温度データの取
り込みを行うかを設定しておく。そして、前述した第1
の実施例と同様の処理により、順次、RAMに時刻T、
温度TT、気圧P、および流量Fを記憶していくが、第
2の実施例では、補正流量FRを算出せず、流量センサ
21の実測値である流量Fを記憶していく。このとき、
温度データは、上記温度読出時間設定器31にて設定さ
れた時間前のデータが流量・気圧とともに記録される。
そして、これらデータに基づいてガス漏洩が判断され
る。
【0037】そして、この第2の実施例では、記録計1
0により記録紙11にデータをプリントアウトする際
に、図9に示すように、流量値に加え、温度および気圧
を、数値データとともに棒グラフとして印刷する。ま
た、図示の流量は、上述したように、流量センサ21の
実測値である流量Fである。したがって、作業者は、図
9に示す出力から、温度の変化、または気圧の変化を知
ることができるとともに、これら変化に伴って、流量F
がどのように変化するかを知ることができる。
【0038】5.第3の実施例 次に、図10はこの発明の第3の実施例の構成を示すブ
ロック図である。なお、図2もしくは図8に対応する部
分には同一の符号を付けて説明を省略する。図におい
て、この第3の実施例が前述した第1の実施例と異なる
点は、ガス微少漏洩検出装置20に、インターフェース
25を介して、さらに、配管容積レベル設定器32を設
けたところにある。この配管容積レベル設定器32は、
予め、配管2の容積や、埋設管と露出管との割合いを設
定できるようになっており、例えばトグルスイッチや、
ディップスイッチなどのスイッチ手段、またはテンキー
などの数値入力手段から構成されている。
【0039】これら配管容積や、埋設管と露出管との割
合いは、ガス供給システムが設置される集合住宅の規模
等により決まるものであり、これらの値によって、特
に、外気温の変化に対するガス温度への影響が異なる。
そこで、この第3の実施例では、上記配管の容積や、埋
設管と露出管との割合いを設定できるようにし、これら
に基づいて、補正流量をさらに正確に算出しようとする
ものである。配管の容積や、埋設管と露出管との割合い
と、ガス流量との関係は次式によって表される。
【0040】
【数6】 ΔW=V’×{(1000×M)/22.4}×(P/P0 ) ×(T0 /T)×ΔT …(4) ΔW:ガス流量(g/h) ΔT:ガス温度の変化(℃/h) V’:見かけの配管容積(m3 ) P :管内ガス圧力(mmH2 O Abs ) T :管内ガス温度(K) P0 :標準圧力=10,342(mmH2 O) T0 :標準温度=0℃=273K M :プロパンの分子量 また、見かけの配管容積は、次式によって表される。
【0041】 V’=埋設管容積×0.1+露出管容積 …(5) 0.1=単位時間辺りの外気温変化に対する土の温度変
化の割合いまた、低圧供給の場合には、次式によって近
似される。
【0042】
【数7】 ΔW=V’×{(1000×44.1)/22.4 ×{(10342+325)/10342}×(273/283) ×1/283 =6.92V’ …(6) 上述した構成においては、配管容積レベル設定器32に
より、配管容積や、埋設管と露出管との割合いを設定す
る。そして、前述した第1の実施例と同様の処理によ
り、順次、RAMに時刻T、温度TT、気圧P、および
補正流量FRを記憶していく。このとき、温度データ
は、上記温度読出時間設定値31に設定された時間前の
データが取り込まれ、補正流量FRは、前述した(1)
ないし(3)式、および(5)式に従って算出される。
そして、これらデータに基づいてガス漏洩が判断され
る。
【0043】なお、この第3の実施例においても、第2
の実施例と同様に、補正流量FRを算出せず、流量セン
サ21の実測値である流量Fを記憶するようにしてもよ
い。そして、この第3の実施例では、記録計10により
記録紙11にデータをプリントアウトする際に、図7も
しくは図9に示す印刷形式で印刷する。
【0044】なお、上述した実施例では、RAMに記憶
したデータの出力を、記録用紙11へのプリントアウ
ト、もしくは電話回線によるセンタへの転送としている
が、これに限定されることなく、ガス微少漏洩検出装置
20に、ハンディターミナル(携帯型コンピュータ)を
接続するコネクタ(インターフェースを含む)や、IC
カードを装着するためのICカードスロット(インター
フェースを含む)を設けて、これらの上記データを転送
するようにしてもよい。
【0045】また、上述した実施例では、気温、気圧の
変化量の両方でもって流量を補正するものとなっている
が、供給設備の状況によっては、気温だけあるいは気圧
だけを計測し,流量の補正や、気温、気圧の記録を行う
ようにしても良い。
【0046】また、上述した実施例では、流量検出の間
隔を10分としたが、これに限定されることなく、測定
する流量値に応じて決定すればよい。
【0047】また、上述した実施例では、ガス微少漏洩
検出装置20にマイクロコンピュータなどの制御手段を
設けたが、記録計10に組み込むようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、ガス供給源から燃焼器までガスを移送す
るガス供給管内を流れるガスの流量を検出する流量検出
手段と、外気温、外気圧の少なくともいずれか一つを検
出する気象状況検出手段と、前記気象状況検出手段によ
って検出された温度、気圧の少なくともいずれか一つに
基づいて、前記流量検出手段により検出される流量を補
正する補正手段とを具備するようにしたため、外気温
や、外気圧に影響されることなく、正確な流量を測定で
きるとともに、より正確なガス漏洩判断を行うことがで
きるという利点が得られる。
【0049】更に、請求項記載の発明によれば、前記
補正手段は、前記気象状況検出手段によって所定時間前
に検出された温度を、現時点における補正データとして
用いるようにしたため、外気温のガス温度に伝搬される
遅延時間に応じて補正できるので、さらに、外気温や、
外気圧に影響されることなく、正確な流量を測定できる
とともに、より正確なガス漏洩判断を行うことができる
という利点が得られる。
【0050】また、請求項記載の発明によれば、前記
補正手段によって補正された流量値を、計測時刻毎に出
力する出力手段を備えるようにしたため、外気温や、外
気圧に影響されることなく、正確な流量を測定できると
ともに、より正確なガス漏洩判断を行うことができると
いう利点が得られる。
【0051】また、請求項記載の発明によれば、ガス
供給源から燃焼器までガスを移送するガス供給管内を流
れるガスの流量を検出する流量検出手段と、外気温、外
気圧の少なくともいずれか一つを検出する気象状況検出
手段と、第1の所定時間間隔で、前記気象状況検出手段
により検出される温度、気圧の少なくともいずれか一つ
と、前記流量検出手段により検出される流量とを順次記
憶する記憶手段とを具備するようにしたため、外気温の
ガス温度に伝搬される遅延時間に応じて補正できるの
で、さらに、外気温や、外気圧に影響されることなく、
正確な流量を測定できるとともに、より正確なガス漏洩
判断を行うことができるという利点が得られる。
【0052】更に、請求項記載の発明によれば、流量
の計測時よりも第2の所定時間前に検出された温度をそ
の流量とともに記憶するようにしたため、外気温のガス
温度に伝搬される遅延時間を考慮した正確な漏洩判断が
行うことができるという利点が得られる。
【0053】また、請求項記載の発明によれば、前記
第2の所定時間を設定する温度読出時間設定手段を具備
するようにしたため、第2の所定時間を配管の径や厚さ
容積等に応じて任意設定することができるという利点が
得られる。
【0054】また、請求項記載の発明では、前記記憶
手段に記憶された、前記流量値、前記温度、気圧の少な
くともいずれか一つ出力する出力手段を備えるように
したため、外気温や、外気圧の変化による影響の程度が
迅速に把握できるとともに、より正確なガス漏洩判断を
行うことができるという利点が得られる。
【0055】また、請求項記載の発明によれば、ガス
供給源から燃焼器までガスを移送するガス供給管内を流
れるガスの流量を検出する流量検出手段と、外気温、外
気圧の少なくともいずれか一つを検出する気象状況検出
手段と、少なくとも前記ガス供給管の容積が設定される
配管容積レベル設定手段と、前記気象条件検出手段によ
り検出される温度と、気圧の少なくともいずれか一つ
と、前記配管容積レベル設定手段に設定された容積レベ
ルとに基づいて、前記流量検出手段により検出される流
量を補正する補正手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のガス微少流量検出装置
を用いたガス供給システムの構成を示す全体構成図であ
る。
【図2】同第1の実施例のガス微少流量検出装置の構成
を示すブロック図である。
【図3】同第1の実施例のガス微少流量検出装置に設け
られたRAM内のデータを示す概念図である。
【図4】同第1の実施例の動作を説明するためのメイン
ルーチンのフローチャートである。
【図5】同第1の実施例の流量演算処理を示すフローチ
ャートである。
【図6】同第1の実施例のガス微少漏洩検出装置によっ
て取り込まれる流量値を示すタイムチャートである。
【図7】同第1の実施例のデータの出力例を示す線図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施例によるガス微少流量検出
装置の構成を示すブロック図である。
【図9】同第2の実施例によるデータの出力例を示す線
図である。
【図10】本発明の第3の実施例によるガス微少流量検
出装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来のガス微少漏洩検出装置を用いたガス供
給システムの構成を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 ガス供給源 2,8 ガス供給管 10 記録計(出力手段) 11 記録用紙 21 流量センサ(流量検出手段) 23 マイクロプロセッサ(補正手段) 29 圧力センサ(気象状況検出手段) 30 温度センサ(気象状況検出手段) 31 温度読出間隔設定器(温度読出間隔設定手段) 32 配管容積レベル設定器(配管容積レベル設定手
段)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F17D 1/00 - 5/08 G01M 3/00 G01M 3/26

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給源から燃焼器までガスを移送す
    るガス供給管内を流れるガスの流量を検出する流量検出
    手段と、 外気温、外気圧の少なくともいずれか一つを検出する気
    象状況検出手段と、 前記気象状況検出手段によって検出された温度、気圧の
    少なくともいずれか一つに基づいて、前記流量検出手段
    により検出される流量を補正する補正手段とを具備し、 前記補正手段は、前記気象条件検出手段によって所定時
    間前に検出された温度を、現時点における補正データと
    して用いる ことを特徴とするガス微少漏洩検出装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段によって補正された流量値
    を、計測時刻毎に出力する出力手段を備えることを特徴
    とする請求項1記載のガス微少漏洩検出装置。
  3. 【請求項3】 ガス供給源から燃焼器までガスを移送す
    るガス供給管内を流れるガスの流量を検出する流量検出
    手段と、 外気温、外気圧の少なくともいずれか一つを検出する気
    象状況検出手段と、 第1の所定時間間隔で、前記気象状況検出手段により検
    出される温度、気圧の少なくともいずれか一つと、前記
    流量検出手段により検出される流量とを順次記憶する記
    憶手段とを具備し、 前記記憶手段に流量と共に記憶される温度はこの流量の
    計測より第2の所定時間前に計測された温度である こと
    を特徴とするガス微少漏洩検出装置。
  4. 【請求項4】 第2の所定時間を設定する温度検出時間
    設定手段を設けたことを特徴とする請求項記載のガス
    微少漏洩検出装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段に記憶された、前記流量
    値、前記温度、気圧の少なくともいずれか一つ出力す
    る出力手段を備えることを特徴とする請求項記載のガ
    ス微少漏洩検出装置。
  6. 【請求項6】 ガス供給源から燃焼器までガスを移送す
    るガス供給管内を流れるガスの流量を検出する流量検出
    手段と、 外気温、外気圧の少なくともいずれか一つを検出する気
    象状況検出手段と、 少なくとも前記ガス供給管の容積が設定される配管容積
    レベル設定手段と、 前記気象条件検出手段により検出される温度と、気圧の
    少なくともいずれか一つと、前記配管容積レベル設定手
    段に設定された容積レベルとに基づいて、前記流量検出
    手段により検出される流量を補正する補正手段とを具備
    することを特徴とするガス微少漏洩検出装置。
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